[登山] 2014年 花の楽園 乗鞍岳へ [登山]
今回は、3年前(2011年)の同時期にも訪れた乗鞍岳へ一泊で行ってきました。 以前も見られた2700m付近からのお花畑は今回はゆっくりと見られ、充実した登山となりました。
関連リンク
2011年7月23日 [登山] 乗鞍岳 青少年交流の家コース日帰り登山
2009年5月23日 体力の限界?乗鞍岳 丸黒・千町尾根縦走
日付 | 2014年07月26日(土)~27日(日) | ||
天気 | 07月26日: 晴れ 07月27日: 曇のち雨 | ||
山域 | 飛騨山脈 | ||
場所 | 岐阜県高山市岩井町 | ||
距離 | 07月26日: 20.4Km 07月27日: 10.8Km | ||
累積標高 | 07月26日: +1936m -1065m 07月27日: +0356m -1227m | ||
時間 | 07月26日: 12時間00分 07月27日: 04時間15分 | ||
人数 | 2名 | ||
撮影枚数 | 423枚 (FUJIFILM FinePix XP200) 118枚 (SONY DSC-TX300V) 095枚 (Panasonic DMC-GM1) | ||
登山難度 (A:安易~E:高度) | B(距離長い) | ||
概略 | 。 | ||
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績) | |||
2014年7月26日(1日目) | |||
05:40 | 1509m | 0.0Km | 青少年交流の家 出発 |
06:40 (01:00) | 1653m | 3.5Km | 枯松平休憩所(5分休憩) |
07:45 (01:05) | 1956.3m | 5.7Km | 丸黒山(15分休憩) |
10:10 (02:25) | 2231m | 9.5Km | 千町ヶ原分岐 |
10:50 (00:40) | 2362m | 10.8Km | 千町避難小屋 昼食休憩 |
11:20 (00:30) | 2362m | 11.2Km | 千町避難小屋 出発 |
12:55 (01:35) | 2727m | 13.9Km | 畳石原 |
13:05 (00:10) | 2749m | 14.3Km | お花畑(10分休憩) |
14:20 (01:15) | 3025.6m | 15.7Km | 剣ヶ峰 休憩 |
14:45 (00:25) | 3025.6m | 15.8Km | 剣ヶ峰 出発 |
15:25 (00:40) | 2816m | 16.8Km | 屏風岳 雪渓水場(25分) |
16:15 (00:50) | 2669m | 18.0Km | 鍵捜索(20分) |
17:40 (01:25) | 2362m | 20.4Km | 千町避難小屋 到着 |
2014年7月27日(2日目) | |||
06:40 | 2362m | 0.0Km | 千町避難小屋 出発 |
07:10 (00:30) | 2231m | 1.3Km | 千町ヶ原分岐 |
08:50 (01:40) | 2091.6m | 5.1Km | 丸黒山(10分休憩) |
09:40 (00:50) | 1653m | 7.3Km | 枯松平休憩所(10分休憩) |
10:55 (01:15) | 1509m | 10.8Km | 青少年交流の家 到着 |
ルートラボ(1日目)
ルートラボ(2日目)
実績コース(緑色は予定、赤色が1日目でピンクは2日目の実績)
※今回は、3年前のコースと一緒なので道程など省略します。
【1日目】
先週(7/19,20)は、予定していた山域が出発時に豪雨となりそうだったので、急遽延期となり山へは行けませんでした。 その翌週は良くなりそうなので、春に木曽御嶽山を登った時の同行者を誘って一泊で乗鞍岳に登ることにしました。
登山口となる岐阜県高山市の「乗鞍青少年交流の家」は、市内からは1時間と掛からず到着しますが、今回は自宅から直接向かうので3時には出発しました。 順調に走って行き、登山口には5時20分頃には到着しました。(下写真)
夏休みと言うこともあり、合宿と思われる大勢の学生(中学生?)が朝早くから駐車場で走り込みをしています・・・。 その中で登山の準備をして出発していきますが、今回は一泊ということと水場が無いので、ザックの重さは10Kg以上となっています。(飲水だけで5リットル・・・)
まずは以前と同じコースを歩いて「丸黒山」へと向かいます。(下写真)
