[登山] 鈴鹿 高室山・ザラノ・鍋尻山周回登山 [登山]
今回も予定通り鈴鹿山脈の北部の滋賀県側にある「高室山(たかむろやま)」と「ザラノ」、それと以前も登ったことのある「鍋尻山(なべじりやま)」を周回しました。
朝は青空が覗く天気でしたが、予報通り午後からは曇りだしポツポツと雨が降り出しました。 しかし、登山者には誰とも合わずにノンビリと山を楽しむことが出来ました。
関連: 次回予定は『高室山』と『ザラノ』と 『鍋尻山』の周回コース (2009年5月5週目)
日付 | 2010年10月31日(日) | |
天気 | 曇り時々晴れのち雨 | |
場所 | 滋賀県犬上郡多賀町大字佐目 | |
距離 | 20.0Km | |
累積標高 | +1740m -1740m | |
時間 | 7時間40分 | |
人数 | 1名 | |
行程・標高・時刻(赤字はGPSと地図から) | ||
07:00 | 245m | 佐目トンネル駐車場 出発 |
08:15 (01:15) | 815.8m | 高室山 |
08:35 (00:20) | 756m | 倉骨山 |
09:25 (00:50) | 808m | ザラノ |
10:45 (01:20) | 510m | 巡視路林道出合 |
11:40 (00:55) | 838m | 鍋尻山 昼食休憩 |
12:05 (00:25) | 838m | 鍋尻山 出発 |
12:25 (00:20) | 590m | 保月 巡視口 |
13:35 (01:10) | 560m | 室ノ谷林道出合 |
14:10 (00:35) | 280m | つかって舎(つかってや) |
14:40 (00:30) | 245m | 佐目トンネル駐車場 到着 |
GPS実績図(黄色が予定、赤色が実績、緑色は過去) ※林道で誤差大
前日通過した台風14号は、幸い東海地方からは遠ざかり雨もそれほど降りませんでした。 予定通りに朝5時半に自宅を出発して、鞍掛トンネルへと向かいます。
名古屋方面からは、県道25号線を通り養老山地を越えたほうが早くなるためいつもこのルートで向かいます。 鞍掛トンネルは、御池岳の登山口として利用していますが、トンネルを通り抜けて滋賀県側へ行くのは初めてです。
トンネルを抜けて国道306号線を彦根方面へと進み、佐目トンネルを通り抜けるとすぐ右側に広い駐車場があるのでそこへ止めます。(下写真)
ここには、綺麗に整備されたトイレがあるので、寄っていきます。 天候が心配でしたが、朝方は晴れ間が覗き上々の天気です。 そうは言っても、午後から雨が降る予報のため念のため雨具のズボンを履いていきます。(前日までの雨露の予防でもあります) 早速出発をします。 まずは、駐車場の階段を登り直ぐ左にある林へ入っていきます。(下写真)
林を進むと直ぐに分岐していて、右の道に「高室山」の標識が掛かっているのでそちらへ進みました。 しばらくは急登となり、前日までの雨で滑りやすくなった登山道を一歩一歩確実に登って行きます。(下写真)
尾根に乗ると傾斜が緩みます。 今は使われていない古い鉄塔を2つ通過すると、再度急登が始まりました。(下写真)
再度緩やかになり快適な道となりますが、543mピークを過ぎるとまた急登となりました。(下写真)
予定では右の尾根沿いに進むつもりでしたが、赤テープは一旦林道へと誘導しているので、その通りに進んでいきました。 林道へ出て暫くは道沿いに「高室山」へと近づいて行きます。(下写真)
高室山の最後の尾根に乗る道が林道の横から付いているので、そちらから山頂へ向かいました。(下写真)
林の中を進むと笹やシダが多くなり、その間を抜けて一旦山頂を巻いて傾斜の緩い斜面へと回り込みます。 そこからは、山頂までカヤの茂る中を進んでいきます。 高室山の山頂周辺には、カレンフェルトの特徴である石灰岩が露出していて鈴鹿北部らしい山となっています。
頂上からは360度の遮るものがない展望となっていました。(下写真)
右からザラノ・鍋尻山、奥に霊仙山(その奥の伊吹山は少し見えています)
前日に台風が通過したことを考えれば、十分なぐらいの展望をしばし見て行きます。 そして下山を開始して少し下った所で近くの「倉骨山」へ寄って行くのを思い出し山頂へと登り返します。
山頂から西方面へと下っていきますが、明確な道やテープなどは無いので尾根に向かって下って行きました。 平坦な尾根に乗るとそのまま「倉骨山」へ向かいました。 5分ほどで石灰岩がゴツゴツと露出した展望地へ到着すると、そこが「倉骨山」でした。(下写真)
