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[登山] 台高山脈 岩屋口山~桧塚~千石山~池木屋山~野江股ノ頭周回縦走 [登山]

 今回は、台高山脈の「池木屋山(いけごやさん)」へ周回コースで登ってきました。 宮の谷からの険路を敬遠して、県境稜線沿いに向かいましたが、後半の「水越」から「野江股ノ頭」への岩稜帯の通過と、「野江股ノ頭」から江馬小屋谷への下りに危険箇所が多く、最後まで気が抜けない登山となりました。 しかし、爽やかな秋空のもと、各ピークや稜線からは、遠くの山々や熊野灘などが見られ、充実した山行となりました。

関連リンク
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桧塚奥峰から縦走予定の山々

台高山脈
岩屋口山~桧塚~千石山~
池木屋山~野江股ノ頭
周回縦走
日付2014年09月13日(土)
天気晴時々曇
山域台高山脈
場所三重県松阪市飯高町蓮
距離23.9Km (内林道1.1Km)
累積標高+2549m -2549m
時間10時間35分
人数1名
撮影枚数930枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
030枚 (SONY DSC-TX300V)
101枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)

D(距離・標高差大、道迷い・危険箇所多数)

概略 。
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
05:45365m0.0Km江馬小屋谷出合 出発
07:10 (01:25)1104m2.5Km岩屋口山
08:20 (01:10)1402m5.6Km桧塚
08:35 (00:15)1420m6.2Km桧塚奥峰(10分休憩)
09:15 (00:40)1432m8.1Km明神岳
09:35 (00:20)1367m9.2Km笹ヶ峰
10:00 (00:25)1380.3m10.4Km千石山
11:05 (01:05)1394m12.4Km赤倉山 昼食休憩
11:25 (00:20)1394m12.4Km赤倉山 出発
12:25 (01:00)1395.9m15.3Km池木屋山(5分休憩)
13:05 (00:40)1332m15.3Km1332ピーク
14:30 (01:25)1269.6m19.6Km野江股ノ頭
15:55 (01:25)420m22.7Km江馬小屋林道終点
16:20 (00:25)365m23.9Km江馬小屋谷出合 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20140913_map.jpg

 今回の目的は、登山を初めて間もない頃から、その奥深さから憧れ?の山となっていた「池木屋山(いけごややま)」に登る事です。 通常であれば、途中までは整備された「宮の谷」から登るのが一般コースとなるようですが、滝の高巻きを嫌って周回コースを歩くことにしました。

 世間では3連休となり、天気の良い日曜日に登りたい所ですが、生憎月曜日は通常通りの仕事なので、日曜日は休養日に取っておきます・・・。 また、帰路の四日市から鈴鹿までは万年渋滞エリアで、連休まっただ中では通常より数時間単位で時間が掛かりそうです。 これらを考慮して、快晴とはいかないまでも、晴れ間の期待できる土曜日に向かうことにしました。

 いつもの様に、朝3時に起きて出発します。 連休初日で、東名阪道はいつもより混雑しており、関東方面のナンバーが目立ちます。 普段はあまり車の多くない伊勢道に入ってからも、それなりの交通量となっていました。 とは言え、渋滞とは無縁で予定通りの時間に「勢和多気IC」を出て、3度目となる奥香肌峡(おくかはだきょう)へと向かいます。
 ホテルスメールを通過して、蓮(はちす)ダムを横目に県道569号線を奥へと走ります。 以前は、「辻堂橋」までしか来ませんでしたが、今回は更に奥へと進みます。 道幅は狭まり1.5車線路となりましたが、想像していたような悪路ではなく、ダムの整備や林業にも利用されているのか、駐車地までは快適に走っていけました。

 予定していた駐車地の江馬小屋林道との分岐は、路肩に4、5台分の駐車スペースがあるので、そこに停めていきます。(下写真)

江馬小屋林道分岐(駐車地)

 連休なのでもうすこし多くの車がいるかと思っていましたが、ここまで車の気配はありませんし、当然駐車地にも1台も止まっていません。(出発後、1台の車が奥へ入っていくのを見ました) 駐車地の前には、どこから引いているのか、水が勢い良く出ている水場があります。(下写真)

水場

 早速出発の準備をしますが、ヒルが多いとのことなので、念の為忌避剤を掛けて出発しました。 駐車地の前の斜面が今回の登り口となるので、そちらへ向かうと以外なことに主要道に付けられているテープ目印が幹に巻かれており、ここで間違い無さそうです。(下写真)

下山路方面

ここから直登

 斜面を登ると、先ほどの水場にあった太いビニール管が、対岸の山の上に向かって電線のようにワイヤーケーブルで引かれています。(下写真)

先ほどの水は対岸の山から引いている?

