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[登山] 鈴鹿山脈 雪の御池岳登山 [登山]

 今回も予定通り、鈴鹿山脈北部の「御池岳」へ行ってきました。 御池岳へは、年に2回ほど登っていますが、冬の御池岳は約2年ぶりとなりました。 天気予報通り、北からの風が強く山頂は標高1000m台とは思えないほど冷え込んでいました。 その御陰で、この時期としては立派な樹氷とスノーハイクを満喫することが出来ました。

関連
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 2010月6月20日 [登山] 梅雨時の御池岳撮影登山

静ヶ岳・竜ヶ岳と右に釈迦ヶ岳と御在所岳・雨乞岳・綿向山など

鈴鹿山脈
雪の御池岳
日付2010年12月25日(土)
天気
曇り時々晴れ 北風強し
場所滋賀県東近江市君ヶ畑町
距離16.5Km
累積標高+1420m -1420m
時間6時間35分
人数1名
撮影枚数192枚+0枚(NEX-5)
登山難度
(A:安易~E:高度)
B(雪あり、距離長し)
概略山頂は真冬の寒さ。 樹氷が素晴ら
しく、10cmほどの積雪。
行程・標高・時刻(赤字はGPSから算出)
08:00 181m藤原簡易パーキング 出発
10:00 (02:00)1034m冷川岳付近
10:15 (00:15)945mカタクリ峠
11:00 (00:45)1130m鈴北岳
11:50 (00:50)1189mボタンブチ
11:55 (00:05)1171mボタンブチ付近 昼食休憩
12:30 (00:35)1171mボタンブチ付近 出発
12:50 (00:20)1194m1194mピーク
13:10 (00:20)849m真の谷 白瀬峠出合
13:30 (00:20)1008m白瀬峠
14:35 (01:05)
181m藤原簡易パーキング 到着

GPS実績図(黄色が予定、赤色が実績) ※出発からカタクリ峠まで、設定ミスでデータ欠落
20101225_map.jpg

 今回も近場ということもあり6時の起床予定でしたが、目覚まし時計の設定ミスで危うく寝過ごすところでした。  何とか予定通りの時間に出発して三重県の藤原方面へと向かいました。
 この日は天気予報の通り、朝から風が強く自宅付近ですら冷え込んでいました。 途中の道路に設置されていた温度計は、1度を示しています。

 藤原簡易パーキングへ到着すると、山頂方面は曇っていますが天気が悪いわけではありません。(下写真)

藤原簡易パーキングから藤原岳方面を望む

 準備をして「寒山」の登山口へと向かいます。 登山口は、以前「冷川岳(ひえかわだけ)」からの下山時に利用したので場所は分かっています。 分かりづらい登山口(下写真の堤防の対岸から赤テープに導かれ入る)から、まずは「寒山」へと向かい急登を登って行きました。(下写真)

寒山・冷川岳登山口

急登を登る

 標高が上がるに従い、登山道に雪がチラホラと目についてきましたが、アラレ状の雪?で特に問題となるものではありませんでした。(下写真)

アラレ状(ビーズ状)の雪

 「寒山」までは、急登ではありますが特に問題となるような場所はありませんでした。(下写真)

寒山付近から鞍掛峠方面を望む

 「寒山」を越えると痩せ尾根があります。 以前は夏の乾燥した時期に通ったので問題ありませんでしたが、この時は雪と落ち葉で滑りやすくなっていたので、ロープと木の根や枝などで確保しながら慎重に通過していきました。(下写真)

寒山付近の痩せ尾根(右斜面は崩壊、左斜面は急な植林)

 この登山道の最大の危険地帯を通過すると後は、広い快適な尾根道を「冷川岳」へと登っていきます。

広い快適な尾根道を行く

 標高が800mを超えた辺りから積雪量が5~10cmほどになってきました。 この先も相変わらずの急登で、雪や落ち葉でスリップするため中々到着しませんが、次第に傾斜が緩やかとなり気がつくと白瀬峠とカタクリ峠との尾根の出合いに到着していました。(冷川岳は、白瀬峠方面のため寄りませんでした)

