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[登山] 笠ヶ岳 杓子平紅葉登山 [登山]

 今回も予定通り、北アルプスの「笠ヶ岳」(杓子平:しゃくしだいら)へ紅葉を見に行って来ました。 朝から雲が多く、紅葉どころか景色も見られないかと思われましたが、杓子平に到着時は青空も覗き暖かな日差しの中で、紅葉序盤の景色を見られました。 また、時間があったので抜戸岳(ぬけどだけ)へと登り、遠くの展望も見られ満足出来る登山となりました。

杓子平から抜戸岳方面を仰ぐ

抜戸岳からの展望(HD動画)

北アルプス
笠ヶ岳紅葉登山
日付2011年10月1日(土)
天気
曇時々晴れ
場所岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂
距離19.0Km (内林道 8.8Km)
累積標高+1825m -1825m
時間10時間30分
人数2名
撮影枚数171枚+250枚(NEX-5)
登山難度
(A:安易~E:高度)
A
概略 朝方は生憎の天気となったが
登るのに連れて雲が薄くなって
来て、杓子平に到着時は青空が
広がる天気となる。
 紅葉はまだ早めだが、色づき
始めた木々と展望が見られて
大満足。
行程・標高・時刻(赤字はGPSの実績)
06:20 1020m新穂高駐車場 出発
06:30 (00:10)1090m新穂高温泉
07:30 (01:00)1360m笠新道登山口
10:25 (02:55)2451m杓子平
10:40 (00:15)2472m旧道分岐 昼食休憩
11:20 (00:40)2472m旧道分岐 出発
12:20 (01:00)2794m抜戸岳分岐
12:35 (00:15)2812.8m抜戸岳 休憩
12:50 (00:15)2812.8m抜戸岳 出発
13:45 (00:55)2451m杓子平
15:40 (01:55)1360m笠新道登山口
16:40 (01:00)1090m新穂高温泉
16:50 (00:10) 1020m新穂高駐車場 到着

ルートラボ

※途中まで前回と同じコースなのでその部分は省略します。 また、登りと下山部分はポイントとなる所以外は単調なので、省略します。

 先週同様、前日に高山市に泊まりました。 前日の夕方の時点で、天気予報が変わり当日は夕方から晴れの予報となっています。 結構するか最後(当日の朝)まで悩みましたが、一か八かで行くことにします。

 今回は、何時もの方と一緒に登るため、距離も短めにして出発も遅めにしました。 新穂高温泉に到着すると、前回は一杯だった無料駐車場へ向かいますが、流石に通常の土曜日ということで無事に駐車できました。(それでも、駐車率70%ほど)

 出発の準備をして行きますが、生憎の天気となっており雲が立ち込め霧雨が降って来たので、雨具を上だけ着込んで出発しました。 10分ほどで新穂高温泉のロータリーへ到着したので、トイレへ寄ってから左俣林道を進んでいきます。(下写真)

左俣林道を進む

 1時間で笠新道登山口へ到着しました。 ここの水場で水を補給すると、ここからが本格的な山道となります。 いきなりの急登ですが、ここは去年7月末に登っているのでコース状態は把握できています。(下写真)

笠新道登山口

笠新道の説明看板(クリックで拡大)

笠新道の登り

 このコースは急登ですが、道は上手く付けられでおり、つづら折れを登って行きます。 今回は同行者が、前回一緒に行った高天原以来の登山となるためゆっくり目に行動していきます。(いつもであれば、先に登って行きますが、今回は杓子平までなので一緒の行動としました)
 旧道との合流(標高2000m)付近まで来ると、登山道周辺の木々も色づいたものが目につき始めました。(下写真)

登山道の紅葉1

登山道の紅葉2

 ここまで雲の中を登って行きますが、幸い雨は降っておらず雲が薄くなってきて明るくなって来ました。 そして、杓子平の稜線が上部に見えてくる頃には、青空が覗き始めました。(下写真)

覗く青空

杓子平手前

 登るのに従い、雲の上へ出てきたようです。 さらに上へ行くと完全に雲から出て、真っ青な青空が見えてきました。(下写真)

紅葉と青空

 気持ちの良い青空と暖かな日差しで、一気にテンションが上がます。 ウキウキ気分でそのまま登っていくと、登山口から3時間ほどで「杓子平」へ到着しました。 ここからは笠ヶ岳と抜戸岳の稜線などの絶景が見えていました。(下写真)

見えてきた稜線と紅葉

杓子平から抜戸岳方面

 紅葉には、少し早く赤みが余りありませんが、黄葉した木々が綺麗に斜面を染めており、想像通りの展望が広がっていました。 また、後ろを振り返ると、雲と青空との境目がハッキリと分かります。(下写真)

