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お花探して藤原岳縦走登山 [登山]

 予定通り、雨の中を『藤原岳』へ登ってきました。 孫太尾根から『藤原岳』へと登り、「天狗岩」「頭陀ヶ平」「白船峠」へと縦走して、木和田尾を下り山口へと下山するコースを取りました。 予定していた『御池岳』は、天候の回復が遅かったのと前半の尾根で時間が思ったよりも掛かったので、取りやめとしました。
 朝から雨が降り続くなかでの登山となりましたが、幸い「セツブンソウ(節分草)」と「フクジュソウ(福寿草)」を沢山見ることが出来て、充実した山行となりました。

『藤原岳』山頂直下の「福寿草」

お花探して藤原岳縦走登山
孫太尾根登山口~藤原岳~天狗岩~白船峠~白船峠登山口(山口)
日付2010年3月6日(土曜日)
天気雨のち曇り
場所三重県いなべ市北勢町垣内
距離15.1Km (藤原パーキングまでの歩き込み)
累積標高+1483m -1510m
時間5時間55分
人数1名
行程・標高・時刻(赤の標高はGPSから)
08:30216m孫太尾根登山口 駐車地 出発
10:30 (02:00)834m
草木(P834)
11:45 (01:15)1120m
藤原岳 展望丘頂上
12:00 (00:15)1090m藤原山荘 昼食休憩
12:25 (00:25)1090m藤原山荘 出発
12:45 (00:20)11171m
天狗岩
13:05 (00:20)1143.4m
頭陀ヶ平
13:20 (00:15)
1003m白船峠
14:25 (00:55)289m白船峠登山口(山口) 下山

※白船峠登山口から藤原パーキングまで歩き、そこから駐車地へはタクシー(¥3,690)を使用。


GPS行程図(緑色は予定、赤色が実績。それ以外は古い実績)
20100306_map.jpg

 シトシトと降り続く雨の中を登山口のある「いなべ市北勢町新町」へと向かいました。 登山口手前に墓場と貯水池があり、その横に5台ほど駐車出来そうな空き地がありそこへ止めます。(下写真)

駐車地から見た登山口方面(奥の左側から取り付く)

 雨と言う事もあり万全の構え(スパッツに雨具とザックカバー、濡れて困るものはビニールの中)で登山を開始します。 これから行く「孫太尾根」のコースは、以前下山で利用したことがありますが、その時はショートカットしてここへは出てきませんでした。
 道路を奥へと進むと行き止まりとなるので、その手前から左の緩やかな尾根へと入ります。 すると赤テープがあり、それに従って尾根を登っていくと次第に傾斜がきつくなり、湿度が高いのと雨具で暑くなり汗が吹き出してきました。

 ひと汗かくと尾根上へと乗り、平坦な尾根道を進んで行きます。 しばらく進むと尾根が右へ曲がるところで古いテープに従ってトラバース道を進んでしまいました。 尾根上への急登を登り先へと進むと、谷となり沢沿い道があるのでそこを行こうとしましたが、以前通った時にはその様な場所はありませんでした。 どうも様子が変なので、修正をするべくその先の尾根へと登り急いで先へと進みますが、何故か前方が明るくなって来ました。 気がつくと先程登って来た尾根を500m程逆走していました。[がく~(落胆した顔)]

 再度、元のコースへ戻りましたが、先程の右へ行く尾根はトラバースせずに左の尾根筋を登っていくのが正解でした。(※沢のコースは地図に点線がある昔の登山道のようです)
 距離にして往復1Km、時間にして20分ほどのロスです。 迷った原因は、GPSの誤差で現在位置が把握出来なかったのと、雨と汗でメガネが曇っていて視界が悪くテープなどを見落としたためです。(ガスで周囲の景色が見にくいのも原因の一つです)

 気を取り直して、尾根を登っていくとカレンフェルトの岩場が目立ちだし薮も多くなってきます。 さらに登っていくと『丸山』と呼ばれるピークへと岩場の急登を登ることになります。(下写真)

