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[登山] 恵那山北部 南沢山・横川山・富士見台スノーハイク [登山]

 今回も予定通り、恵那山と中央アルプスの間に位置する「南沢山(みなみさわやま)」と「横川山(よこかわやま)」、それに「富士見台(ふじみだい)」へ行って来ました。 期待通り、展望を見ながらのスノーハイクとなり、青空の元で気持ちよく歩く事が出来ました。

関連リンク
 2011年12月10日 [登山] 恵那 雪の富士見台から大判山縦走登山

横川山からのパノラマ

恵那山北部
南沢山・横川山・富士見台
スノーハイク

日付2013年02月09日(土)
場所長野県下伊那郡阿智村
距離16.0Km
天気晴れ時々曇り
累積標高+1290m -1290m
時間06時間45分
人数1名
撮影枚数310枚+146枚(DSC-TX300V)
登山難度(A:安易~E:高度)B(横川山までは雪山初心者向きか)
概略 ふるさと村自然園の中衆生からスタート
する。 雪は固まっており、多くの登山者の
歩いた跡と先行する登山者を追い登って
いった。 1時間半ほどで「南沢山」に到着
するが、広い山頂でピークと言う感じはし
ない。 横川山へは、笹原で左右展望が
開けた中を南アルプスや木曽御嶽山など
を見ながら楽しく歩いて行く。
 横川山からは、360度の素晴らしい展望
が見られた。 その後、予定通り富士見台
に進むが、一部道が雪で埋もれて歩きづら
い。 富士見台では青空が出てきて暖かくな
り、アルプスの山々を見ながらゆったりと
昼食を取る。 下山は来た道を辿り戻った。
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの標高)
06:551041m0.0Km駐車地 出発
07:45 (00:50)1414m2.0Km1414mピーク
08:20 (00:35)1564m3.8Km南沢山(10分休憩)
08:55 (00:35)1620m4.9Km横川山(10分休憩)
10:35 (01:40)1739m8.2Km富士見台 昼食休憩
11:20 (00:45)1235m8.4Km富士見台 出発
12:15 (00:55)1620m11.1Km横川山(10分休憩)
12:45 (00:30)1564m12.2Km南沢山(5分休憩)
13:40 (00:55)1041m16.0Km駐車地 到着

ルートラボ

実績コース(緑色が予定、赤字が実績)
20130209_map.jpg

 前日から厳しい冷え込みが予想された週末、久しぶりに雪山に行きたくなったため、一年前に登った恵那山北部の富士見台から北側の笹原の高原を歩こうと思い、登山口のある長野県阿智村の「ふるさと村自然園」へと向かいます。
 高速利用で1時間半ほどで到着する予定だったので、5寺前に出発して園原IC(飯田方面からは飯田山本IC)へと向かいました。 三連休初日だけに、朝早くからスキー客を中心とした車が多く行き来しています。

 予定通り園原ICで降りて県道89号線と国道256号線との分岐を左折して、「清内路(せいないじ)峠」方面へと向かいます。 道路の温度計は氷点下8度となっていますが、心配していた凍結はほとんどなく、15分ほどで左手に「ふるさと村自然園 アルプスぼうけん村」の標識が見えて来ました。 左折して橋を渡りしばらく行くと圧雪路となっていますが、二台ほど通った跡があるので奥へと入っていきます。
 左に橋が見え、その分岐を左折するとバンガローが見えてきますが、その右手奥が駐車場となっていました。 駐車場(10台は止まれそうです)には、すでに一台車が停まっていますが、人影はすでにありません。(下写真)

登山用駐車場 ※帰路撮影

 早速出発の準備をしますが、出だしから雪道となりそうなので、雪対策(スパッツと上下ともハードシェル)をして行きますが、思ったよりも冷え込んではいませんでした。
 準備中にも一台の車が入ってきて2名の登山者が到着しています。 駐車場の目の前が登山口となっていて、古い足跡に混じって先行する登山者のスノーシューの跡も付いています。 取り敢えず出だしはスノーシューは要らないだろうと、ザックに括り付けて出発しますが、想像通り踏み固められた登山道を進むことになりました。(下写真)

朝の空

南沢山登山口 ※帰路撮影

 登山靴のみで登っていきますが、若干滑りますが沈み込むことは全くなく、歩きやすい道が続きます。(下写真)

久しぶりに雪道を歩く

 山の稜線から陽が出てくると、暖かな光が周りを照らします。(下写真)

