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[登山] 初夏の陽気で新緑の大台ケ原(筏場から添谷山・三津河落山・日出ヶ岳・大蛇グラ) [登山]

 今回は、予定通り大台ケ原へ登ってきました。 筏場(いかだば)から出発し、釜之谷吊橋からは北谷に入って振子辻まで登り、そこからは台高縦走路を巡って「御座グラ」「添谷山(そえたにやま)」と歩き、大台辻に合流後は「三津河落山(さんづこおちやま)」を経て大台ケ原を散策しました。 この日も天候に恵まれ、初夏の陽気で気持ちよく新緑の山々を歩き、各山頂からは素晴らしい景色を見ることが出来ました。

※今回のコースは、一部が通行止めとなっているので推奨しません。(最新の情報をご確認ください)

三津河落山の笹原からのパノラマ

新緑の大台ケ原
筏場から御座クラ・添谷山
・三津河落山・日出ヶ岳
日付2014年05月02日(金)
天気終日晴れ
山域台高山脈
場所奈良県吉野郡川上村大字入之波~上北山村大字小橡
距離22.3Km (大台ケ原周回8.4Km)
累積標高+2250m -1132m
時間09時間40分
人数1名
撮影枚数966枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
036枚 (SONY DSC-TX300V)
169枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)

C(道迷い、御座グラ岩場注意)

概略 。
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
06:10470m0.0Km空谷駐車場 出発
06:50 (00:40)589m2.2Km釜之公吊橋
08:10 (01:20)1120m4.0Km1123m手前(10分休憩)
08:25 (00:15)1118m4.2Km振子辻
09:15 (00:50)1118m5.7Km引水サコ
09:55 (00:40)1178m6.4Km御座グラ
10:10 (00:15)1250.1m6.9Km添谷山
10:55 (00:45)1201m8.8Km大台辻
11:30 (00:35)1399m10.1Kmコブシ峠
12:20 (00:50)1654m11.6Km如来月 昼食休憩
12:35 (00:15)1654m11.6Km如来月 出発
12:45 (00:10)1624m12.0Kmナゴヤ岳
12:55 (00:10)1539m12.5Km川上辻
13:10 (00:15)1575m13.6Km大台教会
13:15 (00:05)1585m13.9Km大台ケ原駐車場 休憩
13:25 (00:10)1585m14.0Km大台ケ原駐車場 出発
13:55 (00:30)1694.9m15.9Km日出ヶ岳(10分滞在)
14:30 (00:35)1580m17.5Km尾鷲辻
14:55 (00:25)1580m18.8Km大蛇グラ
15:20 (00:25)1580m20.1Km尾鷲辻
15:50 (00:30)1585m22.3Km大台ケ原駐車場 到着

※出発後、暫くはGPSの感度弱く未測定です。(時間15分、距離800m分)

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20140502_map.jpg

 大台ケ原ですが、まだ行ったことが無く訪れてみたいと思っていました。 しかし、山頂の駐車場からと言うのはあり得ないので、何処から登ろうかと考えていました。 候補としては「大杉谷道」「尾鷲道」「小処温泉コース」、そして今回歩いた「筏場道」がありますが、「大杉谷道」や「尾鷲道」は山頂まで車で向かうには遠回り過ぎ基本往復となるため、日帰りでは距離が長い(30Km以上)のと、大台ケ原周遊も計画しているのでまたの機会とします。 「小処温泉コース」は西大台を通るため事前許可が必要となってしまいこれも簡単には実施できません。
 そこで2014年4月現在通行止めとなっている筏場道を、通行止めの原因となっている崩壊箇所を迂回しながら向かう様計画しました。

 登山の二日前に尾鷲市では大雨となり、今回の計画の実行も危ぶまれました。 しかし、大台ケ原ドライブウェイの時間雨量に寄る通行止も無かったようで、奈良県側の降水量を調べてもそれほど降っていないようなので予定通りに決行します。

