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[登山] 飛越山地 残雪期の金剛堂山と白木峰 [登山]

 今回は、低山の今季最後(予定)となる雪山として、富山県の「金剛堂山」と、飛越国境にある「白木峰」に登ってきました。 残雪期とは言え、豪雪地帯と名高い地域だけあり、山頂付近は雪の大地が広がっていました。 また、この日も晴天に恵まれ北アルプスから始まり、白山や乗鞍岳・木曽御嶽山、それに遠く中央アルプスまで見えていて、極上の雪山登山となりました。

金剛堂山からパノラマ(白木峰・北アルプス・乗鞍岳・中央アルプス・御嶽山・中金剛など)

白木峰から金剛堂山方面

飛越国境
残雪期の金剛堂山と白木峰
日付2014年04月12日(土)
天気晴れ(霞あり)
山域飛越山地
場所金剛堂山:富山県南砺市利賀村上百瀬
白木峰 :富山県富山市八尾町杉平
距離
金剛堂山:12.4Km
白木峰 :11.1Km (内林道 5.7Km)
累積標高金剛堂山:+1291m -1291m
白木峰 :+1086m 1086m
時間金剛堂山:04時間20分
白木峰 :04時間55分
人数1名
撮影枚数510枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
016枚 (SONY DSC-TX300V)
195枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)

B(滑落・雪庇注意)

概略 
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
金剛堂山
05:50758m0.0Km利賀スキー場跡 出発
07:00 (01:10)1355m2.8Kmゲレンデ頂上
07:15 (00:15)1384.1m3.7Km竜尾
08:30 (01:15)1637.9m6.7Km金剛堂山(前金剛) 10分滞在
08:45 (00:15)1650m7.3Km中金剛 10分滞在
09:05 (00:20)1637.9m8.0Km金剛堂山(前金剛)
09:35 (00:30)1346m10.0KmP1346
10:10 (00:35)758m12.4Km利賀スキー場跡 到着
白木峰
10:50561m0.0Km大長谷温泉駐車場 出発
11:10 (00:20)656m1.4Km21世紀の森
11:50 (00:40)920m3.2Km 下部登山口手前
12:50 (01:00)1336m4.7Km 林道終点登山口
13:40 (00:50)1596m5.5Km 白木峰山頂 休憩
14:10 (00:20)1596m5.5Km 白木峰山頂 出発
14:35 (00:25)1336m6.4Km 林道終点登山口
15:05 (00:30)920m8.0Km 下部登山口手前
15:30 (00:25)656m9.9Km21世紀の森
15:45 (00:15)561m11.1Km大長谷温泉駐車場 到着

ルートラボ【金剛堂山】

ルートラボ【白木峰】

実績コース【金剛堂山】(緑色は予定、赤色が実績)
20140412A_map.jpg

実績コース【白木峰】(緑色は予定、赤色が実績)
20140412B_map.jpg

 岐阜県と富山県の県境の山は、この時期岐阜県側から入るのは困難なので中々行く機会がありませんでした。 しかし、五箇山にICが開通してこの状況も変わりました。
 また、去年飛騨の山から見る「金剛堂山」や「白木峰」の真っ白な山々を見て登りたくなっていました。 そうは行っても、車が雪国仕様ではないので、この時期まで延び延びとなってしまいましたが、週末の天気が全国的(特に日本海側)に良い予報となったので、満を持して登ることにします。

【金剛堂山編】

 今回も、高山市内に前泊して清見ICを4時過ぎに出発しました。 登山口となるスノーバレー利賀(とが)スキー場は、去年までで今季から休止となったようですが、駐車可能とのことなので向かいます。
 五箇山ICで降りて、合掌造りのある国道156号線を北上しました。 道の駅たいらの手前で、利賀の標識に従い「山の神林道」に右折しますが、高規格林道となっているため基本二車線で冬季も除雪されており、走りやすい道となっていました。(また、先月の災害で国道471号線の北部は通行止めとなっているので、当分はここが迂回路となっています)