ここからは、すぐ近くの採石場や「御池岳」が良く見えました。 高室山へと向かいますが、また登り返すのが面倒なので次に予定している「ザラノ」方面に廻り込んでトラバース気味に進んでいきました。 しかし、藪が邪魔しており素直に山頂経由で向かった方が楽だったかも知れません。
ここからの道は、いままでとは違いあまり通る人もなく明確な登山道もありません。 また、テープや指標・道標などがある訳でも無いので地図とGPS(位置と方位)を確認して慎重に進む必要があります。 まずは、777mピークに向かって尾根を登っていきます。
人かケモノか区別が付きにくい道の跡を尾根伝いに進むと、777mピークへ到着しました。(下写真)
777と切りがいいので、ここのピークには標識が掛かっていて「スリー7」と書かれていました。(上写真の青い札) それ以外は特徴があるわけではないので、早々と後にし「ザラノ」に向けて歩いて行きます。 しかし、ザラノへは一旦鞍部を経由して行くのですが、ここからの下りが足場が悪く難儀しました。 しかし、鞍部まで到着すると後は尾根伝いに登って行けばよいので楽でした。 又、尾根の急な坂からは山頂付近が禿げた姿の「高室山」が間近に見えていました。(下写真)
山頂へつづく平坦な稜線に出ると頂上はすぐ近くにありました。 しかし、頂上からの展望はなく樹林に覆われています。(下写真)
ザラノを後にすると、ここから暫くは尾根沿いに下っていきますが、尾根は多岐に分岐しているので地図を頻繁に確認しながら予定の道を探っていきました。 間違った尾根に進みかけては戻ることを繰り返しながら、慎重に進んでいきました。
当初予定していた地点へと何とか到着すると、この後は大雑把な方向だけ決めて緩やかな台地状の樹林帯を真っ直ぐに進んでいきました。(下写真)
比較的明るく気持ちの良い樹林を抜けていくと、前方に鉄塔が見えてきました。 ここから巡視路を通って林道へ降りる予定です。(下写真)
巡視路ですが、鉄塔から北へ暫く行くと左手に黒いプラスチックの階段がありました。(下写真)
暫くは快適に巡視路を降りていきましたが、下るに従い階段が土砂で埋まり歩きづらくなっていきます。 また、人の気配に驚いた動物が落としたのか、下から石(岩?)の落石音が聞こえてきて緊張しました。
案の定、下の方は滑落防止なのか巡視路沿いに柵とワイヤーが張ってありました。(下写真)
写真では角度が分かりませんが、結構な急坂で足を滑らしたらそのまましたまで滑落は免れそうもない所でした。 緊張しながら、滑りやすい斜面をストックと靴のエッジを効かせて慎重に降りていくと林道が見えてきました。 最後の階段を降りて林道に到着すると緊張がとけて一安心です。(下写真)
ここからは以前も通ったことがある道なので、保月(ほうづき)の廃村に向かって歩いて行きました。 落石に注意しながら林道を進むと30分ほどで保月に到着しました。(下写真)
ひっそりと佇む家々の間を歩いて「鍋尻山」の登山口へ向かいます。 登山口に到着しましたが、ここからも以前登ったことがある道なので一気に登って行きます。(下写真)
以前よりテープが乏しくなっていて気のせいか登山道も薄く分かりづらくなっているような気がしました。 20分ほどで山頂手前のカレンフェルトの展望地へ到着しましたが、ここは昼食を後で食べる予定なので取り敢えず頂上へむかって登っていきます。 頂上は相変わらず展望がないため、予定通り先程の展望地へと向かいました。(下写真)
展望地で昼食を取りながら天気を確認しようとしましたが、携帯の電波は届かないためダメもとでワンセグを確認すると意外なことに電波が届いており丁度昼時いうこともあり、NHKの天気予報を確認しながら食事を取りました。 天気予報では、三重県南部で雨が降り出したと言っていたので、こちらにはまだ来ないだろうとユックリと展望を見ていきます。(下写真)
朝方はよく見えた遠くの山々も、この時間帯には雲が多くガスっている山もありました。 全体的に予定より遅れ気味なので休憩後は山頂を後にして来た道を戻っていきます。 しかし、登り同様道がはっきりしないので来た時とは若干違う道で下山していきました。(下部の方は一本道ですが・・・)
登山口へ戻りますが、ここからはまた巡視路を利用して「地蔵山」の裏手(東側)から駐車場へと戻るコースを行きます。 先ずは巡視路を探してきた道を少し戻り分岐からお墓方面へと向かいました。(下写真)
