SSブログ

[登山] 三重県奥伊勢 笠木山・船窪・門の倉・総門山周回縦走 [登山]

 今回は、以前から計画していた奥伊勢の「総門山(そうもんざん)」へ登ってきました。 しかし、総門山だけでは面白く無いので、別に計画していた縦走路を少し変更し「笠木山」から「船窪山(ふなくぼやま)」を経由して「門の倉」と「扇沢の高」を縦走し、「総門山」への周回コースとしました。 今回も朝方ははっきりしない天気でしたがそれも昼前から回復し、各展望地からは熊野灘や伊勢湾、それに遠く南アルプスなど海と山の景色を見る事ができました。

亀岩からパノラマ(東方面)

三重県奥伊勢
笠木山・船窪・門の倉・総門山
周回縦走
日付2015年06月28日(日)
天気曇りのち晴れ(終日強風)
山域奥伊勢
場所三重県多気郡大台町薗
距離22.8Km (内4.1Km引き返し)
累積標高+2240 -2240m
時間09時間50分 (内1時間25分引き返し)
人数1名
撮影枚数1193枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
0034枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0240枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)
C(道迷い注意、岩場注意)
展望
(A:良い~E:なし)
B(亀岩、北総門山)
見どころ笠木峠、薗越、亀岩、門の倉
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
06:15135m0.0Km奥伊勢フォレストピア 出発
06:35 (00:40)150m1.3Km笠木峠登山口
07:50 (01:15)649m4.5Km大滝山
08:20 (00:30)678.5m5.6Km笠木高
08:40 (00:20)682m6.3Kmザラ谷山
09:00 (00:20)726m6.9Km笠木山 休憩
09:15 (00:15)726m6.9Km笠木山 出発
10:00 (00:45)742m8.9Km船窪山
10:10 (00:10)700m9.1Km薗越(そのごえ)
10:15 (00:05)747.8m9.3Km滝屋谷山
10:50 (00:35)751m10.4Km803m西鞍部 昼食休憩
11:15 (00:25)751m10.4Km803m西鞍部 出発
11:25 (00:10)788m10.8Km亀岩 (10分滞在)
11:50 (00:25)806m11.2Km門の倉 東峰
12:05 (00:05)827m11.6Km門の倉 西峰
12:30 (00:25)940m12.5Km扇沢の高
13:10 (00:40)948.5m14.2Km総門山
13:50 (00:40)703.7m15.9Km北総門山 (10分休憩)
14:30 (00:40)324m18.1Km320m引返し地点
15:15 (00:45)703.7m20.2Km北総門山
16:05 (00:50)135m22.8Km奥伊勢フォレストピア 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色が実績、黄色は別コース)
20150628_map.jpg

 週末も天気が悪い予報となっています。 当所は土曜日に予定していましたが、変わりやすい天気で夜9時の時点で急遽取りやめとして日曜日に計画します。 日曜日ということであまり無理は出来ないので、計画を縮小(距離を少なく)して出発しました。

 7時間ほどの工程で計画しますが、念の為に朝6時半にはスタートできるようにと、4時過ぎに出発しました。 登山口は、以前も温泉に浸かった「奥伊勢フォレストピア」となり、現在は紀勢自動車道の『大宮大台』インターで降りて15分と非常にアクセスが良くなっています。

 日曜日の朝ということでトラックなどは少なめなこともあり、ほぼ予定通り6時過ぎにフォレストピアの第二駐車状に到着しました。(下写真)

奥伊勢フォレストピア第二駐車場

 途中、鈴鹿辺りは厚い雲に覆われていましたが、南下するのに従い青空と朝日が見えていました。(下写真)

朝の天気はまずまず

 早速準備していきますが、この付近の雨は前日は大したこと無かったのか、思ったよりも乾燥しており雨具やスパッツはザックに入れて出発します。 駐車地前には、北総門山登山口へと繋がる遊歩道がありますが、こちらは下山予定となるので、まずは橋を渡って対岸へと向かいました。(下写真)

