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[登山] 滋賀県 武奈ヶ嶽・三重嶽・三十三間山・轆轤山周回縦走 [登山]

 今回は、滋賀県の水坂峠(みさかとうげ)から、高島トレイルを歩いて「武奈ヶ嶽(ぶながたけ)」と「三重嶽(さんじょうだけ)」へ登り、その後は福井との県境を進み「三十三間山(さんじゅうさんげんざん)」と「轆轤山(ろくろやま)」を経由して下山して来ました。
 前回の反省を踏まえて、敢えて午前中は雲が多めの山域としたので「武奈ヶ岳」まで展望はありませんでしたが、午後に入って青空が望み「三十三間山」からは若狭(わかさ)湾などの景色も見られ満足の行く山行となりました。

武奈ヶ嶽と轆轤山のパノラマ

滋賀県
武奈ヶ嶽・三重嶽・三十三間山・轆轤山
周回縦走

日付2013年06月16日(日)
天気朝方は曇り、午後は晴
場所滋賀県高島市今津町保坂
距離31.0Km
累積標高+1973m -1973m
時間09時間50分
人数1名
撮影枚数441枚(FinePix XP200)
041枚(DSC-TX300V)
登山難度(A:安易~E:高度)B(距離長い)
概略 水坂峠から高島トレイルを通り武奈ヶ嶽
と三重嶽へと登る。 その後は県境尾根を
進んで、三十三間山と轆轤山を経由して
天増川へと下山するが、県境尾根付近は
ブナ林が多く気持ちのよい道が続く。
 また、下山に利用した天増川集落への尾
根道は、落ち着いた雰囲気の自然林が続き
名コースといえる。
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
05:45269m0.0Km水坂峠 出発
07:00 (01:15)739m3.1Km赤岩岳分岐
07:25 (00:25)858m4.1Km武奈ヶ岳
08:55 (01:30)974m8.7Km三重嶽 5分滞在
10:00 (01:05)860m12.0Km県境分岐
10:40 (00:40)726m14.6Km電波塔跡
11:10 (00:30)668m16.1Km能登野越
12:00 (00:50)842m18.6Km三十三間山
12:05 (00:05)800m18.8Km草原 昼食休憩
12:35 (00:30)800m18.8Km草原 出発
12:45 (00:10)725m19.3Km風神
13:15 (00:30)656m20.9Km轆轤山
14:20 (01:05)345m24.4Km天増川下山分岐
14:35 (00:15)158m25.0Km天増川林道出合
14:55 (00:20)120m27.1Km国道303号出合
15:35 (00:40)269m31.0Km水坂峠 到着

ルートラボ

実績コース(赤色が実績、緑色は予定)

 前回の山行で暑熱対策が不十分で苦労したので、今回は涼しい山をと思っていました。 しかし、候補として上がっていた「白山」や「木曽御嶽山」はどちらも朝方まで雨で、午後も不安定な予想となっていました。
 そこで、2年前の同時期に登った高島トレイルの「大御影山(おおみかげやま)」から「三十三間山(さんじゅうさんげんやま)」の稜線沿いがブナ林で標高の割に涼しかったことと、この山域の天気予報が午前中は曇りだったことから、以前行けなかった高島トレイルのコースを周回で歩くことにしました。

 今回も長丁場となるのと、少しでも朝方の涼しい時間に距離を稼ぎたかったので、自宅を4時前には出発することにしました。 名神と北陸道を走り木ノ本ICで降りると、下道を国道8号・161号・303号と進んで行きました。 保坂(ほうさか)の集落の分岐で367号線へと左折しますが、すぐの細い分岐で右手(直進)して「水坂峠」への旧道を進みます。
 すこし行くと目的地となる登山口と峠の標識があるのでUターンして、目星を付けておいた駐車地に車を止めて出発の準備をします。(下写真)

駐車地付近から峠方面

水坂峠(帰路撮影)

