[登山] 避暑と花の木曽駒ヶ岳(上松Aコース) [登山]
今回は、避暑目的と新しいカメラの顕微鏡モード(のガイドライト)を試すため、木曽駒ヶ岳に登ってきました。 いくつかあるコースの中から、この時期は初めてとなる上松Aコース(敬神ノ滝から)で沢山の花を見ながら登ることが出来ました。 昼前からは予報通り雨となりましたが、それまでに花や景色も見られ、満足のゆく登山となりました。
関連リンク
2011年10月16日 [登山] 中央アルプス 木曽駒ヶ岳紅葉登山
2009年08月23日 秋の気配の木曽駒ヶ岳 日帰り登山
日付 | 2015年07月19日(日) | ||
天気 | 曇のち雨 | ||
山域 | 中央アルプス | ||
場所 | 長野県木曽郡上松町大字小川 | ||
距離 | 17.8Km | ||
累積標高 | +2149 -2149m | ||
時間 | 08時間55分 | ||
人数 | 1名 | ||
撮影枚数 | 0390枚 (FUJIFILM FinePix XP200) 0391枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4) 0000枚 (Panasonic DMC-GM1) | ||
登山難度 (A:安易~E:高度) | B(滑落注意) | ||
展望 (A:良い~E:なし) | A(この日はガスで山頂の展望なし) | ||
見どころ | お花畑、百名山、絶景 | ||
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績) | |||
05:05 | 1263m | 0.0Km | 滑川砂防公園 出発 |
05:20 (00:15) | 1204m | 1.2Km | 敬神ノ滝小屋 |
06:40 (01:20) | 1929m | 3.6Km | 金懸避難小屋 休憩 |
06:45 (00:05) | 1929m | 3.6Km | 金懸避難小屋 出発 |
08:00 (01:15) | 2417m | 5.7Km | 天ノ岩戸 |
08:40 (00:40) | 2648m | 6.7Km | 木曽前岳分岐 |
09:20 (00:40) | 2768m | 7.8Km | 玉ノ窪小屋 |
09:50 (00:30) | 2956.3m | 8.4Km | 木曽駒ヶ岳 昼食休憩 |
10:15 (00:25) | 2956.3m | 8.4Km | 木曽駒ヶ岳 出発 |
10:30 (00:15) | 2925m | 9.0Km | 中岳 |
11:00 (00:30) | 2768m | 10.0Km | 玉ノ窪小屋 |
11:15 (00:15) | 2826m | 10.4Km | 木曽前岳 |
11:40 (00:25) | 2648m | 11.2Km | 木曽前岳分岐 |
12:50 (01:10) | 1929m | 14.2Km | 金懸避難小屋 |
13:40 (00:50) | 1204m | 16.6Km | 敬神ノ滝小屋 |
14:00 (00:20) | 1263m | 17.8Km | 滑川砂防公園 到着 |
ルートラボ
※今回は何度か歩いたコースなので、詳細は省いて景色と花の写真を中心にお送りします。
前回の暑さには参りました。 持病?のめまいがひどくなり、週末になりようやく治ってきました。 土曜日は雨なので、日曜日(月曜日は仕事です・・・)に北アルプスか中央アルプスを計画しますが、あまり無理は出来ません。
そこで久しぶりに中央アルプスの駒ヶ岳に登ることにしました。 将棊頭山からのコースが一般道としては登っていないので向かいたいところですが、距離が長くなるので敬神の滝からの上松Aコースを巡ることにしました。
天気予報では、昼からは雨となっているので、少しでも天気の良い朝早くから登ることにしました。 朝3時前に起きて、3時過ぎには出発して、走り慣れた道を「寝覚の床」へと向かいます。
上松に到着しますが、この日はお祭りがあるのか昼間では歩行者天国となるようで、規制の標識が立っていますが、幸い朝早いので問題とはなりませんでした。
集落を通りぬけ奥へ進むとアルプス小屋の前を通過しました。 小屋の横の駐車場には、同じく駒ヶ岳へ登ることと思われる登山者が出発の準備をしていました。 更に奥へと進むと、右・右・右・左と赤い橋が見えるまで車を走らせます。
橋を渡ると広場となり、ここに駐車していきました。(下写真)
車が2台止まっており、一台は車中泊したのか一人が休憩していました。 早速準備をすると、車止めゲートを通り敬神ノ滝へと向かいます。(下写真)