 尾根沿いの道となると、踏跡も濃くなりテープも頻繁に付けられていたので、安心して登っていけました。(下写真)

尾根沿いに登る

 途中、右斜面が崩壊した所へ出ると、下に蓮川と林道、上を仰ぐと向かう「岩屋口山」と「ナメラ山」が見えていました。(下写真)

天気はまずまず

岩屋口山(左)とナメラ山(右)

 その後も、尾根筋を歩いていきますが、所々藪が茂っているのでテープがあると助かります。(下写真)

テープがあり助かる

 山頂まで約半分となる795m付近に到着すると、一旦傾斜が緩み岩が多く見られ出しました。(下写真)

795m付近

 テープは10~20mお気に付いていますが、この辺りで踏跡とテープを見失います。 この辺りは、コース選定の際にも注意が必要と思っていた所ですが、思った通りの展開となりました。(下写真)

この辺りでテープを見失う

 右斜面をトラバースするように古い道が続いていますが、伐採木や岩が多くはっきりしません。 しかし、作業用のテープなどがついているのと、地図でそちらにも尾根があるので向かうことにします。 古い窯跡と思われる石垣を横目に尾根の末端へと向かうと、そこで道は消えているようです。(下写真)

古い窯跡か?

 仕方が無いので、尾根沿いに上を目指しますが、急登となり骨が折れます。(下写真)

予定と違うがここを登る

 足場の悪い斜面を無理やり登ると、次第に傾斜が緩み作業道らしき跡も見られ始めました。 そのまま上部へ向かうと、左から主尾根と合流し先ほどまでのテープも見られだし、一安心です。(下写真)

主尾根に合流

 植林帯から自然林へと植生が変わると、山頂まではひと登りでした。(下写真)

岩屋口山山頂

 ここまでは序盤で、ここからが本格的な縦走の開始となります。 以前、ここから「明神岳」までは歩いているので、この先のタイムや状態は分かっているので、暫くは余裕の歩きとなりました。(下写真)

縦走開始

尾根が広がる

崩壊地からの展望

以前よりも崩壊が進んでいる

 途中の展望地からは、今回縦走予定の稜線が南側すぐ近くに見えています。(下写真)

縦走予定の山々

左から迷岳・大熊谷の頭・白倉山など

 この日は秋の空気が入り込み、朝から涼しい空気に覆われています。 その為、木々はまだ青いのですが草花は勢いが無くなり花などもあまり見られません。 そんな中に、白いトリカブトが咲いていて驚きます。(下写真)

白花のトリカブト

 1214m付近に差し掛かると、標識が掛かっており夫婦滝方面の林道からの道と合流しました。 ここも今回のコースの予備案としてピックアップしてあったので、場所を確認して行きます。(下写真)

ヌタハラ林道分岐

 ここから緩やかな登りとなり、「桧塚」へと向かっていきます。 この辺りは以前も鹿を見かけた所ですが、ここまでに既に3頭ほど見かけています。 草地の斜面が見られだすと、ここまでの尾根が一望できます。(下写真)

桧塚手前から歩いてきた尾根を望む

大熊谷の頭(中央)と奥に熊野灘

 良い雰囲気の樹林を越えて行くと、程なく「桧塚(ひのきづか)」に到着しました。(下写真)

良い雰囲気となる

桧塚

 桧塚は、展望も悪く見るものもないので写真だけ撮ると、展望の良い「桧塚奥峰(ひのきづかおくみね)」へと向かいます。(下写真)

西方面にはまだ雲が残る(左が桧塚奥峰)