沸き立つ雲

 まだ、昼休憩には早いため少し先へ行った岩場で休憩することにしました。 雲が稜線からの風で、渦を巻きながら漂っています。(下写真)

杓子平を振り返る

 雄大な景色を眺めながら、平坦な道を15分ほど歩いて行くと旧道との分岐があり、その先は急登の開始となっているので、ここで景色を見ながら休憩することにしました。(下写真)

抜戸岩方面

笠ヶ岳

笠ヶ岳アップ(小笠の左に山荘)

 休憩していると登ってきた東方面の雲が切れて、穂高連峰の山々が見えてきました。 全体的に天気は回復傾向にあるようです。(下写真)

杓子平と覗く穂高岳

 大きな岩の上で休憩していましたが、杓子平に登って以降、照りつける太陽で小春日和の暖かさとなっていました。 石の上に、雨で濡れたザックや雨具などを広げて乾かして行きました。

 40分ほどの休憩後、この時点で昼前だったことと、同行者の方がまだ余力があったので、「抜戸岳」まで向かうことにしました。 しかし、ここからは急登を300mほど登ることになります・・・。(下写真)

急登を進む

 岩が多い登山道を登っていると、雲で中々全容が見えて来なかった穂高連峰や乗鞍岳などが見えてきました。(下写真)

乗鞍岳と木曽御嶽山(右奥)

穂高連峰

杓子平を見下ろす

 抜戸岳の分岐まであと少しという所まで登ると、笠ヶ岳への稜線より高くなってきています。

稜線手前から笠ヶ岳方面

 最後の斜面を登って行くと稜線にある抜戸岳との分岐へ到着しました。 稜線沿いの道は、ここから少し降りた西斜面についていますが、今回はそちらへ向かうつもりはないのでここから直接「抜戸岳」へ稜線沿いに向かいます。(下写真)

抜戸岳へ

抜戸岳への稜線上から展望を見る(笠ヶ岳方面) ※立っているのは同行者

 ハイマツや薄い岩の上を15分ほど進むと「抜戸岳」の頂上へ到着しました。(下写真)

抜戸岳頂上

 残念ながら山頂からは、東側の展望は雲に覆われありませんでしたが、西側には雲が少なく雲の上から遠く白山なども見えていました。 また、北側には雲間から「薬師岳」も見えていました。(黒部五郎岳は雲に覆われていました・・・)(下写真)

打込谷方面

笠ヶ岳への稜線

双六方面への稜線

薬師岳(中央奥)

 昼過ぎとなり、雲が湧いてくる時間となったようです。 これ以上の展望が得られそうもなくなったので、そろそろ下山することにしました。 下山していると、雲が流れてガスってきます。 しかし、この条件での出現率が高いライチョウが現れます。 登山道の上をヨチヨチと歩いていました。(下写真)

ライチョウ(若いオス)

 最近の登山では、贅沢な悩みですが天気が良すぎてライチョウを見ることが出来ませんでしたが、これでこの時期のライチョウは見納めでしょうか。 杓子平まで戻ると後は一気に下って行くことになります。(下写真)

紅葉も見納め

 黙々と降りていきますが、標高2200mほどまで降りた所からは、雲に浮かぶ穂高連峰が間近に見えてきました。 また、それまで雲に邪魔されて見えなかった槍ヶ岳も見えています。(下写真)

雲海に浮かぶ穂高連峰

紅葉と雲海に浮かぶ穂高連峰

槍ヶ岳アップ

 これが最後の展望となりました。 更に降りていくと再度雲の中へ突入していき、視界は真っ白となります・・・。 そして雲の下へ出ると、遥か下には左俣林道や新穂高温泉などが見えてきました。(下写真)

見えてきた左俣林道(中央上が新穂高方面)

 そして杓子平から2時間ほどで、登山口へ到着しました。 ここで最後の休憩後、新穂高温泉へ向かって歩いて行きました。 ゆっくりと歩いて、1時間ほどで新穂高温泉へ到着すると、今回の登山も無事に終わることが出来ました。(下写真)

新穂高温泉バスターミナル

無料駐車場の様子(結構停まっています)

今回の反省点は、
・ありませんでした。 反省とは逆の意味で、下界が天気が悪いからといって、山の上も悪いとは限らないことを身をもって実感しました。 逆の事も言えるので、今後も注意深く登りたいと思います。

