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[登山] 七七頭ヶ岳・横山岳・墓谷山周回登山 [登山]

 今回は、当初の予定を変更し、湖北の「七七頭ヶ岳/七々頭ヶ岳(ななずがたけ)」から、「横山岳(よこやまだけ)」と「墓谷山(はかたにやま)/杉野富士」を周回して来ました。
 七々頭ヶ岳は、標高差や距離が少ないにも関わらず、登り応えのある山でした。 その後の横山岳へは、一部荒れた道もあり、山深い雰囲気を堪能出来ます。 下山に利用した墓谷山からのコースは、薮払いされたばかりで心配していた藪こぎもなく、無事周回することが出来ました。

関連リンク
 2010年05月04日 [登山] 初夏の陽気で横山岳周回登山

横山岳西尾根からの展望(琵琶湖方面)

七七頭ヶ岳・横山岳・墓谷山
周回登山
日付2014年08月30日(土)
天気快晴のち曇
山域湖北山地
場所滋賀県長浜市余呉町
距離15.0Km
累積標高+1792m -1792m
時間07時間40分
人数1名
撮影枚数509枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
004枚 (SONY DSC-TX300V)
000枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)

B(道迷い注意)

概略 。
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
07:25180m0.0Km野新橋駐車地 出発
07:35 (00:10)185m0.7Km七々頭ヶ岳登山口(上丹生)
08:30 (00:55)693m2.4Km七々頭ヶ岳
08:40 (00:10)665m2.6Km瑠璃池
09:20 (00:40)210m4.5Km七々頭ヶ岳登山口(菅並)
09:25 (00:25)204m5.2Km横山岳登山口(菅並)
09:50 (00:25)290m5.9Km林道登山口
10:20 (00:30)545m6.6Km545mピーク
11:30 (01:10)971m8.1Km971mピーク
12:00 (00:30)1132m8.9Km横山岳 昼食休憩
12:30 (00:30)1132m8.9Km横山岳 出発
13:10 (00:40)522m10.7Km鳥越峠 (10分休憩)
13:55 (00:45)738m12.0Km墓谷山
14:30 (00:35)559m13.4Km559mピーク
15:00 (00:30)185m14.6Km林道ゲート
15:05 (00:45)180m15.0Km野新橋駐車地 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20140830_map.jpg

 ここ数日夜間の気温が下がったからか、どうも体の調子がよくありません。(倦怠感があります) また、久しぶりに奥美濃の天気がよくなりそうなので、以前から予定していた距離的には大したこと無い「釈迦嶺(しゃかみね)」に登ることにします。
 6時半ごろからの到着を予定して、4時過ぎに出発しました。 北陸道を通り福井県の「今庄(いまじょう)IC」で初めて降りると、国道476号線を奥へと進んでいきます。 この国道は、山越えの道は未開通となっていますが、その手前の瀬戸の集落で高倉峠方面へと向かいます。
 ここまでは順調に来ていましたが、奥の芋ヶ平の集落跡で躓きます。 集落跡には、蓮如上人の記念碑?が建っていますが、そこから奥の道が地道で荒れています。(下写真)

蓮如の里 芋ヶ平

 なんとか通れるのでその先へと進みますが、林道の入り口に「通行止」のゲートが置かれています。 事前に県境までは行けるものと思っていたので、ここはゲートをどかして前進します。(下写真)

林道は通行止め

 再度舗装路となりますが、最近の雨で土砂が流出したのか、大小様々の石や砂利が路面に散在していました。 それでも状況に合わせて通ればいけるので、暫く進んでいきましたが、土砂の流出が激しくなりこの先最悪転回不能となりそうだったので、途中の路肩にUターンして車を止めていきました。(下写真)

土砂が多く一般車では無理…

 しかし、現在位置をカーナビで確認すると、ここから峠までは直線でも3.5Km(実際には蛇行しているので7Km近く…)ほど離れています。 出発の準備をして歩いて行こうかとも思いましたが、唯でさえ熊が多く危険を伴う道なので、今回は諦めて引き返すことにしました・・・。(バイクや4WDの車高の高い車なら行けると思いますが、自己責任で)