 今回は先々週訪れたばかりの吉野から更に奥となりますが、3時間は掛からないだろうと3時過ぎに出発しました。 連休中日の平日と言うこともあり、トラックは多めですが流れは順調で、2時間ほどで国道169号線と合流し南下して行きます。 いつもは直進して伯母谷(おばたに)トンネルへと入る手前の大迫ダムで県道224号線に左折すると、入之波(しおのは)温泉へと向かいます。
 入之波温泉で右折して対岸への橋を渡ると、細い林道を奥へと入っていきます。 途中林業の建物や民家などを通り過ぎると、筏場(いかだば)の建物を通過します。 この先は駐車場となっていて駐車は有料(600円)ですが、今回は同乗者と2人で来ており、転回可能地点で降りた後は車で大台ケ原へと向かいます。

 そして予定通り3時間弱で、林道末端の空谷(からたに)駐車場に到着しました。(下写真)

空谷(筏場)駐車場

 すでに二台車が停まっていますが、人の姿は見えません。 駐車場で転回した所で、早速準備して出発しますが、同乗者には12時前後に大台ケ原の駐車場で待っていて貰う様お願いします。

 林道は更に奥へと続いていますが、車はここまでのようです。(下写真)

林道奥へ

 左下に本沢川を見ながら林道を奥へと歩いて、釜之公谷に掛かる吊り橋へと向かいます。(下写真)

歩き始める

まずは釜之公吊橋へ向かう

大台山系案内図

 すぐに下へと降りる分岐に到着しますが、林道は白倉又谷へと奥に延びています。(下写真)

左下の道へ

 下でその白倉又谷をコンクリート製の橋で渡ると、登山の開始となります。(下写真)

橋を渡り沢沿いの道へ

白倉又谷の渓谷

 古い標識が建っていて大台ケ原まで6時間となっていますが、最新の登山地図によると5時間弱の行程となっています。(下写真)

大台ケ原までは6時間

 沢沿いの道を進んでいきますが、吊り橋までは今も通行出来るので、思ったよりも良い道が続きます。(下写真)

朽ちたお地蔵様

道がえぐれている

 このコースも、先日10年ぶりに全コース通行可能となった大杉谷道と同様、台風の豪雨やその後毎年のように繰り返される大雨で土砂崩れなどの影響を受けています。(下写真)

道が良かった頃の面影も

 途中、昔対岸にあったと言う五色湯の標識が立っていましたが、上からはそれらしい所は見えませんでした。(下写真)

五色湯源泉

 沢沿いのきわどい道が続いていると思っていましたが、植林された場所もあり沢特有の圧迫感はありません。(下写真)

植林が多い

マムシグサ

ワチガイソウ

 しかし、沢幅が狭くなった所では沢横の岩盤に鉄製の橋が打ち付けられ通れるようになっています。(下写真)

斜面の鉄製の道を進む

 しかし、この道はパイプを梯子状に並べているため、ツルツルと滑りやすく、鎖を持って慎重に歩いて行きました。(下写真)

もう一箇所ある

 そして初めの目的地である「釜之公吊橋」に到着しました。(下写真)

鉄製の立派な吊り橋(釜之公)

 橋を渡ると、朽ちてバラバラになった通行止の標識が立っています。(下写真)

これより先は通行止

 そこから暫く進むと植林帯となり、沢側の傾斜が緩みます。 適当な所でその斜面を下ると北谷の分岐まで沢沿いに歩いて行きました。(下写真)

ここから適当に下る

本沢川の中を歩く

 しかし、途中倒木などあり再度斜面側を歩いたりして進んでいきました。 そして本沢川と北谷の分岐に到着すると、渡れそうな所を見つけ対岸(右岸)へと飛び移ります。(下写真)

北谷分岐

 ここからのコースは、やぶこぎネットのzippさんなどの記事を参考に最短距離(と思われる)を進んでいきます。 北谷の右岸へ渡り直して、テープもある道を歩いていきます。(下写真)

