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[登山] 鈴鹿 雪の阿弥陀ヶ峰~霊仙山周回 [登山]

 今回は、そろそろ近場の山にも雪も積もってきているのと、雪山装備の点検も兼ねて、4年振りとなる鈴鹿北部の「霊仙山(りょうぜんざん)」に登ってきました。 今までも色々なルートで登りましたが、今回は未登頂の「阿弥陀ヶ峰(あみだがみね)」から7合目を経由して周回コースとしました。
 当日は、日本海側の荒れた天気の影響で朝から雪が降る生憎の天気となりましたが、新雪の雪山を存分に堪能することが出来ました。

関連リンク
 2009年12月20日 雪の霊仙山周回登山
 2009年07月05日 足元注意の五僧峠~谷山県境縦走と霊仙山~コザト~リョウシ縦走

阿弥陀ヶ峰付近から見る伊吹山

鈴鹿
雪の阿弥陀ヶ峰~霊仙山
周回登山
日付2013年12月22日(日)
天気雪時々曇り
場所滋賀県米原市上丹生
距離13.0Km
累積標高+1302m -1302m
時間08時間15分
人数1名
撮影枚数366枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
003枚 (SONY DSC-TX300V)
000枚 (Panasonic DMC-GM1)
000枚 (NEX-5)
登山難度
(A:安易~E:高度)
C(新雪歩行困難、ホワイトアウト注意)
概略 阿弥陀ヶ峰の西稜線へと登るまでは、ドロの急斜面
でここが今回の核心部となってしまう。 稜線に乗った
後も雪が積もったカレンフェルトで気が抜けない。
 しかし、次第に尾根が広がり樹林帯となると一息つく
ことが出来た。 阿弥陀ヶ峰へは、またカレンフェルトが
点在した尾根を直登する。 その後は霊仙山へと向か
うが、積雪量が多くなりワカンを履いていても苦労する。
 柏原同との合流以降、稜線沿いの道は雪が多いので
ピークを迂回する道を利用するが結局は苦労する。
 四丁横崖から小屋までは、吹きざらしの稜線歩きとな
り、精神的に参るが何とか小屋に到着する。
 小屋で食事を摂った後は、予定通り山頂へと向かうが
雪庇もあり一筋縄では行かなかった。
 その後も、予定コースを進むが複雑な地形とホワイト
アウト寸前の気象状態で苦労する。
 しかし、予定通り古い作業道と林道を利用して無事に
下山する。
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
07:40183m0.0Km貯水池 出発
08:30 (00:50)505m0.8Km尾根末端
09:50 (01:20)876m2.9Km阿弥陀ヶ峰(15分休憩)
10:25 (00:35)818m3.8Km梓河内道合流
10:50 (00:25)886m4.5Km柏原道合流
11:45 (00:55)905m5.6Km四丁横崖
12:25 (00:40)1016m6.1Km霊仙避難小屋 昼食休憩
12:45 (00:20)1016m6.1Km霊仙避難小屋 出発
12:55 (00:10)1040m6.4Km経塚山
13:30 (00:35)1086m7.2Km霊仙山三角点(15分滞在)
14:25 (00:55)901m8.5Km下山尾根降下点
15:30 (01:05)331m11.0Km昼(ビン)坂峠
15:55 (00:25)183m13.0Km貯水池 出発

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20131222_map.jpg

※写真ですが、後半は真っ白で何が写っているか不明でしょうが、自分でも何を撮ったのか不明なのでご了承下さい。

 前日までは、それほど悪くない天気予報となっていましたが、当日朝に確認すると雨の予報となっていますが、山の上は雪だろうと予定通り出発します。
 「霊仙山」へは四方から登っていますが、今回の登りと下りのコースは初めてとなります。(正規のコースではありません) 登山口となる、上丹生(かみにゅう)の貯水場まで1時間半とみて、すっかり日の出が遅くなったことも有り自宅を6時前に出発しました。
 下道を走り、関ヶ原で国道21号線へと出ると、大粒の雨が降ってきました。 醒ヶ井(さめがい)駅の前の信号で左手に曲がると、上丹生の集落へと向かいます。 途中までは醒ヶ井養鱒場へと向かいますが、集落との分岐を左へ曲がり用水路沿いの細い路地を奥へと進みます。 神社を左手に見て暫くすると、フェンスに囲まれた大きな用水施設が見えてきました。(下写真)

