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[登山] 奥美濃 快晴のトガス [登山]

 今回は、岐阜県奥美濃のトガス(神ヶ岳)に登ってきました。 天気予報通り快晴の青空のもと、純白の雪を纏った山々を眺めながら、体調回復後の気持ちのよい登山となりました。

トガスから白山方面の展望(白山・能郷白山など)

奥美濃
快晴のトガス
登山
日付2014年2月12日(水)
天気無風快晴
山域奥美濃
場所岐阜県揖斐郡揖斐川町坂内川上
距離10.4Km
累積標高+979m -979m
時間6時間25分
人数1名
撮影枚数377枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
000枚 (SONY DSC-TX300V)
170枚 (Panasonic DMC-GM1)
000枚 (NEX-5)
登山難度
(A:安易~E:高度)
B(雪山初心者向け)
概略 夜叉龍神社を出発し、イビデンの導水管近くの
斜面を尾根へと登る。 その後は、無風快晴の気持
ちのよい登山となり、トガス山頂や最高点付近からの
展望も素晴らしく、病み上がりには最適なコースとな
る。
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
06:50382m
0.0Km夜叉龍神社 出発
07:00 (00:10)404m0.5Km取り付き点
07:15 (00:15)509m0.7Km導水管上部
08:35 (01:20)854m2.6Km854mピーク
09:50 (01:15)1076.8m3.9Kmトガス
10:15 (00:25)1072m4.6Km1072mピーク
10:25 (00:10)1093m4.8Kmトガス最高点
10:35 (00:10)1080m5.2Km最高点北展望地 昼食休憩
11:05 (00:30)1080m5.2Km最高点北展望地 出発
11:20 (00:15)1072m5.8Km1072mピーク
11:40 (00:20)1076.8m6.5Kmトガス
12:15 (00:35)854m7.8Km854mピーク
13:00 (00:45)509m9.7Km導水管上部
13:15 (00:15)382m10.4Km夜叉龍神社 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20140212_map.jpg

 先週末はインフルエンザで40度近くの熱が出たこともあり、治りが遅いので山行は休みとしました。 しかし、水曜日(2/12)に仕事が休みで(2/11は出勤でしたが・・・)、前日からの天気もよく登山日和となっています。
 当初は「アラクラ」から「天狗山」の周回を予定していましたが、今の体調では不安があり変更します。 ここは無理の無い範囲で登るべく、軽めに奥美濃の「トガス(神ヶ岳)」に行くことにしました。 そばにある「ホハレ峠」が以前から気になっていて、近くのトガスも名前は知っていましたが、登ろうと思ったのは直前のことで、あまり詳しく調べられませんでしたが、距離や標高差、それから危険度などを考え最適と判断しました。

 登山口までは、前々回の「貝月山」とほぼ同じ時間なので、朝5時に出発しました。 平日でトラックが多めですが、1時間半ほどで坂内の道の駅に到着しました。 トイレを済まして更に奥へと向かい、駐車予定地の「夜叉龍神社(やしゃりゅうじんじゃ)」には日の出前に到着しました。(下写真)

夜叉龍神社前に駐車

夜叉龍神社の説明文

 今年の奥美濃は今のところ雪は少なく、駐車した神社付近も除雪された雪も少なく、ここまで路肩の雪も疎らでした。 準備をしますが、今回もスノーシューで登るのでザックにくくり付けて出発します。
 神社から通行止めとなっている「池ノ又林道(夜叉ヶ池登山口方面)」へと向かいました。 目の前の山の斜面には発電用の導水管(イビデン川上発電所)が見えていますが、今回の登り口はまさにそことなります。 導水管の横から取り付く方もいるようですが、工事中なのかそちらに入れそうもありません。 ここまで予想通りなので、予定通り左手の尾根の末端から登ることにしました。(下写真)

イビデン川上の導水路設備

 道路沿いに進むと、末端に階段があり右手の斜面に取り付けそうです。 ここまで雪はありませんが、藪をかき分けて斜面に無理矢理取り付くと、最近の冷え込みでガチガチに凍りついた雪が20cmほどの厚みで残っていました。(下写真)

