[登山] 奥美濃 残雪期の左門岳 [登山]
今回は、3週間前と同様に「やぶこぎネット」の集まりに参加して来ました。 体調不良での登山となりましたが、今回も天気に恵まれ、稜線からは真っ白な「能郷白山」や、特徴的な「屏風山」が近くに、そして遠くに霞む白山などが見られました。
日付 | 2015年3月21日(土) | ||
天気 | 晴れ(春霞) | ||
山域 | 奥美濃 | ||
場所 | 岐阜県本巣市根尾上大須 | ||
距離 | 9.5Km | ||
累積標高 | +1011m -1011m | ||
時間 | 8時間20分 | ||
人数 | 9名 | ||
撮影枚数 | 0791枚 (FUJIFILM FinePix XP200) 0000枚 (SONY DSC-TX300V) 0030枚 (Panasonic DMC-GM1) | ||
登山難度 (A:安易~E:高度) | B(下山時、急斜面・落石注意) | ||
概略 | 。 | ||
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績) | |||
07:35 | 539m | 0.0Km | 二俣分岐 出発 |
07:55 (00:20) | 541m | 0.8Km | 尾根取付 |
09:20 (01:25) | 973m | 2.0Km | 973mピーク(15分休憩) |
10:50 (01:30) | 996m | 4.1Km | 登山道合流付近 |
11:35 (00:45) | 1223.6m | 4.9Km | 左門岳 昼食休憩 |
13:00 (01:25) | 1223.6m | 5.0Km | 左門岳 出発 |
13:35 (00:35) | 1094m | 6.2Km | 稜線5m折り返し(15分休憩) |
14:15 (00:40) | 1156m | 6.7Km | 1156mビーク |
14:45 (00:30) | 965m | 7.9Km | 965mビーク(10分休憩) |
15:55 (01:10) | 539m | 9.5Km | 二俣分岐 到着 |
ルートラボ
やぶこぎネットの本年4回目となるスノー衆の開催が開示されます。 どうしようか悩みますが、2年前(2013年)の秋に「左門岳(さもんだけ)」を登り、その時から冬季にも訪れる予定でした、しかしズルズルと延期となっていたので、これを逃したらと参加することにしました。
6時半「道の駅 うすずみ桜の里・ねお」に集合予定です。 最近の暖かさで道路の雪や凍結の心配はまったくありません。 集合場所辺りまでは、自宅から比較的近く下道でも1時間半で到着予定でした。 念の為に余裕を見て、2時間前となる4時半前に出発します。
長良川沿いに北上し国道157号線へと合流しますが、思ったよりもペースが早いので安全運転でゆっくりと向かいました。 樽見(たるみ)の集落前では、前方を鹿が我が物顔で3頭横切っていきます・・・。
根尾谷薄墨ザクラの分岐を直進し、道の駅には明るくなった6時前には到着しました。 道の駅のトイレ前にはテントが2つ張ってありますが、どこに向かわれるのでしょうか?(多分、能郷白山だと思いますが、出発が遅すぎますね)
広い第一駐車場に停めて集合まで待ちますが、この日は2日前からの風邪が治らず、シートを倒して体を休ませます。 その後、車が集まりだし予定よりも早く出発することになりました。(下写真)
3台の車に分乗して、登山口となる上大須ダム(かみおおすだむ)へと向かいます。 樽見方面へと少し戻り国道418号から県道255号線へと左折します。 沢沿いの道を奥へと進むと、前方にダムが見えてきました。 その脇の道を一気に標高を上げていくと、ダムの上部に到着しました。(下写真)
ここから先は除雪しだいとなりますが、今年は雪が多い割に除雪が行き届いていて、予定していた奥の分岐まで通ることが出来ました。 橋のそばに幅寄せで駐車して、各々準備をしていきます。(下写真)
橋からの林道は30mほどしか除雪されていないので、スノーシューを手に出発します。(下写真)
除雪終点からは、スノーシューを履いて林道を奥へと進みます。(下写真)
小さな橋を渡ると、林業用のモノレールが見えてきました。 その脇から尾根に取り付きますがすこし場所が悪かったようです。(下写真)