 滑りやすい岩場を何とか登って『丸山』へ到着すると、あちらこちらに節分草(セツブンソウ)の花が咲いていました。(下写真)

丸山の節分草1

丸山の節分草2

 雨で日差しが無いためなのか、どの花も首をかしげていました。(しかし、花は満開です)
 この「孫太尾根」で、まとまった節分草が見られるのは、この『丸山』だけの様です。 先は長いため一通り撮影をしたところで先へと進みます。

 尾根の上部まで来ると藤原岳の石灰採掘場からトラックなどのエンジン音が聞こえてきます。 ガスの切れ間からは採掘場の様子が伺えました。(下写真) この採掘場の跡を見る度に、『藤原岳』がいつまで存在するのか不安になります。

 そして、登り始めてから2時間ほどで『草木』(P834)に到着しました。(下写真)

 天気が良ければ、ここから『藤原岳』が良く見えるのですが、今回は雲に隠れて見ることが出来ませんでした。
 『草木』を過ぎると、雪が残った鞍部となりしばらくは平坦な道が続きました。(下写真)

尾根上部の鞍部

 965mピーク手前で、ついトラバース道へ向かってしまいましたが、ここは尾根道の方が早いため尾根筋に登っていきますが、雨で足場が悪くズルズルと滑りながら登って行き体力を消耗しました。
 965mピークを過ぎると『藤原岳』展望丘への最後の急登となります。 この斜面には、沢山の福寿草(フクジュソウ)が黄色い花を咲かせていました。(下写真)

福寿草の群生(見づらいと思いますが・・・)

 福寿草の花は咲き始めたばかりなのか、蕾と開花直後が大半でした。 福寿草を踏まないように写真を撮りながら急登を登っていくと、カレンフェルトの岩場となり展望が開けます。(下写真)

中央の尾根が登ってきた「孫太尾根」(尾根下直ぐのところまで採掘場が迫る)

『藤原岳』の三角点方面を望む

山頂直下のカレンフェルト

 一時的に雲が流れて周りが見えているようです。 さらに上へ登ると山頂に広がる笹原も良く見えてきました。(下写真)

 そして、登り始めてから3時間半ほどで『藤原岳』の「展望丘」へと到着しました。(下写真)

 ここまでは誰とも合わない登山でしたが、流石にここには誰かいると思っていました。 しかし、雨のせいなのか誰もいませんでした。 朝からの雨がまだ続いているため、昼食を雨がしのげる所で食べるため「藤原山荘(避難小屋)」へと向かいます。
 その途中、単独の女性の方が道に悩まれているので訊いてみると、展望丘の途中から引き返して来たとのことで、谷へ行く下山のショートカットのコースを進もうとしているので、山荘経由の道をお薦めしておきました。

 「藤原山荘」へ到着すると、すでに単独の若い男性が先客でいました。 昼食の準備をしていると、7名の男女のグループが到着し賑やかな昼食となりました。
 一足先に食べ終わると、「天狗岩」へと出発しました。 ここからのコースは何度か通ったことがあるので、ピークをショートカットして進みます。 進むにしたがって雪が出てきますが、ほとんど融けているため問題にはなりませんでした。(下写真)

 また、所々に福寿草の花がありますが数が少なく花もまだ咲き始めのようでした。(節分草はほとんど見かけません)
 「天狗岩」に到着すると、雲の切れ間から「展望丘」が見られました。(下写真)

 ここからの道もショートカットして進んで行きます。 この辺りは静かで歩きやすい気持ちの良い道が続きます。(下写真)

