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紅葉の中央アルプス日帰り縦走 [登山]

 日曜日の天気が快晴の予報になったので、予定を変更して紅葉が真っ盛りと知った中央アルプスの空木岳へ登ってきました。
 最近の過酷(?)な登山のおかげか、体調も良く抜けるような青空に誘われて南駒ヶ岳まで足を延ばしました。さらに、時間に余裕があったため越百岳まで縦走して、結局『空木岳』~『越百山』の日帰り縦走を行いました。
 肝心の紅葉は少し遅すぎたのかもしれませんが、あまりパッとしませんでした。 しかし、快晴の空と遠くの山々が見られたので満足した山行となりました。

※今回は、登り下りとも一度通ったコースなので、登山道の詳細は以下のリンクを参照してください。その代わりに写真をいっぱい載せました。 

 嵐の中の『空木岳』~『南駒ヶ岳』日帰り縦走

 梅雨の晴れ間に中央アルプス日帰り縦走

紅葉の中央アルプス日帰り縦走
伊那川ダム~空木岳~南駒ヶ岳~越百山~伊那川ダム
日付2009年10月4日(日曜日)
場所 長野県木曽郡大桑村
距離25.0Km (内林道 8.9Km)
累積標高+2920m -2920m
時間9時間50分
人数1名
行程・標高・時刻(※標高は山頂以外は推定)
06:40 1085m伊那川ダム登山口 駐車場 出発
07:30 (00:50) 1332m金沢土場
07:45 (00:15)1351mうさぎ平
10:20 (02:35)2510m木曽殿越
11:25 (01:05)2864m空木岳 食事休憩
11:45 (00:20)2864m空木岳 出発
12:25 (00:40) 2798m赤梛岳
12:50 (00:25) 2841m南駒ヶ岳
13:35 (00:45) 2734m仙涯嶺
14:15 (00:40) 2613m越百岳
14:40 (00:25) 2335m越百小屋
16:00 (01:20)1310m福栃平
16:30 (00:30) 1085m伊那川ダム登山口 駐車場 到着


※GPSによる、行程図は以前のリンクから参照してください。(今回も谷間での受信の乱れがあり信頼できませんので・・・)

 日の出となる5時半ぐらいからの登山を目指し3時すぎに起きる予定が、目覚まし時計のスイッチを入れ忘れ、気がつけば4時すぎになっていました。[ふらふら]
 予定では、可能なら『空木岳』から『越百山』の縦走を行うつもりでしたが、半分諦めつつ遅めの出発となってしまいました。

 登山口のある「伊那川ダム」の駐車場に到着したのは、6時半頃となりすっかり明るくなっています。 すでに10台程止まっている駐車場を急いで支度をし後にすると、2ヶ月半前(7月26日)に通った「金沢土間」に向かう林道を早足で歩いていきます。
 前回より早く一時間ちょっとで「うさぎ平」に到着すると、ここから本格的な登山道となります。 いつもより早めのペースを心がけて一気に「木曽殿越」へと向かいました。 途中で下山中のパーティと何回かすれ違いましたが、ここは登り優先で挨拶もそこそこに急いで駆け抜けて行きました。

 途中の展望台では、今まで見たことがないぐらいハッキリと見える『御嶽山』が見られて、頂上からの展望にも期待が膨らみます。 そして「うさぎ平」から2時間半ほどで、右手奥に目指す『空木岳』の姿が迫ってきました。(下写真)

 「木曽義仲の力水」で喉を潤して「木曽殿山荘」を通り過ぎ「木曽殿越」に到着すると、眼前に『空木岳』への険しい道が見えて来ました。(下写真)

木曽殿山荘からの『空木岳』

木曽殿山荘から『恵那山』方面を望む

木曽殿越

木曽殿越から『八ヶ岳』方面を望む

木曽殿越から『空木岳』を仰ぐ(小さい画像は前回の様子)
木曽殿山荘から『空木岳』方面

 前回は霧のため展望が利かずにどこを登っているのかまったく分からない状態でしたが(上写真)、今回は風こそ少し強目でしたが、後ろに『東川岳』から『木曽駒ヶ岳』へと続く稜線を、左手には少し雲に邪魔されていましたが南アルプスの山々を、右手には『御嶽山』や『乗鞍岳』を初めとする岐阜の山々を眺めながら登って行きました。(下写真)