高見山方面の展望

国見山・伊勢辻山など

 山頂の樹林を越えると西方面の様子が初めて確認できますが、雲が多く風に吹かれてこちらへと流れて来ています。(下写真)

桧塚と左後ろに三峰山から局ヶ岳の峰々

 眺めの良い道を歩いて行くと、程なく桧塚奥峰に到着しました。 誰か居るかとも思いましたが、まだ8時半頃と言うこともあり、人影は全くありません。(下写真)

迷岳方面

桧塚奥峰から縦走予定の山々

右に明神岳と左奥に大峰山脈

 南西に目をやると縦走予定の「笹ヶ峰」から「池木屋山」が間近に望めます。 また、その奥には春に訪れた大台ヶ原も見えていました。(下写真)

縦走予定の山々(右から笹ヶ峰・千石山・赤倉山・池木屋山)、後に大台ヶ原

中央奥は大普賢岳か?

絵になる風景

 先も長いのですが、今回はゆっくり目に歩く予定なので山頂で10分ほど景色を眺めてから、奈良県との県境にある「明神岳」へと向かいます。(下写真)

明神岳へ

 ここからは尾根が複雑に入り組んでどこでも歩ける所なので、ここで良いのか?と思いながら一番濃い踏跡を辿って歩いて行きます。(下写真)

ここからの道は平坦でわかりにくい・・・

 途中、前方からこの日はじめての単独登山者とスレ違いますが、山頂方面から戻る形で会ったからか、不思議そうな顔でジロジロと見られます…。 尾根沿いの道となると、前方に「明神岳」のピークが見えてきて、そこを登って行くと見覚えのある「明神岳」の山頂に到着しました。(下写真)

明神岳への登り

明神岳からの展望(まだ雲が多い)

 「明神岳」からは、初めて歩くこととなる県境沿いに続く台高山脈の主稜線へと進みます。 まずは「笹ヶ峰(ささがみね)」へと向かいますが、道標はさらに奥の「千石山(せんごくやま)/奥ノ迷峰(おくのまよいみね)」となっています。(下写真)

千石山へ

 稜線沿いの眺めの良い道を進んでいきますが、風が強いのか何箇所かで倒木が見られます。(下写真)

展望を眺めながらの稜線歩き

風が強いのか倒木が多い

 暫くは下り道となりますが、県境沿いは小ピークが多く幾つかのピークを越えて行きました。(下写真)

幾つかのピークを通過する

 天気も回復してきたのか、陽射しが強くなってきましたが、木陰の多い道で気持よく歩いて行けます。(下写真)

ブナが多く陽射しの割に涼しい

良い雰囲気の稜線

 広い尾根を進むと程なく「笹ヶ峰」に到着しました。 しかし、左奥にもピークらしい所が見えたので、そちらが山頂かと向かいかけますが、踏み跡もなくGPSで確認すると、手前がピークで間違いないので戻ります。(下写真)

笹ヶ峰

右から薊岳・木ノ実矢塚・二階岳・ジョウブツ山など

 再度下りとなりますが、瀬戸越と呼ばれるピークを通過します。 ここからは廃道と書かれた古い道が分岐しているようですが、パッと見ではそれらしき踏跡は見られません。(下写真)

瀬戸越

 細尾根を通り過ぎ「千石山」への登りとなります。 この辺りで休憩中のラジオを付けた単独登山者と会います。 「どちらまで」と聞かれたので、「池木屋山」と答えて先へ進みます。
 初めの方は樹林を登っていきますが、途中から展望のよい草地となり、歩みが遅くなります。(下写真)

細尾根を通過

千石山の登りは展望のよい草地

中央奥に金剛山を望む

大峰山脈がよく見える

笹ヶ峰と明神岳を振り返る

 周りの景色を眺めながら登って行くと、呆気無く「千石山」の山頂に到着しました。 山頂は展望が無いので休憩もほどほどに、次は「赤倉山/赤嵓山(あかぐらやま)/コクマタ山」へと向かいます。(下写真)