 利賀村へと出ると、更に山一つ向こうに抜ける新樽尾トンネルを走り百瀬川沿いを南下します。 程なく撤去されていないのか利賀スキー場の看板が目についてくると、左折してスキー場の管理施設跡の前にある駐車場に到着しました。(下写真)

スノーバレー利賀スキー場跡の駐車場

 結局、五箇山ICからここまで一台の車とも出会うことがなく、清見からは一時間半ほどで着いてしまいました・・・。 しかし、駐車場には既に一台登山者の車が止まっており、軽く挨拶の上で先に出発していかれました。

 早速準備をしますが、今回のコースは残雪期の山としては短めで、下山まで5時間ほどで昼前には戻ってくる予定です。 ノーマルコースは、駐車場南の橋を渡った先にある建物の左側の斜面からのスタートのようですが、今回の計画はゲレンデの北にある尾根を東に向かうので、そちら方面へと向かいます。(下写真)

ゲレンデ方面へ

 この山域を計画した理由の一つに「豪雪地帯で雪がたっぷりとありそうだから」ということがありますが、目論見の通り50cm以上の圧雪が残っており、この日の朝は冷え込んだこともありスノーシューやワカンは全く不要でした。(下山用にワカンは持って行きましたが) 予定では手前の尾根から直登するつもりでしたが、ゲレンデ整備用の道がつづら折れに通っているのが見えたので、尾根上までは楽させて貰います。(下写真)

ここから中央の道へ向かう

尾根上に

 蛇行する道を登って行くと、一気に標高が上がり向かう「金剛堂山」が奥に見えてきました。(下写真)

向かう金剛堂山

出発地(右下)を見下ろす

 上部で林道に出会い暫くはそこを歩いていきますが、途中から薮の斜面を尾根心へと上り詰めて行きました。(下写真)

暫く林道歩きとなる

ここから尾根に

 地図には書かれていませんが、尾根上部もゲレンデ跡の様で、日当りの良い斜面ではススキなどが融けて見えています。 予想外の広い道を歩いて1332mピークへと向かいますが、ゲレンデはピークを巻いてリフト最上部へと直接向かっているようです。(下写真)

尾根上部(ゲレンデ跡)からの眺め

北尾根への取付き

 金剛堂山の北尾根へと乗るわけですが、遠目には急斜面に見えました。 実際近づくと、上から石が転がって来ているのか、雪の上に幾つもの石が転がっています。 念の為にここでチェーンアイゼンを装着して登って行きました。 途中、後を振り返ると金剛堂山を待つこと無く素晴らしい展望が広がっています・・・。(下写真)

既に素晴らしい展望が(白山北部の山々)

 程なく北尾根の上に到着しました。 東方面の展望が見られ出しますが、この時間太陽が低く逆光でよく見えません。 また、ここまで西側から向かっていたので、朝日が差し込むことがありませんでしたが、ここからは陽射しが容赦なく照りつけるのでサングラスをかけることにします・・・が、なんと忘れてきてしまいました。 前回使用した後、汚れていたので綺麗にしてから、乾かすためメガネケースに入れるのを忘れていました。 暫く空のケースを呆然と見ていましたが、帽子を被った上でなるべく雪を凝視せず薄目で凌ぐことにします。(笑)

北尾根に合流

東側に白木峰

 前方のピークにリフト設備が見えていましたが、そこへと登っていきます。 ここまで古い足跡やスキー跡など残っていますが、この日は誰も来ていないようです。(下写真)

ゲレンデ上部のリフト設備

 リフト上部に到着すると、丁度逆側から登ってくる登山者の姿がありました。 軽く会話を交わしてから、ここに来て全容が見えてきた金剛堂山に向かって、雪の稜線漫歩のスタートです。(下写真)

金剛堂山と進む尾根

 先ほどの登山者の足跡を辿って、一旦鞍部へと降りて行くとその先は急登となっていました。(下写真)

