[登山] 飛騨北部 天蓋山スノーハイク [登山]
今回は、岐阜県側の天気がようやく安定してきたので、飛騨北部にある「天蓋山(てんがいさん)」に登って来ました。 当初は、時間があれば「桑崎山(くわさきやま)」もと思っていましたが、諸々の事情で「天蓋山」だけとなりました。 しかし、期待以上の大展望が見られ、距離は短いながらも十分に楽しめました。
天蓋山山頂から360度の展望(Youtube)
日付 | 2013年03月09日(土) | ||
天気 | 終日快晴無風(黄砂で視程悪し) | ||
場所 | 岐阜県飛騨市神岡町森茂 | ||
距離 | 6.1Km | ||
累積標高 | +713m -713m | ||
時間 | 05時間20分 | ||
人数 | 2名 | ||
撮影枚数 | 174枚+94枚(DSC-TX300V) | ||
登山難度(A:安易~E:高度) | B(要雪山経験) | ||
概略 | 同行者が初の山スキーで色々と戸惑い 登りに時間がかかる、しかし終日良い天気 となり、山頂からは北アルプスや白山など の大展望が見られる。 暖かな山頂では景色を眺めながら休憩を 取り、充実した時間を過ごす。 | ||
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績) | |||
08:50 | 932m | 0.0Km | 高原の駅 天の夕顔 出発 |
10:50 (02:00) | 1230m | 1.9Km | 別行動開始 |
11:35 (00:45) | 1508m | 2.8Km | 手前ピーク |
11:45 (00:10) | 1527.3m | 3.0Km | 天蓋山山頂 昼食休憩 |
12:40 (00:55) | 1527.3m | 3.0Km | 天蓋山山頂 出発 |
12:50 (00:10) | 1508m | 3.2Km | 手前ピーク 休憩 |
13:15 (00:25) | 1508m | 3.3Km | 手前ピーク 出発 |
13:40 (00:25) | 1166m | 4.6Km | 1166mピーク |
14:10 (00:30) | 932m | 6.1Km | 高原の駅 天の夕顔 到着 |
ルートラボ
※距離が大変短いため、山頂からの写真中心でお楽しみ下さい。
今回は直前まで登る山の選定に手間取りました。 しかし、高山市に前泊して出発することは決めているので、そちらの方面には違いありません。 当初は「御前岳(ごぜんだけ)」の予定でしたが、気温が異常に高くなり雪崩の危険があるため、雪庇や急斜面のない山と言うことで、最終的には「火山(ひやま)」か「天蓋山(てんがいさん)」に絞り込みました。 そして、火山は標高が低く雪が腐っている可能性が高いので、結局「天蓋山」に出発することにしました。
気温が高いのですが、飛騨は雪がまだまだ多いので、慎重に運転していき登り口を予定していた「山吹峠」へと向かいます。 神岡を通り過ぎて、双六川沿いの広域林道へ入って行きました。 手前の道に「広域林道通行止め」 と看板がありますが、富山へと抜ける飛越トンネル方面のことだろうとそのまま奥へと入っていきます。 しかし、相当奥まで来た所で道路上に「この先通行止め」となっていてます。 半信半疑となりながらも、ここもパスして奥へと進みます。 しかし、目的の「山吹峠」まであと4Kmの所で、除雪が終わっていました・・・。
こうなると、以前も通ったことのある県道484号線へ向かうしかありません。 神岡まで戻り県道に入っていきますが、古くからの道で狭い上に蛇行しており、あまり利用したくない道です。
途中何箇所か凍結路となっていますが、特に問題なく山之村に到着しました。 ここから山吹峠まで行けるかが問題ですが、一般的に登山道は手前のキャンプ場からとなっているので、最悪そこまで向かうことにします。 山之村まで来ると、雪は多く積もっていますが、通行の問題になるような所はありませんでした。 再度、広域林道と合流しキャンプ場へと向かうと、幸い除雪されていてキャンプ場の前にある「高原の駅 天の夕顔 神岡」までは来ることが出来ました。 しかし、この先の峠まで除雪されている保証もないので、ここからのスタートに変更しました。(下写真)
予定では8時前からのぼり初めでしたが、すでに8時40分となっていて完全に出遅れています。 早速準備をして出発しますが、自分はスノーシューで歩いて行きますが、同行者は初めての山スキーに挑戦ということでここで装着して行きます。
駐車場の前にあるキャンプ場と天蓋山登山口と書かれた標識に従い、スノーシューとワカンの古い踏み跡を辿って奥へと入っていきます。(下写真)
キャンプ場の設備を抜けて足跡を辿って行くと、斜面がありその上は雪に覆われた広場となっています。 足跡は、その右手奥に小川が流れており、そのスノーブリッジを渡っていました。(下写真)
ここで足跡は二手に別れ、スノーシューの足跡は奥の尾根に、ワカンは左手の尾根に向かっています。 スキーではここへは来にくくなっていて、広場手前から大回りしているので、合流するよう左奥の方へと向かって行きました。 すると、左手から登山道と思われる切り開かれた道と合流し、そのまま尾根へと向かっていきます。(下写真)
その先、登山道は尾根の右下をトラバースしていますが、足跡は尾根を直登しているので、それに習い急斜面を登っていきます。(下写真)