 次回の予定ですが、同行者の方が上高地から涸沢へ紅葉を見て廻りたいといっているので、また同行するかも知れません。(実現すれば、上高地デビューです 笑) しかし、三連休初日となり、渋滞や混雑が予想されるため実施するかは未定です。


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コメント 21

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tochimochi

雲を抜けると青空とは絶好のコンディションでしたね。
序盤の紅葉も青空に映えると見ごたえがあります。
穂高連峰が見えたのも感激ですが、抜戸岳の稜線も気持ちよさそうです。
by tochimochi (2011-10-02 23:27) 

シラネアオイ

こんばんは!天気も良くなり紅葉も始まり絶好の登山となりましたね!間もなく初雪が降り出しますね!!
by シラネアオイ (2011-10-02 23:39) 

ももこ

お二人で登っているとほっとします、
親のような気持になるんでしょうね(笑)
写真の感じじゃナナカマドも綺麗に色付きそうですね。
満足出来る登山となりましたーーー
これも見ると満足感がひしひしと伝わりこちらまで嬉しくなります。
by ももこ (2011-10-03 01:19) 

mimimomo

おはようございます^^
おどさんは普段の行いがよほどいいのでしょうね^^
お天気に恵まれて・・・羨ましい限りです。
ライチョウ、かなり探しました^^ 10秒くらいかかりましたが見つけました^^
動画では風の音が入っているように感じますが、やはり上の方は強かったですかね~ 寒くなかったですか?
by mimimomo (2011-10-03 05:51) 

g_g

自分とは逆の良い天気で展望も良く、羨ましいです。
だいぶ紅葉も進んできたようで、初冠雪も近いのでは・・・
by g_g (2011-10-03 08:23) 

makiwarikun


mimimomoさんと同感。おどさんはいつも天候に恵まれていて羨ましいです。曇ってくると、今度はライチョウさんがおどさんに近寄ってくるような気もしています。
こんなに天気が回復するのであれば、前日に無理して双六小屋まで行っておけばよかったかなぁ…(そうすれば更に体調が悪化したかもしれないので微妙ですけど)。
奥飛騨の名峰笠ヶ岳にもいずれ登ってみたいと思ってますが、笠新道の急斜面に気後れします。
by makiwarikun (2011-10-03 08:52) 

achami

お山で見る紅葉って、下界で見るのとなんか違いますよね。
ワタシもどこかで・・・とは思っていますが、どうやることやら。


by achami (2011-10-03 11:11) 

nousagi

晴れたりガスったり、
いろいろな表情が見られる登山で
しかもライチョウにも会えて、
満足された登山間違いなしですね。
紅葉も赤、黄色とだんだん色濃くなってきて
秋をもっと楽しまねばと思いますね。
by nousagi (2011-10-03 11:48) 

おど

tochimochiさん、コメントありがとうございます。
 出発の時点から、雨は降っていましたが空は明るかったので、一縷の望みを掛けて決行しましたが、雲の上がこれほどの快晴だとは思っていませんでした。 紅葉は、強い日差しと青空で映えますね。

シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
 初雪は、前の週に降っていますね。 今後は、初冠雪がいつかということになりますが、今週中には実現しそうですね。

ももこさん、コメントありがとうございます。
 今回は、二人で行動を共にしたので精神的には楽でしたね。 ナナカマドは、場所に寄って色つきが全然違いますが、そろそろ見頃でしょうか。

mimimomoさん、コメントありがとうございます。
 今回もそうですが、いつもの同行者と行く山は晴天率高いですよ。(笑) 一人の場合は、晴れた日を狙っていくので必然的に晴天になりますね。 それでも、基本的に土日のどちらかになるので、最近の週末は晴れ間が多いということになりますが・・・。

g_gさん、コメントありがとうございます。
 登山口では、半分あきらめ気分で登っていましたから、青空が見えた時は嬉しかったですよ。 紅葉は5分と行ったところでしたが、一気に進みそうなので、この辺りは今週末が最後のチャンスかも?

makiwarikunさん、コメントありがとうございます。
 晴れている理由は↑に書いた通りだと思います。 ライチョウは最近見ていないので諦めていましたが、登山道の前を歩いていたのでラッキーですした。(笑) このコース、以前オコジョを見たので、今回も期待したのですが見られなくて、こころ残りです・・・。 笠ヶ岳は、前泊して日帰りで登って来られるので、挑戦してみてください。

achamiさん、コメントありがとうございます。
 山の紅葉は、空気が澄んでいるのと、冷え込みが激しいので色が鮮やかな感じがしますね。

nousagiさん、コメントありがとうございます。
 ライチョウは、頻繁に見ている気もするので(苦笑)、冬場の白毛の雷鳥をもっと見てみたいですね。(贅沢な悩みですが・・・) 紅葉は、まだまだ見られるのでこれからが楽しみです。
by おど (2011-10-03 21:26) 

