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[登山] 奥三河 鹿島山・大鈴山・平山明神山・岩古谷山・鞍掛山縦走登山 [登山]

 今回は、前回の疲れと膝の痛みが取れないので、短めの登山ということで、愛知県奥三河にある「鹿島山(かしまやま)」「大鈴山(おおすずやま)」「平山明神山(ひらやまみょうじんやま)」「岩古谷山(いわごやさん)」それに「鞍掛山(くらかけやま)」を縦走しました。
 しかし、距離こそ短めでしたが、前半は険しい道が続き強風も吹いていたので緊張する場面もありました。 しかし、後半に掛けては東海自然歩道を通ったこともあり、展望を見ながら安心して歩け、最後には今回の目的の千枚田も暖かな日差しの下で見られ、楽しい登山となりました。

関連リンク
 2012年01月14日 [登山] 奥三河 宇連山・鳳来寺山縦走登山

岩古谷山手前展望地からのパノラマ(平山明神山、三ツ瀬明神山、宇連山など)

奥三河
鹿島山・大鈴山・平山明神山・岩古谷山・鞍掛山
縦走登山

日付2013年03月02日(土)
天気晴れ時々曇り(雪舞う) 強風
場所愛知県北設楽郡設楽町和市/新城市四谷
距離15.1Km
累積標高+1843m -2024m
時間07時間05分
人数1名
撮影枚数452枚+87枚(DSC-TX300V)
登山難度(A:安易~E:高度)C(平山明神山手前のナイフリッジ注意、道迷い注意)
概略 鹿島山へは神社まではすぐで、その後急登となるが
すぐに到着する。 次の大鈴山へは稜線沿いを向かう
ため、最後の急登以外は問題はない。 山頂部からは
東の展望が開けている。 次の平山明神山は、岩場が
多く、特に手前のナイフリッジには風も強く難儀する。
 明神山からの展望は無いが、展望地(東と西の覗き)
があり、どちらも良い展望である。 岩古谷山への道は
分かりづらい箇所もあり、ロープ場も何箇所かあるため
注意して下る。 堤石峠で東海自然歩道と合流すると
その後は良い道が続き、山頂手前からは絶景を見なが
らの歩きとなるが、ハシゴなどもあるので、初心者の場
合は注意が必要。 岩古谷山は展望が限られているが
おくにも展望地があり、南方面の景色も望める。
 鞍掛山へは、良い道を進むがこちらも岩が多くスリップ
には注意。 鞍掛山は展望もなく、馬桶岩へよるがこち
らも大した事はない。 下山は、千枚田を経由していくが
こちらは期待を裏切らず、良い眺めを楽しめた。
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
07:00491m0.0Km和市登山口 出発
07:30 (00:30)721m1.3Km池葉守護神社
07:50 (00:20)912m1.8Km鹿島山
08:15 (00:25)1012m2.9Km大鈴山(15分滞在)
09:25 (01:10)970m4.9Km平山明神山 到着
09:35 (00:10)970m5.1Km平山明神山 出発
10:35 (01:00)690m6.7Km堤石峠
11:00 (00:25)799m7.3Km岩古谷山 昼食休憩
11:15 (00:15)799m7.3Km岩古谷山 出発
11:45 (00:30)705m8.7Km高圧鉄塔
12:40 (00:55)715m11.0Kmびわくぼ峠(5分休憩)
13:00 (00:20)883m11.6Km鞍掛山
13:10 (00:10)860m11.9Km馬桶岩
13:40 (00:30)459m13.8Kmかしやげ峠
14:05 (00:35)335m15.1Km四谷の千枚田 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20130302_map.jpg

 前回の膝の痛み(違和感)が中々抜けません。 下降時の無理が原因だと思われたので、今回は余り無理をせず、いつもよりは短距離で済む山へ行くことにしました。 こういう時は愛知県内の山が良いだろうと、雪の心配が少ない奥三河の山を色々と調べました。 その結果、設楽町の「鞍掛山」の麓にある千枚田の情報を見て、季節的には合いませんが空いていることもあり、この時期に行って見ることにしました。 しかし、「鞍掛山」だけではあまりにも味気ないので、縦走コースとして北にある4山を通ることにします。

