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[登山] 熊野古道 八鬼山から高峰山縦走 [登山]

 今週末も冬型の天気が予想され、近場の山は雪が降ることが予想されます。 そこで晴れの可能性が高い尾鷲方面に向かうことにしました。 世界遺産に登録されている熊野古道を歩き「八鬼山(やきやま)」へと登り、西尾根を縦走して一等三角点百名山に指定されている「高峰山(たかみねさん)」に向かいました。
 この日も朝方は良い天気で、八鬼山から熊野灘が良く見えていました。 その後、雪雲が強い風に運ばれ雪が舞うこともありましたが、大きく崩れることは無く楽しむことが出来ました。

八鬼山からパノラマ

熊野古道
八鬼山から高峰山縦走
日付2014年12月13日(土)
天気晴れ時々曇り(時折雪舞う)
山域南紀(東紀州)
場所三重県尾鷲市矢浜大道~熊野市飛鳥町大又
距離25.5Km (内林道12.2Km)
累積標高+1994m -1601m
時間8時間20分
人数1名
撮影枚数841枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
000枚 (SONY DSC-TX300V)
118枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)

B(距離長い)

概略 。
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
07:1028m0.0Km八鬼山登り口 出発
08:20 (01:10)532m3.2Km八木峠
08:40 (00:20)647m3.8Km八鬼山
08:45 (00:05)648m4.1Kmさくらの森エリア(10分休憩)
09:20 (00:35)704m5.5Km704mピーク
09:40 (00:20)751.5m6.4Km三田谷の頭
10:25 (00:45)562m8.5Km八十谷林道出合
10:35 (00:10)536m9.1Km矢ノ川隧道分岐
11:30 (00:55)807m13.0Km矢ノ川峠
11:40 (00:10)910m13.5KmNHK電波塔 昼食休憩
12:00 (00:20)910m13.5KmNHK電波塔 出発
12:45 (00:45)1044.8m15.4Km高峰山 (10分滞在)
13:45 (01:00)807m17.7Km矢ノ川峠 (5分休憩)
15:25 (01:40)410m25.3Km国道42号出合
15:30 (00:05)421m25.5Km大又トンネル南口

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20141213_map.jpg

 先週に続き、週末は寒気の影響で近くの山は雪の予報となっています。 かと言って前回同様に静岡の山というのも面白く無いので、今年の春から高速道と自動車専用道が延長され、それまで遠かった熊野方面(自宅から2時間半弱)に向かうことにしました。

 当初は単独で登り、JR列車で駐車地まで周回する予定で計画しました。 しかし、急遽同乗者も行くことになり、時間とコースに余裕が生まれます。 まだ歩いたことの無い熊野古道を巡り、今回調べるまでそうとは知らなかった一等三角点百名山の「高峰山」まで縦走することにしました。

 日の出も7時前となっているので、それに間に合うよう4時半に起きて5時前には出発しました。 トラックの多い東名阪速を走り、伊勢道を経由して紀勢道を尾鷲へと向かいます。 紀伊長島からは真新しい紀勢自動車道を走り、ほぼ予定通り7時前に尾鷲に到着しました。

 コンビニで昼のおにぎりを購入し、「熊野古道 八鬼山」の標識に従って、重油タンク?の裏にある駐車場に到着しました。(下写真)

駐車場から火力発電所と天狗倉山

駐車場から登山口方面を見る

 駐車場にはトイレがあるので、準備と用を足した所で早速出発しました。 熊野古道ののぼりが立つ登山口から、「八鬼山」へと向かいます。(下写真)

熊野古道 八鬼山登り口

登り口からの展望(右から「便石山」「橡山」「コブシ嶺」など)

熊野古道 八鬼山道 ご案内

 道はすぐに広くなり、石が敷き詰められた道となりました。(下写真)

すぐ石畳の道に

 この日は冷え込んでいてそれなりに寒いですが、温暖な気候だけあって、この時期でもアザミが咲いており、まだ蕾も見られました。(下写真)

