[登山] 愛知川・釈迦ヶ岳周回登山 [登山]
予定通り、鈴鹿の朝明渓谷(あさけけいこく)からタケ谷経由で愛知川(えちがわ)上流を下って行き、「お金明神(おかねみょうじん)」に寄り、ヒロ谷から「羽鳥峰峠(はとみねとうげ)」へと登り返して県境尾根沿いに「釈迦ヶ岳(しゃかがたけ)」へ登りました。
当日は、朝から雲が多く山頂からの展望もあまり良くありませんでしたが、そのおかげであまり暑くならずに登山を続けることが出来ました。
日付 | 2010年8月29日(日) | |
天気 | 曇り時々晴れ | |
場所 | 三重県三重郡菰野町大字千草 | |
時間 | 06時間55分 | |
総距離(推定) | 19.0Km | |
総累積標高(推定) | +1790m -1790m | |
人数 | 1名 | |
行程・標高・時刻(赤字はGPSと地図から算出) | ||
06:20 | 336m | 朝明水無 出発 |
06:40 (00:20) | 448m | 朝明ヒュッテ駐車場 |
07:25 (00:45) | 803m | 根の平峠 |
07:40 (00:15) | 720m | タケ谷出合 |
08:25 (00:45) | 675m | 大瀞 |
08:40 (00:15) | 659m | お金明神分岐 |
09:00 (00:20) | 786m | お金明神 |
09:10 (00:10) | 659m | お金明神分岐 |
09:25 (00:15) | 588m | ヒロ沢出合 |
10:10 (00:45) | 804m | 羽鳥峰峠 |
11:00 (00:50) | 1057.7m | 猫岳 |
11:30 (00:30) | 1092.2m | 釈迦ヶ岳 三角点 |
11:35 (00:05) | 1097.1m | 釈迦ヶ岳 最高点 昼食休憩 |
12:10 (00:35) | 1097.1m | 釈迦ヶ岳 最高点 出発 |
13:15 (01:05) | 336m | 朝明水無 到着 |
GPS実績図(緑色は予定、赤色が実績) ※お金明神まで、GPSの設定ミスで実績記録なし。
今回は、5月にも利用した([登山] 鈴鹿 腰越谷・ハライド・南コブ・風越峠・ネコ周回登山)朝明渓谷の水無から出発します。 駐車地が満車にならないうちにと、早めに出発したこともあり6時過ぎには水無に到着しました。
ここからは、前回同様に朝明ヒュッテを通過すると、今回は去年の暮に向かった(快晴の雨乞岳周回縦走)「根の平峠」へと進んで行きます。(下写真)
以前と同じタイム(朝明駐車場から45分)で「根の平峠」に到着しました。 ここからは、タケ谷を愛知川(神崎川)との出合まで下っていきます。(下写真)
朝方の雨で濡れたシダの間を進んで行くと、樹林の間を愛知川上流へと下って行きました。 15分ほどで、川原の手前に到着しましたが、以前来た時には気が付きませんでしたが、川原がヌタ場となっていました。(下写真)
赤テープを頼りに愛知川の河原へ出て、対岸(左岸)へと渡って行きました。(下写真)
以前も通ったことのある登山道を見つけると、下流へと向かって歩いて行きました。(下写真)
川沿いの道は、今回通った「ヒロ谷出合」までは左岸を通って行きました。 道はよく踏まれていますが、所々に崩壊気味のところがあるので慎重に歩いていきます。
以前は、オゾ谷を遡行して「クラシ」へと行きましたが、今回はその分岐をまっすぐに進んで行きます。 タケ谷出合から45分ほどで大瀞(おおとろ)と呼ばれる所に到着しました。
ここには、古い鉄橋がありますが今は危険で渡ることは出来ません。 その替りに、河原から対岸へ渡るように登山道が新しく付いています。 今まで通ったことがない道なので、今後の為に見ておくことにしました。(下写真)
大瀞へは、急な斜面を降りていきます。 大瀞で渓谷を見学してから再度登り登山道へ戻ると、登山計画にはありませんでしたが、後から思い出して急遽予定に入れた「お金明神(おかねみょうじん)」へ向かうことにします。