 今回は愛知県内とは言え、以前も「宇連山」に行った時は結構時間がかかりました。 その為、自宅から2時間前後と見て、5時には出発しました。
 丁度半年前に、「夏焼城ヶ山」へ登った時にも利用した猿投グリーンロード(6時~22時まで有料)を通り、「香嵐渓」からは国道420号線を通って東に向かいます。 しかし、この国道は一部が狭く対面通行に気をつけながら走って行きました。 国道257号に出ると、設楽町(したらちょう)へと北上して行きます。 町役場を通過した先の信号で右折し国道473号線へと入ると、前方に「鹿島山」や「平山明神山」が見えて来ました。
 左側に登山道があるはずなので注意しながら進むと、東海自然歩道の看板と標識のある広場(駐車地)があるので、そこに駐車して行きました。(下写真)

和市登山口と駐車地

 早速出発の準備をして行きます。 今回も同乗者と一緒に来ているので、下山予定の新城市四谷の千枚田辺りに迎えに来て貰います。 登山口を登って行きますが、民家の先を通り抜ける道となっておりすぐに東海自然歩道の分岐と合流しました。(下写真)

登山口からスタート

東海自然歩道分岐

 左手に「田口」となっていて、本来はこちらへ向かうようですが、奥のトイレに寄りたいのでそのまま進みました。 トイレで用事を済ませると、その右手にある車道へ一旦出ますが、東海自然歩道は「岩古谷山」へと向かっているので、ここで分かれ左折して車道を登って行きました。(下写真)

トイレがある

車道と出合い、ここで左に

 車道を登りカーブを歩いて行くと、東海自然歩道と再度合流します。 ここが先ほどの「田口」方面の分岐からの続きでしょう。 道標に沿って、右手の樹林帯へと入っていきますが、ここからが本格的な山道となりました。(下写真)

ここから山道となる

 道は少し荒れており、倒木が通行のじゃまをしていますが、そこを潜って上に進んで行きました。 再々度、林道と合流しますが道はすぐに左斜面を登っていきます。(下写真)

再度林道と出合うが鹿島山に向かう

 この辺りの道標は東海自然歩道の物と、このうえにある神社の物があるので、暫くは神社を目指して登ったほうが分かりやすいかも知れません。 急登ではありませんが、薄暗い植林帯を登って行くと上から水の音が聞こえて来ました。 そこはベンチのある休憩場となっていて、水がわき出して飲める状態となっていました。 まだ登りはじめたばかりなので、ここは見送り登っていきます。 程なくしてまた林道へと出て来てきて、そこには神社の鳥居があります。(下写真)

ベンチと水場

すぐに神社に到着する

鳥居と階段

池葉守護神社説明

 この上の神社は「池葉守護神社」と言うようです。 東海自然歩道とはここで分かれ、鳥居をくぐり石階段を登って行き境内へと入っていきます。(下写真)

池葉守護神社(右奥が大杉)

 立派な大杉に目を奪われます。 登山道を探してウロウロしますが、神社奥の右手には駐車場のようなものもあり、ここまでは車でも来られるみたいです。 神社奥右の車道の上部へ向かうと、道がついており「鹿島・大鈴」の標識が立っていました。(下写真)

大鈴鹿島登山口

 ここを入って行きます。 上を見上げると稜線が見えていますが、中々の急登です。(下写真)

上に見える稜線まで登る

 踏み跡はありますが、前日の雨で濡れており、若干歩きつらい道となっています。 途中、道を見失いますが、すぐに復帰して登って行きました。 神社から20分ほど登ると上に到着しました。 稜線に出るのかと思っていましたが、鹿島山の山頂に直接出て来ました。(下写真)

鹿島山山頂(展望なし)

 鹿島山は、樹林に囲まれ展望は全くないので、次の「大鈴山」に向かって早々に出発します。 稜線沿いに一旦下っていきますが、すぐに登りとなりその先で「明神山」との分岐がありました。(下写真)

大鈴山へ向かう

大鈴までは随所に標識がある

平山明神山分岐

 ここは真っ直ぐ「大鈴山」へと向かいますが、ここから急登が始まります。 木の根が多く、前日の雨で濡れているので一歩一歩確かめながら登って行きました。(下写真)

足場の悪い急登を登る

 上部まで登りつめると笹の切り開きとなり、その先で雪が少しだけ残った山頂に到着しました。(下写真)

切り開きが見えてくる

山頂と今回唯一の雪(氷)

大鈴山山頂

 大鈴山からは、主に東方面の展望が広がっていました。(下写真)

大鈴山からのパノラマ(東方面)