丸黒山への登り手前ある休憩所で一息入れてから、一気に急登を登って行きました。(下写真)
今回も同行者に先導してもらって遊歩道を登っていきますが、同行者は始めからペースを上げすぎるきらいがあります。 自分的にはこのペースでも問題ありませんが、山頂に到着時には同行者には疲れが見え始めています。(下写真)
今まで2回このコースを登っていますが、今回が一番の天気となっており、丸黒山からは北アルプスや乗鞍岳がハッキリと望め一気にテンションが上がります。(下写真)
ここからは白山も見えるようですが、残念ながら南から西に掛けては雲に覆われていました。(下写真)
眺めの休憩を取った所で避難小屋に向かって進みます。 まずは急な岩場もある斜面を下りるので、注意しながら降りて行きました。 鞍部を通過すると緩やかな登りが続きます。(下写真)
ウグイスなどの鳴き声を聞きながら、鬱蒼と茂る原生林の間を歩いて行きました。 ここは笹薮があるので、雨具のズボンとスパッツで濡れないようにしていますが、朝露は少なく以前の様に濡れることはありませんでした。(下写真)
朝から雲も少なくいまの所天気が悪くなく兆しはありません。(下写真)
丸黒山から1時間ほど進むとぬかるみが多くなり木道が現れ始めます。(下写真)
湿原が近いことを伺わせますが、同行者のペースが落ちてきており、中々到着しませんでした。(下写真)
木道が現れ始めてから30分ほど歩くと視界が開け、沢山のワタスゲが見られる湿原帯に到着しました。(下写真)
この景色が見たかったので、暫く風に揺れるワタスゲを見ていきます。 湿原では以前は見ていないお堂がありました。 中には、周辺で発掘されたと思われる石像(お地蔵さま?)が祀られています。(下写真)
その先にもお堂が立ち並び、ハイマツ帯まで何体分も続いていました。(下写真)
千町ヶ原の湿原に到着すると、前方奥に乗鞍岳が見えてきます。(下写真)
小屋まであと少しですが、陽射しが強いこともあり雲が湧き始めています。(下写真)
そして出発から5時間ほどで「奥千町避難小屋」に到着しました。(下写真)
小屋の中には誰もいません。 今夜はここに泊まる予定なので、山頂には不要な水や食料・寝袋などは置いていきます。 また、丁度良い時間なので昼食休憩としていきますが、予定より遅れているので短めの休憩として行きました。
30分ほどで出発しますが、先ほどの雲も無くなり小屋前からは乗鞍岳が良く見えていました。(下写真)
木道を歩いて山頂へと向かいますが、ここからは更に花は多くなります。(下写真)
樹林帯を一気に登り小屋を見返します。(下写真)
右手(南)に見えるはずの木曽御嶽山は、朝から雲に覆われていましたが、この時間になって雲が少し切れ始めており、山頂がかすかに望めます。(下写真)
樹林帯を抜けると、ハイマツ帯となりますが、同行者は小屋の出発時点で腰が痛くなったとの事と、標高が上がり高山病の症状が出てきていたのか、元気が無くなってきていました。(下写真)
次第に背の高くなるハイマツ帯を登っていきますが、幸いな事に最近切り落とされたと思われる跡が付いていました。 腰高以上の松の顔付近にあたると思われる松の枝がのこぎりなどで切られています。(下写真)
ハイマツ帯がひざ下の高さとなると岩が多くなります。(下写真)
左手すぐに屏風岳を見ながら黙々と斜面を登って行くと、畳岩原に到着しました。(下写真)
ここから一旦鞍部へ降りてから剣ヶ峰への登りとなりますが、ここが今回の目的地のお花畑となります。 以前は7月23日で今回はそれより遅めですが、チングルマは終わりかけなのか、以前より少なめでした。 その替り、ミヤマキンバイやハクサンイチゲは沢山の花を咲かせています。(下写真)
花を愛でながらゆっくりと登って行くと、雪渓がありました。 ここを渡りますが、滑っても大したことはありません。 練習には丁度良いので、同行者にはアイゼンなしの歩き方を説明しながら渡っていきます。(下写真)
右下に「高天ヶ原(たかまがはら)」のこんもりとしたピークが見えてきます。 山頂の南東にある山なので、山頂までの距離を計る目印となります。(下写真)
岩が連なる道となり、ここをトラバースして行きますが、ペンキマークが薄く同行者には難しそうです。 ここで先頭に立ってテンポ良く先へと進みます。(下写真)
それまで「屏風岳」と「大日岳」に邪魔されて見えなかった山頂が見えてきました。(下写真)
岩の転がる道を気をつけながら進んでいくと、楽しみにしていたコマクサが見られ出します。(下写真)
3年前と比べて株数が多くなっているのか、咲いている花も多い気がしました。 大日岳との稜線まで登ると、権現池が見えてきます。(下写真)
