南アルプス北部周回縦走(その4) [登山]
第一日目はこちらから。
第二日目はこちらから。
第三日目はこちらから。
前回の続き…。
「早川尾根小屋」は、太陽電池を電力としているため食事の後すぐに消灯となります。(なので、夕食も早いのだと思います)
小屋番さんに聞くと、電力の大半は冷凍庫に使っているとか・・・。 通りで、夕食にイカの刺身とか、朝食に納豆とか出てくる訳です。(ちなみに、この小屋の食事が一番美味しかったです。)
消灯も早いため、皆さん寝るのが早くグッスリと眠ることが出来ました。
翌朝、4時に小屋番さんに起こされ4時半から朝食となりました。外を見ると薄雲が若干出ていますが、まずまずの天気です。
日付 | 2009年8月5日(水曜日) |
天候 | 晴のち曇り |
距離 | 16.8Km (内歩道 500m) |
累積標高 | +1538m -2969m |
所要時間 | 10時間00分 |
人数 | 1名 |
行程・時刻 | |
05:15 | 早川尾根小屋 出発 |
06:30(01:15) | ミヨシの頭 |
07:00(00:30) | アサヨ峰 2799.1m |
07:50(00:50) | 栗沢山 2714m |
08:30(00:40) | 仙水峠 2264m |
09:35(01:05) | 駒津峰 2740m |
10:30(00:55) | 甲斐駒ヶ岳 2967m |
11:20(00:50) | 八合目 御来迎 |
11:45(00:25) | 七丈小屋 食事休憩 |
12:00(00:15) | 七丈小屋 出発 |
12:40(00:40) | 五合目小屋跡 |
13:20(00:40) | 刀利天狗 2049m |
13:35(00:15) | 前屏風ノ頭 1881m |
14:05(00:30) | 笹ノ平 |
15:15(01:10) | 尾白渓谷駐車場 770m 到着 |
小屋から20m程の場所にある水場(湧き水)で水を補給し準備を整えたら出発します。
空を見上げると、南アルプスを境界として、北は晴れ、南は曇りになっています。(下写真)
小屋からはすぐに急登となりますが、すぐに『早川尾根ノ頭』へと到着します。ここは展望がよく『北岳』も良く見えました。(下写真)
ここから『ミヨシの頭』『アサヨ峰』と登ってて行きますが、登り降りの繰り返しとなります。
まずは、『ミヨシの頭』へと向かいます。(下写真:手前。奥は『甲斐駒ヶ岳』)
一旦、鞍部に下りて上りますがそれほど高低差はありませんでした。一時間程で『ミヨシの頭』へ到着しました。(下写真はまわりの風景)
次の目的地『アサヨ峰』へと向かいます。途中で、野呂川を挟んで大迫力の『北岳』が迫る風景に出会えます。(下写真)
そして、次の目標である『アサヨ峰』へは、『ミヨシの頭』から30分程で到着しました。(下写真)
ここから後ろを振り返ると「早川尾根」の連なりと鳳凰三山の山々が見られました。(下写真)
『アサヨ峰』から『栗沢山』へは若干下ることなりますが、森林限界近くのため展望の良い尾根道(岩稜)を行くことになります。
向かう途中でまた雷鳥の親子に会いました。(下写真)
子供の雷鳥はしきりに飛んでいる虫をついばんでいる様で、人間の姿を見ても平気なようです。(親は警戒音を上げていました)
『栗沢山』への尾根道の岩を飛び越えながら進んでいると、山頂に人の姿が見えています。 (仙丈小屋からの方か?)そして案の定、『栗沢山』の山頂近くで上から降りてくる男性とすれ違いました。
『栗沢山』の頂上も展望が良い上に『甲斐駒ヶ岳』との間に遮るものがなく良く見えます。(下写真)
『栗沢山』からは、「仙水峠」まで一気に500m程降下することになります。初めのほうは岩場を下りていくことになりますが、すぐに森林限界下となり樹林帯の木の間を下りていくことになります。ここの木の根が前日の雨で滑りやすくなっており、またまたコケてしまいました。(まだまだ精進が足りませんね)
40分ほど下りるとようやく「仙水峠」へと到着すると、北沢峠か小屋からの登山者が数名いて、全員『甲斐駒ヶ岳』へ登られるようです。