朝日を見ながら進む

 その後も登りは続きますが、急登などはほとんどなく、南沢山までの途中に2箇所ロープがついた所がありましたが、特に危険箇所や極端な急登と言うわけではありません。 この道は、夏道の遊歩道を辿っているので、歩きやすい道が続きます。(下写真)

急登は殆ど無い

 途中何箇所か南沢山までの標識がありますが、出発から50分ほどで中間点に到着しました。 ここから1414mピークへの登りとなり、そこからは一旦鞍部へと降りていきます。 鞍部には別の沢コースからの道と合流しますが、そちらからは誰も通った形跡もなく雪に覆われていました。(下写真)

南沢山中間地点

鞍部へ下る

 右手のピークを巻くように登って行くと、左手に富士見台や恵那山などが見えて来ました。 また、木々の枝にも白いものがついてきて、稜線に登ってきたようです。(下写真)

順調に歩いていける

富士見台(中央左)と恵那山(その右奥)

白い木々が美しい

 ここで先行していた登山者に追いつき、その後に追い抜いて行きました。 山頂手前の丘状になったところまで登ると、木々が疎らとなり展望が広がります。(下写真)

樹氷と横川山(中央手前、奥は恵那山)

 そして出発から1時間半ほどで「南沢山」の山頂に到着しました。(下写真)

南沢山頂上

 山頂からは平坦なピークなので、展望は思ったよりも少なく、先ほど見た恵那山方面と西側の展望が開けているだけで、僅かに「木曽御嶽山」も見える程度です。(下写真)

遠くに木曽御嶽山が見える

 ここまで登山靴だけで登って来ましたが、ここからは稜線伝いとなるのでスノーシューを履いていくことにします。 履き終わり歩き出しますが、久しぶりのスノーシュー(それでいて二回目の使用)なので、歩くのに苦労しますが、大股気味にして歩くことにします。 この辺り一帯は笹原なのですが、この時期は僅かに雪の下から葉を出しており、それと分かる程度です。 登山道と思われるところを歩いていきますが、展望見たさに自由に歩んで行けます。 幸い雪は元々締まっていてその上に数センチの雪が乗っている程度ですし、スノーシューのお陰で全く沈むこと無く、快適に歩くことが出来ました。(下写真)

横川山近影

シラビソの林と奥に南アルプス

 一旦鞍部へと降りていきますが、そこからは右にガレを見ながらの急登となりました。(下写真)

横川山への登り

中津川方面

 高度を上げると、次第に遠くの景色が見えてきますが、南アルプス方面は逆光となるので、シルエットが見えるのみでした。 しかし、この日は高曇りとなっているので遠くまでスッキリと見通せて、展望としては申し分ありません。 そして、「南沢山」から30分ほどで「横川山」の山頂に到着しました。(下写真)

横川山山頂

横川山からのパノラマ1(木曽御嶽山・北アルプス・中央アルプス・南アルプス)

横川山からのパノラマ2(富士見台・恵那山)

左から木曽御嶽山・乗鞍岳・北アルプス・南木曽岳・中央アルプスなど

木曽御嶽山

乗鞍岳・北アルプス南部アップ

中央アルプス北部(左から麦草岳・木曽前岳・木曽駒ヶ岳・三ノ沢岳・宝剣岳・熊沢岳など)

中央アルプス南部(左から空木岳・南駒ヶ岳・越百山・安平路山など)

 山頂で休憩しながら、ここからは向かう人もいない「富士見台」方面の道を確認して行きます。(結局、この日に富士見台へ向かう人はいないようでした) 登山道は雪の白い筋として確認できますし、その間に危険箇所があるようには見えません。 雪質も問題ないのと、時間もたっぷりあるので予定通り向かうことにします。(下写真)

向かう富士見台(左)と恵那山(右奥)

恵那山アップ

富士見台アップ

 一旦西方面へと回り込むように降りていきますが、ピークは通過せずにその手前をトラバースする道となっています。 その後、2箇所ほどあるピークを登り返すと左斜面をトラバースする道となり、沢へと降りていきます。 しかし、道に雪が積もり傾斜のあるトラバースとなるため、スノーシューでは歩きづらく苦労しながら進んで行きます。(スキーと同じで、横方向に不安定です) 涸れ沢に到着しますが、その先登山道は左に90度折れて山腹を横切るように続いています。(下写真)