ここからは岩登りとなりますが、同行者も岩場は初めてというわけでは無いので問題はないでしょう。(下写真)
途中、いやらしいところもありますが、慎重に通過すれば問題ありません。 そして、出発から8時間半で山頂に到着しました。(下写真)
残念ながら北アルプス方面は雲で展望がありませんが、これだけ見られれば十分でしょう。 同行者は元気はありませんが、少し下の頂上小屋へ山バッチを買いに向かいます。(笑)
山頂は沢山の登山者で賑わっていますが、ここまでこのコース上で出会った人は一人もいませんでした・・・。 同行者がバッチを持って戻ってくると、時間も無いので小屋に向かって下山を始めます。(下写真)
岩場を降りて安全なところまで降りてきた所で、雨具のスボンは脱いでいきます。 行きにも見た花を見ながら一気に降りていきますが、途中の雪渓で水を汲んでいきます。(下写真)
実は、登りに雪渓から湧き出す水を少し飲んで見ましたが、冷たくて問題もなさそうなので飲料用に汲んでいきます。 とは言えよく見ると虫(幼生?)が浮いているので、以前買って持ってきている簡易浄水器を使い濾していきます。(下写真)
しかし、浄水するのに時間がかかるので、今飲む分だけにして、後は小屋に戻ってから浄水することにしました。 4リットルほど汲んだ所で小屋へと戻ります。(下写真)
お花畑を通過してハイマツ帯を降りていきます。 しかし、ここでズボンに締まった車の鍵が無いことに気が付きます・・・。 スボンはチャック式となっているので今まで勝手にチャックがあいた事はありませんが、雨具を脱いで腰高のハイマツ帯を通った時にチャックに引っかかり空いて落としたようです・・・。
下山後、JAFを呼べば良いのですが取り敢えず先ほどの水場まで探して戻ることにしました。(下写真)
ザックをデポして、鍵を探しながら斜面を登り返します。 ひざ高まで降りた地点で気がついたので、200mほど戻った所で、腰高のハイマツとなります。 すると思った通りの場所に落ちていました。
デポしたところまで戻り、今度は無くさないように後ろのポケットに仕舞い小屋へと急ぎます。(下写真)
20分ほど鍵を探していましたが、小屋には18時前には到着しました。 小屋はこの時間となっても誰もいないので、今夜は二人だけとなりそうです。 後は晩御飯と寝るだけなので、周りの景色を見ながらゆっくりとくつろいでいきます。(下写真)
大量の水(二人で8リットル)を確保出来たこともあり、水には困りません。 19時過ぎには暗くなり始めたので、早いのですが20時には寝ることにしました。
【2日目】
自分は中々寝付けませんでしたが、夜半すぎには寝入って4時前には目が覚めました。 同行者はぐっすり寝ており、当初5時には出発の予定でしたが、もう少し遅めの出発とします。
5時前には同行者も目を覚まし朝食を食べてから出発します。 しかし、色々となれないので結局出発は6時半となってしまいました。 この日の天気予報はあまり良くなく、昼前には雨も降る予報となっていたので早めに出発したかったのですが・・・。(下写真)
元々、夕焼けと朝日は期待していませんでしたが、ガスの中の出発となりました。(下写真)
湿地帯を抜けて一気に降りて行きますが、朝露で滑るので苔生した石や木の根には注意です。 丸黒山の登りとなると、案の定同行者の疲れはMAXです。 登り方の手本?を見せながら先行しますが、疲れでそれどころでは無いようです・・・。
何とか丸黒山に登り返すと、後は遊歩道の様な道で下り基調となり一安心出来ます。 休憩しながら携帯で天気を確認すると、近くまで雨が近づいています・・・。 急いで枯松平休憩所へと向かいます。 時折日も差し込んで来ていますが、風も強くなり雨が近づいているのが分かります。
40分ほどで無事に休憩所に到着しました。 傘を取り出してこの後の雨にと準備しますが、出発しようとしたその時にパラパラと降ってきました。 自分は傘と雨具で、同行者はザックカバーを掛けてから出発しますが、土砂降りとなってきました…。
ここで止むのを待っていても、登山道が泥濘むのが目に見えるので、少し弱くなった所で出発しました。 その後も雨は降り続き、案の定水たまりや道に水が流れています。 しかし、通り雨ということもあり青少年交流の家に到着する頃には小ぶりとなりました。
無事駐車場に到着すると雨も止み、この日も高校生と思われる学生が駐車場で汗を流していました。
今回の反省点は、
・車の鍵を落としたことでしょうか。 毎回無くさないようにと、ザックやカバンなどには入れずポケットに入れていましたが、甘かったようです。 今後は、紐などでポケットから落ちないよう工夫しようかと思っています。