貯水池(左奥に駐車)

 左へ曲がり奥の駐車可能地を探しますが、重機が置かれていたので用水施設の入り口付近へと邪魔にならないように駐車していきました。 ここまで来ると雨は雪へと変わっていましたが、準備中には止んで上空に青空も見えていました。 この調子だと、出発地付近はまったく雪がありませんが、山頂は雪に覆われていそうです。

 今回は低山とは言え侮れない雪山となるので、万全の装備で出発しますが、アイゼンは軽アイゼンとしていきました。(多分使いません) その代わり、ピッケルは必須としてスノーシューかワカンのどちらを持っていくか悩みます。 今回のコースは機動力が優先なのと、途中まで雪の心配が無く邪魔となるので、アルミワカンをザックにくくり付けて出発しました。
 貯水場の裏手から、広い山道が続いているのでここから出発します。(下写真)

ここ(左)から取り付く

 そのまま道を進んでいきますが、急斜面の手前に来ると道が不鮮明となり斜面横に獣道が続いていました。 それに習って進みますがこれが間違いの元でした・・・。
 前日からの雨や雪で、石灰岩特有のドロドロな土が足元を不安定にさせて、思ったように登って行きません。 しかたがないのでドロドロになりながら、左手で石や木の根や幹を掴み、右手は持ってきたピッケルを突き刺して急斜面と格闘して行きます。
 ここが今回の核心部となり時間は掛かりましたが、傾斜が緩み滑落の危険もなくなっると一安心です。 しかし、のっけ(はじめ)から、体力を使い先が思いやられます・・・。 しかも、手は泥だらけで冷たくなっていたので、しかたなく泥々のまま手袋をして尾根を進んでいきました。(下写真)

急斜面で滑りやすい

この辺りの土は水を含んでドロドロ

尾根に乗る

 ここまでの斜面もそうでしたが、尾根は石灰岩が露出した典型的なカレンフェルトとなっています。 しっかりした道が尾根に付いているので、これを辿りながら岩場を迂回して進みました。 暫くは地形図で平坦となっている所を進んでいきますが、前方に尾根へと突き上げる急斜面が見えてきました。(下写真)

しっかりとした道となる

尾根に直登

 尾根へと付き上がる道は、人のものと獣道が入り乱れていますが、先ほどの斜面とは違い針葉樹(主にヒノキか?)の枝や葉が落ちていて、スリップ防止に役だっていて何とか登って行けます。(下写真)

雪が疎らに

 右へ左へと意識してジクザグに登って行くと、尾根の末端に出てきました。(下写真)

尾根末端(岩が多い)

 ここも石灰岩が多く歩きづらくなっていますが、取り敢えず尾根心を外さないように岩の上や木を避けながら進んでいきました。(下写真)

カレンフェルトの間を抜ける

 険しい岩場もあり、迂回路を探して見ますが右斜面は切れ込んで迂回できそうもないので結局は岩の上を進んでいきました。(左手にはあったと思います) 暫く進むと、岩の上から向かう尾根が見えてきました。(下写真)

目指す尾根を望む

 その後は次第に尾根幅が広がり、樹木も増えて危険な箇所はなくなりました。(下写真)

雪のトンネルをくぐる

 尾根の途中で左側が薄くなり、下の集落が見えていました。(下写真)

上丹生集落?

