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銚子ヶ峰・願教寺山・薙刀山周回縦走 [登山]

 今回は、予定通り「石徹白登山口」から『銚子ヶ峰(ちょうしがみね)』へ登り、そこから『願教寺山(がんきょうじやま)』『よも太郎山』『日岸山(ひぎしやま)』『薙刀山(なぎなたやま)』を縦走し、『薙刀山』の北東尾根から林道末端へ下山して、登山口へ戻る周回コースを廻ってきました。
 朝から快晴に恵まれ、遠くの山々を見ながらの山巡りとなり、充実した登山となりました。

『銚子ヶ峰』の県境尾根から(右から『願教寺山』『よも太郎山』『日岸山』『薙刀山』など)

石徹白山系周回縦走
石徹白登山口~銚子ヶ峰~願教寺山~薙刀山~石徹白登山口
日付2010年4月25日 (日曜日)
天気快晴 (無風)
場所岐阜県郡上市白鳥町石徹白
距離17.9Km
累積標高+1702m -1702m
時間09時間30分
人数2名
時刻・標高・行程(赤の標高はGPSから)
06:30964m石徹白登山口 出発
09:15 (02:45)1810.4m銚子ヶ峰
09:40 (00:25)1784mP1784 (県境分岐)
10:55 (01:15)1691m願教寺山 昼食休憩
11:35 (00:40)1691m願教寺山 出発
12:30 (00:55)1581mよも太郎山
13:20 (00:50)1669m日岸山
14:00 (00:40)1647.2m薙刀山
14:15 (00:40)1647.2m薙刀山 下山開始
15:30 (01:15)1096m笠羽谷出合の橋
16:00 (00:30)
964m石徹白登山口 到着

※今回は、今月頭の『猿ヶ馬場』のメンバー2名で登ってきました。 その為、一般の健脚者向けの時間となっていますので、参考にして下さい。

GPS行程図(黄色が予定、赤色が実測)
20100425_map.jpg

『銚子ヶ峰』までの詳細は、以前の山行記を参考にして下さい。

小屋泊での石徹白登山口~南竜ヶ馬場縦走[前編]
小屋泊での石徹白登山口~南竜ヶ馬場縦走[後編]

 高速道路を「高鷲I.C」で降りると、桜が満開となっていた高鷲町を通過して行きます。 峠を越えて、まだ桜は蕾の状態となっている石徹白へと到着すると、情報通り白山中居神社から奥へと続く林道の通行止めの看板は横向きで寄せてあり、自己責任で入れる状態でした。 奥へと進み、石徹白登山口の駐車場へ到着すると、5台ほど車が停車されていました。(下写真)

石徹白登山口付近

 早速支度をして予定通り6時半に出発しました。 まずは、石の階段を登るのですが、まだ雪が付いていて雪の上を大杉まで登っていきます。(下写真)

雪で覆われた階段

石徹白の大杉(樹齢1800年)

 大杉を過ぎて尾根に乗ると、緩やかな登りで徐々に高度を上げていきます。 この日は終日無風状態でしたが、風が通る尾根などには、雪にシュカブラの跡が残っています。(下写真)

 ある程度登ると、周りの山々が見え出しますが、最近の寒暖の激しさのせいか、この尾根道や周りの山の雪も去年より少なくなっており(1mほど少ない?)、このまま行けるか心配になってきました。 いくつかピークを過ぎて行くと、登山口から2時間ほどで「神鳩ノ宮(かんばたのみや)避難小屋」に到着しました。(下写真)

尾根上部からの眺め(尾根を振り返る)

神鳩ノ宮避難小屋

小屋付近から『別山』方面を望む

 小屋を過ぎると、向かう『銚子ヶ峰』の前衛峰(1748m)が見えてきます。 ここは前回急斜面を登っていくのに難儀しましたが、今回は先行者がいるらしく、足跡が階段状となっており楽に登ることができました。 このピークを越えると『銚子ヶ峰』とその山頂に先行者のグループの姿が見えてきました。(下写真、先行者は山頂の向こうに・・・)

 笹原の道を抜けて、『銚子ヶ峰』の頂上に到着すると、石徹白の山々や『一ノ峰』『二ノ峰』『三ノ峰』と、その向こうに『別山』が見渡せます。(下写真)

手前から『一ノ峰』『二ノ峰』『三ノ峰』。その奥右が『別山』

石徹白の山々(右から『よも太郎山』『日岸山』『薙刀山』『野伏ヶ岳』など)

 この日は春霞こそありましたが、快晴となっており「北アルプス(穂高)」や『乗鞍岳』、その横に「中央・南アルプス」の山々が見通せました。

 また、下山路に予定している『薙刀山』の北東尾根が見えており(上写真の左の尾根)、途中一部が雪が無く藪になっているのが確認できましたが、下山には支障なさそうなので予定通りここから下山します。

 山頂で休憩と展望を楽しんでから、今回の目的である県境尾根に向かいます。 山頂から『一ノ峰』へ向かう尾根に降りて行くと、左手(西側)に「笠場湿原」の広い雪原と向かう『願行寺山』への県境尾根が見えてきます。(下写真)

