[登山] 2015年夏 花の乗鞍岳(阿多野郷コース) [登山]
今回は夏シーズンの練習登山に同行し、6年ぶりとなる阿多野郷(あたのごう)から「乗鞍岳(のりくらだけ)」に登ってきました。 4月中旬に野麦から残雪の山を登りましたが、今回は去年同様 花も天気もよく、その上ご無沙汰していた雷鳥とも逢えて、思い出深い登山となりました。
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ハイマツ帯手前の岩場からのパノラマ(恵那山・木曽御嶽山・白山など)
ライチョウの親子
日付 | 2015年07月26日(日) | ||
天気 | 晴れ | ||
山域 | 北アルプス | ||
場所 | 岐阜県高山市高根町阿多野郷 | ||
距離 | 17.6Km (内5.6Km林道歩き) | ||
累積標高 | +1498 -1498m | ||
時間 | 10時間30分 | ||
人数 | 5名 | ||
撮影枚数 | 0477枚 (FUJIFILM FinePix XP200) 0369枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4) 0312枚 (Panasonic DMC-GM1) | ||
登山難度 (A:安易~E:高度) | B(笹ヤブからの滑落注意) | ||
展望 (A:良い~E:なし) | A(森林限界以降絶景) | ||
見どころ | お花畑、百名山、絶景、雪渓、雷鳥 | ||
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績) | |||
06:20 | 1540m | 0.0Km | 阿多野郷林道ゲート 出発 |
07:10 (00:50) | 1840m | 2.8Km | 林道終点登山口 |
08:05 (00:55) | 2100m | 3.8Km | 中洞権現尾根合流 |
09:15 (01:10) | 2480m | 5.8Km | 森林限界(15分休憩) |
10:15 (01:00) | 2723m | 6.9Km | 千町尾根合流 |
10:35 (00:20) | 2745m | 7.3Km | お花畑 昼食休憩 |
11:15 (00:40) | 2745m | 7.4Km | お花畑 出発 |
12:30 (01:15) | 3025.6m | 8.9Km | 剣ヶ峰 休憩 |
12:55 (00:25) | 3025.6m | 8.9Km | 剣ヶ峰 出発 |
13:40 (00:45) | 2745m | 10.3Km | お花畑(15分休憩) |
14:05 (00:25) | 2723m | 10.9Km | 千町尾根合流 |
15:30 (01:25) | 2100m | 13.9Km | 中洞権現尾根合流 |
16:05 (00:35) | 1840m | 14.9Km | 林道終点登山口 |
16:50 (00:45) | 1540m | 17.6Km | 阿多野郷林道ゲート 到着 |
ルートラボ
※過去の記録とダブル所があるので、その部分は写真中心にお送りします。
今までも何度か同行している方から、久しぶりに登山のお誘いを受けました。 お盆休みに穂高岳へ登る予定ですが、その為の体力づくりで「乗鞍岳」へ登ると言うことなので。これにもご一緒して行きます。
いつもの同行者も誘い、2人で高山市に前泊します。 翌日の朝4時、3人一緒に出発し残りの2名とは現地集合となりました。 予定よりも早く、登山口となる阿多野郷(あたのごう)のキャンプ場に到着しました。 林道はまだ奥へと入れるので、大きな石の多い悪路を1.5Kmほど慎重に走らせました。
林道ゲート手前の右手に広い駐車地があり、そこに2台止まっており、テントも張られていました。 2名波まだ来ていないので、出発の準備をしながら待ちます。 するとテントの主(外国の男性と、日本人の女性)が出てこられ、こちらも同じコースを出発するようです。
程なく残り2名も到着し、出発の準備が整いました。 まずは車ゲートの横を抜けて、暫くの間は林道歩きとなります。(下写真)
皆でワイワイと話しながら歩いていきますが、この辺り(キャンプ場)は2週間前にクマが目撃されているので気は抜けません。 幾つかの分岐がありますが、初めのY字路は左へ降りる形となります。(下写真)