アザミ

 石畳の道を進んで行くと、脇に工程を示す道標が定間隔に立っています。(下写真)

行程を示す道標(63分割)

暫くは緩やかな登りに

 序盤は、山側に石垣とシダを見ながら緩やかに登っていきます。 すると「行き倒れ巡礼供養碑」と書かれたお墓?の立つ所に到着しました。(下写真)

行き倒れ巡礼供養碑

慰霊碑

 今でこそハイキング気分で楽に登れますが、この道は途中から急斜面もあり、昔は難所だったようです。(下写真)

よく整備された道

 逆光の中、前方に八鬼山と思われる山が見えてきました。(下写真)

前方に八鬼山

 この辺りからは石畳の道が続きます。 しかし、歩きやすい理由でもなく、徐々に膝に負担が掛かっていました。(下写真)

八鬼山「石畳道」

石畳道は続く

どれがゴットン石?

 所々で、斜面から転がってきたと思われる石が道の脇に転がっていました。(下写真)

この辺りは丸い石が多い

 程なくベンチのある「籠立場」に到着しました。 しかし、休憩するにはまだ早いので先を急ぎます。(下写真)

籠立場

籠立場の町石と祠

籠立場説明

八鬼山の「町石」

 更に進むと供養碑が立っています。(下写真)

伊勢内宮清順上人供養碑

伊勢内宮清順上人供養碑 説明文

 唐突に林道と合流しました。 林道は、この先通行止めとなっており、左に駐車可能な広場もありました。(下写真)

林道出合

あと2Km

 ここから山頂まで2Kmで80分となっています…。 この先、湿気で苔むした石畳となり、滑りやすく注意が必要でした。(下写真)

苔むした石畳となる

 そしてこのコース最大の難所となる、七曲がりに差し掛かります。(下写真)

ここから難所の七曲がり

八鬼山 七曲がり 説明文

 つづら折れの道となり、徐々に標高を上げていきますが、山登りに比べれば大したことはありません。 全ての曲がり角には「曲点」と彫られた石標があり、何らかの測量の印としているようです。(下写真)

曲がり角には曲点の石標が

暫く急な階段が続く

滑りやすい道

 我慢して登って行くと次第に傾斜が緩み、尾鷲方面へと折り返した所ですこしだけ木々が刈り払われた展望地に到着しました。(下写真)

七曲がり上部からの眺め(尾鷲)

 残念ながら、奥に見えるであろう「大台ケ原(おおだいがはら)」は、雪雲?に覆われ姿は見えませんでした。 工程を示す地蔵尊(距離が書かれています)が道端に佇んでいます。(下写真)

道の脇に佇む地蔵尊

傾斜化緩み桜茶屋一里塚へ

登る

 ピークを一つ乗越した所で「桜茶屋一里塚」に到着しました。 一里塚なので4Kmほどきたのかも知れませんが、起点はどこなのでしょうか?(下写真)

桜茶屋一里塚

八鬼山・桜茶屋一里塚 説明文

 その後も地蔵尊を見ながら、距離を延ばしていきます。(下写真)

現存する地蔵尊を見ながら進む1

現存する地蔵尊を見ながら進む2

 峠が近づいて来ると、登りとなり傾斜が強まりました。(下写真)

峠までは急登が続く

 途中に「蓮華石」と「烏帽子石」と呼ばれる岩が道端にあります。 名前の通り、平たい蓮華の葉と、尖った烏帽子の様に見えました。(下写真)

蓮華石(右)と烏帽子石(中央)

蓮華石と烏帽子石 説明文

 倒木の多い急斜面をつづら折れに登って行くと、久木峠に到着しました。(下写真)

九木峠への最後の登り

九木峠

九木峠の道標

九木峠の道標 説明文

 ここで九鬼集落と、直下まで通じている林道、そして向かう八鬼山との分岐となっています。 間違えないように何度も確認し、右(西)へと向かいます。(下写真)

山頂へ

穏やかな表情の地蔵尊

 緩やかな登りを進むと、お堂の建つ「荒神堂」に到着しました。(下写真)

荒神堂

八鬼山三宝荒神石像 説明文

 脇には資材置き場の様な建物も立っていました。 これが茶屋だったのかも知れません・・・。(下写真)

荒神茶屋跡

八鬼山・荒神茶屋跡 説明文

 石の階段を登ると、右手に何か祭っている石の祠がありました。 そこから上では、元の石畳が山頂まで断続的に続きます。(下写真)

何が祀られているのか?