 現地の天気は、予報通りガスが掛かっていて時折霧雨が降っていました。 いづれにしても前日の雨で下草が濡れているので、雨具の上下とスパッツを履いて出発しました。
 峠へ向かうと、先ほど確認した登山口が見えてきたので「高島トレイル」と書かれ登山届のある方から入っていきますが、念のため登山届を記入して行きました。

登山口(左)と右手は二の谷山方面(下写真)

水坂峠登山口

 登山道へ入りますが、湿った土と柔らかい落ち葉で足元が不安定となっているので、注意しながら登っていきます。 すぐに左手の尾根に登る道となりました。 尾根筋に登ると、その先は鬱蒼と茂る樹林帯がモヤの中に続いていました。(下写真)

樹林の道を登る

急斜面が多い

 出発からGPSの調子が悪いので、一旦電源を入れ直して行きますが、その間の奇跡が記録されていません・・・。 左下方面から車の音が響いてきますが、この辺りが丁度水坂トンネル頭上のようです。 相変わらず登りが続きますが、暫くすると雲が流れて時折陽が射し込んできました。(下写真)

ブロッケン現象

良い雰囲気の樹林帯を進む

 この時点で雨は降っていませんが、思ったよりも樹林が多く頭上からポタポタと水滴が垂れるので、暫くは雨具を着たまま進みます。 また、雨のお陰で朝方はそれほど暑苦しい感じはありませんでした。
 当面の目標は「赤岩山」ですが、まだまだ距離はあります。 尾根の上部に出ると、周りの景色も見えてきますがまだまだ雲は多く視界は利きません。(下写真)

稜線上部で低木の林となる

時折青空が覗くが・・・

雲が流れる

 このコースは今まで歩いた高島トレイルの道としては、登山道といった感じが強く、他の道が広いトレイルを歩くイメージに対して、木々の間を潜ったり跨いだりといった感じとなっています。 また、砂まじりの土が多いのか一部の急登では足場も悪く滑らないように気をつけて進みました。(下写真)

足場の悪い急登

この辺りでは唯一のロープ場

 唯一のロープ場は大したことはありませんが、岩が濡れているので慌てずに通過します。 ここを登るとまた稜線沿いの緩やかな道が続きますが、似たような道がひたすら続きました。(下写真)

鬱蒼と茂る樹林を進む

サワフタギ

 ようやく右前方に「赤岩山」と思われるピークが見えてきますが、登山道はその左手の尾根を進んで行きました。 途中の分岐に赤岩山経由のコース案内がありますが、敢えて寄る必要もないので、そのまま直進して行きました。(下写真)

赤岩山分岐

 まだまだ登りは続きますが、日当たりの良い南斜面だからか植生が変わり、県境尾根までの間はコアジサイなどを見ながら進むことになりました。(下写真)

コアジサイ

?1

 ピークを幾つか越えて次第に標高を上げていくと、雲が切れて来て、後ろを振り返ると歩いてきた尾根が見えていますが、風に煽られた雲ですぐに隠れてしまいます。(下写真)

武奈ヶ嶽の登りから振り向くが・・・

 ここまで雨具の上下にスパッツで、ほとんど濡れずに来ていましたが、この辺りで下草が多くなりそこをかき分けていくため草に付いた水滴が大量に付着します。 雨具を着ているので問題ないはずですが、何故か右足にだけゴアテック製の登山靴にもかかわらず浸水して冷たくなって来ました。 スパッツと雨具のズボンとの間から染み込んでいるのかと確認しますが、結局靴の皮膜が剥がれたのか靴の横から直接染み込んでいるようでした・・・。 その為、ここからはストックで水滴を前もって払ってから通過していくことになります。

 この様なトラブルもありましたが、黙々と登って行くと唐突に切り開きに出て、そこが「武奈ヶ嶽」の山頂でした。(下写真)

武奈ヶ嶽山頂

 左手に標識があり、200m先に展望台があるらしいのですが、この天気では期待出来ません。 ここは次の目標となる「三重嶽」へ向かって進んで行きました。(下写真)

