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[登山] 2012年 恵那山(前宮ルート) [登山]

  今回は、近場で2000m以上あり、登り甲斐のある山と言うことで「恵那山(前宮コース)」へ行って来ました。 当初は南アルプス深南部の山を計画していましたが、2日前から夕立による豪雨となっていたので、今回は見合わせました。 今まで恵那山は3回ほど登っていますが、ごの場合も展望に恵まれませんでしたので、今回こそと思っていましたが・・・。
 しかし、短いながらもジックリ登ることができて、満足行く山行となりました。

関連リンク
 2011年03月19日 [登山] 残雪期の恵那山登山(途中まで)
 2011年12月10日 [登山] 恵那 雪の富士見台から大判山縦走登山

雰囲気の良い苔むした登山道

2012年
恵那山(前宮コース)
日付 2012年8月19日(日)
天気 曇り一時小雨、午後晴れ間あり
場所 岐阜県中津川市中津川
距離 17.4Km (林道2.4Km含む)
累積標高 +1635m -1635m
時間 7時間30分
人数 1名
撮影枚数 270枚(DSC-TX300V)
登山難度
(A:安易~E:高度)

B(距離長し)

概略   朝方まで雨が降っていたようだか、登山中は
小雨がパラツイた程度だった。 笹が多いため
出発から雨具のスボンを着用し、笹の丈伸び
始めた所で上着も着ていくが、結局汗と水滴で
濡れてしまう。(その変わり涼しかったです)
 展望は雲が多く、中間地点で晴れ間が覗く程
度あったのみで、山頂からはガスで真っ白とな
っていた・・・。
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
05:40
640m 0.0Km 恵那神社 駐車場 出発
05:55 (00:15) 740m 1.2Km 前宮登山口
06:15 (00:20) 841m 2.2Km 対東沢
08:05 (01:50) 1801m 5.2Km 右衛門の頭
09:30 (01:25)2161m7.6Km神坂峠分岐
09:40 (00:10)2173m8.3Km恵那山頂避難小屋
09:50 (00:10)2190m8.7Km恵那山(三角点) 昼食休憩
10:25 (00:35)2190m8.7Km恵那山(三角点) 出発
10:50 (00:25)2161m9.8Km神坂峠分岐
11:40 (00:50) 1801m 12.2Km 右衛門の頭
12:55 (01:15) 740m 16.2Km 前宮登山口
13:10 (00:15) 640m 17.4Km 恵那神社 駐車場 到着

ルートラボ

実績コース(緑色が予定、赤色が実績)
20120819_map.jpg

※3回目の同一コースとはいえ、ここに掲載しているのは冬場ばかりで、道の状況が分かり辛いので、詳細に掲載します。

 この所の雷雨を警戒して、近場で距離がありすぐに降りてこられるという、相反する条件を満たすことができる所ということで、比較的下山が楽な「恵那山」へ何時もの「前宮コース」で登ることにしました。

 このコースは途中撤退も入れると3回目となりますが、何れも出発が遅めなので今回は早めに出発するよう登山口のある中津川の「恵那神社」へ向かいました。

 予定より遅く恵那神社へ5時半頃(予定は5時頃)到着しますが、直前まで雨が降っていたのか道が濡れていました。 とは言え、雲間からは青空も覗いていて回復傾向ではあるようです。(下写真)

恵那神社前の駐車場(右が恵那神社)

 早速準備をして林道を登山口まで歩いていきます。(下写真)

林道を進む

 この駐車地に名古屋ナンバーの車(帰路にはいませんでした)が、林道途中に岐阜ナンバーの車がそれぞれ止まっていました。 15分ほどで登山口に到着しますが、懸念していた木の橋は掛かっており一安心です。(当初は、掛かっていないの前提で登山靴を脱いで渡る予定でした)

前宮コース登山口

橋を渡る(濡れているので慎重に)

前宮登山口の標識(以前は無かったような)

 ここから暫くは植林の間を「対東沢(たいとうさわ)」まで登ることになります。 薄暗いつづら折れ道を登り、途中から北斜面をトラバースして行くと、下から川の流れが聞こえてきて、程なく対東沢に到着しました。(下写真)

初めは薄暗い樹林帯

 ここからは尾根筋に従って急登を登ることになります。 しかし、久しぶりの急登ということで本調子ではないので、ゆっくりと登っていきます。 幸い朝方の雨のお陰か、気温はそれほど高くはありませんが、湿度は高そうです・・・。
 基本的に尾根の南斜面を進む道となり、徐々に標高を上げて行きました。 途中に「五合目」の標識がありますが、「恵那山」は山頂で20合目という変則な付け方をしているので、実際には2.5合目に当たります・・・。(下写真)

五合目(帰路撮影)