 当初から今回のコースは短めなので、体調が良くなった場合を想定して近場の2箇所(杣山と藤倉山)を予備案として用意しています。 しかし、この日は天気が良すぎました。 折角の快晴では、予備案で用意した500m前後の山ではもったいなさ過ぎます。 かと言って今からアルプスや白山方面へ向かうのも、現実的ではありません。(元々、高山帯は午後に天気が悪くなることも考慮しての計画でした)

 そこで、2ヶ月ほど前に計画した滋賀県の「七々頭ヶ岳(ななずがたけ)」と「横山岳」の周回コースを確認します。 幸い、こんな事もあろうかと、以前計画した時に印刷した地図とGPSの予定コースが残されています。 国道365号線へと戻ると、南下し栃ノ木峠を越て滋賀県側へと移動します。 余呉に到着すると、県道284号線(途中から285号線)に左折して上丹生(かみにゅう)へと向かいます。 最近調べていたこともあり、駐車場所を覚えていたので予定通り「野新橋」付近に停車して出発します。(下写真)

久しぶりの快晴に七々頭ヶ岳を望む

 まずは、車道を「七々頭ヶ岳」を見ながら歩いて行きます。 暫く進むと、左手に橋が掛かった道があるので、そこを渡ります。(下写真)

ここで左に曲がる

登山口は橋の向こう側

 立派な橋を渡ると、左手に「七々頭ヶ岳観音」と書かれた石標と、草が生い茂る林道?が奥へと続いていました。(下写真)

橋の横が登山口

 登山口前は広くなっていて、ここにも数台駐車出来そうです。(下写真)

登山口の前は駐車可能地

 早速登山道へと入っていきますが、最近歩く人がいないのか、薄い踏み跡を奥へと向かいます。(下写真)

林道の様な道を奥へ

 林道状の道は途中までで、そこからは左斜面を登る本格的な登山道となりました。(下写真)

ここから本格的な山道に

 古い参道のなごりなのか、登山道はよく踏まれて抉れた道となりました。(下写真)

古い道か?

 尾根上までは急登となり、湿った道を一気に登ります。 程なく傾斜が緩み始め、尾根筋の道となりました。(下写真)

尾根筋の道となる

 今回のコースはガイドブックには初心者向きとなっています。 しかし、この時期は草や倒木などもあり荒れた道となっていますし、歩く人が少ないためか蜘蛛の巣が多く、ストックを振り回しながら歩いたため既に疲れが出てきています・・・。
 更に標高を上げると、稜線に出たようで左方面の展望が開けて遠くの山が見えてきました。(下写真)

展望が開ける

 久しぶりに見る快晴の景色で、暫く眺めを見ていきます。 ここからこの展望を見ながらの歩きとなりました。(下写真)

尾根の西側を進む

奥に高島トレイルの山々が見える

 前方にピークらしきものが見えていますが、辿り着いたかと思うと、奥にまたピークが見えるという事を繰り返しながら登っていきます。 また、草木の勢いも強く所々で道が埋もれていました。(下写真)

道は良いが緑の勢いが…

 登山口から1時間弱で、七々頭ヶ岳の山頂に到着しました。 山頂手前には、「西林寺」と書かれた立派なお堂と、その横に小さな祠が建っています。(下写真)

西林寺

 山頂の三角点は、少し離れた所らしく細い道が奥へと続いています。 そちらに向かうと10mほど離れた所に山頂標識と三角点がありました。(下写真)

少し離れた所に山頂

 山頂の奥にも道は付いていますが、これは別の機会に探索でしょうか? 裏手に「瑠璃池」と書かれた標識が建っていますが、矢印の部分が欠落していて、先ほどの山頂奥がそちらへの道と思い込んでいます。 ここから下山かと降りていきました。(下写真)

山頂は左、右は瑠璃池だが

 急斜面を降りて行くと水場があり、ここが「瑠璃池」と呼ばれる所ですが、この時はそうとは気がついていませんでした。(下写真)

急斜面を降りる

瑠璃池?