千石山

 山頂からすぐの所には、岩場があり迂回路が右下についていますが、練習がてら岩の上を歩いていきます。 その先に、ケルンが積まれ分岐の標識が立っていました。 ここは直進すると「シャッポ山」へと続く尾根となっていますが、県境は右斜面を降りた別の尾根へと降りていきます。(下写真)

岩稜を乗越(右下に迂回路あり)

岩の多い道

高塚方面の展望

尾根分岐にケルンと標識

急坂を下る

 尾根沿いに下りる道となりますが、GPSで確認すると道は右へと向かっていました。 「おかしいな?」と思い、そちらへと向かいますがテープはおろか踏跡も無いので、先ほどの尾根にトラバースして戻ります。
 結論からすると、この辺りの登山道は間違って記載されているようで、この後も記載ミスと思われる道が見られました。
 痩せ尾根を進む道となり、左下の沢から水音が聞こえてきました。(下写真)

痩せ尾根

 今回のコースでは、唯一近くで水が確保出来る所なので貴重な水源でした。(下写真)

左下に沢(水場)

 この日は飲水2リットルとお茶を500ml持って来ており、ここまでは涼しいので水にはまだ困っていません。 ここも幾つかのピークを越えていきますが、樹林の薄いところからは前方高く「赤倉山」が見えていました。(下写真)

前方に赤倉山(右奥)が見えてきた

 緩やかな登りとなり、徐々に標高を上げていきます。(下写真)

登りとなる

 途中で急登となるところは、右からトラバースして尾根末端へと向かうと、鋼のケーブルが放置されており、それ沿いに登ることになりました。(下写真)

ケーブル沿いに登る

 傾斜が緩み稜線に乗ると目の前に山頂と、右手に赤倉山から登尾までの尾根が見えてきました。(下写真)

稜線に乗る

手前ピークからの眺め

 ここも先ほどの「千石山」同様、草地の道となり再々度展望を眺めながら登って行けます。(下写真)

低木帯を登る

千石山を見返す

瀬戸川沿いの展望

桧塚(左奥)と右に歩いてきた稜線

コース中間点からの展望

 千石山から展望の良い所で昼食にしようかと思っていましたが、山頂右手に草原が見えています。 そこで休憩をと思いそのまま山頂へと進みますが、山頂直下でシャクナゲが行く手を阻みます。(下写真)

休憩適地

シャクナゲの間を潜り抜ける

 シャクナゲの下を踏み跡を辿り潜って進むと、程なく山頂に到着しました。 しかし、展望があるかと思われた山頂部からは、樹林が生い茂り何も見えません・・・。(下写真)

赤倉山

 展望も見たい所ですが、陽射しも強くなっていたので、山頂から少し降りた木の上に座り込み休憩とします。 休憩していると、ラジオの音が聞こえてきて、笹ヶ峰付近で会ったラジオの単独登山者が登って来て、山頂標識の辺りで休憩されていますが、お陰で鳥の囀りと秋の虫の音だけの静寂が途絶えてしまいます・・・。
 短めの昼食後は、県境に沿って倒木などで荒れた斜面を降りていきます。(下写真)

荒れた尾根道を下る

 ここから本命の「池木屋山(いけごややま)」への縦走となりますが、手前には名前の付いた3つのピークが連なっていて、まだ見えてきません。
 まずは「千里峰」と呼ばれるピークへ登りますが、特徴もなく標識が無いとそのまま通過してしまいそうです。(下写真)

千里峰

千里峰から桧塚方面

 次のピークの「奥ノ平峰」が見えてきますが、そちらは草地で気持ちの良さそうに見えます。(下写真)

目の前に奥ノ平峰と奥に迷岳

 その奥ノ平峰へは10分ほどで到着しますが、先ほど見た通り素晴らしい草地の展望地となっていました。(下写真)

奥ノ平峰

奥ノ平峰からの展望

 奥ノ平峰は三重方面に突き出ているので、東方面の展望が優れており、伊勢市街地やその奥に伊勢湾や渥美半島?なども見えていました。(下写真)

右に迷岳(中央奥は伊勢市方面)