 この先にも、13合目や16合目などにも標識がありますが、何れも古い石標が見つかった所にあるようです。(上部写真の右に立っているものがそれ)
 その後も、尾根の斜面を進む道ですが途中で崩壊地の細尾根を通る所からは、北方向の展望が開け「前山」が見えていました。(下写真)

崩壊地から前山方面

 ここからは尾根上を進む道となり、「枯大桧」や「中の小屋跡」などを通過していきました。(下写真)

枯大桧

中の小屋跡の不動明王像

 標高が上がると、倒木帯の濃い笹薮となってきて、まだ葉が雨で濡れているため上半身も濡れ始めます。(ここは笹が多く濡れやすいところなのは知っているので、下は雨具のズボンを履いて出発しています)
 ここまで足跡があったので分かっていましたが、途中で2名の登山者と会いました。 その内一人の方は、濃い笹と分かりにくい道の為か先の様子を見てきたようです。 軽く挨拶を交わして追い抜いていきますが、この方たちが「岐阜ナンバー」の車の方のようです。(下写真)

雲が多い天気

雲の中に

 進むのに連れて笹が濃くなってきたので、休憩がてら雨具の上を着ていきますが少し蒸せます・・・。 また、雲の高さに達したのか暫くはガスの中を登って行きました。(上写真)
 ここまで急登となっていましたが、「右衛門の頭」のピークへ到着すると、その先は多少緩やかとなり距離を稼ぐことが出来ました。 「物見の松」と呼ばれる「御嶽山」方面の岩尾根の展望地がありますが、ガスで真っ白でした。 その先にも「行者越」とよばれる岩場がありますが、階段状になっている所から登ればそれほど問題とはなりません。(しかし、岩場の上はスリップ注意。 左が切れています。)
 程なく十三合目(6.5合目相当)の標識に到着しますが、ここから「空八丁」と呼ばれる笹の急登となり、更に濃くなった笹で足元が見辛くなり、つまづきがちに歩くことになります。(下写真)

行者越(帰路撮影)

十三合目

笹原を進む

空八丁

 笹の間を泳ぐように進んで行きますが、気が付くとガスが晴れ雲の上に出たようです。 とは言え、この日は高空にも雲が掛かっているので、快晴とはなりませんでした・・・。(下写真)

雲の上に出る1

雲の上に出る2(天気が良ければ御嶽山も見える)

 十六合目に到着しますが、この当たりまで来ると笹の密度が薄くなり、歩きやすくなって来ました。 また、笹が少ない為か高山植物も見られ出します。(下写真)

十六合目

カニコウモリの花(開花前)

 恵那山の山頂は比較的平さんとなっていて、その端の方に到着しました。 こうなると標高差はほとんどなくなり、多少の上下はありますが、快適に歩いて行くことができます。
 神坂峠との分岐へと向かいますが、その途中に恵那神社の「一之宮社」が建っています。(下写真)

一乃宮社(猿田彦大神)

 ここからこのコースの良い所で、一之宮から六之宮まで順次巡り、最終的には頂上には奥の宮が建っています。(下写真)

二乃宮社

三乃宮社

四乃宮社

五乃宮社

六乃宮社

恵那神社 本社(奥宮)

 一之宮社を通過すると、苔生した良い感じの道となりますが、ここはいつ来ても和みます。(下写真)

ツルリンドウ

ギンリョウソウ

雰囲気の良い苔むした道

 ここを過ぎると、前方から「神坂峠」からの道と合流し、右手に山頂への道と分岐しています。(下写真)

神坂峠分岐

 ここまで来ると、下山途中の登山者と何回かスレ違うことになりました。 最高点(2191m)を通過して行きますが、この辺りの道は歩く人も多いのか泥道となっており、歩きにくくなっていました。
 樹林の間を抜けて少し下る道となると、その下に「恵那山頂避難小屋」の赤い屋根が見えてきました。 その手前に左(東)へ向かう細い道があり、その先が岩場となっていて、天気の良い時であれば展望が望めるはずです。 しかし、この日は雲が邪魔して何も見えません・・・。

 避難小屋へ到着しましたが、小屋の中に一人登山者がいるだけでした。 山頂標識のある三角点はまだ先なので、先にそちらに向かうことにしました。(下写真)

恵那山頂避難小屋

 再度登りとなりますが、五乃宮と六之宮を通り過ぎると、広い山頂に到着しました。(下写真)

恵那山山頂

 山頂には登山者が4名ほど休憩していました。 また、展望台が設置されていますが、周りの木々が成長したので今は展望は良くないようです。(登りましたが、やはり展望はまったくありませんでした・・・)

恵那山山頂(展望台)

 ここまで上部では虫が多いコースですが、山頂には風が通るためか思ったよりも少ないのでここで食事としていくことにしました。 食事中にも2名ほどの登山者が入れ替わり登ってきており、この後下山の際に見かけた人も含めると、合計で15人ほどは登られていたと思います。 流石に百名山といったところですが、山頂からの展望が少ないので敬遠されているようです・・・。(今回のコースは、登るまでの展望はいいのですが)

