[登山] 八ヶ岳 2014年 阿弥陀岳・赤岳・硫黄岳周回縦走 [登山]
今回は、秋の快晴が続くうちにと八ヶ岳の「阿弥陀岳」「赤岳」「横岳」「硫黄岳」を同行者と縦走して来ました。 予報通り天気に恵まれ、午前中は快晴の青空のもと遠くの山々を堪能出来ました。 また、お目当ての冠雪した富士山も見られ、充実した登山となりました。
関連リンク
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阿弥陀岳からのパノラマ(富士山・権現岳・南アルプス・中央アルプス・御嶽山・乗鞍岳・北アルプスなど)
日付 | 2014年10月18日(土) | ||
天気 | 快晴のち晴れ | ||
山域 | 八ヶ岳 | ||
場所 | 長野県茅野市玉川 | ||
距離 | 19.9Km (内林道 6.4Km) | ||
累積標高 | +2020m -2020m | ||
時間 | 9時間20分 | ||
人数 | 2名 | ||
撮影枚数 | 701枚 (FUJIFILM FinePix XP200) 004枚 (SONY DSC-TX300V) 396枚 (Panasonic DMC-GM1) | ||
登山難度 (A:安易~E:高度) | B(岩場注意) | ||
概略 | 。 | ||
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績) | |||
05:55 | 1490m | 0.0Km | 美濃戸口 出発 |
06:20 (00:25) | 1640m | 1.3Km | 御小屋尾根登山口 |
07:05 (00:45) | 2131m | 3.2Km | 御小屋山 (5分休憩) |
07:35 (00:30) | 2254m | 4.6Km | 不動清水 |
08:55 (01:20) | 2805m | 5.9Km | 阿弥陀岳 (5分休憩) |
09:55 (01:00) | 2899.2m | 7.0Km | 赤岳 (15分滞在) |
10:30 (00:35) | 2720m | 7.8Km | 地蔵の頭 昼食休憩 |
10:50 (00:20) | 2720m | 7.8Km | 地蔵の頭 出発 |
11:30 (00:40) | 2825m | 8.6Km | 三叉峰 |
11:40 (00:10) | 2829m | 8.8Km | 横岳 |
12:10 (00:30) | 2655m | 10.0Km | 硫黄岳山荘 (5分休憩) |
12:30 (00:20) | 2760m | 10.8Km | 硫黄岳 (10分休憩) |
12:50 (00:20) | 2656m | 11.3Km | 赤岩の頭 |
13:30 (00:40) | 2220m | 12.9Km | 赤岳鉱泉 (5分休憩) |
14:05 (00:35) | 1950m | 14.8Km | 堰堤広場 |
14:35 (00:30) | 1720m | 17.0Km | 美濃戸山荘 (5分休憩) |
15:15 (00:40) | 1490m | 19.9Km | 美濃戸口 到着 |
ルートラボ
※今回もお馴染みのコースなので、詳細は割愛し写真中心でお送りします。
ここ1ヶ月ほどは、同じ同行者(変な言い回し方ですが・・・)と一緒に登山しています。 そろそろ雪の季節となるのと、毎週高い山に行って疲れが溜まってきているので、直前までは奥美濃の低山へ登るつもりでした。 しかし、週末の天気が良くなる予報となり急遽八ヶ岳に向かうことにしました。
去年末も一緒に「編笠山」と「西岳」に登っていますが、今回は主峰である「赤岳」に登ることにします。 但し、同行者が20時から用事があるので、19時頃には戻れるように下山は16時までの予定とし、速攻登山を計画しました。
朝3時半に出発し、中央道を一路「美濃戸口」へと走らせます。 調子よく進み、予定通りに5時半前には諏訪南ICに到着しました。 そこからもよい道を走って行くと、程なく美濃戸口の駐車場に到着しました。(下写真)
急いで支度をすると、御小屋尾根の登山口へと別荘地の舗装道を登っていきます。 以前も同じコースを歩いているので、記憶を頼りに歩いていきました。 駐車場から少しのところでふと前を見ると、鹿が別荘地の道路上を我が物顔で歩いています・・・。
その後も黙々と歩いていくと、地道となり登山口に到着しました。
ここから本格的な登山となりますが、暫くは緩やかな登りです。 ここからの歩きですが、今回は下山時間が決まっているので、赤岳までは以前の自分のタイムから4時間をを予定し、先導して歩いていきました。(下写真)
