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[登山] 中央アルプス 秋の雰囲気漂う南駒ヶ岳・越百山周回 [登山]

 今回は、直前まで計画していた南アルプス南部の山を天候を理由に延期として、何度も訪れていね中央アルプスの南駒ヶ岳から越百山を縦走してきました。
 生憎のガスで展望はほとんどありませんでしたが、岩稜帯の稜線を楽しんで歩くことが出来ました。

仙涯嶺(せんがいれい)の近影

中央アルプス
秋の雰囲気漂う南駒ヶ岳・越百山周回
日付2015年08月23日(日)
天気曇(風弱く)
山域中央アルプス
場所長野県木曽郡大桑村大字長野
距離19.5Km (内林道6.7Km)
累積標高+2144 -2144m
時間10時間00分
人数1名
撮影枚数0572枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
0159枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)
B(長距離、高低差大)
展望
(A:良い~E:なし)
A(この日はガスで展望なし)
見どころ仙涯嶺、絶景
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
05:401090m0.0Km伊奈川ダム駐車場 出発
06:15 (00:35)1300m2.6Km福栃橋分岐
06:35 (00:20)1453m4.1Kmニワトリ小屋橋登山口
08:40 (02:05)2411m7.0Km2411mピーク
10:30 (01:50)2841m9.0Km南駒ヶ岳 昼食休憩
11:00 (00:30)2841m9.1Km南駒ヶ岳 出発
12:00 (01:00)2735m10.2Km仙涯嶺
12:55 (00:55)2613.4m12.1Km越百山 (10分休憩)
13:25 (00:30)2357m13.1Km越百小屋
13:55 (00:30)2154m14.1Km水場 (5分休憩)
14:35 (00:40)1746m15.6Km1746mピーク
15:10 (00:35)1300m17.0Km福栃橋分岐
15:40 (00:30)1090m19.5Km伊奈川ダム駐車場 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20150823_map.jpg

※今回のコースは、これで4回目ぐらいなので、概略のみとして気がついた事を中心に記載します。

 土曜日の天気が悪くなり、当初予定していた南アルプス方面は日曜日もパッとしない予報となってしまいました。 日曜日は久しぶりに熱くなる予報なので、近場の低山へは行きたくありません。 かと言って、晴天の期待できる白山などは日曜日に登るには往来の行程が長過ぎます・・・。

 そこで比較的近場で、通い慣れている中央アルプスに向かうことにしました。 今までも何度か歩いた越百山から南駒ヶ岳までを今回は逆コースで巡ることにします。

 登山口の伊奈川ダムの駐車場までは一時間半チョットなので、3時半過ぎに出発します。 ゆっくりと向かったことも有り、予定より遅れましたが5時半には到着しました。 駐車場は下の部分も広くしてありましたが、10台程度止まっているだけでした。(下写真)

今回もここからスタート

 今回は南駒ヶ岳へと登るので、福栃橋の分岐は左折して林道を奥へと向かいました。(下写真)

南駒ヶ岳方面(右)へ

上空に雲がかかり始める

福栃橋手前に越百小屋の車

福栃橋の分岐点(左で南駒ヶ岳、右は越百山登山口)

 最近ついた轍が続いていましたが、最近のものと思われるケーブルの埋設工事の跡が残っていました。(下写真)

林道は整備中

上流に高圧ケーブル?

 長い林道歩きも終点に近づき、ニワトリ小屋橋と名前の付いた橋を渡ると左手に登山口となる階段が見えてきました。 ここに登山者のテントが張ってありますが、人の気配はありませんでした。(下写真)

ニワトリ小屋橋(奥右手に登山口)

南駒ヶ岳登山口

 ここからは沢沿いに道が続いています。 湿った登山道を進みますが、先ほどのテントの主か真新しい足跡が残っていました。(下写真)

沢沿いに進む

 沢沿いの道を奥まで進むと道標があり、ここから本格的な登りとなります。(下写真)

ここから本格的な登りに

 急登をつづら折れの道で登って行くと、程なく雨量計の脇に出てきました。(下写真)

雨量計の脇を通る

 ここで行動食を取りつつ小休止して行きました。 その後は、5合目・6合目と登っていきますが、この日は体調が今ひとつでした。
 夏バテや、山バテ?など疲労が蓄積して、前回の穂高岳以降は本調子ではありません。 この日も朝から軽いめまいがして、息苦しさもありました。(下写真)

五合目(山頂まで4時間…)

アキノキリンソウ

シラタマノキ(実)

見晴台

展望はなし

セリバシオガマ

糸瀬山

アザミ1

六合目

 6合目辺りまで登ると、植生が変わり高山帯の雰囲気が漂い始めています。(下写真)

ザレの横を通る

ウメバチソウ

ザレ下はお花畑

ホソバトリカブト

植生が変わる

 そして北沢尾根との分岐となる三角点に到着しました。(下写真)

北沢尾根三角点1

北沢尾根三角点2

 右下にガレを見ながら稜線を登ると、次第に灌木帯となってきます。(下写真)

?1

ヤマハハコ

シオガマギク?