右岸を歩く

 すぐに沢は岩が多くなり右岸は高巻く道となっていますが、左岸を見ると植林帯となっていて獣道なのか道もハッキリと見えています。(下写真)

左岸に良い道が

 暫くはその道を辿って、斜面と沢をいったり来たりしながら進んでいきました。 途中、どこかでも見たような苔むした石の点在する所や、新緑が眩しい明るい樹林を通り抜けると、二股分岐の1123mピークへと直登する予定の尾根末端に到着しました。(下写真)

苔生した石

ここから尾根に取り付く

 沢から外れて、人の踏跡もあると思われる道を登って行きました。 ここからは植林帯となり、柔らかい地面に苦労しながら標高を上げていきます。(下写真)

植林帯を登る

 暫く登ると前方が明るくなり、二次林と思われる林に出てきました。 (下写真)

二次林となる

 更に登ると、左下から最近のものと思われる作業道と合流しました。 その踏跡を辿って右へ向かうと、尾根心から直登する道となっていました。(下写真)

作業道に出た

 そこからは、枝も払われた良い道が続き拍子抜けします。(下写真)

良い道が続く

 再度二次林となりますが、古い切り株?なども残っており、ここも昔は鬱蒼と茂る原生林だったのでしょうか?(下写真)

古い木の根が残る

 傾斜が緩み暗い植林帯を順調に進んでいくと、右手上部に明るい尾根が見えてきました。(下写真)

再度植林帯を進む

 よく見ると木々の少ないツルツルの岩肌が見えており、傾斜はあまりありませんが、安全を見て左の植林帯から登ることにします。(下写真)

尾根の上部へと登っていく

岩肌を避けて左手の植林へ

 ここも何と無く踏み跡があるのでそれに従って登って行くと、上部で下からの道と合流し難なく尾根筋に到着しました。(下写真)

尾根道に出る(左下に立派な道も)

 岩尾根となっていて、ここで初めて樹林越しに向かう予定の山々が見えてきました。(下写真)

樹林越しに三津河落山

 ここから上部にも岩が点在していますが、踏跡もしっかりしていて特に問題はなさそうです。 尾根筋に登って行くと、前方が明るくなり1123mピークの手前に到着しました。(下写真)

高みを目指す

稜線に出る

 ここから北西に少し下がった所にガレ縁の展望地があったので、そちらへ向かいます。(下写真)

下の展望地へ

 この展望地は三之公川源頭に当たり、まだ歩いた事のない台高山脈の山々が一望出来ます。(下写真)

1123mピーク展望地からパノラマ

1123mピークから台高山脈を望む

下に三之公川源頭を望む

白髪山(左奥)、天狗クラ(中央手前)

 ここまで迷わないよう慎重に歩いていたので遅めでしたが、出発から2時間で到着しました。 ここからは縦走路との合流点となる振子辻へ向かいます。(下写真)

振子辻へ向かう

 1123mピークを通り過ぎると、程なく振子辻に到着しました。 ここからが今回のハイライトと言うべき、台高山脈(のごく一部)を縦走することになります。(下写真)

振子辻(右へ)

 ここからのコースは、登山地図にガレやブッシュや迷いマークとてんこ盛りで並んでいたので緊張していましたが、結論から言うと危険箇所は御座グラの通過箇所だけでした。 まずはガレと書かれた分岐を右に降りていきますが、踏み跡も濃くガレ場も見当たらず問題となりません。(下写真)

尾根分岐

 ここから御座グラまでは、地形図通りの上下動の繰り返しですが、全てのピークを通過擦るわけではなく迂回路(トラバース道)などもあります。(下写真)

何度か登り返す

 途中アケボノツツジと思われるピンク色の花が綺麗に咲いていますが、蜂もウロウロしているのであまり長居はできません。(下写真)

アケボノツツジか?