次回ですが、7月29日(本日)から8月6日まで夏休みなのですが、日帰りで何回かに分けて登山を考えています。(取り敢えず、明日は中央アルプスへ行く予定です)
こんばんは^^
ルートラボと言うのを初めて動かしてみました。何だか面白い^^
一日目はとても良いお天気でよかったですね。このお山は反対側(松本の方)
から登るととても楽なのに、こちら側は大変時間がかかるのですね~知らなかった。
鍵をなくしたことに早く気づいてよかったですね。わたくしはザックに仕舞ったり
バッグを持っていくときはそこに仕舞っています。
by mimimomo (2014-07-29 21:11)
やっぱりね~おどさんだから乗鞍と言っても多分下から登るんやろな~と思っていたら・・。30年ほど前はマイカー乗り入れOKだったのですが出発が遅かった(高山5時)ので路駐で4キロ歩き・・ 3年ほど前は畳平のクマ騒動の前の週・・。人生いろいろ・・
by OJJ (2014-07-29 21:22)
いい天気の日で、よかったですね。
丸黒尾根・千町尾根からの景観が自分も味わえました。
避難小屋で一泊とはいえ、同行者にはきつかったでしょうね。
でも素敵なコースできっと印象深いものになることでしょう。
おどさんには日帰りのほうが荷物も軽くて楽だったでしょうが。
by たそがれ高洋 (2014-07-29 23:21)
今晩は!
好天に恵まれて花も綺麗ですね!
噴水は千歳川の水をポンプUPしてましたよ!!
by シラネアオイ (2014-07-29 23:55)
天気も良く、眺望に恵まれて、すばらしい登山でしたね。
by テリー (2014-07-30 00:05)
距離と時間相変わらず凄いですね、天候と展望そして花畑
最高でしたね。
by g_g (2014-07-30 21:08)
丸黒山からの眺め、素晴らしいですね^^
落としたと思われる場所で鍵を見つける、凄い注意力ですね!
by joyclimb (2014-07-30 22:40)
高山だけあっていろんな花が一斉に咲きますね。
湿原や展望も楽しめさらに小屋泊まりと想いで多い山行となりましたね。
鍵も見つかってよかったですね。落とした場所の見当のつけ方もさすがです。
by tochimochi (2014-07-31 12:32)
mimimomoさん、コメントありがとうございます。
ルートラボ面白いですよ。 ルートラボのページに移って大きな画面で再生すると、休憩中などのようすまで秒単位の情報がリアルタイムで見られますしねぇ。 同行者の体調次第では、翌日に山頂というのも考えていたので、書につに登れてよかったですよ。 鍵はザックに仕舞うとザックごと落としそうで怖いのですが、そちらの方が滅多にありませんよねぇ。(笑)
OJJさん、コメントありがとうございます。
今回のコースは定番となっているので、何度も訪れたいですね。 別コースもあるのですが、廃道寸前なので来年はそこから挑戦しようかと思ってます…。
たそがれ高洋さん、コメントありがとうございます。
天気良かったですよ、良すぎて暑かったですが・・・贅沢ですね。 同行者は背中が痛くなったので不安でしたが、軽い筋肉痛のようでした。
荷物は軽いに越したことはありませんね。
シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
花も陽に照らされて綺麗でした。
テリーさん、コメントありがとうございます。
展望に関してはいまいちでしたが、上を言うと切りがありませんね。 まあ、この時期はこんなものでしょうけどねぇ。
g_gさん、コメントありがとうございます。
距離は兎も角、時間が掛かると疲れますね・・・。 お花畑、今回も綺麗で最高でした。
joyclimbさん、コメントありがとうございます。
丸黒山からの展望、今回はじめてマトモに見られたので感動でした。 鍵はスパッツを脱いだところか、ハイマツ帯だと思っていたので、ハイマツで見つかってラッキーでした。(不思議と見つかるような気はしていたので)
tochimochiさん、コメントありがとうございます。
つい一ヶ月前までは、まだ雪が残っていたのでしょうが、短い春と夏に一斉に咲きますね。 毎回思い出深い山行となりますが、今回は特に見どころが一杯でした。
by おど (2014-07-31 21:55)
おつかれさまぁ〜
槍穂高がくっきり……早くあの場所に行きたいなぁ〜。
by 山子路爺 (2014-08-01 09:53)