展望地があるようだがガスが濃いので無視

 山頂は樹木で展望がありませんでしたが、少し進むと下草と灌木のみとなり周りが見渡せます。 しかし、丁度雲の中に入っているのか展望はまったく得られませんでした・・・。(下写真)

山頂付近は展望がよさそうだが・・・

 ここまで名前の割にブナが少なめでしたが、北斜面の下りに入るとブナの林があちこちに見られ出し、気持ちのよい道が続きました。(下写真)

名前通りにブナが多くなる

よい雰囲気に

  尾根の途中に直進するとワサ谷へ降りる分岐がありますが、ここは標識にしたがって左斜面を降りて行きました。(下写真)

わさ谷分岐は左手に

 樹林帯を通り過ぎるとなだらかな登りとなり、674mピークに到着しました。 ピークには木は伐採されたのか見晴らしが良くなっており、ピークを示す青色の標識と高島トレイルの標識が設置されているだけです。(下写真)

674mピークで東方向に転進

 ここで尾根は東へ廻り込むように北方面へと向かっていきます。 東方面が望めますが、そちら方面には雲が少ないのか多少遠望は効きます。(下写真)

雲が晴れてきたか

 この辺りから先いたるところで、景色の無い山道をツツジの赤い花が彩っていました。(下写真)

ツツジの赤が映える

武奈ヶ嶽を振り返り見る

 「三重嶽」の登りとなる手前で水谷へと降りるコースとの分岐がありますが、ここは右手に進んでいきます。 この頃より本格的に天気が回復してきたようで、ガスが晴れて時折陽が射し込んできました。(下写真)

水谷分岐

陽が射してきた

 太尾と呼ばれる「三重嶽」への主尾根となりますが、名前の通りの太い尾根となり、途中に池がありました。(下写真)

太尾の池

カエルの卵

 盛んに鳴くカエルの声が聞こえてきて落ち着きます。(下写真)

ここも良い雰囲気

 途中で地図に登山道の記述はありませんが、南尾根方面に向かうと思われる分岐がありました。(下写真)

分岐

 ここまで、トレイルと言う割には低木が生い茂り狭く下草も多い道でしたが、驚いたことに前方から自転車に乗った方(敢えて登山者とは言いません)が降りて来ました。 こちらの姿を見るとそそくさと自転車から降りて狭い道を譲りますが、流石にこの道を自転車で進むというのは非常識ではと思いました。 他に登 山者がいるとかの問題よりも、この様な狭い道での自転車の取り回しでは周りへの環境(草木など)へのダメージが大き過ぎるでしょう。(ましてや乗ったまま で下山するとなると、枝などを折りながら進むことになりますね) これが県境尾根沿いの広い道なら、まだ理解出来ますが、ここまでのコースではあり得ませ ん。(怒)

 自転車の通過に気を悪くしますが、すぐに山頂への分岐に到着しました。(下写真)

広い山頂部

山頂分岐

 ここで右手の山頂へ向かって広いブナ林を通り過ぎると、視界が開けた「三重嶽/山上ヶ岳(さんじょうだけ)」の山頂に到着しました。(下写真)

ブナ林を通って山頂へ

三重嶽山頂

 1000mに満たない標高ですが、ここは高島トレイルの最高点となります。 山頂からの展望は期待していませんでしたが、琵琶湖方面の雲が晴れてきておりガスの間から景色が見えていました。(下写真)

琵琶湖の竹生島

晴れ間から琵琶湖を望む

 暫く展望を見ながら休憩していきますが、先は長いので一息ついた所で出発します。 先ほどの分岐に戻り、ここからは県境尾根に向かって徐々に下っていきます。(下写真)

気持ちの良い道が続く

 この辺りも武奈ヶ嶽からの下りと同様に草原があります。 いまから向かう「三十三間山」も同様に草原となっていますが、何か理由があるのでしょうか?(下写真)

草原の道

琵琶湖を望む

 長い尾根道ですが、雲が晴れて次第に景色が見えて来ていたので。それまでの様に黙々と歩くことは少なくなります。 ブナの原生林の間を歩いて幾つかのピークを登り返しますが、それほど標高差は無いので快適です。(下写真)

