[登山] 鈴鹿南部 鬼ヶ牙・仙ヶ岳・臼杵ヶ岳登山【前編】 [登山]
今回も予定通り、鈴鹿南部の「鬼ヶ牙」から県境尾根へ登り、そこから北上して「仙ヶ岳」を目指しました。 その後、来た道を戻り、下山路は「臼杵ヶ岳」から「臼岩」と「杵岩」を経由して周回コースとしました。
前日まで雨が降っており、当日の天気予報もあまり期待できないものでしたが、朝から日差しが差し込み、昼前からは青空が覗き暖かな登山となりました。
※記述する暇があまりないのと、時間がかかったので今回は前後編としました。
日付 | 2012年1月22日(日) | ||
天気 | 曇のち晴れ | ||
場所 | 三重県亀山市安坂山町 | ||
距離 | 15.2Km | ||
累積標高 | +1557m -1557m | ||
時間 | 9時間35分 | ||
人数 | 2名 | ||
撮影枚数 | 358枚 | ||
登山難度 (A:安易~E:高度) | B(岩場・ガレ場あり) | ||
概略 | 鬼ヶ牙までは一箇所だけ岩場の登りが あるがロープが設置されている。 その 後の長坂の頭経由の尾根道は、道はし っかりついているが、岩場が多いが慎重 に行けば危険箇所はない。 県境稜線以降は快適な尾根道となり雪 の量も少ないため快適に歩いていけたが 仙ヶ岳手前の尾根で雪が雪庇状に張り出 し、その先も危険箇所があるためそこまで とする。 臼杵ヶ岳から臼杵山経由の下山路は、 慎重に行けば問題は無いが、岩場や急斜 面が多く滑落注意。 | ||
予定行程・標高・距離・時刻(赤字は地図から算出) | |||
07:10 | 200m | 0.0Km | 駐車地 出発 |
07:25 | 259m | 0.8Km | 鬼ヶ牙登山口 出発 |
08:05 (00:40) | 448m | 1.9Km | 鬼ヶ牙 |
09:00 (00:55) | 605m | 3.1Km | 長坂の頭 |
09:50 (00:50) | 756m | 4.3Km | 県境尾根出合 |
10:50 (01:00) | 832m | 5.9Km | 御所平 |
12:10 (01:20) | 910m | 7.8Km | 仙ヶ岳手前 昼食休憩 |
12:55 (00:45) | 910m | 7.8Km | 仙ヶ岳手前 出発 |
14:45 (01:50) | 752m | 11.4Km | 船石 |
15:30 (00:45) | 684m | 12.6Km | 臼杵ヶ岳 |
15:50 (00:20) | 630m | 13.5Km | 臼杵山 |
16:35 (00:45) | 254m | 14.6Km | 臼杵山登山口 |
16:45 (00:10) | 200m | 15.2Km | 駐車地 出発 |
※黄色部分は今回記載範囲。
ルートラボ
鈴鹿南部へは久しぶりとなります。 目的地へは、1時間半ほどあれば到着しますが、時間短縮のため名阪道を利用して「鈴鹿IC」で降ります。 そこから20分ほどで石水渓(せきすいけい)へ到着しました。
キャンプ場を通りすぎて林道を奥へ入ると登山口の標識があるのでそこへ止めようとしましたが、落石注意(駐車禁止)と書かれていたので、少し戻った路側に駐車して出発します。(後でわかりましたが、もう少し奥の橋の先が広くなっていました)
早速準備して出発しますが、今回も1ヶ月前と同じ同行者と一緒に登って行きます。 先程確認した登山口へ到着しますが、予定していた登山口ではなく地図にも載っている古くからの道のようです・・・。 はじめの目的地となる「鬼ヶ牙(おにがきば)」へ向かうには違いないので、ここを登っていくことにしました。(下写真)
