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[登山] 大峰山脈 桜の吉野山から大天井ヶ岳縦走 [登山]

 今回は、予定通り奈良県大峰山脈の桜咲く「吉野山」から「大天井ヶ岳」に縦走してきました。 二年ほど前から桜の時期に吉野山を上ってみたいと思っていましたが、今回それが叶い以前「稲村ヶ岳」と「山上ヶ岳」から縦走した「大天井ヶ岳」まで向かいました。
 快晴の予報で向かいましたが、この時期特有の濃い霞に加え、薄雲が掛かり日差しが弱く、満開の桜などの見栄えが悪くなってしまいましたが、寺院や桜の花めぐりと充実した登山となりました。

桜の吉野山 如意輪寺

大峰山脈
桜の吉野山から大天井ヶ岳縦走
日付2014年04月16日(水)
天気晴れのち曇(濃い霞)
山域大峰山脈
場所奈良県吉野郡吉野町大字吉野山~黒滝村大字寺戸
距離24.4Km
累積標高+1936m 1798m
時間08時間05分
人数1名
撮影枚数547枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
000枚 (SONY DSC-TX300V)
427枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)

B

概略 
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
05:35313m0.0Km吉野山観光駐車場 出発
05:50 (00:15)352m1.1Km金峯山寺
06:45 (00:55)596m4.2Km水分神社
07:00 (00:15)698m5.0Km高城山
07:15 (00:15)756m6.0Km金峯神社
07:50 (00:35)857.9m7.9Km青根ヶ峰
09:00 (01:10)1235.6m11.3Km四寸岩山
09:10 (00:10)1198m11.8Km足摺ノ宿跡
09:55 (00:45)1091m14.1Km百丁茶屋
10:35 (00:40)1363m15.6Km大天井茶屋跡 昼食休憩
10:55 (00:20)1363m15.6Km大天井茶屋跡 出発
11:05 (00:10)1438.7m15.8Km大天井ヶ岳山頂
11:40 (00:35)1170m17.4Km小天井ヶ岳
12:20 (00:40)1169.5m19.3Km高山
12:30 (00:10)1080m19.9Km旧小南峠
13:40 (01:10)410m24.4Km黒滝村役場 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定やサブコース、赤色が実績)
20140416_map.jpg

 数年前より、この時期に行きたいと思っていた吉野山に桜を見に行くことにします。 当初は週末に計画しましたが、天気が悪い予報だったことと非常に混むことが予想されたので、仕事を休んで平日に行くことにしました。
 早朝が空いているという情報に従って、朝3字杉には自宅を出発しました。 大峰方面もこれで4回目となるので、いつもの道を順調に進んで行きました。 ほぼ予定通りに5時半前に吉野付近へ到着しますが、思ったよりも交通量が少なく、県道15号線から吉野神社へと入って行きました。

 吉野神社からのスタートも考えましたが、距離が若干長くなるので少し先の吉野山観光駐車場付近に停車します。 今回も同乗者と二人できていたので、準備をして下山予定の黒滝村で14時頃に待ち合わせとし、出発しました。(下写真)

吉野山観光駐車場前からスタート

 天気予報では、午後から曇りとなっていますが、今週に入って乾燥した日が続き、日に日に霞が濃くなっているような気がします・・・。(下写真)

朝の吉野山

 この辺りが下千本(下の千本)と呼ばれる所ですが、事前の情報通りちりはじめとなっているようで、葉桜が目立ちました。(下写真)

下千本の桜

 参道を歩いていきますが、まだ6時前と言うことも合ってお店の人は兎も角、観光客も疎らです。(下写真)

まだ観光客は皆無

 ここからは参道近くの名所を巡って、金峯山寺(きんぷせんじ)へと向かいました。 まずは世界遺産にも登録されている「銅鳥居(はがねのとりい)」と呼ばれる立派な鳥居を見ていきます。(下写真)

金峯山寺銅鳥居

金峯山寺銅鳥居の説明

 次は、吉野山を代表する金峯山寺の山門となる「仁王門」を見ていきますが、残念ながら修復工事中で足場や網などが掛けられてよく見られませんでした。(下写真)

金峯山寺仁王門

仁王像

 時間も限られるので拝観(有料/7時から)は無しとし、廻り込んで金峯山寺の境内の様子だけ見ていきました。(下写真)

