SSブログ

[登山] 2012年 南アルプス 仙丈ヶ岳 地蔵尾根 日帰り登山 [登山]

 今回は、急遽休みを取り南アルプスの「仙丈ヶ岳」へ去年同様日帰りで地蔵尾根の縦走を行いました。 心配された天気ですが崩れることなく、青空のもと登ることができ、同行者と一緒に登ったため到着が遅くなりましたが、去年は見られなかった展望を見ることが出来ました。 また、去年より2週間早い時期だったこともあり、前回とは違った高山植物を見ることが出来ました。 

関連リンク
 2011年08月04日 [登山] 南アルプス 仙丈ヶ岳 地蔵尾根日帰り登山
 2010年05月28日 [登山] 地蔵尾根から仙丈ヶ岳一泊登山

仙丈ヶ岳からパノラマ(中央・北アルプス方面)

南アルプス 仙丈ヶ岳
地蔵尾根縦走登山
日付2012年7月19日(木)
天気
晴れ
場所長野県伊那市長谷市野瀬
距離26.1Km
累積標高+2250m -2250m
時間10時間40分
人数2名
撮影枚数166枚(50枚 NEX-5)
登山難度
(A:安易~E:高度)
B(距離長し)
概略 出発が遅れたが、何とか山頂へ辿り着くことが出来た。
湿った空気が入っていたので、午後の天候が気になって
いたが、幸い終日晴れ間が覗き暑くなる。
 今回も、色々な花が見られ山頂からは360度の展望
が得られた。
 帰路は単独で一気に下ったため、ボロボロになる・・・。
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
06:401175m0.0Km市野瀬 柏木 出発
08:20 (01:40)
1771m4.5Km林道終点(5分休憩)
10:10 (01:50)
1989m8.4Km松峰小屋分岐 (10分休憩)
12:25 (02:15)
2664m9.7Km2736mピーク手前 昼食休憩
12:35 (00:10)
2664m9.7Km2736mピーク手前 出発
13:30 (00:55)
2926m12.9Km馬の背尾根合流
13:40 (00:10)
3033m13.2Km仙丈ヶ岳 休憩
14:10 (00:30)
3033m13.2Km仙丈ヶ岳 出発
15:30 (01:20)
1989m18.0Km松峰小屋分岐
16.35 (01:05)
1771m22.1Km林道終点
17:20 (00:45)
1175m26.1Km市野瀬 柏木 到着

ルートラボ

実績コース(緑色が予定、赤色が実績)
20120719_map.jpg

※以前と同じコースなので、詳細は省き写真中心とします。

 今回は、晴れ間の期待できる19日に休みを取って、同行者と一緒に毎年恒例となっている南アルプスの「仙丈ヶ岳」へ向かうことにしました。
 同行者は「富士山」には登ったことがあるようですが、それを除いて3000m峰に登るのは今回が初めてとなります。 また、これまで歩いた中で距離が長いものでも17Kmほどです。 その為、当初から往復は困難と見て山頂から「北沢峠」へと降りてバスで下山することを考えていきます。

 朝3時前に起き、途中で同行者を拾って3時半には高速に乗りました。 平日と言うこともあり中央高速ではトラックが多く走っていますが、順調に「駒ヶ根IC」に到着して市野瀬へと向かいます。
 何時もであれば「伊那IC」から廻り込んで向かいますが、前回帰路に利用した県道49号線で分杭峠方面へと向かいます。 しかし、今回もこれが失敗でした・・・。 手前から時間通行止めと書いてあったので、不安になりますが取り敢えず向かうことにしました。 県道152号線に出ると左の高遠方面への道が19時~6時までの通行止めとなっていました・・・。

 この時点で5時10分ほどだったので、ここから迂回しても到着時間は変わりそうもありません。 諦めて、反対方向にある「分杭峠」を見学して時間を潰すことにしました。 すぐに分杭峠に到着すると、朝の空に「戸倉山(伊那富士)」や遠くの山々が見えています。(下写真)

