鈴鹿北部周回縦走(拘留孫岳・烏帽子岳・三国岳・鈴北岳・焼尾山) [登山]
福井県と岐阜県の県境は冬型の天気のため、雨が降る予報となってしまいました。 そこで、予定を変更して前から周回縦走を考えていた鈴鹿北部の『拘留孫岳』『烏帽子岳』『三国岳』『焼尾山』を周回して来ました。
また、『焼尾山』手前の時点で予定より早く周回してしまったため、昼食を食べに展望の良い『鈴北岳』までピストンで登ってきました。
日付 | 2009年11月15日(日曜日) | |
天候 | 朝方晴れのち曇り | |
場所 | 三重県いなべ市藤原町篠立 | |
距離 | 20.1Km (舗装道3.8Km) | |
累積標高 | +1972m -1972m | |
時間 | 7時間20分 | |
人数 | 1名 | |
行程・高度・時刻(標高が赤字はGPSから) | ||
07:20 | 229m | 篠立パーキング 出発 |
07:40 (00:20) | 314m | 長楽寺 |
08:30 (00:50) | 772m | 狗留孫岳頂上 |
09:00 (00:30) | 865.1m | 烏帽子岳頂上(三角点) |
10:15 (01:15) | 894m | 三国岳頂上 |
11:00 (00:45) | 791m | 鞍掛峠 |
11:40 (00:40) | 1182m | 鈴北岳頂上 昼食休憩 |
12:00 (00:20) | 1182m | 鈴北岳頂上 出発 |
12:30 (00:30) | 791m | 鞍掛峠 |
12:45 (00:15) | 922m | 焼尾山 |
14:15 (01:30) | 254m | 林道出合 |
14:40 (00:25) | 229m | 篠立パーキング 到着 |
GPSの軌跡(黄色が予定、赤色が実測、その他の色は過去の記録)
起床後、インターネットで雨の状況を確認すると、行く予定の『平家岳』方面は雨が降っている様子なので、事前に計画していた代案を実施することにしました。
車を鈴鹿に向け走らせ、7時15分に「篠立(しのだち)パーキング」に到着しました。 早速支度をしてパーキングのトイレで用を足してから出発をしました。(下写真)
まずは長楽寺へと向かいます、この寺の前の林道を奥に行くと『狗留孫岳』への登山口があるのですが、長楽寺への道が分かり辛く一本間違えて道に入ってしまいましたが、何とか復帰出来て無事到着しました。(下写真)
お寺で、これからの登山の安全を祈願してから林道へと進みました。(賽銭箱が閉まっていた?ため、お金入れていませんが・・・)
林道の山側に注意しながら進むと、予定とは違う場所に赤テープで印が付いています。 計画ではもう少し奥からの登山口でしたが、ここからでも行けそうなので、この尾根から登ることにしました。(下写真。ミラーが目印)
道は付いていますが、登山道とはいい難い状態で、ここ数日の雨で土が軟らかくなり非常に登りにくい状態となっていました。 また、50度以上の傾斜で、木の枝などに捕まりながら進まないと滑り落ちそうな急登が続きました。
急登を尾根に沿って進むと次第に傾斜が緩くなり、30分程でなだらかな尾根筋にたどり着きました。(下写真)
そして当初予定の登山道と合流し尾根上をしばらく進むと、前方が明るくなり『狗留孫岳』山頂へと到着しました。(下写真)
『狗留孫岳』の頂上には「電波反射板」が設置されており、周りの山から何処が山頂なのか一目で分かるようになっています。 また、木々が切り開かれており、朝方は晴れていたため眺めが良かったです。(下写真)
ここから先の道は、電力会社の巡視路を進むことになります。 次に向かう『烏帽子岳』へと進むと途中で巡視路から分岐して山頂へと向かう道へと進みます。(下写真、尾根を進んでいく)
山頂へと登っていくと道が左右に分岐しているので、ここは三角点のある方面(右手)へと進みます。 すこし進むと『烏帽子岳』の三角点へと到着しました。(下写真)
実は『烏帽子岳』と『三国岳』の縦走は、今年の3月に行っているのですが、その時にはなかった標識(上写真中央の柱)が立っていたのでよくよく見ると、「細野ルート開設記念」と書いてあり、今年の5月17日に新たに開通したようです。(今度登ろうかと考えています)
『烏帽子岳』山頂からは東側の展望が開けていますが、あまり見るものがない(養老山脈や伊勢湾ぐらい)ので、早々に後にし『三国岳』へと向かいました。
最高点を通過した先の岩場からは、西側と北側の景色が良く見えました。(下写真)
この先の道は途中までは巡視路を進むことになりますが、そこから先は尾根沿いに進みます。以前通っているので問題ありませんが、はじめての場合は足跡などを確認して進まないと迷うこともありえます。
この尾根道は、岩場が多く、時には迂回する道となっていたりします。(下写真)