次第に傾斜が増していく御小屋尾根を登っていきます。 この日の朝方は冷え込んだため、所々で霜が見られます。 その霜の上に足跡が見られたので、先行する方がいるのは分かっていました。 暫くすると単独の女性登山者を抜いて、一気に登っていきます。 途中、崩壊地の横から綺麗な紅葉と中央アルプスが見えて来ました。(下写真)
急斜面の登りとなると、同行者が遅れ気味となります。 しかし、一足早く御小屋山に到着後も数分遅れで到着し遅れはそれほどではありませんでした。(下写真)
尾根道はここから暫くは下りとなり、鞍部を経由して阿弥陀岳への登りとなります。 再度崩壊地の横を通りすぎますが、今度は南アルプスがよく見えていました。 この日は上空の空気が比較的澄んでいて、遠くの山も綺麗に見えます。
不動清水(水場)の分岐を通り抜けると、傾斜がきつくなり後方を振り向くと遠くの山々が見えています。
この辺りで先行する単独登山者(健脚な方でした)を抜いて行きます。 石が多くなりザレた道となり、その後はロープの付いた脆い岩の登りとなりました。
既に森林限界を抜けて、周りは見渡す限りの展望が得られます。 同行者は、初めてとなる一枚岩の登りに手間取ると思っていましたが、問題なくクリアしているようです。(下写真)
山頂手前のピーク(肩)に到着すると、180度見渡す限りの絶景と、先日冠雪したばかりで今回の目的の一つである「富士山」が、ポカリと雲海の上に浮かんでいました。(下写真)
ここまで登ると山頂は目と鼻の先です。 摩利支天(犬返しの岩)の鎖場と鉄製のハシゴを緊張しながら降りて行きます。(下写真)
ここを通ると細いハイマツの道となり、阿弥陀岳の山頂に到着しました。(下写真)
山頂には、行者小屋からと思われる登山者が数名います。 ここで初めて赤岳から横岳の展望が得られ、沢山の登山者の姿が見えました。(下写真)
午後には雲が湧きそうな雰囲気なので、周りの景色を堪能していきます。 写真だけ撮ったところで、次は「赤岳」へと向かいますが、結構な落差の鞍部へと降りることになります。
ここで問題発生です。 先行する登山者の方が、慣れないザレと岩の急斜面の降下に手間取り渋滞しています・・・。 ここは譲って下さいとお願いし、安全なところまで降りた所で交代して頂き一気に降りて行きました。(下写真)
鞍部から中岳への登りとなり、疲れが出始めます。 中岳から再度登り返しとなり、赤岳へのつづら折れの道を一気に歩いていきます。(下写真)
岩場となり先行する重装備?の方達を抜いて登っていきます。(下写真)
日帰りの場合はいつもですが、つい6時間ほど前までは標高数mの場所にいたので、3000m近い山は辛い登りとなります・・・。 動悸が早まるのを我慢して登って行くと、出発から4時間と予定通り「赤岳」の山頂に到着しました。(下写真)
山頂で写真撮影をしながら同行者が登ってくるのを待ちます。 同行者と合流した所で、横岳へと向かいますが、今回も同行者は山小屋でバッチを購入していました。 長めの休憩後、鞍部まで一気に降りることにします。(下写真)
一枚岩のザレた岩場ですが、この日は乾燥して比較的歩きやすくグリップも確かに降りて行けました。(下写真)
程なく展望荘に到着すると、またまた同行者は山バッチを購入しているようです・・・。(下写真)
二十三夜峰を通過して、地蔵の頭へと登り返します。 ここで少し早めですが昼食休憩として行きました。(下写真)
岩陰で風を避けながら昼食として行きますが、寒いかと思い今回からカップ麺(今回はうどん)として行きました。 しかし、この日は朝は低めでしたが、日中は気温が上がり温かい食べ物にはまだ早いみたいでした。 デザートのみかんを二人で頬張り、元気が戻った所で核心部の横岳へと向かいます。(下写真)
横岳への岩場の登りは、正直同行者にはキツイかもと思っていましたが、以外にも楽しいとの事で今後に期待が持てます。(笑) 正午近くになり、雲が多くなってきましたが、山にガスが掛かるようなことは無く、よい景色を眺めながら歩いていけました。(下写真)
人気コースだけあって、人の往来が激いので落石など注意しながら歩いて行きます。 横岳の山頂は狭い記憶があったので、手前のピークで少し休んでから歩いて行くと、横岳(奥ノ院)に到着しました。(下写真)
ここまで来れば危険箇所はないので気は楽です。 ここまで来て初めて見える、硫黄岳のなめらかな斜面と、その奥に隠れていた天狗岳を眺めてから、硫黄岳山荘へと一気に降りていきます。(下写真)
硫黄岳山荘に到着すると、ここでも同行者はバッチを品定めしています。 自分は、ここでスポーツドリンクを購入していきます。 実は、今回はプラティパスで1リットルの水と、ペットボトルのお茶、それにカップ麺用にお湯を持ってきていました。 しかし、プラティパスの水が漏れているのに阿弥陀岳手前で気が付きましたが、すでに200ccほどしか残っていませんでした。
