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[登山] 2015年 紅葉と絶景の塩見岳 [登山]

 今回は、久しぶりとなる南アルプスの塩見岳(しおみだけ)に登ってきました。 3年振りの塩見岳でしたが、朝から抜けるような快晴の中での登山となり、周りの紅葉や3000m峰などを眺めながら気持よく歩く事が出来ました。

関連リンク
 2012年10月20日 [登山] 南アルプス 初冠雪の塩見岳日帰り登山
 2010年04月30日 [登山] 残雪期の塩見岳日帰り登山
 2009年10月10日 [登山] 初雪の塩見岳日帰り登山

塩見岳からパノラマ(北→東→南)

2015年
紅葉と絶景の塩見岳
日付2015年10月03日(土)
天気快晴(風強く)
山域南アルプス
場所長野県下伊那郡大鹿村大字大河原
距離24.9Km
累積標高+2528 -2528m
時間10時間55分
人数2名
撮影枚数0702枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
0026枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0715枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)
B(距離長い、落石注意)
展望
(A:良い~E:なし)
A
見どころ絶景、塩見岳バットレス
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
06:001648m0.0Km鳥倉林道ゲート 出発
06:30 (00:30)1780m2.6Km豊口コース登山口
08:15 (01:45)2585m6.0Km三伏峠
09:10 (00:55)2657.9m8.4Km本谷山
10:30 (01:20)2755m11.4Km塩見小屋
11:20 (00:50)3046.9m12.4Km塩見岳西峰
11:25 (00:05)3052m12.6Km塩見岳東峰 昼食休憩
12:05 (00:40)3052m12.6Km塩見岳東峰 出発
12:45 (00:40)2755m13.7Km塩見小屋 5分滞在
14:05 (01:20)2657.9m16.7Km本谷山 5分休憩
14:45 (00:40)2615m18.3Km三伏山 休憩
15:00 (00:15)2615m18.3Km三伏山 出発
15:10 (00:10)2585m18.8Km三伏峠 休憩
15:15 (00:05)2585m18.8Km三伏峠 出発
16:20 (01:05)1780m22.2Km豊口コース登山口
16:55 (00:35)1648m24.9Km鳥倉林道ゲート 到着

ルートラボ(GPSが標高を記録していないので、地図で補正)

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20151003_map.jpg

※今回のコースもこれで4回目なので、写真中心で説明します。

 塩見岳は、3年前のこの時期に山頂からの帰路で膝を強打してから訪れることがありませんでした。 その膝も、今年に入ってようやく違和感も無くなり、ほぼ完治と言って差し支えない程度となりました。(冷えると違和感がありますが・・・)

 週末の天気予報は久しぶりに快晴の予報となっています。 同行者も今回は行けるとの事なので、北アルプスと悩んだすえに富士山の展望を期待して塩見岳へ向かうことにしました。
 当然日帰りですが、同行者も本格的に登山を初めたこの2年で、標高差2500m以上、距離も25Km以上は歩けるようになっています。 日の出も遅くなり5時50分頃なので、朝6時の出発で計画します。

 自宅を3時半に出発し、大鹿村へと向かいました。 ほぼ予定通り明るくなり始めた5時半前に鳥倉林道へと入ると、一気に標高を上げて登山口へと向かいました。 同行者は車酔いに弱いので、確認をしながら走っていきます・・・。

 程なく30台ほど駐車する林道ゲート手前に到着しました。 駐車場は、3年前にはなかった西斜面に新しい駐車地が8台分ほど増えており、そこは既に満車状態です。

 トイレへ寄ると早速出発の準備をして行きますが、以前に比べ登山口(林道を2.5Km先)まで自転車で向かう人が目立ちます。(子供もいました)

登山口へ向かう

 林道をテクテクと歩いていきますが、天気予報通り朝から快晴で、上空には雲ひとつありませんでした。(下写真)

朝から久しぶりの快晴(右奥に恵那山)

 準備中だった自転車の方達よりも早く登山口に到着すると、カラマツ林の急登を登って行きました。(下写真)

豊口コース登山口

 30分弱で、峠へ向かう尾根沿いの道となります。(下写真)

尾根沿いの道に

 トラバース道は所々で木組の階段となっており、左の樹林の間から北アルプスや中央アルプスなどを見ながらほぼ水平に歩いていきます。(下写真)

既に北アルプスが見える

豊口山は紅葉序盤

良い道が続く

今回もよく整備されている

 今回は同行者にも軽量を心がけるようにいってあり、水も最低限となっています。 と言うのも、途中に水場があり往路と帰路に補給できるためですが、その水場へと到着しました。(下写真)

水場で補給

 ここまでほとんど水を飲んでいませんが、念の為に少し飲んでペットボトルに300mlほど水分補給していきます。 この辺りから残雪期には苦労させられる急斜面の沢が続きますが、この時期は展望が広がっています。(下写真)