灌木帯に

 ここで前方を先行する2名の登山者を追い抜いて行きました。 ハイマツが見られだし、尾根も次第に細いものとなっていきました。(下写真)

この辺りからハイマツ帯

チングルマ(実)

 これまで3回この尾根を降りていますが、以前にも増してハイマツの枝が伸びてきており、腕や足にバンバンと当たります…。(下写真)

手強いハイマツ

ミヤマリンドウ

ナナカマド(実)

 ハイマツの稜線に乗ると視界が開けますが、ガスで展望は皆無でした。(下写真)

細尾根に(ガスで展望なし)

 唯でさえいつもより呼吸が安定していない中、標高も上がり息苦しさを感じ始めます。 休憩を頻繁に入れながら登っていると、前方のガスが風に流され晴れてきました。(下写真)

ガスが晴れる

山頂が微かに見えた(右端)

 ハイマツを漕ぎながら進み、手前ピークの急斜面をゆっくりと登って行きました。(下写真)

手前のピークに登る

後ろを振り返る

2700m地点

トウヤクリンドウ

 このガスでは山頂の姿は見られないかと思っていましたが、雲が流れガスが薄くなってきました。 また、青空も覗き上空の天気は良いみたいです。(下写真)

南駒ヶ岳(右)と赤椰岳(中央左)

 大きな岩が点在した稜線となってくると、その岩に攀じ登ったり迂回したりで越えていきます。(下写真)

岩を巻いて

ひたすら登る

ここから岩稜帯

 この辺りは下からは沢の水音が聞こえていましたが、その源流となる今朝沢が雲間から見えていました。(下写真)

今朝沢

 更に岩場を登って行きますが、ここで酸欠から来る強いめまいを感じて倒れそうになってしまいました・・・。 危うく岩から滑落し掛けますが、意識をシッカリと持ち、暫く岩の上で休憩して行きます。
 これだけのめまい(意識喪失寸前)は初めてのことです。 体調もあるのかもしれませんが、ペースを上げすぎたのかも知れません。

岩場を進む

 めまいも収まったところで、ゆっくりと上へと向かうと前方に山頂がボンヤリと見えてきました。(下写真)

奥が山頂か?

 まだふらついた状態ですが、ここからは岩の上を飛びながら進んでいきます。(下写真)

飛び石で進む

 そして数名の登山者が休憩する南駒ヶ岳の山頂に到着しました。(下写真)

南駒ヶ岳

山頂もガスで展望なし

 ここで予定通り昼食休憩としていきました。 この日は風も無く穏やかな天気です。 暑くなるかとも思いましたが、ガスが掛かっていて丁度良い気温でした。

 ここまで予定通りの時間(余裕を含めた遅めの時間ですが)で来ているので、休憩後はすぐに仙涯嶺(せんがいれい)へと歩いていきます。(下写真)

仙涯嶺へ

 ここからもガスで展望はありませんが、夏終盤の花や秋の花が所々に見られ、飽きることはありません。(下写真)

イワツメクサ

 少し降りて再度登り返すと、その先は仙涯嶺までの長い下りが続きます。(下写真)

再度登る

摺鉢窪避難小屋が見える

コマウスユキソウ

岩場を左から巻いて

上空は良い天気だが、ガスが・・・

ここから下りに

 しかし、ここは以前初夏に来た時もお花畑が広がっていて、この時期種類は少なくなりましたが、色々な花が咲いており、目を楽しませてくれます。(下写真)

タカネヨモギ

ミヤマホツツジ

エゾシオガマ

ミヤマキンポウゲ

ミヤマキンバイ?

ウサギギクは終わり

ミヤマセンキュウ?