ここでしばらくの休憩後、1日目に下ってきた道を今度は登ることにします。1日目に下ってきた時に「この急登をまた登るのか・・・」などと考えていたのですが、ここは時間を掛けて一定のペースで登ることにしました。
まずは『駒津峰』まで登ることになります。黙々と樹林の急登を登っていくと50分程で山頂に到着しました。(下写真)
今日の核心部はここからでした。 『駒津峰』から『甲斐駒ヶ岳』へと向かうと「六方岩」の迂回路あたりで渋滞しています。聞くと40名ほどの団体が下山してくるので、その待ちということです。
待っている方の一人が「直登コースは行けますよ」と、行っているのでここは迷わず直登コースを行くことにしました。
しかし、上を見ても誰も登っている姿が見えません・・・。直登コースは、いきなり岩場を攀じ登る事になりますが、ここは躊躇せずにガンガン登っていきました。(下写真は上から見た直登コースの様子)
幸い、最近登った方がいるようで足跡が残っていたので、その後と赤ペンキを追って登っていきました。 痩せ尾根を上まで登ると、トラバースコースと同様に砂利道となり岩場の上りもなくなります。 そこから頂上方向を見ると岩場で覆われた『甲斐駒ヶ岳』が見えました。(下写真)
しばらく登っていると前方の岩の上に、今回3回目となる雷鳥を見つけました。(下写真)
この雷鳥は珍しく単独で休んでいるようです。
しかし、南アルプスには雷鳥が沢山生息しているのが良く分かりました。(それとも運が良い?)
直登コースとの分岐から40分程で、ようやく山頂へ到着しました。(ショートカットしているのでトラバース道より遥かに早いのでしょうが・・・)
頂上は、今回も残念ながら雲で覆われており展望は望めませんでした。(下写真は山頂からの様子)
少し休憩をしてから、今回の登山の締めくくりとも言える「黒戸尾根」からの下山を開始しました。往路では、雨のため写真をほとんど撮影出来なかったので、復路は色々と撮りながら下山しました。(下写真にまとめて載せます)
「黒戸尾根」を黙々と下りましたが、途中から流石に足が痛み出したので、無理をせず最後の方はゆっくりと下りていきました。
そして、頂上から4時間半後の15時ちょうどに「尾白渓谷駐車場」へ到着しました。
帰りがけに4日間の汗を流すため、近くの「尾白の湯」(大人:¥700)へ寄り、帰路に着き今回の遠征は幕を閉じました。
※おまけ
今回は下山中に食事休憩とトイレ休憩(要:¥200)で寄っただけですが、「七丈小屋」の注意案内があるので掲載します。
今回の反省点、
・セーターを持っていかなかったため、若干寒い思いをしました。やはり3000m級に登るときは真夏でも防寒具はいりますね。(ダウンは持っていったのですが、今度は暑すぎるので・・・)
自分でスケジュールを立ててみたところ四日では無理でした。
六日というところでしょうか。
特に広河原に一旦降りて早川尾根に上り返すのは……
軟弱な私はバスに乗っちゃうかも……
by 山子路爺 (2009-08-10 12:56)
山子路爺さん、
はじめスケジュールを立てるときは5日間必要ではと思いました。
特に2日目と3日目はキツキツの予定になっているので、最悪バスで別の小屋へというのも考慮して今回のスケジュールを立てました。
休みの前半が梅雨で雨だったので、しょうがなく今回のようになってしまったのですが・・・。
by おど (2009-08-10 21:44)
歩いてきた尾根や山を見ながら(確認しながら)、歩くのは楽しいですね!
南アルプスの山々、富士山の景色を堪能させていただきました。
4日間の登山、お疲れさまでした。
(このコースは部分的に歩いたことがありますが、
4日間で同じコースを歩くのは自分には無理です(^_^;) )
by joyclimb (2009-08-15 19:34)
赤石小屋からの下りを100m/8分のペースでカッ飛んで降りていたら、
後半力尽きてヘロヘロでした~
by CARRERA (2009-08-15 23:42)