小黒山(左端)と奥に仙丈ヶ岳と甲斐駒ケ岳

下界(伊那谷)は雲海

中央アルプス(上部の紅葉が分かる)

 廃道化が進む塩川からの道(林道通行止)と合流すると、南アルプスの山を見ながら一気に標高を上げていきました。(下写真)

左から仙丈ヶ岳・甲斐駒ケ岳・本谷山・間ノ岳・農鳥岳・塩見岳など

 つづら折れの急登を登ると、三伏峠への水平道となりました。(下写真)

三伏峠への水平道となる

 程なく三伏峠に到着しますが、9月一杯と思っていた三伏峠小屋が営業しており、大勢の登山者がいる理由に納得です・・・。(下写真)

三伏峠小屋(営業中)

三伏峠

 ここで塩見岳へは左へと向かいますが、お花畑横の崩壊地からの景色を見せようと少しだけ寄り道していきます。(下写真)

崩壊が進む三伏峠南斜面

左から大沢岳・池口山・小日影山・奥茶臼山

崩壊地から烏帽子岳を望む

 崩壊地からの展望を眺めた所で、塩見岳への分岐に戻り、左へと入っていきます。(下写真)

塩見岳方面(左)へ

 樹林帯を抜けハイマツ帯となり、周囲の景色を見ながら三伏山へと登ります。 そして岩がゴツゴツした、樹木の無い山頂に到着しました。(下写真)

三伏山に到着

 ここは小屋から10分ほどでこられる所ですが、展望に優れていて気軽に来られる?中では好きなところの一つです。(下写真)

左から小河内岳・赤石岳・聖岳・兎岳・大日影山・大沢岳など

目指す塩見岳(左に北岳・間ノ岳・西農鳥岳)

北アルプス(中央左)と仙丈ヶ岳(右)、手前に二児山

三伏峠小屋を見る

 目指す塩見岳は雲一つない姿で見られ、今のところ東の富士山方面にも雲は少なめのようです。 北へと延びる稜線を歩いて、本谷山へと向かいます。(下写真)

塩見岳(右)への稜線を進む

ここから本谷山へ登る

塩見岳も2700m以下は紅葉

 本谷山へと登る途中では、東に見える蝙蝠岳の稜線上に富士山が見えてきました。(下写真)

富士山が見える

三伏峠より標高を落として

 南斜面のお花畑では、種だけとなったマルバタケブキや、数輪だけ残ったマツムシソウの花(帰路の写真参照)を見ながら登っていきます。(下写真)

夏季はお花畑だが…

 そして比較的よい調子(時間)で、本谷山に到着しました。 山頂には、数名の登山者が休憩中なのでそのまま先へと急ぎます。(下写真)

本谷山

 短い間ハイマツ帯を進み、その後は樹林帯へと没して展望が無くなります。 その後もシラビソの倒木帯などを通過して、一旦は標高を落としていきました。(下写真)

静岡方面は雲海?

伊那市方面(左端に二児山)

塩見岳近影

権右衛門山の紅葉

 権右衛門山の手前をトラバースする道となりますが、この辺りが以前岩に膝を打ち付けたところなので、慎重に通過していきます・・・。(下写真)

当分樹林帯に突入

権右衛門山のトラバース道

 トラバース終盤の沢を渡ると、主尾根に向かって一気に標高を上げていきました。(下写真)

沢(水場)を渡る

 鬱蒼と茂る樹林帯を登り、ハイマツ帯に再度でると素晴らしい展望が待っていました。(下写真)

小屋前からパノラマ

本谷山を望む(左に三伏山)

権右衛門の紅葉

南アルプス北部の山々

 登山道の脇には、朝の冷え込みで出来た霜柱も今季初めて見られました。(下写真)

霜柱

 ハイマツの中を進むと、小屋との分岐となりますが、小屋の様子はチラと眺めただけで、まずは山頂へと向かいます。(下写真)

塩見小屋の様子(建設工事中)

 展望が開けた稜線沿いの道となり、周りの山々がよく見えています。(下写真)

紅葉と歩いてきた稜線(右)

遠くに三伏峠小屋を望む(奥には愛知県の茶臼山、右にヘリコプター)

 前方に天狗岩の険しい峰と、その左奥に山頂が見えてきて、人の姿も確認出来ます。(下写真)

天狗岩と山頂(左奥)

塩見バットレス

権右衛門沢の紅葉アップ

小屋のピークを振り返る(巡回のヘリコプター)

塩見沢の紅葉と、烏帽子岳(中央)、小河内岳(左)

 ここから岩場となり、久しぶりのクライミングの雰囲気を楽しみながら?登って行きました。(下写真)

岩場の登りに

 薄い踏み跡に戸惑いながらも、岩の多い登山道を登って行き、山頂まであと少しとなりました。(下写真)

山頂への最後の登り

天狗岩が下に

紅葉はこんなものか?

