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鈴鹿の御池岳・土倉岳・藤原岳日帰り周回登山 [登山]

 予定通り、鈴鹿北部の日帰り周回登山を行いました。
久しぶりに長距離を歩いたこともあり、最後の方は若干疲れが出ましたが、登山者には『藤原岳』以外では、前半の「木和田尾」「カタクリ峠」「御池岳山頂」で一人ずつあっただけで、静かな山に浸ることが出来て充実した山行となりました。

 今回の山行では、以前利用した登山道(下記リンク参照)を利用して『御池岳』まで登り、そこから『土倉岳(はぜくらだけ)』へと縦走し、ノタノ坂経由で「茨川」へと降り、そこから茶屋川沿いに「三筋滝」へと行き、そこから『藤原岳』へと再度登り返して、「聖宝寺道」を下山路としました。

藤原簡易パーキングから『御池岳』間は2009年7月11日の記録を山行にしてください
 → お池めぐりの白船峠~御池岳縦走

 

鈴鹿北部周回2
藤原P~白船峠~御池岳~土倉岳~茨川~三筋滝~藤原岳~藤原P
日付2009年11月21日(土曜日)
天候曇り時々雨(あられ)
場所滋賀県東近江市茨川町
距離25.2Km (内車道2.6Km)
累積標高+2596m -2596m
時間7時間55分
人数1名
行程・高度・時刻(標高が赤字はGPSから)
07:20181m藤原簡易パーキング 出発
07:30 (00:10) 258m白船峠登山口
08:45 (01:15)993m白船峠
09:05 (00:20)931mカタクリ峠(天ヶ平)
09:40 (00:35)1247m御池岳(丸山)
10:10 (00:30) 1136m土倉岳降下点
10:25 (00:15) 1049.5m土倉岳
11:00 (00:35) 824mノタノ坂手前鉄塔
11:50 (00:50)600m茨川 昼食休憩
12:00 (00:10)600m茨川 出発
12:40 (00:40) 651m三筋滝
13:40 (01:00) 1120m藤原岳
14:55 (01:20) 222m聖宝寺
15:15 (00:20)181m藤原簡易パーキング 到着



GPSの軌跡(黄色は予定、赤色が実測、その他の色は過去の実測。谷では精度が落ちています)
091121_map.jpg

 いつもの様に鈴鹿へ向かい出発し「藤原簡易パーキング」に到着したのは7時過ぎでした。 早速準備をして白船峠登山口へと向かいますが、ここから『御池岳』までは一度通っているので特に問題はなく快適に登っていけました。(詳細は省略します)
 この日はあいにくの天候となり、上空は雲に覆われて、まったく展望が利きませんでした。 また、山頂付近ではあられが降ってきてパラパラと音を立てていました。
 『御池岳』頂上に到着すると先客が一人いました。 この後の予定を聞くと「ボタンブチ」へ行く予定だったが、この天候では言っても仕方がないので下山されるとのことでした。(下写真は、『御池岳』山頂)

 何も見えない山頂(もともと展望悪いですが・・・)に長居は無用なので、「ボタンブチ」へと笹原を掻き分けて進むことにします。 「ボタンブチ」へは何回か来ているので、山頂からの最短ルートを辿っていきます。
 「ボタンブチ」に到着すると、案の定ガスで何も見えません・・・。 向かう『土倉岳(はぜくらだけ)』の展望を期待していたのですが、諦めるしかないようです。(泣)

ボタンブチ

 ボタンブチを後にし『土倉岳』へと向かうことにしました。 まずは「奥の平」と呼ばれている南東の方向へと向かいます。 霧が濃いため、平坦な場所はなるべく避けるべく、草を掻き分けて南側の急斜面沿いに東へと進みました。(下写真は、その途中で撮影)

 予定の降下点近くまで来ましたが、それらしい印などは見つかりません。 意を決して傾斜の緩そうなところから降下していきます。 傾斜が緩いとはいえ方向を誤ると急斜面へと向かうので慎重に進みました。
 しばらく行くと傾斜が緩みだし赤テープも見え始めます。 また、前方に目的とする尾根も見えてきて降下点が間違っていないことが確認できました。 (下写真は、その尾根道)