伊勢市と伊勢湾が見える

 奥ノ平峰から南へと向かうと、すぐに「霧降山(きりふりやま)」へ到着します。 ここも展望がよく、エスケープルートとして考えていた尾根が下に望めます。(下写真)

霧降山から池木屋山(中央)

霧降山からエスケープルートの尾根を見る

 ここまで来ると「池木屋山」は目の前に見え、稜線沿いに続く道を歩いて行くだけです。(下写真)

草が生い茂る

 登山道が下草に隠れる尾根を進むと、次第に尾根幅が広がり二重山稜となっていきます。 その窪地には湿地帯が続いていますが、奥にあるのが「池木屋山」の山名の由来になった小屋池でしょうか?(水が少なく池という感じではありません・・・)

池木屋山手前から平坦地となる

沼?(小屋池では無い)

ここが小屋池?

 湿地帯を通り過ぎると自然林の道となり、ひと登りで人のいない「池木屋山」に到着しました。(下写真)

池木屋山

 それなりに人気がある山で人がいるかと思いましたが、少なくともこの時間には登山者の姿や気配はありませんでした。 ここでいつものデザート を食べて、後半への活力を取り戻しておきます。 と言っても、今回はゆっくりペースで来ていたのが功を奏しているのか、ここまで大して疲れが出ていません。(下写真)

木陰で休憩

 ここからは下山となりますが、まだまだ先は長く気は抜けません。 東尾根へと進みますが、通常コースの「宮の谷」から外れるので警告の標識が立っていました。(下写真)

東尾根へ

 東尾根は標高差はあまり無く、1245mピーク手前の尾根分岐まで続いています。 歩きやすい道が続きますし、テープもそれなりに付いています。 展望や青々と茂る樹林を見ながら歩いて行きますが、1332mピーク手前からは倒木帯の危険箇所を通ります。(下写真)

大台ヶ原方面

東尾根を望む

歩きやすい道を進む

気持ちのよい尾根道

苔むした道を進む

 危険箇所と言っても、無理しなければ問題ありませんが、南斜面から滑落したらただでは済みそうもありません。 ここは安全を見て、倒木帯の中心をくぐり抜けながら進んでいきました。(下写真)

倒木帯

焼山谷を覗く

奥に大台ヶ原

熊野灘は意外と近い

 中には最近また倒れた木なのか、根がまだ湿っていました。(下写真)

根ごと倒れている

池木屋山(右)を振り返る

 ピークを追加すると、再度「宮の谷は戻れ」の警告表示が出てきますが、この辺りで右の尾根へと入りかけます。 しかし、すぐに間違えに気付き左の尾根にトラバースして戻りました。(下写真)

再度警告標識

 細尾根となり、岩場が現れそこに生える木の根をステップにして降りていきますが、急斜面なのでつまずき注意です。(下写真)

岩場を下りる

 途中、左の展望が開け、近くに「野江股ノ頭(のえまたのかしら)/江股ノ頭(えまたのかしら)」が見えてきました。(下写真)

左手に野江股ノ頭が見えてきた

 程なく1245mピーク手前の尾根分岐に到着しました。 しかし、それとはわかっていても分岐の目印らしきものは見えず(見落としていると思いますが)、薮をかき分け尾根へと直接降りて行きます。(下写真)

分かりづらい分岐点(左へ)

 斜面には、獣道や登山者と思われる踏跡が縦横に降りているので、それらを辿って降りて行きました。(下写真)

尾根を降りていく

 明確な尾根沿いの道となり、主要道?の割にはテープなどが少なくなりました。(下写真)

道は不鮮明となる

 前方が開けた所からは、間近に「野江股ノ頭」が見えてきますが、事前に調べていた通り岩稜帯が所々に見えています。(下写真)

野江股ノ頭の登りは険しい形相?

