[登山] 鈴鹿北部 猿登~ソノド周回縦走(前編) [登山]
今回も予定通り、鈴鹿北部の「猿登(さるのぼり)」から尾根を北上し「コエド」から更に進んで「霊仙山(りょうぜんざん)」の四合目まで行き、そこから「谷山」を経由して「ソノド」へと尾根を乗り換え、そのまま南下して「高塚」から下山する周回コースとしました。
天気予報どおり、朝から不安定な天気となり晴れては曇り、そして雪が降るというサイクルを繰り返していました。 しかし、時々晴れ間も覗くため展望はそれなりに得られ、久しぶりに里山の雰囲気を堪能しました。
※今回は行程が長かったため前後編としました。
日付 | 2012年4月1日(日) | ||
天気 | 曇り時々雪の繰り返し | ||
場所 | 岐阜県大垣市上石津町西山 | ||
距離 | 23.2Km | ||
累積標高 | +1984m -1984m | ||
時間 | 8時間35分 | ||
人数 | 1名 | ||
撮影枚数 | 411枚 | ||
登山難度 (A:安易~E:高度) | B(距離長し、道迷い注意) | ||
概略 | 今回も雪が降る中の登山となる。 里山だが踏み跡が縦横に付いている為 道迷いに注意。 展望は良いが、この日は天気が良くな く一部のみ見られただけ。 | ||
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績) | |||
06:35 | 207m | 0.0Km | 駐車地 出発 |
07:35 (01:00) | 702m | 2.5Km | 猿登 |
08:15 (00:40) | 468m | 4.6Km | コエド |
09:10 (00:55) | 731m | 6.9Km | 731mピーク |
10:25 (01:15) | 755m | 10.4Km | 柏原コース4合目 |
11:20 (00:55) | 992.8m | 12.6Km | 谷山 昼食休憩 |
11:45 (00:25) | 992.8m | 12.6Km | 谷山 出発 |
12:05 (00:20) | 878m | 13.5Km | 薮谷峠 |
13:00 (00:55) | 926m | 15.6Km | ソノド |
14:15 (01:15) | 730m | 19.5Km | 高塚 |
14:50 (00:35) | 227m | 21.0Km | 車道出合 |
15:10 (00:20) | 207m | 23.2Km | 駐車地 到着 |
※橙色が今回掲載分
ルートラボ
久しぶりの鈴鹿で登山口まで近い為、極端な早起きの必要はありません。 しかし、今回は距離が長い予定なので登山口まで1時間半とみて、5時すぎには出発しました。 日曜日の朝ということで、車も少なく関ヶ原方面からの大回りとなりますが、1時間と少しで到着してしまいました・・・。
この時期ともなると日の出は早く、6時半前ですがまったく問題とはなりません。 予定していた路肩に停車して出発の準備をして行きます。(下写真)
到着前は、朝から雨かとも思っていましたが、まだ降っていないのか路面は乾き出していました。 また、上空の雲は多めですが、ところどころで青空も覗いておりそれほど悪い天候ではなさそうです。 駐車地からは、田圃を隔てて「烏帽子岳」が目の前に見えています。(下写真)
登山口となる、高圧鉄塔の巡視路へ向かい、左手に田圃を見ながら車道を歩いて行きます。 小さな沢とその横にある林道を越えると右手の斜面に小さな巡視路の標識が立っていました。
巡視路へ入っていきますが、前日の雨で土が柔らかくなっているので、足元に注意して登っていきます。 つづら折れの道を登って行くと、植林の広い平坦な道となり微かな足跡を辿って奥へと向かいます。(下写真)
左手奥へ向かうとテープがあり、左の斜面へと道が続いていました。 しかし、その斜面は真新しい伐採跡となっており、行く手を倒木が阻んでいます・・・。 その斜面の上部に、目指す一つ目の鉄塔が見えてきました。(下写真)
倒木を避けながら登って行くと、鉄塔に到着しました。 途中に、巡視路と思われる道か右手から合流したので、下の植林帯から斜面を行く良い道があったのかも知れせん。(下写真)
鉄塔からは、次の鉄塔に向かっていきます。 右手の尾根沿いに巡視路が続いているので、そちらへ向かって登っていきます。 歩きやすい尾根道を進んでいくと、ほどなく2つ目の鉄塔に到着しました。(下写真)
ここからも巡視路が続いており、尾根上部まで所々に木の階段などもある良い道となっていました。(下写真)
そして、出発から45分ほどで尾根上部の南の末端に到着しました。 ここで、左の斜面(西)からも巡視路が合流しており、西側へ出て見ると林道の末端がここまで来ていました。 ここからの景色はよく、まだ雲を被っていない「霊仙山」などがよく見えていました。(下写真)
林道末端から霊仙山アップ
ここから先、今回のコースは林道を歩いても行けるのですが、折角の登山なので林道は必要な時以外は無視して、原則尾根伝いに薄い踏み跡を辿って行きました。
林道を左手に見ながら緩やかに「猿登」へと登っていきます。 その途中、林道の一部が舗装され、林業用のヘリポートがありました。(下写真)
この様なものがあるとすっかり興ざめですが、その代わり一級の展望台となっていて、周りの山が一望出来ました。(下写真)