 『土倉岳』との中間点辺りで尾根から『藤原岳』と「土倉谷」の展望が開けていました。(下写真、左奥が『藤原岳』)

 しばらく行くと『土倉岳』へと到着しましたが、やはりガスで展望が利きません。(下写真は、『土倉岳』頂上)

 ここで、行動食を食べ5分ほどの休憩後「ノタノ坂」へと向かいます。
山頂から東へと尾根づたいに進んで行くと、南の尾根道への分岐点に巡視路の標識が出ていて分かりやすく助かりました。 ここからは巡視路の分かりやすく良い道となり、快適に進むことが出来ました。 942mピークは山腹をトラバースし、その後は高圧電線沿いに進んでいきます。 登山道からは西と南の山々が、また所々にある鉄塔からは『藤原岳』の眺めが望めました。

尾根途中からの『藤原岳』の天狗岩付近

鈴鹿中部の山々

鉄塔付近から見た『藤原岳』

『天狗堂』(左奥)方面を望む

ノタノ坂手前の鉄塔からの眺め(銚子岳・静ヶ岳など)

 ここまでは時間的にも良い調子で来られましたが、ノタノ坂への降下点がよく分からずに、東(向かって右手)の尾根から降るためそちらへ進みました。 これが間違いで、道は付いているのですが、どうも小又谷へと向かっているようです。 そこで方角をノタノ坂方面へと変えたのですが、傾斜が非常にきつい谷へと降りていってしまい、下からは林道整備なのか重機の音が聞こえてきますが、これ以上の降下は危険なところへと出てしまいました。
 しばらく悩んだ末、元の鉄塔まで戻ることにしました。 足を滑らしたら只では済みそうもない急登を、慎重に登っていき何とか鉄塔へと戻ることが出来ました。
 西側(向かって左手)の道へと入るとすぐに巡視路の標識があり、右へ折れると「ノタノ坂」へ行くと思われましたが、ここで20分以上時間を費やしていたため「ノタノ坂」へは向かわずに、峠道をショートカットしている左へ向かいました。
 降りてゆくとすぐに「ノタノ坂」からの道に合流し「茨川」へと向かいました。(最後に茨川へ出る沢沿いの道も荒れていて分かりづらいです)
 なんとか「茨川」の廃村へ到着すると、広く明るい谷となっていて予定通りここで昼食としました。(下写真)

 茨川林道の終点には沢山の車(登山者や狩猟の人?)が留まっていましたが、人の気配はまったく無く静まり返っていました。
 急いで昼食を食べ終わると、茶屋川の上流にある「三筋滝」へと向かいました。 茶屋川は登山靴のみで遡行可能か心配でしたが、水量は思ったほど多くは無く、ストックがあれば飛び越えられる程度の川幅となっていて安心しました。(下写真)

 渡渉を何度か繰り返し右に「蛇谷」を分けた所を通過すると、川が大きく蛇行し伏流となるところに出ました。 ここから、上を見上げると天狗岩が前方に見えていました。(下写真)

 さらに進んで行くと、次第に大きな岩が多くなり前方に大きな滝が見えてきました。 その滝が「三筋滝」ですが、今の滝は3つの流れではなく、一つの大きな流れのみとなっています。(下写真)

 しばし滝を眺めたところで、来た道を『藤原岳』への分岐まで引き返します。 しかし、分岐付近にはそれらしき後はまったく無いため、尾根右手の比較的緩やかな斜面を無理やり登っていきました。
 しばらく登ると人が歩いた形跡がある所に出たため、尾根に続くその道を左に進むと無事に尾根筋へ到達することが出来ました。(下写真、尾根から下を振り返ったところ。右奥に茶屋川が見えます)