1時間程進むと広く平らなところに出ます。 ここで前方を同じ方向(三国岳)へと進む人があり追いつきましたが、直ぐ近くまで来ても気が付かずに、ふと振り向いた時に飛び上がってビックリされていました。(驚かさせてすみません)
先人を追い越して『三国岳』へと取り付きますが、ここが今回最大の難関でした。 以前通った時に、尾根上部の岩場が険悪なのを覚えていたので、尾根をやり過ごして少し西側の傾斜の緩いところを登っていきました。 しかし、傾斜がきつくないとはいえ、落ち葉や落ちた木の枝が湿っており、大変滑りやすくなっており苦労させられました。
何とか上部まで登ると『三国岳』頂上はすぐでした。(下写真)
『三国岳』はあまり展望がないため、休憩もそこそこに次の『焼尾山』の分岐へと向かいました。 この先の予定ですが、『三国岳』には10時半前に着いてしまったので、このまま『焼尾山』へ行き下山すると、13時頃には駐車地に戻ってしまう計算になります。
そこで、鞍掛峠の近くまで来ているのでそのまま『鈴北岳』へと登ることにしました。(笑) 早速、鞍掛峠へと向かうことにしました。(下写真)
峠を11時に通過すると、そこからは当然のごとく登りとなります。 しかし、ここまでの登山道と比べると道も良いため快適に進んでいくと、峠から40分ほどで『鈴北岳』頂上へ到着しました。(下写真)
せっかく登ったのですが、山頂付近はあいにく雲の中でガスっており、展望は望めませんでした。 展望はあきらめて、丁度昼時となったので、風を避けられる場所を探して昼食としました。
山頂は標高も高く風もあるため、体が冷えてきたので食事を取った後すぐに下山をはじめました。 天気が良ければ「ボタンブチ」へ景色を見に行く気もあったのですが、この様子ではあちらもガスの中でしょう。
30分ほどで再び鞍掛峠へと戻ると、『焼尾山』との分岐までの急登を登り返します。(下写真は、その分岐。左奥が『焼尾山』行き)
分岐から『焼尾山』へと進むと、北斜面が崩壊し展望が良くなった地点を通過しますが、ここからの展望が良く、少しずつ天気が回復しているのか『霊仙山』や『伊吹山』が遠くに見えていました。(下写真)
そして、分岐から5分ほどで『焼尾山』頂上へと到着しました。(下写真)
頂上からは、南側の『御池岳』や『藤原岳』方面の展望が開けていますが、こちら側はまだ雲が多くいまいちの展望となっています。
そして、ここから先が今回楽しみにしていた『焼尾山』の東尾根縦走となります。 この道も基本的には巡視路となっているため、全体的に道は良かったのですが、所々で道が不明瞭な部分もありました。 しかし、尾根沿いを行くため地図と地形を照らし合わせて次の鉄塔を目指して進めば迷いませんでした。(南尾根沿いに鉄塔を目指すと良い)
途中、紅葉が綺麗に色づいていました。(下写真)
尾根を東へと進み高度が下がって来ると、気温が上がって来て汗が噴き出してきます。 そして、幾つかの鉄塔を通り過ぎ最後の鉄塔に到着すると、ここからの眺めが非情に綺麗でした。(下写真)
ここから先は一旦489mのピークをめざします。 ピークには到着しましたが、ここからの下山路が良く分からなかったため、取り合えず降下を開始しましたが、急傾斜に阻まれたため、獣道を利用して南側の尾根へと迂回しました。(多分、はじめから南斜面から回り込めばよかったのでないかと思います)
しばらく降下していると、いつの間にか巡視路のプラスチック製の階段がありました。 しかし、大半が土に埋もれており分かり辛くなっていました。(ピークからの降下点も同様なのかもしれません)
目を凝らして埋もれた巡視路を辿って降下していくと、前方が明るくなり舗装道に到着しました。(下写真)
ここから先は舗装道路を行くのですが、直線では近いパーキングまでを、曲がりくねった道で遠回りとなりますが諦めて進むしかありません。(途中の田んぼ道は近道ですが、進入禁止になっていました。 また時期によっては電気柵が通電しているかも知れません・・・)
そして『焼尾山』から2時間弱で「篠立パーキング」へと無事到着しました。(下写真は、下山時に見かけた古い工場跡ですが、良い雰囲気なので載せます)
今回の反省点は、
・今回も特にありません。
次回は、天候次第なのでまだ未計画です。
鈴鹿の山々の眺めがいいですね!
最後の鉄塔から見る景色、ダム湖あり、紅葉ありと良い景色ですね!
(2008年4月に三国岳に登ったとき、
間違って焼尾山に行ってしまいました!)
by joyclimb (2009-11-16 01:01)
joyclimbさん、
鉄塔からの眺めは下界が雲間から太陽に照らされて、その部分が箱庭のように見えて不思議な景色でした。鈴鹿は低山でも海側が切り立っており、眺めが良くていいですね。
焼尾山との分岐は、鞍掛峠から登ると間違えて入ってしまうと思います。(小さい標識しかありませんしね)
by おど (2009-11-16 19:07)