この日、遠望が効いたのはこの時間ぐらいまでで、この後で天気は次第に悪くなっていきます。 ほどなく「猿登(さるのぼり)」に到着しますが、山頂からはあまり展望がありませんでした。(下写真)
次に向かうのはコエドと呼ばれる峠ですが、林道が通っているため巡視路はなくなり、古くからの道が続いていました。 その道を歩いて行くと所々で展望が開けて、右手はゴルフ場が左手に今から向かう尾根や鉄塔が見えています。(下写真)
また、711mピークと579mピークの中間辺りには、左は植林ですが、右手は二次林が残って良い雰囲気の尾根が続いていました。(下写真)
そのまま尾根をコエドへと降りていくと、前方に林道の分岐が見えてきました。 下から林道を通ってコエドまでは来られるようで、通常はここから「猿登」へ登るのが一般的なようです。 「猿登」方面へ向かう林道はここのゲートで閉鎖されていました。 また、ここには立派な建物(小屋)が経っており、林業の方の設備になっているようです。(下写真)
コエドに到着するのと同時に、先週に続きなんと雪が降り出しました・・・。 予報で雪も降るようなことが書いてありましたが、もっと標高が高い所でだと思っていましたが、コエドは500m以下です・・・。 幸い気温も低く、雪も先週同様ザラメ状のもので、服に付着しにくいものなので無視して歩いて行きました。
引き続いて、上部写真の石碑の左手から尾根を登る道(巡視路)があるので、そこから登っていきます。 暫くは急登が続きますが、その先に鉄塔が立っていました。(下写真)
鉄塔からは、強い風で朝の冷え込みと雨?で付着した板状の氷が、ボトボトと落ちてきていました。 鉄塔付近は樹林がなく雪が強いため、樹林の多い尾根を目指して歩いて行きます。(下写真)
そのまま尾根筋に沿って歩いて行くと、また林道と出会います。 しかし、林道へは急斜面をくだらないと行けないため、手前の斜面の踏跡(獣道?)に従って降りて行きました。(下写真)
ここで林道は左右に分岐しています。 しかし、ここは尾根沿いに進みたいので右の斜面から登って行きました。(下写真)
ここからも薄い踏み跡は続きました。 暫くは変化の無い尾根を歩いて行きますが、転換点となる731mピークの手前まで来ると薮が多くなり右へ左へと歩きやすい道を探しながら進んで行きました。
また、この辺りからは歩いてきた尾根を振り返ることが出来、二次林が多い景色のよい所でした。(下写真)
コエド(手前の山向こう)と猿登(右)、その奥に「烏帽子岳」など
そのまま登っていき、右から別の尾根(上石津トンネル方面)と合流すると、疎林のピークへ到着しました。(下写真)
この731mピークからは、北に「ボンテン」や「タカンジョ」「ナガムネ」などの未踏の山が、西に「霊仙山」などが見えるはずですが、北方面は樹林に妨げられ見ることが出来ませんでした。
ここからは地図にも点線で道が付いています。 しかし、今となっては歩く人もあまりいないので期待はしていませんでしたが、古くからの道らしく深い溝跡が残っています。 その跡を追って斜面を降りていくと、残雪が広がっていました。(下写真)
硬くなった残雪の上を歩いて行きますが、滑って効率が悪いためなるべく土の上を歩いて行きます。 右手に760.5mの三角点のピークが見えていますが、その間は傾斜がきついので予定通り、西野ピークへ道なりに進んでいきます。 比較的緩やかな尾根を登って行くと、西野ピークへ到着しました。 ここから東へ100mほど進むと760.5mピークで、三角点が設置されていました。(下写真)
ここからはアップダウンの多い尾根道を、「霊仙山」の柏原コース4合目まで歩いて行くことになります。 先ほどのピークへ戻ると、気持ちのよい広い尾根と樹林が続いており、途中で行動食を摂りながら小休止していきました。(下写真)
771mピークを通過して、歩きやすい溝道を進んでいくと748mピーク間の峠で真新しい鎖で封鎖された林道に出合いました。(下写真)
林道の説明標識を読むと、平成23年度に林道が延長されたことが分かりますが、貴重な二次林が更に切り倒されるかと思うと・・・。(下写真)
林道を越えて再度尾根に乗ると真新しい鹿よけの網が張ってありました。 ここからは、網の左側に沿って進んでいきます。(下写真)
網の向こう側は、切り倒された後に杉などを植林してあり、若木を守るために鹿よけがあるようです。 そのまま748mピークを通過すると、前方に柏原からの尾根が見えてきました。(下写真)
目前に4合目付近の尾根が近づいて来ました。 そのまま登って行くと、疎林となり右手した方向から登山道が合流してきました。(下写真)
ほどなく4合目の標識と、ボロボロの避難小屋(コンテナ)が見えてきました。(下写真)
ここまで今回のコースの半分といったところですが、ほぼ予定通りの時間で来ているので焦る必要もありませんし、疲れも余り出ていませんでした。
前編は、ここまでとします。
こんばんは。
やはり晴れ間が見えると気持ちがいいですね。
半分でもかなりの距離のような気がしましたが・・・。
続きを楽しみにしています。
by kuwachan (2012-04-03 22:00)
鈴鹿北部は素敵な山ですね
半分でも長いですよね
次回が楽しみです
ぼろぼろのコンテナの避難小屋ですね
これでも風があると助かりますよね
疲れがでていない・・さすがですね
by ひろたん (2012-04-03 22:52)
今晩は!