 結局、尾根の途中から南側に斜面をトラバースする道が本来の道のようですが、ほとんど廃道と化しています。
急な尾根筋を上へと登っていくと、下から狩猟犬だと思われる犬の鳴き声が聞こえてきました。 また、しばらく進み尾根が広がった辺りで、前方から鈴の音を鳴らしながら、2頭の狩猟犬が人懐っこく近づいてきました。
 後で分かったのですが、この辺りは11月15日から2月18日までは狩猟解禁となっているらしく、通りで前回の『焼尾山』付近でも、銃声と鹿の悲痛な鳴き声が響いてたわけです。
 犬はこちらの匂いをひとしきり嗅いだ後、しばらくは一緒に登ってきましたが、その内にどこかへと行ってしまいました。 結局、この日はハンターの姿はまったく見ませんでした。

 893mのピークからは、『藤原岳』展望丘へと続く尾根に乗り、後はひたすら高度を上げて行きました。
山頂付近では、イバラが多く難儀しましたが避けながら進むと、誰もいない頂上へと到着しました。(下写真)

頂上からの展望は、相変わらずのぐずついた天気であまり良くありませんが、登ってきた尾根から天狗岩・頂上台地などが見られました。(下写真)

天狗岩方面

頂上台地方面(右に藤原山荘と人影が見える)

 風が強く寒くなってきたので、頂上からの展望と休憩もそこそこに「藤原山荘」へと向かいました。 しかし、ここから先の道は、湿った石灰岩と泥状の土とで滑りやすく大変歩きにくい状態となっています。(毎回苦労させられますが・・・)
 慎重に降りて行くと「藤原山荘」に到着しました。(下写真)

 山荘には人の気配があり何人か中にいるようでしたが、山頂で休憩したためここはパスして下山を開始しました。 下山路は「聖宝寺道」を予定しているのでそちらへ向かいますが、途中までは「大貝戸道」とは一緒になります。
 山荘から少し入ったところで、あられ混じりの雨が降ってきたため、どこかでザックカバーをかけようと考えていたとき、泥の斜面に足を取られて思いっきりズッコケてしまいました。
 幸い岩などが無かったため怪我などはありませんが、お尻がドロドロになったため脇の木陰でザックカバーをして泥を拭きました。(考え事しながらは危険ですね・・・)

 そこから先も滑りやすい道を慎重に降りて行きました。 途中では、さすがにメジャーな道だけあって、下山者を何グループか追い越して山荘から1時間で「聖宝寺」に到着しました。
 ここから1.5km程の「藤原簡易パーキング」へと向かい、今回の長距離山行は無事終わりました。(下写真は、駐車場へ戻る途中で見上げた『藤原岳』近影)

今回の反省点は、
 ・道が分からずに適当に進んでしまって、急斜面にはまった事
 ・滑りやすい道で、考え事をしながら歩いていた事
の2点でしょうか。

どちらも慎重になれば良いので、疲れていて判断力が鈍くなった時にも、意識して行動するように緊張するように心がけたいと思います。

次回は、奥美濃方面に雪がなければ、以前の計画通り『平家岳』に行こうかと思っています。


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コメント 4

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山子路爺

こんにちは。
土曜日なのに人が少ないなぁ、と思ったら「時々雨(あられ)」ではなるほどですネ。
こんなときは山が落ち着いていて、かえって良いかも知れませんね。
by 山子路爺 (2009-11-22 16:28) 

おど

山子路爺さん、
今回は、当初から天気は余り良くない予報なので、雨でも決行するつもりでした。 しかし、霧に霞む御池岳の笹原や、誰もいない静かな山中も良いですね。(基本的にワイワイ騒ぐのは好きではないので)

by おど (2009-11-22 16:44) 

joyclimb

霧があると幻想的な景色が見られますね。
霧が濃いと平坦な場所を歩くのは恐いです。
(以前、霊山岳で霧で道に迷いました。)
by joyclimb (2009-11-22 23:10) 

おど

joyclimbさん、
鈴鹿北部の山は、平らな大地が多い上に霧が多いので注意しないと迷いますね。
 今後は、ホワイトアウトにも気をつけないといけない季節になりますね。
by おど (2009-11-22 23:28) 

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