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比良山系日帰り縦走 [登山]

 予定通り、比良山系の南は『霊仙山(りょうぜんざん)』から北は『武奈ヶ岳』の縦走と、下山路として『カラ岳』『釈迦岳』『ヤケオ山』それと『ヤケ山』を経て「楊梅の滝」のある北小松駅へと向かいました。
 朝方は曇りでガスも出ていましたが、午後からは快晴となり後半は琵琶湖を眺めながらの快適な登山となりました。

 

比良山系縦走
霊仙山~比良岳~武奈ヶ岳~釈迦岳
日付2009年9月5日(土曜日)
天候曇りのち晴れ
距離27.6Km
累積標高+2224m -2554m
時間8時間50分
人数1名
行程・時刻
06:25霊仙山登山口 駐車地 出発
06:55 (00:30)霊仙山 750m
07:35 (00:40)権現山 996m
08:25 (00:50)蓬莱山 1174m
08:40 (00:15)打見山 1108m
09:10 (00:30)比良岳 1051m
09:35 (00:15)烏谷山 1076m
10:40 (00:55)金糞峠
11:10 (00:30)中峠
11:40 (00:30)武奈ヶ岳 1214m 食事休憩
12:00 (00:20)武奈ヶ岳 1214m 出発
12:15 (00:15)細川峠
13:10 (00:55)北比良峠
13:45 (00:35)釈迦岳 1060.6m
14:35 (00:50)ヤケ山 694m
15:35 (01:00)北小町駅 到着
 和邇駅 → 栗原(バス) → 霊仙山登山口 駐車地

行程図(赤は登山、緑は電車、水色はバス、ピンクは徒歩)
090905_map.jpg

 今回は今まで向かったことがない琵琶湖西部方面のため、時間がどのぐらいかかるか分からない中での出発となりました。すっかり日の出の時間が遅くなりまだ暗い中での出発となりましたが、西の空には満月が綺麗に出ていて、まずまずの天気のようです。 出発時間が遅くなったこともあって、予定の6時より20分ほど遅く登山口へと到着しました。
 権現山の登山口に車を駐車し、早々に出発します。(下写真は権現山登山口)

 写真左手の電波塔へと向かう車道を登っていくと5分ほどで電波塔が見えてきます。手前右手の電柱から霊仙山登山口となるのでそこに入って行きます。(下写真、左が登山口、右の車道が登ってきた道)

 登山道に入ると暗い樹林帯となり、しばらくは緩い登りとなりますが、その内急登となり朝から気温が上がって蒸し暑くなっていたので、前回同様に汗が吹き出てきました。
 20分ほど登ると前方が明るくなって来て『霊仙山』の山頂へと到着しました。(下写真)

 山頂からの展望はほとんどないため『権現山』へと縦走路を進みます。一旦鞍部まで下ってから「ズコノバン」と呼ばれる平坦な場所を進むと、急登が始まります。
 しばらくは急な坂を木にしがみ付きながら登っていくと、笹道となってきて『権現山』の頂上が前方に見えてきます。後ろを振り返ると、霧に霞んだ『霊仙山』と歩いてきた縦走路が見えていました。
 笹原を縫うように登っていくと『権現山』の頂上へと到着しました。(下写真)

 頂上は思ったよりも広く、南から東方面の展望が広がっていましたが、残念ながら雲にさえぎられ遠くの方は見えませんでした。(下写真は、いまから向かう縦走路)

 ここからは急登はなくなり、快適な縦走路を『蓬莱山(ほうらいさん)』方面へと向かいます。朝露に濡れた笹道の縦走路をしばらく進むと『ホッケ山』へと到着しました。(下写真)

 後ろを振り向くと雲の合間から登ってきた縦走路と『霊仙山』(中央)と『権現山』(右端)が見えます。(下写真)

 そしてしばらく進み下りとなると「小女郎峠」が見えてきました。(下写真は霧に霞む峠)

 峠から5分ほどで「小女郎池」へと行けるのですが、すっかり忘れていて行きませんでした。(苦笑)
ここからも笹道は続き、途中で笹を掻き分けて逃げるシカを見ました。峠から15分ほどで『蓬莱山』の頂上部へと到着しましたが、霧に霞んだリフト乗り場がありそこには誰もいなく静まり返っていました。(下写真 左)

 

 スキー場の草の生えた斜面をリフト沿いに下っていくと、前方に『打見山』 が見えてきました。(上写真 右はリフトとスキー場)
  鞍部へ降りて、まだ営業していない無人のレストランの横から登っていき、電気柵で区切られた道をリフト沿いに登っていくと、これまた無人の『打見山』の山頂へと到着しました。(下写真)

