南アルプス北部周回縦走(その1) [登山]
今回は先日お伝えしたように南アルプスの北部を周回縦走した第一日目の記録を書きます。
初日となる2009年8月2日(日曜日)は、朝からあいにくの雨となりましたが、高度が上がるに従って雨も上がり頂上付近では青空が覗き日も射すようになりました。
行程は「尾白渓谷駐車場」からスタートし、「竹宇駒ヶ岳神社」横の黒戸尾根登山口から『甲斐駒ヶ岳』の頂上を目指して登っていき、頂上からは『駒津峰』へ下り「仙水峠」を経由して「北沢駒仙小屋」に宿泊しました。
日付 | 2009年8月2日(日曜日) |
天候 | 雨のち曇り |
距離 | 14.9Km (内歩道 500m) |
累積標高 | +2522m -1301m |
所要時間 | 9時間30分 |
人数 | 1名 |
行程・時刻 | |
06:35 | 尾白渓谷駐車場 770m 出発 |
08:00(01:25) | 笹ノ平 |
08:45(00:45) | 前屏風ノ頭 1881m |
09:05(00:20) | 刀利天狗 2049m |
09:55(00:50) | 五合目小屋跡 |
10:40(00:55) | 七丈小屋 2365m |
11:40(01:00) | 八合目 御来迎場 食事休憩 |
12:25(00:45) | 八合目 御来迎場 出発 |
13:30(01:05) | 甲斐駒ヶ岳 2967m |
14:25(00:55) | 駒津峰 2740m |
15:05(00:40) | 仙水峠 2264m |
15:30(00:25) | 仙水小屋 2140m |
15:50(00:20) | 北沢駒仙小屋 宿泊 |
いつもの遠出の場合と同様に、朝3時に起きて出発の準備を整えて、中央高速を何十年かぶりに山梨方面へと向かいました。
尾白渓谷駐車場の手前で道を間違え少しもたつきましたが、ほぼ予定通り6時過ぎに到着しました。 天気予報の通りに雨となっていたので、前日に新調したゴアテックスの雨具を身につけて出発しました。
まずは歩道を「竹宇(ちくう)駒ヶ岳神社」に向かって歩いていきます。数分で神社が見えてくるので奥へと進むと、左手に吊橋が見えてきました。ここを渡ろうとすると対岸の橋の上にオコジョがちんまりと座っていましたが、橋を進んでいくと逃げて行ってしまいました。
橋を渡り登山道に入るとつづら折れの道となり高度を上げていきます。尾根の末端に取り付くと、しばらくは林の中をひたすら登る単調な登山となります。
「笹ノ平」を通りすぎると急登となりますが、今回は長丁場のため、あまり息を上げないようにして登っていきました。途中でナイフエッジのクサリ場がありますが、滑ってもすぐに止まる程度の傾斜で問題なく通過していきます。その後も岩場やクサリ場、そして五合目以降ではハシゴや垂直のクサリ場などが連続して楽しめます。 (楽しくない人もいるかも)
ここまでは、雨が降っていたため写真が撮られませんでした。(最終日の復路の写真をお待ちください)
ようやく七丈小屋に到着すると長椅子が置いてあるのでここで小休止。 5分ほど休んで出発すると、その先もハシゴや岩場が連続しています。
そろそろ、いつもより重たいザックで少し疲労が溜まったうえに、高度が上がってきたせいで軽い高山病になりかかっているようだったので、八合目の「御来迎場」と呼ばれる石碑のあるところで長めの食事休憩を取る事にしました。(下写真)
ここで携帯電話が通じたので無事を伝えたりなどして、たっぷり45分の自分としては長い休憩を取りました。休憩を取っていると薄日が射してきて暑くなってきたため、傘を日傘代わりにして休憩します。(下写真はここから見えた風景)
体調が持ち直したため気合を入れなおして山頂へと向かいます。途中で岩の上に剣が突き刺さっていて中々迫力がある風景が見えてきます(下写真)。また、ここまでの行程でも石碑や石仏が数多くあり、行者道であったことが伺えます。
そして、岩場をいくつか越えるとようやく山頂が見えてきます。(下写真)
駒ヶ岳神社の石で出来た本社を通過して山頂へと向かうと、悪天のせいか時間が遅いのか誰も居ませんでした。 (下写真)
山頂からは時間があれば寄る予定だった、『摩利支天』がかろうじて見えています。 (下写真)
花崗砂岩の白くなった斜面をトラバースして『駒津峰』へと下って行くと、途中で数名の方が下山しているのを追い越して行きました。 『駒津峰』からは『甲斐駒ヶ岳』のすばらしい眺めが望めます。(下写真、残念ながらまだガスっています)
ここからは『双児山』へ向かうコースと「仙水峠」へ向かうコースに分かれています。今回泊まる「北沢駒仙小屋」はどちらからもそれ程時間は変わらないようですが、今回は 「仙水峠」へと向かいます。
林の中の急な道を滑らないようにひたすら下っていくと「仙水小屋」に泊まる方が単独で下っていました。時間が余りなかったので、少し話をして先へと急ぎます。
「仙水峠」に到着し谷を下るコースへと入ると、そこは岩塊がゴロゴロと転がっている道(ゴーロ)となっていました。(下写真)
資料によると氷河の作用で出来たようですが、どのように作られたのか想像も出来ないです。 ここは道が良く分からないのと谷間で暗くなっているため、先を確認しながら所々にある赤リボンの目印を頼りに進んでいきます。
しばらく進むと樹林帯になりよい雰囲気の林を抜けて進んでいきます。「仙水小屋」を左手に見て進んでいくと、北沢の川の流れと合流し何回か木橋を渡ることになります。途中で「仙水小屋」に泊まる人なのか、団体とすれ違いました。
そして、予定より20分遅れの15時50分に「北沢駒仙小屋」へ到着しました。
次回へ続く・・・。
山頂付近では雨が上がり、良かったですね!
続きを楽しみにしています。
by joyclimb (2009-08-06 20:26)
joyclimbさん、8合目付近で雲の上に出たようで青空が覗き始めました。
しかし、日が照るのも考え物で雨具を身に着けているため、いくらゴアテックとはいえ蒸し暑くて大変でした。
では、次回もお楽しみに。
by おど (2009-08-06 22:14)
早いな~~~!
前の記事でも早かったが、今度もすごいな~!
by 山子路爺 (2009-08-06 22:27)
山子路爺さん、ありがとうございます。
早いというのは足でしょうか? 今回は次の日のことも考えて比較的ペースを落とし気味で行きました。
それに午後のコースタイムは標準タイムもしくはそれを下回っていますよ・・・。(笑)
ちなみにまだ足の疲れは取れていません・・・。
by おど (2009-08-08 19:36)