仙塩尾根を望む

 強い風が谷間から吹き付けて来ました。 飛ばされないよう、気をつけながら黙々と登って行くと傾斜が緩み、山頂まではすぐでした。(下写真)

山頂直下

 西峰の三角点を見てから、最高点の東峰へと向かいます。(下写真)

御料局三角点

東峰と富士山

富士山と蝙蝠岳(右手前)

奥秩父の山々

仙塩尾根と北岳・間ノ岳・農鳥岳など

南アルプス南部を望む(荒川三山など)

 20mほど細い稜線を進むと岩峰の東峰に到着しました。(下写真)

東峰に

 2名の登山者が休憩中ですが、岩の東の陰に入って風を避けながら昼休憩として行きました。 この日の晴れ渡った絶景を眺めながらの食事は最高です。(下写真)

笊ヶ岳(左)と布引山(右)

奥に左から瑞牆山、金峰山、国師ヶ岳、唐松尾山など(手前に広河内岳)

中央奥に御坂山塊、右奥に丹沢山(塔ノ岳)

西峰を見る

北アルプス北部

中央アルプス(奥に木曽御嶽山も見える)

蝙蝠岳と奥に伊豆半島

伊豆半島の奥に神津島

左から蓼科山・甲斐駒ケ岳・八ヶ岳(天狗岳・阿弥陀岳・赤岳)・北岳・間ノ岳など

富士山アップ

塩見岳からのパノラマ

 日差しがあるため、思ったよりも暖かでした。(体感的には20度前後) しかし、あい変わらず風が強いのと、戻るにも時間がかかるので、休みも早めに切り上げて下山を開始しました。
 下山中も、スレ違う登山者を待ち合わせる度に、周りの景色を眺めながら比較的ゆっくり(以前は急いでいて膝をぶつけたので・・・)と降りて行きます。(下写真)

この辺りの紅葉が一番か?

 往路は寄らなかった塩見小屋でトイレを借りて行きます。(小屋の人に声を掛けて借りる必要があります) その後も下り基調なのでそれなりに進みますが、登り返しもあるので安心は出来ません。(下写真)

山頂を振り返る

山頂を振り返る2

甲斐駒ケ岳アップ

 しかし、行きには撮らなかった花なども見ながら、余裕を持って下山して行きます。(下写真)

ウメバチソウ残り花

マツムシソウ残り花

 同行者も疲れてきているようなので、本谷山や三伏山などでは景色を眺めながら休憩を取って行きました。(下写真)

順光で綺麗な紅葉に

山頂部アップ

 三伏峠に到着すると、同行者はいつもの様に山バッチを買い求めていきました。(塩見小屋では、売り切れでした・・・) その後は、登山口まで長い(2Km)の緩やかな下りを降りて行きました。 途中の水場で、いつもの様に自宅に持ち帰る水を2リットルほど汲んで降りていきます。

 そして陽も傾き始めた16時過ぎに、無事登山口に到着しました。(下写真)

登山口に到着(斜陽)

 ここからはクールダウンも兼ねて2.5Kmの林道をトボトボと歩いて駐車場まで戻りました。(下写真)

雲は多いが良い天気

今回の反省点は、
・特にありませんでした。

 次回ですが、週末の天気がイマイチなので金曜日に休みを取り、「木曽御嶽山」(開田口コース)へ行く予定です。


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コメント 5

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joyclimb

気持の良い青空ですね。
権右衛門山の紅葉、とても良いですね^^
南アルプスから神津島が見られる、不思議な感じです。
by joyclimb (2015-10-08 23:12) 

tina

塩見岳は学生の時に夏合宿で登った依頼です、
また登ってみたい山域です
天気のも恵まれて最高の富士山ですね、
南アルプスから見る富士山って綺麗ですよね。


by tina (2015-10-10 14:21) 

山子路爺

好い山 好い友 好い天気ですねぇ〜〜〜

by 山子路爺 (2015-10-11 14:01) 

おど

joyclimbさん、コメントありがとうございます。
 青空、久しぶりに気持ちの良い登山となりました。 伊豆半島の先に山が見えてなんだろうと思いましたが、状況からすると島しかありえず、帰宅後調べると大島かとも思っていましたが神津島(こうずしま)と分かりビックリです。

tinaさん、コメントありがとうございます。
 塩見岳は好きな山の一つです。 南アルプスからの富士山は、どこの山からもすぐ近くに見えていいですね。

山子路爺さん、コメントありがとうございます。
 狙っていたわけですが、それを凌いで好い良いずくしでした。 これで花の季節ならいうことはありませんが・・・高望みしすぎですねぇ。

by おど (2015-10-15 12:26) 

OJJ

平然と標高差2500m、距離25キロと書かれますが、ま、アレやね、類は類を持って集まるの口やね・・歩く倍速人間集団!
by OJJ (2015-10-15 14:07) 

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