大瀞から15分(標識には20分とありました)で、分かりづらいのですがお金明神への分岐へ到着しました。(下写真を参考)
お金明神へは、薄い踏み跡と赤テープを頼りにして向かって行きます。 15分ほど登ると岩場が見えてきましたが、お金明神はそのピークへ登り反対側に少し下ったところにありました。(少し探しました)
お金明神は鉱山時代の名残らしいのですが、その御神体(お金の塔と言うそうです)がこんな山奥にあるというのは不思議な感じがします。 実際に目の当たりにすると、御神体としたのも理解できるほど自然に出来たとは思えない物でした。(下写真)
お金明神を後にすると、来た道を川沿いの登山道へ戻っていきます。 10分ほどで復帰して、次の目的地のヒロ沢出合に向かいました。 15分ほどでヒロ沢出合に到着しましたが、赤テープを追ってまっすぐに河原へ降りると対岸にあるヒロ沢へは靴を脱がないと渡れそうもありませんでした。(この辺りは人が結構訪れているようで、砂場に足跡が沢山残っていました)
そこで、登山道を少し戻り手前の河原へ降りると飛び石でなんとか渡ることが出来ました。(下写真)
ヒロ沢に入ると驚いたことにテントが張ってあり、服などが乾かしてあるので誰か居るみたいでした。 テントの横を通過して沢沿いの登山道を羽鳥峰峠へと登っていきます。
初めは暗い沢沿いを進むことになりましたが、登るのに従い緩やかな道となりました。 登山道に水が流れた所へ到着しますが、ここは流れに沿って進んで行きます。 すると左右に湿原が見えてきました。 実は、今回このコースを選択した理由のひとつは、この羽鳥峰湿原を見るのが目的の一つでした。(下写真)
湿原を歩いていると前方から声が聞こえるのでそちらを見ると、羽鳥峰の頂上に人がいるのが見えてきました。 小さな湿原を通りすぎると羽鳥峰峠へと到着しました。(下写真)
峠から、北に目をやると羽鳥峰がすぐ近くに見えています。(下写真)
羽鳥峰へは今回で二度目の来訪となりますが、鈴鹿でも好きな場所の一つです。 砂岩で出来た峰で、ついこの間登った南アルプスの鳳凰三山と同じ雰囲気が漂っています。(鈴鹿の中部から南部に似たところが点在いしています)
頂上に向かって登っていきますが、砂地で滑りやすいため歩幅を狭めて慎重に行きます。(ここまで、朝明以外では初めての登山者と合うことになりました) 頂上からの展望は、雲に邪魔されていますが、登ってきたヒロ沢方面は晴れていました。(下写真)
ガスが出てきたため休憩がてら暫く晴れるのを待っていましたが、雲が次から次へと湧いてくるため諦めて次の目的地である「釈迦ヶ岳」へと向かい県境尾根沿いを進んでいきました。 「釈迦ヶ岳」は人気のある山だけ会って頻繁に登山者とすれ違いますが、中には軽装(ザックなし・・・)の登山者もいました。 途中で「猫岳」と呼ばれるピークを通過しますが、その前後では笹が生い茂っていますが、有難い事に笹が刈られており大変歩きやすくなっていました。(下写真)
尾根道からは北西方面は遠望が効きますが、東方面から雲が湧いて来ていました。 羽鳥峰から45分ほどで「猫岳」に到着しました。 ここまで登ると「釈迦ヶ岳」まではすぐです。(下写真)
「猫岳」を通過すると一旦下り再度登り返しますが、この登りの道が荒れていて登りづらくなっています。(「猫岳」への登りも一部悪いところはありました) 「釈迦ヶ岳」頂上手前のピークを登り再度登って行くと「釈迦ヶ岳」の三角点と最高点との稜線に出ました。 ここからはまず三角点に寄ることにします。
三角点の頂上は展望が良くない上に、雲に覆われて何も見えませんでした。 三角点で写真撮影していると、反対側の八風峠方面から女性の登山者が登って来られました。 ここで昼休憩にしようかと思っていましたが、展望の良い最高点に向かって道を戻っていきます。(下写真)