山頂までひと登り

 山頂への最後のつづら折れに差し掛かると、倒木の多い荒れた道となり程なく傾斜が緩み山頂直下の分岐に到着しました。(下写真)

植林帯を歩く

 ここで道は江戸道と明治道に分かれます。(下写真)

明治道との分岐

八鬼山峠・三木峠茶屋跡 説明文

 ここで左の江戸道方面へと向かい、八鬼山山頂に向かいました。 すぐに左上に「八鬼山頂上へ」と書かれた標識があるので、そちらへ入っていきます。(下写真)

ここで左上に

 数メートル登ると、大きな岩が鎮座する山頂に到着しました。(下写真)

八鬼山山頂

 しかし、山頂は樹林に囲まれ展望は無いため、予定通り「さくらの森公園」へと先ほどの道を更に奥へと進んでいきます。(下写真)

さくらの森広場へ

 100mほど進み植林帯を抜けると、陽射しが眩しい広場に到着しました。(下写真)

展望台のあるさくらの森広場

 展望台からは、眼下に九鬼の集落と熊野灘がどこまでも広がっています。(下写真)

八鬼山展望台からパノラマ

尾鷲・志摩方面

九鬼町方面

現在地から見た熊野灘の展望

亥谷山方面

 ここまであまり展望が良くなかったこともあり、ここで暫く展望を楽しんでいきました。 満足できた所で、先ほどの分岐へ戻り「明治道」へと向かいます。(下写真)

明治道方面へ向かう

 広い道を進むと、明治道との分岐に到着しました。 標識には左下が明治道、直進は「どんぐりの小径」と書かれています。(下写真)

どんぐりの小径との分岐

 ここから先、地図では破線路となっているので、古い林道かと思っていましたが、実際には遊歩道が整備されていたようです。(下写真)

遊歩道?

 左斜面の木々が所々伐採されており、タイの養殖で有名な三木里(三木浦)や熊野灘を見ながら歩いていきます。(下写真)

熊野灘を望む

三木里町と賀田湾

 遊歩道は名前の通りどんぐりなどが多く落ちていました。 しかし、既に放棄され整備されていないのか、枝などが散乱し荒れ始めているようです。(下写真)

未整備の道を進む

 八鬼山よりも高い704mピークへと登る道となりますが、遊歩道の木の階段が付いており、比較的楽に登れます。(下写真)

704mピークへの斜面を登る

 ここで遊歩道は左(南)へと向かっており、落ちた標識に「どんぐりの森広場」と書かれています。 南東に広い尾根が広がっているので、展望地などが整備されているのでしょうか?(下写真)

どんぐりの森広場は左へ…

 ここは右に続く広い道を進みます。(下写真)

ここは右に向かう

前方に向かう高峰山(右)が見える

広い道(防火帯らしい)を進む

 広い道の理由は防火帯のようですが、昔はそれなりに歩かれた道だったようです。 しかし、今は年間を通して余り歩かれていないようで、次第に幼木も大きくなってきており数年もすれば藪に飲まれそうです。
 751.5mへの登りとなると、石が多い道となります。(下写真)

石が多くなる

 疎林の斜面途中から後ろを振り返ると、尾鷲市街の様子が見えていました。(下写真)

尾鷲市街地(左の雲は雪雲か?)

