[登山] 石榑峠トンネル開通記念登山(後編) [登山]
前回の続きです。 今回掲載分は、「銚子岳」から「竜ヶ岳」へ登り、「石榑峠(いしぐれとうげ)」を通過して「三池岳(みいけだけ)」と「八風峠(はっぷうとうげ)」への縦走を行い、八風谷から下山までです。
前編はこちらから → [登山] 石榑峠トンネル開通記念登山(前編)
日付 | 2011年4月2日(土) | |
天気 | 晴れ時々曇、午後は曇 (春霞) | |
場所 | 滋賀県東近江市黄和田町 | |
距離 | 31.0Km (内5.6Km車道) | |
累積標高 | +2213m -2213m | |
時間 | 10時間45分 | |
人数 | 1名 | |
撮影枚数 | 505枚+83枚(NEX-5) | |
登山難度 (A:安易~E:高度) | C(ガレ場・キレットあり、距離長い) | |
概略 | 岳からノタノ坂までは気持ちの良い 尾根道である。 治田峠から竜ヶ岳 の間は鈴鹿の奥深さを知ることが 出来る。しかし、石榑峠から三池岳 の間は、登り返しが多く体力を要す るので注意。 | |
行程・標高・時刻(赤字はGPSの実績) | ||
06:00 | 306m | 日枝神社 出発 |
06:55 (00:55) | 781.3m | 岳 |
07:55 (01:00) | 755.6m | 旭山 |
08:40 (00:45) | 843.9m | ヒキノ |
09:30 (00:50) | 724m | ノタノ坂 |
10:00 (00:30) | 565m | 茨川 |
10:30 (00:30) | 690m | 治田峠手前 |
10:50 (00:20) | 850m | 銚子岳手前 昼食休憩 |
11:15 (00:25) | 850m | 銚子岳手前 出発 |
11:35 (00:20) | 1019m | 銚子岳 |
12:40 (01:05) | 1099.6m | 竜ヶ岳 (10分休憩) |
13:15 (00:35) | 691m | 石榑峠 |
14:45 (01:30) | 974m | 三池岳 |
14:55 (00:10) | 938m | 八風峠 |
16:00 (01:05) | 486m | 八風谷橋 |
16:45 (00:45) | 306m | 日枝神社 到着 |
※水色が今回の掲載部分。
GPS実績図(黄色が予定、赤色が実績)※治田峠付近でデータ欠落、石榑峠付近で誤差大
「銚子岳」の手前で、短めの昼食と休憩を取り終わると、先も長いので早々に出発しました。 東側に雪が残っていますが、日の当る西側はすっかり溶けて地肌が出ているのでそこを快適に登っていきます。
最後の斜面を登りつめると予定通り縦走路に合流して多少歩きやすくなりました。(下写真)
ここからは以前も歩いたことのある道なので比較的安心です。 銚子岳の稜線までは急登となりますが、すく下まで登っていたので比較的早く到着しました。 稜線からは分岐を右手の緩やかな雪道を少し進みます。 少し行くとあっけなく「銚子岳」の頂上へ到着しました。 北側の展望が開けており、先ほども見ていた「御池岳」や「藤原岳」が良く見えています。(下写真)
展望を見たところで先ほどの分岐へと戻り「静ヶ岳」方面へと向かいました。 ここからは急斜面を降りていきますが、以前は険しいと思っていた道も、山慣れしたせいかそれほどの感じはありません。 しかし、すっかり忘れていましたがその先にガレ場があり慎重に歩みを進めます。(下写真)
遠目で見る限りでは、心配していた竜ヶ岳の雪もほとんど溶けているようです。 ガレ場の脇を下っていき緩やかな登りを進んで行きます。(下写真)
樹林の間の緩やかな登りを進んでいくと次第に広くなってきて、右手に「静ヶ岳」が大きく近づいてきます。 この辺りが「セキオノコバ」と呼ばれるところでしょうか。(下写真)
ここから静ヶ岳に寄っても良いのですが、時間が思ったよりも掛かっているので今回は寄って行きませんでしたが、山頂からは南方面の展望が開けていて「竜ヶ岳」を間近に見ることが出来ます。(2回登ったことがあります)