谷間をトラバースしながら登る道らしいですが、少し行ったところから斜面が脆くなって道が通りにくくなっています。 自分一人であれば、そのまま進むでしょうが、まだ慣れていない同行者が一緒なので、早々に諦めて予定していた登山口から入ることにしました。
登山口まで戻り、沢沿いの林道を奥へと進むとすぐに左手に橋が見えてきました。 橋を渡らずに直進すると、左カーブ手前の右斜面に「鬼ヶ牙①」と書かれた標識がありました。(下写真)
ここが尾根沿いの登山道で間違いなさそうです。 しばらく九十九折の道を登って行くと、シダに覆われた尾根沿いの登山道となっています。 しかし、踏跡はあちこちに点在しており迷わされますが、尾根上を進んでいけば問題なさそうです。
尾根の上部へと登って行くと、右方面の展望が開けてきて、津市方面とその手前に新名神の陸橋がすぐそこに見えてきました。(下写真)
ここからは、尾根沿いの緩やかな登りとなりました。(下写真)
黙々と進んでいくと、ピークをトラバースする道すがら「展望台←」と書かれた札が掛かっているので寄って行きます。 10mほど進むとザレたピークへ到着しました。(下写真)
ここからは先程も見えた新名神や今から登る「鬼ヶ牙」と、「仙ヶ岳(せんがたけ)」や「野登山(ののぼりやま)」など360度の展望が広がっていました。(下写真)
展望を楽しんだ後は先程の登山道へ戻り先へと進みます。 そこから少し進むとテープが沢山付けられた分岐へと到着しました。 ここを右に行くと「鬼ヶ牙」へ向かうようです。 右手へ進んで行くと岩場の登りとなっています。 ロープも付けられて問題ありませんが、前日の雨で木や岩が濡れているので滑らないように慎重に登ることにします。 同行者はこのような所は初めてのようなので、三点支持と足の置き場など指示しながらの登りとなります。
岩場を登り先へ進むと「鬼ヶ牙③」の標識が見えて、木の根の急登が始まりますが、それほど距離はありません。 そこを登りつめると「鬼ヶ牙」の頂上へ到着しました。(下写真)
ここまでは多少の遅れはありますが、予定通りの工程となっています。 ここから先程の分岐へ戻り尾根沿いに「長坂の頭」(尾根一番のピーク)へと向かいました。
踏み跡のしっかりと付いた尾根を歩いて行きます。 ここは地図上では破線すら無いコースですが、テープやロープなどが十分にあるため、初心者でも慎重に進めば問題なさそうです。
「鬼ヶ牙」から1時間ほど進み急登を登ると「長坂の頭」がありましたが、展望はよくありません・・・。 ここで石水渓へ直接おりる道への標識がありましたが、難路となっているようです。(下写真)
長坂の頭を過ぎると、鞍部まで一気に降りていくことになります。 基本的に尾根筋に進みますが、ザレた岩が多くロープはありますが、ここも三点支持で慎重に降りていきます。 このような所が何箇所あるので、初心者の岩場練習には最適でしょう。(下写真)
その後も尾根を進んでいきますが、同行者の足が次第に鈍って来ました。 前方に県境稜線が見えてくると残雪も多くなり始めますが、今回はツボ足で十分歩けました。(下写真)
この当たりまで来ると、雪の上に古い踏み跡が見えてきました。 その状況から察するに、相当雪が積もっていたようですが、ここ数日の暖かい雨で一気に溶けたようです。(下写真)
