[登山] 鈴鹿 2013年雪の御池岳 [登山]
今回は、急遽休みを取って鈴鹿の「御池岳(おいけだけ)」へ登って来ました。 当初は、奥美濃の干支の山となる「五蛇池山(ごじゃいけやま)」の予定でしたが、雪が少なく薮が出ていそうだったので、現地まで行ったものの転進し鈴鹿の山を目指しました。
しかし、出発が9時前と遅くなったので、予定していたコースは諦めて「御池岳」のボタンブチまでをピストンで速攻登山としました。 この日は気温が高めで事前にはあまり期待していませんでしたが、山頂部は風も強くそれなりに冷え込んでいたので、一面の雪と樹氷で久しぶりに白一色の世界を堪能できました。
関連リンク
2011年12月28日 [登山] 御池岳へ樹氷見物
日付 | 2013年01月08日(火) | ||
天気 | 曇り時々雪 | ||
場所 | 三重県いなべ市藤原町山口 | ||
距離 | 12.0Km | ||
累積標高 | +1430 -1430m | ||
時間 | 5時間50分 | ||
人数 | 1名 | ||
撮影枚数 | 69枚+0枚(DSC-TX300V) | ||
登山難度 (A:安易~E:高度) | B(滑落注意) | ||
概略 | 以前も歩いたコースだが、雪が少なく呆気無く 御池岳まで行く事が出来た。 雲が多く時折雪も舞う中の登山となり残念な がら展望は皆無だった。 しかし、樹氷も見られ 今期初めての本格的な雪山としては満足の行く 登山となる。 | ||
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績) | |||
08:45 | 234m | 0.0Km | 白船峠登山口 出発 |
10:20 (01:35) | 1008m | 3.5Km | 白船峠 |
10:40 (00:20) | 883m | 4.3Km | 真ノ谷出合 |
12:00 (01:20) | 1200m | 5.8Km | 御池岳 ボタンブチ 休憩 |
12:35 (00:35) | 1200m | 6.0Km | 御池岳 ボタンブチ 出発 |
13:00 (00:25) | 883m | 7.2Km | 真ノ谷出合 |
13:25 (00:25) | 1008m | 8.1Km | 白船峠 |
14:35 (01:10) | 234m | 12.0Km | 白船峠登山口 到着 |
ルートナビ
※以前と同様のコースとなるので、道筋などの詳細は省き写真中心に説明します。
干支の山に登ろうと、奥美濃にある「五蛇池山」への登山を計画して行きます。 しかし、雪が少ないことも考慮して、日曜日に計画していた「御池岳」も予備案としてとり逢えずは予定通り登山口の揖斐川町の「夜叉ケ池の里さかうち」(道の駅)へ向かいました。
しかし、予想通りまだ1月も初旬と言うことと例年に比べて積雪量が少ないため雪は思ったほど積もっていませんでした。(道路から見える雪は10cm以下・・・) また、この日は朝から暖かく、登山口周辺は道路の気温表示こそ0度となっていましたが、小雨が降っていて雪の状態も悪そうです・・・。
登山口に7時過ぎに到着しましたが、今回は諦めて第二案の「御池岳」の登山口へと向かいます。 実は「御池岳」は日曜日に計画していて、登山口まで行ったのですが、中々治らない風邪で頭がボーッとしていたのもありますが、登山靴と手袋を忘れてきてしまいました。 登山靴は兎も角、手袋がないのは雪山では致命的ですし、この体調で登っては事故になりかねないと思い諦めてその日は帰宅しました・・・。
少しでも早く登山口に向かうため、高速道路を利用し関が原ICで降りて国道365号線を南下して行きました。 一時間強で登山口に到着しますが、この時点で8時半過ぎと遅めのスタートなっていたので、予定のコース(御池岳周回)は諦めて、登山口からのピストンに切り替えます。
登山口も通常であれば、広い駐車場の「藤原簡易パーキング」に停車するところですが、少しでも出発を早くするために登山口にある貯水槽の前に停車して行きました。(下写真)
ここも例年であれば、この時期多くの雪で道が埋まっていますが、今年は全く雪がなく駐車することが出来ました。 出発の準備をして早速出発しました。
初めの内は雪も少ないので快適に登っていきますが、沢の奥で斜面の崩落のため沢には散乱した倒木が通行の邪魔となっています。 崩落していたのは知っていたので、右の斜面へ取り付き、そのまま尾根沿いに進むことにしました。(本来のコースは、左からの迂回路があり、下山時に利用しています)
尾根沿いに進むと雪は次第に多くなってきますが、それでも10cmも積もっていませんでした。(吹き溜まりはもう少し多いのですが) イノシシや鹿それにウサギの足跡を追いながら尾根伝いに登って行くと、本来の登山道と合流しました。 そこには真新しい足跡(6本歯アイゼン使用)や、前日の物と思われるスノーシューの下山跡などがあります。 少し登って行くと、この日唯一となる下山途中の登山者と逢いました。(この時間に下山ということは、テント泊でしょうか?)