 切れ込んだ尾根ばかりだと思っていましたが、三重県側はそのような事はなく、水音のする沢まで簡単に降りていけそうです。 添谷山までは、合計9回昇り降りしますが、それも楽しみのひとつです。(下写真)

降りたり

トラバースしたり

 倒木が行くてを遮るところで、左手にトラバース道らしきものがあったのでそちらへ向かってしまいますが、ここは直登でした。(下写真)

倒木が行く手を阻む

ツツジと三津河落山

 「引水サコ」までは快適に尾根を辿り到着しました。(下写真)

ここまで歩き辛い所無し

 引水サコで南に向かうと、名前の由来となったと思われる水の湧き出る沢に到着しました。 御座グラ方面から緩やかな斜面となっており、その谷間に水が湧き出しています。(下写真)

引水サコ

気持ちのよい沢に出る

 沢に降りて行って水を一口飲んで行きますが、不安もあったのでそれ以上飲むことはせず顔を洗っていきました。 ここからは地図とは違う沢の右尾根を進んでいきました。(下写真)

右の尾根を進む

 尾根には踏跡もありテープも付いています。 ツツジやヒメシャラが並ぶ尾根を進んでいくと、上部でロープのある岩場の細尾根となりました。(下写真)

ここにもツツジ

ヒメシャラ

右の尾根で御座グラへ

 岩場の初めのステップが無いので、無理矢理登って行くと展望の良い岩稜へ出てきました。(下写真)

一部急登となる(ロープ)

絶壁に

 ここが御座グラとなっていますが、地図で確認するとその西峰のようですが、どこが本当の御座グラなのか?(下写真)

御座グラ(西峰)からパノラマ

御座グラとあるが・・・

すぐそこに添谷山が見える

 御座グラの岩稜沿いに東に向かうと、鞍部へと一旦降りて登山道は南へと続いています。 しかし、その左(東)側に白く目立つ岩場があるので、そこが本当の御座グラかと登ろうとしますが、脆い岩場で手にかけた所がポロポロと崩れていくので、ここも安全を見て途中で降りました。(下写真)

ここを登ろうとするが・・・

 南へと更に下るとなだらかな斜面となり、「添谷山」へと登る道となります。 登る途中で後ろを振り向くと、御座グラがすぐそこに見えていました。(下写真)

御座グラを見返す

 尾根を一気に登ると比較的平坦な稜線が続き、最後のひと登りで賑やかな標識の立つ「添谷山」に到着しました。(下写真)

緩やかな尾根を進む

沢山の標識が並ぶ添谷山

 ここまでは上下動の多い道でしたが、ここから先は通る人も多いのか踏み跡や道幅もある歩きやすい道となります。(下写真)

ここからは道もしっかりして快適に

 尾根幅も広がり、日差しで新緑も映えていて心地よい道が続きました。(下写真)

広い尾根

 途中広い尾根が続いていますが、その手前の支尾根で右折する所がありテープが付いていますが注意が必要です。(下写真)

この手前で右へ

分岐にあるバイケイソウ

 ここまで明るい林でしたが、右手が植林帯となってくると、大台辻も間近のようです。(下写真)

右が植林となる

オオカメノキ

立派なツツジが

 途中、色とりどりの花を見ながら歩いていきます。 そして、出発から5時間弱で大台辻に到着しました。(下写真)

大台辻に到着

 ここが筏場からの合流点ですが、今は通行止めとなっており基本的に自己責任で通過してのみ辿り着けます。(下写真)

筏場へは通行止

 ここで道は三方向に分岐しており、筏場は右下、左の広い道は大台林道で粟谷小屋へと降る道でしょうか? ここは右前に続く広い道へと進みました。(下写真)

右手に進む

 緩やかな登りを進んでいくと、広く平坦な場所に出ました。 方角を見失いそうになりますが、踏跡とテープを辿って進んでいきます。 また、木に古い看板なども付いていて道は間違っていない様です。(下写真)