887mピーク

ブナと灌木の混在林

タニウツギは終盤

 右手に県境尾根と思われる稜線が見えて来ました。 次第に近づきそこに緩やかに登って行くと見覚えのある標識が立つ県境尾根に合流しました。(下写真)

県境尾根と合流する

 ここからは以前も歩いた道なので、何となく道の様子は覚えていました。 立派なブナの林の中を歩く道となりますが、暫くは広い道が続きます。(下写真)

ここからはブナの原生林が続く

ブナの美林

今回もギンリュウソウ

 能登郷へと降りる道との分岐を通り過ぎると、鉄塔が見え出しました。(下写真)

能登郷分岐

?2

鉄塔を通過

 以前同時期に登った時に、この辺りでドウダンツツジを初めて見たことが記憶にあったので、今回もと思っていましたがどこにも見当たりません・・・。 時期が悪いのか、見逃すほどしか開花していなかったのか?
 程なく大日岳の標識がある分岐に到着します。(下写真)

大日岳

 ここからはひと歩きで電波塔跡の広場に到着しました。 以前はここから無理矢理尾根沿いに進みましたが、今回は林道を通って行きます。 ここでコースの半分といったところですが、ここまで来れば後半の標高差はそれほどありません。(下写真)

灌木をくぐって進む

電波塔跡に到着

林道を進む

 林道の脇には、ブーメラン型の種をいっぱいつけたカエデがあります。(下写真)

ウリハダカエデの種子?

 そのまま林道を進んでいくと、ガスの中から車が止まっているのが見えて来ました。 そこが三十三間山へと向かう登山道の入り口です。 京都ナンバーの2台の車は登山者のものでしょうか?(下写真)

車が荷台止まっている所から登山道に復帰

 以前は、この登りがよく分からず尾根伝いに進んで行きましたが、良く見ると右斜面に道が続いています。(下写真)

歩きやすい道が続くが・・・

 そこを歩いていきますが、古くからの道なのか所々で道が寸断しています。 それでも比較的歩きやすいのでそこを歩いていきますが、途中まで行くと稜線の道との差がほとんど無くなって来ました。 適当な所で上部へと向かう道と合流して、そのまま急登を登って稜線沿いの道に合流します。
 そこからは以前も歩いた木々の間を抜ける道を進んで行きました。 程なく「能登越」に到着しました。(下写真)

能登越

 ここからも稜線沿いに歩いていきますが、前方からひとの声が聞こえて来ました。 先ほどの車の登山者なのか、コースから少し外れて迷っているようですが、本来の道方面に復帰してきているようなので、先に進んで行きました。
 そして838mピークへの登りになると、それまで灌木の間を縫うようにして歩いたいた道は無くなり、歩きやすい登山道となります。(下写真)

やっと歩きやすい道となる

ツルアジサイ

 そしてピークを2つほど経由すると、誰もいない三十三間山の山頂に到着しました。(下写真)

三十三間山山頂

 ここからの展望は無いのは分かっていたので、少し進んで前回は来られなかった草原へと出て行きます。(下写真)

草原となる

 草原の先には3名ほどの登山者が休憩していました。 自分も適当な石を椅子替りにして、昼食休憩としていきます。(下写真)

ここで休憩

 幸いまだ雲は多く陽射しも弱いので、前回の様に熱にやられる心配はありません。 また、西から強い風が吹き抜けていくので、クーラーの様な爽やかな風で快適です。(気温は20度弱でした)
 また、雲は山の上にあるので展望はそれなりに望めました。(下写真)

若狭湾(小浜)方面

西方面

 朝一番に登った「武奈ヶ嶽」もすぐ近くに見えています。(下写真)

武奈ヶ嶽

 食事の間には3名ほど登山者が行き来して行きましたが、すべての方は下山していったようです。 昼食後は、登山靴に染み込んだ雨水を少しでも減らそうと靴下を脱いで絞っていきます。(苦笑)
 ここからは、轆轤山(ろくろやま)へと向かい下山します。 南方向へと広い尾根道を進んでいきますが、この辺りには特徴的なツツジ?の赤い花が咲いていました。(下写真)

三十三間山を見返す

三方五湖方面

ツツジ?