鹿島山(左下)と西側の山々

 西側も枝に邪魔されますが、それなりに展望が広がり先程までいた「鹿島山」も見えています。 北側の展望が見られないので、きたへと 続く切り開きを歩いていくことにしますが、結局奥の方まで見て行きましたが、左斜面が切れた所はありますが、どこも木が多く良い展望は得られませんでした。
 山頂に戻り、再度展望を見たところで次の「平山明神山」に向かうことにします。 先ほどの分岐まで戻りますが、分岐の標識には「初心者危険」の文字があります・・・。(下写真)

平山明神山へ(初心者危険の文字が)

 ここからも稜線沿いに進みますが、すぐに急斜面の下りとなり、膝をかばいながらゆっくりと降りて行きました。(下写真)

稜線沿いに降りていく

 今回「大鈴山」が最高地点で、グミンダ峠と呼ばれるところまで200mほど降下します。 峠を通過すると、登りとなりますが、この辺りから岩が多くなってきました。(下写真)

グミンダ峠付近

分かりやすい案内

 案内はしっかりしているので迷いませんが、逆にそれにつられて赤テープを右斜面へと細い道を下って行きました。(踏み跡はしっかりしていました) 稜線から離れていくのでおかしいなと思いGPSで確認すると、この道は「岩古谷山」へと続くショートカットコースの様です。 堪らず尾根へ登り返すと、尾根伝いに良い道が付いています・・・。
 今度は間違えの無いように尾根沿いにそって道を進んでいくと、尾根沿いに続く岩古谷山方面との分岐がありました。(下写真)

和市方面と867mピーク(左)

岩古谷山分岐

 ここまでは普通の道でしたが、ここからは岩場が多くなります。 大きな岩が立ちはだかっていますが、赤ペンキや赤テープを頼りに越えていきます。 しかし、一部の岩の上にしみだした水が凍っており、そのような所を避けながら下っていきますが、膝が本調子ではないのでこういう時には困ります。(下写真)

初めの岩場

岩の上の水が凍っている(ここは下り)

 前方が明るくなった稜線に登っていきますが、ここからが今回の核心部となっていきます。(下写真)

ここを登ると核心部

 この先の状況は調べて知っていたので、ここで邪魔になるストックを置いて稜線沿いに進んでいきます。 木が少なくなり展望が広がり目指す山頂部が見えてきます。(下写真)

ナイフリッジ手前

 しかし、この日は風が強くゴーゴーと音を立てながら吹いています。 その中を、姿勢を低くしながら進んでいきますが、ナイフリッジ状となった所では立って歩くなど不可能です・・・。 ここは無難にお尻をつきながら這いずって進んでいきますが、とても他の人には見せられないような情けない姿です。(苦笑)

核心部のナイフリッジ

ナイフリッジからの眺め1(茶臼山など)

ナイフリッジからの眺め2(中央右に宇連山)

 何とか通過しますが、久しぶりに手が震えていました。 しかし、また戻る時はここを通過するのかと思うと、安心は出来ません・・・。 その先は特に危険な所は無くなり、「西の覗き」との分岐を通過して呆気無く山頂へ到着しました。(下写真)

滑落者ありとのこと・・・

山頂への最後の登り

平山明神山山頂

 山頂は展望が無いので、標識に書かれた「小鷹明神」へと下っていきます。 少し下っていくので、あまり長そうなら途中で引き返そうと思っていましたが、少し下ると大きな岩が積み重なり、その下にありました。 ここからは南方面の展望が望め、向かう「鞍掛山」なども見えていました。(下写真)

小鷹明神

小鷹明神前からの眺め(中央に宇連山、右端に鞍掛山)

 山頂に戻り、手前の「東の覗き」の分岐を入っていきます。 少し下った先の岩の上から展望が望めます。(下写真)

東の覗きへ寄る

東の覗き

東の覗きからの展望

東の覗きからの展望(左に御殿山、右端に三ツ瀬明神山、白い点は雪)

 この時から、ハラハラと白いものが待っていたのでなんだろうと思っていましたが、よくよく見ると雪が降ってきています・・・。 上空はそれほど悪い天気ではないので、遠くから強い風に運ばれて舞っているようです。 最後に西の覗きへも寄っていくことにします。(下写真)

西の覗き

 ここも岩の上から良い展望が得られますが、兎に角風が強くカメラを撮るのにも一苦労です・・・。(下写真)

