[登山] 初夏の木曽御嶽山 楽々登山 [登山]
今回は、最近辛い登山が続いた事と、暑くなることが予想されたので、この時期は初めてとなる「木曽御嶽山」へ楽々コースで登ってきました。
今回も前回同様、天候に恵まれ黄砂の影響で遠望は効きませんでしたが、素晴らしい眺めを見ることが出来ました。
関連リンク
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山頂からパノラマ(一ノ池、摩利支天山、乗鞍岳、北アルプスなど)
日付 | 2014年05月31日(土) | ||
天気 | 晴れ(黄砂) | ||
山域 | 木曽山脈 | ||
場所 | 長野県木曽郡木曽町三岳 | ||
距離 | 7.1Km | ||
累積標高 | +905m -905m | ||
時間 | 5時間40分 | ||
人数 | 2名 | ||
撮影枚数 | 424枚 (FUJIFILM FinePix XP200) 035枚 (SONY DSC-TX300V) 274枚 (Panasonic DMC-GM1) | ||
登山難度 (A:安易~E:高度) | A(初心者向き) | ||
概略 | 。 | ||
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績) | |||
06:05 | 2180m | 0.0Km | 田の原登山口 出発 |
06:30 (00:25) | 2286m | 1.1Km | 七合目(金剛童子) |
07:30 (01:00) | 2704m | 2.2Km | 九合目(石室避難小屋) |
08:05 (00:35) | 2936m | 2.9Km | 王滝頂上(10分休憩) |
08:50 (00:45) | 3067m | 3.4Km | 御嶽山(剣ヶ峰) 休憩 |
10:15 (01:25) | 3067m | 3.6Km | 御嶽山(剣ヶ峰) 出発 |
11:45 (01:30) | 2180m | 7.1Km | 田の原登山口 到着 |
ルートラボ
※今回は、本当に短めで短時間となっています。
先週の「薬師岳」で、今季は残雪期の山は終わりとする予定でした。 しかし、週末は猛暑?となる予報のため、急遽高い山(2500m以上)へ行くことにします。 とは言え、先週で燃え尽きた感(笑)があるので、今回は短めで短時間で登れるヤマトしますが、この時期標高の高いところとなると選択肢が限られます。 そこで同行者も一緒に行くとのことなので、「木曽御嶽山」へ田の原から王滝登山道を登って向かうことにしました。
まだ残雪があるので、雪が腐る前の朝6時には出発できるよう、自宅を3時過ぎには出発しました。 中央道の中津川ICで降りて走り慣れた国道19号線を北上し、途中から王滝口へと向かって県道を走って行きました。
御岳湖沿いに走っていきますが、その途中で50匹以上と思われる猿の群れが道路上をたむろしており驚かされます。(小猿が可愛かったです)
王滝口からは、スキー場をつづら折れに走っていきますが、ここで同行者がまさかの車酔いとなってしまいます…。 予定通り6時前に田の原の駐車場に到着しますが、すでに10台ほどの車が駐車しており、登山者も準備していました。(下写真)
ここで同行者の体調を確認しますが、寝不足と車酔いで万全とは行かないようです。 取り敢えずトイレへ寄ってから出発の準備をしますが、今回は急ぐ必要も無いので同行者の様子を見ながらゆっくりと出発しました。(下写真)
田の原から山頂まではコースタイムで3時間ほどとなっているので、6時出発でも9時には到着します。 天気は予報通りの晴れですが、前日から黄砂が来ているので遠望に期待出来ないのは分かっていました。(下写真)
向かう王滝登山道のコースは、稜線沿いに夏道が見えていますが、一部雪が残っているとの情報だったので、軽アイゼン(6本歯)を持って行きます。
暫くは低木帯の遊歩道を歩いていきますが、次第に残雪が見られだし遊歩道にも少しだけ残っていました。 遊歩道が終わり大江権現の祠脇を通り過ぎると、登りとなりここからは本格的な残雪となりました。
しかし、先行する登山者や多くの踏み跡でステップや踏跡が残っているので、暫くはツボ足で登って行きます。(下写真)
日が高くなっていましたが、幸い気温の上昇は鈍く、じっとしていると肌寒く感じる程でした。(下写真)
雪渓脇を通り過ぎると、一面のハイマツ帯となり緩やかな残雪の道を登っていきます。 8合目付近の金剛童子の像から先は、見晴らしの良い石の多い道となりますが、その為か雪は一時的に無くなりました。
途中「富士見石」があり富士山が見えないかと目を凝らしますが、中央アルプスがなんとか見られる程度で、その先は霞んで白一色となっています…。(下写真)
