[登山] ロクロ天井登山 [登山]
はじめに、地震や津波で被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。
今回は、予定通り岐阜県中津川の「ロクロ天井」へ行ってきました。 しかし、登るコースを間違えて思ったよりも時間が掛かってしまったことや、前日降った雪が結構積もっていたので、その先の「焼山」への縦走は取りやめました。
朝方は、天気も良く尾根の上部からは「御嶽山」や前回登った「乗鞍岳」、「白山」などが樹林の間から見られました。
関連: 藪山だった恩田大川入山縦走登山
日付 | 2011年3月12日(土) | |
天気 | 晴れのち薄曇り | |
場所 | 岐阜県中津川市阿木 | |
距離 | 9.6Km | |
累積標高 | +695m -695m | |
時間 | 4時間10分 | |
人数 | 1名 | |
撮影枚数 | 138枚+0枚(NEX-5) | |
登山難度 (A:安易~E:高度) | B(尾根上部で滑落注意) | |
概略 | 歩道入口を間違える。 雪で藪は薄いが、滑り易く一部滑落の 危険あり。 山頂からは東部の展望が 開けるが、それ以外は樹林が邪魔。 | |
行程・標高・時刻(赤字は地図から算出) | ||
07:00 | 857m | 阿木林道ゲート手前 出発 |
07:10 (00:10) | 936m | 槙平 |
07:20 (00:10) | 1022m | 歩道口1 |
09:20 (02:00) | 1471.2m | ロクロ天井 昼食休憩 |
10:00 (00:40) | 1471.2m | ロクロ天井 出発 |
10:45 (00:45) | 1025m | 歩道口2 |
11:10 (00:25) | 857m | 阿木林道ゲート手前 到着 |
GPS実績図(黄色が予定、赤色が実績) ※往路は遠回りコース。
前日の地震の興奮も冷めやらない中ですが、予定通り出発しました。 しかし、朝のニュースで長野県北部でも大きな地震が合ったと知って、遠いのですがそちら方面へ向かうことになるのであまり気持ちの良いものではありません。
心配されていた高速道路の渋滞や交通止めはなくスムーズに走行できました。 しかし、高速道路には赤十字の救急車が走っており、各所から救援が行われていることが分かります。 「恵那IC」へ到着すると、県道407号線を通って阿木(あぎ)の集落を通過して阿木林道へと入っていきます。
所々に残雪がありますが「風神神社」までは問題なく入っていけます。 しかし、神社から先では、前日の雪が数センチ積もっていて慎重に車を進めていきましたが、ゲートの500mほど手前で車を止められそうなところがあったので、安全を見てここから歩くことにしました。(下写真)
今回は、熊も出るところなので鈴とラジオ(地震関係のニュース)を聴きながら登っていきます。 出発の準備をしてゲートに向かって歩いて行くと、5分ほどで前方にゲートが見えてきました。(下写真)
広い柵の間を抜けてゲートを抜けて奥へと入っていきます。 ここで雪は3cmほど積もっており歩きづらくなっていました。 700mほど歩いて行くと、「ロクロ沢分岐」へ到着しました。(下写真)
ここで地図を確認して右方向へ向かいます。 しばらく進むと「槙平(まきだいら)」と呼ばれる広い平坦な場所に到着しました。 ここには林業関係の作業小屋が立っていました。(下写真)
ここからさらに600mほど進むと、林道の左に「歩道入口」と書かれた標識が立っていました。 予定の尾根はこの辺りから入るはずなので、この標識に従って入って行きました。(下写真)
思ったよりも通りやすい道なので、一気に登っていきますが尾根の末端に中々到着しません。 そこでGPSと地図で確認をすると、どうも大回りの道に入ってしまったようです。 相当登ってきてしまっていたのと、遠回りとはなりそうでしたがこのまま行けそうだったので、先へと進んでいきました。(下写真)
道は所々で笹が出ていましたが、それほど歩きにくい道ではありませんでした。 しかし、上部に行くと谷沿いにトラバースする道となり、所々で道が崩れており通りにくくなっています。 二箇所ほど、雪が3cm積もった下地が砂地となっていて滑って進めないところがありました。 無理に進むと谷に滑落しかねなかったため、尾根上部から廻り込んで進んでいきました。
途中に3方向に分岐がありました、ここは谷沿いの道(右方向)へ向かいます。 ここから先の道は、比較的良い道となりました。(下写真)
本来予定していた尾根道に近づいていくと、右手に赤テープと青色のビニールが巻きついた木がありました。 ここが本来の道のようです。 そこを過ぎて更に進むと道が二手に別れており、ここで尾根に乗るため左の上りの道を進んでいきました。
その道は、尾根の上に向かってつづら折れとなっていましたが、尾根手前で藪に飲まれています。(下写真)
笹薮を無理やり進んでいきますが、道らしきものは消失しています。 尾根の末端へ取り付きましたが、雪で滑って登りにくくなっていました。(下写真)