 瑠璃池は、「池」という名前の割には岩から滲み出る水場となっています。 また、最近の豪雨などで荒れたのか、トタン屋根は飛ばされ瑠璃池から下の部分も荒れていました。(帰路、調べてから分かったことです)
 GPSで現在位置を確認すると、道を間違えたことに気が付き山頂へと登り返します。 下山の尾根の方角は分かっていたので、そちらへ向かうと先ほどのお堂の右手から道が続いていました。 しかし、そちらの道は雑草に覆われ標識も無い(草に覆われて見えない?)のが、間違いの原因でした。(下写真)

お堂の右から下山

 暫くは良い道を降りて行きます。 左手に林道らしき跡も見えてきますが、良い道もここまででした。(下写真)

初めは尾根沿いの良い道

林道?

 次第に下草が多くなり、先ほどよりは増しですが蜘蛛の巣も多くなってきました。(下写真)

草が多くなる

 474mピークへと下りる尾根を下って行くと、前方にこれから登ることになる「横山岳」が見えていました。(下写真)

前方に横山岳が見える

 途中、尾根を直進する道と分岐しますが、地図の登山道は474mピークへと向かうので、右方面に向かいます。 474mピーク付近でまでは順調に降りていきますが、ここで倒木が行く手を阻みます。 迂回していきますが、元々道が草に隠れて見づらかったので、復帰するのに苦労しました。(下写真)

倒木で道が塞がれる

 方向を南方面に取ると、急斜面の下りとなります。 所々で、左斜面が切れ込んでいるので、スリップしないよう足元に注意して歩いて行きました。 赤テープは、それなりにありますが風雨で落ちたものも多いため、赤い境界杭が良い目印となっています。(下写真)

この杭と赤テープが目印

ここから激下り

 左手に折れて登山口へと向かいますが、脆い斜面となっているので、ここもスリップに注意でした。 古い階段状の道は、杭だけ残して木の階段はなくなっていて足場が不安定となっています。
 標高が落ちると下から人の気配や工事の音が響いてきます。 また、木々の間からは集落も見えてきました。 谷間を降りて行くと、前方に堰堤が見えてきますが、そこへの道は草で覆われて露で濡れています・・・。(下写真)

堰堤が見えてきた(ここで右へ)

 少し濡れながら降りていきますが、途中で道は右折して斜面を下っていきます。 そちらを降りて行くと草に覆われた登山口に到着しました。(下写真)

草で見えないが登山口(よく見ると標識がある)

 ガイドブックに書かれた通り、お墓の脇に出てきますが、この時期は草刈りもされておらず、登山口を探すのは困難でしょう・・・。(下写真)

お墓横に出る

七々頭ヶ岳登山口の標識もある

 何はともあれ、予定通り「七々頭ヶ岳」を下山できました。 この時点では体調も問題なかったので、「横山岳」へ登ることにします。 右折して集落の間を南方面へと向かいます。(下写真)

集落の中を横山岳の登山口へ向かう

 高時川の堤防沿いに進み車道に出ると、橋を渡って対岸の林道へと入ります。(下写真)

橋を渡った尾根が登山口

高時川(釣り人が多い)

 ケヤキの大木が目印となっていますが、登山口が良く分かりません・・・。(下写真)

中央手前の大木へ

 取り敢えず、林道を歩いて奥の貯水槽へと向かいました。(下写真)

林道を奥へ(奥の建物が貯水槽)

 貯水槽の建物との分岐に薄く「横山岳」と書かれた標識が立っています。(下写真)

登山口の標識だがよく読めない

 矢印など分からないので、何処が登山口か分かりませんが、目の前の尾根を登るのには違いありません。 草で覆われた林道を奥へと歩きますが、途中から沢へと降っていたのでこちらではないと思い引き返します。
 先ほどの標識からケヤキ大木の方へと向かい、細い道を入って行きました。(下写真)

菅並のケヤキ

県の自然記念物

 ケヤキを通過(実際には戻っている)すると、尾根方面に道が付いています。 これが登山口だろうと、入っていきますが、すぐに薮となりました。(下写真)

