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快晴の雨乞岳周回縦走 [登山]

 今回は予定通り鈴鹿の『雨乞岳』へ登ってきました。
天気は期待していなかったのですが、山頂に到着した13時頃には快晴となり、遠く『白山』や『御嶽山』『乗鞍岳』などが見えました。 しかし、峠をいくつか昇り降りしたため(累積標高±2000m)、久しぶりに疲れましたが、今年最後の充実した山行となりました。

『東雨乞』からの『釈迦ヶ岳』の後ろに浮かぶ『御嶽山』と『乗鞍岳』

雨乞岳・イハイガ縦走登山
朝明~根の平峠~杉峠~イハイガ岳~雨乞岳~七人山~根の平峠~朝明
日付2009年12月27日(日曜日)
場所滋賀県東近江市甲津畑町
距離24.3Km ※誤差多いため不正確
累積標高+2000m -2000m ※誤差多いため不正確
時間8時間50分
人数1名
行程・標高・時刻(赤の標高はGPSと地図から算出)
07:05411m朝明駐車場 出発
07:50 (00:45) 800m根の平峠
09:20 (01:30)1042m杉峠
10:10 (00:50)600mツルベ谷出会
10:45 (00:35)800m大峠
11:15 (00:30)964.1mイハイガ岳
12:20 (00:55) 1014m1014ピーク 昼食休憩
12:45 (00:25) 1014m1014ピーク 出発
13:00 (00:15) 1095m清水頭
13:40 (00:40)1237.7m雨乞岳
14:15 (00:35) 1073m七人山
14:40 (00:25) 750mコクイ谷出会
15:15 (00:35) 800m根の平峠
15:55 (00:40)448m朝明駐車場 到着


GPS行程図(黄色は予定、赤は実測 ※全体的に精度悪し)
091227_map.jpg

 今回は行程が長いため、まだ暗い中を出発しました。日の出直後の7時前に駐車場へと到着すると、すでに車が3台ほど止まっており支度をしていました。
 早速、準備をして「伊勢谷」を「根の平峠」まで登っていきます。 いつもであれば谷までは林道を歩くのですが、現在は工事中で迂回路が用意されていました。(下写真)

登山口

迂回路の看板

谷を登っていくと、以前通った時より整備されて歩きやすくなっていました。また「ブナ清水」への分岐に新しく標識が設置されていました。(下写真)

程なくして「根の平峠」へ到着すると、「イブネ」と「クラシ」が朝日に照らされて行く手に見えていました。(下写真)


ここからはまず「コクイ谷出会」へ向かいます。途中で単独の登山者とすれ違いましたが、時間からするとテント泊などやられた帰り?の方の様でした。
 コクイ谷出会からは「神崎川」を「杉峠」へと遡ります。(下写真)

コクイ谷出会

御池鉱山旧跡

 「杉峠」への道は所々に雪があり、日陰部分では凍って滑りやすくなっており、慎重に歩いていきました。 途中までは緩やかな登りでしたが、峠が近づくにしたがい急登となり、最後は雪のトラバース道を登ることになりました。(下写真)

雪の登山道

トラバース道から見た杉峠

杉峠へと到着するとまだ誰も来ておらず、静まり返っていました。(下写真)

ここからは「ツルベ谷出会」へと向かいますが、ここからの下りでは凍結した道が滑りやすく危ないので軽アイゼンを装着して進みました。

この道は「千草越え」と呼ばれる旧街道なので、途中にはいわれのある名所?を通っていきます。(下写真)

一反ぼうそう("ぼうそう"の意味は謎???)

シデの並木

大シデ

蓮如上人旧跡

蓮如上人旧跡説明書き

蓮如上人旧跡の石碑

古屋敷跡(ツルベ谷出会)

 ツルベ谷出会(古屋敷跡)へと到着すると、ここからは南の「ツルベ谷」を「大峠」へと登っていきます。

「大峠」への道は地図では破線となっていますが、途中までは丸太橋(怖くて渡りませんでした)などよく整備されており歩きやすい道となっていましたが、上へと登るに従い谷が荒れてきて道も不鮮明になっていきました。(下写真は、丸太橋)

所々にある赤テープを追って谷芯の急登を登り切ると、「大峠」へと到着しました。(下写真)

ここまで登ってきて流石に疲れが出てきていましたが、ここから向かう『イハイガ岳(祝ヶ岳)』への急登を見て『イハイガ岳』へは余計だった事を実感しました。
 しかしここまで来たら向かうしか無いので予定通り『イハイガ岳』への尾根を登っていきました。 斜面は雪解けの水が泥と化しており、滑りやすい急登を攀じ上り体力を消耗していきます。 尾根途中で向かう『イハイガ岳』が見られましたが、以前『綿向山』から縦走した時とは違う、荒々しい山容に緊張を強いられます。(実際にはザレ場は迂回します)(下写真)

 木を掴みながら登っていくとようやく頂上へ到着しました。 しかし、予定では峠から10~20分ほどで登るはずでしたが、実際には倍以上の30分も掛かってしまいました。(下写真)