 この当たりからは道もしっかりしてきて、順調に歩いていけました。 しかし、標高が上がるのに従って積雪量が多くなってきて、平均すると10cm前後といったところです。 しかし、まだツボ足でも問題ないので、そのままで歩いていきます。(下写真)

雪が多くなる

 また、雪の重みで道側に幹が倒れこみ、一部腹這い状態で通過しないと進めませんでした。(下写真)

倒れこむ木の下を這って進む

 先ほど尾根から見えた丸いピークへは、左手から廻り込むように登ります。 この当たりから植林帯となり、樹の下は積雪も少ないので快適に歩いていけました。(下写真)

植林帯は歩きやすい

 丸いピークに登りつめると、左90度方向に転進し鞍部へと降りることになりました。 気が付くと作業道なのか、左手から広い立派な道が続いていますが、もしかすると昔あった阿弥陀ヶ峰の神社?(阿弥陀堂)への参拝道なのかもしれません。(下写真)

ピークから一旦降りる

古い道を進む

 「阿弥陀ヶ峰」からの尾根と合流しました。 ここからは北東方向への展望が見えており、一瞬雲間から手前の山が見えていましたが、カメラを用意する間もなくガスの中へと消えていきます。(下写真)

雪が深くなってきた

一瞬雲間から景色が

 右に90度折れて、「阿弥陀ヶ峰」へと向かう尾根へと向かうと、登り口に「霊山三蔵供養宝塔」「南無阿弥陀仏」と書かれた標識と、石で出来た供養塔、それに白い雪に目立つ赤い行灯が建っていました。

霊仙三蔵供養宝塔

宝塔

 ここからの道もカレンフェルトで歩きづらい所が続きますが、下で見落としていたのか途中で左から先ほどの歩きやすい道に合流しました。(下写真) 

ここもカレンフェルトで歩きづらい

 この日の雪は、ここ数日で一気に積もったと思われる新雪でサラサラでした。 しかし、思ったよりも湿っているのか枝についた雪で幹がしなっています。(下写真)

雪が重い・・・

 積雪量も多くなり沈み込む回数も増えてきましたが、山頂までは頑張って登ることにします。 程なくして山頂に到着しますが、ピークの頂点は雪がタップリと乗った木々に阻まれて入り込めません・・・。(下写真)

山頂だが雪が付いた樹木に阻まれる

 ここで休憩がてら、利用するのは久しぶりとなるワカンを装着していきます。 入念に装着したところで、「霊山山」へと向かいます。 まずは梓河内(あずさかわち)からの道との合流点へと降りていきます。
 北東方面へと降りていきますが、今回のコースは標識など無いので、GPSと景色(現地の地形)で向かう方向を適当に決めて進んでいきます。(下写真)

霊仙へと向かう

 先ほど同様、雪を被った灌木が行く手を阻むので、左手の植林帯へと逃げ込みました。 途中トラバースした斜面から、この日唯一となる真っ白な伊吹山が見えていました。(下写真)

晴れ間から伊吹山が覗く

伊吹山アップ

 暫く進むと、先ほどの道の続きなのか、しっかりした道が続いているのでこれを歩いて行きます。(下写真)

作業道か?

 道沿いに歩いて行きますが、えぐれた道の中は雪が多いのでそれを嫌って端の方を歩いて行きます。 いつの間にか県境尾根へと直登する道に入っていました。 地図ではこの手前から右手にトラバースして7合目で尾根と合流しています・・・。
 分岐が分かりづらいのと、当初から雪道の場合は直登だろうと思っていので、そのまま良い道を上へと登って行きました。 しかし、この道も尾根上を進むことはなく、うまい具合に右手から登って行きます。(下写真)

尾根を右から廻り込む

 程なく柏原からのコースと合流しますが、主尾根だけに吹きざらしで凍えます・・・。(下写真)

柏原道(県境尾根)に合流

 ここからは一般道となりますが、稜線沿いは雪が多く難儀します。 ここも稜線から少し離れた所を歩いていきますが、尾根には幾つかのピークがあるので、以前もこの時期に歩いたことのある右斜面のトラバース道を進んでいきました。(下写真)

登山道を進む

 踏み跡はまったくなく、少なくともこの日はここまで来た人はいないようです。(調べると、一足早く県境合流付近に来ていた人はいたようですが、そこで下山しています・・・)

