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南アルプス北部周回縦走(その3) [登山]

第一日目はこちらから。
第二日目はこちらから。

 前回の続き…。

 次の日の朝早く富士山が見えるという声で起きました。 白々と明るくなり始めた外へ出てみると、前日同様に快晴となっていました。
 小屋の東側に出ると目の前に大きく裾野を広げた『富士山』が見えました。また、「八本歯ノ頭」脇からは朝焼けが見えており朝日が拝めそうでした。この時期、日の出は4時50分前後なのでしばらく景色を眺めながら日が昇るのを待っていました。(下写真は日の出前の『富士山』)

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南アルプス北部周回縦走
(3日目)
北岳山荘~北岳~広河原~白鳳峠~早川尾根小屋
日付2009年8月4日(火曜日)
天候快晴のち曇り、夕方一時雨
距離15.1Km (内車道 800m)
累積標高+1464m -1935m
所要時間8時間40分
人数1名
行程・時刻
06:30北岳山荘 出発 
07:25(00:55)北岳 3193m
08:05(00:40)肩ノ小屋
08:30(00:25)小太郎尾根分岐
09:20(00:50)大樺沢二俣
10:45(01:25)広河原山荘 水補給
11:15(00:30)白鳳峠登山口
12:00(00:45)樹林帯途中 食事休憩
12:30(00:30)樹林帯途中 出発
13:45(01:15)白鳳峠
14:05(00:20)赤薙沢ノ頭 2553m
14:30(00:25)広河原峠 2344m
15:00(00:30)早川尾根小屋 宿泊

GPSの軌跡(黄線が3日目の記録。※白鳳峠付近で乱れています)[クリックで拡大します]
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そして・・・。(下写真)

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登る前には全く期待していませんでしたが、運よく日の出と朝日に照らされる『富士山』を見ることができました。

北岳山荘から見た日の出



 日の出を堪能したあと、小屋に戻り朝食を取って、出発したのが周りがすっかり明るくなった6時半でした。(下写真は、日が高くなってからの『富士山』。まるで浮世絵・・・)

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 まずは、本命の『北岳』へ登りはじめます。山荘は2900mの高さにあるため200m程登ることになりますが、急な登りはないため周りの景色を眺めながらゆっくりと登ることができました。(下写真)

『仙丈ヶ岳』
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中央アルプスの山々
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そして、山荘から1時間ほどで頂上に到着しました。日本第二位の高さだけあって360度遮るものなく見渡せます。
(下の動画参照)

西側(北アルプス~乗鞍~御嶽~中央アルプス~恵那山~間ノ岳)の展望



東側(農鳥岳~富士山~八ヶ岳~甲斐駒ヶ岳)の展望

『北岳』山頂の様子
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『中白根山』『間ノ岳』と「北岳山荘」
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先日縦走した『三峰岳』『間ノ岳』『中白根山』、奥は『塩見岳』?
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『北岳』頂上からの『富士山』
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『北岳』から見た『仙丈ヶ岳』。バックは『乗鞍岳』と北アルプス方面
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『仙丈ヶ岳』越しの北アルプス
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『甲斐駒ヶ岳』
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「大樺沢」と鳳凰三山、左のV字の切れ込みが「広河原峠」と「白鳳峠」
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『仙丈ヶ岳』と前日通った「仙塩尾根」
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伊那市の町と『木曽駒ヶ岳』。バックは『御嶽山』

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 ここは急いでもしょうがないので、しばらく双眼鏡で周りの山々を眺めていました。そして後ろ髪を引かれつつも、次の目標「広川原」へと下山します。まずは「小太郎尾根」を下って行き、分岐で「大樺沢二俣」へと向かいました。

小太郎尾根分岐辺りから見た『北岳』
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池山吊尾根と『富士山』

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 事前の調査で「大樺沢」の雪渓が気になっていたのですが、幸い「大樺沢二俣」から下には雪はありませんでした。 しかし、この時期の雪渓の真ん中を平気で歩いている方がおられてびっくりです…。(下写真)

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 「大樺沢二俣」を沢に沿って下っていくと、樹林帯へと入って行き沢からの涼しい風を受けて快適に降りていけました。途中から、落石注意の看板があり右岸へと導かれ、下流で左岸へと戻ることになります。(GPSの軌跡で確認できます)
さらに進んで行くと高度が下がったからでしょうか蒸し暑くなって来て汗をかき始めました。下から工事の音が聞こえてきてしばらくすると「広河原山荘」に到着しました。(下写真)

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 ここでは思わず、自動販売機があったのでジュースを購入し一気に飲み干しました。(お酒は飲めませんので・・・ 笑)
小屋横で水を補給してから、次の目的地「白鳳峠」の登山口へ向かいます。吊り橋を渡り、左へ折れ車道をしばらく歩くと非常に分かりづらい登山口が右手にあります。(下写真)

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 ここから「白鳳峠」まで、670mほどの登りとなります。登り始めは、いきなりの急登となり道も荒れています。(下写真)

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 急な道をしばらく上ると、下から涼しい風が吹くようになり始めると、休憩できそうな場所があったので、そこで食事休憩としました。(下写真は、近くにあるシラビソの林)

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 再び登り始めると、上から結構な人数の方とすれ違い、道が荒れているのが不思議なぐらいです。しばらくは樹林帯を登ると前方が明るくなり出して、1日目の「仙水峠」のゴーロと同様で、岩塊の上を歩くことになります。
 ここから後ろを振り向くと、いつの間にか雲で覆われた『北岳』と「大樺沢」の雪渓が望めました。(下写真)

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 ゴーロを登ること40分程でようやく峠の稜線が見えてきて程なく「白鳳峠」に到着しました。この峠では男性2名の方が休まれていて、聞くと同じ「早川尾根小屋」に宿泊されるとの事で少し安心しました。
しばらく峠で休んだ後に『赤薙沢ノ頭』へと登り始めます。結構な急登となりますが、それ程苦にはならず20分程であっけなく『赤薙沢ノ頭』へと到着しました。しかし、残念なことにガスが出だしており視界が全く利きません。
 ここからは一旦下って「広河原峠」へと下りて、そこから登り返して「早川尾根小屋」へ行くことになります。30分程で「早川尾根小屋」に到着しましたが、ここの尾根道は樹林が生い茂った良い雰囲気となっており、登りにも関わらず気持ちよく行けました。(下写真)

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 「早川尾根小屋」に到着したのが15時ちょうどで、まだ宿泊客は誰も着ていませんでした。(下写真は「早川尾根小屋」)

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 夕食は16時半からとのことで、女性(美人です)の小屋番さんが石油ストーブを付けてくれたので、その前で温まって待っていたらウトウトと寝てしまいました。
 そして、夕食の時間までには「白鳳峠」でお遭いした方も含め、5名の宿泊者となり、太陽電池の明かりの下で食事となりました。食事の後に雨が降り出し、布団も引いて寝ようかと言う時間(18時頃?)に、道に迷って遅くなったというグループが急遽宿泊をされるようで、結局この日の宿泊人数は自分を入れて10名程となりました。

次回につづく・・・。
 


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joyclimb

富士山が見られる景色、最高ですね!
(富士山が好きなので、富士山が見られると嬉しくなります。)
周囲の景色を動画で撮る、ナイスアイデアです!

by joyclimb (2009-08-15 19:07) 

おど

joyclimbさん、富士山は私も見るのは大好きです。
登るのは空いている時期(7月や10月)に日帰りでと考えています。
by おど (2009-08-16 21:39) 

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