分岐を左方面に進み、以前はこの辺りで道を見失いかけたこともありましたが、踏み跡を見分ける能力がいつの間にか付いたのかこの日は迷うこと無く稜線沿いに進んでで行けました。(下写真)
ここからの道は竜ヶ岳の稜線へ向かう登りとなり一部急登となりますが、それほど問題なく登って行けました。 そして、急登を登りつ詰めると笹原が広がった「竜ヶ岳」への稜線に到着しました。(下写真)
竜ヶ岳手前(大井谷)から御池岳・藤原岳方面を望む(左下から登ってきた)
思ったとおり雪はほとんど無く、平坦な稜線沿いに少し残るのみで問題となりませんでした。 ここまで来ると頂上はすぐですが、いつきても素晴らしい展望なので眺めながら登っていきます。(下写真)
最後の斜面を登っていきますが、前回の藤原岳と同様に歩く人も多いので泥道となっており避けながら登って行きました。 そして今回の最高峰となる「竜ヶ岳(1099.6m)」の頂上へ到着しました。 頂上には思ったよりも人が少なく2名の登山者と、後ろに一名の方が登られているだけでした。(下写真)
竜ヶ岳から北部のパノラマ(左から「静ヶ岳」「銚子岳」「御池岳」「藤原岳」)
ここで次に向かう予定の石榑峠方面を見ると、以前通ったときにはあったNTTの中継塔が無くなっているのに気が付きました。 後から通るので状況はその時に分かるでしょう。(下写真)
ひと通り周りを見渡したところで出発をします。(この日の霞んで遠望が効かないのは残念でした) 「石榑峠」へと降りていきますが、竜ヶ岳は南北に長いのでしばらくは笹原の間を抜けて稜線からの展望を見ながら進んで行きます。(下写真)
山頂の端まで来るとその先は急に道を下って行きます。 その途中で4名の登山者(その内一人は小学生ぐらいの女の子・・・) が登ってきていました。
少し下ると「重ね岩」と呼ばれる奇岩の展望地があるので寄って行きます。(下写真)
重ね岩(中央左が「岳」で、そこから右の稜線を歩いてきた。中央奥は「日本コバ」)
この山は砂岩質のため、途中からは砂の道を降りていくことになります。 その為、道はえぐれて所々にロープでスリップの防止がされていますが、ここは一気に下って行きました。 しかし、一箇所急斜面の岩場もあり気を抜けません。(下写真)
そして傾斜が緩みだすと、前方が開けて「石榑峠」へ到着しまた。(下写真)
ここを車で通ったのは遙か昔のことですが、登山で来るのはこれで三回目です。 車が三台とバイクが止まっていましたが、三重県側は封鎖されて通れないため、滋賀県側から旧道で来ることしか出来ませ。 しかし、長い間どちらも封鎖されていたので、ここから登れば一気に「竜ヶ岳」が近くなりました。
ここからは、NTTの中継塔へ向かって封鎖された車道を上がっていきます。 途中に登山道の道標があり、以降この標識を追う形で縦走して行きます。(下写真)
三池岳への道標(18分の1の開始点。位置や標高が200m置きに書かれている)
車道を進んでいくと山頂から見たとおり、中継塔は跡形もなく更地となっていました。(下写真)
奥に見える標識と階段を登って行くと、縦走路の続きとなります。 しばらく行った、木陰でしばし休憩を取ってここから先の登りに備えます。(下写真)
ここからは、次の目的とちなる「三池岳」まで距離はそれほどありませんが、登り返しが多くここへ来て体力を要求されます。 しかし、以前も今回と同じ方向に通ったことがあるので、大体の状況は覚えていました。
進むに従い目標の「三池岳」が遠くに見えてきました。(下写真)
登山道は所々で荒れていて、砂岩性のキレットや岩が落ちてきそうなザレ場などもあるため足元に注意しながら歩いていきます。 しかし、道は概ね鮮明でテープも比較的多いため迷うことはないでしょう。
ザレ場では、通る間も砂の落ちる音が絶えず聞こえていて、いい気持ちはしません。 そして、石榑峠から一時間半ほどで「三池岳」の頂上へ到着しました。(下写真)
山頂で休憩して行きますが、ここまで来れば後は降るだけなので精神的には楽になりました。 また、時間的にも比較的余裕があるのでそれほど焦る必要もありません。