分杭峠

分杭峠からの眺め(左:戸倉山)

 この辺りは観光客が多く全線駐車禁止となっていますが、この時間は一台もすれ違う車がなく暫く景色を見ながら時間を潰して行きました。 6時前に先ほどの通行止めまで戻り待ちますが、6時を過ぎても誰も来る気配がありません・・・。 電話の通じるところまで下り道路事務所へ連絡しますが、この時間では誰もでませんでした。 諦めて迂回路へ向かおうとした時、すれ違う車が来たのでその方に確認するとうかいろはあるが40分ぐらいは掛かるとのことと、開いているはずだというのでUターンして戻って行きました。 すると僅か5分ほどの間に解除されて通れるようになっていましたが、朝から気を使いすぎて疲れてしまいます・・・。

 その後、20分ほどで登山口の駐車場へ到着し早速出発の準備をして行きます。(下写真)

この日の朝は澄んだ空(中央:二児山、左奥:塩見岳)

 ここからは去年と同様のコースなので詳細は説明しませんが、途中迷いもしましたが何とか林道終点まで登っていきます しかし、前日までの天気予報は良い方にハズレ、陽が射して林道からは遠くの山も望めました。(下写真)

天気は上々

 しかし、日が高くなるのに従い気温も上がってきたので、林道終点の水場で喉を潤しタオルを濡らして進んでいきます。 苔生した登山道や木間からすぐ横に並走する「鋸岳」の稜線を見ながら登っていきますが、松峰小屋あたりから同行者はきつそうにしています・・・。(下写真)

苔生した登山道

鋸岳を望む

 また、上部へ来ると全然期待していなかった北アルプスの山が見えていました。(下写真)

槍ヶ岳が見える

 その後、「地蔵岳」を通り過ぎて一気に標高が上がると、以前もお花畑となっていた展望の良い斜面に到着しました。 しかし、以前咲いていたイブキジャコウソウはまだ咲いていませんでした。(下写真)

乗鞍岳

中央アルプス

恵那山

南アルプス南部(塩見岳方面)と二児山(右端)

 当初、6時間ほどで山頂へとも思っていましたが、同行者も標高が上がり動悸が激しくなっていたようで、動きが鈍り立ち止まる回数が増えてきました。 稜線に出てから、休憩する予定でしたがその前に動けなくなっていたので稜線まで先に登って昼食休憩としました。(下写真)

森林限界からの眺め(休憩場所より少し行った所) ※前回と同じ所から撮影

 すぐに稜線に出ますが、陽射しが強いのでジュリンの影となるところを探して休憩していきます。 といっても、全体的に遅くなっているのでおにぎり3つの内2つを急いで頬張って行くだけです。 10分ほどで登ってきたので、また一緒に登っていきますが辛そうにしていました。

 次第に標高が上がり、廻りの景色が良くなって来ました。 そして、ハイマツの道を進んでいくと馬の背尾根とのコースと合流しました。 山頂まで50mほどの登りがありますが、この時点で13時半となっており、下りに弱い同行者は16時の最終バスに向かうため、山頂への登頂を諦めて下山することになりました。(下写真)

甲斐駒ケ岳

山頂直下の登り

地蔵尾根を振り返る

 しかし、自分はこのあと山頂まで登り、来た道を戻り車で「戸台口」まで迎えに行く事にします。 山頂へは10分の登りで到着しました。 山頂には1名の方が休憩しており、2名の女性の方もほぼ同時に小仙丈ヶ岳方面から到着しました。
 山頂からは、去年見られなかった展望が得られましたが、残念ながら富士山方面は積乱雲などが掛かり見えませんでした。(下写真)

仙丈ヶ岳山頂

大仙丈ヶ岳方面

北アルプス方面

八ヶ岳方面

八ヶ岳アップ

左から塩見岳・悪沢岳・赤石岳・光岳など

鳳凰三山

北岳・間ノ岳方面(富士山は雲の中)