女性登山者の方は一足早く最高点へ向かっていました。 「釈迦ヶ岳」の最高点へ到着すると、雲の合間から四日市方面や「雨乞岳」から「銚子ヶ口」方面の展望が開けていました。(下写真)
最高点で女性登山者の方と話しながら昼食休憩とします。 雲が少しでも晴れないかと長めの休憩としますが、晴れ間が覗いてはまた雲が流れて来るため、中々スカッと晴れてくれそうもありませんでした。
休憩後は、下山を開始します。 下山の登山道の名前を勘違いしていて「松尾尾根」と思い込んでいましたが、途中までは一緒なので問題はありませんでした。
途中で「大蔭(おおかげ?)」と呼ばれる崩壊地を通過していきますが、山体に亀裂が入っておりいつ崩れても不思議ではなく危険な状態でした。(下写真)
大蔭を通過していき高度を下げていくと、いくつかの分岐がありました。 先に説明した様に、松尾尾根を下山路と思っていましたが、松尾尾根への分岐で通過する予定の774mピークはまだ先だったので、取り敢えず尾根沿いにそのまま進むことにしました。(下写真)
下山路の分岐をすべて直進して774mピークまで進み、通過後にあった分岐標識に「水無」とあったのでそこを下山して行きました。(下写真)
分岐標識には、テープで「水無(谷 難路)」のカッコ部分が消えていましたが、実際に通ると消した理由がよく分かります。 道は尾根沿いに付いており、一部急な斜面がありましたが「難路」というほどの道ではありませんし、「水無谷」を通る事もありませんでした。 下るのに従い、それまでは全く鳴いていなかったセミがうるさいぐらいに合唱していました。
774mの分岐から20分ほど降りて行くと、急斜面となっている植林地の脇を通り過ぎて行き舗装道路へと出ました。(下写真)
舗装道を下って行くと、水無の駐車地手前へと出ていきました。(こんなところに道があったのは気がついていませんでした。 しかし、車はこの道を通れないようになっています)
こうして今回も無事に戻って来ることが出来ました。
今回の反省点は、
・特にありませんでした。
次回は、中央アルプス方面か大峰山脈方面のどちらかに行く予定です。(天気の良い方に行きます)
こんばんは。
お金明神のテッペンには登れるのですか?
by 山子路爺 (2010-08-29 23:38)
山子路爺さん、コメントありがとうございます。
手前の杉の木を利用すれば登れると思いますが、御神体を足蹴にすることになるので登りませんでした。(苦笑)
by おど (2010-08-29 23:45)
こんばんは!nice!&ご来訪ありがとうございます。
山の景色は涼しげに見えますね!
by シラネアオイ (2010-08-30 01:14)
夏の鈴鹿には登ったことがないのですが、
あまり暑くなくてよかったですね。
沢が気持ちよさそう。。川沿いにテントを張って泊まりたくなりました。
by tina (2010-08-30 12:23)
シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
山は涼しくても登るまでで汗だくになりますけどね。(苦笑) しかし、苦労しただけに稜線や山頂で風が吹くと暑さも吹き飛びますよ。
tinaさん、コメントありがとうございます。
鈴鹿は夏場はやめたほうが良いですよ。(笑) ヒルに吸い付かれるし、暑いしでいいところは余り無いです。 10月に入ると涼しくて紅葉も見られるので最高ですよ。(その代わり混みますが・・・)
by おど (2010-08-30 19:39)
今までの山から見れば低山、やはり暑さで汗を絞られましたか
でも涼しそうな山容に見受けましたが・・・
by g_g (2010-08-30 19:48)
こんばんは!nice!&ご来訪ありがとうございます。
by シラネアオイ (2010-08-30 20:17)
お金明神に反応していまいました
それにしても顔に見えますよね
現物をみたらもっとそうかもと思うかもね^^
でもいつも素敵は登山をされていますよね
参考になります
マップと行程ね
有難う!!
