[登山] 福井県 取立山~大長山縦走登山 [登山]
今回は、予定通り福井県の「取立山」から「大長山」に残雪期の雪山登山に行って来ました。 去年も5月に「赤兎山」から逆方向に縦走しましたが、今回は同行者にこの景色を見て欲しかったのと、天候がこの周辺しか期待できなかったので決行しました。
当日は予報通り、陽は射すものの雲は多めで一時は雨も降りそうでしたが何とか持ち直し、終日白山などの景色が見られて満足できる登山となりました。
関連リンク
2011年5月5日 [登山] 福井 赤兎山・大長山・取立山周回縦走
日付 | 2012年4月21日(土) | ||
天気 | 曇り時々晴れ | ||
場所 | 福井県勝山市北谷町谷 | ||
距離 | 17.8Km | ||
累積標高 | +1624m -1624m | ||
時間 | 9時間20分 | ||
人数 | 2名 | ||
撮影枚数 | 469枚+92枚(NEX-5) | ||
登山難度 (A:安易~E:高度) | B(雪山の経験必須、大長山へのコース注意) | ||
概略 | 軽アイゼンでも問題はないが、状況による ので油断は禁物。 鉢伏山までは、雪山初心者 のコースとして最適か? 大長山へは直登コー スは危険なため、巻き道推奨。 今回も比較的 天気に恵まれ、白山などの展望が良く気持ちの よい登山となった。 | ||
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績) | |||
06:50 | 700m | 0.0Km | 東山いこいの森 出発 |
07:30 (00:40) | 925m | 1.4Km | 取立山登山口 |
08:55 (01:25) | 1307.2m | 3.8Km | 取立山 10分休憩 |
10:35 (01:40) | 1549m | 6.8Km | 鉢伏山 15分休憩 |
12:20 (01:45) | 1671.4m | 9.1Km | 大長山 昼食休憩 |
13:05 (00:45) | 1671.4m | 9.2Km | 大長山 出発 |
14:00 (00:55) | 1549m | 11.2Km | 鉢伏山 |
15:10 (01:10) | 1307.2m | 14.3Km | 取立山 |
15:40 (00:30) | 925m | 16.0Km | 取立山登山口 |
16:10 (00:30) | 700m | 17.8Km | 東山いこいの森 到着 |
ルートラボ
実績コース図(緑線が予定、赤線が実績)
※この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから提供されたものである。
※去年と一部が逆コースとなり重複するため、その部分は写真中心で記載します。
同行者と一緒ということと去年に比べて距離も短めなので、朝4時過ぎに同行者を乗せて出発をします。 去年と同じ行程で、登山口となる勝山の東山いこいの森の入口に6時半頃に到着しました。
右折して奥へ登って行くとバンガローが立ち並んだ辺りで通行止めのパイロンがあります。 その左に駐車場があるので、そちらに停車して出発の準備をしました。
駐車場の奥には一台車が泊まっており、すでに気配はありません。 こちらも早速出発の準備をしていきますが、同行者はスパッツを忘れた上に、雨具のスボンも持ってきてないということで、雪道を歩くのには問題となりそうです・・・。
準備中に一台の登山者と思われる車も入ってきて駐車していきました。 すれ違う形で、こちらはパイロンの間を抜けて車道を奥へと進みますが、しばらくは雪もない道となっていました。(下写真)
この日の天気は、車で福井県に入るまでは厚い雲が多く不安がよぎりますが、日本海側へ近づくのに従って雲が薄くなり、この辺りでは雲も少なく良い天気となっています。
カーブを曲がると除雪車が停まっておりその先はまだ20~50cmほどの雪に覆われていました。(下写真)
雪道には、真新しいスキーの跡が2人分付いていましたが、途中から大滝コースへ向かったのか見失いました。 つづら折れの道を登って行くと、左手の斜面に前日までの足跡が続いています。 それに習って登って行くと高度が一気に上がり展望が広がって来ました。(下写真)
そのまま斜面を登って行きますが、去年も見た記憶のある景色が、まだ雪に埋もれた状態で見えていました。(下写真)
本来の道に合流し、暫く歩くと登山口へ到着しました。(下写真)
ここからは広い登山道を進んでいきますが、雪で覆われているためそれなりの注意は必要です。(下写真)
つづら折れの道を道に沿って登って行くと、木々の間だから勝山の市街地などの展望が見えてきます。(下写真)
登山道を歩いていると、前方に気配を感じたのでそちらを見ると、前回同様カモシカ2頭がこちらジッと見ていました。(下写真)
