初雪の塩見岳日帰り登山 [登山]
今回は予定通り南アルプスの『塩見岳』へ日帰りで登ってきました。
当日はあいにくの曇り空となり、時折雪が舞う天気となってしまいましたが、幸い大きな崩れはなく無事に『塩見岳』へ登ってこられました。
日付 | 2009年10月10日(土曜日) | |
天候 | 曇り時々雪 | |
場所 | 静岡市葵区小河内 | |
予定距離 | 27.0Km (内林道 5.2Km) | |
予定累積標高 | +2170m -2170m | |
予定時間 | 10時間30分 | |
予定人数 | 1名 | |
行程・標高・時刻 | ||
05:50 | 1649m | 鳥倉林道ゲート 駐車場 出発 |
06:20 (00:30) | 1780m | 鳥倉登山口 |
08:00 (01:40) | 2585m | 三伏峠 |
08:55 (00:55) | 2657.9m | 本谷山 |
10:15 (01:20) | 2755m | 塩見小屋 |
11:25 (01:10) | 3052m | 塩見岳(東峰) 昼食休憩 |
12:10 (00:45) | 3052m | 塩見岳(東峰) 出発 |
12:45 (00:35) | 2755m | 塩見小屋 |
13:45 (01:00) | 2657.9m | 本谷山 |
14:40 (00:55) | 2585m | 三伏峠 |
15:50 (01:10) | 1780m | 鳥倉登山口 |
16:20 (00:30) | 1649m | 鳥倉林道ゲート 駐車場 出発 |
先週の寝坊の教訓を生かして目覚まし時計を入念にセットした甲斐もむなしく、予定時間より早めに目が覚めてしまい出発の準備をします。
三連休の初日ということもあり、高速道路はそこそこ混んでいましたが、朝早いこともあってスムーズに「松川I.C」まで行き、大鹿村の鳥倉林道ゲート駐車場には目的どおり6時前には到着しました。
駐車場は、すでに満車状態(下写真)でしたが何とか路肩に停車することが出来ました。(帰りに分かったのですが、すこし戻った所に第二駐車場があります)
トイレが開いていたため(冬期は閉鎖らしい)用を足してからまずは林道を「鳥倉(豊口)登山道」へと向かいます。
この日は朝方雨が降っていたらしく、路面が濡れており谷間には低い雲が浮いていました。(下写真)
30分程で登山口に到着すると、ここからが本格的な山道でいきなりの急登となります。(下写真は帰りに撮影した登山口)
登山口からしばらくは急な斜面を蛇行しながら登ることになりますが、1時間弱で「豊口山」の東尾根に乗ると傾斜はゆるくなります。 ここまでの間では、先日の台風で足元に細かい木の枝が落ちていていましたが、尾根道の途中では大きな木が根ごと横倒しとなり細い登山道を塞いでいました。 幸い横に先人が付けた迂回路があるのでそこを通ります。
沢の通り道などには木で組まれた歩道や階段があるのですが、雨に濡れているため滑りやすくなっており、慎重に歩みを進めます。
そして、標高が上がってきたためか時折パラついていた雨が、いつの間にか細かいアラレ状の雪になって降って来ました。
そして、登山口から二時間弱で「三伏峠(さんぷくとうげ)」に到着しました。(下写真)
写真からも分かる通り、雪がうすく降り積もり靄もかかり幻想的な雰囲気となっていました。
峠を後にして先へ進むと『小河内岳』方面との分岐があるので、今回は左の『塩見岳』方面へと向かいます。(下写真)
緩やかな斜面を登ると『三伏山』の標識がありましたが、後で調べて見るとここが山頂と言う訳ではない様です。(下写真は、そのピークへの斜面)
ここから先は樹林帯の尾根道となり、良い雰囲気の林を分け入る細い道となります。 しかし、困ったことに木の葉に積もった雪が、葉を避けたときなどに首筋から入り冷たい思いをして難儀しました。
また、ここでも台風のためなのか所々で木が横倒しとなって進路を塞いでおり、迂回を余儀なくされます。 しばらく尾根道を登ったり降ったりしていると唐突に『本谷山』の頂上へ到着しました。(下写真)
天気が良ければ展望が望めそうな山頂でしたが、この日はまったく見えないため山頂で一息ついてから、また先へと急ぎました。
ここからも尾根道は続きますが、途中から『権右衛門山』の手前を巻く道となり高度を下げていきます。 この道は地図の登山道とは替わっており、2512mまで一旦降りてから尾根手前を行く道になっていました。(GPSの軌跡参照)
また、この辺りは平坦な地形となっていて道が分かりづらくなっていました。(テープがあるので見落とさないようにいけば、大丈夫です)