 鞍部付近の右斜面に崩壊地があるので、その端から展望を望みます。 以前、「古ヶ丸山(こがまるやま)」から「迷岳」を周回した時に利用した、尾根が荒々しい姿で見えていました。(下写真)

白倉山(左)と古ヶ丸山(中央右)

 「水越」と呼ばれる鞍部に到着したところで、近くにある水場の様子を見ていくことにします。(下写真)

水場を探して下りる

 水越谷へと降りて行くと、ガレた沢が2つ現れますが、100mほど下に歩いた所でも水音一つしてきません・・・。 幸い、水はまだ一リットルほど残っていたので、水場は諦め登り返すことにします。(下写真)

沢を降りるが水の気配はなし

登り返す

 尾根上部に向かって登って行くと、ここから核心部となる岩稜帯へと入っていきます。(下写真)

尾根に復帰だが・・・

 大きな岩(岩盤)が前方に立ちふさがります。 道は左右に続いており、上部へと向かう右手から登っていきますが、これが間違えでした・・・。(下写真)

岩稜が行く手を遮る

 岩場の横に到達しますが、ここから岩の上部までは10mほどの登りとなりました。 これも練習と登っていきますが、一部の岩が脆く、樹の枝や根も信用出来ないものがあるので、三点支持を心がけ慎重に登っていきます。 途中からは、荷重を分散するため這いずる様に登って行くと、何とか諏訪の上に到着しました。 そこから反対斜面を見下ろすと、それなりに傾斜はありますが、手がかりとなる木は多く左側から廻り込むのが正解だったと後悔します。(下写真)

右から登るが選択ミス

岩稜の上から見ると左が正解か

 ここは選択ミスで苦労しましたが、この先にも似たような岩場があります。 しかし、こちらは木にテープが付けられていたので、中央突破して行きますが、傾斜はキツく木や根、それに岩にしがみつきながら慎重に登ります。(下写真)

先は長い

一旦広い尾根となる

白テープを辿って急登を登る

 無事通過すると、手前のピークに到着しました。 結局、ここの岩稜帯は「左」「左」「中央」の順に通過するのが安全なようですが、ロープなど一切付いていないので、雨の時の通過や下山には使いたくない所です。(下写真)

手前のピークに到着

岩稜帯を通過し暫し寛ぐ

 ピークから少し進むと、南側の景色が望める所があったので、緊張し疲れた体を休めていきます。(下写真)

仙千代ヶ峰(中央)、奥に熊野灘が広がる

 出発しますが、10分と掛からずに「野江股ノ頭」の山頂に到着しました。(下写真)

野江股ノ頭

 目印以外見るところも無いので、すぐに下山へとはいります。 ここからは下り基調となるので体力的には楽なはずです。(下写真)

少し下る

 1226mとの鞍部に到着すると、ここからは地図の指示に従って「江馬小屋谷」方面へとトラバース気味に降りていきます。 しかしこれが間違いでした、GPSに点線の登山道がある通りに巡っていきますが、いきなり前方に岩稜帯が現れます・・・。(下写真)

ここでも岩稜が行く手を阻む

 その下を歩いていきますが、明らかに難度が高めなので途中で尾根上に向かって乗り越します。 しかし、その先にも岩稜が行く手を阻み、ここは先ほどよりは傾斜が緩いので下から回り込みますが、明らかに経路ミスでした。
 正解は分かりませんが、1226mピークまで登り、そこから普通に尾根伝いに歩いたほうが楽そうです・・・。(下写真)

尾根下をトラバースしてナンノキ平へ

 岩稜帯を通過すると緩やかな上りとなり、「ナンノキ平」と呼ばれる休憩やテントには最適な平坦地に到着しました。(下写真)

ナンノキ平の木

 ここで最後の休憩をして行きますが、ここからは一気に下るので林道出会いまでは1時間程度と見て降りて行きます。(下写真)

暫くは尾根沿いに下る

 ここまでGPSの登山道を信用しては迷っているので、ここからのコースはテープと踏跡を信じて歩くことにします。(下写真)

ここからはテープを信じて

 以外なことに、ここからの道は分かりやすく、通常のテープと主要道に付けられている「登山道」の黄色テープも多く付けられていました。 また、直進しそうな分岐点には、トラロープが付けられ安心して降りて行けます。(下写真)

間違えそうな地点にはトラロープが

 標高1000mより下からは植林帯となり、作業道をつづら折れで降りていきます。 この辺りで前方に、逃げ惑うイノシシを見かけますが、この後も同じイノシシか2頭ほど見かけます。 2回め以降は、威嚇の唸り声(ブヒー?)をあげていたので、突進されないよう少し休憩(時間を開け)してから歩き始めます。(下写真)