北総門山登山口への遊歩道

奥伊勢フォレストピア案内図

 案内図の左手に、分かりづらい遊歩道があるのでそれを降りて行きました。(下写真)

右奥の遊歩道を下りていく

奥伊勢フォレストピア

 フォレストピアの建物の脇を通り過ぎると、右に吊り橋が見えてきます。(下写真)

この吊橋(せせらぎ橋)を渡る

 これを渡り少し登り返すと「山里の駅」 と名付けられた建物がありました。 ここからは車道を右手の沢の上流に向かって歩いていきます。(下写真)

山里の駅

 道標には美薗公園と書かれた方へ歩いて行くと、トイレのある小さな広場があるのでここで用を足していきました。(下写真)

美薗公園へ

 更に奥へと入り林道薗線の始点の標識を見て歩いて行きました。(下写真)

林道薗線を歩く

 左手に小川の流れを見た所で、登山口の標識が立っていました。(下写真)

笠木峠登山口1

古い?道標

 ここからまずは「笠木峠」方面へと尾根伝いに登ることになります。(下写真)

笠木峠説明文

 沢沿いに進む道かと思っていましたが、標識左横の斜面を道沿いに登る道となっていました。(下写真)

説明標識左の道を登る

暫くは急登

 程なくシダが多くなります。 古い峠道はえぐれた道となっており、左右から覆いかぶさるシダを掻き分けながら歩いて行きました。(下写真)

シダの道を進む

暫くはシダをかき分け

 前日が雨だとここで全身ずぶ濡れとなるところでしたが、幸い少し湿った程度で問題とはなりませんでした。 急登のつづら折れの道も落ち着くと、シダも少なくなり歩きやすい道となってきました。(下写真)

この辺りからシッカリした道となる

自然林が多く

 この辺りには鹿が多いのか、人の気配に逃げていくのを見かけます。 ひとしきり登った所で、突然道が右斜面をトラバースする道となりました。 そこに尾根沿いに三角点があることを示す札が掛かっていたので、時間の余裕があるのでそちらへと向かうことにしました。(下写真)

三角点(清滝)分岐

尾根沿いに三角点を目指す

 薄い踏み跡はありますが、途中から伐採跡となり倒木が行く手を遮ります。(下写真)

それなりに道はある

  この手の道にも慣れてきたので、うまい具合に乗り越えて軽く藪をくぐり抜けると、三角点のあるピークに到着しました。(下写真)

三等三角点(清滝)

 三角点を確認した所で、展望もないので東の尾根を降りて行きます。(下写真)

植林帯との境を降りる

 こちらも倒木や生い茂り始めた幼木を抜けながら降りて行くと、先ほどの登山道に合流しました。(下写真)

登山道と合流

 ここからは緩やかな広い尾根道となりました。(下写真)

緩やかな尾根の歩きやすい道となる

快適な道

 鞍部を通りすぎて暫く進むと、次第に傾斜がキツくなり道はそれを嫌うように右斜面をトラバース気味に登ることになりました。(下写真)

次第に傾斜がキツく

尾根の右をトラバース気味に登る

 一部道が流出しており慎重に通過しますが、それほど危険ではありません。(下写真)

道跡が流出

 左前方に稜線の明かりが見えてくると、地蔵峠からの道と合流しました。(下写真)

稜線が見えてきた

地蔵峠からの稜線に到着

 ここで予定通り、一旦地蔵峠方面(北)へと尾根を登って行きました。(下写真)

一旦北へ向かう

 尾根筋はそれなりに踏まれた道で、藪などはありません。 5分ほど登ると傾斜が緩み山頂と思われる所に到着します。(下写真)

大滝山

 山頂という雰囲気では無く尾根の一部となっていて、展望もありません。 写真だけ撮ると、先ほどの分岐へと早々に戻りました。 分岐まで戻りその先へと歩いて行くと、前方に鹿がジットしてこちらの様子を伺っていました。(下写真)

登山道に鹿

 鹿のいた付近に到着すると、左手に笠木峠の分岐があります。 峠へは標高を落とすので向かうこと無く、このまま尾根沿いを歩いて行きました。(下写真)