この道へ進むとお墓の前に巡視路を示す「火の用心」の看板がありました。 ここで左手の土手から巡視路へと入りますが、実はこの道は先程の苦労して降りてきた巡視路からの続きとなっていて戻る形になっていました。 そうとは分からずに次の鉄塔まできて、辺りを見渡しても地蔵山方面へ向かう巡視路が無いため探してしまいました。 その巡視路の途中に「アマデウスヒュッテ」と書かれた山小屋がありましたが、今は利用されていないようです。(下写真)
再度、保月まで戻り先程左折した巡視路から奥へと入ってお墓へと向かいます。 この頃から弱い雨が降り出しましたが、まだ本降りではないのと樹林であまり濡れなかったため、そのまま進んで行きました。 地蔵山方面への巡視路はその墓場の裏手(右手)から続いていました。 ここから先の巡視路は、尾根の東側をトラバースする道となっていました。
右手に谷を見ながら進んでいくと、その谷を渡る立派な木の橋が架かっていました。(下写真)
この橋を渡り、左手に廻り込んで地図には載っていない尾根へ取り付くとここからは尾根沿いの道になりました。 地蔵山をトラバースして電線沿いに進んでいきますが、途中でどうも巡視路を見失い獣道に迷いこんでしまったようで、予定していたコース(668mピーク)から大きくハズレてしまいました。 しかし、樹林を進む快適な道で見通しも良いため668mピークの先へ向かって尾根を登っていきます。 結果的に後からGPSの経路を見るとそのまま進んでいても高低差が最も少ない道を進んでおり問題ありませんでした。(巡視路でないのは間違いありませんが・・・)
巡視路に合流すると前方が開けた所へとでて、対岸の鉄塔が見える所へと来ました。(下写真)
この様な箇所を二箇所ほど通りすぎると、「室ノ谷」へ降りる道となりました。 室ノ谷の林道からは、そのまま真っ直ぐに「陣屋」と呼ばれる所へと登っていきます。(下写真)
しかし、ここでも巡視路から外れて登ってしまったようでした。 この登山道には、バイクの物と思われるタイヤ跡が付いており、所々で急登を無理やり登ったと思われる土砂を削ったような場所がありました。 オフロードで登ったのでしょうが、登山道を荒らす行為なのでやめて頂きたいものです。(そもそも幅50cmにも満たないような登山道をバイクで走ること事態が非常識ですが・・・)
途中で、陣屋から離れているのに気がついて分岐から陣屋へと向かいました。 陣屋付近には今は何もなく、登山道と巡視路の分岐点となっているだけの様です。
陣屋の平坦で広い野原へ出るとその中間点にお地蔵さまが祀ってありました。(下写真)
ここから先は、地図の通り一気に高度を下げています。 急な斜面となっており、道が分かりづらくなっていましたが、左側の樹林に巡視路が続いていて、その道を辿ってつづら折れを下って行きました。 所々にテープが付いていますが、時々変なところに付いているのであまり信用しない方が良いかも知れません。 最近では、おかしなテープに惑わされないようになっているのでここはすんなりと下っていくことが出来ましたが、急な斜面なので足元に注意しながら慎重に進んで行きます。 坂が緩やかになって来て、沢の水音が聞こえ出すと浄水場が見えてきました。(下写真)
この設備の下に目指していた「つかって舎(つかってや)」がありました。(下写真)
内部(といっても吹き抜けですが)が囲炉裏となっていて、休めるようになっていました。 この横に水道もあったので水を飲んで暫く休憩していきます。
休憩していると、雨が本降りとなってきましたが、ここから先は舗装路を降りていくので問題にはなりません。(すでに山中で雨具の上着も着用済みです)
駐車場へと向かいますが、直ぐ下に「ガッタリ」が展示されていたのでついでに見ていきました。 ガッタリは、残念ながら稼働していませんでしたが、内部は見られるように窓が空いていたので見ますが真っ暗で何も見えませんでした。 フラッシュを焚いて内部を撮影すると、こんどこそは車に向かいます。(下写真)
南後谷の集落の間を下って行き佐目の集落まで戻って来ると、今回も無事に駐車場へ到着しました。
今回の反省点は、
・特にありませんでした。
次回は、今のところ未定ですが土曜日は出勤となっていますが、替りに日・月・火曜日が休み(三連休)なので天気次第では遠くの方へ行くかも知れません。
こんばんは!ほどほどの天気に恵まれてよかったですね!