金峯山寺境内

 その後も宿やお店などが連なる参道を奥へと進んでいきますが、6時過ぎとなっても数人の観光客を見かける程度でした。(下写真)

参道はガラガラ

 ここから「如意輪寺」方面へと向かいましたが、思いの外に距離があるので途中対岸となる斜面から、桜咲く如意輪寺の撮影だけを行って、坂を上がって行きました。(下写真)

対岸から如意輪寺を望む(中千本)

中千本の説明

 この坂の上では、三脚を持ったカメラマンが多くなり、眺めの良い場所には既に三脚が立ち並んでいます・・・。 しかし、カメラマンが多いだけに眺めは素晴らしく、朝日がまだ差し込んでいないので見栄えはいまいちですが、斜面を桜の薄いピンクが埋め尽くしていました。(下写真)

桜の斜面

 一旦車道に出て、標識に従って上千本へと向かいます。 この頃になって、車が増えてきますが、どのナンバーも関東や信州など遠くの方でした。(前泊で朝イチに来られたのでしょうか?) また、ようやく対岸の尾根上から太陽も顔を覗かせ、桜に彩りを与えてくれます。(下写真)

上千本に

ようやく朝日が差し込む

この辺りが満開

 次は、ここも世界遺産登録されている「吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)」ですが、ここも拝観(無料)していくと時間がかかりそうなので、手前の鳥居だけ見ていきます。(下写真)

吉野水分神社

 ここからは車道を歩いて、奥にある「金峯神社(きんぷじんじゃ)」へと向かいます。(下写真)

金峯神社へ向かう

 ここまでとは雰囲気が替り、建物は無くなり山の中の雰囲気となります。 暫く進むと左手にトイレと道標が見えてきました。 ここから左側を登ると「高城山(たかぎやま)」へと向かうようなので、そちらへと入っていきました。(下写真)

高城山登り口

 登りとなりますが、100mほど先に展望台が見えてきました。 一気に登って行くと、広い山頂と高城山休憩所と書かれた、展望台を兼ねた建物が建っています。(下写真)

高城山展望台(休憩所)

 展望台からは北西側の展望が広がっていますが、この時点では晴れていますが春霞で遠望は効きません・・・。(下写真)

高城山からの展望

 付近に桜の木が植えてあり花を咲かせていますが、丁度満開といった所で見事でした。(下写真)

高城山の桜アップ

高城山の様子

 ここから先ほどの車道へと降りていきますが、その途中でリスを見かけました。 車道には観光案内が掲示されていますが、ほぼ名所は巡ったようです。(寺院など中にまで入っていませんが・・・)

吉野山観光案内マップ(名所はほぼ廻ったか)

 この辺りまで来た時点で7時を回っていたので、こんな奥の方でも車道を通る車を見かけます。 暫くは展望も無い植林帯を進みます。 そこを抜けると、前方に大きな鳥居が見えてきました。 ここから先が金峯神社のようです。(下写真)

金峯神社鳥居

 ここから坂道を登っていきますが、右斜面が伐採されており数年前に植えられたと思われる小さな桜の木が少ないながらも花を咲かせていました。(下写真)

伐採跡には桜の木

 金峯神社に到着しますが、下から見上げただけで右奥の遊歩道を歩いて「西行庵(さいぎょうあん)」へと向かいます。(下写真)

金峯神社

金峯神社と隠れ塔説明

順路通りに巡る(石畳)

 ここから山道らしい所となり、杉の木の暗い道を歩いていきます。 奥で分岐があるので道標に従って、左下の西行庵へと降りて行きました。(下写真)

西行庵へ

急な道を下る

 歩きづらい石段を降りて行くと、左手に奥千本の桜が見えてきましたが、咲き始めと言うことでまだ花は疎らでした。 (下写真)

ここが奥千本だが桜はまだ早い

 下に降りて西行庵を見てから、周回コースを進みます。(下写真)

西行庵

西行庵説明

 ここからの道は、細くなり右下が切れているので、一般の人には怖いかも知れませんが、登山者には問題となりません。(ここは、シッカリした靴で歩いた方が良いでしょう)

細い道を登る

 奥に「奥千本苔清水(おくせんぼんこけしみず)」と書かれた湧き水があり、ここまで水分補給を全くしていなかったので飲んでいきますが、はっきり言って不味い水でした・・・。(下写真)