広い樹林帯を進む

古い標識

 しかし、帰宅後GPSで確認すると、地図のコースとは大きく異なっていますが、これは地図が現状を把握していないのでは無いでしょうか? 沢沿いの広く石積みで補強された古道?を歩いていくと、谷の奥では残雪からの雪解け水が流れだしていました。(下写真)

良い道を進む

谷の奥へと

雪解け水

 ここで石積みの道は、左へと曲がり斜面を横切って標高を上げています。 ここまで初夏の陽気となっていて、水の消費が激しいので、まだ余裕はありますが、ここでペットボトルの水を飲み干して、念の為に冷たい雪解け水を汲んでいきました。
 一息ついた所で、続く斜面の道を登って行きました。 斜面なので倒木が邪魔していますが、踏み跡は上へ迂回しているのでそれに習って進みます。(下写真)

倒木があるが迂回路あり

 その後はまた良い道となり、この先のコブシ峠へと徐々に標高を上げていきました。(下写真)

コブシ峠へと登る

 コブシ峠付近は、明るくて広い良い雰囲気の所で、穿かれた道が延びています。(下写真)

コブシ峠付近

ここが峠か?

 ここから金明水と呼ばれる水場と安全橋の吊り橋を経由して、大台ケ原へと続きますが、この辺りも通行止めの区間となっていたのと、この機会に「三津河落山(さんづこおちやま)」へと向かいたいと思っていたので、サブ案として考えていたコースを歩くことにします。(下写真)

三津河落山の尾根を登る

 考えていたコースは、もう少し下から尾根を直登する予定でしたが、コブシ峠から続く尾根を登ったほうが、傾斜も緩く安全に進めそうです。  「三津河落山」へと続く尾根を登って行くと、考えることは同じなのか明確な踏跡と多数のテープが続いています。(下写真)

テープと踏跡がある

 一部がシャクナゲなどの藪となっているので、テープと踏跡を辿って進んで楽します。 しかも、ここだけはテープの密度が濃く迷いようもないくらいでした。(下写真)

テープを頼りに進む

 藪以外にも岩場がありますが、ロープも付いており危険はありません。 傾斜が緩み藪が無くなり見通しが良くなると、一気に明るい上部へと登っていきます。(下写真)

シッカリした尾根に

 初めのピークを通り過ぎると、景色は一転して疎林となり笹が生えていました。(下写真)

初めのピークを過ぎると笹が出始める

 笹原には人と鹿の踏跡が続いており、そこを辿った稜線歩きとなります。(下写真)

踏跡を辿って稜線歩き

 1550m付近を通過して県境と合流すると、木々が無くなり一面の笹原となりました。(下写真)

ここを登ると笹原に

一面の笹原となる

 笹原の斜面からは、今日歩いたコースは兎も角、西から北方面の展望が広がります。(下写真)

右:大和岳(国見山)、左:日本鼻

笹原からパノラマ

 前方に「三津河落山」のピークも見えており、獣道を辿って眺めを楽しみながらゆっくりと登って行きました。(下写真)

中央が三津河落山、左が如来月

歩いてきた尾根を見下ろす

所々に雪が(釜之公谷)

 国境の石標が立つ「三津河落山」のピークを経由して、左手の「如来月」へと向かいます。(下写真)

県境(国境)標識

如来月経由で川上辻へ

 再度樹林帯へと入り、程なく「如来月」の山頂に到着しました。 ここまで出発から6時間経っているのと、昼過ぎとなっていたため予定より1時間ほど遅れていますが、食事休憩としました。(下写真)

如来月

 山頂に座るには良い木があるので、そこで休憩としていきます。 この日は日中の気温も上がっていたので、ハエなど沢山の虫が飛んでいますが、午後になって弱い風も吹いてきたので、虫除けになります。
 休憩中、携帯で連絡を取ろうとしますが、相手のソフトバンクの携帯は圏外のようです・・・。(ドコモは通じます) 早めの食事を摂った所で、ナゴヤ岳経由で川上辻へと向かいます。 右手の斜面を下って行くと、鞍部が笹原となりその先にナゴヤ岳が見えています。(下写真)

