[登山] 北アルプス 2013年 笠ヶ岳 悠々登山(後編) [登山]
笠ヶ岳の一泊登山の後編です。 二日目は、笠ヶ岳山荘を出発して抜戸岳・大ノマ岳・弓折岳と縦走後、双六小屋まで足を伸ばして、帰路は小池新道を新穂高へと戻って行きました。
この日も朝から快晴の青空となり、この時期としては暖かで穏やかな日となり、展望を楽しみながらの悠々登山となりました。
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2009年09月11日 笠ヶ岳日帰り登山
笠ヶ岳山荘からの日の出(YouTube:テスト的に音楽付き、音量注意)
日付 | 一日目: 2013年09月27日(金) 二日目: 2013年09月28日(土) | ||
天気 | 一日目: 晴れのち曇 二日目: 晴れのち曇 | ||
場所 | 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂 | ||
距離 | 一日目: 8.1Km 二日目: 22.3Km | ||
累積標高 | 一日目: +2010m -178m 二日目: +388m - 2437m | ||
時間 | 一日目: 9時間10分 二日目: 10時間30分 | ||
人数 | 4名 | ||
撮影枚数 | 一日目: 515枚(FinePix XP200) 115枚(NEX-5) 二日目: 867枚(FinePix XP200) 266枚(NEX-5) | ||
登山難度(A:安易~E:高度) | B | ||
概略 | 。 | ||
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績) | |||
一日目 | |||
04:50 | 981m | 0.0Km | 中尾駐車場 出発 |
05:00 (00:10) | 997m | 0.5Km | クリヤ谷登山口 |
08:30 (03:30) | 2088m | 4.7Km | 最終水場 (15分休憩) |
09:50 (01:20) | 2393m | 5.4Km | クリヤの頭 |
10:10 (00:20) | 2460m | 5.7Km | 雷鳥岩 昼食休憩 |
10:50 (00:40) | 2460m | 5.7Km | 雷鳥岩 出発 |
12:50 (02:00) | 2897.5m | 7.8Km | 笠ヶ岳山頂 休憩 |
13:50 (01:00) | 2897.5m | 7.8Km | 笠ヶ岳山頂 出発 |
14:00 (00:10) | 2813m | 8.1Km | 笠ヶ岳山荘 宿泊 |
二日目 | |||
06:55 | 2813m | 0.0Km | 笠ヶ岳山荘 出発 |
07:25 (00:30) | 2715m | 1.0Km | 抜戸岩 |
08:00 (00:35) | 2782m | 2.3Km | 笠新道分岐 |
08:15 (00:15) | 2812.8m | 2.5Km | 抜戸岳 |
09:00 (00:45) | 2663m | 3.9Km | 秩父平降下点 |
10:00 (01:00) | 2662m | 5.4Km | 大ノマ岳 |
10:50 (00:50) | 2592m | 6.4Km | 弓折岳 |
11:00 (00:10) | 2570m | 6.8Km | 弓折乗越 |
11:50 (00:50) | 2551m | 9.0Km | 双六小屋 昼食休憩 |
12:35 (00:45) | 2551m | 9.0Km | 双六小屋 出発 |
13:25 (00:50) | 2570m | 11.3Km | 弓折乗越 |
13:55 (00:30) | 2293m | 12.4Km | 鏡平山荘 (20分休憩) |
16:05 (02:10) | 1427m | 17.3Km | ワサビ平小屋 |
17:25 (01:20) | 1066m | 22.3Km | 新穂高 無料駐車場 |
ルートラボ
実績コース(赤色が1日目、ピンクが2日目の実績、緑色は予定)
小屋の宿泊者は30~40名ほどで少なめですが、部屋は定員通り8名でした。(わざと詰めて割り振ったようです) 当然、布団は一人一枚で結構広いので、珍しく快適に寝ることが出来ました。