西の覗きからのパノラマ

西の覗きからの展望1

西の覗きからの展望2

大川入山(中央奥)と茶臼山(右端)

 白い峰が遠く微かに見えていたので南アルプスかと思っていましたが、帰宅後調べると恵那山方面の大川入山が見えていたようです。(上写真) この日は、残念なことに典型的な春霞が掛かっており、遠望は利きませんでした。
 展望もここまでで、再度ナイフリッジを渡って「岩古谷山」へと向かいます。(下写真)

再度、ナイフリッジを渡るが風が強い・・・

 先ほどより更に風が強くなり、その上雪が横殴りに舞っている中を渡って行きました。 途中まではまた這いずって進んで行きますが、一瞬風が止んだのですかさず走り抜けて行きます。 無事に通過してストックを回収すると、先ほどの分岐へと降りていきました。
 分岐に到着すると、左(南)へと一気に下っていきます。 しかし、ここからも気は抜けません。 相変わらず岩場が多く、ロープ場が連続しますが、前日の雨量が多かったのか水が滲み出て岩の上を流れていますし、脇の土も水を含んでぬかるんでいました。 滑ってても大したことはありませんが、ここは慎重に下っていきます。(下写真)

ここを降ってきた

 867mピーク手前からは、左斜面をトラバースして行きますが、途中でピークへと向かうロープがありました。 このピークは特に通る必要はないので、無視して先へと進みますが、次第に踏み跡は薄くなりテープも見失い始めました。 しかし、なんとなく踏み跡はあるのと、比較的見通しはよい斜面なので、そのまま右下へと向かって降りていきます。
 左手に本来の尾根と思われる植林帯が見えてきたので、そちらに向かって雨で柔らかくなった斜面を歩いて行きました。(下写真)

右手にピークへ向かうロープがあるが

右手に尾根と植林帯が見えるので向かう

 植林帯の尾根に合流すると、ピークからの道と合流しますが、山慣れしていない場合はトラバースしないで、ピーク越しに来た方が正解かもしれません。(下写真)

ピークからの道を振り返る

 この後も難路が続きます。 大きな岩が立ちはだかった所では、岩にしっかりとロープと鎖が付けられていて、それを頼りに登っていきます。(下写真)

岩場を登る(鎖とロープあり)

 今回のコースは、以前歩いた「宇連山」の時と同様、細かいピークへの上下動が多く、登っては降ってを繰り返します。 その為、低山ですが累積標高差は結構あるので体力は必要でしょう。(下写真)

再度登りとなる

尾根を歩く

この岩のピークは左から巻く

 上写真の大岩を登ったところからは、堤石峠へと下って行きます。 降りも岩場を降りていく道となりますが、水の流れ沿いとなっており、ロープはついてはいますが短めで、滑りやすい岩場で難儀しました。(下写真)

厄介な下り

 大きく切れ込んでいるわけではないので危険箇所ではありませんが、滑れば当然擦り傷にはなるでしょう。 何とか傾斜が緩んだ道まで降りてくると、その先に「ここから!」と意味深な標識がありました。(下写真)

「これから!」って何が?

 標識の意味を考えながら進んでいくと、「堤石峠(つつみいしとうげ)」に到着しました。(下写真)

堤石峠

 ここで東海自然歩道と合流し、この先はそこを進んでいくので一安心です。 先ほどの標識は逆向きになっていて、岩場の警告なのか、「これから」いい道の意味なのか???
 ここから東海自然歩道になったこともあり、快適な道を進んでいきますが、このコースは東海自然歩道の三大難路であることを後で知りました。(下写真)

岩古谷山への登りとなる

 手前のピークに登ると、その先に険しい岩壁とその斜面を伝って行く道が見えて来ました。(下写真)

岩古谷山近影

 一旦降って鉄のハシゴを登って岩壁に取り付きますが、その先は頼りないサビの浮き出た手すりと木の階段を登っていきます。(下写真)

ここを降って岩肌を登る

鹿島山が見える

ここから岩肌の登り

心もとない足場と手すり

 流石に手すりや階段毎落ちるような作りにはなっていないでしょうが、足早に登って通過して行きました。 その先も、岩場の上りが続きますが、ここはしっかりと両側に手すりがついており、ステップも掘ってあるので安心して登ることが出来ました。(下写真)

