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[登山] 鈴鹿 霊仙山周回登山 [登山]

 今回は、鈴鹿北部の「霊仙山(りょうぜんさん)」へ、同行者と一緒にメジャーコースを歩いてきました。 榑ヶ畑の林道終点から、落合と今畑の廃村を経由する周回コースですが、朝からよい天気となり、深まる秋を感じながら遠くの白い頂きを眺めながらのゆったりとした山旅となりました。

関連リンク
 2014年03月29日 [登山] 鈴鹿 行者の谷から霊仙山周回
 2013年12月22日 [登山] 鈴鹿 雪の阿弥陀ヶ峰~霊仙山周回
 2012年04月01日 [登山] 鈴鹿北部 猿登~ソノド周回縦走(後編)
 2009年12月20日 雪の霊仙山周回登山
 2009年07月05日 足元注意の五僧峠~谷山県境縦走と霊仙山~コザト~リョウシ縦走

霊仙山からの展望(クリックで動画)

鈴鹿
霊仙山周回登山
日付2014年11月04日(火)
天気晴れ
山域鈴鹿
場所滋賀県
距離11.1Km
累積標高+1029m -1029m
時間5時間45分
人数2名
撮影枚数395枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
050枚 (SONY DSC-TX300V)
358枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)

A(泥道スリップ注意)

概略 。
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
06:50405m0.0Km榑ヶ畑登山口 出発
07:05 (00:15)533m0.7Km汗フキ峠
07:35 (00:30)348m2.4Km落合
07:50 (00:15)403m3.2Km今畑
08:25 (00:35)694m4.3Km笹峠
09:20 (00:55)1005m5.4Km近江展望台
10:05 (00:45)1098m6.9Km霊仙山(最高点) 昼食休憩
11:05 (01:00)1098m7.0Km霊仙山(最高点) 出発
11:15 (00:10)1084m7.5Km霊仙山(三角点) 10分休憩
11:40 (00:25)978m8.3Kmお虎ヶ池
12:25 (00:45)713m10.3Km汗フキ峠
12:35 (00:10)405m11.1Km榑ヶ畑登山口 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20141104_map.jpg

※今回も何度か通ったコースなので、道の状況と写真を中心にして詳細は省きます。

 前日に三森山を周回しています。 翌日は休みですが、天気も良い予報となっているので予定通り山に行くことにしました。 今回は同行者も一緒で、当初は「恵那山(えなさん)」へ登る予定でしたが、上部の紅葉は終わっているようなので、急遽近場の展望のよい山と言うことで、鈴鹿北部の「霊仙山(りょうぜんさん)」へ登ることにしました。

 霊仙山は、最近では一年前の12月の雪の時と今年の3月の花の時期にバリエーションルートで登っています。 今回は同行者に、この山の展望の良さを見て貰いつつ、紅葉も楽しむので南西尾根を歩くことにしました。
 しかし、榑ヶ畑から山頂までは同行者の今の体力であれば2時間と掛かりません・・・。 7時に出発したとしても、9時には到着してしまうので、通常とは逆コースで巡ることにします。

 6時半過ぎに登山口となる林道終点に到着するよう、5時半に出発して行きは高速を利用して一気に米原ICへと向かいます。 あっという間に米原に到着すると、一般道へと降りて関ヶ原方面へと少し戻ります。 醒ヶ井(さめがい)駅前の養鱒場(ようそんじょう)方面へと右折すると、道沿いに直進していきます。
 集落奥の分岐で右の橋を渡ると養鱒場が見えてきました。 それを横目に細い道を更に奥に走って行くと、山道となり徐々に標高を上げていきます。 落ち葉が車道を埋めていて、以前歩いた時とは趣が異なります。

 10分ほど走ると林道終点に到着しますが、驚いたことに林道の延長工事中でした。 まだ1台も車が止まっていない路肩の駐車場に停車して、出発の準備をします。(下写真)

霊仙山 榑ヶ畑登山口

 準備が整った所で早速出発し、造成中の林道を奥へと入って行きました。 林道はすぐに左上へとカーブして行きますが、登山道はまっすぐに榑ヶ畑の廃村へと向かっています。(下写真)

林道カーブから奥へ進む

 廃村跡の小川沿いに奥へと進むと、程なく「かなや」の小屋が見えて来ました。 この小屋は休日か夏場しか営業していませんが、相変わらず飲み物の無人販売所は営業中でした。
 かなやの奥から右斜面へと登る登山道を汗ふき峠へと一気に登って行きました。 5分ほど登ると上部が明るくなり、小広い汗ふき峠に到着しました。(下写真)