前方にいるためそちらに歩いて行くと、後ろを気にしながら逃げて行きました。 更に進むと尾根の末端に到着します。 そこからは、この日初めて見ることになる「経ヶ岳」が見えてきました。(下写真)
そのまま尾根下の道を進み、斜面をショートカットして尾根上に再度でると、広い尾根とその向こうに目指す山頂が見えてきました。(下写真)
ここからは快適な尾根道を、左右に広がる景色を眺めながら歩いて行きました。 去年も下山で歩いているはずなのですが、記憶にありません・・・。(疲れていたのだと) 山頂手前からは、左右が切れた雪道を進んでいきますが、この日は朝から暖かく雪が柔らかくなっていたのと、多数の足跡で轍となっているので、問題なく歩いて行けます。(下写真)
雪の稜線をそのまま歩いて行くと頂上に到着しました。(下写真)
手前からもチラッと見えていましたが、今回も白山が見えていて大満足です。 しかし、別山方面から雲が流れてきているので、この展望もいつまで持つか分かりません。 ここで白山方面の景色を、しばし堪能していくことにしました。(下写真)
暫くすると同行者も登ってきて、その後ろにも一人登山者が登って来ました。 同行者が一息ついた所で、縦走の開始とします。 まずは、雪が融けて露出している登山道を奥の鞍部へと降りていきます。(下写真)
鞍部へ降りて広い斜面を1339mピークへと登っていきます。 途中から、朝見たと思われるスキー跡がいつの間にか現れました。(こつぶり山方面から合流した?) 1339mピークへ登ると、これから歩く稜線がよく見えてきました。(下写真)
ここから暫くは、木々のない気持ちのよい稜線歩きとなります。(下写真)
快適な稜線歩きも1383mピークまでとなります。 ここからは、鞍部まで高度を80mほど落として、鉢伏山へと一気に登っていきます。(下写真)
滑るように樹林の茂る鞍部へ降りると、長い登りとなります。 ブナの疎林を登って行くと、上部にスキーの登山者が一人見えてきました。(下写真)
中々山頂が見えて来ませんが、上部に行くとブナ林が無くなり展望が広がっていました。(下写真)
傾斜が緩んだ斜面を一気に登って行くと、山頂とその向こう側に白山が見えてきます。 また、山頂には先程見たスキーの方が二人いました。(下写真)
スキーの方たちはここまでで戻るようで、入れ替わるように山頂に到着しました。 残念ながらこの時間は雲が流れて来てあまり展望がよくありませんが、高い雲なので近くの山は良く見えています。 山頂の南東側には、亀裂が走って薮が覗き崩れそうになっています。(下写真)
風が強く肌寒い中、同行者をしばし待ちます。 歩いてきた稜線を眺めていると、登山者が2人ほどこちらへ向かってくるのが遠くに見えていました。
同行者が到着して写真撮影が終わった所で、今回最大の難関となる「大長山」への鞍部への下りとその後の登り返しの開始となります。 ここも滑るように鞍部へと降りて行きました。(下写真)
同行者が降りてくるのが遅かったので、理由を聞くと案の定雪が登山靴に入っているとの事でした。 ワカンは持ってきているので、それを履くよう指示をして、その後は問題が無くなったようです。
鞍部からは、登山コースはそのまま直登していますが、その途中の斜面には亀裂が走って今にも崩れてきそうです・・・。 その斜面にはスキーで降りた古い跡が見えますが、登るとなると話は別でしょう。 ここは予定通り、去年下ったのと同じ北の尾根(写真の左手)から迂回することにしましす。
最低鞍部から、予定していた尾根に向かってトラバース気味に登っていきますが、古い足跡やシリセードの跡が所々に残っているので迷うことはありません。 しかし、傾斜はそこそこあるので蛇行しながら登って行きました。 また、ここまで軽アイゼンのみでワカンを履いていなかったので、腐った雪には体力的にはきついものがありました。(履けば楽なのですが、ここまで来ると面倒なので・・・)
そのまま我慢して登って行くと、尾根上に到着しました。 一時は天気が崩れどうなるかと思われましたが、予報通り一時的なものだったようで、また青空が覗いて来ました。 しかし、この日は陽射しが強く日焼け対策をしていたのですが、首筋と顔が真っ赤になってしまいました・・・。(下写真)
山頂の北尾根の末端からは目指す山頂が見えてきますが、ここもアチコチに亀裂が走っているので気をつけながら歩いていきます。 途中から亀裂を避けて薮を抜けて行くと、山頂標識が見えてきました。(下写真)
山頂からは360度の大展望が広がっていますが、去年の展望を見ているだけに、雲が多いので少し残念です。(下写真)
東から南側のパノラマ(左から「経ヶ岳」「法恩寺山」「烏岳」「大日山」「鉢伏山」など)