橋を渡って右斜面に取り付く

ここから登る

 ガリガリと良い音?を立てながら雪の上を歩いていきますが、参考にした一週間前に登った方の足あとがそれとなくついていたので、利用させて貰いました。 ここで苦労するかとも思っていましたが、左手の植林帯目掛けて登って行くと、途中からは藪も少なく気が付くと前方が明るくなってきていました。(下写真)

ガリガリに凍った斜面は登りやすい

 取り付きから15分ほどで、導水管の上部に到着しましたが、クレーンなどが置かれ工事中のようでしすが、人の気配はありませんでした。(下写真)

導水管上部の様子

 ここまでツボ足で来ていますが、ここからの道も雪の量は多くなりなすが、ガチガチに凍っているので大きく沈み込むことは無いので、そのまま進んでいきました。 緩やかな斜面を快適に歩いていきますが、この付近は藪が多く蛇行しながら進むことになります。

 いつもは一気に登るところですが、この日は体調を見ながら、心拍数が上がらないようにゆっくり登って行きました。 雲ひとつ無い快晴のなか、右手に「湧谷山」を見ながら徐々に標高を上げていきます。 湧谷山との間には深い谷が立ちはだかっていますが、そこから縫うようにホハレ峠へと向かう林道が白い線となって見えています。(下写真)

緩やかな尾根の登り

隣には湧谷山(日の出前)

山肌に林道が見える(帰路撮影)

 650mまで登ると風が強いのか、尾根沿いの雪の量が更に増えてきました。 この辺りでようやくスノーシューを履いてスノーハイクの開始となります。(下写真)

前半は最大でもこの程度の傾斜

前方の樹間越しにトガスが見える

日が出て明るい

獣の足跡を追って進む

 854mピークまでは上りが続きますが、急登などは殆どなくヒールリフターの出番もありませんでした。 854mピーク手前まで登ると、前方には「蕎麦粒山(そむぎやま)」が、後方には巨大な「金糞岳(かなくそだけ)」が見えて来ました。(下写真)

樹間から蕎麦粒山

後方に金糞岳

 樹林越しですが、廻りの山が見え出して向かう「トガス」は元より、三角形の特徴的な姿の「蕎麦粒山(そむぎやま)」も間近に見えてきました。(下写真)

トガス山頂(左奥)が見えてきた

植林帯を抜ける

 854mピークからは、一旦鞍部へと降りていきますが、その先からは本格的な雪山といった感じの道となりました。 しかし、雪が少ないせいか、右斜面に出来ている雪庇は今ひとつ迫力?がありません。(下写真)

涌谷山(左)方面の展望

854mピークからの眺め(左:トガス、右:蕎麦粒山、中央奥:能郷白山)

トガス近影

山頂まで延びる雪道

 このままトガスの山頂まで登りが続き、途中急斜面もありますが、上五センチほどの崩れやすい雪の層にだけ気をつければ、それほど大変ではありませんでした。(急斜面では、何回か蹴りこみながら登っていきますが、スノーシュー向きの道ではありません・・・)
 ゆっくり登っていますが、ここの急登ではひと汗かきました。 我慢して登って行くと更に景色が広がり、後方180度の展望が望めます。(下写真)

山頂手前の緩やかな稜線

金糞岳(右)と涌谷山(左)、中央奥に伊吹山

金糞岳アップ

山頂が見えてきた

 景色を見ながら緩やかになった最後の斜面を登って行くと、トガスの山頂に到着しました。 山頂は古い標識が目印となっていますが、これといった特徴はありません。 しかし、それまで見えていなかった北側の展望が広がり、ピークに到着した実感がわきます。(下写真)

トガス山頂

蕎麦粒山、右肩に雷倉、その右は黒津山とアラクラ

大ダワ(左)、猫ヶ洞(中央)、横山岳(中央奥)など

琵琶湖も見える

 ここで休憩しても良かったのですが、思ったよりも快調に来られたので近くの最高点へと向かうことにしました。 北西に伸びる尾根沿いに進んでいくと、途中展望が開けた場所がありました。 ここからは、この日見たいと思っていた「白山」は元より、福井県境の山々や、遠く「乗鞍岳」などもハッキリと見ることが出来ました。(下写真)