ここを降りていく

目の前にナゴヤ岳

 左から巻くようにして登って行き、尾根に出た所で右上の山頂へと向かいます。(下写真)

巻き道から山頂に

 程なく、展望が無く地味な山頂に到着しました。(下写真)

ナゴヤ岳

 ここまで来ると後は下り基調です。 先ほどの道を少し戻り、そのまま下へと降りていきます。 右手から獣(人)避けの柵が現れると、柵沿いに左手へと進んでいきました。(下写真)

尾根沿いに下る

鹿と人避けの柵沿いに進む

 その後も柵沿いに降りて行くと、左手からも柵が合流し、その間を降りて行きました。 最後は、立入禁止の標識の立つ所に出てきますが、今回の様に迂回路として利用する以外で、ここから進入するのは自制したほうが良さそうです。(下写真)

今までの道は立入禁止

 三津河落山辺りから、ドライブウェイを走る車やバイクの音は聞こえていましたが、そのドライブウェイが右手に見えてきました。(下写真)

ドライブウェイが見えてきた

 道路との合流地点が「川上辻」の様ですが、ここにも通行止の大きな看板が掲げられていました。(下写真)

川上辻

ここに出る

 車道に出ると暫くは左手の大台ケ原駐車場方面へと歩きます。(下写真)

すこし車道を歩く

 当初はここから車道歩きかと思っていましたが、実際には地図にない道の続きが駐車場まで続いていました。(下写真)

再度登山道へ

 進入禁止の西大台沿いをたどる道となっていて、立ち入ることは出来ませんが見るだけなら構わないでしょう。(笑)

右の杭から先は西大台(立入禁止)

 道は先ほどまでと同様、あまり歩かれていないのか笹が生い茂ったところがありますが、それは遊歩道などと較べての話しで問題とはなりません。(下写真)

荒れているが良い道

沢を渡る

西大台は写真だけ

笹道を進む

 1Kmほど歩いた所で、西大台の登山口に到着しました。(下写真)

西大台登山口

 監視員の方はいないようですが、西大台方面は人数制限で入場には許可が必要です。 西大台はまたの機会として、目の前にある大台教会を見てから駐車場へと向かいました。(下写真)

ここから先は利用者数制限

大台教会

 ここまで自分以外の人と合うことはありませんでしたが、駐車場へと上ると沢山の車と人がいます。(下写真)

大台ケ原駐車場に到着

上北山村物産店(食事可能)

 しかし、思ったよりも駐車場は空いていて、同乗者によると午前中は満車だったらしいのですが、午後になって空き始めたようです。(下写真)

午後になって空きがある

 ここで電話は通じないので駐車場をウロウロと探して、無事合流することが出来ました。 車に戻り、不要な機材をザックから下ろしてペットボトルのお茶を補充して行きます。
 トイレにも寄った所で、ビジターセンター横の登山口から日出ヶ岳へと向かいます。

※ここより大台ケ原の周遊コースなので、詳細説明は省きます。

ビジタセンター横が登山口

 数名の登山者に混じって歩き出しますが、ほとんど合う方は下山途中でした。 途中水場があるので、ここでも喉を潤していきます。(下写真)

苔探勝路分岐

気持ちのよい木陰を歩く

水場

 標高が上がると、沢沿いの傾斜地に残雪が残っていました。 ここまで初夏の陽気となっていたので、涼しい風が吹いてきて生き返ります。(下写真)

残雪からの風が心地よい

 程なくT字路の分岐に到着すると、左手の山頂方面へと向かいます。 ここから山頂へは、木道の階段を登って行きました。(下写真)

分岐

日出ヶ岳へ

長い階段を登る

 出発から30分ほどで、大きな展望台の立つ山頂に到着しました。 ここからはこれまで見えなかった大峰山脈や熊野灘などの景色が見えています。(下写真)

