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[登山] 避暑目的で恵那山縦走登山 [登山]

 今回は、連日の暑さで涼しい登山が期待できる「恵那山」に登って来ました。 登山コースとしては、いつもの「前宮ルート」で登り、下山は以前途中まで歩いたことのある「神坂(みさか)峠ルート」を利用しました。 「恵那山」も毎年登る山となっていますが、今まで天気に恵まれず景色に恵まれない山の一つでしたが、今回は霞んではいましたが中央アルプスや南アルプスなどの展望が望めました。 また、当初の予定通り涼しい中を歩くことが出来て、久しぶりにゆっくりと登山を楽しむことが出来ました。

関連リンク
 2012年08月19日 [登山] 2012年 恵那山(前宮ルート) 

恵那山の展望地からのパノラマ

恵那山
前宮ルートから神坂峠
縦走登山

日付2013年08月11日(日)
天気晴れ
場所岐阜県中津川市中津川~長野県下伊那郡阿智村智里
距離15.2Km
累積標高+1927m -1012m
時間08時間05分
人数1名
撮影枚数004枚(FinePix XP200)
666枚(DSC-TX300V)
登山難度(A:安易~E:高度)B
概略 連日の猛暑日となっているので、近場の避暑を考えて
恵那山へといつもの前宮ルートで登る。
 暑さ凌ぎが種目的なのでスローペースで上るが、前回
の重たいザックの反動か、軽やかに登りいつものペース
より少し遅い程度で山頂に到着する。
 道中及び山頂は、期待を裏切ることはなく涼しく過ごす
ことが出来た。 恵那山としては、初めての大展望が見ら
れ満足出来たが、下山予定時間まで時間があるので、
途中の風通しよく涼しいところで休憩をしながらゆくりと降
りていく。(下山は神坂峠) 
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
05:50662m0.0Km恵那神社駐車場 出発
06:20 (00:30)865m2.1Km対東沢
07:30 (01:10)1454m4.0Km枯大桧
08:50 (01:20)1851m5.5Km行者越
09:45 (00:55)2168m7.3Km神坂峠分岐
10:15 (00:30)2189.8m8.4Km恵那山山頂(展望台)
10:20 (00:05)2190m8.9Km恵那山頂避難小屋 昼食休憩
10:50 (00:30)2190m8.9Km恵那山頂避難小屋 出発
11:20 (00:30)2168m9.7Km神坂峠分岐
12:40 (01:20)1695.9m12.1Km大判山
13:15 (00:35)1567m13.6Km鳥越峠
13:55 (00:40)1577m15.2Km神坂峠駐車場 到着

ルートラボ

実績コース(赤色が実績、緑色は予定)
20130811_map.jpg

※今回のコースの登りは過去と同様のため、詳細は関連リンクを参照してください。(今回も写真中心です)

 この所の酷暑には参ってしまいます・・・。 本来予定していた「池口岳」の登山口となる南信濃のアメダスを見ると、連日の37度以上となっていて、とても登山できる状況ではなさそうです。(標高が上がれば解消されるのでしょうが・・・)
 また、この時期はお盆と言うことで道路の混雑も予想されるので、あまり遠出はしたくありません。 そこで今回も毎年訪れている山となりますが「恵那山(えなさん)」へ登ることにしました。

 登山口は、いつもの様に恵那神社として、前宮ルートで登ります。 通常であれば、そのままピストンなのですが、今回は避暑が目当てなので車を廻して、標高の高い「神坂峠」で涼みながら待って貰うことにしました。

 登山口までは自宅から1時間半も掛かりませんが、あまり遅くなると渋滞の心配があるのでいつもよりは遅く4時過ぎに出発しました。 案の定、高速道路は混んでいますがまだ渋滞となるほどではありませんでした。 中津川ICで降りて、国道363号線に右折して奥まで進みます。 ICから20分ほどで恵那神社に到着しました。(下写真)