751mピークへの登り

 そして704mピークから20分ほどで751mピークに到着しました。 ピークには、沢山の標識が掛かっており「三田谷の頭」と書かれています。(下写真)

三田谷の頭

 この先も良い道が続き、この調子だと順調に進むかと思われましたが、尾根が左に90度西に向かい、下って行く所から大きな岩と薮が続く道となりました。(下写真)

良い道が続く

この辺りから藪道となる

 薮は広い道に生え始めた幼木が育ち枝が邪魔し始めた所でもまだその間に道が続き問題なく歩けます。 しかし、大きな岩は迂回することになり、右へ左へと歩きやすい所を探しながら進むことになりました。(下写真)

大きな岩の多い道

岩と藪を抜ける

 これら岩の道を通り過ぎると広い道となり、その先が554mピークです。(下写真)

一旦広くなる

554mピークは岩場

 554mピークは岩が積み重なる岩峰となっており、所々大きな穴があいているので、落ち葉で隠れた穴に注意しながら進んでいきました。(した資料が)

岩が積み重ねられたピーク(大きな穴が)

前方に680mピーク

 岩は次第になくなり、それに連れて道も広くなり踏跡もハッキリとして行きます。 帰宅後調べると、昔はこの辺りに峠越えの道が登っていたようです。(下写真)

ここからは明確な踏跡が

 ここでも左手に熊野灘が見えています。 後ろを振り返ると、一際高く「三田谷の頭」が見えていました。(下写真)

海が見える

三田谷の頭(左)を振り返る

 先ほどから前方にアンテナの用が見えていましたが、近づいていくと小さな電波塔とその敷設の建物が見えてきました。 近づくと「防災行政無線矢ノ川中継所」と書かれており、尾鷲方面と三木里や賀田方面の中継として利用されているようです。(下写真)

防災行政無線矢ノ川中継所

 この前後にはシッカリした道が続き、そのまま進むと待望の林道と合流しました。 林道出口には「八鬼山登山口」の札が立っていますが、ここから向かう方もいるのでしょうか?(下写真)

八鬼山登山口の札が…

林道に合流

 林道は向かう峠方面と南方面に分かれており、南へ少し歩くと歩いてきた尾根が良く見えていました。(下写真)

通話可能

林道から歩いてきた尾根を見る

 ここからは、峠へと向かい暫くは変化の無い林道を歩いていきます。(下写真)

ここから暫くは林道を歩く

 林道は所々で展望が広がっています。(下写真)

尾鷲市街と三田谷の頭(右)

 程なく尾鷲方面からの分岐と出合いました。 ここは左にトンネル(矢ノ川隧道)があり、その上を峠へと向かう道が続きます。(下写真)

林道分岐

矢ノ川隧道

 真っ暗で不気味なトンネルを見てから、直進し峠への長い道を歩いていきます。(下写真)

一部舗装路に

 前方に、高峰山に登った後の下山路(巡視路を下山)として考えていた高圧鉄塔が見えてきました。(下写真)

高圧鉄塔の下を通る

 ここは林道を歩き巻いていきます。 峠(茶屋跡)まで2.5Kmと出ており、距離とおおよその時間が予測でき一安心です。(下写真)

茶屋跡(矢ノ川峠)まで2.5Km

三木里と熊野灘

 鉄塔は尾根沿いに続き、西の賀田方面へと南尾根を伝っています。 その分岐となる尾根で、巡視路の入り口があるので覚えておきます。(下写真)

下山予定の鉄塔への巡視路か?

 その後も緩やかに上る林道を進むと林道出合いから40分ほどで、「矢ノ川峠」に到着しました。(下写真)

矢ノ川峠

矢ノ川峠の展望地

三田谷の頭の奥に八鬼山も見える

 この矢ノ川峠は歴史があり、今は形跡すらありませんが茶屋があり、ここを越えるボンネットバス(国鉄バス)が通っていたとの事です。 それも直下にトンネルが開通した昭和30年台には廃れ、今は忘れられた峠となっています…。
 ここからは、茶屋を偲ぶ歌が書かれた石碑の後手から、高峰山へと尾根沿いに歩いていきます。(下写真)