ここから登れそう

 薮を越えると、右手の斜面に尾根への道が付いていました。(下写真)

踏跡があるので登るが…

 ここを登っていきますが、枝が張り出して暫くは急斜面の藪こぎとなりました。(下写真)

半分薮・・・

 尾根沿いの道は、人の踏跡と獣道が混ざっています。 暫く我慢して登って行くと、前方にコンクリート製の階段が見えてきました。(下写真)

良い所もあるが

コンクリート製の階段を登る

 林道だろうと思って登って行くと、案の定先ほどの林道が左から登ってきていました・・・。(下写真)

 

林道に出る

 しかし、林道も車はおろか歩く人もあまりいないのか、荒れるに任せた状態です。(下写真)

林道は荒れている

 ここからの登り口も分からないので、念のため左の林道へと下っていきますが、それらしきものは見当たりません。 右へ向かいますが、こちらの道も下っていってます。 暫く進むと、左手に下で見たものと同じく、上部に熊をあしらった標識が立っていました。 また、横に階段が付いていますが、その先は相当荒れているようです。(下写真)

登山口を発見

 意を決して登って行くと、踏み跡は四方へと延びていってます。 ここは、一番濃い踏跡を辿って尾根へと登って行きました。(下写真)

急斜面を登る

 急斜面を枝や木の根を掴みながら登って行きます。 次第に傾斜が緩み、四方に散っていた踏跡も合流し尾根に乗ったようです。(下写真)

尾根に乗る

 程なく373mピークに到着すると、標識が立っていました。(下写真)

373m三角点?

 ここからは明確な尾根道となります。 NHKケーブル施設の杭と、そのケーブルと思われるものが、道沿いに続いていました。(下写真)

NHKケーブル埋設の杭

 下草も少なくこの日初めてのマトモ?な道となり、一安心です。(下写真)

この辺りは歩きやすい尾根

 使われているか不明なテレビアンテナを通り過ぎると、深山の雰囲気が漂い始めました。(下写真)

TVアンテナ?

 鹿の警戒音や猿の鳴き声、それに前方を猪(小さかったのでうり坊か?)と思われるものが横切っていきます。 545mピークを過ぎた辺りで、平坦な場所へ到着しました。 道もそちらへと向かっていきますが、この辺りは鹿などの踏跡と混在しており、テープが頼りです。 一際広い場所に出てきますが、落ち葉や草などが無く綺麗にならされていました。
 通過時に、ムッとした獣の匂いが漂っており、今しがたまで獣(多分、鹿)がいた事を伺わせます。(下写真)

動物の休憩場か?

 そこを通過すると一時的に灌木が減り薮の急斜面となり、それまで樹林帯の中で見えなかった展望が後方に広がります。(下写真)

七々頭ヶ岳(中央右)

墓谷山(左)

 その薮を登っていきますが、踏跡を見失い左方向に向かい始めます。 元に戻ろうと右斜面へ進みますが、イバラなどのトゲが邪魔をして痛い目に遭いました…。(下写真)

茨ありの薮

 手袋をはめて無理やり突っ切って行きますが、無事には通過出来ないでしょう。(案の定、傷だらけになりました)

奥に比良山地が薄っすらと

 相変わらず展望は良い所なので、景色を見ながら登っていきますが、西方面には怪しい雲が出始めていました。(下写真)

西から下り坂か?

 薮を通り抜けると、その先は植生が替り良い雰囲気の道となりました。(下写真)

良い雰囲気に

 再度傾斜が強まり、971mピークの登りとなります。(下写真)

971mピークへの登り

 971mピーク手前まで登ると、標高が上がったからか樹間から琵琶湖が見えてきました。 しかし、上空に先ほどの怪しい雲が流れてきていますが、今のところ降り出しそうな気配はありません。(下写真)

琵琶湖が見える(手前は余呉湖)

 971mピークに到着すると、前方近くに「横山岳」の山頂が見えてきました。(下写真)

