[登山] 北アルプス 裏銀座縦走 【一日目】 [登山]
2012年夏の北アルプス縦走の一日目です。 今回は、登り口と下山口を別々とするため、色々なコースが考えられましたが、初日は馴染みとなった岐阜県の「新穂高温泉」から登ることにします。
双六小屋へと「小池新道」を登って行き、三俣蓮華岳まで縦走した所で、初日は「三俣山荘」へ宿泊としました。 この日は朝から雲が多く展望は微妙でしたが、主要な山々は見られたのと、登るのに従い高山植物も多くなり、それらを見ながら(自分としては)ゆっくりと向かいました。
【はじめに】
今季の夏は当初、南アルプスを予定していました。 しかし、連日の雷雨やテント泊が必要となる可能性がある事、それにこの所の体調不良(目眩と夏バテ)などを考慮して、小屋泊が可能でエスケープルートの多い北アルプスを縦走することにしました。
工程は予備日も考えて4泊5日の予定で組みます。 本当は周回コースとしたいところですが、今回は難しそうなので新穂高温泉を起点として、立山まで抜けることにしました。 しかし、2年前の縦走で黒部五郎岳と薬師岳経由で五色ヶ原までは行っているので、今回は裏銀座コースを経由して、五色ヶ原へと向かうコースを考えました。
【予定コース】
一日目: 新穂高温泉→鏡平→双六岳→三俣蓮華岳→三俣山荘(泊)
二日目: 三俣山荘→鷲羽岳→水晶小屋→野口五郎岳→烏帽子小屋(泊)
三日目: 烏帽子小屋→船窪岳→船窪小屋→蓮華岳→針ノ木小屋(泊)
四日目: 針ノ木小屋→針ノ木沢→平ノ小屋→刈安峠→五色ヶ原山荘(泊)
五日目: 五色ヶ原山荘→獅子岳→立山三山→別山乗越→室堂→弥陀ヶ原(バス乗車)→立山駅
上記の様に、今回も10分単位の綿密なスケジュールを組んで出発しましたが…。
【一日目】
※この日のコースは、今までも何度か通っているので詳細は割愛して、状況説明と写真中心に掲載します。
毎度の事ながら、高山市の姉の家に前日までに入り、出発日の朝まで英気を養っていきます。 今回は出発点へは戻ってこないので、2人で車に乗り込み朝6時前に到着するようゆっくりと出発しました。
道路が空いていた事もあり、5時半前に新穂高温泉に到着しますが、月曜日ということもあり駐車場は結構空いているようです。 しかし、駐車場に止めておく必要がないので奥のロータリーまで入り、停車して行きました。
新穂高のロータリーは驚いたことに、以前あった建物(新穂高食堂)が取り壊され無くなっていました。(下写真)
新穂高温泉ロータリーの様子
横に掛かる橋(恵橋)が取り壊されて(8月中旬以降)掛け直されるのは知っていましたが、この辺りも再開発するのでしょうか?(下写真)
出発の準備をして、5日後に立山駅に迎えに来て貰うことにして、出発しました。 ここからのコースの詳細は、お馴染みとなっているので割愛しますが、多くの人が行き来していました。
予定より早く小池新道へ入ると、鏡平へ向かって登っていきます。 コースタイムの半分ほどの時間で鏡平へ到着しましたが、残念ながら上部ではガスが掛かっており「槍ヶ岳」などは薄っすらと見られる程度でした。
ここから弓折乗越まで険しい上りとなりますが、太陽の強い日差しも無く快適に登っていけます。(下写真)
青空と景色を見ながら進む
鏡平からの槍ヶ岳
弓折乗越への登り
この辺りまで来ると、周りにお目当ての高山植物が沢山見られだし、それらを愛でながら登って行くと、30分程で弓折乗越へ到着しました。(下写真)
弓折乗越
弓折乗越で短い休憩をとり、双六小屋へと向かいます。 暫くはガスの中を歩いていきますが、双六が近づくのに従って雲が晴れていき、去年見た時のように双六山荘とその奥に鷲羽岳が見えてきました。(下写真)
程なく双六小屋へ到着しました。 ここで予定通り昼食休憩として行きますが、早く出発したとこもあって予定より1時間ほど早く到着していました。(下写真)
双六小屋の様子
昼食後は、時間もあるので予定通り「双六岳」に登ることにしました。 しかし、この時期はまだ雪渓が残っており、直登は難しいため中道の途中から夏道を登って行きました。
ここには何回か登っていますが、何時もガスが掛かって展望がありませんが、今回も雲が多く遠くの景色を眺めることは出来ませんでした…。(下写真)
双六岳からパノラマ
「双六岳」まで来れば、後は稜線沿いを「三俣蓮華岳」まで歩いて行くだけです。 その稜線の東斜面には雪渓が多く残っており、ここもアチラコチラがお花畑となっており、目を楽しませてくれます。
程なく「三俣蓮華岳」へ到着しますが、ここもガスで展望は全く無いため、すぐに宿泊予定の「三俣山荘」へと向かい降りていきますが、30分程で山荘に到着しました。(トップの写真)
到着が午後1時過ぎとなっており、流石にまだ早すぎますが明日以降に備えて体を休ませていきました。
こうして初日は、生憎の雲の多い天気でしたが、問題なく終わりました。(下写真)
夕日と三俣蓮華岳
この日見かけた花(時系列に並んでいます。 その為、登るのに従い季節が戻っています)
タテヤマウツボグサ | オトギリソウ | |
オオバミゾホオズキ | カラマツソウ | ミヤマスミレ |
キヌガサソウ | ミヤマキンポウゲ | ?2 |
イワカガミ | ゴゼンタチバナ | ツマトリソウ |
マイズルソウ | チングルマ | グンナイフウロ |
ヨツバシオガマ | ハクサンイチゲ | |
ハクサンフウロ | ダイモンジソウ | |
ミヤマリンドウ | ||
コケモモ | クルマユリ | シナノキンバイ? |
ミヤマダイコンソウ? | ?6 | ミネズオウ |
ミツバオウレン | イワツメクサ | |
このコースはとても興味があります
このまえに針の木にいっていきたい裏銀座と
おもいました
こんど行こうと思っています
さんこうになりました。ありがとうございます
こんなに早くあるくことが
できないと思いますが・・・
by ひろたん (2012-08-08 23:04)
地図とにらめっこしながら拝見しています。
私ならどんなふうに歩けるんだろうと。
日数を倍くらいかければなんとか行けるかな~、なんて。
あ、費用も倍かかりますね。(^^ゞ
5日間の縦走、贅沢といえば贅沢ですね。
でも憧れます。
by nousagi (2012-08-09 00:17)
おはようございます。
素晴らしい登山となりましたね!