奥千本苔清水

 伐採された斜面を登って行くと、切り株跡の残る広場へと出てきました。 「四方正面堂跡」と書かれた標識がありますが、今は何もなく展望地となっています。(下写真)

四方正面堂跡

伐採跡からの展望(右下が奥千本)

 再度、植林帯へと入って行くと金峯神社からの分岐道と合流します。 ここまでは参道や遊歩道でしたが、ここからは本格的な登山路となっており、右手の「青根ヶ峰(あおねがみね)」へと向かいます。(下写真)

青根ヶ峰分岐

宝塔院跡

宝塔院跡説明

ようやく山道に入る

 ここで同乗者に「暫く連絡がつかないだろう」と電話します。 すこし山道を進むと、「女人結界」の石標が建っていて、昔はここから先は女人禁制だったことが伺えます。 ここは分岐となっていて、左手は「青根ヶ峰」経由の古道で、直進は巻き道となっており、当然左手の「青根ヶ峰」へと向かいます。(笑) 

昔はここから女人禁止(女人結界)

 青根ヶ峰と言っても、目立ったピークではないので標高差は知れています。 数分の登りで山頂に到着しますが、展望は皆無でした。(下写真) 

青根ヶ峰は展望なし

 階段を降りて行く所からは展望が広がりますが、霞で遠望はききません。(下写真)

霞が多く遠望は効かない

 先ほどの分岐先と合流した所で、左から車道(林道)と出合いました。(下写真)

先ほどの道と合流

 林道を少し進むと、右手に道標が立っており再度山道へ入っていきますが、暫くは林道と平行して進むことになりました。(下写真)

林道から山道に入る(右奥)

 途中の高圧鉄塔からは南西の展望が望めますが、この架線の先に下山予定の高山方面があるはずです。(下写真)

緩やかな登り

高圧鉄塔からの眺め

 また林道へと出ますが、ここからは黒滝村へと入っていきました。(下写真)

ここより黒滝村

 その林道は少し進んだ所で分岐しており、右手は黒滝村へと標高を落としていきます。 ここは時間切れやトラブル時のエスケープルートとしていましたが、今の所その心配はなさそうなので、予定通り奥駈道を進んでいきます。(下写真)

黒滝方面との分岐

 ここまでの林道は一般車も通行出来るようですが、この先林道は通行止めとなっています。 林道の左手に道の続きを示しているので、ここから再々度山道へと入ります。(下写真)

ここで再度山道に入る

 ここから林業用のモノレールが上部に向かって伸びていました。 その脇を登っていきますが、中々の急登です。(下写真)

林業用モノレール沿いに進む

急登となる(右の尾根沿いへ)

 奥千本以降ここまで人に会うことはありませんでしたが、登って行くと前方に多数の登山者が見えてきました。 程なくその最後尾に追いつき挨拶を交わします。 先を譲って頂きますが、10名の団体登山の方ですが、どこからスタートされたのでしょうか?

 この登りは「四寸岩山(しすんいわやま)」の頂きへと続きますが、植林帯の尾根を登っていくので、うまい具合に道が付いていました。(下写真)

ピークは巻く

古道の雰囲気

 一旦傾斜が緩みますが、その先で急登となりそこを一気に登りつめると右斜面が伐採された四寸岩山の山頂に到着しました。(下写真)

四寸岩山へと登る

四寸岩山

 二次林の明るい山頂からは、枝越しに展望が見られますが、登山道は伐採林の上を通っているので、そこからは黒滝方面や大峰山脈の山々、それに下山予定の「大天井ヶ岳(おおてんじょうがたけ)」の西尾根などが見えていました。(下写真)

黒滝方面の展望

左に目指す「大天井ヶ岳」とその右に下山尾根

右から八経ヶ岳・大天井ヶ岳・稲村ヶ岳・山上ヶ岳など

 山頂を後にすると、倒木の多い穿かれた道を降りていきますが、この先の道は幾つもの小ピークがあり上下動が多くなりました。(下写真)

一旦標高を落とす

 途中、新茶屋跡と書かれた林道からの道と合流します。(下写真)

新茶屋跡からの道と合流

 そこから少し進むと、剥き出しの石灰岩が点在する広場に到着しました。 その脇に石塔で何かが祀られており、奥に最近建てられたと思われる小屋が建っていました。(下写真)