幸い、この季節にそれほど水場必要ではないため、問題とはなりませんでしたが、そもそもスポーツドリンク系を持ってきていなかったので、塩分不足で多少体が怠くなっていました・・・。
購入したドリンクを飲み、体力の回復した所で硫黄岳の緩やかな斜面を登っていきます。(下写真)
今回のコース最後の登りとなるので、我慢して登って行くと広い硫黄岳の山頂に到着しました。 いつもの様に爆裂火口を見ていきます。(下写真)
天狗岳方面からは、団体登山者も登ってきて山頂は大賑わいです。 北西方面は、朝の雲もなくなり遠くまで綺麗に見えていました。(下写真)
ここからは、赤岩の頭へと尾根伝いに降りていきます。 その途中、天狗岳方面からヘリの爆音が聞こえてきます。 他の登山者も一斉にそちらを見ていましたが、病気か怪我の方が救助されているようです・・・。
赤岩の頭に到着すると、赤岳や横岳それに阿弥陀岳が屏風のように屹立する景色を見たところで、本格的に下山を開始しました。(下写真)
この後は樹林帯(シラビソ?)を下るつづら折れの道となります。 一気に降りていきますが、この時間になっても相変わらず沢山の登山者が登ってきていました。(下写真)
次第に調子に乗って、下りる速度が早くなっていきますが同行者もこれに着いて来ています。 山頂から一時間ほど下ると、赤岳鉱泉の建物が見えてきました。
ここで最後の休憩を取り、北沢コースで美濃戸へと歩いて行きました。(下写真)
標高が下がると、黄色に黄葉した木々が青空に映えて見えていました。(下写真)
赤岳鉱泉から30分ほどで林道出合に到着すると、ここからは苔むした樹林帯を抜ける林道歩きとなりました。(下写真)
更に30分ほどで美濃戸山荘に到着します。 営業しているか分からないので、水場で喉を潤して先を急ぎます。(下写真)
すぐに赤岳山荘が見えてきますが、同行者はここで買えなかった山バッチをすべて購入していました・・・。(全部で8種類ほど?) ここからは車も通る道となるので、注意しながら降りていきます。 もみじの紅葉も所々で綺麗に見られ、途中ショートカットしながら美濃戸口の駐車場へと戻りました。(下写真)
今回の反省点は、
・特にありません。 同行者は若いだけに、ここ数回の同行登山ですっかり力を付けたようです・・・。 正直、今回のコースを9時間強で歩けたのは意外でした。(同行者とは当分一緒には登れませんが・・・)
次回ですが、奥美濃への紅葉登山を予定しています。(疲れも出ているので、距離・標高差は少なめの予定です)
八ヶ岳を、日帰りで、ぐるりと回るなんて、うらやましいですね。
by テリー (2014-10-21 22:09)
おはようございます^^
展望がバッチリ! 羨ましい~ 赤岳は二度行っていますが二度とも雨(;、;
阿弥陀岳がまだなので行きたいです。
ま、わたくしの場合1泊か二泊ですよ、もちろん^^
by mimimomo (2014-10-22 09:04)
20キロの八ヶ岳周回を10時間内で歩くとは凄いですね
頭が下がります。
by g_g (2014-10-22 09:13)
3日後に赤岳日帰りを計画しましたが、天気が悪くて断念しました。
残念!
by 山子路爺 (2014-10-22 11:23)
やっぱり、ここを日帰りですね。
効率いいですね~。
山子路爺さん同様、私はもちろん1泊で、
しかも美濃戸からの周回を計画したのですが
天気が悪くボツになりました。
赤岳、なかなか行けません。(^^;)
by nousagi (2014-10-22 12:08)
テリーさん、コメントありがとうございます。
県境尾根から一周コースがまだなので、そちらからとも思いましたが、登山口までが遠くなるのが難点です・・・。
mimimomoさん、コメントありがとうございます。
八ヶ岳も、比較的天気の良い時にしか登っていませんね。 周りに高い山が無いのが良いですね。 阿弥陀岳、この日は沢山の方が登っていましたよ。
g_gさん、コメントありがとうございます。
急げばもっと早く廻れるのでしょうが、無理のない範囲だとこの程度の速度ですかね。
山子路爺さん、コメントありがとうございます。
三日後ということは火曜日ですか。 今週は天気が悪いので、残念でしたね。 そろそろ本格的な降雪もありそうなので、高い山は難しい季節になっていきますねぇ。
nousagiさん、コメントありがとうございます。
今回のコースは、何度も巡っているので定番となりました。 同行者とは、ここ二ヶ月間で良い所を良い天気の時に登っているので、その内に登る所が無くなりそうです。(笑)
by おど (2014-10-22 12:32)
赤岳は春山しか行ったことがなくて
テント泊でした^^
日帰りは凄いですね!