よしころん

お天気良すぎてライチョウに会えない!!
私達、初の北アはお天気悪過ぎて会えませんでした ToT (声のみ)
いまだ会えていないので、最近鳥を見ると片っぱしから
「ライチョウだ~~!」と叫んでいます(笑)

by よしころん (2011-10-04 07:41) 

テリー

天気が良くて、良かったですね。私は、10月2日から1泊2日で、乗鞍岳に行きましたが、軽いハイキングと思っていましたが、畳平から剣が峰への登山は、、気温、-8度、稜線は20 m 近くの風で、体感気温は、-18度位。冬の感じでした。
by テリー (2011-10-04 09:49) 

おど

よしころんさん、コメントありがとうございます。
 ライチョウは、他の人が通らない時間帯に出現します。 なので、早めに登るか、遅めに下山するかすれば出会えますが、どちらもお勧めできませんねぇ。(笑) 後は、ご一緒して歩けば出現率が上がるかも。(冗談です 笑)

テリーさん、コメントありがとうございます。
 この日は稜線沿いに出た時は風が少し吹いていましたが、太陽が燦々と照りつけていたので、暖かく感じましたよ。 といっても、既に冬山と同じ格好で登り始めているので、暖かいのはそのお陰ですが。(苦笑)
 ちなみに、休憩中に温度計見たら15℃でした・・・。
by おど (2011-10-04 19:44) 

Jetstream777

山の上では晴れて良かったですね。 こんなこともあるんですね。
おどさんはラッキーですね。 !(^^)!
by Jetstream777 (2011-10-04 21:31) 

joyclimb

雲の間から姿を現す穂高連峰、素晴らしい景色です!
by joyclimb (2011-10-05 00:21) 

おど

Jetstream777さん、コメントありがとうございます。
 天気予報が曇りの予報だったので、上空が天気でよかったですよ。 登っているときは、中々晴れ間が覗かなかったので諦めかけてましたしね。

joyclimbさん、コメントありがとうございます。
 まさか穂高まで見られるとは思っていなかったので、見え出したときは感動しましたよ。 そのまま快晴になればゆうこと無いのですが、この日は写真の状態が精一杯だったみたいです。
by おど (2011-10-05 12:42) 

Terry

良い色に紅葉してますねえ~。しかも絶好の好天じゃないですか。空の青、雲の白、そして紅葉。最高ですね。
by Terry (2011-10-05 18:17) 

たそがれ高洋

この山域については、未だに入ったことがないのでとても参考になります。今回は同行者との山行ですね。なぜか一般ハイカーの目線が感じられます。しかし、いつものことながら、良い天気をを引き寄せ、良い景色を味わい、きちんと歩く。歩き足りなかったかもしれませんが、お疲れさまでした。
高いところではそれなりに紅葉してるんですね、なるほど。
by たそがれ高洋 (2011-10-05 22:32) 

ひろたん

綺麗な紅葉ですよね^^
まだやまの紅葉はみたことがないです
見たいですよね
感激ですよね^^
そして秋晴れにあってみたいです
by ひろたん (2011-10-05 23:04) 

おど

Terryさん、コメントありがとうございます。
 ナナカマドなどは写真ではわかりませんが色つきが悪かったですね。 葉が痛んでか斑点状に色づいていました。 それとは違い、草紅葉は見事でしたよ。

たそがれ高洋さん、コメントありがとうございます。
 最近は距離が眺めだったので、冬用の登山タイムに戻しつつあります。(中距離、短時間) 今後は、雪が付き出して距離以上につかれるようになりますねぇ。 この辺り入られたことがないとは驚きです。(笠ヶ岳は登られているものと思ってました)

ひろたんさん、コメントありがとうございます。
 山の紅葉は、低いところでも10月下旬頃には始まっていると思うので、行ってみてください。 今週末は天気良さそうなので、青空と紅葉が見られると思いますよ。

by おど (2011-10-06 12:43) 

ken_trekking

雲を抜けたうえは快晴。これがわかった
瞬間は最高に気分が良かったでしょう!
本当に良い天気が続いていて今年は
山歩きには良いですね。
by ken_trekking (2011-10-08 11:07) 

おど

ken_trekkingさん、コメントありがとうございます。
 雲の上の状態は、登ってみないと分かりませんね。 台風以降、よい天気が続くので山登りには最適ですよ。
by おど (2011-10-09 20:34) 

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