南斜面の雪は思ったよりも溶けており、これらを繋ぎながら登っていきます。(下写真)
植林帯となりますが、傾斜は緩むこと無く暫くは急登で、我慢の登りが続きました。(下写真)
歩きやすい所を選びながら登って行くと、次第に傾斜が緩み、何となく作業道と思われるものと合流します。 付近の植林はまだ成長過程で、低い枝が行く手を邪魔します。 次第に傾斜が緩み、尾根沿いに切り開かれた道が続いています。(下写真)
切り開き上部から後ろを振り向くと、まだ登っていない「明神岳(みょうじんだけ)」や「ドウの天井(てんじょう)」が見えてきました。(下写真)
ここを通過すると更に植林が続きます。(下写真)
植林帯が続くのは、下からも見えていたのでよしとしますが、中々稜線が見えてきません。 一旦傾斜が緩み、手前のピークを通過すると左手に向かう稜線や隣の尾根が見えてきました。
長い登りですがそれも終盤となります、前方に向かう稜線とピークが間近に見えてきました。(下写真)
急斜面となりますが、右手の傾斜が緩いので、そちらへつづら折れで登っていきます。(下写真)
そして出発から1時間45分で、973mピークに到着しました。(下写真)
稜線からは、それまで見えていなかった谷を挟んで対峙する県境の「屏風山」や「能郷白山」などが見えていました。(下写真)
ここで中休止としていき、フルーツ(ポンカンでしたか?)を戴きました。 ここからは広い尾根のスノーハイクとなります。(下写真)
大きく育ったブナやナラの木が多く、雪融けした幹の下を覗き込むと、2mほどの積雪となっていました。(下写真)
比較的緩やかな稜線を進むと更に稜線が広がり、どこにでも歩いていけそうな道となりました。(下写真)
そんな広い稜線では、以外にも尾根心の雪は薄く、ほとんどの所はスノーシューなしでも歩いていけそうでした。(下写真)
1020mピークに登ると、稜線の先に左門岳が見えてきました。(下写真)
一旦下りとなりその先で右から登山道と合流していますが、テープなど目印は無くどこかは分かりませんでした。(下写真)
しかし、尾根沿いになんと無く人の歩いた形跡が木の映え方や枝の状況で見て取れます。 先ほども1020mピークから見えていましたが、ここから山頂までは急登となります。(下写真)
登るのに従い、左手の屏風山がはっきりと見えてきます。 また、ここまで枝に邪魔されていた能郷白山の真っ白な山容も詳細まで見えてきます。(下写真)
急斜面を登りつめると平坦となり、登ってきた尾根や周りの景色が望める展望地となっています。(下写真)
ここまで登ると山頂までの標高差はそれほどありません。(下写真)
夏道(作業道)が見られだし、その周りの枝が広く刈られています。(下写真)
最後の急登に取付き、黙々と登って行くと程なく山頂部に到着しました。(下写真)
山頂手前で皆さんを待ちます。 そして出発から4時間で山頂に到着しました。(下写真)
実は、ここまで4時間も掛かるとは思っていませんでしたが、体調の悪い方がいたため休憩を多めに来ています。 自分も、風邪で万全の体調では無かったので、丁度よい歩きとなりました。
まずは山頂からの眺め(と撮影)を見てから、皆で記念撮影をして行きます。(下写真)
スノー衆では、最低1時間以上の昼食休憩となります。 当初は、県境ピークまで行く予定でしたが、余り面白くないとの事で山頂で昼食としていきました。 前回同様、スコップでテーブルを掘りますが、この日は気温が高く(標高も低く)、楽に掘っていくことが出来ました。
今回も1時間半以上の楽しい休憩時間が過ぎていきます。 ここからも予定を変更して、稜線ではなく谷沿いに周回することになりました。 そうと決まると、山頂東の斜面を一気にシリセードなどで降りていきます。(下写真)
谷の上部は水も流れておらず、雪も流れ込まない不思議な所でした。 降りるのに従い、次第に水音が聞こえ出し、所々に穴が合いています。(下写真)
更に進むと水流が強くなり、蛇行した沢となっていました。(下写真)
対岸に渡る必要がありますが、中々いい場所が見つかりません。 渡れる場所もあるのですが、踏み抜くと1m以上したの沢に落ちることとなります。 安全を見て沢の中を渡りますが、ほとんどの方は雪の上を歩いていました。(下写真)
急斜面を踏み抜きながら通過すると、目標地点に到着しました。(下写真)
ここはこの沢(大平)から稜線までの高さが5mしかない所です。 珍しい地形で再度集合写真を取った所で、この稜線を西方面へと戻ります。(下写真)