鞍部から登り返して振り返る

 上部へと登り返すと、その先も遮るもののない稜線を景色を見ながら歩いて行きました。(下写真)

素晴らしい尾根道を巡る

 三角点峰(竜尾)からは、50m以上降りることになります。 その先は、長い急登となりますが、この日は体調が良いのか一気に上って行けます。(下写真)

竜尾からは一旦下る

急斜面の登り

 途中、竜尾を振り返ると、上部に先ほどの登山者の姿が見えました。(下写真)

竜尾を振り返る

 その後は大きく登り返すようなことはなく、真っ白な稜線を進むことになります。(下写真)

1406mピークからのの展望

北アルプスが見えてきた(手前は小白木峰)

 金剛堂山が徐々に近づいてくると、山腹の雪割れが不気味な姿で見えてきました。(下写真)

金剛堂山近影

 その後も気持ちよく歩いて行け、右斜面の傾斜もキツくはないので1473mピークなどは右側から巻き気味に歩いていきました。(下写真)

1441mピーク付近

1473mピークは右から巻く

斜面は笹薮などで雪割れ

 幸い雪割れの部分を通るような細尾根はなく、上部にオーバーハング気味に雪庇が見られるだけでしたが、それも回避できそうです。 ここまで来ると太陽も高くなり、それまで逆光気味で見えずらかった白木峰や北アルプスなどがハッキリと見えてきました。 (下写真)

白木峰を望む(右奥に剱岳や立山)

 山頂への最後の稜線を進んでいきますが先ほど見えていた通り、上部は雪庇気味の急斜面となっています。(下写真)

山頂へ向かう

歩いてきた北尾根

山頂(中央奥)が見えてきた

山頂への最後の登り

こちらには近づきたくない・・・

 雪庇に気をつけて山頂直下から登っていきます。 この急斜面は滑落しても、下で傾斜が緩くなるので死にはしないでしょうが、雪はガチガチに固まっているので打撲は間逃れそうもありません・・・。 この為に持ってきたピッケルを突き刺し、チェーンアイゼンを効かせて登って行くとあっけなく山頂部に到着しました。(下写真)

滑落しても死にはしないが

 山頂には、駐車場で合った先行者が一人だけ休憩していました。 山頂には祠が祀られており、ここが目的地だと分かります。(下写真)

山頂の祠

 山頂からの展望は、360度遮るもののない景色で、快晴の青空の元で景色を眺めていきました。(下写真)

金剛堂山からのパノラマ(北アルプス・御嶽山・中金剛など)

金剛堂山からのパノラマ(中金剛・白山・三ヶ辻山・人形山・猿ヶ山・医王山など)

北アルプス北部(立山まで)

北アルプス(薬師岳から穂高連峰まで)

乗鞍岳

中央アルプス(左)と木曽御嶽山

左から御前岳・猿ヶ馬場・別山・白山・三ヶ辻山・人形山・大笠山など

富山市街地は霞で良く見えない

中金剛への稜線

 ひと通り廻りの景色を堪能した所で、予定通り最高点となる「中金剛」へ向かいます。(下写真)

中金剛への稜線は快適

 中金剛へも少し下っていきますが、標高差はほとんどありません。 右方面の手前のピークに到着すると、ガイドブックなどに載っていた歌碑が立っていますが、字がかすれているのかまったく読めませんでした。(下写真)

歌碑だが読めない・・・

 そこから雪庇に注意して右斜面を進むと、中金剛のピークに到着しました。 しかし、ピークから望む先ほどまでいた前金剛は錯覚か低く見えていますが、GPSの記録を見てもこちらの方が数メートル高いようです。(下写真)

白山方面はこちらのほうがよく見える(左手前が奥金剛)

 更に奥には奥金剛と呼ばれる平坦な所が見えていますが、この辺りは夏場は高層湿原帯となるようなので、その時期には花でいっぱいでしょうか。(下写真)