by ひろたん (2010-08-30 23:11)
もたもや
すみませんです
GPSをまだもってなくて
あったらいいなと
思っています
どんなGPSなのかと
どんなソフトを使っているのかを教えてくださいね
by ひろたん (2010-08-30 23:31)
きれいな瀞からミニ湿原、そして砂岩の羽鳥峰とめまぐるしく変わるルートですね。見ていて飽きないです。19Kmですか、予定オーバーの行程もさすがです。
by tochimochi (2010-08-30 23:35)
大瀞2、水が冷たくとても涼しそうな渓谷ですね!
お金の塔、石を積み上げてつくった顔のように(モアイのように)見えます。
釈迦ヶ岳の最高点で、
少しでも展望があると山頂に登った気分になれますね。
by joyclimb (2010-08-31 00:15)
皆さん、NICE!とコメントありがとうございます。
g_gさん、
川沿いは兎も角、稜線上や頂上で太陽が照っている所では、じっとしていても汗が吹き出してきましたよ。 稜線を雲が通過するところ(猫岳付近)では、涼しくて気持よかったですが・・・。
ひろたんさん、
お金明神は本当に不思議ですね。 この辺りは山深いので、一人だと心細いかも知れませんよ。(笑)
GPSの件ですが、以下を参考にしてください。
・GPS本体: GARMIN eTrex Vista HCx
http://www.iiyo.net/products/etrexVistahcx/
・GPSデータ: 日本地形図(TOPO10M)
現在は、日本登山地図(TOPO10MPlus)が販売されてます。
・PC側ソフト: カシミール3D(フリーソフト)
http://www.kashmir3d.com/
以上のハード・ソフトでパソコン(Windows7)のUSBケーブルにGPSを繋いでデータを転送してます。 この組み合わせは高いのですが、精度・機能(高度計とコンパス付き)とも抜群ですね。(道迷いになる確率が非常に低いです。 過信は禁物ですが。)
tochimochiさん、
淵や沢が綺麗でした。 それに涼しくて快適でしたよ。 湿原も非常に小さいですが、春に行けば色々な花が咲いていそうでした。(来年行ってみます) このコースは、逆コースで釈迦ヶ岳へは行かないのが普通ですね。(朝明→羽鳥峰峠→中峠→大瀞→タケ谷→根の平峠→朝明)
joyclimbさん、
愛知川の水は見た目冷たそうですが、実際はそんなに冷たくありませんでした。 沢遊びするには、丁度よい水温でしたよ。
釈迦ヶ岳は、一昨年の12月に初めて登ったときは北アルプスから南アルプスまでの絶景が見られました。(冬だからこそですが・・・)
by おど (2010-08-31 19:00)
こんばんは!nice!&コメントありがとうございます。
二人分ですよ!ランチでパスタ二皿も頂いたら破産します。
でも美味しかった。
by シラネアオイ (2010-08-31 20:29)
心配で一喜一憂しながら読み進み
県民の森とか出ていたのでほっとしました(笑)
体力はもちろん根性も半端でないようで安心しました!(^^)!
by ももこ (2010-08-31 23:31)
ももこさん、コメントありがとうございます。
今回のコースはそれほど難度が高い所ではないので心配無用でした。 但し、踏み跡を見抜くことが出来ないと道迷いの可能性が高いので、それなりの経験?は必要かもしれません。
「三重県民の森」ですが、最後の分岐点からはまだまだ先にあるので、こちらから下山した場合は時間がかかると思います。
by おど (2010-09-01 12:43)