かなやから汗フキ峠へ登る

汗フキ峠に到着

 ここから稜線沿いに登って行くと、霊仙山に到着しますが早く到着しすぎます・・・。 登ったエネルギーは完全に無駄となりますが、そのまま落合方面となる大洞谷へと降りて行きました。(往路には暗くて気が付きませんでしたが、落合コースは通行止めの紙がありました。 しかし、後記したように迂回可能です)
 ここからの道は、初心者の頃も通ったことがありますが、その時も足場が悪く苦労した覚えがあります。 この日も、前日降った雨の影響か足場が悪く滑りやすくなっていました。(下写真)

足場の悪い急斜面を下りる

 左下に大洞谷の流れを見ながら、斜面の上の細い道を歩いていきます。(下写真)

沢の上をトラバース

 中間ほど降りた所で、前方の道が大きく崩落して通れなくなっていました。(下写真)

斜面の土砂が崩落

 少し戻った所に対岸へと渡れる所があるので、そこまで戻り対岸の道へと変えて進みます。 崩落地点の下を通過して、暫く進むと再度元の道に戻ります。 木橋を渡ると太い道となり、程なく落合の集落に到着しました。(下写真)

落合集落

 この落合の集落は現在は廃村となっていますが、未だに綺麗に手入れされた家が立ち並んでいます。(下写真)

廃村だが立派な家が多い

 ここから舗装路を歩いて小川沿いに進んでいきました。 暫く歩くと左手に「登山口」の標識が見えてきます。 ここから霊仙山への登りとなります。(下写真)

今畑登山口

 以前通った時も感じましたが、とても人が澄んでいたとは思えない急登を登っていきます。 標高差100mほど登った所で、上に建物が見えてきました。 そこが今畑の集落です。 急斜面の一角にへばり付くように数軒の家が建っていますが、ここも今は廃村となっています。(下写真)

今畑も廃村

 集落の間を抜けて登って行き、穿かれた道を登っ行きました。(下写真)

穿かれた道を進む

 緩やかな尾根沿いの道となると、左手の樹木の間から今から登るピークが見えてきました。(下写真)

尾根道となる

近江展望のピークが見えてきた

 そのピークとの鞍部となる笹峠の手前に展望が開けたところがあるので、道を外れて立ち寄っていきました。 展望を見ていると、西斜面にいた猿の群れがこちらの様子を伺っています。(下写真)

笹峠手前からの展望

中央木の上に猿

 登山道へと戻り峠を通り越してからは登りとなり、次第に傾斜が増していきます。 途中からは石灰岩の歩きづらい道となります。(下写真)

斜面からの展望

伊勢湾が見える

ゴロゴロの石灰岩の斜面を登る

 時々後ろを振り返りながら、素晴らしい展望を堪能しながらゆっくりと登って行きました。 同行者も、ここの景色は気に入った様で、しきりに写真撮影をしていました。
 上部に到着すると、まだ先にピークが見えますがそれほど標高差はありません。 そのピークへと登りつめると、近江展望(おうみてんぼう)の標識が立っています。(下写真)

近江展望

ソノド(中央左)と奥に養老山地

 名前の通り琵琶湖から鈴鹿、そして岐阜県方面まで見渡せます。 暫く展望を楽しんだ所で、稜線の先に見える山頂まで岩の多い道を歩いて行きました。(下写真)

山頂への稜線を進む

後ろに御池岳などを見る

中腹の紅葉がいい感じ

中間点辺り

三角点山頂

御在所岳や雨乞岳か

?1

 稜線沿いは、ごつごつした石灰岩が続き歩きづらいのですが、ゆっくり歩いて45分ほどで霊仙山の最高点に到着しました。(下写真)

霊仙山最高点

 ここに来て初めて伊吹山や白山などが見えてきます。 360度の景色を同行者と見ながら、山の同定を楽しんでいきます。(下写真)

霊仙山からのパノラマ

伊吹山(左)と白山(中央奥)、手前に避難小屋

白い峰は右から御嶽山、乗鞍岳、北アルプス(霞でボンヤリ)

 ここで早めの昼食休憩としていきます。 風があるので南東斜面を少し降りた所で休憩とします。 今回は、軽めの山行となるので、ここで1時間ゆっくりとして行きました。
 ポカポカと温かい陽射しの中、ゆっくりとして行きたい所ですが、そろそろ三角点峰を経由して下山を開始することにしました。(下写真)

快晴の青空に

 カレンフェルト特有の石灰石の林立する斜面を三角点峰へと向かいますが、この時間になって登山者の姿が多くなりました。 とは言え、この日は三連休後の平日なのでこれでも少なめでしょうか?(下写真)

カレンフェルト(奥に琵琶湖)

三角点峰へ登る

 10分ほどで三角点峰に到着すると、最後の絶景を見てから降りて行くことにしました。(下写真)