笠木峠分岐(このまま尾根道を進む)

 ここから「笠木山」まで次第に石や岩が多くなっていきました。(下写真)

次第に岩が多く

 途中、右手の展望が広がっているので見ていきます。(下写真)

総門山(左)と北総門山(中央)、右奥に迷岳

北総門山(中央手前)と古ガ丸山(左奥)、迷岳(中央奥)

 すぐ下には、登ってきた尾根とフォレストピア付近が見えていました。(下写真)

奥伊勢フォレストピア(近く)が下に

奥に修験業山・栗ノ木岳、右手前は三角点(清滝)

 ひと登りすると灌木に覆われた「猪谷高」に到着しました。 西方面に視界が開け、最終目的地の総門山が近くに見えていました。(下写真)

猪谷高から総門山を望む

 藪っぽい山頂部を通り過ぎ、更に尾根を進んでいきます。 しかし、この辺りだけ植林跡の幼木が生い茂り、少し尾根を外して歩いて行きました。(下写真)

少し薮っぽい

尾根沿いは幼木で歩きづらい

 程なく2つ目のピークとなる「笠木高」に到着しました。(下写真)

笠木高

三等三角点

 ここも西側の展望が開き、「猪谷高」と同様に「総門山」が見えています。(下写真)

西側の展望が開く

 ここまで特に危険箇所はありませんが、ここから「笠木山」までが今回の核心部となります。(下写真)

笠木山へ向かう

 尾根筋には、大きな岩が行く手を邪魔してきます。 大半の岩は、左手(南)に巻き道があるので、赤テープを目印にトラバースして回避していきました。(下写真)

岩は巻いて進む

この上がおきな岩?

 大きな岩の上に出ることが出来るので登って見ると、向かう縦走路の様子がよく分かりました。 前方には「ザラ谷山」と「笠木山」が双耳峰のように見えています。(下写真)

岩からザラ谷山(左)と笠木山(中央)、右に向かう縦走路

縦走路を望む(左から笠木山・滝屋谷山・門の倉・扇沢の高・総門山)

 その先も岩場が連続し、その都度迂回路を歩いていきます。(下写真)

ここから岩場の連続(迂回路あり)

古いロープを辿り

 岩を越えるととたんに良い道となり、「ザラ谷山」に到着しました。(下写真)

良い道となる

ザラ谷山は何もなし?

 標識らしきものは無く、南の「もみじ茶屋」方面へと降りる道標がありました。(下写真)

山頂にもみじ茶屋分岐

 ここからは獣避けの網沿いに尾根を降りて行きました。(下写真)

獣避けの網沿いに進む

 ここまであまり東から南方面の展望が開けていませんでしたが、この辺りからはそちらの景色も見えてきました。 南には海(熊野灘)も見えています。(下写真)

南に姫越山(中央)、その右に熊野灘

崎集落と有地山(奥)

 展望地を通ると、前方に巨大な岩が立ちはだかります。 ここも左から巻いて迂回していきます。(下写真)

左から巻く

 その先も岩が連なりますが、ここは岩の上を歩いて進みました。(左に迂回路があったようです)

岩が連なる

 ここで大岩が完全に行く手を遮った所に出てきます。 しかし、ここもうまい具合に左から廻り込む様な道が付けられていて、問題はありませんでした。 途中の岩の上からは南方面の展望が望めます。(下写真)

岩上から網掛山や国見山

大きく左から巻いて

 古いロープを余り信用しないよう登って行くと、また獣避け網の横を歩くことになりました。(下写真)

灌木をくぐり抜ける

 岩の上部へと出ると周りの景色が見えてきました。 しかし、ここは断崖絶壁の上なので気は抜けません・・・。(下写真)

左に特徴的な局ヶ岳

先ほど登った大滝山(中央)

下は崖・・・

 再度大きな岩が立ちはだかります。 これは左右から巻けないのか、岩の中央を登って越えて行きます。(下写真)