by シラネアオイ (2010-11-02 00:16)
里山の登山道が気持ちよさそうです♪
3連休、どこかに行けるといいですね~^^
by よしころん (2010-11-02 09:11)
「つかって舎(つかってや)」
面白いですね。
囲炉裏があるなんて。
火を焚くこともできるんでしょうね。
by nousagi (2010-11-02 11:52)
シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
天気が大きくは崩れずに、朝方は展望は見られて良かったですよ。
よしころんさん、コメントありがとうございます。
今回の様な里山は、登山道を無視して自由に歩けるのが気持ち良いですね。 当然、細い尾根沿いや傾斜のきつい所もあるので気をつける必要はありますが。 来週頭はあまり天気がよく無いみたいですね。
nousagiさん、コメントありがとうございます。
つかって舎ですが、この時は自在鉤(じざいかぎ)が吊るしてありませんでしたが、本来は吊っているみたいです。 当然、火を焚いて暖をとったり料理も出来るのでしょうね。
by おど (2010-11-02 12:29)
里山を思わせる樹林の中の道は気持ち良さそうですね。
標高が低いのにこの展望は素晴らしいです。
by tochimochi (2010-11-02 22:23)
カレイはほぼ終わりましたがこれからは助宗鱈と鱒釣りです。紅葉子
とか明太子と呼ばれるたらこやスケダチと言われる白子が獲れます。
又鱒は板鱒といわれるキングサーモンも混じりながら釣れます。
by シラネアオイ (2010-11-02 23:54)
おはようございます^^
多少の雨とは言うものの、景色も十分見られて
素敵な登山でしたね。
廃村が一寸侘しいです。
by mimimomo (2010-11-03 05:44)
倉骨山が石灰岩質なら鍾乳洞探しや
マツタケ探しも面白そうですが?・・・駄目でしょうか?
by 旅爺さん (2010-11-03 06:24)
高室山からは鈴鹿の山々が一望ですね、よい展望の山ですね!
急坂の下りは、緊張しますね。
(急坂は上りよりも下りの方が緊張します。)
by joyclimb (2010-11-03 21:55)
tochimochiさん、コメントありがとうございます。
低い山の樹林帯はいいですよ。 特に鈴鹿の苔生した岩なんかは独特ですね。
mimimomoさん、コメントありがとうございます。
山頂付近では雨に降られなかったので、展望がみられてラッキーでした。 廃村はこの辺りには多いのですが、これも時代の流れですねぇ。
旅爺さん、コメントありがとうございます。
この辺りはカルスト台地となっていますが、鍾乳洞はありませんね。 鍋尻山の近くに風穴がありますが、鍾乳洞ではないと思います。 鈴鹿で松茸が採れるのは、南部の方でしょうか。 しかし、この時期は入山禁止になりますね。
by おど (2010-11-03 22:03)
joyclimbさん、コメントありがとうございます。
以前「鍋尻山」に登った時から展望の良さそうな「高室山」へ登りたいと思っていたので、念願が叶いました。 登山で難しいのは下りですね。 登りは滑っても下の状況が分かっているので比較的安心できますが、下りは一つ間違えるとそのまま滑落ですからね。(遭難も下りで迷って崖から転落とかが多いでしょうし)
by おど (2010-11-03 22:13)
アマデウスヒュッテをWEBで調べてみましたが、分かりませんでした。
昔、クラシックの演奏会が……??。
3連休が羨ましい。
by 山子路爺 (2010-11-04 11:56)
苔蒸したところの規模が違いますね
美味しそうなキノコも一杯だったでしょうね。
by ももこ (2010-11-04 12:25)
お疲れ様でした
20キロも歩くなんて、平地でも長い距離どんな脚力をしているんでしょう
展望のいい頂上は歩いてきたという達成感があって良いですね。
by g_g (2010-11-04 12:33)
山子路爺さん、コメントありがとうございます。
アマデウスヒュッテは自分も調べましたが、書籍に書かれていたことしか分かりませんでした。(建ったのは昭和50年となっていましたが・・・)
ももこさん、コメントありがとうございます。
キノコ一杯生えてましたが、そちらの知識が無いので全部が毒キノコに見えてしまいますね。
g_gさん、コメントありがとうございます。
今回距離は20Kmですが、標高差がほとんど無いので楽でした。 実際は累積標高差が3000mを越えるときつくなりますよ。
朝の天気が良いうちに頂上へ行きたかったので予定通りでした。(以前の計画では、保月からの周回コースだったので変更したのは正解でした)
by おど (2010-11-04 19:07)
まずまずの天気と道の状態のようですね。写真で見る限り、道が不明瞭な場所も多そうなので、私なら間違いなく道迷い遭難していますね(笑)。
道迷いには定評があるので(?)、道が不明瞭な場所を50m程歩いただけでも非常に緊張します。
by makiwarikun (2010-11-04 20:08)
makiwarikunさん、コメントありがとうございます。
今回の場合、中盤は道が無いところを通ってますね。 しかし、二次林の綺麗な林なので藪漕ぎや危険な箇所はありませんでしたよ。
by おど (2010-11-05 12:47)
林道でも、気分がよさそうなところが多いですね。 (^_^)v
by Jetstream777 (2010-11-07 21:22)
Jetstream777さん、コメントありがとうございます。
林道といっても一般車が入れないようなところもありますね。 車道も含めてあまり交通が多いわけではないので、気持よく歩けますよ。
by おど (2010-11-08 18:08)