到着が12時過ぎとなり予定より遅くなっていますが、下山は3時間と見ていたので予定通りここで昼食休憩を摂っていきました。 風が強いので、薮の脇でお湯を沸かしていつもの様に食べていきます。
休憩後は元来た道をそのまま戻ることにしました。 先程苦労した斜面などは、持ってきたソリで一気に下っていきます。 樹りんのいところは、滑るように一気に降りていきますが、同行者はシリセードで下って行き、腐った雪が背中に入って大変そうです。(笑)
「鉢伏山への登りは、去年も苦労した所ですが意外なことに同行者は平気そうです。(休憩して体力回復した?) 何とか登り切り振り返ると、大長山が青空の元で綺麗に見えていました。(下写真)
ここからは1383mピークの登りがありますが、それほど大変とはなりません。 快適な稜線を歩いて取立山まで戻りますが、この間も天気は回復傾向で雲が切れてきました。(先頭の白山の写真)
当初は大滝コースで降りることも検討していましたが、下山が遅くなっていたので予定通り来た道を戻ることにします。 途中までは問題ありませんでしたが、山腹の広い道の雪が腐って来ており、スリップしやすくなっていました。(下写真)
注意しながら降りて行きますが、途中スリップし焦りましたが、なんとか登山口に到着しました。(下写真)
この先も雪道が残っていてやはり滑りやすくなっていますが、特に問題とはなりません。 そして出発から9時間20分で無事に駐車場へ戻ることが出来ました。
今回の反省点は、
・特にありませんが、同行者と一緒だと1.5倍は時間が掛かるようです。 また、長時間となるのと調子が狂うのか疲れも出るようなので、何か対策を考えようと思います。
次回は、今のところ未定ですがそろそろアルプスの山へも行けそうな時期なので、晴れていれば中央アルプスか南アルプスに行くかもしれませんが・・・。
※最近忙しく、皆さんのブログを中々見られる時間が作れませんので、ここでお詫びを申し上げます。
さすがに雪が多いですね~
カモシカが可愛いです!
同行者が有ると1.5倍時間が掛る?それで当り前ですよ・・おどさんが1.5倍速いからでっせ~
by OJJ (2012-04-22 21:00)
雪がかなり緩んできた様子が画像からも分かりますね。
1.5倍かかる・・・
我らは間違いなく2倍かかりますね(笑)
by よしころん (2012-04-22 21:54)
今晩は!
天気も何とか持ちこたえ雪山の景色が綺麗ですね!!
by シラネアオイ (2012-04-22 23:07)
おはようございます^^
見事な眺望ではありませんか~お天気が持って良かったですね~
これだけ見られたら疲れも吹っ飛びそう^^
しかし痩せ尾根のような雪道は、見た目はちょっと怖いですね。
by mimimomo (2012-04-23 07:45)
天候はイマイチのようでしたが、展望はなかなかの物ですね
それと雪も大分弛んで危ないところもあるんでしょうね
慣れない人との同行登山は時間が掛かるでしょうね、僕らも一緒だとその倍掛かるかも(^_-)-☆
by g_g (2012-04-23 08:28)
絶景ですね~。
そうそう、皆さんがおっしゃっているように
いつも感じますが、同行者さんにかなり厳しい(笑)。
もしかしたら奥さまかな?
厳しさの中に、愛を感じるんですよね(笑)。
いずれにしても、おどさんといっしょなら
誰でも遅く感じるでしょう。
でもこんなふうについて行っていたら
どんどんレベルアップしそうですね。(^^)
by nousagi (2012-04-23 10:59)
OJJさん、コメントありがとうございます。
前々回もそうでしたが、この周辺は豪雪地帯ですからねぇ。 それに今年は雪の量は少ない様ですが、4月頭までは寒い日が続いたので融ける量が少ないように感じます。 カモシカ久しぶりに見ましたが、毛並みがよくて暖かそうです。
よしころんさん、コメントありがとうございます。
下山はこちらも疲れていて、ガイドブック通りの時間かかりました・・・。 同行者は下りが遅いので、なんとかしたいのですよ。
シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
この雪山の景色もあと一ヶ月ぐらいでしょうか。 今回見た白山も、雪解けが進んで所々地肌が見えてきましたしね。
mimimomoさん、コメントありがとうございます。
この眺望が見たくて登りましたからねぇ。 ここは、周りの山々を見ながらのコースなので、疲れを忘れさせてくれます。 ヤセ尾根は大した事は無いですよ。 腐った雪で、滑ってもすぐ止まるでしょうしね。
g_gさん、コメントありがとうございます。
天候はいまいちというか、中途半端でした。 日差しは結構あったので、日焼けと雪焼けで大変です・・・。
nousagiさん、コメントありがとうございます。
>もしかしたら奥さまかな?
