[登山] 南アルプス 初冠雪の塩見岳日帰り登山 [登山]
今回は三年前の同時期にも登った、南アルプスの「塩見岳」に行って来ました。 奇しくも、以前同様初冠雪が観測された翌日に行く事になりましたが、以前ほどの積雪は無く紅葉も見頃となっていました。
関連リンク
2009年10月10日 [登山] 初雪の塩見岳日帰り登山
2010年04月30日 [登山] 残雪期の塩見岳日帰り登山
日付 | 2012年10月20日(土) | ||
天気 | 晴れ時々曇り | ||
場所 | 長野県下伊那郡大鹿村大字鹿塩 | ||
距離 | 25.1Km | ||
累積標高 | +2100m -2100m | ||
時間 | 9時間15分 | ||
人数 | 1名 | ||
撮影枚数 | 485枚 348枚+137枚(TX300V,NEX-5) | ||
登山難度 (A:安易~E:高度) | B(距離長い、岩場注意) | ||
概略 | 初めて登った時に続いて初雪の塩見岳となる。 歩きなれた三伏峠までの道だが、余り面白みの ない道で疲れる。 しかし、三伏山から先では 塩見岳や南アルプスの山々を眺めながら登る 道となるので楽しんで登ることが出来る。 紅葉は登山口辺りが見頃となっていて、下山 後の林道歩きが充実したものとなる。 | ||
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSから) | |||
06:00 | 1630m | 0.0Km | 鳥倉林道ゲート 出発 |
06:25 (00:25) | 1770m | 2.4Km | 鳥倉ルート登山口 |
07:50 (01:25) | 2582m | 6.2Km | 三伏峠 |
08:35 (00:45) | 2657.9m | 8.2Km | 本谷山 |
09:45 (00:55) | 2754m | 11.2Km | 塩見小屋 |
10:40 (00:55) | 3046.9m | 12.3Km | 塩見岳 西峰 |
10:45 (00:05) | 3052m | 12.4Km | 塩見岳 東峰 昼食休憩 |
11:40 (00:55) | 3052m | 12.4Km | 塩見岳 東峰 出発 |
12:10 (00:30) | 2754m | 13.6Km | 塩見小屋 |
13:40 (01:30) | 2582m | 18.7Km | 三伏峠 |
14:40 (01:00) | 1770m | 22.5Km | 鳥倉ルート登山口 |
15:15 (00:35) | 1630m | 25.1Km | 鳥倉林道ゲート 到着 |
ルートラボ
※今回のコース・時間ともほぼ2009年と同じなので、詳細は割愛して写真中心とします。
このエリアも年一回の割合で訪れているので交通事情などは把握できているので安心です。 朝の三時過ぎに起きて、中央高速の「松井IC」で降りて大鹿村へと向かいます。
今回は道路が空いていたこともあって、遅めの出発でしたが6時前には鳥倉林道のゲート前に到着しました。 この林道では、鹿と猿はよく見かけて今回も遭遇しましたが、途中タヌキが道路をゆ・っ・く・りと横切って行きビックリさせます・・・。
この時期になっても今回の登山口は盛況なようで、既に駐車場には10台ほどの車が止まっており、後からも何台か入って来ました。 出遅れていたのでトイレに寄ってから、早速出発します。(下写真)
登山口へは2.4Kmの林道歩きとなりますが、朝早くまだ陽が射していませんが、帰路の紅葉は期待できそうです。(下写真)
すっかり日の出が遅くなり、長距離の山行もそろそろ終わりとなりそうです。 登山口に到着しますが、先行していた登山者三名を林道で、登山口に居た三名の登山者を登山口すぐで先へと行かさせても貰い出発します。
この日の計画では、塩見岳は勿論、その先の「蝙蝠岳」に行けそうなら向かう予定で急ぎます。 しかし、先週の無理がまだ響いているのか、中々調子が上がりません。(実は、先週から秋の花粉症で喉の調子も微妙でした・・・)
取り敢えず三伏峠までは二時間が目標です。 休憩なしで登っていきますが、疲れのためか息が切れてしまいます。 前回(去年)登った時には気が付きませんでしたが、道標が立派になり登山口から三伏峠までが10分の何で示されています。(以前から、プラ板やビニール生のはありましたが)
順調に標高を上げていくと、幾つか通る沢から快晴の展望が望めて気分転換となります。(下写真)
峠に近づくと塩川コースの分岐がありますが、まだ林道が崩壊状態で開通されていないようでした。(下写真)
最後の急登を登って行くと、驚いたことに先行する登山者の方がいました。(出発は深夜?)