ゲートから先は4年前と比べて荒れていました。 台風の影響か、小枝も散乱した道を奥へ入って行くと、15分ほどで敬神の滝小屋の広場に到着します。(下写真)
ここから本格的な登りとなります。 上空の雲も多く陽射しがないので、稜線に出るまでは月明かり程度で見えています。 途中、薄暗がりの笹で動物の気配がして緊張します。 しかし、樹の枝を飛び移る気配がして、それが猿だと分かりました。
稜線沿いの道となると周りが明るくなり、ペースも徐々に上がっていきます。(下写真)
午前中の早い時間は、天気がよいとのことでした。 その予報通り、上空の雲が薄くなると青空が覗き始めます。(下写真)
出発から1時間半ほどで、5合目に当たる「金懸避難小屋」に到着しました。 ここでトイレ休憩と行動食を食べていきます。(下写真)
小屋からすぐの水場によっていきますが、以前来た時は秋だったということもあるかもしれませんが、前日までの雨の影響もあり勢い良く水が流れていました。 ここで喉を潤し、水道水で汲んで来た水を、冷たい山水へと交換していきます。(下写真)
このコース、ここからが長く感じます。(実際長いです・・・) 標高が上がると、植生が替り気持ちのよい樹林帯となりました。(下写真)
所々で三ノ沢岳方面の展望が開けますが、その奥に「宝剣岳(ほうけんだけ)」が見えてきました。(下写真)
また、花も次第に種類を増やし、前回も見たゴゼンタチバナやマイズルソウなども沢山見られました。(下写真)
更に標高が上がると、岩も多くなり森林限界も近づいて来るので、後方の景色が見られ始めます。(下写真)
ここまで比較的良い天気で、なんとか山頂まで持つかとも思われましたが、その希望も虚しく次第に雲が湧き出してきました。(下写真)
8合目は広場となっていて、キバナノコマノツメなどが見られました。(下写真)
前方に、まだ雲に隠れることのない「木曽前岳」が見えてきました。(下写真)
森林限界となり、ハイマツやナナカマドなどが優勢となっていきます。(下写真)
ここまで人と合うことはありませんでしたが、木曽前岳分岐で山頂方面からくる登山者2名とスレ違いました。(下写真)
今回、天気が悪くなることが予想されたので、木曽前岳は後回し(場合によっては無視)とし、大ナギ経由で駒ヶ岳へと向かいます。 ここから今回の目的となる、お花畑が続いたコースとなりました。(下写真)
沢山の花を眺めたり写真を撮ったりしながら、トラバースして行きました。 この辺りで、前方に2名の先行者(海外の方)や、団体登山者の方とスレ違います。 花に夢中となり気が付きませんでしたが、いつの間にか上空には濃いガスが降りてきて次第に覆われ始めていました。(下写真)
展望は諦めて花を眺めながら歩いて行くと、傾斜が緩み玉ノ窪小屋に到着しました。 ここからの景色も見たかったのですが、一足遅く来た方面の展望はガスで覆われ始めています。(下写真)
風も強くなり、水滴も混じり始めていました。 稜線沿いの花々は水滴に濡れて行きます。(下写真)
途中、霧状の雨が強くなり、体が濡れ始めたので、風を避けて雨具の上着を着て行きました。 久しぶりに3000m近くで、心拍も早くなりゆっくりと休憩を入れながら登って行き、出発から5時間弱で山頂に到着しました。(下写真)
山頂付近には、沢山の登山者がたむろしていますが、完全にガスで覆われ展望は全くありません…。 晴れていれば、宝剣岳に向かう所ですが、風が強く天気も悪いのでここで昼食休憩としていきました。
幸い、雨はまだ本降りではなく、風に吹かれて時折パラパラと降り注ぐ程度です。 祠の裏手の風の弱い岩の上で、展望の回復を淡い期待で待ちながら食事休憩としていきました。
天気は回復する兆しはありません。 諦めて下山したい所ですが、まだ早すぎるのとコマクサを見たかったので、中岳まで向かうことにしました。 この天気でもロープウェイからの登山者(軽装者もいますが・・・)が多くいて、登山道は混雑しています。
ガスで何も見えない中を中岳との鞍部までテンポよく降りて、その後は中岳まで一気に登って行きました。(下写真)
ここまでガスで花が咲いているのかよくわかりません・・・。 この先に向かっても無駄だと判断して、下山を開始することにしました。 中岳は西斜面のトラバース道を歩いていきます。 岩の多い斜面で、この辺りだけの特産種「ヒメウスユキソウ/コマウスユキソウ」が咲いていました。(下写真)
しかし、このコースは西からの風と雨が直接辺り、雨具のズボンを履いていなかったのでアッと言う間にずぶ濡れです・・・。 途中風が弱い所でズボンを履いていきますがすでに手遅れでした。 体はずぶ濡れですが、最近の高温で体がほてっていて丁度良い感じです。