立ちはだかる大岩

網の横を登る

 ここを越えると急な登りとなり、ひと上りするとベンチのある笠木山の山頂に到着しました。(下写真)

最後の登り

笠木山

 山頂は、周囲が切り開かれて明るい雰囲気となっています。 また、ここまでの縦走路や海それに向かう「総門山」方面が望めました。(下写真)

歩いてきた縦走路(左下)を望む

笠木高アップ

奥に伊勢湾

遠くに熊野灘を望む

 ここで景色を見ながら長めの休憩を取っていきます。 ここまでで全体の3分の1といったところでしょうか? 休憩後は、散策コースと書かれた西方面に続く尾根を降りて行きました。(下写真)

散策コース?を進む

 すぐに裏道コースとの分岐がありますが、そのまま直進していきます。(下写真)

すぐに分岐(船窪山へ)

 歩き易い尾根道をテンポよく進んでいると、前方から何かがこちらに向かってきます。 この日は風が強く、木々が生い茂るこの辺りも枝が揺れていたので、「葉っぱか何かが風にあおられているのかな?」とよくよく見ると、ウサギが全力でこちらへと向かってきています・・・。 あっけに取られて見ていると、1mほど脇を走り抜け、そのまま尾根伝いに走り去って行きました。

 あまりに突然の事で、暫くは写真に撮ることも忘れ呆然と立ちすくんでいました。(笑)

広い尾根を進む

 再度、に西道コースとの分岐(先ほどの分岐と同じ所に下山?)がありますが、ここも直進の「船窪山」方面へと向かいます。(下写真)

この辺りは分岐が多く

 暖かくなると見かけるコガネムシですが、奈良県や紀伊半島に特有の「ルリセンチコガネ」と思われる綺麗な色の虫が至るところで見られました。(下写真)

ルリセンチコガネ(顕微鏡モードで撮影)

 644mのピークへ緩やかに登って行きますが、肝心のピークは特に特徴もなく通り過ぎて行きました。(下写真)

644mピークへの登り

644mピーク

 ピークから南方面に方向転換し、尾根沿いに降りていきます。(下写真)

南へ下りていく

 植林帯となり鞍部に「滝見台」と書かれた分岐標識が立っていました。 しかし、その矢印の先を見ても踏み跡などはなく、どこへ向かうのかも不明です。(下写真)

植林帯に

滝見台分岐(踏跡見当たらず)

 鞍部を通り過ぎると「船窪山(ふなくぼやま)」への登りが続きます。(下写真)

ここから登りに

 気が付くと右手からもう一つ尾根が登ってきています。(下写真)

二重山稜に

途中展望が広がる

 その尾根との間は窪地となっており、ここにも間伐材が大量に放置されていました。(下写真)

間伐材で覆われる

よく巣箱?を見かける

 思ったよりも標高差は無く、程なく山頂に到着しました。(下写真)

船窪山

 山頂は樹林に覆われ展望はありません。 次の目的地は「薗越(そのごえ)」となります。 右手の尾根を途中まで辿り、左下の鞍部へと急斜面を降りて行きました。(下写真)

V字の尾根を乗り換える

急斜面を一気に降りてきた

 水たまりを越えて前方が明るくなると、唐突に薗越(そのごえ)に到着しました。 標識以外は見るものもなく、薄い踏み跡が左右に続いているだけでした。(下写真)

薗越

 ここからは降りてきたのと同じ標高差を登り返します。(下写真)

滝屋谷山へ登り返す

 湿気が多いのか苔むした石が多くなります。(下写真)

苔むした石が多い

 ひと登りすると「滝屋谷山」に到着しました。(下写真)

滝屋谷山(欠けた三等三角点)

 ここまで雲で陽射しも余り無く、多く風も強かったので大汗も欠かずに快適に登ってきていました。 しかし、その天気も回復の兆しを見せて晴れ間が見られ日が差し込んできました。(下写真)

日差しが強く

 この辺りからまた岩が多くなって行きます。 それら岩の上は展望となっており、近くに「行者山」や「姫越山(ひめごやま)」が見えていました。(下写真)