山頂付近から白山(中央右奥)方面の展望

中央奥に乗鞍岳

 景色を見ながら最高点へと向かいますが、そこへも一旦鞍部へと降りて行くことになります。 鞍部からは、一部細尾根となったところを通りますが、雪庇なども無く危険度は低めでした。(下写真)

最高点へ尾根を進む

最高点が見えてきた

山頂北の尾根も気持ちが良さそうだ

白山(左)と能郷白山(右)

福井県境の山々

 再度上りとなり、急登をひと登りするとあっけなく最高点に到着しました。(下写真)

最高点への細尾根の急斜面

 最高点は展望がイマイチなので、北側の展望が開けていそうな尾根の北の端へと向かいます。 踏み跡もない真っ白な雪の上を気持よく歩いて行くと、北側が望める展望地に到着しました。(下写真)

最高点から展望地を探して彷徨う

高丸(右)、三国山(左)方面は雲がある

横山岳(中央左)方面

 ここで休憩としますが、この日は予想に反して風が全く吹いて無く、気温は低めですが暖かな陽が当たり、ポカボカ陽気となっていました。 「白山」や、それまで「蕎麦粒山」の影で見えなかった「御嶽山」などを、見ながら昼食としていきました。(下写真)

北端の展望地に到着

白山アップ

能郷白山アップ

木曽御嶽山アップ

蕎麦粒山(右)と能郷白山(左)の展望

烏帽子山

 休憩後は、今回は無理せず来た道を下山することにしました。(ホハレ峠経由で下山も検討しましたが、林道の様子がわからないので安全を見ました)
 ストックは畳んでザックに入れていき、替りにピッケルを持って降りていきます。 最高点からの下りと、トガスからの急斜面はスノーシューの不得手な所でどうもうまく降りていけません。 その様な所は時間は掛かりますが、後ろ向きになって慎重に降りて行きました。(今回のコースは全般的に木が多いので、シリセードで滑り降りていけそうな斜面はありませんでした)

終日快晴

帰りは楽だが急斜面は注意

 傾斜が緩むと後は楽しいスノーハイクとなります。 ふと前方から首輪を付けた犬(白い雑種)が歩いてきます・・・。 その後ろから親子なのか、似たような犬がもう一頭こちらを気にしながら歩いてきます。 二頭は猟犬で誰か歩いてくるかと思いましたが、結局途中で誰とも合うことがありませんでしたが、迷い犬だったのでしょうか?

中央奥に一際高く白い伊吹山が見える

 帰路は若干雪が緩んでいましたが、出発して二時間ほどで導水管の上部に到着しました。 ここでスノーシューをザックにくくり付けて、ツボ足で最後の斜面を足跡を辿りながら降りていきます。 10分ほどで無事に車道へ降り立つと、駐車地の神社に戻って行きました。

林道の奥は除雪されているが工事中

今回の反省点は、
・特にありませんでした。 まだ喉の調子が万全ではありませんが、体調は問題なくなりました。

 次回ですが、今週末も荒れた天気(大雪)となるようなので、交通機関の状態次第で近場の奥美濃か鈴鹿に行くことになると思います。 交通に影響がなければ、また愛知か静岡の低山を予定しています。


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コメント 13

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mimimomo

おはようございます^^
見事な快晴、展望もよくいい登山でしたね。
おどさんには登山じゃない?^^ 標高差、時間を見てもいつもと全然違いますものね。
病み上がりだから仕方ないですね。
by mimimomo (2014-02-15 09:23) 

シラネアオイ

こんにちは!
雪山は綺麗だけど厄介ですね!
時間のロスが多いですもね!
フェリーは仙台経由で約40時間のようです!
運賃は2等で10,800円ですね!!
by シラネアオイ (2014-02-15 17:00) 

OJJ

好天でこの雪山の景色、全く素晴らしいですね・・病み上がりに効果的!
今日の地名はなんだかアイヌか韓国語みたいなのが続出してますね
by OJJ (2014-02-15 17:04) 

g_g

山名、地名なかなか変わっておりますね。
青空での雪山綺麗ですね、歩きたくなるけど
年で体力に自身が無いので・・・
by g_g (2014-02-15 18:23) 