笹と樹木を手掛かりにして尾根筋に山頂へと向かいますが、途中に急斜面があり登りづらくなって来たためここで軽アイゼン(6本歯)を履いていきましたが、もう少し早く履いていたほうが良かったかも知れません。
尾根を上まで登って行くと、樹木の間から白いものが見えました。 すぐにそれが「御嶽山」だと分かりましたが、展望はあまり良くありませんでした。(下写真)
さらに上まで登って行くと、「白山」と思われる山も遠くの方に見えていました。 それまで植林が多かったのですが、それが無くなり見通しがよくなって来ると、正面奥に山頂が見えてきました。 一気に登ると、東から南の展望が開けた頂上へ到着しました。(下写真)
ここまでで大回りの道を来たのと、雪で滑りやすくなっていたこともあり2時間以上掛かっていました。 予定していた「焼山」への尾根を少し進みますが、20cm以上の雪が積もっており足が大きく沈み込みます。 この様子だと尾根沿いを通るのにも時間が掛かるのと、「焼山」の笹薮に雪が積もっているとなると更に時間がかかる可能性が高いため、今回はここまでで撤退とします。(下写真)
そうと決まれば、山頂に戻って少し早いのですが昼食休憩とします。 その間に、去年登った「大川入山」「恩田大川入山」や、三河奥部の山々を見ていきます。(上の写真)
40分ほどの休憩後、山頂を後にしてきた道を戻っていきました。 途中からは、尾根筋をそのまま下って行きます。(下写真)
尾根を降りていきますが、所々で急な下りがありました。 しかし、上りに使った道に比べれば滑落の心配が少ないため安心して降りていきます。 そして、登りに利用した道に辿り着くと、そのまま本来の道となる尾根を降りて行きました。(下写真)
尾根筋を下って行くと10分ほどで沢沿いの道に合流して、林道が近いことが分かりました。(下写真)
そして、山頂から45分で林道へと出てきました。 結局、本来の入り口は登りに利用した歩道入口から50mほど奥へ行ったところにありました。(下写真)
ここからは安心して気持ちの良い林道を歩いていきます。 歩いて行く途中で、自分の足跡以外に山へ向かう足跡があることに気が付きました。
そしてゲートへ到着すると、登山者と思われる車が停車していました。
駐車地に到着後、車で林道を戻っていきますが、折角なので途中にある「風神神社」へ寄って行きました。(下写真)
こうして今回も無事に戻ることが出来ました。
今回の反省点は、
・藪山なので仕方が無いかも知れませんが、入り口を間違えてそのまま登ってしまったことでしょうか。 今回は問題ありませんでしたが、一部あまり利用されていないようで土砂崩れなどで通行しずらく危険な箇所がありました。
次回は、今のところ未定です。
こんばんは
わが故郷は福島県です
幸いにして、中通ですので大丈夫でした
なにかできないのかなと思っています
無事に帰れてよかったですよね
分かりにくい登山道の入り口が、多くありますよね
雪の森林浴ができたようで
良かったですよね
by ひろたん (2011-03-12 22:24)
いまだ余震がつづいてます。 関東以北の本州に及んでいますので、山も例外ではありません。 雪崩・土砂崩れが気がかりです。
日本にいる限り、明日は我が身と思って事態をとらえることが必要でしょう。
念のため、十分気を付けてください。
by Jetstream777 (2011-03-13 11:05)
さすがおどさん、
こんな時でもきっちり出かけてこられたんですね。
私も行けないことはないのですが
ついつい、中止にしてしまいました。
家にいても何もできないし、
こんな時だからこそ、平常が貴重なんですけどね・・・。
by nousagi (2011-03-13 11:15)
気持ちに余裕のない時は少し時間を置いて余裕が出来てから行動しましょう。、
by シラネアオイ (2011-03-13 17:47)
こんばんは。
雪がなかったら道ももう少し分かりやすいのでしょうかしら。
一見道なき道を登るような感じですね。
一枚目のお写真の風景いいですね~ こう言うのが見られると山も登った甲斐があるように思えます。
おどさんの所は今回地震の被害はなかったですか? 今回の地震かなり広範囲で
津波の被害など全国的でした。怖いですね。
by mimimomo (2011-03-13 19:17)
ひろたんさん、コメントありがとうございます。
福島県も多数の亡くなられた方がいたようなので、ご無事でなによりでした。 今は原子力発電所の状況が心配事ですね。
今回の山は、思ったよりもハードでした。(登山口を間違えたからですが・・・)
Jetstream777さん、コメントありがとうございます。
余震が続いて安心していられないでしょうね。 雪崩は勿論のこと土砂崩れには、こちらの山も含めて注意したほうが良いでしょうね。(こちらでも震度4でした)
nousagiさん、コメントありがとうございます。