足摺ノ宿跡

 ここまで休憩らしい休憩を取っていなかったので、ここのベンチで行動食と水分補給をして行きます。 短めの休憩後は、小屋の下を通って先へと進みます。
 この辺りは小屋の手前にもあったような石灰岩が行く手を遮るので、滑って転倒しないよう注意して通過していきます。(下写真)

この辺りは石灰岩が多い

 暫くはなだらかな下りが続きました。 相変わらず右手は植林帯が続きますが、左手は二次林などが点在し色々な鳥の囀りが聞こえて気持ちのよい歩きとなりました。 暖かな日が続いているからか、暗い樹林からはトラツグミ(鵺)の物悲しい鳴き声も聞こえていました。(下写真)

鳥の声を聞きながら気持ち良い歩き

?1

 植林帯を通り過ぎると、右下から林道が見えてきました。 先でその林道に出会いますが、クロスする形でヤナギの花が咲く広場へと出て来ました。(下写真)

植林を通る

林道出合

川上村に入る

バッコヤナギ

バッコヤナギ(雌花)

 バッコヤナギの左脇の道を進むと、「大天井ヶ岳」へと示す掲示が掛かっています。 指示に従い右手の細い道を進むと、すぐに尾根道となり登りへと転じました。

山道に入る

 前方の樹木越しに、薄っすらと大天井ヶ岳と思われる山のシルエットが見えてきました。(下写真)

前方に大天井ヶ岳のシルエット

 ピークを一つ巻いた所で、前方に小屋が見えてきました。 ここが百丁茶屋跡と呼ばれる所で、今は立派な「二蔵宿小屋」が建っています。(下写真)

二蔵宿小屋

 小屋の周りは綺麗に掃除されています。 その先で道は分岐しており、直進は大天井ヶ岳を巻く道となっていますが、道が一部崩壊したので今は通行止め(自己責任で通れないことは無いらしい)となっています。
 何れにしても、今回のコースは「大天井ヶ岳」を経由するので、右手の尾根筋へと登って行きました。(下写真)

迂回路は通行禁止(右上の大天井ヶ岳経由に)

 ここから次第に傾斜が強くなり、急登となっていきました。 1239mピークまでは一気に登っていきますが、ここで一旦傾斜が緩み次の登りまでの休憩代わりとなります。(下写真)

急登を進む

一気に標高を上げる

 その後も急登は続きますが、時々見える山頂はかなり近づいていたのでゆっくり目に登って行きました。(下写真)

手前のピークから一旦下り更に登る

この辺りは植林が多い

 ガイドブックなども、途中からモノレール沿いに進むとあり、何時になったら現れるのかと思っていましたが、山頂まで500mほどとなった地点で現れました。(下写真)

モノレール沿いとなり山頂が見えてきた

 暫くはモノレール沿いに進んでいきますが、次第に急登となってきて岩も多くなってきました。
 ここで、降りてくる単独登山者に逢い「10名の登山者と会われましたか?」と聞かれたので、「四寸岩山」手前で遭遇した団体の方に違いないので、「1時間ぐらい後にいると思いますよ」と答えて別れました。 状況からすると、下千本辺りから登り始めた10名パーティと、別行動で車を下山の洞川(どろかわ)に廻して、反対コースで合流するために「大天井ヶ岳」を登ってきた方のようです。 パーティーには女性の方もいたので、「大天井ヶ岳」から「五番関」へと降りて洞川へと下山されるのでしょう。(山上ヶ岳は女人禁制)(下写真)

岩が多くなり急登に

 一旦傾斜が緩み、祠のある広場へ出てきました。 地図で見ると「大天井茶屋跡」と書かれている辺りなので、昔はここにも茶屋があったようです・・・。
 大天井ヶ岳の山頂はすぐそこに見えますが、以前訪れている山頂は展望が良くないことは分かっています。 少し早めですが、お腹も空いてきて疲れもあるので、展望の良いここで昼食休憩としていきました。(下写真)

大天井茶屋跡?