旅爺さん

雪道を歩くのは疲れますが大分歩きましたね。
山は危険度を考えても雪崩や滑落に吹雪など想定外があるので注意ですね。金糞岳とは誰が名前を付けたんでしょうね。
by 旅爺さん (2014-02-15 19:25) 

joyclimb

トガスの山頂から展望、とても良いですね。
冬の青空は気持ちよいですね^^
by joyclimb (2014-02-15 22:29) 

nousagi

私にも、頑張れば歩けそうな距離で
ちょっと安心です。(笑)
トガスって、面白い名前と思ったら
もともとは神ヶ岳と書くんですね。

蕎麦粒山は奥多摩にもありますが
「そばつぶやま」と読みます。
金糞岳も面白い。
とても口にできません。(笑)

by nousagi (2014-02-16 09:28) 

山子路爺

体調回復……良かったです。
積雪期の山の姿は、無雪期と違って一段と美しいですね。
おどさんの記事を読むたびに、ウズウズしてきます。

by 山子路爺 (2014-02-16 13:58) 

おど

mimimomoさん、コメントありがとうございます。
 雪山なので距離と時間は短めですが、それなりに体力(脚力)を消耗したのか、足に疲れが残りましたね。

シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
 雪山もスノーシューで行けるところだと、楽できますよ。 苫小牧まで名古屋から40時間ですか・・・。(一週間以上の休みが取れれば行けますかねぇ・・・)

OJJさん、コメントありがとうございます。
 病み上がりの憂鬱な気分もこの景色で吹き飛びました。(笑) 奥美濃のち名はカタカナ語が多いですね。 古くからの地名なのかも知れませんねぇ。

g_gさん、コメントありがとうございます。
 今回のコースであれば、体力がなくてもそれなりに登れると思います。 それでも最低限のスノーシューや雪道の歩き方を覚える必要はありますが・・・。

旅爺さん、コメントありがとうございます。
 スノーシューによる雪道歩きもだいぶ慣れました。 普通の雪道であればロスは最小限ですが、斜面のとラバーズ下りはスノーシューでは難しいですね。

joyclimbさん、コメントありがとうございます。
 白に蒼の景色は綺麗です。 今回の景色を見ると雪山の虜になりますね。

nousagiさん、コメントありがとうございます。
 神ノ岳の名前は周辺集落での呼び名の様ですね。 トガスの山名は地図に記載されていませんが、山名辞典には載っています。 そむぎやまは、静岡にもありますが、この呼名はここだけのようで面白いですね。 金糞岳は鉱石を熔錬した時の「金屎(かなくそ)」と関係があるようですよ。

山子路爺さん、コメントありがとうございます。
 まだ体調は万全ではないのでしょうか?  山子路爺さんは、毎年残雪期に白馬辺りに登られているので、まだ時期としては早いでしょうね。

by おど (2014-02-16 16:50) 

テリー

すばらしいお天気に恵まれ、眺望も良く、快適な登山でしたね。病み上がりの時は、無理をしないことですね。
by テリー (2014-02-16 22:08) 

ひろたん

お天気が良くて展望が良いですよね^^
綺麗ですね。
無理をなさらないようにしてくださいね。
by ひろたん (2014-02-17 06:47) 

よしころん

青い空と白い雪を見ているとそれだけで、気持ちがすっきりとしてきます^^
リハビリ登山よいお天気に恵まれてなによりでした♪
by よしころん (2014-02-17 13:34) 

おど

テリーさん、コメントありがとうございます。
 病み上がり後4日目でしたが、まだ本調子で無かったので丁度良い距離と時間でした。 奥美濃は、短い時間でこれだけの展望が見られるので好きですよ。

ひろたんさん、コメントありがとうございます。
 これだけの天気、家に閉じこもっていたらバチが当たりますね。(笑)

よしころんさん、コメントありがとうございます。
 白い雪にはやはり真っ蒼の青空ですね。 リハビリと言うか、病後の筋肉痛が残っていたのでちょうど良いぐらいでしたね。

by おど (2014-02-18 22:07) 

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