尾根伝いに進む

 帰路わかりますが、ここは右手から奥に見える電柱沿いに良い道が続いています。 少し入った所で、岩場が邪魔して右から廻り込むように登りましたが、岩場を直接登っても大した違いはありません。(下写真)

岩場は右から迂回(直登も可能)

 そこを抜けると電力施設が現れます。(下写真)

施設の脇を通る

 広い尾根の右手に良い道が通っているので、そこを歩いていきます。 その道は直登せず、右から廻りこんでいるのでその通り進み2回ほど折れると、上部に施設が見えてきました。(下写真)

良い道を辿る

つづら折れの道を登る

手前ピークの施設が見えてきた

 ここはNHKの電波施設(電波中継所)となっており、ヘリポートを兼ねた広場へと到着しました。 ここで昼食休憩としますが、風が強く時より雪混じりで吹き付けてきます…。 施設の影の岩の上に座り込み、いつもの様にカップ麺とおにぎりを手早く食べて行きました。(下写真)

展望はあるが俗世の雰囲気

 雪雲が近づいているので食事もそこそこに、敷設の裏手から続く尾根へと入っていきます。(下写真)

施設裏から尾根沿いに

 施設を過ぎると次第に細尾根となり、踏跡もしっかりとして来ました。(下写真)

よく歩かれている

 一時、雪が横殴りとなり周りの視界がぼやけます。(下写真)

天気は良いが雪で煙る

 右手に向かう高峰山が近くに見えてきました。(下写真)

右奥に山頂が見えてきた

 徐々に標高を上げ、気が付くと標高1000mを越えて、手前の1030mピークに到着しました。 ピーク付近は、低木が多く陽当りの良い所で、晴れていれば休憩には最適な所でした。(下写真)

手前ピークは疎林

 ピークの立ち木に「川原小屋の峰」の標識が立っています。(下写真)

手前ピークに到着

 ここは尾根の十字路となっており、向かう高峰山へは北方面へと向かいます。 しかし、そちら方面の尾根はハッキリせず、テープと踏跡を辿り急斜面を降りて行きました。(下写真)

斜面上部から無名峰(雲がなければ、奥に大峰山脈)

 鞍部までは100m近い降下となりますが、帰路の事を考えると素直に喜べません…。(下写真)

山頂までは落差100mの鞍部あり

 植林帯を降りて行くと鞍部に到着しました。 ここは西にある林道(距離は800mほど)からの道が繋がります。(下写真)

鞍部は峠となっている?(左は林道への道)

 ここから登りとなりますが、思ったよりも緩やかな登りで、それほど大変ではありませんでした。(下写真)

登りは比較的楽

尾根に合流し徐々に登る

 尾根は中央に岩が多いので、これを迂回する形で左斜面に道が付いています。(下写真)

稜線沿いを避けて登る

 程なく白いものも見られる「高峰山」の山頂に到着しました。(下写真)

高峰山山頂(白いのは雪)

 ここの一等三角点を確認し展望を眺めていきます。(下写真)

一等三角点

風が強く雪の舞う中、展望を望む

尾鷲方面はよく見える

左から雪雲が流れて…

 しかし、残念ながらこの日は雪雲が邪魔し、大台ヶ原などを見ることは叶いませんでした。 ここから南東方面に尾根が続き、そちらへの道を確認した所で戻ることにしました。
 1030mピークへの登りは、急がずゆっくり何度も折り返しながら登っていきます。(下写真)

登り返し…

 電波塔を経由して、ショートカット出来そうな斜面は直線的に降りていきます。 山頂から50分ほどで矢ノ川峠に到着しました。(下写真)

峠の右側が登山口か?