徐々に傾斜がキツくなりそこを登って行くと前方に大きな岩があり、登山道はその左側を迂回しています。 しかし、雪が中途半端に残り雨で木が濡れているので、ここも滑らないよう慎重に登って行きました。(下写真)
岩の上に登ると県境稜線のピークとなっており、展望が広がっていました。 しかし、県境稜線の西側から雲が湧き出してこちらへと流れこんできていました。(下写真)
ここで一息ついて行きますが、思ったよりも時間が掛かってしまいました。 県境稜線沿いに「仙ヶ岳」方面へ向かいますが、登山道は西側をトラバースしていますが、ぬかるんだ雪で歩きづらくなっています。 なるべく稜線上を歩き、雪が少なく傾斜が緩い斜面は登山道を通って進んで行きました。
ピークを一つ通りすぎると唐突に枯れた草原へと到着しました。 ここは以前(3年前)に来た時も雰囲気が良く、鈴鹿の中でも好きな所です。(下写真)
ここからは尾根の東斜面は急斜面で切れ込んでいるため、眺めが良くなっています。(下写真)
休憩後は「御所平」へ出発しますが、ここからは樹林帯の登りが続きました。(下写真)
20分ほど登って行くと、雪を被った開けた稜線上のピークへ到着しました。 ここが「御所平」と呼ばれる平坦地の最南端に当たります。(下写真)
ここからは快適な笹原の尾根道を歩いて行きますが、残念ながらまだ雲が流れており展望は余り良くありません。 尾根を歩いて行きますが、ここも登山者の足跡が残っているためその上を歩いて行きますが、所々で踏み抜けて痛い目に合いました。
この尾根の最高点に到着しました。 登山者の踏跡はここまでで、この先は一週間以上は誰も入っていない様です・・・。 しかし、雪はそれほど深くはなく比較的締まっているので、以前の様に大変なことにはならないでしょう。(下写真)
風が吹いているため、時折雲が切れて周りの景色が望めます。 また、曇っている割に日差しは強いのか、それほど寒くはありませんでした。(結局この日はダウン系は着ませんでした)
御所平を過ぎて、北のピーク(ヨコネ)へ到着しました。 ここの岩場は展望台となっており、周りが望めますがやはり雲が邪魔です。(下写真)
ピークと仙ヶ岳の間は、御所谷の源頭部となる鞍部となっていますが、それほどの標高差はありません。(50mほど) ここを降りていきますが、昼も近づき雪が腐り始めたようで、グリップが効かずに滑りやすくなって来ました。 帰りのことを考えて、ステップを刻んでいきますが結局無意味でしたが・・・。
鞍部に到着すると、エスケープルートとして考えていた「御所谷コース」の分岐がありました。(下写真)
ここからは一部が痩せ尾根となり、そこを過ぎると右側(南)が植林となったところを登って行きます。 しかし、ここへ来て同行者の足が限界のようです・・・。 時間も予定より1時間近く遅くなって来ましたし、山頂へは無理かと思い初めました。
上り詰めて再度、稜線沿いの道となりますが、その先の尾根道は雪庇が張り出しており、今にも崩れそうな所もあります・・・。 一人であればトラバースして進んでいくのですが、雪山初心者が一緒ではそうも行きません。 時間も無いため、今回はここまでとしました。(山頂まで220m)
ここでも展望は十分に良いため、雪を整地して昼食休憩を摂ることにしました。(下写真)
前編はここまでとします。
ツボ足ってなんだろう・・・・。
このくらいの雪では、アイゼン必要なんでしょうか?
by achami (2012-01-25 21:47)
おはようございます。
撮影枚数358枚・・・・・目が点になりました!!