日出ヶ岳三角点

如来月(右)、ナゴヤ岳(中央手前)、奥に大峰山脈(行者還岳・稲村ヶ岳・山上ヶ岳など)

尾鷲方面(熊野灘)

左下が大杉谷道

北方面(台高の山々)

山頂展望台

すぐそこに正木嶺

 次は正木嶺を経由して、尾鷲辻(おわせつじ)から今回の締めとなり楽しみにしていた「大蛇グラ」へと向かいます。(下写真)

正木嶺へ向かう

 尾鷲辻までは、断続的に木道と階段が続きますが、面倒なので下りは一段ごとに駆け下りていきました。(下写真)

正木嶺

正木ヶ原(左)を経由して尾鷲辻へ

立ち枯れた木々

笹道となる

この辺りが正木ヶ原

 尾鷲辻に到着すると、鬱蒼と茂る木々の中に東屋がポツンと建っており、登山者が休憩を取っていました。(下写真)

尾鷲辻の東屋

 ここで道は三方向に分岐していて、牛石ヶ原と書かれた方向へ向かいます。 ここまで歩く人は少なく、数名の登山者を見かけただけです。(下写真)

牛石ヶ原方面に向かう

歩く人は少ない

 牛石ヶ原に到着すると、大きな神武天皇の像が立っています。(下写真)

神武天皇像

牛石ヶ原

 ここから暫く進むと大蛇グラとシオカラ谷の分岐がありますが、迷わず左の大蛇グラへと向かいました。(下写真)

大蛇グラ分岐

 大蛇グラへは、降りる道となり右奥へと道が続きます。(下写真)

大蛇グラへ降りる

基本右から降りていく

 先端の岩稜へと降りる最後のハシゴを渡ると、目の前には鎖で囲われた大蛇グラとそこからの絶景が目に飛び込んできました。(下写真)

この先が大蛇グラ

大蛇グラ

見たかった風景が

大蛇グラからの展望(北方面)

となりも絶壁

中ノ滝

 先客が2名いたので、戻ってくるのを上でまってから、大蛇グラの先端付近に向かいます。 先端で撮影をしようと立とうとしますが、ここまで足を酷使したのと高度感から、足が震えてまともに立てません・・・。(苦笑) 
 景色に満足できた所で、来た道を戻ります。 当初、シオカラ谷から周回コースで駐車場に戻る予定でしたが、疲れが溜まっているのと帰りが遅くなるので、尾鷲辻から中道を通って戻ることにしました。

 尾鷲辻は、尾鷲道の分岐となっているので、今後の為に状態を確認し駐車場まで一気に戻りました。(下写真)

尾鷲道

駐車場へ戻る(左)

気持ちの良い一日

疲れもピークでトボトボと戻る

今回の反省点は、
・特にありません。

次回ですが、連休終盤の6日に近場の鈴鹿に軽めの登山に行こうかと考えています。


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コメント 11

コメントの受付は締め切りました
旅爺さん

山道や景色に風景も大いに楽しめましたね。
「今回の反省点は、特にありません。」2人位しか入ってない山の一人旅は凄く危険です。 と言う私もいつも一人が多かったですけどね。
一人旅だけは少し反省点に入れておいてほしいです。
by 旅爺さん (2014-05-05 05:28) 

mimimomo

おはようございます^^
ちょっと怖いような道ですね。鉄製の道にしろ橋にしろ、どうも苦手です。
暗い樹林帯も一人ではちょっと・・・
明るい尾根道や、展望が利くようになるとほっとします(わたくしが登っているわけではないけれど)(--ゞ
前半は道なき道を進むようなところが多いですね。
↑旅爺さんじゃないですが、一人でこう言うところは心配です。
おどさんらしいですが(^-^
後半の道は安心していられるような道だし、お空の青さも美しく楽しく歩けそうですね。
見たかった風景(ワイナピチュに似てる)も見られてよかったですね。
by mimimomo (2014-05-05 07:08) 

nousagi

「大蛇グラ」を望む景色、凄いです。
でも、ゆったりした「三津河落山」への緑の尾根のほうが
心穏やかに歩けますね。(笑)
by nousagi (2014-05-05 08:18) 

g_g

歩く所々で色鮮やかなツツジなどが見ることが出来ると
癒やされそうです、前半は迷いそうな道ですね。
by g_g (2014-05-05 08:51) 