翌朝目を覚ますと4時頃ですが、誰も起きる気配がありません。(笑) 自分の場合は、床についてから10時間近く経っており、睡眠時間も少なくとも7時間はありそうです・・・。
寝床の後ろにある小窓から外をみると、星が見えるので晴れているようですが、半月が真上にあり明るくなっています。 廊下はLEDの電灯で明るく照らされており、外も明るいのでライトは必要なさそうです。 寝ている人の邪魔にならないように、上着だけ羽織って外に出ることにしました。
つっかけを履いて外に出ますが、氷点下の気温とばかり思っていましたが、小屋の外にかかっている温度計を見ると4℃とこの時期としては暖かです。(下写真)
5時過ぎになると、外へ出てくる人も増えてきて、そらも白々として来ました。 小屋の前面からは、穂高連峰や槍ヶ岳がシルエットとなって見えていますが、この景色は笠ヶ岳だけの特権でしょうか。(下写真)
空を仰ぐと、月の光で星の数は少なめですが、都会から来た人には満天の星空でしょう。(下写真)
ずっと外にいるのは流石に冷えるので、トイレにいったり支度をしながら何度か外の様子を見ていました。 前日は途中から雲で見えなくなっていた南アルプスの山や、その向こうにある富士山もシルエットで確認出来ます。(下写真)
朝食は5時半からですが、日の出も5時40分ぐらいと重なります。 しかし、ほとんどの方は日の出を見ているようで、小屋へ入ろうとはしません。 次第に、地平が赤く染まって来て、笠ヶ岳の山頂にも朝日が射してきました。(下写真)
ここからカメラ1台は動画用として固定撮影にして、もう1台で朝日が出るのを待ちました。(下写真)
そして、予定よりも遅く42分頃にキレットの左端から朝日が出てきました。(下写真)
今までみた朝日の中では一番の日の出が拝め、朝から幸先がよさそうです。 小屋に戻って朝食を摂ってから、ゆっくりと出発の準備をします。 その間に、小屋の南から向かう双六方面の展望を眺めて行きました。(下写真)
左から北ノ俣岳・黒部五郎岳・薬師岳・大日岳・剱岳・立山・赤牛岳・水晶岳・鷲羽岳など
小屋の裏手に回ると、白山が雲海に浮かぶのが見えています。 そしてその雲海に朝日を浴びた笠ヶ岳の影が写り込んでいます。(下写真)
小屋のテラスには双眼鏡が置かれていたので、ここから富士山や槍ヶ岳を覗きます。(下写真)
出発はすこし遅れて6時55分となりました。 すっかり陽は高くなり、快晴の青空の元のスタートになります。(下写真)
小屋の前の岩の階段を、一歩づつ降りていきます。 前日まですこし痛かった膝の痛みもほとんどなく、今日は快適な歩きとなりそうです。(下写真)
ここからは稜線漫歩となるため、説明は省略気味で写真をお楽しみ下さい。(笑)
抜戸岩が近づきます。 つい先日歩いた、燕岳から大天井岳にあった蛙岩を通った時に、以前どこかで似たような景色をと思っていましたが、この抜戸岩がそうでした。(中央アルプスにも似た所あったと思いますが・・・)(下写真)
抜戸岳が近づきますが、このコースはアップダウンが多めです。 しかし、日帰りならまだしも高所で一泊しているので、疲れはそれほどありません。 そこで以前も登ったことがありますが、抜戸岳の山頂に寄っていくことにします。(下写真)
大きな岩とハイマツの間を降りて登山道に復帰すると、その後も稜線沿いの道を進んでいきます。(下写真)
右下方面に向かう登山道の跡が見えてきます。 ここからは秩父岩と呼ばれる奇岩を右手に見ながら、秩父平へと降りていきます。 通るのは三回目ですが、どの時もガスで展望は無かったので、これほどまでの景色を見ながら通るのは初めてです。(下写真)
秩父平へ降り立ちますが、初夏にしか通った事がなく雪渓が多いこともあり、この景色は新鮮でした。(下写真)
次第に槍ヶ岳が近づいてきます。(下写真)
弓折岳へは、また登りとなりますがここまでくれば後一息です。(下写真)
ここに来て、標高が若干下がったからか、秋の花が少しだけ咲いていました。(下写真)
弓折岳へと登りますが、ここまで来ればこの先に大きな標高差がある箇所は出てきません。(下写真)
始めの目的地である弓折乗越に到着しました。 ここで同行者の一人は鏡平へと降りて、残る自分を含めた3名は時間があるのと、双六方面へ行ったことが無かった方なので向かうことにします。(普通の人は、ここから向かおうなどとは思わないと思いますが・・・)
ここからは以前も良い天気の時に何度か歩いているので、詳細は割愛します。(下写真)