前方上に山頂が

 ここから10mほどの区間は岩場となりました。 岩場と行っても険しいわけではありませんし、岩の上に踏跡が残っているので、それを辿って登っていきます。 但し、白っぽい石灰質の岩なので、雨に濡れた場合はスリップに注意でしょうか。(下写真)

岩場の上り

 岩場を越えるとブナと灌木の混合林の登りとなり、稜線の左端(北西)に到着しました。(下写真)

最後の登り

稜線に出る

 稜線からは左手にも道が続いていますが、これは横山岳の北西尾根へと向かう道でしょう。 右手の山頂方面へと向かいますが、灌木の枝が張り出して歩きづらい所があります。(下写真)

稜線沿いは薮が濃い

 途中、枝に強かに肩を打ち付けてしまい、今でもアザとなっています…。 広い尾根となりその中央に池(湿地帯)も見られます。 ドロを避けて進んでいくと、程なく広い山頂部に到着しました。(下写真)

湿地帯を抜ける

ここから出てきた

 山頂には、この日はじめてとなる登山者1名が休憩していますが、それ以外には人の気配はありません。(下写真)

横山岳山頂

 休憩中の登山者は入れ違いで下山されたので、一人で昼食休憩となります。 コンビニ弁当とデザートの果物ゼリーを食べて行きますが、そうしている間にも上空の雲が高速で流れて行きます。
 休憩後は、展望台(物置にアルミ脚立を立てかけた簡易的なものです)に上って見渡しますが、上空の雲が多く遠望は得られませんでした。(下写真)

三国岳・三周ヶ岳(右)と上谷山(左)

琵琶湖方面

 朝早くだったらと思いつつも、以前は春霞で琵琶湖ですらよく見えなかったので、これでも十分です。 出発しようかと用意していると、東峰方面から5名の登山者が休憩もせずに、自分が登ってきた菅並方面へと降りて行きました。
 このコースは、あまり利用者がいないと思っていただけに、どのコースを巡っているのか気になります。 その後、下山予定の三高尾根から単独登山者の方が登って来られ、入れ違いに下山を開始します。(下写真)

三高尾根コースから下山

 急斜面を降りていきますが、途中に展望台があるので琵琶湖方面を眺めて行きました。(下写真)

三高尾根展望台から琵琶湖方面

金糞山

 その後も、ロープの据えられた急な坂が続きますが、危険箇所は少ないので滑らないようにゆっくりと降りて行きました。(下写真)

ヤマジノホトトギス

急斜面を下りる

 急斜面を降りると、次第に傾斜が緩み左右の展望も所々で望めます。 このコースは、元々真夏に歩くような所ではありませんが、この日は日差しの割には涼しい風が吹いて、気温もそれほど上がりませんでした。
 稜線を吹き抜ける心地よい風に吹かれながら歩いていきますが、まだ体調が悪いのか微熱があるようでした。 いつもは感じない気怠さを感じながらも、鳥越峠に到着しました。(下写真)

鳥越峠

七々頭ヶ岳(左)と菅並の集落(中央下)

 ここの切り株の上に座り込み、この後どうするかを思案します。 予定では「墓谷山」の西尾根(ノコ尾根)を下山する予定ですが、それには150mほど登り返すことになります。
 ここから菅並へと谷道で下山できますが、地図に道が書かれていないので不安もありました。 結局、体力的には問題ないので、予定通り墓谷山へとゆっくり登ることにします。(下写真)

右は菅並への谷沿いの下山路

 尾根伝いに登ることになりますが、長い登りは怠い体には堪えます。 しかし、急ぐ必要は無いので、休憩を多めにして登って行きました。(下写真)

尾根沿いにひたすら登る

599mピーク奥からの展望(菅並集落)

 手前のピークまで登ると、北側の展望が広がり稜線沿いも適度に伐採され展望を見ながら歩いて行けます。(下写真)

墓谷山への展望のよい稜線

 そして最後の急登を登りつめると墓谷山に到着しました。(下写真)

墓谷山山頂

 ここは以前も来ていますが、東側が伐採され沢山のトンボの先には横谷山から金糞岳方面まで望むことが出来ます。(下写真)

墓谷山から横山岳を望む

横山岳山頂とトンボ

 少し休憩をいれた所で、西尾根(ノコ尾根)から下山することにします。 その道ですが、最近整備されたのか広い道が続いていました。(下写真)

西のノコ尾根から下山

ノコ尾根手前に展望地

 展望地を過ぎると、次第に尾根が狭まり事前に調べて懸念材料となっていた痩せ尾根の通過となります。 しかし、ほかと比べて痩せ尾根と言うだけで、樹の枝などにつまずいて転ばない限り危険はなさそうです。(下写真)

細尾根?