いつの間にか山頂小屋の横を通り抜け、玉ノ窪小屋に到着しました。 この先、展望はありませんが、折角なので木曽前岳経由で戻ることにしました。
これが幸いし、山頂前後でチングルマやハクサンイチゲ、それに見たいと思っていたクロユリなどが見られました。(下写真)
この天気でも、世間は次の日が休みということもあり、この辺りを含め上松Aコースで登ってくる方が跡を絶ちません。(団体もいて、20名以上の方とすれ違ったり、追い抜いたりしました)
雨は途中から止み、次第に気温も高くなって行き、濡れていても寒くはありません。 そして木曽前岳から2時間半ほどで、敬神の滝小屋に下山します。
そして駐車地まで、トボトボと歩いて戻りました。(下写真)
今回の反省点は、
・今回は暖かかったので問題ありませんでしたが、雨が降り始めた所で雨具を着込むべきでした。 最悪、低体温症になるので、決断を早めにしようと思います。
次回ですが、台風の進路次第ですが、土曜日に北アルプス(槍ヶ岳)か南アルプス(易老渡から何処か)に向かう予定です。
こんばんは^^
後日また伺います。
by mimimomo (2015-07-23 20:27)
沢山のお花にあえて、よかったですね。
by テリー (2015-07-23 21:09)
こんばんは
やっぱロープウェイはつからないですよね。
楽をして登りたくなります、若くないから。。。
そうヒメウスユキソウが観たかったのですが
叶えませんでした(涙)
by tina (2015-07-23 23:16)
おはようございます^^
先ずお花の名前から。
1は葉が分からないのですが、コバノイチヤクソウかマルバノイチヤクソウかなーっと思いました。
4はネバリノギランではないかと。
6はミヤマアキノキリンソウじゃないかと思いますが。
始めのうちは青空も覗いて良かったのでは^^
結構展望もあるようだし。お花もたくさん見られたのですね。
台風が来なければ、わたくしも27日から山歩きです。ツアーなのでお花の写真が
どこまで写せるか分かりませんが、沢山のお花に出会いたいと思っています。
by mimimomo (2015-07-24 09:04)
沢山の花に会えて良かったですね!撮りも撮ったり800枚・・絶句)
木曽駒はロープウエイでしか登ったことないです。おどさんで5時間なら下々は10時間、やっぱり無理やネ・・
by OJJ (2015-07-24 14:16)
テリーさん、コメントありがとうございます。
一番の花の時期で色々と見られました。 これで最後まで展望がよかったら最高ですが、次の日に疲れがどっと出るのでよしとします・・・。
tinaさん、コメントありがとうございます。
雨が降ってその気も無かったかも知れませんが、中岳周辺でヒメウスユキソウが見られました。
mimimomoさん、コメントありがとうございます。
イチヤクソウとキリンソウは、多分そうだと思いつつ特定できませんでした。 来週以降は天気も回復するので(雷雨は別にして)、綺麗な景色と花が見られると思いますよ。
OJJさん、コメントありがとうございます。
登りの標準コースタイムは6時間半なので、日帰りは十分可能だと思います。(辛いと思いますが・・・) しかし、木曽前岳のトラバース道はお花畑で速度が鈍りますねぇ。
by おど (2015-07-25 12:36)
伝統あるウェストンコースですね。
道型がやわらかくて素晴らしい道ですが、長い。
花畑も巻き道が主ですが、木曽前岳とその斜面でしょうか。
展望が絶景なのに、残念でしたね。
暑い時期だから、霧雨ぐらいなら許せますが。
by たそがれ高洋 (2015-07-26 22:35)
木曽駒行きたくなりました。もちロープウェイしようです。
めまいはいかがですか。足場の不安定な所は大丈夫ですか。
by 山子路爺 (2015-07-27 10:56)
たそがれ高洋さん、コメントありがとうございます。
古くからの道は歩きやすいですね。 コースには、昔からの名前が残っていますし、見どころも幾つかありますね。 この日の雨は霧雨ですが、風が強かったのであっという間にずぶ濡れでした・・・。
山子路爺さん、コメントありがとうございます。
木曽駒ヶ岳は気楽に登れていいですね。 今の時期が花も多くて一番の季節です。 めまいは疲れていたりすると、悪くなります。(今も廻ってます 苦笑) 幸い、ふらつくほどではないのですが、岩場などでは注意しています。
by おど (2015-07-27 12:35)
大ナギ経由で駒ヶ岳に続く道、花が多いですね^^
クロトウヒレン、初めて見ました!
by joyclimb (2015-07-28 01:09)