クロトウヒレン

お花畑を進む

ムカゴトラノオ

ハクサンフウロ

 下りになったことで高山病の症状は軽減されるはずですが、この日は別の理由なのか中々体調が改善しません。 前方の鞍部の奥に仙涯嶺が見えてきますが、ガスっていました。(下写真)

仙涯嶺はガスの中…

 しかし、右から休息に晴れ間が近づき僅かな時間ですがその姿を現しました。(下写真)

仙涯嶺

 鞍部まで降りると、仙涯嶺へと一気に登って行きました。(下写真)

ミネウスユキソウ

南駒ヶ岳を振り返る

ヒョウタンボク?(実)

 登ると行っても仙涯嶺の岩場に直接登るわけではありません。 右手(西)から巻き道があり、その斜面をジリジリと登って行きました。(下写真)

岩場を巻いて登りに

慎重に進む

 ここにはロープや鎖場があり、無事通過すると目の前に山頂部が見えてきました。 ここで登山者が一人休憩していました。(日帰りで越百山から逆コースの方か?)

仙涯嶺の山頂部

 仙涯嶺を通過すると、稜線沿いになだらかに下る道が続きます。(下写真)

稜線沿いの下りに

 稜線では、午後に入ってガスが更に沸き上がってきました。(下写真)

ガスが湧き上がる

 それでも時折風に流されガスの先に越百山が微かに見えていました。(下写真)

手前にピーク

稜線は続く

まだまだ上空は良い天気

越百山への稜線

 山頂が近づいてくると、こんな天気ですが人の姿が見えていました。 そして最後の斜面を登りつめると、おなじみとなる山頂に到着しました。(下写真)

越百山山頂

 既に人の姿はありません。 ここからは一気に下りとなりますが、岩に座り込みデザートを食べて最後の休憩としていきました。
 休憩後は、ガスは晴れそうもないので一気に降りることにします。(下写真)

下山する

 まずは小屋まで降りていきますが、その途中に下山中の登山者を抜いていきました。 程なく小屋に到着すると、休憩すること無く先へと進みます。(下写真)

越百小屋

 小屋を通り過ぎて暫く降りた所で、この日もあまり水の消費量は多くなく水場に寄る意味は余りありませんが、以前から寄りたかったので水場に寄り道をしていきました。(下写真)

水場への分岐(左下へ)

水場の様子

 冷たく美味しい水を飲んで、持ち帰り用に1.5リットルほど汲んでいきます。 水場の周辺は、サラシナショウマやトリカブトなどのお花畑となっていました。(下写真)

サラシナショウマ群生

 ここまで標高を落としてきましたが、やはりこの日は不調でまだ息苦しさは取れません…。 とは言え、下り一辺倒となったので、何とか下りていくことが出来ました。
 途中の五合目付近で、20名ほどの団体とスレ違います。 この時点で午後2時でしたが、小屋まではまだ2時間以上は掛かるはずなので、到着は5時前でしょうか?

 4合目を過ぎると、つづら折れの急斜面の下りとなります。 途中にある下の水場で水を飲み、登山口へと下りて行きました。(下写真)

下の水場

沢沿いに降りて

 朝通過した林道の分岐に出会うと、後は林道歩きとなります。(下写真)

下は良い天気…

 しかし、ここでも貧血?から来るめまいを感じながら戻って行きました。

今回の反省点は、
・体調不良だったことでしょうか? 岩場でふらつくのは危険なので、悪い時には自制することにします。(一番は、登山を中止することですが・・・)

 次回ですが、 体調は回復しましたが、天候が不安定なので、今週の山行は中止としました。(その分、来週は休んで何処かへ行こうかと計画中です)


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コメント 4

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joyclimb

ガスで展望が良くなかったのは残念ですね。
冷たい水はとても美味しいですね^^
無事の下山何よりです。
by joyclimb (2015-08-30 13:26) 

OJJ

何が怖いと言っても岩場での目まいは想像を絶します。釈迦に説法かもしれませんが山は逃げません。
それにしても10時間20キロ700枚・・倍人間じゃ~
by OJJ (2015-08-30 22:17) 

おど

joyclimbさん、コメントありがとうございます。
 朝方は天気が良かったので、ガスは残念でした。 今年の(魚宇アルプスはこんな感じばかりです・・・。
 暑い季節に冷たい湧き水は最高ですね。

OJJさん、コメントありがとうございます。
 朝方はそれほど調子が悪い感じではありませんでしたが、体力を消耗すると調子も変わりますね。

by おど (2015-09-06 13:36) 

ゆうくん

いつもながらすごい体力ですね、想像を絶してますが長男はおどさんに憧れてます。
by ゆうくん (2015-09-10 20:05) 

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