林道は登り一辺倒ですが、傾斜は緩いので準備運動としては最適です。 登り始めで1500mを越えているので、色々な花を見ながら登って行けました。(下写真)
林道途中からは南方面に、木曽御嶽山が近くに見えています。(下写真)
道路に流れる沢水を越えてカーブを曲がると、前方に真新しい崩落の改修跡が見えてきました。(下写真)
林道終点となり、左手に登山口を示す道標が草に覆われ隠れていました。(下写真)
6年前は雪の残る道でしたが、この時期は花の咲く笹の多い道を歩いて行きました。(下写真)
事前調査でささが刈られていないことはわかっていましたが、その通り次第に笹が多くなり、足元が見えづらくなって行きました。 しかし、前々回の大笠山と比べても藪こぎと言うほどではなく、踏み跡はしっかりしています。(下写真)
所々、急斜面のトラバースとなり、笹で滑るので滑落しないように笹を掴みながら進んでいきます。(下写真)
ひとしきり登ると傾斜が緩くなり、尾根の上部が近くに見えてきました。 樹の幹に赤ペンキで矢印が付けられているので、ここで右方向へと向います。(下写真)
先ほどよりは明確な道となります。 湿気の多い道で、エンレイソウやゴゼンタチバナなどが多く見られ始めました。(下写真)
尾根沿いの傾斜を登る道となりますが、2159m地点を通り過ぎた辺りから木々の密度が薄くなり空が見え始めました。(下写真)
ここからは、掘られた湿った道を登って行きます。 途中で駐車場に置いてあった車の主と思われるペアの年配登山者とすれ違いました。
標高が上がるのに従い、針葉樹林が多くなってきました。(下写真)
道は所々にある大きな岩を縫うようにして通過していきます。 後ろを振り返ると御嶽山などが間近な見えています。(下写真)
程なく右斜面が崖となって、八ヶ岳や南アルプスなど見えてきました。(下写真)
この辺りに一輪だけハクサンフウロが咲いていました。(下写真)
モミなど次第になくなっていき、岩場とハイマツ帯へと植生が劇的に変わっていきます。 その岩場で、景色を見ながら初めての休憩としていきました。(下写真)
この時期としては遠望も良く効き、空の色も濃い青となっています。 休憩中は入念に日焼け止めとサングラスを掛けて出発しました。(下写真)
岩の上を登って行き、ハイマツ帯へと踏み込みます。(下写真)
このコースは、最低限の標識しかありません。 ハイマツ帯には、登山道が続いていますが、し始めてきた時は良く分からずに難儀しました。 しかし、それから6年の今見てみると、何となく道が推測できます。(下写真)
上部に巨大な岩が見えてきて、その脇にケルンも見えていました。(下写真)
コケモモなど多い道を登って行くと傾斜が緩み、それまでよく見えなかった山頂部や西からの千町尾根などの展望が広がります。(下写真)
ここまで来れば山頂までの標高差はそれほどありません。 ここまで、この日は風があり標高も十分に高いため、強い日差しでもそれほど暑くは感じませんでした。(下写真)
ここからは何度も通った道を、花を見ながら山頂へと向います。(下写真)
ここで山頂からピストンの登山者2名とスレ違います。 その先で少し下り皿石原と呼ばれる溶岩帯に囲まれたお花畑に到着しました。(下写真)
当初からこのお花畑付近で昼休憩の予定でした。 適当に座れる岩を探し、昼食休憩としていきます。 前方には「屏風岳」)と「大日岳」が迫っています。(下写真)
昼食後は、腹ごなしに皆でお花畑の花を撮影していきました。(下写真)
全員の準備が整った所で、山頂へと一気に向います。 しかし帰路もここを通るので、不要なザックや水などの重量物はデポして行きました。(下写真)
雪渓を渡った辺りから岩が多いトラバース道となりました。(下写真)
岩場の道はペンキが薄くなりわかりにくいので、先導して行きます。(下写真)
右斜面が切れ込んでいますが怖くはありません。 絶景を見ながら進んでいくと、前方に山頂が見えてきました。(下写真)
タカネイブキボウフウ・ミヤマダイコンソウ・オンタデ・ハクサンイチゲなど
頭頂部を見ると、相変わらず沢山の人です・・・。(下写真)
大日岳との鞍部へと向かうと、楽しみにしていたコマクサやウサギギクが見られ始めます。(下写真)
鞍部に到着し残雪の残る権現池を見ると、最後の岩登りとなりました。(下写真)