雲の間から一瞬の青空

 この日の天気はこれ以上回復しそうもないので、午後の雷雨も警戒し早々に下山することにしました。(元々、その為に朝一で登り始めています)
 先ほどの避難小屋へ戻り、設置されているトイレで用を足してから下山を開始しました。 その途中に山頂でお話した百名山めぐり中の方にGPSで最高点の場所をお教えして行きましたが、その場所で正解だったのか不安です。(笑)

山頂周辺案内図

 神坂峠との分岐途中で、前宮コース途中で抜いた2名の登山者が登ってこられました。(流石にこのコースを登るだけに、健脚です)

 順調に下っていきますが、行きにも苦労した笹薮に差し掛かると、倒木や岩が笹に隠れて何度か滑って転倒してしまいました。 笹薮を抜けた後でも、木の根などが濡れて滑りやすくなっていたので、注意してゆっくりと降りていきますが、やはり難度か転びそうになりました。
 高度を一気に落とすと、雲間から陽射しが注いで暑くなって来ました。(下写真)

陽が差し込む

 最後の急斜面を降りていくと、「対東沢」に出合いました。 ここでは何時も顔を洗って行けるのもこのコースが好きな理由です。
 汗を洗い流してさっぱりしたところで、ゆっくりと登山口まで降りて行きました。(下写真)

ゲンノショウコ(登山口付近で撮影)

 登山口からは林道を歩いて無事に駐車場へ到着しましたが、空を見ると積乱雲が発生していたので、早く下山してきて正解だったようです。(帰宅後調べると、午後3時すぎから雷が発生したようです)

入道雲が・・・

今回の反省点は、
・特にありませんでした。

次回ですが、急遽今週の金曜日に休みを取り、毎年北アルプスへ一緒に行く方と、白山の別山へ日帰りで登る予定です。
(コースは、春にも登ったチブリ尾根から室堂方面へ周回で向かうつもりです)


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nousagi

山で雷は怖いですから、
早く下山できてよかったですね。
恵那山て下に長いトンネルがある山ですね?
by nousagi (2012-08-22 21:27) 

OJJ

恵那山は何時も眺めるだけですが、随分深い山のような気がしますね~
おどさんで7:30なら普通の人は11時間・・日帰りはムリですね・・涙)
他のルートを考えますかね・・。
by OJJ (2012-08-22 22:35) 

山子路爺

もし登るとすると反対側からだなぁ、などと考えながら読みました。文中にもありましたが、山頂の展望がいまひとつなところが損している山ですね。山は展望がすべてと云う訳ではありませんが。
by 山子路爺 (2012-08-23 10:08) 

g_g

今年は雷雨が酷異ので、山歩きに行きたくても遠慮してました
17キロ越で7時間30分、凄い脚力ですね。
by g_g (2012-08-23 19:07) 

mimimomo

こんにちは^^
このお山、広河原ルートで登る予定にしています。
前日泊です。
展望はよく無いのですね。昨日は蓼科山に行きましたが、高山植物がまだ幾つか残っていました。
ツルリンドウは実になっていました。
by mimimomo (2012-08-24 13:28) 

joyclimb

山中で汗を洗い流れるのは、とても気持ちいいですね^^
by joyclimb (2012-08-25 02:01) 

テリー

雷が来る前の下山、正解でしたね。
by テリー (2012-08-27 18:28) 

おど

皆さん、NICE!とコメントありがとうございます。 最近、返信が遅くて申し訳ありません。

nousagiさん、
 恵那山というより、その横にある「神坂山」の直下に中央高速道の恵那山トンネルが通っていますね。

OJJさん、
 恵那山はどのルートもそれなりに長いですね。 自分も他のルートで登ったことがないので、色々と試してみたいとは思っています。

山子路爺さん、
 山頂からこそ展望があまりありませんが、途中の展望は良いので登る価値はありますよ。(登り切った時の爽快感はありませんが・・・)

g_gさん、
 今年は特に雷雨に合わないように、前日までの傾向や湿気の入り具合を確認してから山域を決めています。

mimimomoさん、
 頂上であった方の中にも広河原ルートで登られた方がいましたが、林道は途中までで30分ほど登山口まで歩かれたそうです。
 蓼科山、涼しそうでいいですねぇ。

joyclimbさん、
 途中に水場がある登山道はいいですね。 美濃の山だと、沢を渡る機会が多いので下山時にさっぱり出来ますが、高い山は中々そういうわけにも行きません・・・。

テリーさん、
 雷に遭遇したのは二回ほどありますが、怖いですね。 早く涼しくなって、雷の発生がなくなるといいのですが。

by おど (2012-08-28 20:13) 

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