踏跡はまったくなし・・・

 途中、こういう時に限って仕事の電話が入りますが、この奥地で通話可能なのが不思議なぐらいです。 道を間違えて、一つ奥の尾根に来ていますが、本来通る予定だった梓河内からの道と合流し、そのままコース分岐点に到着しました。(下写真)

トラバース道を選択し分岐に到着

 再度尾根沿いを進みますが、ここは樹林が多いので尾根から少しはなれた所を黙々と登って行きました。 ガスが晴れて、歩いてきた尾根が右手に見えていました。(下写真)

一瞬だけガスが晴れる

 ピーク付近では強い風が吹いており、木々に成長したエビの尻尾が見られます。(下写真)

強い風でエビの尻尾が

 ここから鞍部へ向かって下りとなり、その途中で向かう霊仙山の手前のピークが見えてきますが、まだまだ遠くです。(下写真)

先は長い

 ここまでも雪が降ったり止んだりでしたが、ここに来て本格的に降り始めました。 ここまで暑いからとフードはあまり使用しませんでしたが、ここからは暴風避けと雪を避けるため風に飛ばされないようしっかりと被っていきます。(下写真)

雪が降る

 鞍部に到着すると、そこが「四丁横崖」と呼ばれる谷山谷コースとの分岐点です。 そちらの道は現在通行止めとなっていますが、万が一の場合はエスケープルートとすることで、駐車地へと戻ることは出来ますが、以前通った時には漆ヶ滝(うるしがたき)横のトラバースで苦労した記憶があるのであまり利用はしたくありません・・・。 ここからは小屋に向かって最後の登りとなります。(下写真)

この先は登りに

四丁横崖

 初めの内はゆるやかな樹林を登っていきますが、傾斜が強くなると何もない雪の斜面を登ることになります。(下写真)

小屋に向かってひたすら登る

 この辺りで人の話し声が聞こえましたが、幻聴でしょうか? 沈み込みの少ない所を探しながら我慢して登って行くと、奥に小屋が見えてきました。
 小屋は吹きさらしの稜線沿いにあるため、周りの雪は飛ばされて地面が見えています。 その為、扉も雪に埋まることもなく小屋に入るのも問題ありません。
 扉をあけようとすると、中から人の気配がして「扉を押して」と言うので開くと、二人連れの登山者が丁度出発するところでした。(下写真)

霊仙避難小屋

 一言二言話した所で、その方たちは外へと出て行かれます。 こちらもここまでまともに休憩していないので、腰掛けるとぐったり状態でした。(下写真)

中の様子1

中の様子2(白いのは体の水蒸気・・・)

 小屋の中は氷点下なのか、体から湯気が立ち上ってきます。(上写真) このままでは体が冷えるので、ここで予定通りおにぎりと持ってきたお湯をカップ麺に注ぎ、短めの昼食休憩として行きました。
 ここまで一部ラッセルに近い形で登ってきているので、カロリーの消費量も多めです。 また、ここから先も寒いのが予想されるので十分に栄養を補給していきます。

 再度、強風の中外へと出ますが、直前まで向かうか悩んでいた山頂に向かうことにしました。 当然、ガスで全く景色は見えないのですが、これも練習と言うことでホワイトアウト寸前の山頂部へ向かいます。(下写真)

山頂に向かう

 山頂手前の経塚山までは、先ほどの登山者のワカン跡を辿り楽をしますが、ここからは踏み跡を見失いました。(下写真)

経塚山山頂だが・・・

 ここまでは何とか来ることが出来ますが、ここから山頂までは真っ白で時々見える木以外は目標となるものがありません。 この様な状態の時にGPSでどこまで行動できるかの確認が今回の目的の一つなので、GPSと見える範囲の情報のみで向かいます。(写真はありません。 撮っていても真っ白です。 笑)
 しかし、鞍部へと降りる道を嫌って(登り返しが大変なので)、左方向へと向かったのが間違えでした。 一瞬ガスの切れ間から先行する登山者が見えたような気もしますが、その方たちは最高点(1094mピーク)から、南西尾根で降りるつもりでしょう。
 こちらも途中まではその方角へと向かっていましたが、向かうピークは右方向となります。 そちらを見ると、上部に大きな雪庇が張り出して今更そちらを登ることは出来そうもありません・・・。(下写真)