岩場は安全に通過1

岩場は安全に通過2

 上部まで登ると、左下に麓が見えて来ました。 この下を、堤石トンネルが通過していますが、現在新しく「岩古谷トンネル」を建設らしく、重機が沢山とまっていました。(下写真)

岩古谷トンネルの工事

 平坦な道となると、巨石の右を巻いて岩場の展望台に到着しました。(下写真)

巨石が多い

絶壁の展望台

 ここは今回一番の展望地となっていて、平山明神山から三ツ瀬明神山、それに宇連山までが見渡せます。(下写真)

展望台からのパノラマ

平山明神山を望む

三ツ瀬明神山

 ここは風も弱く昼食にしようかとも思いましたが、東海自然歩道はベンチなどを完備しているので山頂へ向かうことにしました。 前方にトイレが見えて来ましたが、荒廃しておりとても利用できる状況ではありません・・・。(下写真)

山頂手前のトイレだが・・・

 その先に山頂がありました。 山頂からは西方面の展望が望めます。(下写真)

岩古谷山山頂

 椅子に座って帽子を被り強い日差しを避けながらいつもの様に食事としますが、何とコンロを忘れてきてしまいました。 幸いおにぎりと貰い物のまんじゅうを持ってきているので問題はありません。 出発時にやけにザックが軽いなと思ったのですが、ここでその理由が分かりました。(笑)

東海自然歩道の説明

 短めの休憩後は、東海自然歩道を通って「鞍掛山」へと向かいます。 山頂で最後の写真撮影をしていてふと後ろを見ると、いつの間にか老齢の男女の方が声もなく展望を見ていました。 音や気配には敏感な方ですが、知らぬ間に背後を取られてびっくりです。(笑)(下写真)

鞍掛山へと向かう

 ここからは直接「堤石トンネル」まで下山する道もあるので、間違わないように稜線沿いを進んでいきます。 すると左に鉄の階段があり、真っ直ぐは岩場となったところへ出ました。 ここがもう一つの展望台となっていて、南方面の展望が唯一見える所でした。(下写真)

岩古谷山の説明(見づらいです)

鹿島山と和市集落

向かう鞍掛山(中央奥)と縦走路()

奥三河の山々(左に竜頭山、中央に笹頭山など)

 岩の上から最後の絶景を堪能してから、先ほどの階段を降りていきます。(下写真)

ここを降りていく

 縦走路は整備された道となり、ここまで距離的には半分程度ですが、今までとはうって変わり快適に進んでいけました。(下写真)

よく整備された道で快適に歩く

先は長い

 道はよくなりますが、相変わらずアップダウンの多いコースに違いなく、いくつかのピークを経由して全体としては登っていくことになります。 木間から前方に鉄塔が見えて来ました。 程なく、高圧鉄塔の建つピークへ到着しますが、そこには岩がありその上からは左右の展望が望めます。(下写真)

鉄塔への登り

高圧鉄塔の展望地に

高圧鉄塔からの展望

 高圧鉄塔を通り過ぎた所で、水分補給の休憩をしていきます。 正午近くになり、相変わらず風は強いのですが強い日差しで汗をかいていたようです。 鉄塔から下った所で、荒尾集落への分岐があります。(みよじ峠?)

荒尾集落分岐

 この先も相変わらず所々で岩が立ちはだかっていますが、ほとんどの所はステップを切られて、手すりも付けられているので危険はありません。(下写真)

時々岩の登りが表れる1

時々岩の登りが表れる2(ここは登りつらかったです)

 そろそろ疲れが出てきたので、所々にあるベンチで休憩していきます。(下写真)

ベンチで休憩

 いくつかのピークからは、前方に鞍掛山が望めますが、それが少しづつ近づいていることが分かります。(下写真)

鞍掛山が近くに

快適な道1

快適な道2

 岩古谷山からは、前半とは違いあまり時間経過が感じられませんでした。 前半は、歩く時間に比例して距離は伸びませんでしたが、今は順調に距離を伸ばしているようです。
 途中、今回三人目となるこれも老齢の男性の方とスすれ違いました。 その方は、沢山の熊鈴を鳴らしながら手には長い鎌をストック代わりに持ち歩いていて、少し怖いです・・・。
 その先のピーク上の大きな岩に「御殿岩」の標識があり、上から展望が望めそうでしたが、良く見ると「危険登らないで」の標識があるので、ここは登らずに先へ進みます。(ガイドブックには登った時の説明がありますが・・・)(下写真)