 途中のロープウェイ場からブザー音が聞こえてきたので、始動したのかもしれません。(後で調べたら9時から運転開始なので、頂上には8時40分到着したので、従業員用のロープウェイかもしれません)
  『蓬莱山』以降、登山道が消失しているため、スキー場の斜面を適当に進んできますが、ここから先もどこが道なのか不明なため、人があふれだす前に山頂を通過し「木戸峠」へと標識に従って草が生えた斜面を下って行きました。下った先に標識がありハンモックが掛けられたキャンプ場の手前右から登山道へと入って行くと、その先に「木戸峠」がありました。(下写真)

 標識を左に折れると、樹林帯の縦走路となり展望が利かない落ち着いた登山道となりました。まわりに見る物もあまりないため、縦走路を黙々と進み『比良岳』『烏谷山』と順調に過ぎて行きました。(下写真)

 

 『烏谷山』を過ぎると琵琶湖方面への展望が開けてきて回復してきた天候も手伝って良い眺めを堪能できました。

 しばらくは下りとなった道を進むと「南比良峠」へと到着しました。(下写真)

 「南比良峠」を過ぎてしばらく行くと『堂満岳』への分岐があり向かうかどうか悩んだのですが、往復には30分以上は掛かると思い今回は諦めました。(分岐には10時半頃到着)
 少し遅れ気味のため先を急ぎ「金糞峠」へと向かいます。(下写真はその分岐)

 分岐からはガレた斜面の縦走路を進んでいくと「金糞峠」へと到着しました。(下写真)

 ここからは直接「「八雲ヶ原」経由で『武奈ヶ岳』へ向かうことも可能ですが、周回コースとするため北上し「中峠」経由で向かうことにしました。
 「金糞峠」から「中峠」までは、沢道を行くことになりいく度ともなく沢を渡り返しながら登っていくことになりました。(下写真は途中の橋と杉の木)

 

 途中で本日初となる単独登山者の方を、挨拶を交わして抜いていきました。沢の水が次第に涸れだして来て、前方が明るくなってくると「中峠」へと到着しました。(下写真)

 「中峠」で写真撮影をしていると本日2人目となる登山者とすれちがいました。この周辺では登山者の数が多いようです。
「中峠」の分岐から『コヤマノ岳』へと尾根沿いに折れ進んでいくと、良い感じの尾根道となりしばらくすると平坦な『コヤマノ岳』頂上へと到着しました。(下写真 右は山頂、左は『蓬莱山』と『打見山』方面の眺め)

 

 山頂から『武奈ヶ岳』へと向かうと、前方から人の声が聞こえて来るので見上げると『武奈ヶ岳』の山頂が見えました。(下写真の右奥が山頂)

 山頂へ向かって行くと、先ほどの声の主と思われる何名かの下山者の方とすれ違いました。最後の急登を登って行くと山頂手前の丘に到着しました。
 山頂には思ったより大勢の人(10名以上)で賑わっており、食事中も次から次へと登山者が登ってきていました。(下写真は『武奈ヶ岳』からの展望)

武奈ヶ岳から見た高島市方面

武奈ヶ岳から見た琵琶湖

武奈ヶ岳から北側を望む

武奈ヶ岳から西側を望む

武奈ヶ岳から南西を望む

武奈ヶ岳から南側を望む

武奈ヶ岳から向かう釈迦岳方面

 食事後、この後の行程も時間が掛かるため眺めを惜しみつつ「細川越」へと下山を開始しました。
しばらくは尾根沿いの展望が良い道を降下していきますが、その内に急降下となり樹林帯へと入っていくと、当分景色は望めそうもありません。15分ほどで「細川越」へと到着すると分岐を「広谷」へと向かいました。(下写真は「細川越」の標識、下に「広谷」の標識が落ちていました)

  「広谷」への道は湿原となってスゲやコケなどが生えており、木道が作られていました。しかし、木道は補修されていますがボロボロで歩きづらく、コケも枯れ始めていました。(下写真)

 しばらくは花(トリカブト)が咲く湿原を通っていくと谷というわりに明るい「広谷」へと到着しました。(下写真)

 ここから「ガリバー青少年旅行村」との分岐となりますが、「イブルキのコバ」「八雲ヶ原」 と書かれた方角へと進みます。これらの分岐では初めての人は迷ってしまうかもしれません。(GPSのおかげで迷わずに進めました)
 すぐに「イブルギのコバ」へと到着しましたが、周りにはなにもありませんでした。(”木場”なので広場でもあるかと思いましたが、そうとう昔のことですね・・・)
 分岐を今度は「八雲ヶ原」へと向かいしばらくすると、前方が明るくなりほどなくススキが生い茂った「八雲ヶ原」へと到着しました。(下写真)

 そのまま先へと進み池と「八雲ヶ原湿原」の脇を通り抜けてまた分岐に到着します。 「金糞峠」との分岐を「北比良峠」へと向かっていくと右に「ロープウェイ場」跡と左に「比良ロッジ」跡に分かれる広い道に出ます。ここは、左の「比良ロッジ」跡へと向かい進んでゆくと広場が左手に見えてきて、どうもそこが比良ロッジのあった場所のようです。(下写真は、北比良峠付近からの眺め)