振り返る

富士見台との中間点に到着

樹林帯を通過する(この下が涸れ沢)

巻くように道は続く

 暫く進むと、また沢があり降りて行きますが、この時期でも竹筒の先からはたくさんの水が湧き出していました。(下写真)

沢の水

 巻き道の終端からは登りとなりますが、この辺りはまた笹原となっているのか、その間を登っていきます。(下写真)

笹原の登り

 笹原を上がっていくと、展望が開け前方に富士見台が見えて来ました。(下写真)

富士見台が見えてきた

 ここからも登山道と思われる所をたどっていきますが、雪でそれも埋もれて分かりづらくなっています。 途中で樹林帯が前方に立ちはだかり、本来の道がよく分からなかったので、右の笹原側ほ回り込むように通過しました。 しかし、その後、尾根に合流しますが、尾根筋に道はなく樹林を掻き分けながら進んで行きました・・・。
 その後、登山道と合流しましたが、本来の登山道は樹林帯の左斜面を回り込んでいたようです。 その後は、笹原に石が点在する緩やかな斜面を展望を眺めながら登っていきます。(下写真)

恵那山の前山(左)と中津川市街(遠くに鈴鹿山脈も)

 そして「横川山」から1時間半ほどで「富士見台」の山頂に到着しました。 この時間になると陽が高くなり、南アルプスなどもハッキリ見ることができます。(下写真)

富士見台

富士見台からのパノラマ

木曽御嶽山・乗鞍岳・北アルプス・中央アルプスなど(手前が横川山)

南木曽山と奥に北アルプス

木曽御嶽山アップ

奥に八ヶ岳

南アルプス(鋸山・甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳・北岳など)

北岳・間ノ岳・農鳥岳・塩見岳など

悪沢岳・赤石岳・大沢岳・聖岳など

光岳・池口岳など

 周辺には3名ほどの足跡(スノーシュー跡)が残っていますが、すでに誰もいませんでした。 ここで展望を眺めながら、風の来ない東斜面で昼食休憩として行きます。 いつもの様にお湯を沸かしておにぎりとラーメンそして、おしるこを食べて体力を回復して行きますが、手袋を外していたため気温が低く危うく指に凍傷を負いそうでした・・・。
 休憩中、登山者が二名神坂峠側から登って来られました。

 休憩後は、山頂を後に来た道を戻ることにします。 途中までは道をたどっていきますが、行きに迷った樹林帯手前からは、左手の笹原の平坦地へ降りていきました。
 その後は降下地点を伺いながら、思い切って笹原を降りていきます。(下写真)

ここを降りていく

 左奥の尾根へは向かわずに、その手前の涸れ沢へと降りていきます。 涸れ沢へ降り立ちますが、ここからは木々の間を縫うように降りていきます。 すると思った通り、行きに90度左折した涸れ沢へと合流し、ここからはまた元の道を辿って戻って行きました。(下写真)

右の枯れ沢沿いに降りていく

 その先は、またピークを登り返して行きますが、下りにショートカットしたので大幅な体力の軽減となりました。 そして、再度「横川山」への登りとなります。(下写真)

再度登りとなる

 登る途中の斜面に、横川山方面から登山者が二名来られて休憩していました。 山頂にも単独の方が休憩しており、その後も合わせると、この日「横川山」まで登った人は10名ほどと思われます。
 横川山の山頂で最後となる360度の展望を眺めてから、「南沢山」へと下山しました。 滑るように降りて行き20分ほどで南沢山に到着すると、ここで行きと同じくスノーシューを脱いで、滑り防止の為にチェーンアイゼンを履いていきます。
 スノーシューは自分の技量では急な下り道には危なくて履いていけません・・・。(急な所はシリセードで降ります 笑)

午後に入っても凍てつく木々(南沢山付近)

 足も軽くなり快適に歩いて行けますが、やはり外すのが早すぎたのか、途中で沈み込む所が1箇所だけありました。 しかし、その後は順調に降りて行きます。 特に後半はチェーンアイゼンの利きも良くなったので一気に降りて行き、南沢山から登山口までは50分ほどで到着しました。

今回の反省点は、
・後半疲れが出て注意力が散漫となり、下山中の登山者の方を抜く際にザックに括りつけたスノーシューをぶつけてしまいました。
・厳冬期に手袋を外すのは注意が必要(基本厳禁)だと改めて感じました。 濡れには注意していましたが、対策を講じたいと思います。