恵那神社駐車場からの眺め

 ここで出発をして行きますが、いつものカメラを車に忘れてしまいますが、2台を使い分けているのでもう一台(DSC-TX300V)で撮影していきます。 1.5Kmほと林道を進むと登山口があるので、小川に掛かる丸太橋を渡り登山の開始となります。(下写真)

丸太橋を渡る

 樹林帯に入るといきなり蜘蛛の巣に頭からすっぽりと被ってしまい髪が蜘蛛の糸だらけとなってしまいました・・・。 粘りつく糸を取りながら進んでいると、カモシカが斜面横を駆け上がりこちらの様子をじっと伺っています。(下写真)

カモシカ近影

 このコースはこれで5度目ほどとなるので、慣れた道です。(恵那山へは、このコース以外で登ったことが無いのですが・・・) つづら折れに登り、山腹を巻いていくと沢に出会いました。(下写真)

対東沢

 ここから暫くは登り一辺倒となります。 途中ガレ場の横を通過しますが、そこからは晴れ渡った空と山の緑が綺麗に見えていました。(下写真)

前山を望む

 尾根に乗る急登となると、後は黙々と登ることになりますが、登山口から下界とは違い涼しい風が吹いているので、それほどキツくはありません。 また、前回重たいザックだったのが幸いしているのか、この日は身も軽やかで調子は上々です。(下写真)

急登

 工程の1/3ほどの所にある枯大桧に到着しますが、いつ見ても見事な大木です。(下写真)

枯大桧

 この辺りから標高が上がるので、まわりの山々が徐々に見えてきます。 しかし、この日は暖かな空気の層が停滞しているのか、低空に灰色がかった霞が掛かり遠望が得られません・・・。(下写真)

尾根から南西方面を望む

 尾根の笹が多くなって来ると、直射日光が直接降り注ぎますが、空気は乾燥しており気温も23度ほどだったのでまだ快適でした。(下写真)

笹の登り

帽子にトンボが(近接撮影)

中津川方面は霞・・・

焼山

 この様な道が延々と続きますが、ここで登山の体力を付けたようなものなので苦にはなりません。 それどころか、恵那山に登って初めてと言える快晴の青空なので、山頂へと向かう歩みが早まります。(下写真)

山頂が見えてきた

木曽御嶽山も霞んでいる

 その後も、このコースの名所を通過していくので、順調に山頂へと近づいているのが実感出来ます。(下写真)

物見の松からの展望

空八丁

大川入山(左)方面

 以前の記事でも何度か説明していますが、恵那山は20合目が山頂という珍しい基準で標識が付けられています。 はじめに見られる標識が三合目なのですが、これは1.5合目に相当します。 そして傾斜が緩み出す十六合目に到着しますが、ここは8合目に相当します。(下写真)

十六合目に到着

 ここからは緩やかな上りとなり、苔生した樹林帯を歩いていきます。 程なく恵那神社の一の宮に到着しました。 そこから暫く進むと、下山予定の神坂峠との分岐に出ますが、まずは山頂へと右折して向かいます。(下写真)

前宮・神坂峠分岐

 少し進むと、2007年のセスナ墜落事故の現場を通過します。(下写真)

セスナ墜落現場から望む

 その後も「二の宮」「三の宮」と見ていき、四の宮に到着するとその裏手の展望台へと寄って行きます。 ここからの展望では、恵那山からは初めてとなる南アルプスや中央アルプス、そして写真で辛うじて確認出来る富士山などを見ることが出来ました。(下写真)

恵那山展望地からのパノラマ

中央アルプス方面

聖岳(左)と上河内岳(中央)の間奥に富士山が微かに

中央アルプスアップ(右:南駒ヶ岳、左:木曽駒ヶ岳)

 恵那山の山頂は展望が無いので、ここで気の済むまで景色を眺めて行きました。 ここから少し下ると避難小屋がありますが、ここへは後で寄ることにしてとりあえず山頂を踏んでいくことにします。(下写真)

恵那山頂避難小屋

 山頂への丘へと登ると、ペアの登山者が展望台から景色を眺めています。 自分も登って念のため確認しますが、樹林に阻まれて先ほどのような展望は得られません・・・。(下写真)