行者山(左)、姫越山(中央)

 その後は、気持ちのよい新緑のブナ林を抜けて歩いて行きます。 その石の多い尾根沿いを嫌い、トラバースしますが余り意味はありません・・・。(下写真)

綺麗なブナ林を抜けて

ここも石の多い尾根道

行者山(中央)と有地山(右)、大河内山(左)

 803mピークの登りへとなると、灌木が多くなり傾斜もキツくなって行きました。(下写真)

803mピークへの登りに

 803mピーク手前から、後方の展望が広がり始め、伊勢方面の展望が見られます。(下写真)

青空が覗く

伊勢志摩方面

 所々で展望を見ながら登って行くと、程なく803mピークに到着しました。(下写真)

803mピークからパノラマ

岩場の展望地が多数

803mピーク

 ここまで登ると当面は高低差の少ない道となりました。 岩場が多く、当初からこの辺りで景色を見ながら昼食と思っていたので、手頃な岩の上の日陰で休憩することにしました。(下写真)

小岩の上で休憩に

 岩の上からは今回は向いませんが、尾根の先にある「南亦山」が近くに見えていました。(下写真)

岩から南亦山(右)と大平谷の高(左)を望む

 ゆっくりと昼食を食べると休憩もそこそこに出発します。 少し進むと岩が多くなり南斜面が切れ込んだところへと出ました。 ここからはテープに誘導されて岩の間を登って行くと、大きな岩の前に到着しました。(下写真)

左斜面は絶壁に

岩場へ

 この岩は亀岩と呼ばれているようです。 適当に足場を探しながら登って行くと、今回のコース一番の展望台に到着しました。(下写真)

亀岩へ登る

 相変わらず左斜面は断崖絶壁となっているので、足元に気をつけながら撮影に適した所まで進みます。(下写真)

危険はない?

 とは言え、風は強いので色々と飛ばされないよう気をつけて写真を撮っていきました。(下写真)

亀岩からパノラマ

後方に先ほどの803mピーク

右に歩いてきた縦走路を望む

 東側には伊勢湾が望め、その先に対岸の陸地が見えていました。 また、薄雲が多いのではっきりとは見えませんが、肉眼では南アルプスの山もシルエットとして見える気がします。(下写真)

奥に伊勢湾と対岸の陸地

総門山東の峰(758m)と奥に白猪山など

総門山(中央)、右奥に局ヶ岳

亀岩

行者山(左)と間弓の行者山(右)

 亀岩から思う存分360度の景色を眺めた所で、先へと急ぎます。 亀岩の先も危険箇所は無く、木の根の多い尾根を進みます。(下写真)

亀岩を降りて

木の根が多く

 10分ほど進むと、右手に植林帯があり、そちらに降りる道が付いていました。 分岐の道があるのかと、その場は通過していきます。(下写真)

右下に降りる道が

 その先で「門の倉」の東峰に到着しました。 この辺りの地形は事前に調べていないので、東峰の先が断崖絶壁となっているのに驚かされました。(下写真)

門の倉(東峰)

目の前に西峰(左)

下は絶壁…

 降下する道を探しますが、されらしき道は見つかりません。 無理やり降りようかと思いますが、どうみても危険です・・・。 ここで先ほどの分岐の事を思い出し、何やら標識に西峰と書かれていたことを思い出します。
 案の定、戻ってみると先ほどの道が西峰への分岐となっていました。(下写真)

よく見るとヒメシャラにマジックで西峰

 ホッとしてここを下りていくと、道はうまい具合に付けられており、難なく門の倉へと降りて行きました。(下写真)

東峰の岩を巻く

 先ほどまで上にいた東峰の岩の下を通りかかると、湧き水が蛇口を捻ったように流れ落ちていました。 冷たい湧き水で手を洗い、門の倉へと登って行きます。(下写真)

岩の下から豊富な湧き水

門の倉へ登り返す

ここも間伐材が多く

 門の倉に到着すると、驚いたことに獣(イノシシ?)の捕獲檻がオカれていますが、今は使われていないようです。(下写真)