三角点峰

琵琶湖を一望

対岸の街や山も良く見える

鈴鹿中部の山々(御在所岳・雨乞岳など)

 お虎が池がすぐ下に見えているので、斜面を一気に下って行きました。 途中、鹿の群れが前方の斜面を駆け抜けていき、この山域に相変わらず多くの鹿がいることがわかります・・・。 登山時うに復帰し、お虎が池へと登り返します。(下写真)

お虎ヶ池に向かって下山

登山道に合流する

お虎が池

 お虎が池は、前回は雪の下に埋もれていましたが、今回は多くの水を蓄えており、苔生して良い感じでした。 その後も、大勢の登山者が通ったことにより、泥道となった登山道を滑らないように恐る恐る歩きながら降りて行きました。(下写真)

お猿岩

展望ともお別れ

この尾根を下りる

 中腹辺りから、紅葉が良い感じになっていたので、それらを見ながら降りていきます。(下写真)

紅葉も見納め

カエデを見ながら下山

 最後は、尾根沿いの良い道となり山頂から1時間半で駐車地に到着し、今回の短くも充実した登山が終わりました。(下写真)

汗ふき峠への道は良い感じ

※駐車地に到着すると、10台以上の車が停車しており、平日にも関わらず多く驚かされます。

今回の反省点は、
・特にありません。

 次回ですが、土曜日に台高山脈の北部の山に登って来ました。 こちらも近々には掲載予定です。


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mimimomo

こんばんは^^
汗フキ峠、面白い名前ですね~それだけ急坂ってことでしょうか。
廃村は悲しいです。昔は人の笑い声もあったでしょうにね。
お天気が良くて素晴らしい展望。これだけ見えればいうことなしですね。
by mimimomo (2014-11-09 18:19) 

ひろたん

汗フキ峠ですか、この辺で大汗ですね^^;
お天気で綺麗にみえていますよね。
疲れが飛んでしまいます。

by ひろたん (2014-11-09 20:14) 

たそがれ高洋

天気の良い日でここまで好展望が開けるといいですね。
近江展望台付近のとがったザレ石の道や下りのぬかるみだけが霊仙山の惜しいところですね。登山靴の性能が試されます。
by たそがれ高洋 (2014-11-09 23:11) 

g_g

お天気が良くて楽しい山旅にだったようですね
山には山名の読みかたが分からないのや面白い
名が結構ありますね。
by g_g (2014-11-10 09:01) 

nousagi

広々として気持ちのいい山頂。
ぐるっとのパノラマ。
こういう山が一番いいですね。
距離はともかく、
5時間台の歩行時間にホッとします。(笑)
by nousagi (2014-11-10 11:52) 

山子路爺

今晩はぁ〜。
現在地……彦根です。
21時少し前に東名に乗り1時半頃彦根インターを出ました。
雲仙山はここから東の方にあるのですね。時間があれば登ってみたいですが、明朝早く移動なのでダメですね。トランクに山靴入れてあるんですが……。

by 山子路爺 (2014-11-11 02:09) 

テリー

気持ちの良い山歩きでしたね。
廃村が二つも、あるとは、びっくりですね。
by テリー (2014-11-11 22:01) 

おど

皆さん、NICE!とコメントありがとうございます。

mimimomoさん、
 汗ふき峠、昔は下から登っていたので正に汗いっぱいだったと思いますが、今は車で直下まで登れるので峠までは楽々ですね…。

ひろたんさん、
 今回も天気良かったです。 久しぶりに白山も見えてラッキーでした。

たそがれ高洋さん、
 鈴鹿北部の石灰岩由来の泥道は、諦めるしかありませんね…。 この時期は、ヒルが出ないだけマシですが。(苦笑)

g_gさん、
 鈴鹿にも、面白い山の名前は結構ありますね。 特にこの辺りにはカタカナ語の山名が多いです。

nousagiさん、
 鈴鹿の山で360度の展望が得られる山は貴重ですね。 ここ以外では、竜ヶ岳が笹原の山頂からの展望が良い所ですね。
 今回は距離の割にゆっくりして時間は掛かった方で、登山後も疲れが少なかったですね。

山子路爺さん、
 鈴鹿の山には一度どうぞ、と言いたい所ですが、短い時間で登れる山は高速からは少し遠目ですね・・・。
 トランクに登山靴とストック、私も入ってます。(笑)

テリーさん、
 鈴鹿に廃村は多いですね。 自動車が出来て便利になったので、山奥で生活する意味が薄れてきたのでしょうかねぇ。

by おど (2014-11-12 19:36) 

joyclimb

青空がとても印象的です。
秋の晴天の日の登山はとても気持ちよさそうです^^
by joyclimb (2014-11-15 20:23) 

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