(よく分かりませんが)上部の雪庇

雪庇はずっと続いている

 仕方がないので雪庇の端まで廻り込んで行くことにしますが、地面と空の区別が付かない上に、積雪量も多い(50cm以上)ので難儀しました。 何とか雪庇を回避して手前のピークに登りつめると、山頂部へと稜線沿いに歩いていきます。
 この辺りは一番風が強くなっており、石つぶてのように地面の雪(氷)が飛ばされて顔に当たって痛い事になります。 当然、メガネを掛けていても目を開けているのが困難となりますが、何とか我慢して歩いていけました。
 前方にボンヤリと棒のような物が見えてくると、それが山頂標識でした。 本来はすぐに下山予定なので、カメラを取り出して撮影しようとしますが、上着のチャックがうまく開けられません・・・。(カメラは上着の下にしまっています)

 強い風で長い間じっとしていられないので、座って試しますが開きそうもないので、予備のカメラで撮影していきました。(下写真)

苦労して撮った霊仙山三角点

 結果的に、吹きざらしの山頂に暫く滞在していましたが、食事を摂った事と体を十分に動かしていたからか、寒いということは無く1時間以上は居られそうな雰囲気でした。(居たくはありませんが・・・)

 撮影後は、予定通りのコースで下山することにしました。 まずは北斜面の尾根沿いに下っていきますが、ここもGPSで方向を十分に調べて向かうことにします。 山頂から少し降りると風も弱まり、周りの景色も見えてきました。 また、先ほどはどうしても開かなかったチャックもすんなり開けることが出来ましたが、寒さが関係しているのかもしれません・・・。
 一般登山道と合流しますが、踏み跡らしきものはありません。(この風では数分で埋まると思いますが) 登山道を歩いて行こうかと思いましたが、廻りの様子をみてきたよりのコースを取ることにしました。 斜面をと登っていきますが、その下に鳥居が見えています。(下写真)

お虎ヶ池は雪の下

 いつの間にか「お虎ヶ池」の近くまで来ていたようです。 この池(この時期は雪で埋もれていましたが)の裏手の尾根を登って行きますが、ここもホワイトアウト気味でどちらへ向かうか確認しながら向かいます。 明確な尾根となりますが、先で細尾根となりそこを歩いて行きます。(下写真)

裏手を登る

真っ白で方向を見失いがち

遠くもなんとなく見えるが

岩の多い細尾根を進む

 この辺りからの景色は良さそうですが、この日はすぐ下の林しか見えません・・・。 岩の多い尾根沿いを歩いて行くと、下山予定の尾根と思われるものが見えてきました。(下写真)

向かう尾根が微かに見えてくる

凍てつくく樹木

 ここもGPSで間違えが無いことを確認し、一気に目的の尾根へと降りていきます。 尾根の上部に合流すると、先人の赤や黄色のテープが幾つかあり、この尾根で間違えは無さそうです。(下写真)

尾根上部(赤テープが目印)

 暫く降りると、明確な尾根道となり目印のテープも多数付いています。 尾根の上部は一部がソリンとなり、その枝の間からは近くの山や琵琶湖が見えていました。(下写真)

少し下ると麓の景色が見えてきた

尾根を滑るように下る

 標高を落としていくと、地図で破線となっていた作業道と思われる広くしっかりとした道に出会いました。 何らかの道はあるだろうと今回計画しましたが、これほどよい道が通っているとは予想外です。 ここからは間違えようのない道を安心して降りて行くことが出来ました。(下写真)

尾根の途中から琵琶湖を望む

中央奥に伊吹山だが・・・

広い道に出る(写真だと白くて分かりませんが)

 下の方は植林帯へとなっており、そこから先は樹林の中をひたすら降りる道となりますが、倒木が多く面倒なので道の脇を通っていきます。(下写真)