 暫く進むとロープがあり稜線沿いに進めないようになっていました。 下から廻り込むのかと思い、そのまま降りていきますがどうも道があるようには見えません。 但し、そこには「風神」が祀られていたので見ていくことにしました。(下写真)

風神分岐

風神

 先ほどのロープがある分岐に戻ると、木に轆轤山の標識がありロープの先を示しています。 特に通行禁止の看板とかあるわけではないので、道間違い防止のためだろうと思いロープをくぐって先へと入っていきます。(下写真)

轆轤山へはロープがあるが、ここから入る

踏み跡は続いている

 踏み跡は続いていますが、最近歩いた形跡はありません。 また、所々の灌木の道では慣れていないと通過するのも苦労しそうです。(下写真)

灌木が多くなるが慣れていれば全く問題なし

 テープは随所についているのでそれを追って進んで行きました。 道は獣道と兼用なのか鹿の足跡が続いています。(下写真)

獣道と登山道が縦横無尽に走る

適当に下るが大体道はあっている

三重嶽

 灌木帯を過ぎると再度草原状の道となり、快適に歩いていきますが、下草が少なく明らかに鹿に食べ尽くされているようです。 また、先程も見たツツジが沢山咲いていて綺麗です。(下写真)

ツツジの赤とヤマボウシの白が点在して良い雰囲気

若狭町方面

 前方にハゲ山のピークが見えてきたのでそれが轆轤山かとも思いましたが、手前のピークだったようです。 しかし、ここからの展望が一番よく360度の展望が得られました。(下写真)

轆轤山手前のピーク

小浜湾か?

ようやく轆轤山が見えてきた

比良山地の武奈ヶ岳方面(奥)

武奈ヶ嶽と轆轤山のパノラマ

西方面のパノラマ

三十三間山と三重嶽のパノラマ

三十三間山を望む

 轆轤山は下のピークのようなのでそこに寄っていきますが、上部から見るとこれといった特徴はなく山頂標識がそれと分かる唯一の印となっていました。(下写真)

轆轤山山頂

 ここからは予定通り南の尾根へと進みますが、そのまま真っ直ぐに降りて行くと「六ツ石」へと降りていく道ですが、もう少し尾根沿いに進むことにします。(下写真)

下山分岐まで進む

 一旦左方面のピークへ登り返してそのままそちらへ降りて行くと、下に広場のようにところが見えて来ました。(下写真)

下の広場が分岐点

 その切り払われた所が林道と南の尾根沿いの道との分岐となっているところでした。(下写真)

天増川の標識が目印

 尾根沿いに進んでいきますが、少し薮っぽいところもありました。 しかし、この道もあいかわらず明確なテープが続いていて迷うことはほとんどありません。(下写真)

暫くは樹林帯を進む

 前方左手に立派な杉林が見えてきますが、そちらは急斜面となっているので尾根筋を外さないように歩いていきます。(下写真)

立派な松の木

左手の尾根からも下山可能(六ツ石)

いたるところにテープがある

 このコースは事前に調べた地形図では分からなかったのですが、思ったよりも太い尾根が続いていて、二重山稜となったところも複数箇所あります。 その為、まよいやすいのですが一箇所広い尾根を外れて右下へと向かう分岐があり注意が必要です。(下写真)

ここは右に折れる

明確な尾根道ではないので注意

 また、この道は植林が多いかと思っていましたが、集落の手前までは自然林(二次林?)が多く残っており、気持ちのよい道となっていました。(下写真)

良い雰囲気の道となる

植林が多くなると下山口も近い

 384mピークを過ぎると植林が多くなり、下山予定のポイントが近づいて来ました。 GPSで下山する尾根を確認すると注意して歩いていきますが、分岐には山岳会の名前が刻まれた標識が立っており、それと分かりました。(下写真)