願教寺山アップ

 1784mのピークの手前から、笠場湿原へと降りて行ける雪の斜面があったので、同行者はいつものようにソリで一気に降りて行きました。(自分はシリセードと走って降りていきます)
 広い笠場湿原を『願教寺山』へと向かうと、彼方の尾根に先行者のグループが見えてきて、同じコースを辿っているのが分かります。(下写真は湿原から見た『願教寺山』)

 湿原の平坦な道を散策しながら『願教寺山』へと向かう尾根に向かっていきます。 明確な尾根となり、1616mのピークを通過すると次のピークへは急登を行くことになりますが、途中からトラバースしてショートカットしていました。 しかし、このピークからの展望が気になって結局登って行きました。(ピークからは、北側の展望が良いです)
 ピークを過ぎると、向かう『願行寺山』のピラミダルな山頂と険しい雪の尾根筋が見えてきました。(下写真)

 ここまでは、ツボ足で登ってきましたが、この急斜面では安全を期してアイゼンを履いて登っていきました。 そして、長細い平坦な頂上へ到着すると、先行者グループ4名と、山頂手前で谷から登ってこられた2名のグループが休憩を取っていました。(食事中にも1名登ってこられてました。 この奥深い山の人気ぶりが伺えます)
 ここで、昼食休憩を取りますが、肝心のカップ麺を買い忘れてしまい、行動食とおにぎりだけの昼食となってしまいました。 食事中は、無風で直射日光が強いため、吐く息は白くなりますが、じっとしていてもポカポカと暖かな陽気でした。 食事後は、散策がてらに山頂からの展望を眺めます。(下写真)

白山方面(中央右が『三ノ峰』で、その左奥が『白山(大汝山と剣ヶ峰)』)

石徹白方面(奥が白鳥方面)

石徹白東部の山並(手前から『よも太郎山』『日岸山』『薙刀山』『野伏ヶ岳』)

赤兎山・経ヶ岳方面(左下は『教願寺山』のガレ)

 先行者のグループは、この後『日岸山』の尾根から下山されるようでしたので、途中までは一緒のコースとなります。 休憩もそこそこに出発をすると、『願教寺山』の急斜面を慎重に下っていきます。
 途中からは尾根へ向かうべくトラバースして行くと、『よも太郎山』との尾根に乗りました。 ここからは、一部雪がなくなっており薮を進みますが、鞍部まで何とか到着しました。(下写真は、鞍部から見た『よも太郎山』)

 降った分は登り返さないと行けませんが、幸い『よも太郎山』の方が『願教寺山』より100mほど低いので我慢して斜面を登っていきます。 そして30分ほどで、『よも太郎山』の頂上へ到着しました。(下写真)

『願教寺山』の荒々しい南斜面(地震で崩壊した)

 次は地図には山名の記載がない『日岸山』(1669mピーク)へと向かいます。 一旦、東の尾根に向かい南に転じると『日岸山』への斜面が見えてきますが、何箇所か雪がなくなっていて短い距離ですが笹薮を登って行くことになりました。 その途中で、逆方向から来た単独の方の話を聞くと、『野伏ヶ岳』から登ってこちらとは逆方向を周回されるとの事ですが、途中でテント泊をされるというので、とてもマネはできません・・・。(当然、重装備でした)

 『よも太郎山』から1時間ほどで『日岸山』へ到着しましたが、中々良い山で『白山』も『三ノ峰』の後ろに調度良い角度となって良く見えます。(下写真の左端が『白山』)

『銚子ヶ峰』(右の峰)や『三ノ峰』(左端)『別山』(その右)など

 さて、この次は今回最後の山となる『薙刀山』へ向かいますが、ここも一旦大きく降下してから登り返すことになります。 しかし、最後の斜面と言う事もありゆっくりと確実に登っていきました。 その途中でガサッと大きな音がしてその方向を見ると、5mほどの近距離にカモシカがおり、ジッとこちらの方を見ていました。(下写真)

 向かってくる気配はないので、ゆっくりと写真を撮ってから歩き始めると、脱兎の如く藪の中に逃げて行きました。 そして、30分ほどで『薙刀山』の頂上へ到着しました。 ここからの展望は素晴らしく、遠く『御嶽山』や『乗鞍岳』、それと「北アルプス」の山々が一望できました。(下写真)

『乗鞍岳』アップ(右の山は以前登った『芦倉山』)

『御嶽山』(手前は『大日ヶ岳』)

『日岸山』方面を望む

『野伏ヶ岳』方面

『三ノ峰』アップ(後ろに『白山』と『別山』)

 ここからは下山を始めることになります。 まずは下山路となる尾根を目指して行きますが、薮が邪魔をしているためなるべく雪がついた所を探しながら降下して行きました。(下写真)

下山路の1526mピーク方面(その奥の尾根は登りに使った登山道)