尾根上に到着する

 ここからはカタクリ峠を経由して「鈴北岳」へと向かいます。 誰も歩いた様子のない尾根道を進むと、尾根出合いから15分ほどでカタクリ峠へ到着しました。 前方に、コグルミ谷から登ってきた登山者が一名見えて来ます。 挨拶をして先へと登って行き、途中から「鈴北岳」へと向かう尾根へ乗ります。 その途中で、シカがじっとこちらを伺っていたので写真を撮ってあげます。(下写真)

様子をうかがうシカ(中央奥)

 標高が1000mを超えると、今度は木々が凍りついて来て綺麗な樹氷が見られました。(下写真)

樹氷1

 樹氷の間を縫うようにして尾根を通って行きます。 途中の展望が開けた所からは、御池岳方面の雪の台地が見えていました。(下写真)

頂上台地方面

 標高が上がり周りに遮るものが無くなると、展望が開けるとともに強く冷たい風が吹きつけてきます。 周りの木々もそれに連れて凍てついてきました。(下写真)

凍る木々

霊仙山方面(奥の雲の中に伊吹山が・・・)

霊仙山アップ

樹氷2

鈴北岳山頂方面

 顔が冷たくなり唇が凍ってきました。 フードを被って風を避けながら進んでいきますが、体感的には氷点下10度ほどの感じです。 しばらく進むと目指す「鈴北岳」が見えてきました。(下写真)

鈴北岳山頂方面

 途中から鞍掛峠からと思われる登山者の足跡がありました。 ほどなくして頂上へ到着しました。(下写真)

鈴北岳頂上

 ここも風が強いので写真撮影だけ済ませて後にしようとしますが、カメラのバッテリィが低温のためすぐに切れてしまい中々撮影できませんでした・・・。(下写真)

琵琶湖を望む

比良山系方面(その手前は琵琶湖)

鈴北岳から御池岳方面を望む

 何とか撮影を済ましてから、すぐ下にある「元池」を見ていきます。 池に向かって、直接雪の中を進んでいくと凍りついた元池が見えてきました。(下写真)

凍る元池

 ここにも誰か寄った足跡があり、考えることは同じのようです。 ここからは「御池岳」頂上は目指さずに「ボタンブチ」と呼ばれる展望地を直接目指しました。 先ほどと同じように雪の上の道なき道を自分の進みたい方向へ進んでいきます。 途中で、以前(登山計画に掲載した写真)も写真撮影した展望の良いピークに到着したので、今回も撮影していきます。(下写真)

静ヶ岳・竜ヶ岳と右に釈迦ヶ岳と御在所岳・雨乞岳・綿向山など

 そして、「鈴北岳」から50分ほどしてボタンブチに到着しました。(下写真)

樹氷と湖

ボタンブチ

 ここにも登山者が一名おり、景色や樹氷などをカメラに収めていました。 当初はここで食事の予定でしたが、風が強くとても食事が取れるような状況ではないので、もう少し先の樹林帯の中で食事休憩を取ることにしました。

 この日も寒いのでカップラーメンを食べようとお湯を沸かそうとしますが、低温で上手く火が付きません。(ガスの出が悪いです) やっと着いて何とか沸騰したもののうっかりお湯をこぼしてしまい、再度沸かし直しました・・・。 凍えながらの食事となりますが、やはり暖かい食べ物は体力・気力とも回復します。(下写真)

休憩場から樹氷を眺めながらの食事

 お湯を沸かすのに手間取ったせいもあり、思ったよりも時間が掛かりましたが、十分に休憩は出来たので出発します。 ここからは、奥の平と呼ばれる台地へ向かいます。(下写真)

奥の平を望む

 ここからも適当に進んでいきました。 奥の平付近は気持ちの良い歩きとなりますが、すぐに白瀬峠へと向かう下山口へと到着してしまい、もっと歩いていたい気持ちとなります。(下写真)

奥の平付近

藤原岳(右)と天狗岩(中央)を望む

 ここからも以前下ったことがあるので状況は分かっていますが、雪が少ない場合は危険なので中止する予定でしたが、この程度の積雪(10cm程)があれば問題ないでしょう。
 白瀬峠と向かう真ノ谷との出合いを目指して一気に降下していきますが、降るのにしたがい雪の量が減っていき、下の方では落ち葉でスリップしないよう、慎重に降りていきました。(下写真)