一気に降ってきた

男鬼山方面の展望

快適な道を進む

 薄暗い道を進んでいきますが、標高が500mを切った所で雪が少なくなりワカンを脱ぐことにしました。 休憩後ペットボトルのスポーツドリンクを飲みますが、ザラザラと凍りはじめています・・・。(下写真)

ここまで降りると雪は疎ら(白黒からカラーへ)

 ワカンを外して、作業道のつづら折れを無視して直線で降りていきます。 一部、当初予定していたコースと若干違う道となりますし、雑草に覆われたところもありましたが、素直に道沿いに降りて行くと左下に林道が見えてきました。(下写真)

雑草が多いが道は続く

林道が並走

 ここが予定していた「昼坂峠(びんざかとうげ)」へと通じる林道でした。 尾根伝いに峠へと向かいますが、先の状態を確認せずに途中の斜面から道へと降りて行きました。 しかし、降りた後でよくみると、しっかりと木の階段があり、近年でも利用されているようです。(下写真)

峠に降りる道は階段が付いている

 計画当初は、最近出来たこの林道は地図に載っていないので、集落まで向かう予定でしたが、調べてみるとこの林道でも駐車地へと降りられるようです。
 峠から対岸の尾根には「この先立入禁止 発見次第警察に通報します」と物騒な事が書かれています。 しかし、集落へと降りる旧道は峠から東に少し下ったところにありました。(下写真)

ここから古道で集落へと降りられる

 ここからは林道歩きで多少遠回りとなりますが、つづら折れなど無く直接下の川まで降りる良い道となっていました。(下写真)

林道は真っ直ぐ下へと向かっている

集落が見える

霊仙山の山頂は雲の中

 程なく川沿いの道に合流しますが、この奥が谷山谷コースの登山口となりますが、ここにも通行禁止の看板が立っていました。(下写真)

谷山谷分岐(林道末端)

左奥が谷山谷だが通行不可

 ここから700mほど折り返すと、朝駐車した貯水場へと無事に到着しました。(下写真は、行きに気が付かなかった看板など)

この日も数頭の鹿を見た

ルートの名前は共通化して欲しい所

今回の反省点は、
・特にありませんでした。 冬の霊仙山の厳しさは、十分に理解した上で登っています。 GPSの故障も予備のGPSや地図とコンパスなど用意していますが、怪我など予期しない事態はここで無くとも致命的となります。 反省点よりも、雪山を登る上での問題点は見つかったので、次回までには改善したいと思います。

 次回ですが、今年最後となりそうですが、今回がハードだったのでもう少し軽めに登れる山にするつもりです。(28日まで仕事なので、29日に登る予定ですし・・・)


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コメントの受付は締め切りました
OJJ

相変わらず壮烈な山行きですね~こんな雪の中でホワイトアウト・・とおどさんが一瞬でも考えるとすれば凡人ならご臨終ですね~キット。
by OJJ (2013-12-23 21:37) 

テリー

天気の良くないときの山は、やはり怖い感じですね。
by テリー (2013-12-23 22:23) 

mimimomo

おはようございます^^
さすがに豊富な登山経験者ですね~凄い!です。
こう言うところに一人だとわたくしは精神的に参りそう。
by mimimomo (2013-12-24 07:09) 

g_g

相変わらず凄いですね、私ならホワイトアウトする前から撤退してます
樹林帯では雪爆弾葉大丈夫でしたか?
by g_g (2013-12-24 09:43) 

ゆうくん

ドキドキしながら読ませていただきました、長男も一緒に、読んでいるだけで手に汗をかいてしまうぐらい、自分とシンクロしてしまいました。
これはもう凡人のレベルを遥かに超えてますね。

by ゆうくん (2013-12-24 10:17) 

joyclimb

トップの「阿弥陀ヶ峰付近から見る伊吹山」の写真を見たときは、
穏やかな雪山歩きの記録かなと思いました。
しかし、ホワイトアウト寸前のハードな登山だったんですね。
予備のGPSを装備しての登山、雪山に対する備えの重要さが分かりました。
by joyclimb (2013-12-25 00:54) 