順調に標高を上げていきますが、その先で雪渓歩きとなりました。 先行する登山者の方たちも、ここでアイゼンを履いて登っています。 自分たちも念の為にアイゼンを履きますが、そろそろ雪も緩みだしスリップしたとしてもすぐに停止して怪我などは無いでしょう。(下写真)
同行者は雪渓と呼ばれる状態の道は初めてなので、キックステップでの登り方を教えながら登っていきます。 200mほど雪渓を登って行くと、再度夏道に合流しました。 ここからは雪は無くなりハイマツも少なくなって来て、夏であればお花畑となっている事でしょう。(下写真)
岩の間を踏み跡を確認しながら登っていきます。 標高も2800m以上となり、何時もであれば高山病の症状がではじめる頃です。 同行者は多少の息苦しさと歩みが遅くなっていますが、自分は前回も2900m以上の所に登っていたからか、珍しく鼓動が早くなる程度で酸素不足による辛さはそれほどありませんでした。(下写真)
その後も夏道を登っていきますが、左手には先ほど登っていた雪渓が上部まで続いています。 この傾斜であればそれほど危険も伴わないので、帰路はこちらから降りようと同行者と話して行きました。(下写真)
王滝頂上と呼ばれる大きな宿泊小屋に到着しますが、まだ雪で覆われ施設のほとんどは雪の下でした。(下写真)
雪の斜面を登っていきますが、危険は無いのでツボ足で歩いていきます。 同行者は辛そうにしていますが、まごころの塔手前で休憩予定なので、そこまでは頑張って貰う事にします。
何とか到着すると、暫く山頂の展望を眺めながら小休止として行きました。(下写真)
まごころの塔付近に少しだけ雪がありますが、夏道上には雪がありません。 岩の登りとなるので落石に注意しながら登って行くと、30分ほどで山頂手前の鳥居に到着しまたし。(下写真)
雪に半分埋もれた階段を登っていきますが、踏抜きに注意が必要です。 そしてほぼコースタイム通り、出発から3時間弱で山頂に到着しました。(下写真)
同行者は、富士山以外では初めての3000m峰となり、ここからの展望には感動していました。 自分も御嶽山では初めてとなる360度の景色を楽しんで行きました。(これで5回目の御嶽山ですが、過去の登山ではガスに覆われて展望は皆無でしたし、残雪があるのは初めてです)
北アルプスの左端には、前回登った北ノ俣岳や薬師岳・黒部五郎岳などが肉眼ではハッキリと見えていましたが、写真には霞んで僅かしか写っていませんでした…。
山頂には、数名の登山者が休憩していますが、風が吹いているので裏手(南側)の岩場で休憩することにします。 こちら側には、雪道を嫌って直接登ってくる登山者の方はいますが、休憩している人は見当たらず二人だけで静かに景色を見ていけます。(下写真)
今回は同行者に合わせてゆっくりと登っていますが、まだ9時過ぎなのでこの後どうするかを決めて貰います。 朝の車酔いは、この展望などが気晴らしとなったのかすっかり治っているようです。 当初は、二ノ池や五ノ池まで足を延ばすことも計画していましたが、またの機会(夏場に予定)として今回は下山することにします。(黄砂も次第に濃くなり、到着時は微かに見えていた八ヶ岳や南アルプスも完全に見えなくなりました…)
しかし、昼食の弁当を買ってきてしまっていたので、下山後に食べるのも味気ないと山頂で食べて行きました。 長めの休憩後は、それでも十分早いのですが下山することにします。
まごころの塔まで降りて、雪渓を下る予定ですが、先行する同行者はすっかりその事を忘れており、気が付くと夏道を途中まで降りてきてしまっています。 仕方なく途中からですが、雪渓に入って行くと先行する方のシリセード跡の横をグリセード(やわらかすぎて難しかったです…)で降りて行きました。(下写真)
雪渓は遥か下まで続いていますが、調子に乗って降りていくと踏抜きや登山道への復帰がハイマツの薮で厄介そうなので、素直に夏道へと戻りました。(下写真)
その後はハイマツの雪道を降りていきますが、ここが今回一番手こずったところでしょうか? 雪の塊で上下動が多く、その上に雪が柔らかくなり、同行者は疲れ?もピークで足に来ているようです。
雪道を通り過ぎると遊歩道となり、ここまで来ると下山したも同然です。 後ろを振り向くと、真っ青な空に真っ白な雪を残した御嶽山の綺麗な姿が望めました。(下写真)
こうして短めですが、満足できる登山がおわりますが、昼前の下山なので時間はたっぷりあります。 近くの温泉(こもれびの湯)へ寄って行きますが、開始が13時だったので30分ほど駐車場でまって入って行きました。(下写真)
鉄分で真っ赤に染まるお湯が特徴的で良いお湯です。(下写真)