この左手が下山路

 事前にロープが設置されていることは知っていましたが、実際歩いてみると過剰とも言える数のロープが設置されていました。(下写真)

過剰にロープが設置されている

 しかもロープは下まで続いており、降りにはありがたいのですが、つづら折れで左右に自由に歩けないので少し邪魔でもあります。 下山開始から10分ほどで下に林道が見えて来ました。(下写真) 

下に道が見えてきた

 最後の方はロープも無くなり、適当に降りていきますが、伐採した木々や竹がそのまま残っているので歩きづらくなっていました。(下写真)

最後は適当に降りて林道に合流

 無事に林道に合流しますが、まだ先はあります。 まずはこの林道を歩いて、国道303号線へと出ます。 その後は、バスの時間が30分以内であればバスで保坂まで戻り水坂峠へ戻る予定です。
 しかし、時計を見ると先ほど出発して次は一時間後となっています。(毎時27分が天増川口の出発) 仕方ないので、このまま歩いて峠へと帰ることにしました。(下写真)

すっかり良い天気に

天増川集落に出る

 天増川集落の神社裏が昔からの登山口となっているようです。(下写真)

神社裏からも登山口があるらしいが

 20分ほどで303号線に出合いますが、バスが車で30分ほど掛かります。 予定通りここからは303号線沿いに戻って行きました。 幸い国道沿いは歩道が続いており、車との接触の危険はありません。(下写真)

303号線に合流

 途中、武奈ヶ嶽への登山口を見かけますが、昔から色々なコースで登られているのでしょうか。 しかし、今回もこの車道歩きで炎天下の中を歩いたので、帰宅後首周りが日焼けしていましたが、大した事はありませんでした・・・。

303号線を水坂峠へ戻る(中央左に武奈ヶ嶽の登山口)

 そして思ったよりも早く、303号の出合いから40分ほどで駐車地に無事戻ることが出来ました。

今回の反省点は、
・特にありませんでした。 午前中天気が悪いのは、そういう山域を選んだので計算通りです。(笑)

 次回ですが、台風と雨の状況しだいですが、天気はそれほど期待できないので近場の低山を予定していますが、標高低いと暑いですねぇ。(その場合は、本当に短めになると思います・・・)


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コメント 11

コメントの受付は締め切りました
g_g

凄いロングコースでしたね、お疲れ様でした
ギンリョウソウは今年まだ見てません{雨が降らないせいか}
2はエゴノキかな?
by g_g (2013-06-20 06:59) 

nousagi

しっとりした林の中は、緑も映えて目にはいいのですが
実はじめじめして蒸し暑くて身体には不快ですね。(^_^;)
だんだん晴れてきて、乾いた草原の風が
とびきり心地良く感じられたことでしょうね。(^^)
by nousagi (2013-06-20 10:33) 

おど

g_gさん、コメントありがとうございます。
 車道歩きが長めなので、登山道の歩きは25Kmほどでした。 ここ三回ほどはギンリュウソウを見かけているので、この次期が最盛期なのでしょうね。 今回も前回も、ブナ林で見かけたので保水力や湿り気などが関係有りそうです。 ?1と?2の花はエゴノキのようですね、ご指摘ありがとうございました。

nousagiさん、コメントありがとうございます。
 今回、登り始めから気温はそれほど高くなかったので快適でしたよ。 確かに雨具を着ると熱がこもりますが、前回のことを考えるとましでした。(笑) 草原は、まだ陽がそれほど指していなかったので、まだ乾燥していませんでした。 しかし、風はあったので水分を含んだ草原に吹いて冷たくて気持ちよかったです。

by おど (2013-06-20 12:27) 

mimimomo

こんにちは^^
やはり単独行は良いですねぇ~ 場所や日にちもその時々で選べて。
昨日は雨の中、八ヶ岳《西岳》へ行ってきました(--; ま、お花があったので、わたくしとしては満足ですが。
累積標高差が大きい割には時間があまり永くない。さすがおどさん。
だんだんお天気も良くなって、竹生島まで見られて、眺望が良いってやはり登山には最高ですね。
樹林帯の中は雨が降らなくても雫で濡れますよね^^
昨日わたくしもちょっと靴が湿ってしまって、、、ほんの僅かだから大丈夫ですが、
靴下を絞るほどだとは(><; ちょっと難儀でしたね。
by mimimomo (2013-06-20 14:14) 