スノーシューはヒールリフターを上げて楽々登っていきますが、スキーではそうは行かないようで、登るのに苦労していました。 この後は、尾根沿いを進んでいきますが、次第に傾斜がきつくなって行き、スキーで登る時間が掛かってきました。
こちらは先行して行きますが、中々登ってこないので休憩しながらのんびりと標高を上げて行きます。 前方には山頂と思われるピークが見え、後方には山(桑崎山)向こうに北アルプスが見えて来ました。(下写真)
途中薮っぽい所もありますが、スノーシューであれば特に問題とはなりません。 しかし、急登途中からワカンを履いてスキーを背負っている同行者は、スキーの重みに加え枝などが邪魔をして苦戦しています。 それでも徐々に登って行くと、途中の木が薄くなった所からは、北アルプスや県境の山々が見えてきて、歩みも遅くなります。(下写真)
この日の天気は、最近では最高の日和となり、雲ひとつない青空とほとんど風が吹かない状態に加えて、気温も高く(山頂で10度程度でした)気持ちのよい参考となりました。 惜しむらくは、前日からの黄砂の影響で遠くが霞んでいたことでしょう。
その後も、急登が続き次第に同行者の歩みが遅くなって来ました。 仕方がないので、ここから先はいつもの単独行動とし、先行して一気に山頂に向かって登って行きます。(下写真)
ブナやナラなどの疎林の急斜面を登りつめると、傾斜が緩み東方面の展望が開けます。(下写真)
気持ちのよい斜面を進むと、手前のピークに到着しました。(下写真)
雪庇がありますが大した物ではなく、その上からは北か東と南方面の展望が広がっていました。(下写真)
手前のピークから山頂までは、一旦20mほど降りていきます。 鞍部には、下で別れたスノーシューの足跡がピークを巻いて合流していました。(下写真)
ここからは最後の登りですが、中々の急登で踏跡など歩きやすい所を選んで登っていきます。 そして、別行動から1時間ほど、出発からは3時間ほどで「天蓋山」の山頂に到着しました。
山頂は当然雪で覆われており、樹林は伐採されているのか、遮る物のない360度の展望が広がっていました。(初めの写真と動画、下写真)
ここで最高の展望を見ながら昼食休憩としていきます。 風もほとんど吹かず、ポカポカ陽気でジッとしていてもまったく問題ありません。
至福の時を50分ほど過ごした所で、ようやく手前のピークに同行者の姿が見えて来ました。 携帯電話で連絡を取ると、足が限界なのでここまでとの事でした。 10分頑張ればここまで来られるのですが、動けないと言うのでは仕方がありません・・・。(下写真)
再度、写真撮影を行なってから手前のピークへ戻りますが、到着時より黄砂のもやが濃くなったような気がします・・・。(木曽御嶽山と白山は、結局良く見えませんでした)
手前のピークへ戻ると、同行者は食事休憩中なので、ここで暫く待っていました。 結局、山頂部に1時間半滞在した所で、下山を開始します。 しかし、スキーは中央の谷を降りていくので、ここからはまた単独行動となりました。
当初は来た道を戻ろうかとも思いましたが、スノーシューの方達が通ったコースも気になるので、そちらから降りることにします。(下写真)
ここから先の道は予定に無く、印刷した地図も持ってきていませんが、GPSの地図も細かく掲載されているので問題とはなりません。(GPSの地図に関しては、見方に慣れも必要だと思いますので、しっかりした地図を持参することを推奨します)
暫くはスノーシューの跡もハッキリと残っていたので、それを辿って緩やかな尾根を降りて行きました。 通った道は、往路の細尾根に比べれば、広い尾根で傾斜も緩く歩きやすい道でした。 しかし、1166mピークを通り過ぎた尾根分岐以降は、細尾根となり一部傾斜がきついところもあります。 今回はピッケルは持ってきていないので、急斜面は枝や幹などを掴みながら慎重に下っていきました。
そして、最後の急斜面を降りると小川手前の分岐に到着しました。 ここからがある意味一番大変でした。 スノーブリッジも、午後に入って融けて来た雪でいつ崩れても不思議は無さそうです。 落ちても、1mほどと大したことは無くスノーシューごとハマるだけですが、ここは慎重にストックで確認してから渡っていきます。(下写真)
無事渡り終わると、広場を迂回して本来の登山道沿いに駐車地に向かいました。 そして、下山開始から1時間ほどで出発地点へと戻って来ました。(下写真)
しかし、同行者の姿はまだなく暫く待つことにします・・・。 45分ほどして電話が掛かってきて、500mほどで下山とのことでしたが、結局30分ほど待つことになりました。(雪が腐ってスキーでは大変だったようで、途中からワカンで降りたとのことでした)
こうして、今回の短くも長い登山も無事に終わりました。 帰路は時間がたっぷり余っているので、割石温泉(Wikipediaリンク)に寄って行きました。
今回の反省点は、
・当初予定していた峠まで、広域林道を通って入れるものと思っていました。 今回の様に、急遽行き先を決める際にもなるべく登山口までの情報を集めるように心がけたいと思います。
次回ですが、そろそろ雪解けが進み、花の季節となるので、鈴鹿山脈の「藤原岳」周辺へお花見登山とする予定です。
天気がよく、眺望に恵まれて、すばらしい登山でしたね。いつか、雪山を登ってみたいですね。まづは、左肩を治すのが先ですがーー。
by テリー (2013-03-12 22:27)
今晩は!