 『頭陀ヶ平』を通り過ぎると「白船峠(白瀬峠)」へと急降下していきます。 向かう途中、次第に風が出てきて天気が変わることが予想出来ました。 「白船峠」へと到着したところで、この後どうするか考えるためインターネットで雨雲の状態を確認します。(驚いたことにDoCoMoは通話圏内ですし、ワンセグすら入りました[わーい(嬉しい顔)])
 ほとんど雨雲は通り過ぎたようですが、雲がすぐに晴れるとも思えないのと、孫太尾根で時間を掛けすぎたため、ここで下山することにしました。 下山口へ向かって木和田尾を下って行きます。 すると10分程進んだところで雨が止み空が明るくなってきました。 後ろを振り返ると青空が覗いています。(下写真)

中央奥に『鈴北岳』が微かに見える

 ここからは、太陽の日差しを浴びながら進んで行きました。 途中の鉄塔下からは、まだ曇っている養老山系の山々が見られました。(下写真)

『焼尾山』方面を望む

 途中から巡視路のコースへと進みましたが、下の鉄塔からの下山路が分からなかったため、尾根筋に無理やり下山しました。(赤テープがありましたが、最後の斜面が急でお薦めしません)

こうして、今回の山行も無事終了しました。(下山後、山の方を見るとまた雲に覆われていました)

今回の反省点は、
 ・やはり道迷いで元の道を逆行した事でしょうか?(下山するだけで危険はありませんが・・・)
今回は完全に方向を見失っていたので、方向の確認を怠らないこと(コンパスを見る)と、メガネの曇り止め(曇り取り)の対応手段を考えないといけないと感じました。

次回は、岐阜県の美濃の山を計画しています。

 


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コメント 8

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ひろたん

こんばんは
懐かしいです
数年前にいきました
雪が少ないですよね
ことしは
こうして花がみれるなんて
素敵です
ありがとう!!
by ひろたん (2010-03-07 22:10) 

おど

ひろたんさん、コメントありがとうございます。
今年は2月に入ってから暖かい日が多かったので、雪はほとんどありませんね。
  花は山頂付近はまだ早かったようですが、見られたので良かったです。
by おど (2010-03-07 23:04) 

joyclimb

孫太尾根には節分草、福寿草の花がたくさん咲いていますね!
孫太尾根は行ったことがないので、今後登りたいです!
石灰岩で採石でどんどん削られる藤原嶽、伊吹山、痛々しい姿です。

by joyclimb (2010-03-09 19:57) 

おど

joyclimbさん、コメントありがとこざいます
孫太尾根は交通の便が悪いのが難点ですね。 もう少し暖かくなからの、青川キャンプ場~治田峠~藤原岳~孫太尾根で下山がおすすめです。

by おど (2010-03-09 22:13) 

藤原山荘の先客の単独の”若い”男性

どうもです。
当方40半ばなのに「若い」と見られて 少々口元が緩んでますw。
当日は結構気温が高くカッパが蒸れて大変でしたね。
まあ、晴れてたらメチャ混みで静かな山行にはならなかったとは思いますが。
雨中 無理やり登って、読み通りじっくりと福寿草の写真が撮れて満足です。
またどこかでお会いできるといいですね。
いつも餅を焼いてるので今度はいっしょに食べましょう。
by 藤原山荘の先客の単独の”若い”男性 (2010-03-11 20:33) 

おど

藤原山荘の先客の単独の”若い”男性さん(長っ・・・)、コメントありがとうございます。
 先日は、団体さんが来たのでゆっくりお話出来ませんでしたが、鈴鹿はひと月に一回以上は行っているので、またどこかでお会いしましょう。
 ここの山行予定を見て下されば逢える確率高いですね。(笑)

by おど (2010-03-11 22:04) 

tina

節分草、福寿草の可憐な花が雨に濡れた表情が
とっても綺麗に撮れています。
花に逢いに行ってみたくなりました。
雨の日はちょっとね。
by tina (2010-03-13 11:05) 

おど

tinaさん、遅くなりましたがコメントありがとうございます。
雨の日は登山したくないですが、たまには悪天候のを経験しないと、夏など急変する季節に大変な目にあいそうで練習の名目で行ってます。
 毎週晴れなら良いのでしょうが・・・。

by おど (2010-03-15 17:16) 

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