一回でも歩きコースが分かれば何と言うことはない岩場を上り詰め、一般登山者の多い道と合流すると、ひと登りで山頂へ到着しました。 三角点や山頂ヒュウ四季は後回しにして、雲の少ないうちに北アルプスを見ていきます。(下写真)
幸い、北方面の雲は少なく、北アルプスが余すこと無く見えていました。(下写真)
南アルプス方面も、北岳付近に湧き上がる雲を除いてほぼ見て取れました。 その北岳の左に富士山が僅かに顔をのぞかせていました。(帰宅後、写真で確認)
西側へと廻り込み、一瞬だけ晴れた御嶽山を見ていきます。 しかし、白山はすでに雲に覆われ山頂からは見られませんでした。(下写真)
山頂には13時頃までと思っていましたが、その時間が訪れます。 まだまだ天気は持ちそうですが、下山にはこのメンバーで3~4時間は掛かる計算なので出発しました。
この先もコースがわかりづらいので、自分が先行していきました。 岩場を通過し、石の上をトラバースして雪渓を渡った所の登山道に、ライチョウの親子が現れます。(下写真)
自分などは久しぶり(2年振り?)のライチョウで、いつもの同行者は初めてのライチョウとの出合いです。 母親の周りにはヒナが5羽いて、チマチマと周りを歩く姿に癒されました。 しかし、親鳥は登山道を一緒に歩いて行くので、こちらも先へと進めません・・・。
その後は、デポしていたザックなどを回収し、千町尾根から中洞権現ノ尾根を降りて行きました。(下写真)
帰路は問題も無く降りていきますが、笹ヤブのトラバースは危険なので慎重に通過していきました。 そして山頂から3時間10分ほどで林道に到着しました。 ここからはトボトボと長い林道歩きとなり、途中の沢で顔を洗い45分掛かってゲート下の駐車地に無事到着しました。
今回の反省点は、
・特にありませんでした。
次回ですが、 夏季休暇となりますが、天気が安定しないのと仕事が入っているので、明日(7月31日)は中央アルプスの「空木岳(うつぎだけ)」、8月4日に南アルプス(山はまだ未定)に登る予定です。
天気に恵まれて、すばらしい眺望で、よかったですね。また、ライチョウにも会えたのは、ラッキーでしたね。
by テリー (2015-07-31 13:11)
今回は雷鳥にであうことが出来ませんでした。
良かったですね。
可愛い雷鳥ですね^^
お天気がよくてなによりです。
by ひろたん (2015-08-01 16:12)
おはようございます^^
ライチョウの親子の動画が良いです。愛らしさが良くわかります。わたくしも親子に会いましたが、写せたのは親の方だけ。遠すぎてチョコマカ動く幼鳥の方は何処に行ったかすぐ分からなくなります(__;
お花もたくさん出会えましたね。ツアーと違ってしっかり写せるのが羨ましいですよ。
景色も最高! お戸さんにしては時間がかかっていると思ったら、お独りではなかった(^-^♪
by mimimomo (2015-08-02 06:58)
遠くまでクリアな風景ですね^^
残雪と権現池、涼しそうな景色ですね!
by joyclimb (2015-08-03 00:00)
子供の雷鳥可愛いですね~
しばらく見ていないので会いたいです。
乗鞍岳は昨年予定していながら
天候だったか、ボツになりましたので
まだ未登です。
ますます行きたくなりました。
by nousagi (2015-08-03 11:21)
テリーさん、コメントありがとうございます。
天気が良かたです。 この天気でライチョウに出会えるかと思っていましたが、出てきてくれました。
ひろたんさん、コメントありがとうございます。
ライチョウのひな、可愛かったです。 親もピヨピヨと鳴きながらヒナを誘導していていましたよ。
mimimomoさん、コメントありがとうございます。
子供は草むらに入ると、どこに行ったか分からなくなりますね。 ライチョウは怖がることがないので、3mほどまで近づけます。 花は皆さん詳しいので、結構時間かけて歩いていました。
joyclimbさん、コメントありがとうございます。
久しぶりに遠くまで見通せました。 2800m近くになると、普通は涼しいから寒いに変わってきますが、この日扱ったので調度良い気温でしたねぇ。
nousagiさん、コメントありがとうございます。
自分も久しぶりのライチョウでした。 4月に登った時は見られなかったので、今回はラッキーでした。
by おど (2015-08-03 17:09)