良い天候に恵まれて最高の登山となりましたね!
スキーとスノーシューの同行には無理があるようですね!
こちらでは2~3日にかけて降った雪に黄砂がまじり
黄色い色をしてました!!
by シラネアオイ (2013-03-12 23:24)
天気も良く素晴らしい展望でしたね
スノーハイクは興味を持っていますが
なかなか踏ん切りがつきません。
by g_g (2013-03-13 08:46)
こんにちは^^
朝ご訪問しましたが時間がなかったので、ナイスの押し逃げをしておりました。
360度展望のお山なんですね~凄い良い見晴らし。
山スキーって勿論やったことありませんが、登山に利用するには大変なようですね。
by mimimomo (2013-03-13 10:26)
シールを付けて雪山を歩いてみたいなぁ、っと思ったりもしますが。
まあ、無理かな。
by 山子路爺 (2013-03-13 11:33)
テリーさん、コメントありがとうございます。
雪山のシーズンも終盤となって来ました。 特に今年は2月までは雪山は天気があまりよくなくて、行く機会が少なく、ここへ来て気温が高い日が続くので、溶けてしまう前に行けるかが不安です。
シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
スノーシューとスキーの同一行動は無理ではありませんが、深雪だとスキーの方が良いかもしれませんね。 いづれにしても、滑走によい斜面がある場合はスキーで降りるのが一番ですね。
g_gさん、コメントありがとうございます。
今回のコースは距離も短く初心者向きかもしれません。 一番の問題は、登山口まで入れるかということですね。
by おど (2013-03-13 12:50)
これって正しく掛け値なしの最高の景色でしょうね~こう云う日のために山へ・・・一度でいいからこんな景色にお目に掛りたいものです!
by OJJ (2013-03-13 14:42)
素晴らしい展望ですね^^
要雪山経験の山なので、紅葉の頃に登りたいですね。
by joyclimb (2013-03-13 21:47)
当然のことながら、北アルプス、
とびきり白いですね。(^^)
この絶景、あと10分頑張れば・・・
よ~く分かります。
どちらの気持ちも。(^_^;)
by nousagi (2013-03-13 23:28)
何時もおどさんの雪山の写真を憧れと羨望の眼差しで拝見していますよ^^
by takaki-i (2013-03-14 11:48)
mimimomoさん、コメントありがとうございます。
お忙しいところをありがとうございます。 この山は展望の山ですね。 無雪期であれば、頂上まで2時間のコースタイムでこの展望なのでお手軽でオススメです。(遠いのが難点ですが・・・)
山子路爺さん、コメントありがとうございます。
山子路爺さんなら山スキーもOKですよね。 まあ、この山はスキーで登るような所ではないということでしょうが。
OJJさん、コメントありがとうございます。
毎週登っていれば、年に2・3回はこの様な展望に恵まれますよ。 そうは言っても、低山ばかりでは難しいのですが。
joyclimbさん、コメントありがとうございます。
一昨年登った猪臥山同様、飛騨を代表する山でしょうね。(北アルプスは別格ですが) ブナも多いので、紅葉も綺麗でしょうね。
nousagiさん、コメントありがとうございます。
北アルプスは近いこともあって、かすみにも負けずに真っ白でしたね。 手前のピークでも、白山方面を除いてほぼ見えているのですが、360度の展望ではありませんからねぇ。
takaki-iさん、コメントありがとうございます。
里から近いので雪山と言うほどではないところですが、展望は最高ですね。 ここは、少しでも雪山の経験があれば、危険箇所も少ないので比較的安心して登れますよ。
by おど (2013-03-14 12:30)
最近、近所には雪がなくなりどうしようかと思ってしまって
こうして雪を見ると行きたくなりますね。
もうアルプス周辺に行かないと・・・・
お天気が良くて素敵ですよね!
踏みしめたいです。
by ひろたん (2013-03-17 07:58)
こんにちは。
360度の展望が素晴らしいですね^^。
by 海を渡る (2013-03-21 12:15)