  北比良峠(どこか分かりませんでした)を過ぎて『カラ岳』へと向かうと、登り気味の道となりますが、傾斜はきつくないので快適に歩いていけました。前方に電波塔が近づいて来ると『カラ岳』山頂へと到着しました。(下写真は、山頂の電波塔)

  『カラ岳』を過ぎると前方に向かう『釈迦岳』や『蛇谷が峰』『岩阿沙利山(いわあじゃりやま)』『岳山(だけやま)』などの展望が望めます。(下写真)

『蛇谷が峰』

『岩阿沙利山』(中央)、『岳山』(右端)

 展望を眺めながら進んでゆくと『釈迦岳』へと到着しました。(下写真)

 この付近からは琵琶湖方面と今まで通ってきた山々が良く見えました。(下写真)

釈迦岳から見た近江舞子方面

比良山系と琵琶湖

 次が最後のピークとなる『ヤケオ山』へと向かいました。『』から20分程で『ヤケオ山』へと到着しました。(下写真)

 近くの電柱脇から展望台への分岐があったので寄りましたが、西方向の景色が良く見えました。
『ヤケオ山』を過ぎると一気に高度を下げるべく、急な下り道を降りていくことになります。ここ何回か下山で張り切りすぎて足の裏がボロボロ状態となっているので、時間にも余裕があるので比較的ゆっくりと確実に下りていきました。途中で10名ほどのパーティに先を譲っていただき先に下りていきました。(「北比良峠」からの縦走路では、頻繁に人とすれ違いこのコースの人気の高さが伺えます)
 雨に削られ、足場の確保に苦渋しながら登山道をひたすら降下すること30分ほどで『ヤケ山』へと到着しました。(下写真)

  『ヤケ山』から先の道も悪路でさらに急斜面となった道を降りていくと徐々に傾斜がゆるくなり、「涼峠」へと到着しました。

 峠を直進して行くと水流で削れたと思われる登山道を進むことになります。(下写真)

 歩きにくい道を進んで行き、しばらくすると左手から滝の水音が聞こえてきて「楊梅の滝」との分岐に出ました。電車の時間が迫っていたため滝へは寄らずにそのまま下って行きましたが、分岐から先の道は一般の観光客も登ってくるようで木の階段が作られていました。(下写真し付近からの眺め)

フジテックのエレベータ試験塔[168.65m](左)と、後ろに微かに鈴鹿の霊仙山(1094m)

琵琶湖(右下の町並みが北小松)

 しばらく降ると、下のほうから子供の遊ぶ声が聞こえてくると「滝川」の橋とそこで遊ぶ子供の姿が見えてきて登山口へと到着しました。
 登山口から1.3KmほどでJRの「北小松駅」に到着し、10分ほどまって「和邇(わに)駅」へと向かう電車に乗り、予定通り「和邇駅」からバスへと乗り継ぎ終点の「栗原」へと到着しましたが、ここから2.5Kmの高低差+230mを登り返して、「権現山登山口」へと到着し今回の登山は終わりました。

今回の反省点は、
 ・特にありません。

今回、熱対策やバテ対策はここ数回の失敗を元に改善し、疲れは最小限に抑えられたと思います。

次回は、以前計画していた"笠ヶ岳日帰り登山"か"乗鞍岳日帰り登山"のどちらかに行くつもりです。(天気に左右されます)

 


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コメント 4

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joyclimb

GPS、とても便利そうですね。
by joyclimb (2009-09-08 19:46) 

おど

 joyclimbさん、
GPSは自分にとっては必須アイテムとなっています。
 コンパス機能も付いている機種なので、地図と組み合わせて使うとまず迷うことはありません。
 低山のヤブ山へ初めて単独で行くときには心強いいものとなります。(ただ値段が・・・)
by おど (2009-09-08 21:14) 

山子路爺

当方は関西の山は大山しか経験がありません(大山は関西ではない?)
なんとなく丹沢をイメージしながら読みました。
27kmというと丹沢山塊を南北に縦走するぐらいではないかと思います(正確でなくてすみません―間違いかも―確信無)
やはりかなり早足ですネ。

by 山子路爺 (2009-09-08 21:55) 

おど

 山子路爺さん、
『大山』いいですね。(中国地方に分類されてますね)行ってみたいですが、ちょっと遠すぎて日帰りは無理そうです。(笑)
 丹沢山地は行ったことありませんが、地図からみると1500m以上の山が連なっているので、今回の比良山系よりも面白そうですね。
 比良山系の通った範囲では、後半の北東部は面白かったですが、中央部分は整備されすぎて面白みに欠けましたね。

by おど (2009-09-09 21:54) 

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