ここを過ぎると傾斜が次第に急になってきます。 途中で「塩見新道」と合流しハイマツ帯を進むと、静まり返った「塩見小屋」が見えてきました。 小屋で昼食にすることも考えていましたが、まだ早かったため(10時15分)ここへは寄らずに山頂へと向かいました。
ここからが『塩見岳』の核心部といってよい、岩場の急な登りとなります。 霧がかる登山道を進むと前方に「天狗岩」(どの岩が天狗岩なのか誰か教えてください)が見えてきました。(下写真)
急な岩場を登っていくと「天狗岩」の上部へ到着しますが、ここから一旦降って本命の『塩見岳』へ登り返すことになります。(下写真)
鞍部からはまた岩場の登りになりました。 傾斜がきつい上に滑りやすいため足場を慎重に確認しながら、三点支持で慎重に登ってゆくと待望の頂上(西峰)へ到着しました。 ここから標高の高い「東峰」へは直ぐ(3分ほど)なのでそちらに向かいます。(下写真は、西峰から東峰を望む)
向かう途中、先行していた単独者と2名の登山者とすれ違うとほどなく誰も居ない山頂(東峰)に到着しました。 しかし、ガス(雲)が掛かり時折真上の雲間から青空は見えますが、残念ながら周りの山々はまったく見えませんでした。(下写真)
気を取り直して非情に寒いですが山頂の岩陰で朝食としました。 カップラーメンを食べるためにお湯を沸かそうとしましたが、中々火がついてくれません。(寒いのと標高が高いため?) また、時々吹く強い風で折角付いた火が消えてしまい沸かすのに手間がかかりました。
ようやく出来た暖かいラーメンをゆっくり食べながら晴れ間が出るのを待ちましたが、結局周りのガスは消えませんでした。
頂上で休憩をしていると単独者が2名登ってこられて、聞くと同じ「豊口登山道」から日帰りで登ってこられている方でした。(同じような時間に上がり始めているので、同じ時間に到着したのですね。 ちなみに帰りもほとんど同じ時間に下山していました)
長い休憩後は、雪で滑りやすくなった岩場を慎重に降りてゆきました。(下写真は下山中に撮ったもの)
30分ほどで「塩見小屋」へ到着すると、行きに通りかかった時とは大違いで、大勢の登山者でいっぱいでした。 結局、今回一度も小屋には寄らずに先へと急ぐと、先に下り始めた日帰り登山者に追いつきました。 流石に日帰りを計画している方たちで、ほとんど同じ速度で下りていきました。
「塩見小屋」から「三伏峠」の間は登り返しがきつく非常に疲れました。(実は、この日は避難小屋泊まりの予定で色々と詰め込め過ぎたためザックが重くなりすぎていました。 )
山頂から2時間半ほどで「三伏峠小屋」に到着すると、朝は1張りしかなかったテント場に沢山のテントが張ってあり、大勢の登山者で賑わっていました。
滑りやすい登山道を1時間半ほど下って行くと「豊口登山口」へと到着しました。 この付近は晴れていた様で、ポカポカと陽が射して暖かくなった林道をゲートの駐車場まで歩いて行きました。
今回は、紅葉が目的のわりに展望には恵まれませんでしたが、まさかの雪の中の登山となり別の意味で楽しめました。それと来年予定している南アルプス縦走の参考にはなりました。(雪さえなければ、いつでも日帰りできる山なので、また単独で来る事もあると思います)
今回の反省点は、
・スパッツを持っていき忘れて、スボンが泥だらけになってしまったことと、
・雪だから良いだろうと、面倒でザックカバーをしなかったら、案の定濡れていたことでしょうか。
あと反省点ではないですが、ザックの重さにあった山行を計画する必要があると思いました。(重いザックで20Km超えは無理です・・・)
こんばんは。
やりましたね~。
もう冬がそこまで来ていますね。
by 山子路爺 (2009-10-11 22:38)
山子路爺さん、
もう3000m級の山は素人には危険な時期になってきてますね。 今年の高山は今回の山行で終わりかと考えています。
その分、冬山の低山へ行こうと思っていますが・・・。(笑)
by おど (2009-10-12 07:39)
この時期、予想外の素晴らしい景色(雪)が見られることがありますね!
by joyclimb (2009-10-12 21:17)
joyclimbさん、
行く前から山の天気(http://tenki.jp/mountain/)で、氷点下の予報なのは分かっていたのですが、まさか雪が降るとは予想していませんでした。(苦笑)
今後は標高が高い場合は、軽アイゼンを持っていった方が良いでしょうね。
by おど (2009-10-13 22:10)