 細い尾根は続きますが、それよりも灌木が生い茂ることの方が厄介です。 しかし運がよいことに、ここ一週間(当日かも?)以内に切ったと思われる跡が続き藪こぎの必要はありませんでした。(下写真)

灌木の薮だが伐採済

 薮道もありますが、やはり数名で歩いて倒された跡も残っており問題とはなりません。(下写真)

一部薮気味

真新しい切り跡

 細尾根を通過し道幅が広がると、踏跡もしっかりして歩きやすい道となりました。(下写真)

悪い道では無い

展望はあまりない

 660mピーク付近に到着すると、踏跡が分散して道を失いかけます。 しかし、向かう先は分かっているので、左前方に向かうとまた踏跡が続いていました。(下写真)

踏跡を辿って660mピーク過ぎから左方向へ

 この辺りから植林が見られだし、里に近づいてきたことが分かります。 この尾根の名前の由来であるノコギリ上のピークも大したことは無く、この先は下る一方となりました。(下写真)

植林が見られだす

尾根筋を通る

 559mピークを通り過ぎると、徐々に南(左)に進路を移していきます。 作業道なのか、尾根沿いには良い道が続きますが、前方から視線を感じてそちらを見ると、猿が道の先からこちらを覗きこんでいます。 目が合い写真を撮ろうと構えますが、小さく鳴き声を上げて逃げて行きました。(下写真)

歩きやすい道を334.6mピークへ

水たまり(動物の水場か?)

 344.6mの三角点をいつの間にか通過すると、下から犬の鳴き声や車の走行音が聞こえてきました。(下写真)

334.6mピークから先は左の植林帯を下る

 尾根の末端へと向かっていきますが、踏跡を見失います。 左下に林道が通っているのは分かっているので、そちらの傾斜の緩そうな所を降りていきますが、傾斜はキツく枝を掴みながら降りていきます。 下に林道が見えてくると、最後は飛ぶように降りて行きました。(下写真)

林道が見える

林道に出る(左斜面を降りてくる)

 無事林道に出てきましたが、尾根の周りは電気柵で覆われており、林道以外は下手な所へ降りると大変そうです。(下写真)

獣避けの柵を抜けて下山

 林道には扉があるので、ここから通過出来ました。 田んぼの向こう側には朝出発した駐車地と車も見えています。(下写真)

駐車地が見える(橋のたもと)

 駐車地に戻る途中、後ろを振り返ると県境方面には立派?な入道雲が湧いていて、帰宅後調べると案の定、県境は土砂降りの雨だったようです…。(下写真)

金糞岳方面に入道雲…

今回の反省点は、
・林道を一般車が通れるかしっかり調査するべきでした。 何れにしても、雨や土砂崩れで直前に通れなくなる可能性はあるので、予備案を用意してありましたが、朝方は天気が良すぎました。(苦笑)

 次回ですが、どうも週末天気が悪くなる傾向が続くのと、まだ倦怠感(季節の変わり目だからだと思います)が残っているので、今週末も近場の低山(伊吹山か奥美濃の山)に登る予定です。(いい加減、北アルプスか南アルプスや白山に登りたいのですが・・・)