植林帯になるとつづら折れの道に

一気に下りて来た

 そのイノシシ用なのか、途中に捕獲用の箱わなの鉄柵が置かれていますが、今は動作していません。(下写真)

捕獲用箱わな

 ここからも作業道のわかりやすい道を巡っていきますが、それも巨石が現れるまででした。(下写真)

尾根沿いに下りる

岩伝いに下りる

 大きな岩の脇をトラロープで下りる道があり、その下にもトラロープでトラバースするよう補助ロープとして付けられています。 しかし、この辺りでテープと踏跡を見失い、戻って確かめますが正解が分かりません。(下写真)

濡れていると危険か

 幸い、下山の沢までは50mほどで下に水が流れているのが見えています。 また、先ほどの岩の脇からガレの涸れ沢が下まで続いているので、その中を落石に気をつけながら降りて行きました。(下写真)

枯れ沢沿いに下る

 無事、沢まで降りると本来の登山口までは目と鼻の先です。 登山口に向かうと、倒れた登山届と先ほど見失った登山道が斜面へと延びていました。(下写真)

江馬小屋登山口の登山届(倒れています)

ここに下りるのが正解

 ここまで来れば一安心です。 しかし、林道へと向かう道はなく、大きな岩が沢の中に立っているので、その上を飛びながら、崩壊した林道(江馬小屋林道)へと登っていきます。(下写真)

林道(中央上)へ岩を渡る

谷間は暗いが上空は良い天気

 林道から先ほどの登山口を見返しますが、昔はここに赤い橋が掛かっていたと後で知りビックリです。 林道終点には駐車スペースもありますが、後でここまで車で来るのはこんなんだと知ります。(下写真)

林道終点は問題ないが・・・

切り立った岩の横に道

林道から岩谷口山(左)とナメラ山(右)

 駐車地までは1Kmほどしか離れていないので、気は楽です。  途中、斜面の岩から水がドボドボと湧き出ており、水汲みの為か下にタンクを置くためのパレットが敷かれていました。(下写真)

岩から滴る水

 ここで冷たい湧き水を飲み、自宅用にペットボトルに汲んでいきます。(冷たくて美味しかったです) この先にもこの水が滴る所が多く、小さな滝も2つほど見られました。(下写真)

林道脇にも滝が多い

滝2

 右下に真新しい堰堤が見えてきて、その奥の斜面は伐採されています。(下写真)

立派な堰堤が

 この辺りから林道を土砂が流れた跡が見られ、道は石で車高の高い4WDしか通れないような状態です。 また、路肩も一部細くなっていたので、たかだか1Kmの歩きなので奥に車で入るのは諦めたほうが良さそうです。(下写真)

土砂が流れた後(路肩も一部危険)

 水場でゆっくりした事もありますが、登山口から25分ほどで駐車地に無事到着しました。

橋に到着

江馬小屋谷合流点

無事下山

 帰路は、前回寄ったスメールの温泉ではなく、道の駅「飯高駅」の「いいたかの湯」に寄り、疲れた体を癒していきました。

今回の反省点は、
・考えずに突っ込みすぎたことでしょうか? 道迷いはこのコースであれば、許容範囲だと思いますが、岩場の昇り降りは、もう少し慎重に進むべきでした。

 次回ですが、土日と天気が期待できないので、土曜日の午前中の晴れを期待して「白馬岳」へ向かう予定です。(金曜日夕方の最新情報で、晴れの予報の場合だけ向かいます。)


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mimimomo

こんにちは^^
難易度Dと聞いただけで「あ、だめだわ」ですよ^^
白いトリカブト初めてです。
お写真で見た目にも厳しい所があるようですが、
歩きやすそうな所もあって、何より見晴らしがよく素敵な光景が
目の当たりというのが良いですね。
by mimimomo (2014-09-18 10:27) 