三伏峠に到着しますが、この時期小屋はすでに閉鎖されています。 その為、ここのテント場には撤収中のグループの方がいました。
ここまで急いで登ってきま御陰で、良いペース(1時間50分)で登ってきてはいますが、疲れは蓄積していました。 ここから「三伏山」へ登りますが、すぐに到着します。(下写真)
相変わらずの展望なので、ここで暫く休憩がてら写真撮影をして行きました。(下写真)
撮影後は出発しますが、ここから一旦鞍部へと降りてその後はまた登りとなります。 「蝙蝠岳」に向かうには、塩見岳に10時半着が限界と想定しているので、それに間に合うように急ぎます。(下写真)
本谷山の山頂に到着すると、ここも360度の展望が広がっていて目指す塩見岳が大きく見えていました。 また、期待している富士山の山頂も少し顔を覗かしており、期待が膨らみます。(下写真)
ここから再度「権右衛門山」との鞍部に降りて行きました。 途中立ち枯れの道からは、塩見岳が堂々とした姿で見えてきました。(下写真)
雪の時期は「権右衛門山」から向かいましたが、この時期はトラバース道がしっかりあるのでそこを歩いていきます。 チョロチョロと流れる沢の中を渡ると、主尾根へと登る道となり、ここまでは疎らにしか見られなかった雪が多くなって来ました。(下写真)
薄暗い樹林帯の急登となり、踏跡も分散して薄くなります。(下写真)
小屋まですぐなので我慢して登って行くと、明るい尾根上に到着しました。 ここからは景色を見ながら登っていきます。(下写真)
尾根道には、雪が結構残っていますがアイゼンが必要なほどではありませんでしたが、軽アイゼンを履いたほうが効率は良さそうです。(下写真)
尾根を登って鞍部へ出るとハイマツの中に小屋が見えてきました。 小屋は10月15日までで冬季閉鎖となっていたのですが、到着前から人の声が聞こえてきました。 誰かいるのかと思っていましたが、小屋仕舞いの準備をしているようです。(下写真)
ここで念のため持ってきた軽アイゼン(モンベルのチェーンアイゼン)を履いて行きました。 山頂へ向かいますが、足跡が一人分先に続いていて先行者がいることが伺えます。 ちなみに、先行者の方も、後で出会った方のどなたも軽アイゼンを持ってきていないようですが、冬山を舐めているというのは言いすぎでしょうか?(忘れてきた方もいたので一概に言えませんが)
幸い、この標高でもこの日も風はあまり吹いて無く、照りつける太陽でほどよい暖かさとなっていました。 小屋を通過してガレ場を進むと岩場が現れ、ここから先は落石などにも注意しながら慎重に登ります。(下写真)
手前の天狗岩のピークへ登りますが、そこから先の鞍部を越えると山頂へと続く最後の登りが見えてきます。(下写真)
久しぶりの本格的な岩場となるので緊張しますが、登りは大したことはありません。 しかし、下りは雪もあるのでアイゼン無しだと危険度は上がりそうです。(結果論としてアイゼンなしでも問題はありませんでしたが・・・)
そしてなんとか山頂まじかまで登ってくることが出来ました。(下写真)
塩見岳の山頂に到着しましたが、結局予定していた10時半には僅かに間に合わず10時40分の到着となりました・・・。 疲れもあるので今回は「蝙蝠岳」へ向かうのは諦めて、東峰へと向かい360度の展望をじっくり眺めていくことにしました。(下写真)
東峰に到着すると、年配の単独の方が休憩中でした。 ここで昼食休憩としていきますが、出発から付かず離れず後方にいた登山者が到着しました。 その後も20分遅れで出発された登山者も到着してお話していきました。
山頂で一時間ほど景色を眺めながら休憩した所で、ここからも下山まで3時間半から4時間は掛かると思われるので出発することにします。
アイゼンを履いているので雪の道は快適に下りていきますが、岩場では逆に滑りやすくなるためエッジを効かせて慎重に降りて行きました。 岩場では登られる数名の方とスレ違いますが、落石の恐れもあるので先に登って貰います。(実際、手も足も触れていないところから、岩がガラガラと音を立てながら落ちていきます)
小屋近くまで降りるとホッと一安心です。 その後も雪は薄く積もっているので、少なくなるところまではアイゼンを履いて行きました。
アイゼンを脱いで一気に降りていきますが、ここでトラブル発生です。 日差しが強いためサングラスを掛けて降っていたのですが、樹林帯に入り廻りが薄暗くなった所で、左足の膝をしたたかに岩に強打してしまいました・・・。