門の倉に捕獲檻

 門の倉では、名前の由来となる門の様に切れ込んだ両側の岩を見上げて行きます。 この様な場所があるとは知らずここまで来ていたので、この景観には素直に感動してしまいました。(下写真)

東峰の岩場を仰ぐ

 門の倉から西峰へは、急登を歩いていきます。(下写真)

西峰への急登

 この辺りはシャクナゲが多くなり、テープを頼りに潜って進んでいきました。(下写真)

シャクナゲが多くくぐり抜ける

 程なく西峰を通過しますが、こちはシャクナゲなど灌木に覆われ展望はありません。(下写真)

門の倉(西峰)

 低木の多い尾根を登って行くと、前方が明るくなてきました。(下写真)

木々が多くなる

登りとなる

 先の様子を見ると、鉄塔が見えています。(下写真)

鉄塔に出合う

 切り開かれた鉄塔の下に到着すると、再度東方面の展望を眺めていきました。(下写真)

鉄塔からの展望

英虞湾(あごわん)がはっきりと

 鉄塔の先には、先ほども見えていた「南亦山」が近くにありました。(下写真)

南亦山(左)と中ノ又の頭(中央)、春日嶺(右)

 道がよくわからないので、適当に尾根を目指して進みます。(下写真)

適当に尾根を登る

 ひと登りすると傾斜が緩み、「扇沢ノ高」の東峰に到着しました。(下写真)

扇沢ノ高(東峰)

 この辺りは地図で傾斜の緩い扇状地となっています。 それを示すように明確な尾根は次第に右斜面が緩み、どこへでも歩いていけそうな感じとなってきました。(下写真)

岩を越えて進む

地図通り右斜面の傾斜が緩む

 鉄塔の巡視路を示す印が立っており、良い道が続きます。(下写真)

ここは巡視路

扇沢ノ高(西峰)

 ここで「南亦山」との分岐となります。 ここからは北方面に進路を取り、最終目的地の「総門山」を目指します。(下写真)

北方向に進路を変えて

 その総門山への稜線ですが、計画段階では道があるか分かりませんでした。 しかし、その心配は稀有に終わり明確な道が952mピークまで続いていました。(下写真)

緩やかな尾根を進む

 その952mピークですが、北西方面が明るいので向かうと、崩壊地となっており展望が広がっていました。(下写真)

952mピーク西側に崩壊地

崩壊地からの展望(下は唐櫃谷:からとたに)

台高の山々

白鬚岳・古ガ丸山・池木屋山・迷岳など

局ヶ岳(右)から三峰山(左)までの山々

 右手には総門山と思われる山塊も見えています。 その総門山への道には、驚いたことに数日前と思われる足あとが沢山ついていました。(下写真)

総門山へ向かう

 この付近で今回はじめてバイケイソウを見かけます。 しかし、今年は外れ年なのか勢いはなく、萎れたものも見かけました。

バイケイソウ(少ない)

バイケイソウ花のアップ

 尾根が左右に別れて降りていきますが、ここは右手に進みます。(下写真)

尾根が分かれるが右に

 傾斜が緩み植林帯を通過して鞍部へと降りていきます。(下写真)

 再度登りとなりますが、きつい登りは無く総門山の山頂へはすぐ到着しました。(下写真)

植林帯との境を歩く

総門山の近くまで

最後の登りに

総門山山頂

三等三角点

 山頂は樹林に覆われていますが、東方面の下山路が切り開かれており、伊勢方面の展望を見ることが出来ました。(下写真)

東方面に展望

 その登山道を降りていきますが、ここは一般道?なのでテープも多く迷うことはありません。(下写真)

東尾根を降りる

尾根沿いに踏まれた道が

 しかし、テープが多いのもいいことではありません。 途中で北斜面を下りていくコースとなっているはずですが、それを見過ごして通過してしまったようです・・・。 仕方がないので、適当に斜面をおりていきますが、幸い湿った土で降りやすくなっています。(下写真)

左下に行きたいが…

 下りていくとテープが見られだし、登山道と思われる標識(矢印)に合流しました。(下写真)

登山道に復帰?