北岳アップ

間ノ岳アップ

山頂で羽を休める蝶

涸沢カールと仙丈小屋

 山頂には去年咲いていたチシマギキョウはまだ咲いておらず、替りにオヤマノエンドウが咲いていました。(下写真)

オヤマノエンドウとイワベンケイ

 山頂で、女性の方達と暫く話しながら休憩していきますが、あまりゆっくりもしていられないので、30分ほどで下山を開始することにしました。
 今回は、ここからが大変でした下山を開始したのが14時10分でバスが戸台口に到着するのが16時55分なので、あと3時間もありません、30分ほどまたせるとしても急いで下山しなければならないので、久しぶりに自分としては全力で下りて行きました。
 やく半分の行程となる松峰小屋の分岐に、1時間半弱で到着してまずまずの調子です。 ここで短い休憩を挟んで下りていきますが、徐々にペースが落ちて行きました。
 松峰をトラバースして下りていく途中、ここまでコース中で同行者を覗き誰とも合うことはありませんでしたが、驚いたことに単独の女性の方が登って来ました・・・。 今夜は松峰小屋に泊まるとのことですが、その後無事に登頂できたでしょうか。

 林道終点に到着すると、その後は小走りに駐車場まで進んで行きました。 そして、山頂から3時間10分で無事に駐車場に到着しました。 予定通り「戸台口」へと迎えに行って近くの温泉「ゼロ磁場の宿 入野谷」へ寄り(大人600円)、帰路へとつきました。

この日見た花

ウツボグサシロバナヘビイチゴ?1
?2タカネコウリンカ?3
?4ツマトリソウミヤマシオガマ
シナノキンバイチングルマハクサンイチゲ
オヤマノエンドウと
イワツメグサ
ミネズオウ 

今回の反省点は、
・道路情報を確認して行かなかった事でしょうか。 登山口の出発が7時前と遅くなりすぎたため、同行者が山頂まで行けませんでした。

 次回ですが、日曜日にどこか近くにでも行こうかと思っていましたが、今回下山に無理したのが祟ったのか、目眩が酷くなっているため、今週末は休養することにします。


nice!(23)  コメント(16)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 23

コメント 16

コメントの受付は締め切りました
シラネアオイ

今晩は!
天気が良いと眺望も一段と素敵ですね!!
by シラネアオイ (2012-07-21 19:59) 

mimimomo

こんばんは^^
見事な眺望~素晴らしいですね。
お天気の良い時に登りたいな。まだ仙丈ケ岳は行ってません。
そのうち是非行こうと思っています。
無事予定時刻までに下山で来て良かったですね。
by mimimomo (2012-07-21 20:07) 

旅爺さん

爺も昔は山登りしてましたが、日帰りで26.1Kmなんて
歩いた事はありません。只々驚きで今では鳥肌が立ちます。
辛くても風景や花々に虫達など眺め歩いてると楽しいでしょう。
by 旅爺さん (2012-07-21 20:09) 

OJJ

数年前、体調がイマイチの家内と二人で朝4時に出発して仙丈ケ岳に登り、北沢峠1400のバスにぎりぎり間に合いました。
標高差1800mの中尾から日帰り・・・絶句します~やっぱり化け物じゃ~
by OJJ (2012-07-21 20:40) 

海を渡る

こんな素晴しい天気に登れて良かったですね^^。
by 海を渡る (2012-07-21 21:40) 

テリー

すばらしい眺望でしたね。
私は、20日、21日と八ヶ岳に行って来ましたが、大雨としかも鎖場で、雷雨という最悪の展開でした。前日の19日は、八ヶ岳は、いい天気だったそうです。足慣らし登山なので、反省点をクリアして、次回に活かしたいものです。
by テリー (2012-07-21 23:28) 

joyclimb

たくさんの高山植物、すばらしい展望とすばらしい夏山登山ですね^^
素晴らしい健脚です!!
by joyclimb (2012-07-22 03:36) 

nousagi

おどさんについて行くのは
同行者さんも大変。
でも、よくよく付いてきますね(笑)。
今回は、いつも以上にペースが速かったのでしょうか。
厳しいけれど、いい先生について
きっとどんどんレベルアップされるでしょうね。
by nousagi (2012-07-22 11:41) 