稜線を1156mピークへと登り返していきます。(下写真)
ユネやかな尾根を進み、直前で1156mピークへの急登となりました。(下写真)
ひと登りでピークに到着すると、最後のパノラマを見ていきます。(下写真)
南の下山尾根も良く見えていて、全員が揃った所でそこに向かって一気に降りて行きました。(下写真)
途中、左から緩やかな尾根と合流します。 先を見ると、降りている尾根に合流しているので、左斜面を滑り降りて遊んでいきました。(下写真)
尾根に合流すると、次第に細尾根となります。(下写真)
ここも植林の幼木があり、行く手を遮ります。 また、所々で地肌が現れてスノーシューでは歩きづらくなっていました。(下写真)
下山尾根の中間地点となる965mピークに到着すると、ここで最後の休憩としていきます。(下写真)
ここから尾根は左右に分岐していますが、予定通り左手(東)の尾根へと降りて行きました。(下写真)
手前のピークで少しだけ登り返すと、ここからは下り一辺倒となります。 左に植林を見ながら尾根の中央を降りていきます。(下写真)
どこまで雪が続いているか心配でしたが、幸い結構下まで残っています。 とは言え、雪も疎らとなった所で、全員スノーシューを脱いで降りていきます。 自分はチェーンアイゼンを持ってきていたので、それを履いて降りていきます。 枝が邪魔する急斜面を降りていきますが、一番怖かったのは上部からの落石でした。(下写真)
下に落石しないように降りていきますが、それもままなりません・・・。 慎重に下りていくと、沢手前に段差がありそこへ降り立ちました。(下写真)
更に尾根筋の軽い薮を抜けて下りていくと、沢に降り立ちます。 ここからがいやらしい渡渉となりました。 初めの沢は勢いを付けて飛び越えますが、その先で簡単に渡れそうな所がありません。(下写真)
木が倒れて渡れそうな所を順番に行きますが、自分が渡る途中に枝が折れて危うくずぶ濡れになる所でした。 幸い、左足を濡らしただけで渡り切ることが出来ました。(下写真)
ここを渡ると駐車地の直下となります。 最後は、車道への斜面を登り全員無事に下山することが出来ました。(下写真)
今回の反省点は、
・今(水曜日)もまだ風邪が全快していません・・・。(まだ微熱があります) この時期は花粉でただ手さえ体調が悪いので、この位の山行がベストなのかもしれません。
次回ですが、金曜日に休みを取り飛騨(岐阜と富山の県境)の山へ行こうかと考えています。
某労山のパーティは能郷白山でイグルーを作ってもう一泊されたみたいですね。
だから道の駅からのスタートものんびりだったようです。
(ヤマレコにレポートが挙がってました。)
花粉症で粘膜が弱っていると風邪をひきやすいとか。
kさんの苦しそうな登りと比べると、とても病中には見えませんでしたけどね。
絶好調の時はやっぱりとんでもないスピードなのでしょう。
by 落第忍者 (2015-03-26 07:26)
雪解けが始まるころの雪山は特に
危険がいっぱいですね。
風邪なのにこの距離この時間
十分、お疲れ様でした・・・ですよ、普通。(^^)
by nousagi (2015-03-27 09:13)
落第忍者さん、コメントありがとうございます。 返信が遅くなりました。
能郷白山は、一旦雪の落ち着いた2月末ぐらいに登りたいですね。 林道が通れないので、それなりの覚悟が入りますが、以前から考えているコースがあります。
花粉症と風邪、昔は花粉のほうが勢力強くて風邪引かなかったのですが、体力落ちていますね・・・。
nousagiさん、NICE!とコメントありがとうございます。
雪崩が起こりそうなところへは極力行かないことにしているので、大丈夫だとは思いますが、タイミングが悪いとですね。 風邪は長引いていて、ようやく治ったようですが、花粉症の影響で良く分かりません。(苦笑)
by おど (2015-03-28 12:42)
歩きたくなる稜線が続くコースですね^^
新緑、紅葉の頃も良さそうなコースですね。
by joyclimb (2015-03-28 22:15)
joyclimbさん、コメントありがとうございます。
この周辺の紅葉は良さそうですね。 新緑の時期もいいようですが、薮もそれなりに出るので覚悟が必要です…。
by おど (2015-03-29 21:52)