by BPノスタルジックカーショー (2012-01-26 05:23)
おはようございます。
そんなに高くない山でも十分登山気分が味わえるんですね^^。
by 海を渡る (2012-01-26 06:48)
おはようございます^^
石水渓のお水の色が美しいですね~
やはりこう言う雪が溶け始めたような感じは滑りやすいのですね。わたくしも
滑りました。アイゼンはつけていたのですが。
ツボ足で十分ではないかと思いましたが、ツアーですから(--
この日は暖かかったですよね。それでも痩せ尾根近辺、結構雪が見えて。
お天気も徐々に良くなり見晴らしも良くなっていますね。
by mimimomo (2012-01-26 08:34)
だいぶ積雪があるようですが、ツボ足で歩けたんですね
変化に富んだ山のようで、体力があれば同行したい感じました。
by g_g (2012-01-26 08:53)
早々にいい山歩きをしてますね。
写真からは重そうな感じの雪ですが、そうでもなかったんですね。
寒い日が続くと、早起きするのが億劫になります。 (;_;)
by Jetstream777 (2012-01-26 11:56)
長い行程ですから、変化に富んだは当然なのでしょうが
特に御所平という場所の景色いいですね。
天気がよくて、暖かい日に
しかもお花があったりしたら
楽しく歩けそうです。(^^)
by nousagi (2012-01-26 12:28)
こんにちは。
山の上の方はかなり残雪があるのですね。
ところどころ展望が開けているところの眺めが素晴らしいです。
御所平のところがちょっと残念でしたね。
by kuwachan (2012-01-26 12:29)
我が家の近くの商業ビルから見る、丹沢、蛭ヶ岳は、真っ白に化粧して
とっても魅力的です。こんな時に、北側から登ると、登山客も少なく、静寂の気持ちの良い登山が楽しめるのですが、やはり行けそうにありません。
by スナフキンの子 (2012-01-26 18:58)
achamiさん、コメントありがとうございます。
つぼ足は名前の通り、登山靴だけで雪道を歩いて雪の表面に窪み(壺)ができる歩き方の事です。 今回のコースは、念のため軽アイゼンとワカンを持って行きましたが不要でしたね。
BPノスタルジックカーショーさん、コメントありがとうございます。
デジカメだからできることですね。 それでも、一回の登山で数GBの容量が消費されてしまいますが・・・。
海を渡るさん、コメントありがとうございます。
低くても山に登れば登山ですよ。(笑) 標高が高くなくても、安心は出来ませんし、逆に標高が高くても展望が悪い山も沢山ありますね。
mimimomoさん、コメントありがとうございます。
石水渓は前日まで雨が降っていたのが信じられないぐらい綺麗に透き通っていましたよ。 中途半端な雪でアイゼンは逆に危ないですね。 この辺りは経験則でしょうか。 午後は天気回復して、最高でしたよ。
g_gさん、コメントありがとうございます。
お声を掛けていただければ、同行いたしますよ。(笑) ツボ足で十分でしたが、スパッツと濡れないズボン(この日は雨具の下だけ)は必須ですね。
Jetstream777さん、コメントありがとうございます。
雪はそれほど重くありませんでしたが、同行者は難儀していたようですので、慣れでしょうか? 寒くても、登山となると、へっちゃらですね。(笑)
nousagiさん、コメントありがとうございます。
今回のコースは人気があるようですね。(通常、仙ヶ岳へは向かいませんが 笑) 距離の割に満足できましたが、どうも距離よりも時間がかかって疲れが出ただけのようです。 後半は天気もよくなり気温も上がって最高でしたよ。 さすがに花は咲いていませんが。(苦笑)
kuwachanさん、コメントありがとうございます。
鈴鹿は結構積もっていましたから、この日もまだ沢山残っていましたよ。 しかし、ここ数日の雪で、また歩くのも辛いぐらい積もっていると思いますが・・・。
スナフキンの子さん、コメントありがとうございます。
今度の土曜日に丹沢へ行こうかと考えましたが、交通が麻痺している可能性もあるので諦めています・・・。 真っ白な山を見ると登りたくなりますねぇ。
by おど (2012-01-26 20:52)
なかなか変化のあるルートですね。
千ヶ岳上部はヤセ尾根できつそうです。
同行者の具合が悪い場合は撤退で正解ですね。
by tochimochi (2012-01-26 22:11)
全く知らない地名ですが、恐ろしそうな所ですね~ 人が踏んでいない雪を歩く苦労は想像を絶しますね。
by OJJ (2012-01-28 09:29)
tochimochiさん、コメントありがとうございます。
仙ヶ岳の南尾根や東尾根(仙鶏尾根)はどちらも酷しいですよ。 今回いったコースと北尾根からのコースが比較的安全だと思いますが・・・。
OJJさん、コメントありがとうございます。
雪の上を歩くのは、新雪後だと苦労しますね。 しかし、ヴァージンスノーを歩くのは気持ちがよいので、やめられませんが。
by おど (2012-01-28 15:21)
雪景色もいいですが、
草原から望むベンケイもいい景色ですね^^
by joyclimb (2012-01-30 00:44)