打ちつけた瞬間に、これは腫れるかもという感じです。 まだ下山まで10Km以上の距離があるので、止まったら終わりだ(歩けなくなる)と思い、そのまま痛みをこらえながら歩き続けて行きます。
午後に入り、雲が湧きだしてきましたが雨や雪が降りだすような感じではなく、一時的なものでした。(下写真)
その後、足をかばうため下る道でも普段よりスピードを落として歩いていきます。 三伏峠へ到着すると、テント場には3張りほどありました。 その後、登山口へと向かう道では、この時間になって二人組の登山者ともスレ違いました。
足は動かし続ける限りは問題ありませんが、中々痛みは引いて行きません・・・。 豊口山のコルを通過して、尾根からトラバース道へと入ると左斜面から日影山方面が見えています。 この辺りは朝は気が付きませんでしたが、綺麗に黄葉していました。(下写真)
最後の樹林帯の斜面は、朝は薄暗くわかりませんでしたが、上を見上げると陽に照らされて葉が黄色く色づいています。 そして、登山口に到着するとここも綺麗に黄葉していました。(下写真)
ここからは林道歩きとなりますが、紅葉が綺麗に色づいており、足の痛みも忘れて景色を眺めながら時間を掛けて駐車場へ戻って行きました。 途中、この紅葉を見に来ている方も歩いていました。(下写真)
そしてなんとか駐車場へ戻って来ましたが、10台以上の車が駐車していました。 駐車場からも、先ほど歩いた林道方面が良く見えており、綺麗な紅葉を最後まで楽しめました。
こうして、無事ではありませんが、今回も戻ってくることが出来ました。
今回の反省点は、
・矢張り怪我をしたことでしょうか。 いくら体力があっても、致命的な怪我をしたら最後なので、今後も気をつけたいと思います。(特に暗がりでのサングラスの着用は厳禁ですね)
次回ですが、お伝えしたように膝の打撲でまだ痛みと違和感で足を引きずっている状態です・・・。 その為、土曜日までに良くなっていたとしても、リハビリを兼ねた短い(10Km前後?)登山となる予定です。(その場合、場所は鈴鹿か)
今晩は!
無理をなさらずにゆっくり休養して下さい!!
by シラネアオイ (2012-10-23 23:26)
おはようございます^^
塩見だけからの眺望、見事です!
富士山も美しい。
足元が結構悪いようですね。
このところ連チャンのようで、さすがのおどさんも多少お疲れでしょうか?(^^
ごゆっくりお休みください。
by mimimomo (2012-10-24 08:37)
展墓の宵山足袋のようでしたね、紅葉は1500~600m付近が
見頃でしょうか。
by g_g (2012-10-24 19:37)
高山ではもう雪の季節なんですね。
おどさんにとっては普通でしょうが
一般的に言って、かなりスピード登山だと思いますから
ぶつかったりすると、衝撃も大きいかも。
お大事に。
リハビリを兼ねた短い歩きが10kmというのも
おどさんらしいですね。w(゚o゚)w オオー!
by nousagi (2012-10-24 20:53)
シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
治りつつありますが、まだ違和感が残っているので大事を取って紅葉狩りのハイキングとする予定です。
mimimomoさん、コメントありがとうございます。
塩見岳は、初めての時展望がなかったので今回はリベンジでしたが、期待通りの展望で大満足でした。 富士山も冠雪した姿をみられて良かったです。
先週の蝶ヶ岳と白山でつかれはてて、この日は全力出せませんでした。 今週末は、車で標高を上げた上でゆっくりと歩くつもりです。
g_gさん、コメントありがとうございます。
なんと書いてあるのか解読するのに苦労しました。(笑) ”展望の良い山山旅”と書きたかったのですね。
紅葉の見頃は、中部地方で1500~2000mといったところですね。 場所によっては、1000m付近まで下がっているかも。
nousagiさん、コメントありがとうございます。
高い山の上は冬ですね。 膝をぶつけた時は、下山で勢いがあったので思いっきりぶつけてしまいました・・・。 骨には以上がないようなので、後は内部の腫れが完全になくなれば普通に歩けると思います。(現状では、完全に歩けませんので、10Kmは無理そうです。 せいぜい3Kmほど?)
by おど (2012-10-24 21:23)
今はもう何処の山々も初冠雪で白くなりましたね。
写真は景色が良くて自分も行ったような気持ちになります・・・が
雪の季節です、ご油断めさるな!”