恵那山山頂

 山頂には陽を遮るものがないので、先ほどの避難小屋へと戻り昼食休憩としていきます。 若い登山者の方達数名(大学の登山会?)で小屋や近くの木陰で休憩していました。 小屋の中の椅子に座って早い食事を摂っていきますが、窓が開いているので涼しく、鬱陶しい虫も入って来ません。

 涼みに来ているのでゆっくりと食事を食べていきますが、食べ終わった頃には団体の登山者が大勢登ってきたようで、小屋の中が騒がしくなって来ました。 しかたがないので、荷物をしまって出発することにします。

 先ほどの分岐へと戻っていきますが、下山予定の14時には早すぎるので、風通しの良い日陰を選んで少し休憩しながらゆっくりと進むことにしました。
 時間を掛けて分岐に到着しますが、ここからは急な石の多い道となっているので、滑らないように降りていきます。(下写真)

石の多い登山道を降りる

 急斜面を下り切ると、一旦傾斜が緩みますが、このような所では陽射しが強いので樹林帯となるまでは一定のスピード進んで行きました。(下写真)

一旦傾斜が緩む

 その内に尾根を忠実に辿る道となりますが、このコースは天狗ナギやウバナギなど崩壊地の脇を通るところが多く、そのナギ(薙)の下からは涼しい風が吹いてくるので、そのような所では頻繁に立ち止まり天然のクーラーを満喫していきます。(下写真)

ガレからの眺め(高速道が見える)

向かう尾根道

ガレ縁を歩く

ここで休憩(涼しい)

 途中、苔生した日陰があったので、腰を下ろして暫く涼んで行きました。(上写真) この辺りから下には、笹が茂るようになり、強い陽射しと標高が低くなってきたので暑くなって来ました・・・。(下写真)

笹の間を下る

暑くなって来た・・・

山頂を振り返る

 神坂峠から大判山までは以前(2011年冬)訪れていましたが、そのピークへと急斜面を登っていきます。(下写真)

大判山の登り返し

大判山山頂

 冬場とは違い展望のあまり無い大判山の山頂を通り過ぎると、その後も笹の道が続きました。(下写真)

大判山からの眺め(富士見台方面)

ウバナギ

ヤマハハコ

鳥越峠へと降りる

 幾つかのピークを通過して、鳥越峠に到着しました。(下写真)

鳥越峠

 ここから「千両山」へは、また登りとなりますが、最後の登りと分かっているのと、ここまで休み休み来ていて疲れはあまりないので、快適に登って行けました。(下写真)

千両山へ登る

恵那山の向こうに雲が湧く

 笹原の広がる千両山の山頂に到着すると、アベック?の登山者が日傘を差して休憩していました。 陽射しは強いのですが、心地良い風が強く吹いているので暑くは感じません。(下写真)

千両山は笹原

千両山

 ここからは、すっかり雲に覆われた南アルプスや中央アルプスが見えていました。 しかし、南アルプスの北部方面には、高高度まで広がる積乱雲が見えており、あちら方面では雷雨となっていそうです。(下写真)

先の鞍部が神坂峠

南アルプス北部に積乱雲が・・・

神坂峠付近からのパノラマ

 千両山からは神坂峠までは下りとなります。 笹道を歩いて行くと、右手に林道が見え出し、手前の丘を通り過ぎると神坂峠が見えて来ました。(下写真)

富士見台(左)と神坂山(右)

ヨツバヒヨドリ

 神坂峠に到着し、すぐの駐車場(6台ほど駐車可能)に向かい無事合流することが出来ました。

駐車場はすぐそこ

今回の反省点は、
・特にありません。 これほどの高温状態が続くと、登山どころではありませんが、森林限界を超えない程度(2000~2500m)の山であれば、快適に登れることが実証出来たと思います。(今回は2190m)

 次回ですが、今回同様、登山口が暑くなく樹林もほどよくあるところに登る予定ですが、中々都合のいい山が見つかりません。(南アルプス深南部か富士山周辺?)