今回の登山は余程やめようかとも思いましたが、nousagiさんの考えのように、今のところどうしようも無いと思い通常通り登ってきました。 しかし、精神的に気になって登山に集中できませんでしたね。(焼山に向かわなかった理由でもあります)
シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
日本国民として精神的にショックは受けているので、中々気持ちの整理は難しいと思います。 上にも書きましたがだからといって何もしないわけに行かないので、無理のない範囲で平常通りの生活を送ることになります。(登山は気晴らしになりますし)
mimimomoさん、コメントありがとうございます。
道はしっかりしていましたよ。 所々にテープもありますし、だからこそ遠回りの道に入ってしまいました。(藪だらけならすぐに引き返したでしょうね)
地震の影響ですが、住んでいるところは震度4でしたが、3分以上ユラユラと大きく揺れる程度でした。(以前体験した阪神淡路の時より大きく長かったので、すぐに遠くの方の大震災だと思いましたよ)
by おど (2011-03-13 21:18)
ご無事に戻られてなによりです。
私は被災というほどではないにしろ、会社から自宅まで36kmもの道程を歩いて帰りましたので、この週末は半分ぐったりと寝込んでおりました。
阪神大震災の時も大阪の実家で経験していますが、大きな地震はもう経験したくないですね。
by makiwarikun (2011-03-13 21:57)
無事の下山なによりです。
積雪から少し頭を出している笹を見ると、
この山が藪山であることがよく分かります。
積雪期以外の登山は厳しそうですね。
南アルプスまで一望できる東側の展望、素晴らしいです!
by joyclimb (2011-03-13 23:56)
無事で何よりでした。
こちらはガソリンスタンドがないところばかりで大事に使わなきゃと思うと
ホイホイ出かけられません、かなり怖い思いもしたし
今週はおとなしくしてるしかありません。
by ももこ (2011-03-14 01:11)
地震の影響がなかったことは良かったですね。
でも雪の状態があまりよくなかったようでコース変更は賢明でしょう。
今回の地震はかなりの被害を各地に及ぼしていますので、山への影響も考えられます。特に関東以北は心配です。
by tochimochi (2011-03-14 18:01)
乗鞍きれいですね。見応えがあります。
雪崩には十分ご注意ください。
今回自分は怖い思いをしたので・・・。
by のら人 (2011-03-14 20:15)
makiwarikunさん、コメントありがとうございます。
さすがmakiwarikunですね。 普通の人であればいきなり36Kmも歩けないですよ・・・。 しかも、固い靴でしょうから靴ずれとかもあったのではないでしょうか? いずれにしても、お疲れさまでした。
joyclimbさん、コメントありがとうございます。
途中までは笹は少なくて快適でしたが、この辺りの山頂はどこも笹薮みたいで、最後が大変ですね。
積雪期以外でも、この山は比較的登られているようなので、道があるのではないかと思います。
ももこさん、コメントありがとうございます。
元々ガソリンが値上げされたところに、今回の災害ですからね。 今後も高くなっていくのではないでしょうか。 そうなった場合は、近場の山で我慢でしょうね。(それとも公共交通機関か自転車を利用でしょうか・・・)
tochimochiさん、コメントありがとうございます。
今回のコースは、また来年にチャレンジしますよ。 今回はこのあたりの山の偵察も兼ねていますしね。
今のところ、こちらの山はまったく影響を受けていないようですが、地震はいつ起こるかもしれないので、注意は必要でしょうね。
のら人さん、コメントありがとうございます。
今回の山は樹林が多く寒かったのでいいのですが、高い山は雪崩には注意が必要ですね。
by おど (2011-03-14 22:00)
雪を被った木が、クリスマスツリーのようです^^
by achami (2011-03-15 10:51)
achamiさん、コメントありがとうございます。
achamiさんもそう思いましたか。 この日は前日に降った雪を一面に掛かって、山頂にある木は確かにそう見えました。
by おど (2011-03-15 12:21)
おどさん、暖かいコメントありがとうございました。
千葉でもまだ余震が頻繁に続いていますが、家族全員元気です^^
普通にお山に登れるということは幸せなことなのだと、今更ながら感じています。
by よしころん (2011-03-16 15:15)
よしころんさん、コメントありがとうございます。
登山はある意味、贅沢な娯楽ですね。 昔はとなり村までなどで峠を越えなければならずにしかたなく歩いたのでしょう。 今は、暖かい服や軽い装備が揃っているので、楽に登山できますね。
by おど (2011-03-16 23:13)