双六小屋が近づきますが、その時に後方から爆音を立てて戦闘機が頭上を通過していきます。 自分は見れませんでしたが、ローリングしながら飛んでいったようです・・・。
静かな山岳地帯が台無しですし、雪のある時期にはやめてほしいものです。(下写真)
程なく双六小屋に到着しました。 当初は「樅沢岳」に登ろうかととも思っていましたが、往復40~60分は掛かりそうなので、時間の関係から諦めました。(下写真)
双六小屋で昼食としますが、自分は今回必要最低限の装備で昼ごはんも持ってきていないので、小屋でカレーライスを頼んで食べて行きました。(山でのカレーは最高ですね 笑)
以前来た時は売ってなかった様な気がした、コーラもあったので飲んでいきました。 これらが聞いたのか体力は全開です。(笑)
といっても、今回は団体行動なので食事後は素直に先ほどの弓折乗越へと戻ります。(下写真)
別行動の方は鏡平で待っているので、鏡平へとゆっくりと降りて行きました。(下写真)
途中、穂高方面から雲が湧いて時期に槍ヶ岳も雲の中です。(下写真)
鏡平からの逆さ槍は見られませんでしたが、以前2回ほど見ているので悔いはありません。 鏡平で休憩後は、一気に新穂高へと降りて行きました。(下写真)
以前は爆速で降りた道ですが、今回のメンバーも降りる速度は人並み以上で、高速で降りていきました。(単位が意味不明ですが 笑) 写真を撮っているとあっという間に離されていくので、写真は少なめで歩いていきます。(下写真)
林道まで降りるとあとはトボトボと歩くだけとなり速度も普通並となります。 途中、わさび平小屋を通過しますが、人の気配もほとんどなく閑散としています。(下写真)
その後も、景色を眺めながら新穂高まで降りて行きました。(下写真)
新穂高の車止めを通過すると、それまでは橋をわたってロープウェイ客専用の有料駐車場に出ましたが、今は登山者専用通路が出来て、橋の前の道を左折していきます。(下写真)
仮説の橋を渡るとバス停に到着しました。 ここからは歩き慣れた道を無料駐車場まで行き、前日の朝置いた車に無事到着しました。(下写真)
今回の反省点は、
・特にありません。 実際に不要だったのですが、もう少しコンロや行動食など持っていけば楽しめたと思いました。(同行した方から貰ってばかりでしたから・・・)
次回ですが、本日(10月5日 土曜日)は天気があまり良くない予報だったので、明日(日曜日)に前々回動向した方と一緒に「能郷白山」か「三周ヶ岳」、若しくは「霊仙山」へ登る予定です。(出発直前に天気の具合で決めます)
朝の風景が素晴らしいですね。
雲海があるとさらに迫力が増します。
2日目はおどさんにとっては普通でしょうが、同行の方にはきつい距離だったのでは。
お疲れ様でした。
by tochimochi (2013-10-05 22:26)
空の色が抜けるようで素晴らしいですね~写真1000枚に驚愕!ジェジェ
ジェ~ の上ではセプテンバーでも槍・穂高のこれだけ堪能できるんや~
夜明け前の空もグラデーションが・・惹きこまれます!
BGMもセンス中々のものですね~気に入りました!
by OJJ (2013-10-05 22:35)
天気にも恵まれ素晴らしい展望でしたね
朝日は泊まった人だけの特権、羨ましい山旅でしたね。
by g_g (2013-10-06 08:07)
おはようございます^^
おどさん 悠々登山、わたくしだったらヘロヘロ登山(-。-
日の出の動画素敵ですね。あの感動が思い起こされます。
この風景だから、山歩きって止められないのですよね。
影鳥海はよく知られていますが、影笠ヶ岳ですね^^
by mimimomo (2013-10-06 08:34)
最高のブルーモーメントで、さすがに山小屋泊のメリットですね。
by SammyTajima (2013-10-06 11:05)
今度は、穴毛谷からやって見てください。
大滝もあり、楽しそうです。
by のら人 (2013-10-06 15:15)
山と空がくっきりと分かれて絶景が続きますね。
爆速、高速、想像つきますよ。(笑)
私には縁のない速度ですが。(^^)
チングルマって花が終わっても美しいですね。
by nousagi (2013-10-06 18:37)
シルエット状の槍ヶ岳、
山中の泊まったときにしか見られない素晴らしい景色ですね!
山中で見る晴天の朝の景色、これは最高ですね!