奥金剛も良さそうな所

 こちらには、誰もまだ寄った形跡は無くゆっくりと展望を楽しんでいきます。 堪能した所で、まだ早めですが下山を開始することにしました。(下写真)

下山を始める

 前金剛へと戻り、西尾根を降りていきます。 こちら側には前日までのものも含め沢山の足跡やスキー跡が付いているので、迷うことはありません。
 途中で細尾根を通過しますが、左斜面の傾斜は緩いのでそれほど緊張はしませんでした。(下写真)

雪割れ注意

細尾根

 次第に尾根は広くなり、ブナなどの樹林も多くなってきました。 こうなると怖いものはないので、斜面をズルズルと滑りながらも降りていきます。 また、天気も良く気温も上がってきたため一部は雪が腐り始めてきました。(下写真)

後4Kmほどで下山

山頂を振り返る

気持ちのよい尾根歩き

 途中、二箇所ほど登り返しがありますが、見た目ほどではなく一気に通り過ぎていきます。(下写真)

1346mピーク手前

1346mピークの登り返し

 樹林が切れて北尾根が見える所がありますが、こちらのコースと比べると上下動が多いことが分かります。(下写真)

北尾根を望む

 中間地点あたりから、登りの登山者とすれ違う人数が多くなり、最終的にはスキーの方も含めて15名ほどは居たと思います。 気持ちのよいブナ林を通り過ぎ、997.9mピークの分岐を赤テープと踏跡を頼りにスキー場跡へと直進すると、最後の方は急斜面となっており、登りの方たちは休憩を入れながら苦労されていました。(下写真)

ブナ林のよい道

駐車地が見えてきた

最後は急斜面を滑り降りる

 ここも大きく滑らない程度にズルズルと下って行くと、最後は笹薮を抜けて朝見た登山口にある建物の脇へと出てきました。(下写真)

スキー場駐車地に到着

ここに出る(通常ここかが登山口)

【白木峰編】

 ここまで距離にして12.4Kmを4時間20分で、予定より40分ほど早く下山してしまいました。 そこで予備案として考えていた「白木峰」に登ることにします。 予備案と言うこともあってあまり詳しくは調べていませんが、登山口となる21世紀の森へと向かって車を走らせました。 まだお腹はそれほど空いていませんが、おにぎりを買ってあったので、頬張りながら走らせます。

 直線距離は短く山頂からもすぐそこに見えていましたが、車となるとそういうわけには行きません。 北上して栃折峠を経由して再度南下して行きますが、この栃折峠から先が国道とは思えない荒れた細い道となり、慎重に車を進めます。

 川沿いの広い道となると、道も広く快適となり奥へと進んでいきます。 白木水無県立自然公園の看板を右手に見ると、第二と第一駐車場と書かれた大きな駐車場がありました。
 更に奥へと入りますが、除雪ようの重機が置かれ、林道は通れるようになっています。 しかし、この先の様子が分からないので、予定通り先ほどの駐車場へと戻り、小さく「営業中」の看板が出ている大長谷温泉の駐車場に停めて出発しました。(下写真)

大長谷温泉の広い駐車場

広い駐車場

 先ほど確認した林道を登って行くと、途中で車が上へと走り抜けていきます。(下写真)

21世紀の森へ

 途中で、ふとアイゼンを忘れたことに気が付きました。 下山後、運転のためにチェーンアイゼンを外してトランクの脇に置きっぱなしとしており、12本歯アイゼンもこの時間は不要だろうと軽量化の為に置いて来てしまっています。
 戻ろうか悩みますが、10分ほど歩いてきていたのと、最悪アルミワカンを持ってきているので代用にはなると思い先へと進みます。 21世紀の森の敷地内へと入ると、案内図がありますが、簡略図で方角が曖昧に書かれています・・・。(下写真)

21世紀の森案内図

 当初予定していた北側の尾根から登るのは、事前調査不足と時間の関係で諦めて、夏道のコースをピストンすることにします。(下写真)