OJJ

↑ そのとおり~ おどさんが難易度Dでは一般人民は死者続出必死。
 先日ヒル忌避剤(ヒルまず進め)を買ってきました。
 白いトリカブト見てみたい。
by OJJ (2014-09-18 22:23) 

tochimochi

難易度Dでさらに24kmの長丁場、さすがです。
岩場でのルート判断は重要ですね。
間違ったところを登り過ぎてしまうと降りるのに一苦労してしまいます ^^;

by tochimochi (2014-09-18 22:57) 

たそがれ高洋

台高はヤブコギネットのレポで読んでいるだけで未踏地域。
でもいくつかの地名だけはなじみがあります。
池木屋山はその中心で、確かにあこがれはあります。
この山域は主稜線を追うのだけでも難しそうで下りで外しますね。
雰囲気のいい所も多いのですが、敷居が高そうです。
何はともあれ無事に念願の周回歩き達成おめでとうございます。
by たそがれ高洋 (2014-09-18 23:58) 

旅爺さん

山は大好きですが23キロと長い上に難易度Dでは昔の爺でも無理ですね。山で道に迷った事も2度あります。でも今でも気持ちだけはやなに行きたいですね。
by 旅爺さん (2014-09-19 06:20) 

海を渡る

おはようございます。
秋らしい空になってきましたね。
難易度Dだけあって標高差も距離も半端でないですね^^。
by 海を渡る (2014-09-19 06:53) 

g_g

気持ちの良い青空の元を歩いてきたんですね
距離が長い上難易度Dですか、凄いとしかいいようがありません
シロバナのトリカブト見てみたいです。
by g_g (2014-09-19 10:26) 

nousagi

聞きなれない山名ばかりです。
奥深い山、厳しい山のようですね。
距離も標高差も凄い。
白いトリカブトでホッとします。(^^)
今はあちこちでトリカブト良く見ますが
白は見たことがありません。
見てみたいですね・・・。
by nousagi (2014-09-19 15:56) 

takaki-i

もうとても無理ですがこんな風に山歩きをたのしみたいものです。
by takaki-i (2014-09-19 19:28) 

テリー

シロハナトリカブトですか、珍しいですね。多分、初見ですね。難易度Dですか、とっても、無理ですね。
by テリー (2014-09-20 17:56) 

おど

皆さん、NICE!とコメントありがとうございました。 返答が遅くなりました。

mimimomoさん、
 難易度Dは、Cにするか悩んだのですが、簡単ではないのでDとしました。 池木屋山までは、歩きやすい道が続くので、オススメですよ。

OJJさん、
 死者続出はないと思いますが、道迷い遭難にはなりそうな所です…。 今年はヒルをみかけませんでしたが、年によって少ないとかあるのですかね?

tochimochiさん、
 ルートがはっきりしないので、現場でのルートファインディングが要求される所でした。

たそがれ高洋さん、
 湾岸高速で多少は近くなりましたが、台高は三河方面からは遠いですね。 自分も台高はまだまだ歩いていない領域が多いので、これからです。

旅爺さん、
 道迷いはよくします。 しかし、すぐおかしいことに気がつくので、これも経験でしょうかね。

海を渡るさん、
 秋ですね。 低山でも、涼しい風が心地よい季節になりました。

g_gさん、
 トリカブト、写真はアップだけですが、実際には群生していたので見ごたえありました。 山の奥まったところなので、簡単に見に行くには遠すぎますが・・・。

nousagiさん、
 台高や大峰辺りは脆い岩が多いので、危険な所が多くて侮れません。 トリカブトですが、以外なことに普通の色のは見かけませんでしたね。

takaki-iさん、
 無理に周回する必要はないので、体力に合わせて面白そうな所だけ巡るのもよいでしょうね。

テリーさん、
 白花は自分も初めてだと思います。 見た時は、終わりがけで脱色でもしたのか?とも思いましたが、群生していたのでそういう種類なのだと気が付きました。

by おど (2014-09-21 09:44) 

山子路爺

白いトリカブトも有るんですね。
青紫の奴しか知りませんでした。


by 山子路爺 (2014-09-22 09:49) 

joyclimb

良い天気・良い展望ですね^^
白花のトリカブト、初めて見ました!

by joyclimb (2014-09-24 00:11) 

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