「山でのカレーは最高ですね」は同感です^^
by joyclimb (2013-10-06 21:36)
日帰りでは見られない景色。
山上で泊をするとこんないいことがあるんですね。
おどさんの慣れた写真なので安心して見られます。
2日目は、おどさんだけが別行動と予想してましたが、
外れました。いい仲間ですね。
by たそがれ高洋 (2013-10-06 23:51)
tochimochiさん、コメントありがとうごさいます。
朝の空、澄んでいて綺麗でした。 この時期にしては暖かだったので、日の出を待つのも苦になりませんでしたしね。 二日目、同行者の方の方が体力ありましたねぇ。
OJJさん、コメントありがとうごさいます。
小屋泊で時間はたっぷりあったので写真は多めですね。 暗い青から黄色、そして橙色とグラデーションが見事でした。 これだけ綺麗なものは見たことなかったので、感動です。
g_gさん、コメントありがとうごさいます。
たまにはゆっくりと宿泊しながらも良いですね。 朝日が見られないとガッカリでしょうが、今回は運が良かったです・
mimimomoさん、コメントありがとうごさいます。
カメラ撮影も、寒くなりすぎると電池がすぐに上がるので今回はその面からもラッキーでした。 動画は日の出前から撮影だったので、全部で4分近く撮っていましたねぇ。
影何とかはよく聞きますが、山頂近くに宿泊という条件があるので、見れたのは初めてかも。
SammyTajimaさん、コメントありがとうごさいます。
昔から山に入られている方であれば、何度も見ている朝の景色かも知れませんね。 自分の場合は、宿泊が必須なので回数からするとめったに見られませんねぇ・・・。
のら人さん、コメントありがとうごさいます。
穴毛谷は、残雪期に登りたいと思っていますが、流石に道が不案内だと生死に関わるので躊躇してます・・・。(雪の状態の良い時期のタイミング取りも難しいですね)
nousagiさん、コメントありがとうごさいます。
比較的遠望が見られたので、景色は最高でしたね。 この時期、山の緑が減って、替りに紅葉が始まる前だったので山肌と空のコントラストも良かったのかも知れません。
joyclimbさん、コメントありがとうごさいます。
腫れていないと見られないので、穂高から槍のシルエットはこの景色を見慣れた人には特に山の同定という意味からも面白いものですね。
カレーは、程よい辛さがジワッと疲れに効いてきてよかったですよ。
たそがれ高洋さん、コメントありがとうごさいます。
稜線沿いの小屋に泊まると、朝夕の絶景が見られる可能性が高いのがよいですね。 これが中腹では、ここまでの絶景は中々見られませんねぇ。
二日目は、3人で足取りも軽く双六まで縦走しましたよ。(笑)
by おど (2013-10-07 12:39)
やはり山は良いし初日の出を山で拝めたのは嬉しいですね。
初日より疲れた体で二日目は大分歩きましたね。
素晴しい山々をじっくり拝見しました。
by 旅爺さん (2013-10-08 05:10)
おはようございます。
日の出前から日の出の時間が素晴らしいですね^^。
素晴らしい山の景色をため息を付きながら見ました^^。
by 海を渡る (2013-10-08 09:15)
旅爺さん、コメントありがとうございます。
山の上で見る日の出は、清清しく新鮮な気持ちになりますね。 朝からこんなのを見てしまうと、やる気が沸いてきますね。
海を渡るさん、コメントありがとうございます。
日の出までは長く感じましたが、いざ昇り始めるとアット言う間ですね。 この様な景色を見るためにも登っているので、嬉しいです。
by おど (2013-10-08 22:32)
こんばんは
北鎌尾根の写真にお釘ずけでした^^
このコースはまだ歩いたことがありません!
行きたい所ですね。
こんな綺麗な青空で、素敵です。
by ひろたん (2013-10-08 23:44)
おどさんには、珍しい余裕のある山歩きでしたね。
笠ヶ岳山荘前からの日の出前の写真、日の出の写真、槍の写真、すばらしいですね。日の出前の写真や、星の写真を撮影されてますので、三脚も、持って行かれているのですね。
by テリー (2013-10-11 10:38)
ひろたんさん、コメントありがとうごさいます。
北鎌尾根は行ってみたいです。 天気が良い時に歩けば最高でしょうね。
テリーさん、コメントありがとうごさいます。
三脚は持って行きませんでした。 小屋の前は石壁がつまれているので、その上に置いて撮影しました。 星は石の上で上向けで撮影しましたが、レリーズなしなので若干ぶれてます。(笑)
by おど (2013-10-11 12:26)