御殿岩

 この先も良い道は続きますが、所々保守が間に合わないのか、針金で固定した足場などもあるので気をつけて歩いていきます。(下写真)

保守されているが注意して進む

植林が多くなる

 基本稜線沿いに進んで行きますが、びわくぼ峠の手前で左へと降りる道となりました。 降りる途中上を見ると大きな岩壁が切り立っており、この先の説明でこれが「障子岩(しょうじいわ)」と呼ばれていることを知ります。(下写真)

障子岩を迂回する

滑りやすい道を下る

 この下降路は、雨の濡れが残っており、滑りやすくなっていたので慎重に降りていきます。 下りきった所が「びわくぼ峠」となっていて使えるトイレがあったので最後の休憩をして行きました。(下写真)

障子岩の説明

びわくぼ峠

山頂まではあと900m

 ここまで来ると、後は「鞍掛山」 まで登り一辺倒となります。 一定の角度で登っていくので、ここも膝をかばい比較的ゆっくりの一定スピードで登って行きました。(下写真)

最後の登りをいっきに進む

 15分ほど登ると、上部にあずま屋らしき建物が見えて来ました。 山頂も間近だろうと、予定通りの場所に迎えに来てもらうよう電話をしておきます。 そして峠から20分ほどで、山頂手前の休憩所に到着しました。(下写真)

山頂の休憩所

 休憩所を通り過ぎると、山頂標識のある所はすぐでした。(下写真)

鞍掛山山頂(展望なし)

 残念ながら「鞍掛山」の山頂は展望が無いので、下山予定の分岐に向かいます。 すぐに分岐となりますが、そこに「馬桶岩」まで15分と書いてあります。 折角なのでどのようなものか見るため、そちらに向かうことにしました。(下写真)

馬桶岩へ向かう

 そちらは、当初鞍掛山のコースを考えた時に登る予定で考えていた「仏坂トンネル」(仏坂峠)へと向かうものでした。 標識と踏み跡を頼りに進んでいくと、途中右方向へと誘導されてそちらへと入って行くと「馬桶岩」に到着しました。(下写真)

この標識で右へ

馬桶岩

 確かに岩が馬が水飲に使うには良い大きさの桶となっていますが、特に珍しいものでもありません。 それに、通常は雨水が入っているのでしょうが、この季節はガチガチに凍って馬にも飲めそうもありません。(笑)

凍っている・・・

 先ほどの分岐へ戻り、こんどこそ下山を開始しました。(下写真)

先ほどの分岐から千枚田へと下る

 初めの内は明るい雑木林の急斜面を降りていきますが、下の方で左手の薄暗い植林帯へと入って行きました。(下写真) 

雑木林をつづら折れに下る

植林帯を通る

 この樹林帯では、相変わらずの強風で木々が擦れ合う音が彼方此方で聞こえてきて、時折上から枝がバサバサと落ちてきます。 頭に落ちたらと思うと生きた心地もしませんが、傾斜も緩んで来たので足早に歩いていきました。 すると東海自然歩道の標識があるところへと出ました。(下写真)

東海自然歩道の説明2

 その先で、こんな場所にと驚くようなところで墓地が見えてきます。 そこを通過すると「かしやげ峠」に到着しました。(下写真)

かしやげ峠

かしやげ峠の説明

 その先の道は左右に石が積まれた所を通って行きます。(下写真)

石積みの道

 ここを通り抜けると、Y字路となり左に東海自然歩道が続いています。 右方面が明るくなっているので、そちらへ進むと民家の最上部へとで手、そこからは千枚田の一部が望めました。(下写真)

車道方面との分岐

集落の上からの眺め(下に迎えの車が見える)

 こちらを降りれば、車道まですぐですが、千枚田を見て行きたいので東海自然歩道へ戻ることにします。 細い道を進むと、すぐに水場が見えてきますが、今回は必要無さそうです。(下写真)

水場

 そして、下山開始から40分ほどで千枚田の上部へ出て来ました。 民家があるので、その下を通って行きますが、途中階段が崩壊しており、電柵に気をつけながら下のあずま屋まで降りて行きましたる。(下写真)

千枚田上部からの眺め

 展望台となっているので、ここで暫く景色を眺めてから、あぜ道(舗装されています)を下まで降りて行きました。 千枚田の中は、風も弱くポカポカの春の陽気で申し分ありません。(下写真)