OJJ

たまたま奥の細道を眺めた後だったのでおどさんが松尾芭蕉に見えてきました。読図、脚力は当然として観天望気、草木に対する知識・・
 今まで一日で歩かれた最長距離はどの程度でしょうか?因みに忍者説も有る芭蕉は約60キロとか・・笑)
by OJJ (2013-06-20 20:05) 

テリー

31Km ですか、やはり、鉄人ですね。
天気によって、登る山を適当に決められるのは、いいですね。
by テリー (2013-06-20 22:26) 

ひろたん

31Km・・・・・それは凄いですね^^;
これは歩けません。
木陰が少ないような気がしますね
この時期はきついですね。
ほどんと筋肉ですよね^^
by ひろたん (2013-06-21 15:45) 

ゆうくん

ギンリョウソウ、まだ見たことがないんですね、今年は会えるかな。
しかし、軽くこのクラス登山をこなすのは、僕からすると神のようです。
実は長男もおどさんの記事を楽しみにしてるんです。
by ゆうくん (2013-06-22 11:04) 

山子路爺

31kmを10時間弱……平地と同じじゃん。
感服するばかりです。

by 山子路爺 (2013-06-22 14:49) 

tochimochi

31Kmを10時間弱ですか!
相変わらずの健脚ですね。
それも霧雨やガスに濡れながら雨具を着ていては蒸し暑さも相当だったでしょう。
しかし轆轤山手前のピークからの展望は素晴らしいです。
疲れも吹き飛んだでしょう。

by tochimochi (2013-06-22 23:07) 

おど

皆さん、NICE!とコメントありがとうございます。 返信が遅くなりました。

mimimomoさん、
 単独行は気楽ですが、その分リスクも高いですね。 この時期の八ヶ岳であれば、雨でも楽しめるからよいですよ。(去年この時期に行きましたよ) 天気はよいに越したことは無いのですが、暑いのは勘弁ですね。(笑)

OJJさん、
 松尾芭蕉ですか。 昔のひとは凄いですねぇ。 こちらは日帰りがせいぜいですが、月単位で歩く人の真似は出来ません・・・。 今まで一日に歩いた距離は40Km程度が最高ですよ。(基本的に陽が出ている時間にだけ行動しますし、走らないし、山の中ですから)

テリーさん、
 30Km前後であればコンスタントに歩けるようにはなって来ました。 その替り痛めた膝に負担が掛かりますが。 四方に山があるので、特にこの時期は晴れ間の望めそうな山域に行きますね。

ひろたんさん、
 今回のコースは木陰いっぱいでした。 木陰がなかったのは、最後の草原だけですが、写真を見て分かるように日は陰っていましたからね。 これで炎天下なら、途中で断念してますよ。(笑)

ゆうくんさん、
 軽くこなせてはいませんが(笑)、徐々に距離を伸ばしてですね。 いきなりこの距離を歩けと言われても、無理ですよ。

山子路爺さん、
 山行記録に記入し忘れましたが、下山後の6Kmほどは車道歩きですからね。 平地なら普通の人も時速5・6Kmで歩けますよ。 逆に平地であれば、もしくはトレランの人であれば、この距離を4時間程度で走破すると思います・・・。(苦笑)

tochimochiさん、
 普通の山道であれば、時速3Km前後で歩けますね。 登りが続くとこの限りではありませんが・・・。 歩き始めは風もあって涼しかったのですが、陽が差しこむようになった武奈ヶ嶽からは蒸し風呂状態でしたね。(笑) 先日行ってきた山も低山だったので、暑くて汗だくになりましたよ。 轆轤山辺りの景色は最高ですね。
by おど (2013-06-23 08:57) 

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