おど

OJJさん、コメントありがとうございます。
 今回は久しぶりに疲れました・・・。(笑) ホワイトアウトはまだしも、7合目辺りから雪が多くなったので大変でした。 と言っても、慣れているのと夏から長距離歩いて鍛えた御陰で最後まで歩き続けられましたね。

テリーさん、コメントありがとうございます。
 毎年何回かは、最悪の状態の登山を体験しておいたほうがよいと思っているので、今回はいい経験になりました。

mimimomoさん、コメントありがとうございます。
 経験豊富と言うほどではありませんよ。 雪山も高所でなければ最悪の事態にはなり辛いですね。 里が比較的近いので、小屋以降は気楽に歩けました。(四丁横崖あたりが、精神的には一番厳しいのですが、電話が通じましたしねぇ)

g_gさん、コメントありがとうございます。
 ホワイトアウトの可能性はありましたが、GPSがあるので何とかなりますね。 樹林の上からの雪ですが、多少は降ってきていましたが、気温があまり高くならなかったので、揺らさない限りは落ちてきませんね。

ゆうくんさん、コメントありがとうございます。
 手に汗握って呼んで頂きありがとうございます。 しかし、これを見て「おとうさん行きたい」と言い出しかねませんかねぇ。(苦笑)

joyclimbさん、コメントありがとうございます。
 当初は、穏やかな雪山のつもりでしたが、直前になって荒れそうなのが分かったので、残念でした。 予備のきせとはやり過ぎですが、せめてコンパスは持っていたいですね。 因みにGPSやメガネが凍り始めていて大変でした・・・。

by おど (2013-12-25 20:51) 

asa

相変わらずすごい行程ですね
雪山はルートを見失うとアウトなので、歩きなれた道でないとなかなか行けないものですが…
by asa (2013-12-26 08:09) 

おど

asaさん、コメントありがとうごさいます。
 ルート見失うと危険ですね。 今回のコースで県境沿いから山頂までは何度か歩いているので、雰囲気や工程は分かっていたので、向かいましたが初めて登る場合は難しいですね。

by おど (2013-12-27 12:16) 

ひろたん

おどさんらしい山行でしたよね。
雪・・・雪ですね
ひろたんならもう帰ってこれないかもです^^;
凄い行程です。
アウト・・・これが怖いですね。
さすがです。


by ひろたん (2013-12-27 22:09) 

nousagi

ほんとに真っ白!(^^;)
なんだかちっとも楽しめない景色
楽しめない苦行のような・・・。(^^;)
この調子で来年も飛ばされるんでしょうね。
良いお年を!
by nousagi (2013-12-28 10:37) 

おど

ひろたんさん、コメントありがとうございます。
 今季、初めてとなる本格的な雪を堪能しました。 雪の深い所は4Km程度だと思うので、思ったよりも楽でした。(それでも、次の日は全身だるかったのですが・・・)

nousagiさん、コメントありがとうございます。
 快晴の雪山が最高ですが、この時期(降雪期)は難しいですね。 しかし、今回の登山が苦しいとは思っていませんでしたよ。 どちらかと言うと、軽いラッセルや白一面の世界を楽しんで歩いていましたし・・・。

by おど (2013-12-30 11:18) 

mimimomo

こんばんは^^
今年一年ブログでの交流をありがとうございました。
来る年もまたよろしくお願いいたします。
どうぞ佳いお年をお迎えくださいませ。
by mimimomo (2013-12-30 17:58) 

tochimochi

今回は短めと思いましたが、かなりの難コースだったようですね。
吹雪かれた稜線を見ると苦労が窺われます。
でもおどさんにとってはいいトレーニングでしょうか ^^
お疲れ様でした。

by tochimochi (2013-12-30 18:07) 

おど

mimimomoさん、コメントありがとうございます。
 こちらこそ、この一年ご訪問頂きありがとうございました。 来年もよろしくおねがいします。

tochimochiさん、コメントありがとうございます。
 雪があるからと手は抜きませんでした。(苦笑) その変わり疲れ果てて記事を書くのが遅くなりましたが・・・。

by おど (2013-12-31 18:30) 

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