雪も少なく沢山の足跡もあるお陰で、出発から1時間半ほど(夏山の時間とほぼ同じ)で白船峠に到着しましたが、ここまでツボ足で登っていけました。(下写真)
ここからは、1年前も利用した真ノ谷経由で御池岳へと登る、最短距離となる登山道を進んで行きました。 しかし、斜面をトラバースする道で誰も利用していないようなので軽アイゼン(6本歯)を履いて向かうことにします。 ここも雪が少なくアイゼンだけでもまったく問題とはなりません。
真ノ谷に到着すると、御池岳の山頂へと向かう尾根に取り付き一気に登って行きました。 しかし、標高が上がっていくと流石に雪の量も増えてきて、北からの風が強い吹き溜まりでは20cmほどの所もあり、その様な所をなるべく避けて登っていきます。(下写真)
この日の天気は、平野部は快晴だったようですが、鈴鹿北部は北からの雲が貼りだして下界では小雨が降っており、この辺りは細かい雪がチラついていました。
しかし、この手の天気も悪いことばかりではなく、山頂直下まで来た所で1年前同様かそれ以上に立派な樹氷を見ることが出来ました。(下写真)
雪も多くなりツボ足ではきつくなって来ましたが、ワカンを使うのも大げさなので雪が薄そうな所を歩いて行き何とかそのまま進んで行けました。 この日の最高標高となる1241mピーク(奥の平)に到着しますが、周り一面ガスってホワイトアウト寸前です・・・。 まだ時間に余裕はあるので、この状態では期待はできませんが展望の見えるボタンブチまで向かうことにしました。(下写真)
ボーッと眺めていると、遠近感の喪失や浮遊感が出てきそうな中をGPSの方角を頼りにボタンブチへと向かいます。 ボタンブチやその周辺は急峻な崖となっているので、前方の足元を確認しながら向かいました。
しかし、御池岳の台地で、これほど雪が少ないのも珍しいと思います。 ほどなくボタンブチではなく、すぐ横の天狗の鼻に到着しました。 左側にあるはずのボタンブチは当然真っ白で何も見えないので、視程10~20mの中で崖に向かわないよう伸長に廻り込んでボタンブチに到着しました。(下写真)
当然、展望どころか人の形跡もないので、風が避けられる樹林帯に向かい少し戻ることにしました。 樹林帯は完全に凍てついていますが、完全防寒なのと冷え込みがキツくはないので何とか手袋を取って食事の準備も可能です。(下写真)
いつもの様におにぎりとカップうどん、それに心から温まるカップしるこを飲んで元気回復です。 30分ほどの休憩でしたが、久しぶりの雪山で疲れた体も回復し、その後は一気に下山していけました。
帰路は踏み跡の問題もあるので、来た道を戻っていきます。 滑るように真ノ谷まで降りていくと、標高が下がり次第に暖かく感じてきました。 そこからはまた登り返しとなりますが、このコースの利点は急登が殆どなく徐々に白船峠へと登るのでスピードも出せて疲れ憎いことでしょうか。
先ほどまでの凍てついた山頂部から1時間も掛からずに白船峠に到着すると、その後も自分の足跡と古い多数の足跡を追って下山していきます。
行きにも下の鉄塔からは遠くの展望が見られましたが、帰路にはよりハッキリと多度山地や美濃の山々が見えていました。(下写真)
その後は往路とは別の本来の尾根道を降りていきますが、何時も悩む高圧鉄塔からの下りで迷いながらも谷筋に降りていきます。 そして行きは高巻いて回避した例の崩壊地は、踏跡を頼りに倒木の下を潜って通過して行きました。
そして、短めの登山となりましたが、十分に雪山を堪能し無事に登山口に戻ることが出来ました。
今回の反省点は、
・特にありませんでした。 皆さんにご心配をお掛けしていた左膝ですが、ほぼ治り負荷をかけた歩きでも問題とはなりませんでした。(右膝と比べて、多少疲れやすくなっていますが)
次回ですが、今のところ奥美濃や鈴鹿の山は雪が少ないとの情報通りらしいので、元々雪の少ない登山道のある山(笑)を計画する予定です。(週末の天気が悪い予報なので、苦慮しています)
うわ~~見事な樹氷ですね~
by OJJ (2013-01-09 21:30)
いんや~ 画像を拝見するだけで寒くなりそうな・・・
しかし美しい世界です~~
by よしころん (2013-01-09 21:53)
寒いところは、苦手ですが、樹氷の撮影に行きたいです。昔は、寒さに負けず、北海道とか、白馬にスキーに行ったのに、最近は、気力、体力低下です。
by テリー (2013-01-09 22:33)
今晩は!
見事な樹氷ですね!