21世紀の森

 21世紀の森の駐車場へ到着しますが、結局ここまで車で入れるようで、先ほどの車が一台だけ止まっており、登山の用意をしていました。 そこを抜けて、管理棟らしき建物を過ぎると、その脇からキャンプ場内を抜けて道が続いていました。 先ほど撮影した案内図を再生して確認すると、この道を途中まで進み、左手の遊歩道を登ると林道へと出ることが出来そうです。(下写真)

左手の遊歩道へ

 遊歩道の階段を登っていきますが、最近の暖かさで融けて地肌が剥き出しでした。 林道へと出ると、ここも日の当たるところは完全に溶けています。(下写真)

暫くは林道歩き

 前方に目標としていた橋が見えてきますが、この辺りは急斜面からの落石が転がっており特にこの時期は注意が必要です。 (下写真)

橋を渡る

 橋の先から日陰となるため、多くの雪が残っています。(下写真)

雪が多くなる

 雪の上を歩いて暫く進むと、カーブ付近で古い多くの足跡が左の斜面へと登って行ってます。 それに習ってそこから登っていきます。 看板などは見当たりませんが、ここが正規の登山口でした。(下写真)

登山道入り口の様子

林道途中から登山道へ入る

 右手に、谷の斜面に付けられた広い登山道が続いています。 そこを歩いていきますが、奥で雪のため道が途切れていました。 この上に先ほどの林道の続きが続いているようなので、雪の斜面を適当に登っていきます。(下写真)

登山道?を進む

 予定通り林道に出合いますが、その先も斜面を登った跡が残っていたので、林道は歩かずそのまま直登して行きました。(下写真)

再度林道に出る

ここから直登

 右斜面に登山道が続いていそうな気配ですが、何とか登っていける傾斜なのでそのまま尾根上部へと登ります。 登りつめると思った通り、右手から登山道と合流し、踏み跡も明確となりました。(下写真)

登山道に復帰

 ここからは説明無用の急斜面を延々と登っていきます。(下写真)

急登を登る

 上部に向かうにつれ、雪は深くなり所々、雪で苦労させられました。(下写真)

次第に雪が深くなる

 ここまでアイゼンなしのツボ足で歩いてきています。  傾斜が緩み、前方に白木峰が見えてきますが、まだまだ距離はあります。(下写真)

山頂が見えてきた

 1180m付近で中腹の林道に出てきましたが、上部に見える林道は上からの雪崩で簡単に通れそうにはありません。 最悪帰路は林道歩きをすれば大丈夫と思っていただけに、これは誤算です・・・。(下写真)

中腹の林道に出る

 ここまで植林が多くを占めていましたが、山頂が近づくとブナ林が優勢となり、明るくよい雰囲気の中を歩いていきました。(下写真)

ブナの疎林帯

後ろには金剛堂山が

 ここまでは何とかツボ足で登ってきていますが、細尾根を通過して先の上部の登山口付近から先は、急斜面となり左斜面は下まで切れていて緊張させられます。(下写真)

上部の登山口からは急登

 幸い、前日と思われるスノーシューの往復跡が残っており、硬くなった跡に足を合わせて登って行けます。(下写真)

前日と思われるスノーシューの跡

左下は駐車場か?

 また、途中から融けて現れた登山道の階段などもあり、見た目ほど怖くはありません。(下写真)

所々で登山道が現れる

 上部の脆い岩場にロープがありますが、雪も融けて地肌が見えるので、問題ありません。(下写真)

上部のロープ場

 その先は、最上部の林道(関係者以外は通行止め)へと出ると、最後に核心部が待ち構えていました・・・。(下写真)

上部の林道通過点

 土留の吹付け斜面を廻り込むように登山道は続いていますが、雪で埋もれているため無理矢理尾根筋へと取り付きます。(下写真)