茶屋跡からの展望(右が四寸岩山)

 久しぶりにカップ麺も食べていきますが、そろそろ低山では暖かい飲み物も不要となって来たようです。 モノレールを辿って道は続きますが、岩場が多くなり右手の傾斜がきつくなっていきました。 赤テープが道を示しますがはっきりしないところもあります。 ここから先は、左方面へと山腹を見きながら進む道となっているので、踏跡を確認しながらそちらへと進みました。(下写真)

左手に向かう

 四寸岩山手前でも雪を少し見かけましたが、モノレール脇の登山道にも少し残っており通行の邪魔となっていました。 仕方なく雪の上を歩いていきますが、岩場もあるのでスリップには注意が必要です。(下写真)

雪が邪魔に・・・

標識に従えば安全

唯一のロープ場

 東斜面を廻り込んで、以前登った五番関からのコースと合流しました。(下写真)

五番関分岐

 ここまで来ると一安心です。 左手前に折り返すとそこが山頂です。(下写真)

山頂に到着

 以前訪れた時と変わらず展望はあまりありません。 時間は11時過ぎとまだ時間はタップリあり、その気になれば「山上ヶ岳」経由で下山する事も不可能ではありませんが、次の日は仕事ですし周辺の道路が混雑するのも嫌なので、予定通りのコースで下山を開始しました。
 モノレールは北斜面を直接上がってきているので、そこを少し進んで降りていきます。 モノレールはすぐに、右下へと急降下していますが、下山予定の尾根は左へと緩やかに落ちていっているのでそちらへと進んでいきました。(下写真)

途中までモノレール沿いに進む

 この尾根道は真新しい「弘法大師の道」と書かれた標識が随所に置かれおり、以前下山した「岩屋峰」の尾根に比べ利用されている方も多いのか踏跡もハッキリしていました。(下写真)

ここからは弘法大師の道を歩く

思ったよりも緩やかな尾根

 樹林帯との境を下って行くと、右斜面が伐採されたところとなり眺めがよくなります。 右手には、先ほどまでおルイていた奥駈道の稜線が見えていますし、「四寸岩山」も良く見えていました。(下写真)

植林帯との境を歩く

伐採跡

先ほど歩いてきた尾根を望む

 その奥駈道から、こちらの尾根を見た時に特徴的なガレ場が見えていましたが、そのガレ場の上部を通過して行きます。 思ったほどの急斜面ではなく、その気になれば歩いていけそうですが、地図で見ると下は険しい岩場となっているので、不用意に降りると進退窮まりそうです。(下写真)

ここからも降りられそうだが・・・下は岩場

 そこを通過すると、傾斜は緩み広い尾根道となりました。(下写真)

広い道を進む

 山頂から30分ほど進んでところで登り返しとなりますが、それほど標高差はありません。 ピークに到着するとそこが「小天井ヶ岳」でした。 しかし、植林に覆われ展望はまったくありません・・・。(下写真)

小天井ヶ岳の登り

小天井ヶ岳(展望なし)

 ここで道は北西から南西へと90度左に転換しています。 迷わないように方角を確認して降りていきますが、ここからは濃い樹林帯の中を進むので、脇道にそれないよう注意して進んでいきました。(下写真)

下山方向に注意する

左斜面は松林

 暫くは変化のない道を小刻みに上下動して行きますが、標高差があるわけでは無いのでそれほど苦になりませでした。 小天井ヶ岳から30分ほど進むと、前方に大きなにピークが見えてきました。 そこが最後の山?となる「高山」のようです。(下写真)

前方は高山か?

 その先の鞍部で、右下に降りていく道が分岐していました。 後で調べると、緩やかな尾根が赤滝の集落へと落ちているので、それ沿いに道が付いているのかも知れません。(下写真)

鞍部に分岐(右下は赤滝方面か?)

 高山手前の鞍部へと降りて行くと、途中モノレールの末端が見えてきました。 こんな所にもモノレールが設置されているのかと思いつつ、その脇を「高山」へと登っ行きます。(下写真)

尾根伝いに進む

こんなところにもモノレール

 程なく山頂に到着しますが、ここも展望はなく唯一三角点が設置されているのが救いです。(下写真)

高山(ここも下山方向注意)

 この手の山には不釣り合いなほど道幅が広がった所を降りていきます。 鞍部に到着すると、祠があり道標などはありませんが、ここが旧小南峠(こみなみとうげ)で間違いなさそうです。(下写真)

広い道となる

旧小南峠

 ここから旧道を下っていきますが、倒木が多く道標も見当たらないので、道が分かりません。 暫く尾根道を進みますが、見当たらないので右下を除くと、道らしき跡があります。 峠方面に戻ると、どこかに分岐があったのか荒れた道が続いていました。(下写真)