あぜ道を降りていく

田植えはまだ先か

石垣を仰ぐ

駐車地から千枚田の下を望む

 そして、予定通り車と合流でき今回の登山も無事に終わりました。

今回の反省点は、
・岩の昇り降りが多いコースの場合、思ったよりも膝に負担が掛かるので次回以降は考慮したいと思います。

 次回ですが、そろそろ雪も締まってきていると思うので、奥美濃の残雪?の山へ行こうかと考えています。


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コメントの受付は締め切りました
シラネアオイ

今晩は!
長い道のりですね!
私だと半分で十分です!!
by シラネアオイ (2013-03-04 19:09) 

海を渡る

こんばんは。
疲れていて膝の痛みがあってこの距離ですか!
すごいですね。無理なさらないように^^。
この日も天気が良くて素晴しい眺めですね。
ここの千枚田は素晴しいですね^^。
by 海を渡る (2013-03-04 19:57) 

ひろたん

長い、長いですよね。この道のりは・・・
いつもすごいです。
この千枚田は見てみたいです。実際に耕している所も
見せてくださいとお願いしたいです。
by ひろたん (2013-03-04 23:01) 

nousagi

「これから」は結局どういう意味だったんでしょう。
階段があるとか、岩場があるとか、
まさか、これから〇〇でトイレなんてことはないでしょうね。(^_^;)
千枚田の風景、ほっとする景色ですね。
by nousagi (2013-03-05 17:22) 

おど

シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
 距離じたいは短めですが、見どころが沢山あるのでいつもに比べて長いような気がしました。

海を渡るさん、コメントありがとうございます。
 疲れは一週間でほぼ取れますね。 膝は相変わらず、痛くなったり治ったりといった感じです。 千枚田はまじめに見たのは初めてでしたが、よいですね。

ひろたんさん、コメントありがとうございます。
 距離よりも、高低差が大きい方が辛いですね。 この辺りの山域は、まだ行っていないところは沢山あるので、初夏の山帰りのついでに行ってみるのもよいかも知れませんね。

nousagiさん、コメントありがとうございます。
 「これから!」は気になます。 誰か調べてきて欲しいですね。(笑) 千枚田は、天気もよくてゆっくりと見ることが出来ました。

by おど (2013-03-05 20:44) 

ゆうくん

膝を痛めているのにすごすぎます、私も腕の状態が上がってきたので、ちょこっと登ってみたくなってきましたが、なまった体の方が悲鳴を上げてます。

by ゆうくん (2013-03-05 21:00) 

OJJ

高低差が気になりますね~日帰りで下り2000mは私にはムリそう
by OJJ (2013-03-06 09:40) 

mimimomo

こんにちは^^
短めの距離でこれですかーーー?(@@ 
あっちもこっちも結構な急登なように見えますよ(--;;;
by mimimomo (2013-03-06 13:28) 

ken_trekking

確かに「帰りにもまたここを通るのか」という箇所が危険だと、気が重いですね。僕もメインどころは後半には持ってこないようにしてはいます。
by ken_trekking (2013-03-07 07:34) 

おど

ゆうくんさん、コメントありがとうございます。
 膝を痛めているのに、こんなところ行っているのでいつまでも良くなりませんね・・・。 ほとんど慢性化しているので、諦めていますが。

OJJさん、コメントありがとうございます。
 前回が下りの累積標高差が-3000mでしたから、楽でしたよ。 後は緩やかの下りでは負担が軽減されるというのもありますね。

mimimomoさん、コメントありがとうございます。
 15Km前後は、短めです。(笑) 急登は多いですが、ほとんどが短いものですね。

ken_trekkingさん、コメントありがとうございます。
 自分も危険箇所は前半に持ってきていますよ。 後半は疲れも出ているので、岩場の通過とかあると危険ですね。 最近は、ペース配分は出来ているので後半にバテバテと言うのは少なくなってはいます。(前回はそのパターンでしたが 笑)

by おど (2013-03-07 12:19) 

旅爺さん

膝や腰の痛みは出たり治ったりでしょうけど、年取ると出ますよ。
いちいち十分治すようにして下さいね。 いよいよ春です。
雪崩の季節です、注意して楽しんで下さいね。
by 旅爺さん (2013-03-08 06:20) 

joyclimb

鹿島山と和市集落の景色、心和みます。
りっぱな石垣、先人の努力の賜ですね。

by joyclimb (2013-03-13 20:51) 

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