 藪を越えて尾根筋に乗ると後は、その尾根伝いに下っていくだけとなります。 しかし、途中で尾根が崩壊した部分があるため、北斜面から回り込んで回避しました。(下写真)

尾根途中から『薙刀山』を見上げる

尾根の様子1(南側は10mほどの雪庇)

尾根の様子2(幸い、下まで雪の道が続く)

 尾根を快適に進んで行き高度が下がってくると、左側の谷から水音が聞こえてきました。 しばらくすると、林道との出合が近づいてきますが、林道は完全に崩壊して降り沢沿いについた他の方達の足跡(多分『願教寺山』で合った先行者グループの方達)を追って下流へと進みます。
 沢沿いの雪の斜面を進むと橋が見えてきましたが、無残にも沢からの水で一部が崩壊していました。(下写真)

沢の道(振り向いて撮影)

一部が崩壊した橋(笠羽谷出合の橋)

橋の手前を飛び石で渡り、オッカナビックリで橋を渡ると、これも荒れるがままに任せた林道を下山して行くことになりました。(下写真)

林道を振り返る(見た目よりは広いが一部雪が多いとトラバースが必要)

 荒れた林道を進むと、橋から30分ほどで石徹白登山口の駐車場へ到着し、今回の山行も無事に終了しました。

今回の反省点は、
 ・特にありませんでした。
強いて言えば、コンロと水を持っていったのにカップ麺を忘れたことですが、いつも食料は沢山携帯して行くので、特に困りませんでした。(おにぎり2個ありましたし)

次回は、連休中となりますが今のところ特に予定は入れていません。 まだ、白紙です。(笑)


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コメント 12

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tina

忘れ物って結構あるのですよね。
ガックリしますがそれもありですかね
天気が良くて気持ちいい山行でしたね。
by tina (2010-04-27 13:15) 

おど

tinaさん、コメントありがとうございます。
 買い溜めたカップ麺を切らしていて、向かう途中のコンビニで買うのをすっかり忘れていました。(おにぎりだけ買いましたよ)
 登山靴は絶対に忘れないように、気をつけていますが・・・。

by おど (2010-04-27 17:13) 

山子路爺

このところお天気に恵まれているようで羨ましいです。

by 山子路爺 (2010-04-27 17:24) 

おど

山子路爺さん、コメントありがとうございます。
 今月に入ってからは、いい天気の日が多いですね。 その分平日は寒い雨の日が多いのですが。
by おど (2010-04-27 19:22) 

KOMKOM

とってもいい天気ですね。
今回も雪景色満喫できたようですね。
とても眺めのいい山々ですね。
岐阜県の山々はほとんど知らないので、色々と登ってみたいです。
by KOMKOM (2010-04-27 23:13) 

tochimochi

快晴の中、これだけの広い雪原を歩けるなんていいですね。スキーにも良さそうな斜面です。カモシカって逃げないでジ~っと見てるんですよね。よほど好奇心が強いんでしょうね。
by tochimochi (2010-04-27 23:37) 

ポチタマ

初めまして!
おどさんの健脚が羨ましいです^^
雄大な山々が綺麗ですね♪
by ポチタマ (2010-04-27 23:46) 

おど

KOMKOMさん、コメントありがとうございます。
 そろそろこの山域も雪が無くなって来ました。 白山まで足を延ばせばいいのですが、とても行けませんし。
 石徹白周辺は、標高の割に眺めが抜群なので手軽で良いですよ。

tochimochiさん、コメントありがとうございます。
 快晴で最高なのはいいのですが、日焼けと雪解けがやっかいでした。
 登りはクラストした斜面をザクザク登れましたが、銚子ヶ峰を過ぎたあたりから雪が融けて歩きづらく(重たく)なってきました。 下山路の尾根も下のほうに行くに従って、踏み抜きとかありました。 石徹白周辺は、山スキーのメッカとなっていますね。

ポチタマさん、コメントありがとうございます。
 一ノ峰から三ノ峰と別山や白山の伸びやかな山容がいいですよね。 全体的に、荒々しい山並みではないので、見ていると行きたくなってきます。

by おど (2010-04-28 12:17) 

joyclimb

展望のアルプスなどの素晴らしいコースですね。
晴天下の雪山登山、とても気持ち良さそうです!
by joyclimb (2010-04-28 20:32) 

ひろたん

雪・雪 かもしか
素敵ですよね
天気もよくて・・・綺麗!!!

これでもかと確認しても忘れ物があります
あとで後悔してしまいます
でも大きなものはわすれませんよね^^
by ひろたん (2010-04-28 22:14) 

おど

joyclimbさん、コメントありがとうございます。
 これだけの展望が見られる山々ですが、人がほとんど入っていないのが良いですね。
 天気が良いので、疲れを忘れて登山出来ました。
by おど (2010-04-28 22:19) 

おど

ひろたんさん、コメントありがとうございます。
 雪山は、いいですよ。 癖になりますね。 カモシカも久しぶりに見ました。(焼岳の時以来)
 忘れ物は、次から気をつけるしかありませんね。
by おど (2010-04-28 22:46) 

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