山子路爺

またまた長丁場の尾根ですね。
またまた日帰りピストンですね。
仙丈ガ岳へのルートのうち、ここだけは対象外です、絶対。


by 山子路爺 (2012-07-22 13:23) 

hrd

素晴しい眺望ですね~憧れます^^
ゆっくり静養してください。
by hrd (2012-07-22 14:01) 

よしころん

仙丈~~♪ 今年も登りたいです \(^o^)/
めまいは大丈夫でしょうか・・・
お大事になさってください。
by よしころん (2012-07-22 18:10) 

g_g

またまた遠距離、考えられないなぁ日帰りなんて・・・
いずれにしてもきちんと花と遠望を楽しみながらの山旅
羨望の眼で見ています。
今回も自身無いですが、1がオオヤマフスマ(葉がよく分からないので花の部分だけ見ると似てます)
2がウラジロキンバイ?(この花は見たことが無いのでなんとも)
3はイワシモツケでしょうか? 4は全く分かりません(_ _)
by g_g (2012-07-22 19:34) 

おど

シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
 前回は途中からガスの仲だったので、今回は最後まで遠くの展望が見られ良かったですよ。

mimimomoさん、コメントありがとうございます。
 今後も時期をずらして、晴れの日を狙って登って行こうと思ってます。 下りは時間通りですが、疲れました・・・。

旅爺さん、コメントありがとうございます。
 26Kmの山行なら、無理しなけれ問題ありませんね。 今回の様に下山に無理すると、この年では後が辛いのですが・・・。

OJJさん、コメントありがとうございます。
 いやいや、仙丈ヶ岳を日帰りはそうそうできることではないと思います。 ほとんどの方は「甲斐駒ケ岳」とセットとはいえ1泊以上ですよ。

海を渡るさん、コメントありがとうございます。
 標高の高い山の場合は、安全も見て快晴の時に登りたいですね。

テリーさん、コメントありがとうございます。
 行く日は19日か20日か悩んでいたのですが、20日以降崩れそうだったのでこの日に決めました。 午後から雷雨とも思っていましたが、終日持って良かったですよ。

joyclimbさん、コメントありがとうございます。
 去年はチングルマの実が見られましたが、今回はまだ花が盛りでした。 それ以外にも植生が違ったので、来年は8月下旬に登ってみたいですね。(その次は9月とか)

nousagiさん、コメントありがとうございます。
 正直、よくついてこられたと思います。 結局上まで7時間掛かりましたが、登り切っているので今後の指標になりますね。

山子路爺さん、コメントありがとうございます。
 翌日、休みが取れるようなら、松峰小屋で一泊したかもしれませんが・・・。 道は徐々に良くなっているので、静かでおすすめのコースですけどねぇ。

hrdさん、コメントありがとうございます。
 土日と静養しましたが、体が鈍る(なまる)ので考えものです・・・。

よしころんさん、コメントありがとうございます。
 仙丈ヶ岳と乗鞍岳は毎年登りたい山ですね。 乗鞍岳へは、今年はまだ行っていないので、次回行くかも知れませんが、その前に南アルプスの長期縦走も考えているのでどうなるか・・・。

g_gさん、コメントありがとうございます。
 いつもの事ながら、花の名前教えていただきありがとうございます。 後で、確認して反映します。
 キンバイの花は、どれも似ているので区別が付きません・・・。

by おど (2012-07-23 12:35) 

takaki-i

相変わらずの健脚!!
この景色を見れるのですからその強さ若さが羨ましい!
by takaki-i (2012-07-24 10:20) 

スナフキンの子

う~望遠鏡かついで登りたい場所です。
早く復活したいです。
by スナフキンの子 (2012-07-24 14:04) 

OJJ

ただ今はどちらへお出かけですか?
by OJJ (2012-08-04 09:16) 

トラックバック 0