 しかし、この道もよく分からないコース取りをしているので、きせとで方向を確認し、岩の間を適当に歩いて行きました。(下写真)

岩を乗り越え

適当に下りていく

 下りていくと古い林道に合流しました。(下写真)

古い林道に出合う

 明るい植林帯が続くので、ここも先を見ながら適当に降りて行きました。(下写真)

下の道へ向かい

 すると舗装路と思われる道が見えてきたので、斜面を降りてそちらへと向います。(下写真)

舗装路が見える

 無事?に林道と出合うと、ここからは林道沿いにショートカットして北総門山へと向います。(下写真)

林道に出る

この掲示板の左から北総門山へ

林道をショートカットして

 一旦は林道に出て、その先の分岐を左に折れていきました。(下写真)

ここで左手に

 右の尾根に道が続いているようなので、適当に入って登って行くと、こんな道にも標識が立っていました。(下写真)

右の尾根を歩いて山頂へ

ここは登山道?

総門の森公園マップ

 踏み跡はありますが、荒れた道を歩いて行くと前方が明るくなり、北総門山の東屋(あずまや)に到着しました。(下写真)

登って行くと前方が明るく

北総門山山頂の東屋

 すぐ横には駐車場がありますが、東屋からは展望が望めます。(下写真)

駐車場から総門山

台高方面

薗方面

奥に伊勢湾を望む(更に奥に南アルプスが薄っすらと)

 最後の展望を眺めた所で、ここでおやつ休憩としていきました。 休憩後、すぐ隣にある三角点を見てから下山を開始しました。(下写真)

二等三角点

 下山は、朝出発したフォレストピアとなります。(下写真)

フォレストピアへ下山

 コース図には、この尾根をゆるやかな尾根道と書いてありますが、その通りで歩きやすい道が続きました。(下写真)

快適な尾根を下る

 途中に5mほどだけガレ場がありますが、ここからは午前中に通過した山が見えていました。(下写真)

途中に石の展望地

笠木山

 暫く下りていくと右手に東屋が見えてきました。 中を覗きますが陰気な感じなので、そのまま通過していきます。 ここ(きのこの森)が分岐の目印となっており、フォレストピアへは北方面へと降りて行きました。(下写真)

真っ直ぐな道

東屋から北へ向かう

四等三角点

きのこの森?(左に)

 テープを辿って尾根沿いを降りていきます。 まだ膝に若干の痛みが残っているので、なるべく負担を懸けないようゆっくりと降りていきます。(下写真)

ひたすら下りていく

 途中、登山道は右の尾根したを通っていきます。 少し薮っぽいのですが、そちらへ向かわなくても特に問題はありませんでした。(下写真)

本来の道は右下

ここで合流

 登山道と合流した先で再度右に道が続いていますが、ここは間違えないよう右へと向います。(下写真)

植林帯を下りていく

 植林帯を下りて行き、尾根末端の分岐を左手にある掘られた道を降りていきます。 ここでザックの後ろにある温度計を見ようと手を伸ばしました。 この温度計は、2週間前に購入したもので、少し大きいのですが電子式で湿度も測れるので重宝していました。 そのあるはずの温度計に手が続かず、よくよく確認するとカラビナの先の温度計だけどこかで落としたらしいです・・・。

 数百円の安いものなら、諦めが聞きますが、新品同様で数千円はするものなので、拾いに戻ることにしました。 幸い、陽も長くまだ14時半頃です。 最後に確認したのは、北総門山なのでそこまで400m近く登り返すことになるかも知れません・・・。(下写真)

抉れた道に(ここで落としたのに気がつく)

 目を皿のようにして、温度計を探しながらスピードを上げて登っていきます。 間違えたコースもたどりつつ、登りましたが、結局北総門山に到着するまで見つけることは出来ませんでした。
 下山中も、見つかるかもと再度見ていきますが、大きい物なのですが見当たりません。 急斜面もあるので、転がっていったら見つけるのは困難でしょう・・・。 先ほど気がついたところまで戻ると、下を気にしながら歩いたためかここまで1時間半ほど掛かっていました。(下写真)