山頂を後にすると「八風峠」へと降りていきます。(下写真)
初めのうちはザレた斜面を下っていきますが、樹林に入ると雪が多く残っており、その上に付いた足跡を辿っていきました。 そして、10分ほど歩くと「八風峠」へ到着しました。 ここには古い鳥居があるのですが、この日は疲れが出始めていたのか目に入っていませんでした。(探したのですがね・・・)
ここからは予定通り「八風谷」へ向かって滋賀県側へ下りていきます。(下写真)
ちなみにこの道は、地図では谷沿いに降りるようになっていますが、実際の道は一旦左の尾根沿いに降りていって、途中から右の谷をトラバース気味に降りていきました。 また残雪上には、この日通ったと思われる足跡が残っていて安心してその跡を追って行けました。 谷沿いの道となると傾斜は緩み、沢の右岸の登山道を通って歩いていきます。(下写真)
下に降りるに従って水かさが増えて水音も大きくなってきました。 その途中でまた顔と手を洗ってさっぱりとして行きました。(下写真)
ちなみに、今年の鈴鹿はシカの大量死があったため、水は飲まないほうが良いと言われています。(上流に死骸があると、大腸菌などに汚染されているので迂闊な飲料は危険)
しばらくは同じような沢沿いの道が続きますが、下流に行くに従って沢が広くなりそれに伴い道幅も広くなって歩きやすくなりました。(下写真)
しかし、「スマイバ谷」との分岐付近から少し行った堰堤の下あたりから、右岸の道は土砂のため崩れて通行出来ない状態になっていました。 地図を見ると、どこかの分岐を見落としていたようで、左岸の斜面上に林道が通っていて途中からそちらを歩くみたいです。 堰堤手前まで戻り、浅い河原を対岸に渡り斜面をよじ登ると、丁度林道のゲート手前に出てきました。(下写真)
この辺りも地図を信用すると、先に進めなくなるかも知れないので注意が必要でしょうか。 林道からは車道を進みキャンプ場(エコロジー八風キャンプ場:休止中?)を通りすぎて行きます。 その手前に橋が架かっていて、その横に土砂等を堰き止める施設(名前わかりません)がありました。(下写真)
八風谷沿いに降りていくと、朝通ってきた国道421号線のトンネル出口付近に合流しました。(下写真)
ここからは交通量の多い車道脇をトボトボと歩いて行きました。 いつの間にか雲が多くなり、山の上では雨となっているところもあるようです。 しかし、幸い雨には降られずに「杠葉尾(ゆずりお)」と「黄和田(きわだ)」の集落を歩いて戻る事が出来ました。(下写真)
こうして、今回も無事に戻ってこられました。
今回の反省点は、
・特にありませんでした。 軽アイゼンとワカンを持って行きましたが、結局使いませんでした。 もう低山には不要でしょうか・・・。
次回ですが、先日から体調を崩してしまったので、天気の関係で日曜日となりますが、行けるかは不明です。 行けたとしても、低山の短時間コースで考えます。(また、鈴鹿ですね)
こんばんは
まだ残雪が残っていますよね
いい感じです
体調が心配です
無理をしないでくださいね
by ひろたん (2011-04-06 22:00)
長丁場の登山、お疲れ様でした。
周回登山はこれから行く山と、越えてきた山が見渡せていい感じですね。
コースも変化に富んで、ザレ場などは何処を歩くか迷いそうですね。
by tochimochi (2011-04-06 22:07)
こんばんは!穏やかな春霞の天気で何よりでした。
風邪でも召しましたか?お大事に!!
by シラネアオイ (2011-04-06 23:35)
おはようございます^^
まだ雪もあって、笹の生い茂る尾根歩きやざれ場などなど・・・
変化に富んだ長丁場なんですね。
その分楽しめる山歩きですが、かなり体力が要りそう~
お疲れ様でした。
by mimimomo (2011-04-07 05:19)
石榑峠のトンネルの開通にともなって三重と滋賀の行き来が
かなり短縮されたそうですね 一度行ってみたいと思っています。
大昔にバイクで通過した記憶があります
by tina (2011-04-07 07:53)
1000m位のトコロだと、まだ残雪があるんですね!