 ここで同乗者と連絡を取ります。 当初は、鉄塔巡視路を頼り賀田町へと向かう予定でした。 しかし、既に13時半を回りここから巡視路入り口までの時間も加味すると2時間半から3時間と見ていた下山時間では、暗くなり始めてしまうことが予想されました。
 そこで急遽林道を下りることにしますが、尾鷲方面の林道は通行止めとなっているので、逆方面(西方面)へと降りて行くことにしました。 生憎、印刷した地図には林道途中から切れていて下山までのコースがわかりません…。 しかし、矢ノ川トンネルの南口付近に林道が書かれていたので、1時間半から2時間後にここまで向かえに来て貰うことにしました。(下写真)

賀田方面の林道を降りていく

 林道を降りていきますが、ここも崩壊していないとは限りません…。 しかし、地図の途中まで見る限りでは、迂回してでも降りられそうな道なので進むことにしました。(下写真)

こんな所に廃車が…

 峠には道標はありませんが、途中一箇所だけ「大又」と書かれた標識がありました。 しかし、降りていく地名と違うので不安となります。(下写真)

大又行き?

 車やバイクで通るには無茶な道が続きます。 しかし、登山前提で歩く分にはまったく問題なく、良い道?が続きます。 途中、左手に続く尾根が綺麗に切れた切り通しのような所があります。 帰宅後見ると、道が付いているようなので、昔はここから木材などを運んでいたのかもしれません。(奥は確認しませんでした)

尾根が切れている

 その後も、危うい道が続きます。 車などで致命的なのは、木橋が完全に落ちており、ここはバイクの通行も困難なところでしょう。(下写真)

橋が落ちている

 そして荒れ果てた道となった原因と思われる通行止めの看板と、崩落した路肩の道を通過します。 当然、ここも歩きでは全く問題となりません。(下写真)

通行止めって…

峠方面を振り返る(中央に電波中継所)

荒れた道を進む

 道が徐々に南方面へとカーブしていくと、最近歩かれた跡が見られ始めました。(下写真)

倒木は枝が切られて通った跡が

 すると一気に良い道となり、程なく車の轍が見られました。(下写真)

道がよくなる

この辺りまでは通行可能か?

轍が見られだす

 こうなると一安心です。 歩きやすい道をスピードを上げて降りて行きました。(下写真)

ここまで来れば一安心

 谷沿いの道と合流すると、その先にペット霊園?の墓と建物が見えてきました。 そして、車の通過するのも見えてきて、無事国道に合流しました。(下写真)

谷沿いの林道と合流(右から来た)

国道出合

 しかし、ここでミスが発覚します。 事前にコースの全容を確認した時に、大回りの林道があると思っていましたが、それが今回下山に利用した林道でした…。 結局7Kmほどの林道歩きで、気が付くとトンネルを一つ分南下し、「大又トンネル」の南口に出てきてしまいました。(下写真)

大又トンネルに出てしまった…

 幸い同行者と連絡が付いたので、一つ南のトンネルの南口まで向かえに来てもらい、無事合流することが出来ました。 しかし、同行者が到着するまで、日も暮れゆく寒空の下で30分ほど待つことになりました。(下写真)

気温は4度…

今回の反省点は、
・コース途中が良い道だと思い込み、時間が押しているのにも関わらず「高峰山」に登った事と、林道の行き先が地図の範囲外で不明だったのにも関わらず、向かった事でしょうか。

 次回ですが、名古屋でも20cm以上の積雪となり、近くの山も軒並み雪山となっているはずです。 そこで、例年は雪が十分に積もる1月以降に登る「御池岳」に向かう予定です。


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コメントの受付は締め切りました
mimimomo

おはようございます^^
風邪をひいて山にも登れないです(;、;
本当に寒い…またあとでゆっくり読みに伺います。
by mimimomo (2014-12-19 06:30) 

makiwarikun

熊野古道ですが、いつか歩いてみたいですね。なんといっても世界遺産ですからね。私の妻は、独身の頃、少しだけ歩いたことがあるそうですが、良かったと言っていました。それにしても、毎週毎週、東奔西走凄いですね。
by makiwarikun (2014-12-19 08:34) 

g_g

熊野古道若い頃同僚に連れられ行った覚えがありますがコースについては全く覚えていません。もう一度訪ねてみたいところです。
by g_g (2014-12-19 10:33) 

