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富士山を眺めながら愛鷹南部周回登山 [登山]

 今回は予定通り、静岡県の富士山南部に位置する愛鷹(あしたか)連峰から、『位牌(いはい)岳』『袴腰(はかまごし)岳』『愛鷹山』の周回登山を行いました。
 強い冬型の天気と言う事もあり、朝方は厳しい寒さでしたが快晴の青空と照りつける太陽で昼過ぎには暖かくなって登山日和となりました。

位牌岳手前の尾根からの展望(清水方面)

愛鷹南部周回登山
水神社~つるべ落としの滝~位牌岳
袴腰岳~愛鷹山~水神社
日付2010年2月6日(土曜日)
天気晴れ
場所静岡県沼津市宮本
距離14.5Km (内 林道3.6Km)
累積標高+1440m -1440m
時間5時間35分
人数1名
行程・標高・時刻(赤の標高はGPSから算出)
09:35566m水神社 駐車場 出発
10:30 (00:55)933.3mつるべ落としの滝
11:50 (01:20)1457.5m
位牌岳 昼食休憩
12:20 (00:30)1457.5m
位牌岳 出発
13:05 (00:45)1248m袴腰岳
13:30 (00:25)1203m馬場平
13:50 (00:20)1187.5m愛鷹山
14:40 (00:50)766m林道出会
15:10 (00:30)566m水神社 駐車場 到着


GPS行程図(黄色は予定、赤色は実測 ※水神社周辺の谷で誤差大)
20100206_map.jpg

 朝起きて外を見ると予報通り雪が降っていました。 幸い道路にはまだ雪が積もっていないため、少し遅めに出発しました。
 高速道路を一路東京方面へと向かい「沼津I.C」で下りて北のゴルフ場へと向かいます。 「水神社(すいじんじゃ)」に9時過ぎに到着し、すでに何台止まっている駐車場に停車して出発の準備をします。
 出発前に折角なので水神社を見に行きました。(下写真) 明日(2/7)は節分のお祭りがあるようで、なにやら忙しく準備していました。

水神社境内

水神社の由来

 駐車場まで戻り、チェーンで封鎖されている林道を奥へと進んで行きます。 真新しく舗装された林道を奥へと進むとゲートがある「池ノ平」との分岐へと到着しますが、そのまま奥へとゲート脇を抜けて進みます。
 しばらく行くと橋の手前にある「つるべ落としの滝」のハイキングコースの入口へ到着しました。(下写真)

登山口

ハイキングコース案内図

 ここからが本格的な登山となります。 「つるべ落としの滝」へと向かう木の階段を進むと次第に雪が出だしました。 「千じょう岩」と「板状節理」の標識と景観を眺めながら進むと、突然道が巨大な木の根で塞がれていました。(下写真)

板状節理と登山道

道を塞ぐ木の根

 雪の重みで倒れたのでしょうか? 木が根ごと登山道へと崩れてきており、ここから先へ進のは無理そうです。 迂回路が無いかと上の斜面を見ますが、上の方から幹が覆いかぶさる形で崩れているらしく斜面を登るのは危なさそうです。
 すぐ横の沢へ下れるところを探して道を戻ると、なんとか降りられそうなところがあり、すでに誰かが歩いた後がありました。 その跡を辿り沢の中を進むと、途中から登山道へと戻れそうな所があり、そこから笹を分けて登ると登山道へ復帰することができました。

 登山道へ復帰した直後に上から登山者が下りてきたので、この先が崩れて沢からしか進めない旨伝えました。 先へと進むと直ぐに「池ノ平」との分岐に到着しました。
 分岐を「つるべ落としの滝」へと向かうと、夫婦と思われる登山者とすれ違いましたが、先と同じように崩れていることをお伝えして先へと進みます。
 「つるべ落としの滝」へと到着すると誰の物か分かりませんが、ストックが置き忘れていました。(先程のご夫婦のか?)(下写真)

つるべ落としの滝(水流れていません)

 ここから先は傾斜が次第にきつくなり、積雪も5~10cmほどとなり苦しくなってきました。 しかし、先人の方の足跡で雪は踏固まっているため、我慢して登っていきます。(下写真)

 谷の上部は若干傾斜が緩み周りも明るく気持ちの良い登山道となります。(下写真)

 うさぎや鹿と思われる足跡も増えて来ると「池ノ平」からの尾根の分岐に到着しました。 さらに10分ほど進むと『袴腰岳』と『位牌岳』の尾根の分岐へと到着します。(下写真)

 ここまでの道はほとんど展望がありませんでしたが、この尾根道からは南の『袴腰岳』『愛鷹山』や「駿河湾」、西は「南アルプス」などが展望できました。(下写真)

『大岳』と奥に南アルプスの山々

左から『愛鷹山』『馬場平』『袴腰岳』と駿河湾

沼津方面と奥は伊豆の山々

向かう『位牌岳』山頂

 ここへ来て燃料切れでバテて来ましたが、頂上はすぐそこなので食事を我慢して最後の尾根道を登って行くと分岐から20分で山頂へと到着しました。(下写真)