イハイガ岳頂上

イハイガから見た『綿向山』

8月30日のイハイガ岳から見た『綿向山』(※比較用)

 『イハイガ岳』を早々に立ち去り来た道を「大峠」まで戻ります。途中のガレ場からは『雨乞岳』と今から向かう尾根が良く見えました。(下写真)

「大峠」までは問題ありませんが、峠からがまた急登となりこちらも泥の斜面に難儀することになりました。
 尾根上へと登ると痩せ尾根の岩場がありましたが、三点支持で慎重に乗り越えていきます。(越えてから気がつきましたが、西側に迂回路がありました)
ここからの『雨乞岳』はその巨大な山容がアルプスの山を彷彿とさせます。(下写真)

尾根上から清水頭を望む

尾根上から雨乞岳を望む

尾根上から「綿向山」方面を望む(中央右が『イハイガ岳』)

 気がつけば12時を廻っており、歩きづめで体力的にも限界がきていたため、中途半端ではありましたが展望がない1014mピークで食事休憩としました。
 早々に食べ終わると「清水頭(しょうずがしら)」へと向かいましたが、休憩したため楽になり15分ほどで「清水頭」へと到着しました。(下写真)

清水頭から『鎌ヶ岳』を望む

清水頭頂上

清水頭の笹原から『雨乞岳』を望む

 ここからが、今回の核心部となりました。始めのうちは低い笹原を快適に歩いていけますが、南雨乞から先は背丈ほどの笹をヤブコギして行きます。(下写真)

清水頭を振り返る(ここまでは楽な笹道)

南雨乞いから尾根を振り返る

 さらに雪が中途半端に積もっているため、道に笹が覆いかぶさり掻き分けるわけにも行かないため、上から押さえつけながら進むことになり、体力をさらに消耗してしまいました。
 頂上はすぐそこに見えるのですが、いっこうに進まない笹道を漕ぎ続け、何とか山頂直下へと到着するとご褒美とばかりに真っ青な青空と樹氷が見られました。(下写真)

 頂上へ到着すると、いつの間にか雲ひとつない快晴となっており遠くの山々が、低空のガスの上に見られました。(下写真)

雨乞岳頂上(バックは『東雨乞』と『御在所岳』)

『東雨乞』と『御在所岳』『鎌ヶ岳』(東雨乞の上には月が)

東雨乞頂上(バックは『雨乞岳』)

浮かぶ御嶽山と乗鞍岳(手前は釈迦ヶ岳)

浮かぶ白山(手前中央左は『御池岳』、さらに前は『クラシ』)

『御在所岳』アップ

『御在所岳』と月

展望を十分に楽しんだ所で、全体的に遅れ気味の行程となっているため、下山路へなる『七人山』へと向かいます。 以前、ここからの下山路が分からず笹道を掻き分けて降りたことがありますが、今回は指標も見えていたため北側の登山道から下山します。

 登山道はえぐられた道となっており、笹の間を縫って付けられているため、登りの時のように雪に邪魔されることはほとんどありませんでした。(下写真)

 ほどなく『七人山』との鞍部に到着すると、鹿の足跡が『七人山』へと続いていて後を追うようにして向かうと、鹿が逃げていくのが見えました。
 すぐに『七人山』へ到着しましたが、特に展望があるわけではないので、下山のポイントとなる東のピークへと向かいました。(下写真)

『七人山』頂上

『七人山』北東尾根の下山ポイント

 北東尾根からの下山路には赤テープがありましたが、明確な尾根となっているため尾根沿いに下山すれば問題ありませんでした。(一部急斜面あり) 30分ほどで、コクイ谷出合へ到着すると、ここからは往路通った道を暗くなる前に大急ぎで戻りました。
途中で下山中の3名の登山者を追い抜きます。
 そして、急いだおかげで計画通りの15時55分に朝明駐車場へ到着して、今年最後の山行は無事終了しました。

今回の反省点は、
 ・少し無理な計画を立てたことでしょうか?(まだ、身体中がダルいです)
「大峠」から『イハイガ岳』が、あれほどの急登とは思っていませんでした。

 次回は、 初詣と登山が出来る去年も登った鈴鹿の『入道ヶ岳』(椿大神社の奥宮)へ行く予定ですが、天気が良ければ(今のところ悪い予報です)初日の出を見に鈴鹿山脈もしくは養老山脈の低山へ登るかもしれません。(天気は年末から荒れそうですね)

 


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joyclimb

南雨乞岳の青空と樹氷のコンビ、とてもきれいです!
樹氷シーズンの到来ですね。
雨乞岳山頂周辺からの展望、素晴らしいです!
by joyclimb (2009-12-31 01:01) 

おど

joyclimbさん、コメントありがとうございます。
山頂に到着したのが、13時頃と遅いのにも関わらず樹氷が見られたのでラッキーでした。 体感的にはそれほど寒く感じなかったのですが、氷点下だったのかもしれませんね。
by おど (2009-12-31 09:14) 

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