ここから取り付く

 尾根沿いに登っていきますが、はじめの方は両斜面ともキレ気味なので緊張します。 しかし、それも上部に行くに従って広い尾根となり、最後は稜線漫歩となりました。(下写真)

山頂への稜線へ

山頂直下は気持ちのよい道となる

 左手の鞍部に山頂の小屋(山荘)が見えて来ました。 一気に視界が開け、眺めを見ながらピークへと上り詰めます。(下写真)

白木峰山荘(中央)

登ってきた尾根(中央左)と仁王山(右)

 そこから山頂までは平坦な道を左手へと進んでいきます。 分岐標識を通り過ぎると、その先は融けて現れている木道を歩いて山頂へと到着しました。(下写真)

左奥が山頂

山頂分岐

山頂の笹原は溶けている

木道を歩く

 山頂には、夏に咲く花の説明と、大きな山名標識が建っています。(下写真)

今度は初夏に来て見たい

白木峰山頂

 ここからの展望も金剛堂山同様360度広がっており、写真撮影しながら長めの休憩を取って行きました。(下写真)

金剛堂山と奥に白山

木曽御嶽山

乗鞍岳

北アルプス(北の方には雲が)

北アルプス南部アップ

仁王山方面

 北東方面を見ると、少ししたが平坦な台地となっていますが、この辺りまで高層湿原が広がっているようです。 元々、この山は7月中旬のニッコウキスゲの開花に合わせて登る予定だったので、機会があればその時期に訪れたい所です。(下写真)

平原が広がる(夏は湿原)

仁王山越しに富山市街地

 山頂到着は、予定よりも遅れましたが、早めに登り始めているのでまだ余裕はあります。 とは言え、お腹も空いてきたので下山を開始しました。(下写真)

下山開始

 木道の端まで歩いた所で、アイゼン替わりにアルミワカンを履いて行くことにします。 先ほどの急斜面を慎重に降りて行きますが、日陰の斜面はこの時間でもガチガチに凍りついているので、なるべく足跡を辿って降りていきます。
 上部の駐車場までは、緊張した下りとなりますが、そこから先は樹林帯の下りとなるので、ペースを上げて降りて行きました。 下の取り付いた林道まで降りてくると、駐車場で見かけた登山者とおもわれる足跡がありますが、諦めて?すでに引き返したようです。

 最後は退屈な林道歩きとなりますが、この時期としては暖かな陽射しの中を駐車場へと降りていきます。 無事に駐車場まで到着したところで、温泉(大人460円)で汗を洗い流し帰路へと着きました。

今回の反省点は、
・サングラスと白木峰でアイゼンを忘れたことでしょうか。 幸い、この日は霞が濃く、午前中は雲ひとつありませんでしたが、雪目になることはありませんでした。 また、アイゼンもこの時期は、一部の急斜面を除いて不要でしたが、あると安心感が違うので、精神的に参りました・・・。

 次回ですが、明日(4月16日)に以前から予定していた吉野山に桜を見に行ってきます。


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コメント 11

コメントの受付は締め切りました
g_g

晴れた日、頂上での景観を大画面で見てみたいですね。
by g_g (2014-04-16 08:29) 

mimimomo

おはようございます^^
金剛銅山は見晴らしがよいところですね~雪があるからかしら。さえぎるものがほとんどないですものね。
お天気も良いし、周りがこれだけ見渡せるのは気分良いでしょうね^^
白木峰の方は登山道の狭い所などあるようですが、頂上はまた広く面白いギャップですね^^
それにしてもチェーンやアイゼンを車に置いて、そのまま登れる
おどさんは只者ではない(分かっていますが改めてそう思います^^)
by mimimomo (2014-04-16 09:53) 

nousagi

いつものことながら、
1時間2時間の山ならともかく
一つ下山してまた一つというのは
キツイのに、おどさんスイスイですね~。
曇りと言っても、やっぱり眩しかったでしょう。
いろいろ忘れちゃいましたね。(^^)
by nousagi (2014-04-16 10:05) 