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コメントの受付は締め切りました
tochimochi

暑い日が続いてますね。
さらに快晴ですから写真で見る分には素晴らしい山行です。
でも森林限界を越えなければ日陰もありますから涼しい場所も期待できますね。

by tochimochi (2013-08-15 06:20) 

g_g

家にいても外に出ても暑い日が続いていますね
空気がよどんでいますが景色は良かったようですね。
前回樹林帯で体調を崩してしまいましたが、今考えると
暑さでやられたようです、所々風通しが良ければ良かったのかも・・・どちらにしても体力の問題かな?
by g_g (2013-08-15 07:43) 

mimimomo

こんにちは^^
お天気がよくて羨ましい~
このお山は草臥れ損でしたよ。雨の中登って、何にも見えず・・・
かなりの急登ですものね。
微かでもとりあえず富士山も見られて・・・良かったですね~w
by mimimomo (2013-08-15 11:59) 

OJJ

恵那山で快適だったと書かれた記事を久し振りに目にしました・・笑)
大抵は雨が多いとか暑いとかしんどいとか見晴らしが無いとか・・・で。
森林限界を超えない程度(2000~2500m)の山であれば、快適に登れる・・仰いますが、兵庫は最高峰が1510m・・涙)
by OJJ (2013-08-15 12:12) 

おど

tochimochiさん、コメントありがとうごさいます。
 今日(8月15日)も暑いですね・・・。 この日は上空は晴れ渡りましたが、下界とは違い比較的過ごしやすかったですよ。 日陰がないと、去年の北アルプスのように、途中撤退となりますねぇ。

g_gさん、コメントありがとうごさいます。
 家にいて暑いぐらいなら、山の上で暑いほうが良いと考えてしまいます。(笑) 上空からの淀んだ空気・・・暑いのも頷けました。 この時期、暑さ対策をしっかり考えないと危険ですね。

mimimomoさん、コメントありがとうごさいます。
 天気がよいのも程度問題ですね。 自宅付近は、二週間ほど雨がまったく降りませんからねぇ・・・。 恵那山は、ガスや雨の通り道なので確率から言えば天気が悪いですね。 今回は、このところの晴れ続きで下山時こそ雲が湧き始めていましたが、結局天気はもったようです。

OJJさん、コメントありがとうごさいます。
 恵那山が快適かどうかは別にして、一部の登山道だけで登っても山のことは分かりませんね。 雨が多いのは事実でしょうが、見晴らしが無いのは山頂ですね。 小屋の裏からは、今回の写真のように展望が得られますし、登山道によっては良い景色を見ながら歩けますよ。
 中部以西では、高い山はあまりありませんが、逆に冬場は登る山には困りませんからねぇ。

by おど (2013-08-15 12:44) 

テリー

お天気が良くて、眺望に恵まれてすばらしい登山でしたね。
by テリー (2013-08-15 22:17) 

ひろたん

お天気が良くて、展望が良くて
素敵ですよね。
いつも眺める山になっています^^;
今、この時期は木陰があると最高ですね。

近くには岩山のたかみくらでトレです
傘をさしても暑い~~~
ふらっときそうです。

恵那山は遠くからみると台形のような形と
理解しています。山頂は長くひろいのですよね。

by ひろたん (2013-08-17 08:11) 

旅爺さん

中津川や恵那峡では遊んできましたが、
あの奥の山に登られたんですね。いいな~!
by 旅爺さん (2013-08-18 09:40) 

おど

テリーさん、コメントありがとうございます。
 天気が快晴なのはいいのですが、暑いのは勘弁ですねぇ。 山の上は涼しいのですが、下山後の暑さには参ってしまいます。

ひろたんさん、コメントありがとうございます。
 恵那山は山頂部が長いですね。 端から端までは2Km近いので、山頂台地についてもその先が長いです。 山頂部が広いので、山頂付近からの眺めが悪くなっているのが残念な所です。

旅爺さん、コメントありがとうございます。
 実は恵那峡へ行ったことがありません・・・。 恵那山は名古屋からは大きく見えているので、登高意欲を促されます。
by おど (2013-08-18 15:59) 

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