真ノ谷

 ほぼ予定通りの場所に降下すると、白瀬峠へと向かって登り返していきます。 道がよく分からなかったため、上部の枝道で右(南)へ行きかけましたが軌道修正して登り始めてから20分ほどで「白瀬峠」へ到着しました。(下写真)

白瀬峠へ向かい登る

白瀬峠

 ここには、流石に何名かの足跡がついていましたが、新しい足跡はすでに下山しているようでした。 足跡と頻繁に付いている赤い印を追って一気に下って行きました。 この日は、ここまででほとんど疲れが出ていないこともあり、快適な道では走って降下していきます。 そして白瀬峠から50分ほどで登山口に到着しました。

こうして今回も無事に戻ることが出来ました。

今回の反省点は、
・フェイスマスクを持って行かなかったので、冷え込むことが予想されるときには持っていくようにしたいと思います。

おまけ

 次回は、初日の出を見る予定の鈴鹿の「竜ヶ岳」の下見に行こうかと考えています。(初日の出が見られそうもない場合は、別のところへ行く可能性が高いです)


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コメント 18

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g_g

いち早く樹氷の側を通り乍らの登山、歓声を上げたくなる展望だったのでしょうね。
何かと歩けないストレスを此方の画像で癒しております。
by g_g (2010-12-26 08:40) 

makiwarikun

雪山の樹氷が綺麗ですね。雪山での暖かいラーメンは最高に美味しいでしょう。雪山にはロープも持って行かれるのでしょうか?
by makiwarikun (2010-12-26 10:38) 

nousagi

素晴らしい雪景色ですが、
空が暗いので、さようならと引き返したくなるほど
寒そうに見えて背中がゾクゾクしてきました。(^_^;)
実際、寒かったんですよね。
でもこんな景色を見るためには寒さも克服しなくてはならないし・・・。
by nousagi (2010-12-26 11:44) 

mimimomo

こんにちは^^
今回はお疲れが出なかったようですが、
目覚ましやGPSの設定ミスが有ったようで、少し疲れがたまっていらっしゃるのではと
気になりました。
しかしこの雪の量に、北風・・・(><; これは心底冷えますね。
歩け歩け・・・でしょうか^^ 
二年前だったか入笠山に冬の撮影に行ったときは、歩くわけではないので
強烈に寒さが身に沁みました。
by mimimomo (2010-12-26 12:07) 

Jetstream777

お疲れ様でした。 鈴鹿も真っ白ですね。
寒さ対策は必要ですね。 下界でも寒くなりました。(笑)
銀行強盗マスクが必要ですね。(笑)
by Jetstream777 (2010-12-26 12:40) 

joyclimb

鈴鹿の山もすっかり冬景色ですね。
樹氷の景色、素晴らしい!
極寒だと顔を覆うものが必要ですね。
(顔を覆うものが無く、あまりの寒さで口が思いどおりに動かなったことがあります。)
by joyclimb (2010-12-26 13:14) 

旅爺さん

本格的な冬山です、気を付けてね。
爺は孫の嵐を受けながら只今餅つき中なんです。

by 旅爺さん (2010-12-26 15:37) 

tochimochi

登山口はそうでもないのに登り出すと吹雪いたり、ちょっと晴れ間が覗いたり、変わりやすい天気でしたね。私がこの前行ったところもそうでした。
でも雲の様子からはかなりの吹雪だったようです。雪道での下山は楽しいですが、吹雪かれてるときは別ですね。
by tochimochi (2010-12-26 17:43) 

SammyTajima

既に立派な樹氷が出来上がっていますね。この風景をみると気持ちが凛とします。
by SammyTajima (2010-12-26 19:57) 

おど

g_gさん、コメントありがとうございます。
 樹氷は全く期待していなかったので、真っ白な山頂と木々が見えたときは嬉しくなりましたね。 しかも、冷え込んだおかげでガチガチに凍りついた所を見られたのは久しぶりでした。

makiwarikunさん、コメントありがとうございます。
 カップラーメンはいつものことですが、寒いとわざわざお湯を沸かして食べた甲斐がありますね。 ロープですが、細引きしか持って行ってませんね。 今回は、既にトラロープが設置されていたので、それに掴まって行きました。

nousagiさん、コメントありがとうございます。
 下界は青空も見えて暖かでしたが、山頂は見ての通り寒々とした風景でしたよ。

mimimomoさん、コメントありがとうございます。
 疲れが溜まっているのは事実ですね・・・。 しかし、目覚ましはいつの間にかOFFになっていたので、もしかして自分で消したのかも。(苦笑) GPSに関しては、前から調子が悪くて電源ON時に勝手にログがOFFになってます・・・。 この日は歩いていても寒かったと思います。 顔と手袋を脱いだ時の手以外は暖かでしたよ。(でも、このまま居たら死ねると思いました 笑)