ならではですね^^
同行者も凄いと思います。
お天気で良かったですね。
阿弥陀岳は行ってないので次回にプランを立てないとです。
by ひろたん (2014-10-23 04:33)
おはようございます。
おどさんに付いて行ける人がいるんですね^^。
それにしても晴れていて素晴らしい景色ですね。
by 海を渡る (2014-10-23 11:12)
ひろたんさん、コメントありがとうございます。
赤岳の日帰りは、それほど大変ではありませんね。 この日も日帰りと思われる人が結構入っていましたよ。 八ヶ岳はやっぱり岩場や雪山の入門の山なのでしょうね。(当然、険しいところもありますが…。)
阿弥陀岳は、今回のコース(美濃戸口)から登るのが面白いのですが、距離と標高差があるのが難点でしょうか。
海を渡るさん、コメントありがとうございます。
同行者、ついてきていましたよ。 硫黄岳の登りでは追いつけないほどでしたから、今後が楽しみです。(笑)
by おど (2014-10-23 12:43)
今回は珍しくほぼ一般登山道で歩かれたのですね~(笑)
私たちは北八ツ方面ばかりだったので、少しずつ南八ツも歩こうかな~
最近になってやっと思いはじめました^^
by よしころん (2014-10-23 13:18)
雲上の富士山がいいですね。
同行者の方も大分山慣れて来た様で、いいパートナーになりそうですね。
昔は何回か通ったルートなので懐かしいです。
by tochimochi (2014-10-23 23:24)
よしころんさん、コメントありがとうございます。
有名どころは登山道もよく整備されているので、逆にそれ以外の道が荒れていますし、基本推奨もされていませんからね。 北八ヶ岳は、苔むした樹林帯の雰囲気が良いので好きですよ。
tochimochiさん、コメントありがとうございます。
前日の朝に冠雪したばかりの富士山がよく見えました。 同行者は、集中登山で力をつけつつ有りますが、当分一緒に行けないようなので体力もすぐに落ちると思いますよ。(苦笑)
by おど (2014-10-24 12:28)
毎回素晴らしい歩きっぷりで感心します。
そんなおどさんに同行者も大変だと思いますが、すごいですね。
それとも調教が激しいのか。
山バッジをたくさん購入する、というのにもびっくり。
天気に恵まれて良い山行になりましたね。
by たそがれ高洋 (2014-10-25 00:21)
赤岳を見返す・・・この写真が大好きです!冠雪していると尚更ですね~
昨年、富士山を少し誇張して暑中見舞いを作りました。
それにしてもおどさんペースはスゴイですね、コチトラ赤岳鉱泉に泊まって硫黄は行かずに1泊2日・・・
山バッジ後はどうされるのでしょうか?
by OJJ (2014-10-25 13:20)
たそがれ高洋さん、コメントありがとうございます。
戸瀬雨紅車、厳しい調教?で体力付きましたね。 もともと体が強いと言うのもあるのでしょうが。
山バッチ、百名山を揃えたいようなので、その内自分で遠征に行くようになるかもしれませんねぇ。
OJJさん、コメントありがとうございます。
赤岳の横の富士山、いい景色ですね。 赤岳から硫黄岳の間が面白いので、いっていないようでしたら是非緒戦してみてください。 山バッチをどうしているのかは聞いていませんが、大切に保管しているのだと思います。
by おど (2014-10-25 19:47)
八ヶ岳はしばらく行っていないので、素晴らしい景色を見せていただき、また行きたくなりました。
八ヶ岳の中では、阿弥陀岳だけは未登ですので、いずれ美濃戸口から日帰りしたいとは思っていますが、私は阿弥陀岳の山頂だけでピストンするしかないと思っています。
プラティパスの水漏れには私も気をつけないと…
by makiwarikun (2014-10-31 10:31)
雲上の富士山頂、絶景ですね^^
by joyclimb (2014-11-01 15:22)