高山植物や山野草が満載ですね!!
by シラネアオイ (2012-08-09 05:22)
おはようございます^^
やはり地図を見て足跡をたどってみました^^
何しろこの中で登っているのは立山のところだけ。
行きたい所ばかりです。
お花ですが、1はミヤママンネングサだと思われます。
3はエゾシオガマかな。 4はミヤマアキノキリンソウではないでしょうか。
5これはタデ科の植物ですが、葉の感じからウラジロタデかと思われますが
きっとおどさんが見られた印象で特定できるかも。
7はタカネヤハズハハコです。
by mimimomo (2012-08-09 08:50)
初日はまぁまぁの天気で時間もたっぷりとあり余裕の山旅でしたね。
1.ミヤママンネングサ 2.ミヤマゼンコかウイキョウ?
3.エゾシオガマ 4.キオン? 5.オンタデ?
7タカネヤハズハハコ ミネウスユキソウはヤマハハコと思います。ちょっと自信のないものもありますので検索して確認願います。
by g_g (2012-08-09 09:00)
勘違いしていました。針ノ木峠から黒部湖に一旦下ったんですね。てっきり大町のほうに下ったのだと早とちりしていました。相変わらず大きく下って大きく登り返す……おどさんらしいコース設定ですね。
by 山子路爺 (2012-08-09 11:35)
さすが、おどさんの計画はすごいですね。昨年、新穂高温泉から双六岳までは、行きましたが、眺望もよく、すばらしいコースですね。
by テリー (2012-08-09 15:20)
良いな~羨ましいな~
5日間の山歩きなど私には想像も出来ませんが、写真で楽しませてもらいます。
by takaki-i (2012-08-10 11:14)
予定コースは厳しそうですが山歩きを満喫できそうなコースですね。
新穂高温泉を6時過ぎに出発し、三俣山荘に午後1時過ぎ到着、
素晴らしい快速ですね^^
by joyclimb (2012-08-10 20:29)
おどさんだといろいろなコース設定可能で羨ましい限り♪
私達も今年は新穂高から入ってみようかと計画中です^^
by よしころん (2012-08-10 21:10)
皆さん、NICE!とコメンさありがとうございます。
ひろたんさん、
この辺りは比較的歩く人も少ないところですね。 でも、時期が時期だけに沢山の人とすれ違っていますが・・・。 今回結局行けなかった針の木へは日帰りでと思っています。
nousagiさん、
今回のコースは、3日目以外は無理のない工程だと思いますよ。 一日目は長めですが、稜線まで出て双六岳を迂回路で進めば問題ないと思いますし。
シラネアオイさん、
天気がよい日が続いて最高でした。 それに、流石に2500m以上の稜線だけに、登山道脇はお花畑と化していました。
mimimomoさん、
逆ですね、今回の山行で登っていないのは針ノ木岳と立山だけになりました。(笑) 蓮華岳から針ノ木岳と爺ヶ岳辺りは2回に分ければ日帰りできそうですしね。
毎度のことながら、花の名前教えていただきありがとうございます。
g_gさん、
初日コースは、何度も通っているので気は楽ですね。(日帰り可能な圏内ですし) 花の名前、参考にさせて頂き修正しました。 ありがとうございます。
山子路爺さん、
針ノ木から黒部湖へ下る予定で、ここも楽しみにしていたのですけどね・・・。 また機会があったら、ここを出発点にして立山経由で黒部渓谷へと向かうコースを縦走したいですねぇ。
テリーさん、
計画はどんだけでも立てられますからね。(苦笑) 今回は、残念ながら予定半場で撤退でしたが、また続きを歩いてみたいです。
新穂高から双六までなら、日帰り出来ますが眺めは最高ですね。
takaki-iさん、
5日間の山行が自分には限界かなぁと思ってます。 それ以上だと、テント泊の場合は食料などの重量が、小屋泊の場合はお金が問題となってきますね。(苦笑) それに休みがそこまではありませんねぇ。
joyclimbさん、
新穂高は5時半過ぎの出発ですよ。 初日は途中の展望があまりなかったので、スピードが乗って気がついたら小屋についていたといった感じですね。 まあ、この時期は早く着いた方が良いのですが・・・。
よしころんさん、
新穂高はこの時期駐車場が一杯になりますからねぇ。 それさえ無ければ、もっと気楽に登るのですが。
小屋中心で考えるので、コース設定はけっこう難しいですよ。(一日の工程は20Km以下で、行動時間も10時間以下にしてます)
by おど (2012-08-11 12:38)
新穂高は温泉かロープウエーのイメージだけですが、この記事を読んでせめて鏡平か双六まで行きたくなりました。
おどさんほどの方でも2時までに行動を終えるように考えられているのですね・・
by OJJ (2012-08-12 09:10)