『東川岳』方面の眺め

中央アルプス北部を望む

『御嶽山』と手前は『東川岳』山頂(右奥は『白山』)

『空木岳』上部1

『空木岳』上部2

『空木岳』から『南駒ヶ岳』の稜線

 前回は「木曽殿越」から『空木岳』まで1時間50分近くかかった道を、今回は1時間程で頂上に到着すると、360度遮るもののない絶景が見られました。(下写真)

『空木岳』山頂(左奥は『恵那山』)

左から三ノ沢岳・木曽前岳・木曽駒ヶ岳・宝剣岳・檜尾岳(手前)・伊那前岳と奥に北アルプスを望む

北アルプスズーム(槍ヶ岳もしっかり見えます)

 ここで景色を眺めながら食事休憩としました。 休憩後は、何故か『空木岳』周辺だけ雲が沸いているせいで、南アルプス方面の展望が悪い山頂を後にし、『赤薙岳』へと目指しました。(下写真は、途中の景色)

『空木岳』を振り返る

『南駒ヶ岳』への稜線

『赤梛岳』との鞍部から『空木岳』を仰ぐ

鞍部から『赤梛岳』を仰ぐ

紅葉と南アルプス

 思ったとおり『空木岳』から離れるに従い雲が晴れて来て、南アルプスの展望がようやく拝めました。 そして、40分程で『赤梛岳』山頂に到着しましたが、やはり山頂にそれと分かる目印などはありませんでした。

『赤梛岳』から『空木岳』を望む

『赤梛岳』から『南駒ヶ岳』と稜線を望む

 『赤梛岳』から一旦大きく下って『南駒ヶ岳』へと登り返すのですが、一度通っているのと展望の素晴らしさで苦にはなりませんでした。(下はその鞍部での写真)

紅葉の摺鉢窪分岐から望む南アルプス

 険しい岩場を登りつめると『南駒ケ岳』へ到着しました。 実は『南駒ケ岳』に13時までに到着したら『越百山』まで縦走をする予定で、5時半からの開始時間としていました。 しかし、寝坊したせいで半分あきらめていましたが、ハイペースのおかげか1時間以上の遅れを取り戻し、12時50分に『南駒ヶ岳』へ到着することが出来ました。
 急いではいるのですが、取り合えず山頂からの展望を楽しんでから最終目的地の『越百山』へと向かいました。(下写真は『南駒ケ岳』からの展望)

『南駒ヶ岳』から北部を望む

『南駒ヶ岳』から南アルプスの絶景

『塩見岳』から覗く『富士山』

『北岳』(中央)と『間ノ岳』(右)

『悪沢岳』(左)と『赤石岳』(右)

『聖岳』(中央)

 写真では当然分かりますが、肉眼でも南アルプスの山々が横方向に帯状に紅葉しているのが遠目にも分かりました。

以前はまだ雪渓があり苦労した『仙涯嶺』の登山道ですが、幸い雪はまだ降っていませんので快適に『仙涯嶺』への道を駆け抜けていきました。(・・・といっても岩場が多いです[ふらふら]) (下写真)

『仙涯嶺』から『越百山』の稜線

『仙涯嶺』近影

 『南駒ケ岳』から45分で『仙涯嶺』へ到着しました。 目標時間をクリアしている安心感からか、疲れが出だしたのか流石にペースが落ちて来ていますが、許容範囲でしょう。 休憩(写真撮影)もそこそこに『越百山』へと向かいました。(下写真)

『仙涯嶺』付近から『赤梛岳』を望む

『仙涯嶺』から『越百山』の稜線

 通常であれば、この時間帯では雲が湧き上がってガスってくるのですが、この日は雲がまったく出ておらず、逆に晴れて来ました。(南方面は前線の影響で遠くの方は曇っていますが)