テリー

眺望、ツツジの花も見ることが出来て、すばらしい山登りですね。
大蛇グラからの展望がいいですね。こういう所には、行く機会がありませんので、楽しませて、戴きました。
by テリー (2014-05-05 19:51) 

joyclimb

ロングコースですね。
駐車場までは険しそうなコースですね。
大蛇グラからの展望、素晴らしいです^^
by joyclimb (2014-05-05 22:26) 

tina

大台ケ原の大杉谷が開通したから、行ってみようかと考え中なのですよ。このルートは楽して車で登ってしまいます。
大蛇グラの景色は絶景ですね。


by tina (2014-05-05 22:43) 

tochimochi

大台ケ原は初めてでしたか。
もちろん私も行ったことはありませんが joyclimbさんの記事で楽しんでおりました。
大蛇グラからの展望は迫力がありますね。
by tochimochi (2014-05-06 18:05) 

おど

旅爺さん、コメントありがとうございます。
 単独登山は、ほぼ毎回の事なので反省していたらきりがありませんね。 反省と言うより、謹んだほうが良い程度で考えています。 最近の事故を見ると、複数の場合が多くリーダーの技量不足で、自分以外の判断ミスで起きていますね。

mimimomoさん、コメントありがとうございます。
 初めの整備された道は、渓谷の遊歩道ですね。 通行止めから先は、完全に山道ですが、逆に危険箇所は少ないと思います。 上にもかきましたが、単独でない場合、このコースはもうひとりの体力が無事に登山できるかを左右しますね。(自分はビビリなので危険な所へは決して入りませんよ)

nousagiさん、コメントありがとうございます。
 三津河落山の笹原は、特にこの時期は気持ちいいですね。 これが夏になると暑くて歩けません・・・。

g_gさん、コメントありがとうございます。
 今日もツツジを見に行きましたが、色鮮やかな花を見ると落ち着きます。

テリーさん、コメントありがとうございます。
 大台ヶ原は、一応100名山なので日本全国から訪れる人はいますね。(この日も駐車場に関東ナンバーの車がありました) 関東地方からでも、バスツアーで来られると思います。

joyclimbさん、コメントありがとうございます。
 駐車場までは、普通に登山ですね。 ただ所々荒れているだけで、荒れた山(少し前の鈴鹿とか 笑)を経験したことのある人なら問題ありませんよ。

tinaさん、コメントありがとうございます。
 大杉谷は開通しているので、この夏とかは混みそうですね。 また荒れる前に通らないと、温暖化の影響でまた災害が起こりそうです・・・。
 大杉谷は、駐車場からのピストンでも楽しめますね。(山小屋で一泊すれば、問題ありませんね)

tochimochiさん、コメントありがとうございます。
 今回で台高山脈は名前の由来となっている「大台ヶ原」と「高見山」しか登っていませんね・・・。(苦笑) 山脈はそれほど長くは無いので、2泊ぐらいで縦走出来そうですが、山小屋などないのでテント泊ですしね。(そうなると重いので3泊必要かも)
by おど (2014-05-06 19:55) 

OJJ

大台ケ原・・良いですね~シャクナゲの時期に行きたいです!
ただしこんな山道で20キロは否ですケロ
by OJJ (2014-05-07 13:26) 

おど

OJJさん、コメントありがとうございます。
 シャクナゲも時期に咲くでしょうね。 この付近の春の見頃は5月下旬頃なしいので、それに合わせて行くのがベストでしょうねぇ。(土日は混むので行きませんが 笑)

by おど (2014-05-07 21:45) 

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