いやいや、とんでもない。 同行者はれっきとした男ですから。(笑) 年も自分より随分若いので厳しく当たってます。(苦笑) それでも、始めの頃から比べると体力が付いてきているのか、登りは結構早くなっていますよ。
by おど (2012-04-23 12:50)
まだ雪がこんなに厚いんですね〜。
足が、ズボッと嵌ったりしないんでしょうか・・・(^^;;
by achami (2012-04-23 13:56)
山頂の亀裂って、雪崩の兆候なんでしょうか?
怖い気がしますがーー。
山登り自体は、眺望に恵まれて、良かったですね。
by テリー (2012-04-23 17:51)
かもしかが可愛いわ・・・
くされ雪は大変ですよね
もう沈んでしまってね、時間がかかります
ひろたんもおどさんにはついていけません^^;
とてもその速さは・・・・
展望が良かったですね
回復しないと最悪です!
by ひろたん (2012-04-23 22:51)
雪の稜線歩きは、堪えられないですね。
ニホンカモシカに遭遇できたとはラッキー!
腐った雪には閉口です。 でも、9時間の歩きは長いですね。
私もそろそろ、遠出を考えてますが・・
by Jetstream777 (2012-04-23 23:39)
積雪期限定の素晴らしい展望の稜線歩きですね^^
by joyclimb (2012-04-24 00:53)
凄い雪山!見る分には快適で美しく憧れます。
でもこれを歩くとなると大変でしょう。
by takaki-i (2012-04-24 11:54)
白山の美しさに見惚れました^^
by hrd (2012-04-24 15:13)
まあ、おどさんにペースを合わせられる人はそれほどいないかも。私は3倍…楽しみも…負け惜しみです。
by 山子路爺 (2012-04-24 15:29)
achamiさん、コメントありがとうございます。
雪はまだまだ多いですね。 それでも1mほどなので、融け始めるとあっという間でしょうか。 今回は足が抜けるような所は少なかったですよ。
テリーさん、コメントありがとうございます。
これだけの亀裂は初めて見ましたが、雪崩にはならないと思います。 雪庇は一気に崩れて危ないのでしょうが・・・。
ひろたんさん、コメントありがとうございます。
カモシカ、まだ若いのか興味津々でこちらを見てましたよ。 腐った雪は、うもれるよりもグリップが効かなくなった滑るのが嫌ですねぇ。
Jetstream777さん、コメントありがとうございます。
雪に覆われた稜線は気持ちいいですよ。 カモシカは、帰りにも大型のが遠くを横切って行きましたよ。 そろそろ木の芽が出てきて活発なのでしょうね。 今回時間は9時間かかりましたが、距離は短めですね。
joyclimbさん、コメントありがとうございます。
joyclimbさんも去年行かれたように、冬以外は薮のコースですからね。 そうなると展望どころではないですねぇ。
takaki-iさん、コメントありがとうございます。
見るのも歩くのも快適で綺麗ですよ。(笑)
hrdさん、コメントありがとうございます。
今年もそろそろ白山に登れる時期になりました。 まだ林道開通まで間があるので、長距離の歩きがあり中々行けませんが・・・。
山子路爺さん、コメントありがとうございます。
早く登ると色々な景色が見られますからね。 しかし、短い距離をゆっくり休憩しながら登るのもいいですよ。 日帰りとなると、中々そういう訳にもいきませんが・・・。
by おど (2012-04-25 12:48)
こんにちは。
まだまだ残雪が多いですね。
素晴らしい眺望に恵まれて気持ち良さそうな感じが
お写真から伝わってきました。
ニホンカモシカ、ラッキーでしたね。
私も一度、蓼科でバッタリであったことがあります^^
by kuwachan (2012-04-25 13:03)