雪山は終焉ですね!
こちらでは未だ山頂は真白です!!
by シラネアオイ (2012-04-03 23:12)
追伸: 高い山は別にして!!
by シラネアオイ (2012-04-03 23:13)
こういうちょう距離ハイキングって気分が良いですよね。
これで天気が良ければ最高だったですね(^^)
林道の延伸。やっぱり山を愛するものとしては複雑です。
by ken_trekking (2012-04-04 07:19)
おはようございます^^
長いですね~歩きなれているとは言え、わたくし読んでいて心細くなります^^
by mimimomo (2012-04-04 09:22)
kuwachanさん、コメントありがとうございます。
晴れ間から真っ青な空が見えるだけで、やる気(登る気)が出てきます。 今回掲載分で約10Kmですね。
ひろたんさん、コメントありがとうございます。
鈴鹿北部は、林道と植林に侵食されて、山深い割に自然が少ないですね。 避難小屋は、避難するには十分ですが、風が強いとすきま風で寒そうですが・・・。
シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
先日から山はまた雪の様です。 今年はいつになったら花が咲くのでしょうねぇ。 当分、雪山が楽しめそうですが・・・。
ken_trekkingさん、コメントありがとうございます。
長距離の登山は、先ほどまで遠くに見えていた景色が近づいていくのが体感できて楽しいですよ。 今回の様な山行が好きなので、今後も長距離縦走は続けたいですね。 林道は登山者にとっては不要ですが、山の管理者が決めることなので、残念ながらなにも言えませんねぇ。
mimimomoさん、コメントありがとうございます。
今回のコースの後半は歩いたことのあるコースなのですが、後編で説明しますが迷いました・・・。
一人だと慎重に歩く必要がありますが、このコース取りであればいざとなれば林道を歩いで下山できます。
by おど (2012-04-04 12:34)
今回も23Kmですか、すごいですね。
避難小屋が、また、荒れ果てていますね。こういう小屋の整備は、どこがやるのでしょうね。場所に寄っては、立派な避難ごやがありますがーー。
いつも不思議に思います。
by テリー (2012-04-04 16:19)
避難小屋、黄色で目立ちますね~~
避難小屋なので文句をいってはいけませんね。
なんとか雨風は防げそうです ^^;
by よしころん (2012-04-04 18:27)
あいにくの天気のようでしたが展望が良いようでしたね
黄色の避難小屋目立って良いですね、扉が無いのが残念ですが腐ってきたのかな?
by g_g (2012-04-04 19:46)
結構アップダウンの多いコースのようですね。私には苦手なタイプのコースです。
寒そうな避難小屋。 でも浅間山のトンネルシェルターよりはましです。 後編期待。 \(^o^)/
by Jetstream777 (2012-04-04 23:04)
まだ雪があるんですね〜。
しかし、長い距離だ・・・・(^^;;
by achami (2012-04-05 23:41)
猿登……
「ましら」の様に山道を辿るおどさんを思い浮かべました。
by 山子路爺 (2012-04-06 10:04)
テリーさん、コメントありがとうございます。
車道あるきも2Km弱あったので、約20Kmでした。 この程度の標高差であれば、40Kmでも歩けそうですね。(笑)
避難小屋は、ボロボロで昔からある様ですが、ありがたいですよ。 ここも山頂付近の避難小屋は立派なのが立っています。(数年前台風で崩壊したので、建て替えたものです)
よしころんさん、コメントありがとうございます。
避難小屋は目立つ必要があるので、赤か黄色でしょうか。 特に霊仙山はガスで道迷いが多いところですしね。
g_gさん、コメントありがとうございます。
天気は我慢できる範囲でしたし、展望も見られたのでましでした。 扉は初めて来た時(4年前)も外れていたと思います。
Jetstream777さん、コメントありがとうございます。
アップダウンは多めですが、極端な急登は少ないのでなんとかなりました。 この避難小屋は休憩場としては使えないでしょうが、いざという時には助かりそうです。
achamiさん、コメントありがとうございます。
今年は残雪多いですね。 この日も降って、その後も降っているようなのでまた積もっていますね・・・。
山子路爺さん、コメントありがとうございます。
猿(ましら)ですか・・・。 この山域はサルが多いので、よく見かけますが、この時期はヒッソリと暖かい所で寄り添っているのか、見かけないですねぇ。
by おど (2012-04-06 12:28)
鈴鹿山系、行ってみたくなりました。
でも、この時期の雪は心が凍えるでしょうね~
by OJJ (2012-04-06 22:02)