体調をくずされたとのこと、お大事に!
by achami (2011-04-07 11:17)
長丁場の登山お疲れ様でした
体調を崩したとのこと、無理せずゆっくりと・・・
by g_g (2011-04-07 17:01)
竜ケ岳の様子、いい感じの山ですね。
笹原もとても気持ち良さそうです。
by nousagi (2011-04-07 18:08)
竜ヶ岳等、近江の山も牧歌的でなかなか良いですね。
近畿にもこんなに良い山々があるのが少し驚きです。参考になります。
by のら人 (2011-04-07 18:39)
雪が解け始めましたね~。
景色も霞んで春山の雰囲気です。
体調いかがですか。お大事になさってください。。。
by よしころん (2011-04-07 21:39)
ひろたんさん、コメントありがとうございます。
残雪もあと少しで消えそうですね。 体調ですが、先週からどうも調子がわるいと思っていたのですが、風邪の様で中々治りません・・・。(次回の登山は1週間後となりそうです)
tochimochiさん、コメントありがとうございます。
長い登山は下山時の疲れが気持ちいいですね。(笑) ただ、翌日以降に体の各所が痛くなるのが難点ですが。
シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
春霞は当分続くでしょうね。(梅雨時まで?) はじめは疲れかとおもいましたが、どうも風邪をひいたようです。(花粉症と区別付きませんからねぇ)
mimimomoさん、コメントありがとうございます。
鈴鹿の山でも、変化の多いところと言われていますね。 しかも、後半の登り返しで体力使いますね。
tinaさん、コメントありがとうございます。
滋賀へ行きやすくなりましたね。 今回の辺りも「天狗堂」などまだ登っていない山があるので、また行くことがあると思います。
by おど (2011-04-08 12:46)
achamiさん、コメントありがとうございます。
前の週に雪が降ったばかりですから、まだ雪残っていますね。 ここまで残っているのは珍しいと思いますが・・・。 体調は寝て直すしかありませんね・・・。(火曜日は一日寝てました・・・)
g_gさん、コメントありがとうございます。
ありがとうございます。 次回の登山に向けて、鋭意直し中です。(苦笑)
nousagiさん、コメントありがとうございます。
笹山は気持ちいいですね。 藪漕ぎがなければですが・・・。
のら人さん、コメントありがとうございます。
この片は、いいところ多いですよ。 ぜひ来てみて下さい。
by おど (2011-04-08 12:50)
よしころんさん、コメントありがとうございます。
春霞は見ていて聞きのですが、花粉だけはなんとかして欲しいですね。 花粉が多い年の、この時期にいつも体調が悪化しているような気がします・・・。
by おど (2011-04-08 17:49)
これは長丁場ですねぇ~。
累積標高差がかなりありそうですね。
車幅制限コンクリートの意味が最後に理解できました。ボディをこする車もありそうですね。
by 山子路爺 (2011-04-08 19:20)
竜ヶ岳付近、(自分の想像以上に)残雪が多いです。
NTT中継塔跡付近の縦走路から見る三池岳、
挫けそうになるくらいはるか彼方に見えます^^;
国道421号線、快適な道路に一新されていますね。
by joyclimb (2011-04-08 20:59)
山行お疲れ様。 じっくり楽しまさせていただきました。
林道の閉鎖は、情報をだしてほしいですね。
自然保護、防災、メンテナンスの面があるでしょうが、私のようなショートカット派には残念です。 (笑) また、舗装の林道は歩きたくないですね。(泣)
by Jetstream777 (2011-04-09 12:48)
山子路爺さん、コメントありがとうございます。
累積標高差は2000mチョイでしたよ。 この程度の高低差が登れないと、南アルプスを歩くのは難しいですね。(その練習でもありますが・・・)
コンクリートと行っていたので分かりにくかったですね。 実際には、写真のように巨大なブロックで狭くなっていますね。 ちなみにご想像通り、この側面は車で傷だらけとなっています。(笑)
joyclimbさん、コメントありがとうございます。
三池岳は遠くに見えますが、実際には2Kmもありませんね。 しかし、ここまで来ると疲れが出て登るのはキツイですよ。
Jetstream777さん、コメントありがとうございます。
舗装されて整備された林道は足に堪えますね。 しかし、終盤に足場が悪い道をあるくと言うのも苦しいので致し方ありませんねぇ。
by おど (2011-04-09 16:02)
nice!ありがとうございます。今週はお休みをしてゆっくり休んで下さい。
by シラネアオイ (2011-04-09 17:56)
でかい地震が来たら危険な所が多そうですね。最近は地震が多く、なんだかイヤな感じです。こう地震が多いと「安全そうな山」って選んでしまいそうです。
by Terry (2011-04-12 17:54)