by 旅爺さん (2012-10-25 08:43)
塩見岳も、雪がつもりましたか、無事、ご帰還されて、よかったです。
天気に恵まれて、最高の眺望、エンジョイされましたね。
ときに、ルートラボの地図が、白山になっています。
by テリー (2012-10-25 18:31)
今回は天気にも恵まれ、写真がとても映えています。
この時期の鉄兜(塩見岳)はこんな感じなんですね。
黄紅葉も鮮やかです。
いつも元気なおどさんもお疲れモードで、お気をつけあそばせ。
by たそがれ (2012-10-25 22:34)
もう雪が・・
山友が冬に2回挑戦で撤退しています
こんどこそは
写真をみれて良かったです
by ひろたん (2012-10-25 22:46)
旅爺さん、コメントありがとうございます。
今週も降ったようなので、高い山はすっかり冬化粧しているでしょうね。 雪の季節は油断というより、楽しみでしかたありません。(笑)
テリーさん、コメントありがとうございます。
天気は最高だったので満足ですが、怪我は戴けませんね・・・。 ルートラボの記録修正しておきました。 ご指摘ありがとうございます。
たそがれさん、コメントありがとうございます。
矢張り澄み切った青空に紅葉は映えますね。 これでもっと白かったらもっと良いのでしょうが、その様な時期もあと少しでやってきますね。
ひろたんさん、コメントありがとうございます。
冬の雪山は、体力よりも以下に快適に休憩(テント泊)するかがポイントでしょうか。
春にはまた登ってみたいですが、雪の季節の塩見岳までは遠過ぎますね・・・。
by おど (2012-10-26 12:43)
塩見岳・・9月に常念から燕に行った時、ご一緒だった方が「次は自分と同名の塩見岳を狙っている・・」と話していたので興味を持って居ました。
山へのアクセスが難儀な所らしいですね~おどさんには容易でも・・
by OJJ (2012-10-26 21:58)
高い山は、もう雪があるんですね、まだ子供達をあまり無理させられませんが、ここでの記事は子供達と楽しく拝見させていたがいてます。
次回も魅力的な山の写真を期待してます。
by ゆうくん (2012-10-26 22:31)
お怪我大丈夫でしょうか。
お大事になさってください。
by よしころん (2012-10-28 19:50)
OJJさん、コメントありがとうございます。
ここの塩見の謂れも色々とあるようですが、塩見さんですか。 南アルプスは、全体的にアクセスが困難ですね。 その分、自然は残っているので良いのですが。
リニア新幹線が通ると、この塩見岳周辺もどうなるのやら・・・。
ゆうくんさん、コメントありがとうございます。
この時期の雪は一時的なものなので、良い天気が続くとすぐに溶けてしまいますね。 先日も、南アルプスを見に行ったので、写真楽しみにしていてください。(そこであれば、お子さんと楽しくハイキングできるとおもいます)
よしころんさん、コメントありがとうございます。
怪我ですが、ようやく痛みはひいて違和感が若干ある程度まで治りました。 今度の週末には、通常通り歩けると思いますよ。(と言っても、途中撤退可能なコースで行きますが)
by おど (2012-10-28 19:57)
何度か通っているコースは安心感がありますね。
空気が澄んでいるのか、とてもクリアな山並みの風景ですね^^
登山口付近の黄葉、とても素晴らしいですね。
足のけが、大事になさってください。
by joyclimb (2012-10-28 23:18)
黄葉の写真もとてもきれいだし、南アの山々も
最高ですね。空の青さも尋常じゃない!
満足の行く山旅だったのではないでしょうか。
最後の打撲だけはいただけませんが、注意していても
たまには起きてしまうことですしね。とにかく
無事に下りられたということで、お疲れ様でした。
by ken_trekking (2012-10-29 12:21)
joyclimbさん、コメントありがとうございます。
今回で三伏峠までは4回で、その内塩見岳へは3回ですから道の感じも分かってきました。
今までの経験上、少し雲が出ている方がまったく雲がない快晴よりも霞が少ない様なので、今回は丁度よい感じの展望となりました。
ken_trekkingさん、コメントありがとうございます。
この時期の空は高くて気持ち良いですね。 その分、紫外線量も半端ではないので色々と気をつけないとあとから痛い目にあいますが・・・。
登山はじめた頃は、毎回の様に膝や手を怪我していましたが、ここ1年ほどは大きな怪我は無かったのですが、今回は油断しました。(前の週からの疲れもあったかもしれません)
by おど (2012-10-30 12:31)
素晴らしい!
by 山子路爺 (2012-11-15 20:31)