 山頂からは、登り始めてから初めてとなる『富士山』が見られて感動しました。(下写真) その先の北へと伸びる『鋸岳』への縦走路は雪で閉ざされています。

 この日の富士山は残念ながら雲ひとつ無いとは行かなかったですが、均整の取れた綺麗な姿が間近に見られました。(下写真)

 頂上は風が強いため、少し尾根を戻って南の景色が良いところで食事休憩としました。 陽が当たる眺めの良いところで休憩を取ってから、もう一度富士山を眺めると『袴腰岳』へと向かいます。

 ここまでの道には最近通ったと思われる足跡がいくつかあり助かりましたが、『袴腰岳』へと向かう尾根には踏み入られた形跡が無く少し躊躇しましたが、このルートに特に危ない箇所があるわけでも無いため尾根を先へと進みました。(下写真は、その尾根)

 しばらくは動物の足跡しか付いていない尾根を進みますが、途中の「一服峠」からは再び人の足跡が現れはじめました。

一服峠からの眺め(手前から『呼子山』『鋸岳』『越前岳』と『富士山』、左奥は「毛無山」)

 富士山を横に見ながら尾根をさらに進むと『袴腰岳』へと到着しました。(下写真)

『袴腰岳』頂上

  ここからは尾根を乗り換えて南へと向かいます。(真っ直ぐに尾根を降りると「第一展望台」へ行きます) 途中で向かう「馬場平(ばんばだいら)」と「駿河湾」が見えてきました。(下写真)

 「馬場平」手前のピークまでは人の足跡がありましたが、途中で諦めたのかそれとも下山路があるのか足跡が無くなりました。 ピークから鞍部へと降りて再び「馬場平」へと登る急な斜面を登り切ると名前の通り平らな山頂へと到着しました。(下写真)

ここにはブナの木が沢山あり立派な巨木も何本か目に付きました。(下写真)

 平らなため迷い易くなった道をテープを頼りに進むと、向かう『愛鷹山』が見えてきました。(下写真)

 ここからは一旦鞍部へと降りて再度登り返すことになります。 下る道は南斜面で雪解けが進みドロドロになって滑りやすくなっていて、お約束通り2回ほど転びました。(笑)
 鞍部の分岐からは、またまた人の足跡が山頂へと伸びており、その後を追うように最後の気力を振り絞って『愛鷹山』山頂へと向かうと、上の方から人の声が聞こえたような気がします。

 『愛鷹山』頂上へ到着すると足跡だけで、すでに人の姿はありませんでした。 山頂からは『富士山』や『位牌岳』から縦走した尾根までが一望できました。(下写真)

『愛鷹山』頂上

頂上からの眺め(右奥が『位牌岳』、その手前の平なピークが「馬場平」)

『富士山』と西部の山々

 先人の方はここから「愛鷹神社」経由に下山したらしく南へと足跡が向かっていました。 こちらは元来た道を戻り鞍部の分岐から林道へと直接降りて行きます。(下写真)

鞍部分岐からの眺め(箱根の山々)

 分岐からの道は良く整備された歩きやすい林の道が続きました。(下写真)

 分岐から40分ほどで林道へと到着し(下写真)、後は林道を「水神社」へと下って行き今回も無事に山行を終えることができました。

林道出会(『愛鷹山』登山口)

今回の反省点は、
 ・出発時間が遅い分早めにバテてしまったので、行動食を摂るタイミングを考えないといけないと感じました。

次回は、近場の山へ行こうかと予定しています。(行き先はまだ決めていません)

 


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joyclimb

富士山、伊豆半島、駿河湾の展望が良い山です!
眩しそうですが、気持ちの良い青空が広がっていますね!
by joyclimb (2010-02-07 21:30) 

おど

joyclimb さん、
尾根に登るまでは沢沿いで後ろを振り返ると沼津の街が見えるだけでした。その反動もあり絶景が見られた時には感動しました。
 この日はサングラスを忘れましたが、雪目にはならずにすみました。
by おど (2010-02-07 22:21) 

山子路爺

こんばんは。
愛鷹山からの富士山もいいですネ。
けっこう雪がありました。不明瞭な所は無かったですか。
今度行ってみたいと思います。
by 山子路爺 (2010-02-07 23:32) 

おど

山子路爺さん、
愛鷹山からの富士山は歩いた尾根越しに見られて感動もひとしおでした。
 雪の量は吹き溜まり以外は5~10cmぐらいで、凍って固まりつつあるので今週の雨後であればほとんど融けていると思います。
 登山道は下山で利用した林道からだと非常に鮮明です。(間違えそうなところはロープで誘導してくれます。) 一部涸れ沢を越える所が不明瞭ですが、山慣れた方なら大丈夫だと思います。(テープもありますし)

by おど (2010-02-08 08:16) 

tina

遠くに白い富士山を仰ぐのは気分がいいですよね。
昔南アルプスの白根三山から見た雲海に浮かぶ
富士山はとっても綺麗でした。
いつも頑張っていますね。
by tina (2010-02-08 12:41) 

おど

tinaさん、
富士山はどこからでも目について綺麗なので良いですね。
去年8月に登った北岳からの眺めも良かったですよ。(詳細はブログにあります)

by おど (2010-02-08 18:09) 

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