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コメントの受付は締め切りました
mimimomo

おはようございます^^
後ほどまた伺います。
by mimimomo (2014-09-04 06:53) 

mimimomo

おはようございます^^
臨機応変が羨ましいです。
夏場は草や木々の茂りが、登山道を隠して歩きにくいですよね。白根山に登ったときのことを思い出します。
このお山たちはあまり踏み跡がしっかりないのに、それでも登山者がいるというのがやはり登山好きって多いのかしらね~
里山は整備が行き届かないのでしょうね。
お熱のほうはどうでしょ? あまりご無理のないように^^
by mimimomo (2014-09-04 09:07) 

nousagi

どちらも初めて聞く山です。
ほんとに、もったいないほどの青空でしたね。
特にこの時期、人のあまり入らない
里山のようなところに入り込むと
蜘蛛の巣とか、覆いかぶさるような枝とか
むずむずするようなところを通ることになりますね。
体調悪いとのことですが
でも、これだけ歩ければ
体力、やっぱりすごい。(^^;)


by nousagi (2014-09-04 17:22) 

ひろたん

体調が悪いとのこと・・・
けど健脚ですよね。
体力が凄いです!
無理はなさらないように・・・・・
お天気が良くてよかったです。
by ひろたん (2014-09-04 21:24) 

joyclimb

複数のバックアッププランの準備、
想定外の状況にも対応可能ですね。素晴らしい!
七々頭ヶ岳の麓の田は実り始めていますね。秋の到来ですね^^
by joyclimb (2014-09-04 22:09) 

OJJ

おどさんの記事で驚くのは距離や写真枚数も有りますが、ずば抜けた天気の読み(観天望気)ですね~気象庁なんて目じゃないでしょうが・・
林道の通行可能性の読みについても頭が下がります
by OJJ (2014-09-04 22:44) 

テリー

迷いやすい道ですね。さすが、おどさん、沈着ですね。
by テリー (2014-09-05 15:48) 

山子路爺

一山登ってから一旦里に下りて、さらにもう一山二山……
私の場合だと「このまま帰っちゃおう」となっちゃいそうです。

by 山子路爺 (2014-09-07 12:55) 

ゆうくん

子供たちといつも、息をのみながら読ませていただいております。
おどさん記事に食い入る長男の様子がうかがえます、一緒に登ってる気持ちになってるらしいです。

by ゆうくん (2014-09-07 21:57) 

おど

皆さん、NICE!とコメントありがとうございます。

mimimomoさん、
 夏道は余りひとの入らない所は、藪や蜘蛛の巣で大変ですね。 横山岳は、麓から近いコースもあるので、今回のコースほどの藪にはなっていないと思います。 県境から離れていて、低い?山なので沢山の人手はありませんが、人は多い方ですね。

nousagiさん、
 横山岳の方は、比較的名前は通っていますね。 トンネルが通ってから、道も良くなって交通の便もよくなりました。
 ブログには書きませんでしたが、七々頭ヶ岳の登りで沢山のマダニに取り付かれていました・・・。(噛まれないように、長袖と長ズボンは基本ですね)

ひろたんさん、
 体調は週末には回復しましたが、直後に寝不足となり大事をとって週末は短めの山に行きました。 9月になってようやく天気も安定してきましたね。

joyclimbさん、
 毎週登山なので完全な想定外は無いように色々と準備は整えていってます。(その変わり荷物が多くなりますが) 田んぼの金色がきれいな時期です。 あとひと月もすると、山の上から紅葉が始まりますね。

OJJさん、
 いやいや気象庁のデータをベースにどこがよいか考えているだけですよ。 最近は山の上でも携帯(古いのでiモードですが)が繋がるので、不意の雨も予想しやすくなりましたしね。 林道は、普通車でも通れるものと思い込んでいました…。

テリーさん、
 迷いやすいと言うか、登山口や登山道が分り辛いですね。 草が多いので、かき分けながら進みますが、基本尾根沿いが多いので迷ってもすぐに合流します。

山子路爺さん、
 七々頭ヶ岳だけでは、朝一番で終わってしまいますね…。 かと言って、横山岳までの周回は遠すぎましたが。(笑)

ゆうくんさん、
 そう言っていただけると嬉しいですね。 長男くんが余りのめり込んで、危険な登山をされると責任問題となりますが・・・。(無理のない計画と山を選んでいますがねぇ)

by おど (2014-09-08 12:46) 

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