帰路に、朝の猿に変わって車道に小うさぎとカモシカを見かけて、最後まで驚かせてくれます。 国道19号線へと戻ると、これまでも何度も目の前を通過していた「寝覚の床」を、この機会に見学してから、ゆっくりと帰路に着きました。(下写真)
今回の反省は、
・特にありません。 少し短すぎですが、展望が良かったので満足度は高めですし、よい休息となりました。(笑)
次回ですが、そろそろ梅雨入りしそうで、週末の天気は悪い予報なので、近めの低山(1500m前後)の山を予定しています。(ヒルがいないところが良いのですが…)
標高が高いだけにまだ残雪が多いようですね
相変わらず展望は素晴らしいですね。
by g_g (2014-06-01 20:28)
こんばんは。
今回は楽なコースと言っても私にとってはまだまだ大変なコースです^^。
快晴の展望が素晴らしいですね。
by 海を渡る (2014-06-01 21:37)
あの~、
楽々をあまり強調しないでくださ~い。(笑)
雪もまだまだ多いし、十分な距離と時間ですよ。(^^)
このぐらいの残雪の山の縞々加減がいい感じですね
by nousagi (2014-06-02 10:24)
すばらしい眺望ですね。
行ってみたくなりますね。
by テリー (2014-06-02 19:20)
良い眺めですね!!
無積雪期にしか登ったことがありませんが、
残雪期の登山も楽しそうですね^^
by joyclimb (2014-06-02 21:14)
g_gさん、コメントありがとうございます。
山頂の窪地(火口)に残雪は沢山ありますね。 しかし、南斜面を中心に殆ど溶けているので、見た感じは夏山でした。
海を渡るさん、コメントありがとうございます。
標高差は1000mに満たないですが、標高が高いのでいきなりだと高山病になりますね。 天気がよい予報だったので向かいましたが、朝早くから遠くまで行った甲斐がありました。
nousagiさん、コメントありがとうございます。
楽々を強調しすぎでしたか・・・。(笑) 実際、いつもの山に比べると1/4程の距離・時間・体力の消耗度でした。 この程度の雪であれば、初心者には調度良い雪山の練習になると思います。
テリーさん、コメントありがとうございます。
高い山も、週末からの暑さで、あっという間に雪が無くなりそうです。 敷居は下がるので、行ってみてはどうでしょうか?
joyclimbさん、コメントありがとうございます。
木曽御嶽山は、以外にも雪のある時期は初めてでした。 厳冬期にも登りたいのですが、雪が多いので道路状況などから遠くなりますからねぇ。
by おど (2014-06-03 12:31)
私にはちょうどよさそうなルートです~ヽ(^o^)丿
by よしころん (2014-06-03 16:11)
去年の六月の後半に登った時とはえらい違いです、雪がまだ多いですね、富士見石は私も同じように探しましたが、見えませんでした、きっと見えるんでしょうね。
by ゆうくん (2014-06-03 21:49)
こんばんは^^
まだまだ雪がありますよね。
1回行ったことがあります。
時期によって違いますね。この時期は良いかもです。
by ひろたん (2014-06-07 21:30)
御嶽山はまだ残雪が多いですね。
青空に素晴らしい眺めです。
こういう余裕の山行もたまにはいいですね。
by tochimochi (2014-06-08 16:04)
よしころんさん、コメントありがとうございます。
気分転換にはちょうどよい距離かも知れませんね。 しかし、この日は昼から登られた山スキーの方が一時行方不明(翌日に自力下山)となっていたようなので侮れませんが・・・。
ゆうくんさん、コメントありがとうございます。
冬に登りたい所ですね。 夏場は涼しくて丁度よいのですが。 富士見岩はカシミール3Dで調べたら、頭が少しだけ見えるようですね。
ひろたんさん、コメントありがとうございます。
雪は登山道は兎も角、雪渓は当分残っていますね。 二ノ池の残雪は有名です。
tochimochiさん、コメントありがとうございます。
疲れた後には最適ですね。 たまには小旅行気分もいいものです。
by おど (2014-06-08 17:48)
ひょっとしておどさんは連れがあるときは全部楽々登山?
御岳山は足場がガラガラでしょ?雪が残っていても・・
by OJJ (2014-06-08 18:44)
おはようございます^^
おー絶景かな絶景かな! わたくしも一度登ったときは一日目雨。頂上小屋泊まりで、二日目は見えましたが、ここまでは見えなかったです。
雪があるころがお天気に恵まれそうですね。
by mimimomo (2014-06-09 08:22)