ゆうくん

素晴らしい展望ですね、それにしてもこれで低山、そうですよねおどさんのレベルにはいつも感服させられます、長男もいつもどきどきしながら一緒に見てます。
私どもは立山に今年は登りに行きたいですね、何月ぐらいがいいのかな?
by ゆうくん (2014-04-17 11:19) 

tochimochi

おどさんでも忘れ物することがあるのですね ^^
私はしょっちゅうですが・・・。
この時期の雪山は晴れると最高の気分ですね。
それにしても一日に2山とはすごいです。

by tochimochi (2014-04-17 23:04) 

テリー

すばらしいお天気に恵まれて、最高の登山でしたね。
1日2山制覇、さすが、鉄人ですね。
晴天での雪山登山に、サングラスなしは、やはり、将来、白内障などの原因になりますから、お気を付けください。

by テリー (2014-04-18 09:55) 

おど

g_gさん、コメントありがとうございます。
 この日はサングラス無しだったので、眩しくて折角の景色を凝視出来ませんでした・・・。

mimimomoさん、コメントありがとうございます。
 この辺りは、豪雪地帯で風も強いので稜線沿いは高い木がありませんね。 夏場は笹原となるようなので、この景色は通年見られるもののようです。
 ガチガチで無い限りアイゼンは保険のようなものなので、無くても登れますが精神的には参りますねぇ。

nousagiさん、コメントありがとうございます。
 午前中に下山では、折角の遠征なのにもったいないですからね。

ゆうくんさん、コメントありがとうございます。
 1500m前後の山は低山の範疇なのか悩みますが、今回の山は里山には違いないですね。 今年の夏場は立山ですか、時期的には8月下旬か9月上旬がお勧めですね。(人も少なく、残雪もほとんど消えていますし、花もまだ多いですから)

tochimochiさん、コメントありがとうございます。
 忘れ物はちょくちょくしますね・・・・。 5月中旬までは残雪の山で遊べ?ますが、今年は天気が良い気温も高いので、早く融けそうで不安ですね。

テリーさん、コメントありがとうございます。
 天気はよかったのですが、この時期は霞がありますから、これがなければ最高ですね。 この二山、夏山なら車移動でラクラクですよ。(白木峰は山頂直下まで車で行けます) サングラスは、紫外線量の多いこの時期は強い日差しの時は掛けて行きますが、今回は忘れたので仕方ありませんねぇ。

by おど (2014-04-18 12:32) 

joyclimb

1日に2つ雪山を登る体力、凄いですね^^
金剛堂山からの展望、素晴らしいですね。
以前に無積雪期に金剛堂山に登りましたが、
ガスで周囲が見えなかったです^^;
by joyclimb (2014-04-20 22:08) 

terachan

おどさん

こんにちは、この日は同行できずに申し訳ございませんでした。
しかしながら、同行しても金剛と白木峰の2山は、無理でした。笑
その健脚振りが羨ましい限りです。

またお誘い頂ければ幸いです。
足を引っ張らない様にスキルアップ目指します。

terachan
by terachan (2014-04-24 12:33) 

おど

コメントありがとうございます。 返信が大変遅くなりました。(気づくのが遅くなりました)

joyclimbさん、
 4時間以内であれば、2箇所以上の山は登れますね。 今回登ったどちらの山も展望が優れているので、快晴の時に登っておきたいですねぇ。

terachanさん、
 こちらこそ直前に無理言って申し訳ありませんでした。 金剛堂山は兎も角、白木峰は辛かったですね。 先日は、白山の麓にいってきましたが、この辺りは登られていますでしょうか?

by おど (2014-04-27 10:17) 

terachan

こんばんは、白山の麓はまだ未踏の地です。
以前に教えて頂いた、石徹白からの別山は、今年狙っています。
また山行日程が合えば、お願いします。

by terachan (2014-04-27 20:31) 

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