ここから下山

上部はこんな感じだが

 初めの内は倒木などで荒れた細い道ですがすぐに良い道となり、以外なことに轍も現れ林道として利用されているようです。(下写真)

すぐに林道となる

 鹿よけの柵もあり、そこからは北側を中心とした展望も得られました。(下写真)

集落が見える

四寸岩山(中央)と柏原山(左端)

高山

 快適な道を降りて行くと、小南峠へと続く県道48号線に出てきました。(下写真)

県道出合(左から降りてきた)

 しかし、この道は現在通行止めとなっており、開通は未定です・・・。(下写真)

洞川方面は通行止め

 幸い通行止めは小南峠方面となっているので、下山には差し支えありません。 舗装路を歩いていきますが、地図には旧道のは線路が示されています。 途中、その道への分岐がテープなどで示されているので、そこを歩いて行きました。(下写真)

ここからショートカット

しっかりした道がある

 昔は賑わった道らしいので今も良い道が付いており、途中の分岐にはお地蔵様が道を示しています。(下写真)

旧道の分岐(左へ)

 右は当初登ることも計画していた、赤滝からの道が続いています。 ここは左手の黒滝方面の道へと進みますが、この辺りは「四寸岩山」からの高圧鉄塔が建っており、樹木が伐採されて展望が望めます。(下写真)

鉄塔からの展望(柏原山方面)

 下で並行する県道と出合いますが、その先で蛇行する道を嫌って山道を進みます。(下写真)

県道へと出る

ここからまた山道へ

 先ほどより分かりづらい道となりますが、踏み跡は続いているのでそこを降りて行きました。 県道と合流した先に、地図にも掲載されている「松ヶ茶屋跡」がありました。 ここも100年前は繁盛したい多様ですが、今は見る影もありません。(下写真)

ここを降りる

松ヶ茶屋跡

 前方に電波塔が見えて来ますが、暫くは舗装路を歩いていきます。 県道は左に大きく谷へ降りていきますが、ここもショートカットするべく右の尾根下を歩いて行きました。(下写真) 

電波塔

暫くは県道歩き

ここから山道へ

 作業道なのか、以外にしっかりとしたよい道が降りて行ってます。 途中、ミツバツツジが綺麗に咲いているのを見ながら降りて行くと、沢に出てそれ沿いに降りて行きました。(下写真)

ミツバツツジを見ながら下山

急斜面だが良い道が続く

沢に出る

 水の流れる川谷川を飛び石で渡ると、ここからは舗装路の歩きとなりました。 ここまで来ると危険もないので、同乗者と連絡を取りながら予定通り黒滝役場で待ち合わせとします。(下写真)

ここに降りてきた

金熊さん

金熊さんの由来

 集落を通って県道138号線との出合いに出ると、分岐にある「河分神社(かわわけじんじゃ)」へと寄って行きました。(下写真)

河分神社へ寄る

夫婦杉

 11月には秋祭りで賑わうようですが、この時期誰もおらずひっそりと佇んでいます。 その後は、満開となった桜を見ながら、トボトボと役場へと向かい、無事に合流することが出来ました。(下写真)

桜が満開

今回の反省点は、
・特にありません。 前回の山行からの間隔が短いので、多少足に疲れがありましたが、問題とはなりませんでした。(後10Kmは行けます 笑)

 次回ですが、実は週末の天気が悪いと思い、今回の山行を計画しましたが、土曜日午前の天気は晴れの予報となったため、急遽短めの登山を行いました。(数日中に、記事をアップします)


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コメントの受付は締め切りました
mimimomo

こんばんは^^
さすが吉野の桜は美しいですね~死ぬまでの間に一度くらいは見たいものです^^
始めは登山道らしくなかったですが、どんどん分け入るのですね^^
しかもまだ雪がある。
山上ヶ岳は今でも女人禁制? 何だか時代遅れ~
山のお茶屋さんも栄枯盛衰があるのでしょうか^^
今日、久しぶりに高尾山から城山を往復しました。
日曜日で人が多い、しかも家族連れで、下りは待つことも多く時間がかかってしまいました。
by mimimomo (2014-04-20 18:59) 