本場の雪国でもなかなか見られないですよ!!
by シラネアオイ (2013-01-09 23:13)
御池岳の樹氷は蔵王に負けてませんね。
雪があるだけに歩く距離はいつもより少ないですが疲れるでしょう。
by 旅爺さん (2013-01-10 05:56)
おはようございます。
真冬の御池岳に行ったことはないのですが、サブそうですね。
山頂付近は吹雪いてるんですね、でも樹氷が綺麗ですね。
by tina (2013-01-10 07:39)
おはようございます^^
小回りがきくと申しましょうか、単独行の良さですね~ 我らツアー組みは
槍が降ったって決まったところです^^
凄い雪の中、楽しかったでしょ?^^
山の上でも下界と同じくらいの晴だともっと良かったでしょうけれど、樹氷はバッチリだし、良い山行が出来ましたね。わたくしはまだカメラも一度も写さないし
山も歩いていません。今度の土曜日が初山行、初カメラになる予定です。
by mimimomo (2013-01-10 09:28)
登山靴を忘れてということ
以前にもありましたね。(^m^)
そういう日はやはり出なおした方がいいかもしれませんね。
ホワイトアウト寸前、寒々しいですね。
青空が見えるとほっとします。
by nousagi (2013-01-10 10:21)
雪の華が咲いて、静けさがあたりを支配。
いいですよねぇ~~~。
by 山子路爺 (2013-01-10 11:50)
OJJさん、コメントありがとうございます。
樹氷は全く期待していなかったのですが、山頂付近は朝から雲がかかって霧氷となったようですね。
よしころんさん、コメントありがとうございます。
山頂部分だけが凍てついているので、ここに至るまではそれほど寒くはありませんでした。 一面が真っ白な状態は、いつ見てもいいものです。
テリーさん、コメントありがとうございます。
この御池岳は、樹氷がよい感じに出来て良い所なのですが、登山口からそれなりに遠いので、人が少なくて穴場ですね。
シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
今年は厳しい冷え込みの日が多いので、雲がかかって風が強いと綺麗な霧氷や樹氷ができるのでしょうね。 例年であれば、これほど立派な樹氷は寒波の後だけに見られるので。
旅爺さん、コメントありがとうございます。
近場の低山でこれだけの物が見られるので、敢えて遠くや高い山へ行く意味もなくなってしまうのが、贅沢な悩みですね。
久しぶりの雪の歩きだったので、歩き方を思い出しながら登っていました。
tinaさん、コメントありがとうございます。
この時期の御池岳や霊仙山(伊吹山も)は、日本側の気候とほぼ同じとなるので、北風も強く厳しい寒さですね。
天気の良い日に、テーブルランドにスノーハイクと洒落こんではどうでしょうか。(雪山入門には最適かと思います)
mimimomoさん、コメントありがとうございます。
単独行ならではですね。 といっても、行く前から多分無理だと思っていたので予定通りとも言えますが・・・。 雪はそれほど多くなかったので楽でしたよ。 小雪がチラついたのも、白船峠周辺だけでした。
初つ登り、お気をつけて行ってらっしゃい。 山行記録を楽しみに待ってます。
nousagiさん、コメントありがとうございます。
登山靴を忘れるのは最近多くなって来ました・・・。 出直せば、今回と同じぐらいの時間の出発でしたが、体調と人の多さ(結構登山者いました)を考慮して延期しましたが、帰ってから微熱が出てきたので結果的に良かったと思います。
山子路爺さん、コメントありがとうございます。
登山口はまったく雪がありませんでしたが、上でここまで凍てついているとは思いませんでしたね。 鳥の囀りも、いつしか聞こえなくなって風の音と時折落ちる氷の音だけが聞こえていました。
by おど (2013-01-10 12:44)
静かな雪山歩きが楽しそう!!樹氷がキレイですね。
by g_g (2013-01-10 18:33)
少ないと言っても三重県
標高が高いせいもあるのでしょうが雪多いですね。
樹氷が奇麗ですね!
by takaki-i (2013-01-11 21:07)
奥の平付近のホワイトアウト寸前に光景、怖いですね。
ボタンブチ付近、極寒の様相ですね。
帰路の鉄塔付近から見る多度山地の眺め、落ち着く光景です^^
by joyclimb (2013-01-11 23:47)
g_gさん、コメントありがとうございます。
今日も、雪山へ行って来ましたが、静かでいいのですがその分人も少ない(居ない)ので、単独行では覚悟が必要です。
takaki-iさん、コメントありがとうございます。
豪雪地帯と比べると少ないのですが、普段見る雪の稜からすれば十分多いですね・・・。 樹氷はいつ見ても綺麗でいいですよ。
joyclimbさん、コメントありがとうございます。
完全なホワイトアウトというのを経験したこと無いので、よく分かりませんが、怖いでしょうねぇ。 ボタンブチは、風がよく通るところなので、冬場は厳しいですね。
多度山地は、自宅からも毎日の様に見える山なので馴染みがあって落ち着きます。
by おど (2013-01-12 19:38)