Jetstream777さん、コメントありがとうございます。
 今回、顔が凍るかと思いましたよ。 3000m近い冬山でもここまで冷え込んだことがなかったので、やはり風と寒気には気をつけないといけませんね。
by おど (2010-12-26 21:03) 

おど

joyclimbさん、コメントありがとうございます。
 この辺りの樹氷は、あまり有名ではないですが、寒気が入ると綺麗に出来ますね。 兎に角、標高の割に雪が多くなるところなので、雪山の練習には持って来いですよ。(近いし)

旅爺さん、コメントありがとうございます。
 冬山、今冬は雪が多いようなので雪崩や滑落に注意して行きたいと思います。

tochimochiさん、コメントありがとうございます。
 この日は見た目ほど荒れた天気ではなくて、雪は降っていなかったので助かりました。 この寒さで猛吹雪だと遭難してますね・・・。(去年の正月に、霊仙山で遭難した人がいますしね)

SammyTajimaさん、コメントありがとうございます。
 たしかに凍てついた木々や道を見ると、身も心もシャキッとしますね。 今季は、当分近場の山でも雪山が楽しめそうですね。


by おど (2010-12-26 21:11) 

ひろたん

綺麗な樹氷ですね!!
もうこんなになっているのですね
寒い中、ガスを炊いて温まりますよね
やはりお湯がないとぶるぶるです

雪山のトレーニングは適している
トレーニングをしたいです^^
by ひろたん (2010-12-27 23:05) 

山子路爺

ご無沙汰でスイマセン。

一面の雪景色の中を歩けるなんて羨ましいですね。
そろそろ私も何処かに出動したいと思っています。
by 山子路爺 (2010-12-28 10:54) 

おど

ひろたんさん、コメントありがとうございます。
 暖かいお茶を持っていったのですが、何時もだと熱く感じるのですがこの時はぬるめに感じました。 矢張りその場で沸かさないと駄目ですね。 年始からは、雪の状況を見ながら高い山にも登りたいですね。

山子路爺さん、お久しぶりです。
 今年は近年に比べて雪が多そうなので、雪景色を見るのも大変でしょうね。 年末年始は荒れた天気になりそうなので、どこへ行くにしろ計画を立てにくいですよ。
by おど (2010-12-28 13:54) 

シラネアオイ

こんにちは!寒さが厳しくなるほど景色が美しくなりますね!観るのは暖かい部屋で、撮るのは凍る思いで格闘していますね。お疲れ様です!
綺麗な樹氷ありがとうございます。
by シラネアオイ (2010-12-28 13:59) 

旅爺さん

今年はいろいろとありがとう御座いました。
来年もまた宜しくお願い致します。

by 旅爺さん (2010-12-28 17:20) 

ken_trekking

うわ~美しい白銀の世界。僕も早く行けるように
なりたいな。ヤセ尾根はドキドキしてしまいそう
な感じですね。

それにしてもこの時期、寝坊したり、布団の温かさ
に負けそうになったり多くなりがちですよね。それ
に見事に打ち勝つと山で必ず「起きて良かった」って
思えることがあるような気がします。
by ken_trekking (2010-12-29 07:49) 

おど

シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
 寒さに比例して、純白の度合いが増して綺麗になりますね。 カメラで撮っているときは、震えてうまく撮れているか確認できませんが、帰ってきてから見直すとその時の情景や雰囲気が蘇ってきますよ。

旅爺さん、コメントありがとうございます。
 沢山のコメントやNICE!ありがとうございました。 来年も、引き続き宜しくお願いします。

ken_trekkingさん、コメントありがとうございます。
 一足早く白銀の世界を堪能しましたが、今季は雪が多く天気も悪いので高い山へは当分行けそうもないですね。 山へ行くとなると、寝坊などはまずしないので良いのですが、慢性的な寝不足になってしまってます・・・。
by おど (2010-12-29 09:16) 

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