諦めて下山

 これ以上粘っても見つかりそうもないので、諦めて下山することにします・・・。 シダが多い抉れた道が続きました。(下写真)

シダの多い道に

シッカリした道を下りていく

 尾根の末端で左右に遊歩道?の階段が降りて行ってます。 右の急な階段を下りていくと、フォレストピアの建物が見えてきました。(下写真)

右手の急階段を下りていく

 そして最後にトラブルもありましたが、無事駐車場に到着しました。 フォレストピアの温泉に浸って変える予定でしたが、風が強く汗をかかなかった(蒸発した?)のと、予定より大幅に遅くなってしまったため、そのまま帰路に着きました。

今回の反省点は、
・落とし物を完全に防ぐことは無理ですが、何となく落としそうな気はしていたので、ザックの外にぶら下げるのは安全面の点からもなるべく行わないよう気をつけたいと思います。

 次回ですが、今週末もあまり天気は期待できませんが、日本海側の天気が比較的良さそう(それでも曇り?)なので、そちら方面に向かう予定です。


nice!(15)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 15

コメント 8

コメントの受付は締め切りました
テリー

いつもながら、すごい道のりを、走破されていますね。
by テリー (2015-07-03 14:54) 

ゆうくん

今回も長男が涎を垂らしながら読んでいました。
今回も山登りの楽しさ満載ですね、ありがとうございます。
by ゆうくん (2015-07-03 21:45) 

mimimomo

こんにちは^^
かなりのアップダウンのあるところですね。それを
とても短い時間で、相変わらずですね~

by mimimomo (2015-07-04 17:56) 

OJJ

天気がイマイチなので・・と言いながら23キロの周回ですか・・スゴイ!水気が有って、ケモノ柵が有って、鹿が居れば当然ヤマビルも居るのでは?
by OJJ (2015-07-04 21:10) 

joyclimb

ルリセンチコガネ、カラフルなメタリックな背中が印象的です^^ 
昆虫に詳しいですね!
三重県南部から南アルプスの山並みが見ることができるんですね、
驚きました!!
by joyclimb (2015-07-04 23:32) 

tina

知ってる場所なので親近感がわきます。
フォレストピアの温泉につからなかったのは残念です。

by tina (2015-07-05 12:17) 

山子路爺

古い道標(道しるべ)なかなか読めません。

by 山子路爺 (2015-07-05 13:27) 

おど

皆さん、NICE!とコメントありがとうございます。

テリーさん、
 当初予定では17Kmほどでしたが、落し物探しで+4Kmになってしまいました・・・。(結果、丁度良かったのですが)

ゆうくんさん、
 自分がまだ未踏の頂きを巡るのは、程よい緊張感もあり楽しいです。 長男くんも色々な所へいっているので、共感出来るのでしょうね。

mimimomoさん、
 アップダウンは多めですが、標高差は少ないのでそれほど疲れませんでした。 最近は疲れないように、それほど急いで歩いているつもりはありません。(今回も平均で2Km/h程度ですね)

OJJさん、
 今回のコース、雨だったら途中で降りていましたね・・・。 ヒルですが、この辺りには少ないのでは無いでしょうか?(伊勢方面では見かけたことありません)

joyclimbさん、
 夏にかけて山の中ではコガネムシ、よく見かけます。 南アルプス、海で遮るものが無いので、天気が良いと海の向こうに見えますね。(富士山は残念でしたが)

tinaさん、
 この辺りがtinaさんのホームでしょうか? 温泉、先日行った帰りには入ってきましたよ。

山子路爺さん、
 この道標の作成は、西暦で言うと1847年らしいのでずいぶんと昔ですねぇ。 それでも、ひらがなはそのままでなんとなく読めるので素晴らしいことだと思います。

by おど (2015-07-06 12:30) 

トラックバック 0