旅爺さん

桜の時期とは言えど、こんなまだ寒い時期に山道を一人旅で24キロとは凄い!でも危険ですね。
山一面に桜が見られる所は流石に名所ですね。
by 旅爺さん (2014-04-20 19:54) 

joyclimb

桜の時期に吉野山に行くのなら青根ヶ峰までかと思いましたが、
24kmのコースは想像もできませんでした。
花見と山歩きを満喫できるコースですね^^
by joyclimb (2014-04-20 21:05) 

g_g

山で見る三つ葉躑躅はほんとにいい色してますね
山野草はまだのようでしたが吉野の桜がまた一段と
綺麗だったでしょうね。
by g_g (2014-04-21 10:01) 

OJJ

花の吉野はツアーで昨年行ったので懐かしく眺めました~十分な混雑の中だったのでおどさんの単独行が新鮮に見えます!
by OJJ (2014-04-21 10:28) 

おど

mimimomoさん、コメントありがとうございます。
 吉野山の桜には憧れますね。 死ぬまでと言わずに、来年行かれては?(苦笑) 山上ヶ岳は日本でも数少ない女人禁制の山ですね。 茶屋はこれだけ交通機関が発達すると衰退の一途ですね。 その内、コンビニに置き換わるかも・・・。

旅爺さん、コメントありがとうございます。
 この日は暖かくて、念の為に下にヒートテックを着ていったので、上は夏服でしたが暑かったですよ。 今回も24Kmとはいっても、初めの数キロは車道や参道・遊歩道ですからね。

joyclimbさん、コメントありがとうございます。
 当初の計画は、周回コースとしたので38Kmになってしまいました。(苦笑) 流石に時間がかかるので、同乗者に一緒に来て貰い今回のコースとしましたよ。

g_gさん、コメントありがとうございます。
 ミツバツツジは、綺麗なピンクが印象的ですよね。 花はまだ少なめですが、これからが楽しみですね。

OJJさん、コメントありがとうございます。
 ツアーも楽でしょうが、混雑は勘弁ですね・・・。 朝一番はゆっくり?出来ていいですよ。(お店は開いていませんが)

by おど (2014-04-21 12:38) 

よしころん

吉野の桜は一度は見ておきたいですねぇ。
桜からツツジの季節になってきましたね。
by よしころん (2014-04-21 20:48) 

ひろたん

数十年前にいったことがあります。
懐かしいです。
人が多くて、人気だから仕方ありませんよね。
24キロもあったのですね。
by ひろたん (2014-04-22 04:32) 

nousagi

桜の名所、観光地を巡り山道へ
相変わらず長い、
変化のある行程ですね。
それにしても、女人禁制って
昔の人は失礼ですよね。(笑)
by nousagi (2014-04-22 09:21) 

山子路爺

一度だけ行ったことある吉野……でも桜には早すぎる季節でした。
満開の頃奥千本をぶらつくのもいいかなぁ~~~。

by 山子路爺 (2014-04-23 09:11) 

tochimochi

吉野の桜を見ながらの登山は地元ならではのコースですね。
変化のあるコースで歩き甲斐もあったでしょう。
ツツジもそろそろ見頃ですね。

by tochimochi (2014-04-23 20:24) 

おど

よしころんさん、コメントありがとうございます。
 桜も里では終わりですね。 ツツジの色とりどりの花が綺麗な時期となって来ました。

ひろたんさん、コメントありがとうございます。
 下山を五番関にすればもうすこし短めの距離で済みますね。 早朝は人が少なくて良かったですよ。

nousagiさん、コメントありがとうございます。
 吉野山は完全に観光地となっているので、登山の対象とはなりにくいですね。 しかし、金峯神社より置くは、人も少なくそれなりの格好で行かないと危険です。
 女人禁制は、男子校に女子生徒が入ってくるようなもので、収集つかなくなるからではと思っています。(女子校に男性が入ると、捕まりますね 笑)

山子路爺さん、コメントありがとうございます。
 4月下旬に奥千本が良さそうですね。 しかし、今は丁度桜の世代交代の時期のようで、桜の花は疎らかも知れませんね。

tochimochiさん、コメントありがとうございます。
 地元と言っても、自宅から150km以上ありますけどねぇ。(笑) 例えるならば、関東地方の人が日光に紅葉を見に行く感覚ですね。 今回のコース後半が車道歩きでダレますが、旧道を歩けばほどよく緊張して面白いです。

by おど (2014-04-27 10:13) 

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