テリー

熊野古道、歩きたいものですね。
by テリー (2014-12-19 15:48) 

mimimomo

こんにちは^^
熊野古道は確か二種類あったと思うのですが、ここは歩いた覚えがないです。
行き倒れの人を祀った地蔵さんは幾つもありました。ここもやはりありますね。
お写真を見る限り雪が舞ってことが信じられないような綺麗な青空、
でもやはり寒かったようですね。
高峰山から下りての道が大変だったようですね。無事お連れの方と合流、良かったです^^
by mimimomo (2014-12-19 15:54) 

tochimochi

熊野古道の石畳は歴史が感じられますね。
でも歩きにくそうな感じも・・・。

by tochimochi (2014-12-19 22:51) 

ひろたん

熊野古道を歩いてみたいです^^
行きたい所が多くなっています。
by ひろたん (2014-12-20 09:18) 

mimimomo

みたび~こんにちは^^
今自分のホームページを調べて(忘れているので)ちょっと思い出しました。
大雲取越の中辺路コースと小雲取越を歩いたようです。
そのほか熊野三山と言う所にも行っているようです(何とも情けない。ほとんど覚えていないです)
by mimimomo (2014-12-20 15:04) 

nousagi

熊野古道、ほんのちょこっとしか歩いたことはありませんが
風情のある、さすがに世界遺産ですね。
車だと、必ず戻らなければなりませんが、
縦走できると楽しみ方も増えますね。

by nousagi (2014-12-20 16:30) 

joyclimb

熊野灘の眺めのよいコースですね^^
高い場所から見ると熊野灘の海岸線の複雑さがよく分かります。
by joyclimb (2014-12-20 16:32) 

旅爺さん

熊野古道は1度行って見たいのですが、あまりに道中が長いので、
観光面の所だけ見て来たいです。
by 旅爺さん (2014-12-20 16:55) 

おど

mimimomoさん、コメントありがとうございます。
 風邪ですか・・・ご養生なさって下さい。 熊野古道は、全部で5つの道程があるようですね。 今回はそのうちの伊勢道のごく一部を歩いただけですね。 伊勢道だけでも100Km近くあるので、全てを歩き尽くすのは難しそうです・・・。

makiwarikunさん、コメントありがとうございます。
 世界遺産というのは動機になるでしょうね。 ここは登録後10年を経過して、観光客も一段落したようですし、冬場は歩く人も少ないですね。(この日は一人も遭いませんでした・・・)

g_gさん、コメントありがとうございます。
 誰かに連れて行かれただけだと記憶に残りづらいかも知れませんね。 熊野古道といっても、色々なコースがあるので何度でも楽しめそうですよ。

テリーさん、コメントありがとうございます。
 関東方面からだと遠くですが、いっその事、飛行機で行かれたほうが早いでしょうね。

tochimochiさん、コメントありがとうございます。
 石畳の道は、登山者には歩きづらいですね・・・。 サンダルやハイヒールで歩く方はいないと思いますが、スニーカー程度が軽くて歩き良いかも知れません。

ひろたんさん、コメントありがとうございます。
 その気になれば、ご自宅からだと比較的近い(短い時間)のでは無いでしょうか?

nousagiさん、コメントありがとうございます。
 石畳が残っているのは、僅かな距離のようですね。 ほとんどは一般道に吸収されているか、忘れ去られて藪に没してしまっているかだと思います。

joyclimbさん、コメントありがとうございます。
 思ったよりも展望は良かったです。 これで大台ケ原方面が晴れていれば、言うことなしですが・・・。

旅爺さん、コメントありがとうございます。
 行かれるのであれば、伊勢めぐりと、志摩の海の幸、それに熊野三山巡りのセットがお勧めですね。(笑)

by おど (2014-12-23 12:27) 

OJJ

スゴイ枚数の写真ですね~これだけ踏み跡が示されると次に歩くときは助かりますね~便石山という懐かしい名前に出会ってうれしいです。
by OJJ (2014-12-25 14:55) 

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