鞍部から見た『仙涯嶺』と『南駒ケ岳』

 景色を眺めつつ、最後の緩やかな『越百山』への稜線を登っていくと山頂へと到着しました。 ここは初めて登った時にも良い天気で始めて見る南アルプスに感動しましたが、この日も南アルプスの山々はそのとき同様に見えていました。(下写真)

『越百山』頂上

『越百山』から見た南アルプス北部

『越百山』から見た南アルプス中部

『越百山』から見た南アルプス南部

『越百山』から南方面を望む

『越百山』から『仙涯嶺』と『南駒ケ岳』を望む

『越百山』から見た『富士山』

 個人的には、中央アルプスから南アルプスへの眺めはこの『越百山』からが一番だと思っています。
山頂に何時までも居たい気持ちを振り切って、日の入りが早くなって(17時半頃)いるため急いで下山を開始しました。 途中で紅葉した木々を眺めながらも早足でまずは小屋へと登山道を下って行きます。(下写真は、紅葉した木々と山々)

『越百山』からの下山路

『南越百山』

『越百山』を仰ぐ

『南駒ケ岳』を仰ぐ

 下山時点で時刻は14時20分、日の入りまではまだ3時間以上余裕がありますが、出来れば日のあるうちに車で一般道へ出たいので、急いだに越した事はありません。

 ハイマツを抜けて20分ほど下ると「越百小屋」へ到着しました。(最新のガイドブックには下山25分で記入されていますが普通の速度では無理です [わーい(嬉しい顔)]
 ここからは、長丁場となるので焦らず確実に下っていく事にします。 湿って滑りやすくなった木の根に苦労しながらひたすら下っていくと「上のコル」と呼ばれる所へ到着しました。(途中で男女2名の方を抜きましたが、暗くなる前に下山できたでしょうか?)
 ここまで来ると「福栃平」まではすぐです。 そして、山頂から1時間40分後の16時丁度に「福栃平」へ到着しました。 そして、最後の林道も早足で歩き、結局 駐車場には30分後の16時半に到着し、今回の山行は無事終了しました。

 帰りがけに、野尻にある「恋路の湯」(¥500)につかって、汗と疲れを流し帰路へとつきました。

今回の反省点は、
 ・目覚ましセットの再確認をせよ。
でしょうか、ふと良く寝たような感じで目が覚めて時計を見たらエッ[がく~(落胆した顔)]という感じでしたから・・・。(それでもすっかり夜が明けて目が覚めるよりは良かったですが。 しかし、良く寝たお陰で体力が有り余っていたのかも知れません。 [わーい(嬉しい顔)]

 次回は、前回予定した通り『荒島岳』へ行こうかと思いますが、台風が通過したことによる被害・雨量により変更または中止になるかもしれません。 (台風一過の晴天を期待していますが・・・)


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山子路爺

こんにちは。
山行記録を読んで何時もながらに驚いています。
早ッ!強!
木曽殿は案外展望が良いのですネ。
by 山子路爺 (2009-10-06 13:41) 

おど

山子路爺さん、
下りを急ぎすぎて足が少し痛くなってます。(苦笑) 木曽殿越は、伊那側が谷間で切れているので展望は良いですね。
 但し、元々風の通り道らしく、この日も強かったですが。

by おど (2009-10-06 19:56) 

joyclimb

素晴らしい展望の登山ですね!
展望が良いと、歩くのがとても楽しいですね!
(中央アルプスの紅葉はもうピークを過ぎているんですね。早いですね。)
by joyclimb (2009-10-07 03:10) 

おど

joyclimbさん、
この日の登山では、稜線歩きの醍醐味を味わえたと思います。(初めての越百山の時もですが)
 紅葉は遅いのか色ずきが悪いのか、良く分かりませんでした。(高山の紅葉を見たのは初めてなので・・・)

by おど (2009-10-07 07:33) 

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