 次回は、今のところ週末の天気があまり期待出来ませんが、先月延期した奥美濃の山(干支の五蛇池山)を予定しています。(変更の可能性大)


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テリー

今回も素晴らしい眺望を楽しまれましたね。もう膝は、大丈夫なんですね。
by テリー (2013-02-10 18:19) 

海を渡る

こんばんは。
雪景色がきれいですね。
それに眺望が素晴しいですね^^。
by 海を渡る (2013-02-10 18:39) 

おど

テリーさん、コメントありがとうございます。
 今年に入ってからは、まずまずの天気に恵まれ、毎回よい景色を眺めることが出来て幸せです。(笑) 膝ですが、まだ完治していません。 今回の様に負荷を掛けた登山となると、後半で痛み出します。(歩くのには致命的では無いのですが・・・)

海を渡るさん、コメントありがとうございます。
 久しぶりの雪景色ですが、矢張り今年は雪が少ないですよね? もっと木に一杯の雪が付いているかとも思っていましたが、先週前半の温かい気温が影響したのか、どちらかと言うと黒っぽい木々が連なる景色でしたね。(その御蔭で歩きやすかったのでしょうが)
 まだ2月も初旬なので、雪はもっと積もるとは思いますが。

by おど (2013-02-11 12:23) 

ken_trekking

すごい景色ですね。名だたる山が沢山見られる
なんて気分も最高ではないでしょうか?
それに、こんな雪の中でも湧水が出ているなんて
素晴らしい。冷たくて美味いだろうな。
by ken_trekking (2013-02-11 15:54) 

mimimomo

こんばんは^^
見事! 見事な雪景色が見られましたね~
お天気がよく幸いでした。今年は寒いようで、金峰山ではマイナス26~7度を記録したらしく、凍傷になった人がいるとか。
おどさんもそこまで行かなくて良かったですね。わたくしは北八ヶ岳の天狗岳でしたが、やはり鼻の頭が黒くなった人もいましたよ。
by mimimomo (2013-02-11 18:50) 

ひろたん

お天気が良くて良かったですよね^^
雪三昧ですね・・・
風もなかったような楽しめましたよ。
歩いて跡がとても素敵です。トレースができましたね
by ひろたん (2013-02-11 19:29) 

おど

ken_trekkingさん、コメントありがとうございます。
 中央アルプス付近からは、日本アルプスの山々がすべて見ることができるので良いですよ。 特にこの付近は、標高はそこそこでリフトを使えば楽々登山(富士見台までは)出来るのが売りですね。
 この湧き水は、「横川の名水」と言われているらしいですよ。 冬でなければ喜んで飲んだのですが、この時期は・・・。(笑)

mimimomoさん、コメントありがとうございます。
 濡れたままむき出しで風に煽られれば、あっと言う間に凍傷ですね。 幸い軽いしもやけ程度で済みましたが、気を付けないと危ないですねぇ。

ひろたんさん、コメントありがとうございます。
 天気は午後になって良くなって来ましたね。 横川山だけで下山していたら、南アルプスの展望が中途半端にしか望めませんでしたから。 富士見台への道は古いスノーシュー跡がほとんど消えていて、新雪の上に足跡を残せて気持ちよかったです。

by おど (2013-02-11 20:09) 

hrd

雪山、樹氷など冬ならではの美しい景色ばかりですね^^
by hrd (2013-02-12 15:32) 

ヴェール

樹氷も綺麗ですが、素晴らしい展望ですね。
特に、横川山からの中央アルプス、富士見台からの南アルプスはすごいです。
富士山は見えなかったのでしょうか。
by ヴェール (2013-02-12 23:13) 

おど

hrdさん、コメントありがとうございます。
 冬の景色は幻想的で好きです。 しかし、厳しい季節でもあるので注意も必要ですね。

ヴェールさん、コメントありがとうございます。
 樹氷は綺麗ですが、今ひとつでした。 それにしても、景色は最高なのは変わりませんが。 富士山ですが、この辺りからは見えません。 富士見台は、「富士山が見えたらいいなぁ」と言う意味でつけられた名前らしいですしね。(笑)

by おど (2013-02-14 12:19) 

takaki-i

雪山歩き気持ちよさそう!うらやましいですね。
by takaki-i (2013-02-15 21:00) 

joyclimb

横川山・富士見台からのパノラマ、素晴らしいです!
by joyclimb (2013-03-04 00:23) 

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